2017年6月21日 (水)

【Short Review 31】キング・クリムゾン 「ヒーローズ~トリビュート・トゥ・デヴィッド・ボウイ」(KING CRIMSON "HEROES")

いやぁ~、参った、一昨日書いて用意していたブログ記事、UPする前に誤操作で消してしまった。たかが趣味のブログとは言え、消してしまったことに気付いた時のショックはまぁまぁデカい。しばらくブログ書くのやめたろかと思ったくらいやもん。もっとも、そんな大した記事書いてたわけじゃないんだけど。ちょっとまたブログ更新に間が空いてしまったからショートレビューで埋めようとしたという、そんだけの話である。なに書いてたか思い出しながら今一度書く。キングクリムゾンのヒーローズEPです。

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正直、尊師ロバートフリップの出し惜しみ無しのリリース攻勢にはもうすっかり付いていけてない私なので、このミニCDはスルーするつもりだった。デヴィッドボウイの名曲ヒーローズをカヴァーしてライヴ演奏した作品で、そもそもデヴィッドボウイをあまり聴いてなかった私にはさほど食指が動くほどのものでも無かったので。ところが私の周囲のSNSのタイムラインとかでエラく評判が良くて、そうなるとついつい気になってタワレコオンラインのポイント駆使して買っとくかっていう、そんな感じで購入した。

オリジナルでは尊師がギターで参加していた曲だそうだが、聴いてみて、あぁなるほどと。クリムゾンの曲では有り得ないようなキャッチーさがあって、それを手練のミュージシャン7人の大所帯で丁寧に演奏してるんだから、悪いワケがない。いや、現行クリムゾン7人だから、とかでは無くて、曲そのものが良いんだろう。やたら耳に残る歌メロに音の存在感、大衆受けする名曲とはかくありき、と言うような佳曲である。こんなこと言ったら純粋なデヴィッドボウイの芸術性に惚れてるファンの方々には申し訳ない言い方になるけど、難しいことを考えずに気楽に聴ける良さがある。一応知ったかぶりしようと、オリジナルのデヴィッドボウイのヒーローズも今回聴いた。Youtubeで(笑)。合わせてキングクリムゾン2000年のライヴ時の、エイドリアンブリューが歌うヴァージョンも聴いた。Youtubeで(笑)。Youtube便利やなぁ(笑)。それで今回の現行7人クリムゾンでの2016年ツアーでジャッコが歌うヒーローズ、名曲をぶち壊さない程度にオリジナルのデヴィッドボウイに似せた感じの歌い方で違和感も全くない。グレッグレイクの曲を歌い、ジョンウェットンの曲を歌い、そして今回デヴィッドボウイの曲も歌う、大変だろうが大健闘。褒められてしかるべきだね。

本作品はデヴィッドボウイトリビュートという事であるが、2曲目以降はクリムゾン2016年ツアーからの抜粋で、スターレスやイージーマネーも収録されているのが嬉しい。でも残念ながらスターレスはインストセクションに入る前で編集して切ってある。追って出るであろう2016年ツアーからのライブアルバムを待て、と言うところか。でもアレだな、デヴィッドボウイトリビュートを出すくらいなら、スターレス、イージーマネー、レッド、フォーリンエンジェルなんかで、我らがジョンウェットン大先生トリビュートCDをクリムゾンとして出してもいいんじゃないの?って思ってしまうのはジョンウェットン系クリムゾンファンの、ついでのような願いである。

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2017年6月 9日 (金)

ロジャー・ウォーターズ 「イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?」(ROGER WATERS "IS THIS THE LIFE WE REALLY WANT ?")

とうとう梅雨入り。と思ったら今日は素晴らしい快晴。公休の本日、公私ともに多忙のために朝はゆっくり寝ようと思ったがあまりの天気の良さに、寝て過ごすのが勿体ないと思ってついつい早起きしてしまった。暑くなる前に朝9時からウォーキング。ここんところのお疲れモードで最近ウォーキングは約1時間、5000~6000歩くらいで収めていたが今日は久々に2時間近くかけて約1万歩を歩いた。そもそもお疲れモードのままだったので帰ってきたら足がだるいだるい。却って疲れたんじゃないかと(苦笑)。

いよいよ待望の、ロジャーウォーターズ25年ぶりの新作が発売された。発売と同時に購入して、チラチラとしか聴けてなかったのを今日ようやくウォーキングしつつしっかりと拝聴出来た。こういう大御所の作品は、下手なことブログに書くと、ガタガタぬかすプログレオタが居ると困るので取り上げるのに躊躇したけど、まぁ例によって、仕事でやってるわけじゃない私個人の趣味かつ備忘のようなブログなので、やっぱり感じたままに書いたるで。

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まずこのジャケのデザインが素晴らしい。黒塗り文書をジャケに持ってくるあたり、こういう批評精神と言うか悪しき権力への嫌味に満ちたアイデアはロジャーウォーターズならではと、思わず唸ってしまう。絵面だけのイメージで、ピンクフロイド時代のザ・ウォールを連想した人もいたかも知れないけど、見た人がそれを連想するのは仕方ないとして、アーティスト側としては、これはコンセプトからしてウォールとは何の関係も無いであろうと思われる。

さて、収録内容である。正直私はピンクフロイドを執拗に語りたがるほどのマニアでは無いし、また元より、過去作の何々に似ているとか、だから良い悪いとか、そういった比較論で評論家気取りで語る気も無いので、純粋に「ロジャーウォーターズ2017年作品」の感想を新鮮な気持ちで書き殴ってみる。

まず何と言っても、本作の肝になっていると思われるリーダートラック「デジャ・ヴ」である。この曲で提示されるメロディが作品全体の中で何度か登場する。プログレ系の定番手法かも知れないが、その観点はとりあえず置いておく。この曲に限らず本作はロジャーならではの、政治や世界の状況への怒りがテーマになっているとの事であるが、「デジャ・ヴ」のサウンドの音像は、厚く塗り込められたり、エコー感タップリだったり、そういう音では無い。そしてその怒りとは裏腹に、ささやくようなヴォーカル、静謐なピアノやアコースティックギターの一音一音がとても印象的。一音一音に存在感があって、むしろその存在感の際立ち方に深みと凄みを感じる。聴いてるこちら側が、深くて凄いに違いないと、そう思い込んで聴いてるからかも知れないけど、でも事前からそう思わせる時点で、それがロジャーウォーターズっていう人が持つアーティストパワーってもんだと思う。

次に、誰もがぜひ触れたがるであろう曲、「ピクチャー・ザット」である。マニアでなくても普通にピンクフロイドを聴いてきた人なら誰もが、そのもっさりしたドラムの感じや曲の進行の仕方、アレンジに70年代前半のピンクフロイドそのものだと感じることであろう。そして、あまりにフロイド的であることに、ロジャーのソロ作品としてコレは有りか?みたいな変な気持ちにもなる。さて、ここをどう捉えるかである。過去の焼き直しをしやがって・・・、と感じる人もいるかも知れない。しかし、私的には、上記の「デジャ・ヴ」の凄みが効いていて、この「ピクチャー・ザット」は決して本作の肝では無いことが感じられて、ワリと軽く受け流してしまえる。なんちゅうのかな、大騒ぎするほどの事でもないだろう、みたいな。

怒りに満ちた感情を、敢えて静かに囁くようなヴォーカルで歌い、アコースティックギター中心の音像に、時にストリングス、時に管楽器、時に70年代の狂気の頃のようなピンクフロイド的サウンドを交えながら展開される本作は、実はそれらのどの要素にも妥協していないと思う。盛大にオーケストレーションを導入している訳でもなく、盛大にフロイド的サウンドを導入しているわけでもない。なので、ピンクフロイド過去作の何々に似ているから、という指向でマーケットの需要喚起に寄り添っているわけでもない。オーケストレーションもフロイド的サウンドも、完全に「ロジャーウォーターズ」という強大なアーティストパワーの極一部として取り込んでいるに過ぎない。いや、取り込んでいるという言い方もおかしいかも。全てロジャーウォーターズの音楽性の一部にすぎないと、そういう事かも知れない。そういう意味ではピンクフロイドもロジャーウォーターズの一部、そう感じさせてくれるところに本作の、あるいはロジャーウォーターズと言うアーティストの凄みを感じるのである。

静謐なサウンドで、オーケストレーションもフロイドチックなサウンドも、贅沢に本作の極々一部として消化してしまう事で、ロジャーウォーターズと言うアーティストの巨大なパワーと凄みを、見事に露わに引き出してくれたナイジェル・ゴッドリッチのプロデュースワークも褒められてしかるべきであろう。

これは歴史に残る大傑作が誕生したかも知れないぞ。

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2017年6月 1日 (木)

【Short Review 30】ザ・ロンリー・ロボット 「ザ・ビッグ・ドリーム」(LONELY ROBOT "THE BIG DREAM")

何かと忙しくてビートルズのサージェントペパーズ50周年BOXも未開封どころか未開梱状態で、おまけに数日前からどうしたことが頭痛がして気分も体力的にも一杯一杯。京都はここのところ連日気温30度超えで、もしかして軽い熱中症にでもなってたかな。昨日は24時間勤務明けで帰ってきてから昼間寝て、そのまま夜20時頃まで寝てしまい所用で出かける用事も遅刻。そのあと夜は夜でグッスリ朝まで寝れてしまって、やはり相当疲れていたようである。さすがにそんだけ寝たからか今日は頭痛も無く、朝は所用と買い物で時間を使い、出かけたついでに久々コメダで大ヴォリュームエッグサンドを食す。トレヴァーホーンの8月来日の知らせに関西系のウェットンファン仲間LINEグループで大いに盛り上がって急に元気が出てきた。9月には待望のペンドラゴン初来日もあるし、双方ともに東京のみのようで金策に頭を悩ませることになるがそれはそれ。あの時のドラマ紙ジャケにトレヴァーホーンのサインを頂く大チャンスである。

明日からまた土日含みの連勤が月曜まで続くので何かブログ書いておこうと思って、今回もショートレビュー。国内盤の発売がなぜか遅れていたジョンミッチェルのロンリーロボットの2nd。国内盤表記が「ザ・ロンリー・ロボット」だけど、「ザ」は要るのかな? よく分かんないけど。

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前作1stでは全曲レビューしてしまったけど今回はそこまでは・・・。時間が無いのでパパッと聴いた印象でご勘弁を。
全体的な音楽の方向性とか音の質感は前作とあまり変わらないかな。高品質の、歌モノ中心のプログレっぽくもありハードな質感もある。少し前作よりもハードなギターや、また逆に静謐な曲では情感豊かなギターソロが多めな感じで、ポップさや歌モノとしての親しみやすさは前作の方があった気がする。前作を聴いて感じたIT BITESやKINOとの親和性から少し離れて、これがジョンミッチェルなんだよと、そういう主張と捉えるのもありかも知れない。個人的お気に入りトラックは、

⑥ False Lights
⑧ The Divine Art of Being
⑨ The Big Dream
⑩ Hello World Goodbye

ってとこかな。どれもギターがウルサ過ぎず、かといって甘ったる過ぎるわけでもなく、若干のしっとりした情感もあって、前作からの違いを敢えて見出すならこのあたりかも知れない。

いずれにしても十分な力作であり、聴いて損はない。まだ何回も聴けてないだけに、聴けば聴くほどにまた更なる発見と言うか味わいが出てくるかも知れない。でもアレだな、あくまでも自分の好みだけで言うと、KINOは超えていない。ジョンミッチェルのこれまでの仕事の中では未だに、ロンリーロボットよりも、IT BITESよりも、FROSTよりも、KINOこそが彼のベストワークだと思っている。いつか真面目にKINOをこのブログで取り上げないとな。

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2017年5月23日 (火)

アラン・ホールズワース追悼:テンペスト 「テンペスト」 (R.I.P. ALLAN HOLDSWORTH : TEMPEST "TEMPEST")

おせーよってか? 遅ればせながらのアランホールズワース追悼。

ジョンウェットン大先生のファン目線からすると、ホーさんと言えばU.K.のギタリストってことで最初に認識するだろうし、私もその類である。ホーさんのギターが云々とか音楽性がどうのこうのはもっと詳しい人がいると思うので、私のこの文章は単なる思い出話中心なのはご容赦を。

最初に知ったのは学生の頃であった。正直U.K.の憂国の四士に於いてのホーさんのギターは流麗ではあるけど決して耳触りは良くない。私自身の感性が付いていかない。当のホーさん自身も憂国の四士で録音した自分のギターをライヴでそのまま再現するのは面倒だったんじゃないかと思うくらいである。それでも先生のバンドU.K.のギタリストであるからには、どんな経歴であったかは一応興味は持った。CDショップでバイトしてた時に、店長からU.K.以外でホーさんを聴くなら一番聴きやすいカッコいいロックをやってるのはコレやで、ってことで店長さん所蔵の膨大なレコードコレクションの中から聴かせて貰ったのが、掲題のテンペストのデビューアルバムである。

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特殊ジャケが面白い。

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あの当時(80年代後半)の何となくの印象でジャズフュージョンっぽい、かつ、なんだっけ、シンタックス? ギターシンセサイザーみたいなのを抱えた写真をよく観た記憶があって、そういうギターの可能性を追求していたイメージがあったので、テンペストを聴かせてもらった時の、古色蒼然としたまさに土の香りすら感じるブリティッシュロックは、あぁ、確かにカッコいいなぁと思ったのが第一印象であった。

で、カッコいいなぁって思ったきり、特にテンペストを聴くわけでもなくその時はそれで終わっていた。その後に改めて70年代のプログレ、ハードロック、ブルーズロックを含めたブリティッシュロックってものに深く興味を持って掘り下げて行った時期があって、その頃にホーさんのかかわりを意識することなく、ドラマーのジョンハイズマンの経歴をトレースしようとしてコロシアム~テンペスト~コロシアムⅡと、順番にCDを買い揃えて行った時に改めてテンペストを認識したんだった。

今回、数年ぶり(笑)にテンペストを聴いてみて、結構熱いギターを聴かせてくれてるんだなぁと改めて認識。誰かが死ななきゃ聴く機会を持たないってのもどうかとは思うが(苦笑)、こういう洗練されていない(音質的にね)ブリティッシュロックの類は何とも言えない魅力がある。ヴォーカルの声質がちょっと個人的には好みから外れるのが残念だけど。時間があればジミヘンでもフリーでもバッドカンパニーでも、ジャズロックでも、なんぼでも聴くんだけどな。

売れた売れないは別にして、多くのロックギタリストから敬愛されたホーさん、その業界内での評価こそがホーさんのギタリストとしての真価であったと思う。

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2017年5月18日 (木)

【Short Review 29】ザ・ミュート・ゴッズ 「緩歩動物は地球を受け継ぐだろう」(THE MUTE GODS "TARDIGRADES WILL INHERIT THE EARTH")

ここんとこ、仕事はまぁ落ち着いているけどプライベートな部分の所用がエラい忙しくて、それはそれで充実感もあるんだけど、ふと気が付くと疲れがたまっているのか例によって腰に痛みと言うか張りを感じたり。ようやく所用も無い久しぶりの完全休日のはずだった今日、ブログ記事を3つくらい一気に書いてやろうとか企んでいたのに、あぁ~、結局オカンに買い物の運転手兼荷物運びを急に頼まれて結構な時間を費やしてしまった。夏に向けてプチトマトやゴーヤを家庭菜園で栽培するのに苗と土をどっさり買い込むからと言うので、まぁ自分も食べたり弁当に入れたりするわけだから知らん顔も出来ない。なので記事3つはあっさり断念。今日はチャチャっと済ませそうなショートレビューを1件だけ。

どこへ向かおうとしているのか、エキセントリックな自身の写真をSNSにUPして楽しんでいる当代随一のベーシスト、ニックベッグスのプロジェクト、ザ・ミュート・ゴッズがデビュー作を発表したのが昨年2016年、わずか1年のインターバルで早くも2ndアルバムを出した。

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今回は国内盤で買ったんだけど、それにしてもこの邦題「緩歩動物は地球を受け継ぐだろう」、イイんだけど漢字の読み方が分かんねぇ、って思っていたけど無事にワープロで変換出来た。「かんぽ」で「緩歩」ってことでイイんだろ?(笑)。間違ってたらご指摘くださいませ。

今回もハケットバンドの同僚ロジャーキングのプロデュースで、ドラムはマルコミンネマン。メンバー構成的にどうしても食指が動いてしまう。内容は、前作を参考にして言うと、よりダークでヘヴィになった印象かな。メロディは悪くないけど、ヴォーカルにエフェクトをかけて、敢えて混沌とした雰囲気を出している感じがワザと狙ってる感がある。そうかと思うと後半でいきなりお花畑系のメロディやアレンジが登場して、私の貧相な感覚ではフォローしきれない(苦笑)。

というワケで前作に続いて、今回も通しで数回聴いたんだけど、どう表現していいのか分からない音楽を提示してくれたニックベッグス、普段のBGMとしては使えない(苦笑)。めっちゃ体調が良くて、時間があって、気が向いた時に改めてじっくり聴かなければならないサウンドである(なんじゃそら・・・)。

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2017年5月 9日 (火)

EDDIE JOBSON & MARC BONILLA (tribute to John Wetton and Keith Emerson) FALLEN ANGELS TOUR 2017 ライヴ音源(Apr 26, 2017 @ Boerderij, Zoetermeer NETHERLANDS)

GWの激務をタイトな勤務シフトで乗り切って、しばらく緩めの勤務シフトになる。コレでこのあと夏のお盆までは穏やかな仕事の日々となるので少し爽やかな気分。GWが終わって超ブルーな気分で仕事に戻った方々には重たい今週だろうけどもね。しかしながら私はこれから地域のいろいろ所用が忙しくなって、コレは何とか充実の日々へと転換できるように頑張らねばと心新たにしているところである。

ブログは気が向いた時に書けるだけ書いておこうという事で、特にネタの選別ポリシーも無く、たまたま気が向いた時に有ったネタを書くので、今はそれじゃないだろ、って思う方もいるかも知れないが、私の備忘のようなものなのでそこはご勘弁を。

そこで今回は、GW激務が終わって昨日朝に泊まり明けで帰宅して、いつも利用しているライヴ音源サイトをチェックしたらようやくUPされていたのが、掲題のエディジョブソン&マークボニーラによるジョンウェットン大先生&キースエマーソンのトリビュートツアー音源である。英国2Daysのあとを受けてツアー3公演目にあたる4/26のオランダ公演。早速DL入手して軽く聴いてみた。アコースティックライヴなので正直それほど期待してなかったんだけども、聴いてみるとこれがすっかり聴き入ってしまった。

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言うまでもないけど編成は以下。

Eddie Jobson: keyboards, violin
Marc Bonilla: acoustic guitar, vocals

セットリストは以下(音源UPした方のインフォに従って記載)。

(Eddie Jobson talks)
Trilogy
Starless
Rendezvous 6:02
In The Dead Of Night
By The Light Of Day
Nostalgia
Violin Solo
Piano Medley (incl. The Barbarian / Take A Pebble / Metamorphosis / Jeremy Bender)
Bitches Crystal
Fallen Angel
(Marc Bonilla talks)
A Place To Hide
From The Beginning
Carrying No Cross
Lucky Man

そりゃ、フルバンドでの演奏の方がイイに決まってるんだけども、こうしてアコースティックデュオの編成でやると、むしろ曲そのものの良さがかえって際立ってくるのが分かる。名曲とはそういうもんなんだと思う。思わず聴き入ってしまうのはそうやって、曲そのものの良さを感じるからだろう。また、オーディエンス録音とは言え、アコースティックデュオで音数が少ない分、非常に綺麗に録音されているのも聴きやすさを助長していてポイントが高い。マークボニーラはソロアーティストとしても実力者だけど、キースエマーソンの相棒としてEL&Pの曲を演奏して歌ったりもしていたし、今回もEL&Pのみならず、クリムゾンのスターレスやフォーリンエンジェル、UKのインザデッドオブナイトやランデヴーといった曲をジョンウェットン先生に代わって歌っていて、そこにあまり違和感を感じない。まるで昔から自分の曲であったかのような堂々たる歌いっぷりで、ヴォーカリストとしての実力も垣間見えてくる。ビリーシャーウッドがエイジアの曲の先生の代わりに歌う違和感に比べれば、とってもフィットしている。もちろんエディジョブソンもUK曲以外の、クリムゾンやEL&Pをまるで自分の曲であるかのように澱みなく演奏していて、借り物感が無いのはさすがである。特にクリムゾン曲は、自らの音楽史に一瞬クリムゾンに関わっていたことをこれ見よがしに記載するだけのことはある(笑)。そしてしっかりノスタルジアのような自分のソロ曲も演奏して、ピアノメドレーでは、先生もエマーソンも何の関係も無いはずの(笑)、カーヴドエアのメタモルフォシスまで入れ込んでいるあたり、誰よりもこのツアーをやりたかったのはご自分自身だったのではないかと勘繰ってしまうくらい(笑)。っていうか、それにしても改めてカーヴドエアのメタモルフォシスのピアノフレーズは気品があって本当に素晴らしい。

エディジョブソンには、もうこれで演奏活動は終わりとか、そう堅いこと言わず、どんどんステージ活動も続けて欲しいもんだ。今回のトリビュートツアーも、いずれ日本公演を企画する呼び屋が現れて欲しいし、収支さえ計算が立てば日本にも来てくれるものと勝手に確信している。

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2017年5月 4日 (木)

[グルメ] おやじの串や 新世界本店(@ 大阪 新世界 2017年1月22日、4月30日)

一般世間の皆様、待望のゴールデンウィーク、よろしいでんなぁ・・・。
私は暦なんて関係ないシフト勤務なので、昨日からの世間様の5連休は本日5/4のみ公休。後は全部泊まり勤務。今日だけ休みで天気も良いけど、泊まり勤務の連打の疲れを癒すのが先決でお出かけはなし。朝もゆっくり寝るところだが、今日はオカンが大阪豊中に住む妹と姫路城を観に行くって言うんで、ウチから最寄りの駅までオカンを送迎するため朝7時台には起きて運転手。帰ってきて買い物を済ませてウォーキング、そして自分の明日の勤務用のお弁当のおかず作りと大忙しやないか。ようやく落ち着いて、ご無沙汰のブログでも書くかと。YES feat. ARW来日公演とそのブログ書くので燃え尽きてしまって、ブログもほったらかしにしてるうちに5月に入ってしまったし、何かUPしておかないと。今回は、忘れていたわけではありませんよ~(笑)、のグルメレポ。誰も期待してないか(苦笑)。

今回は大阪、新世界の串カツ屋さんで、「おやじの串や 新世界本店」。

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この店、実は1月にも行っていて、その時は川崎で暮らしてた頃の大親友カトちゃんと行ったんだけど、予備知識なしで入店して、しかも店の外観を写真撮るの忘れて、後で、あの店の名前何だっけ?って状態だったのでブログに書けなかった。先日4/30に音楽仲間数人と天王寺のカラオケに行ったついでに、新世界に移動して、その時の店を再訪。この時は店の外観の写真撮って、店名も覚えたけど、肝心の料理の写真を撮り忘れるというボケっぷりだったので、1月に行った時の写真と、4月に行った時の写真と、合わせ技で強引にグルメレポとする。

新世界で串カツ屋さんと言ったら、「だるま」の総本店とかじゃんじゃん横丁にある「八重勝」が有名なんだけど、1月に新世界に行った時も4月の時も大行列で、「八重勝」なんか行列がクダを巻いている状態。でも私の行ったこの「おやじの串や」も、関西グルメ界を代表するグルメブログ「Mのランチ(Mのディナー)」でも紹介されてるくらいの人気店。何と言ってもコスパが素晴らしい。まず第一に、一番搾り生ビールの中ジョッキが289円!!という超庶民価格。店員さんも、この界隈で一番安いで!と仰っていた。

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まずは串カツ盛り合わせを頼む。

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生ビールと串カツ、最高やん。

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とりあえず大阪で呑むので大阪名物土手焼きを頼んだり。

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こちらのお店の串カツは、イタリアン風のソースも注文可能で、ヴァラエティにとんだ串カツが味わえるし、他の居酒屋メニューやパスタなんかもある。メニューが多すぎて、アレもコレもは注文できなかったので、逆に、また行かなきゃと思わせてくれるところがニクい。何よりも嬉しいのは、行列に並ばなくても良い程度の、程よい混み具合と言うか空き具合と言うか(笑)。また、お店の中にはどういうコンセプトなのか、フォルクスワーゲンのバスが展示?されていて店の名物になっている。

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また新世界に行くことがあったら気軽に寄ってみたいお店です。通天閣が正面に見える新世界のメインストリート沿いにあるので場所も分かりやすい。

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さて次はどんなグルメを楽しむかなぁ。大阪グルメはホント楽しいよ。

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2017年4月23日 (日)

イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマン 2017年来日公演4日目(尼崎) (YES FEATURING ANDERSON RABIN WAKEMAN AN EVENING OF YES MUSIC & MORE JAPAN TOUR 2017 : Apr 21, 2017 @ AMASHIN ARCHAIC HALL HYOGO)

再びタイトル長い!(笑)。
30年以上前とか、昔は家庭でTVのチャンネル争いなんてものがあったけれども、最近ウチでは時々、録画用ハードディスクレコーダーの容量争いが起こる。リビングにあるTVとレコーダーは基本オカンが使い、私は横浜在住の頃から使っていたTVとレコーダーをそのまま自分の部屋で使ってるんだが、オカンが一杯色んな番組を録画していて、NHKの朝ドラとか、徹子の部屋とか、韓国ドラマとか、皇室関連の番組とか、とにかく録画しまくるもんだから容量が足りなくなって、たまに私の部屋のレコーダーを使わせろと言ってくる。まぁイイんだけど私も不規則勤務ゆえ、結構色んな番組を録画しておきたくて、オカンに使われてしまうと私の録りたい番組が録れないほど残りのHD容量が少なくなっていたりするのでとても困る。早く観て削除してくれと頼むんだが、「アンタ休みなんやから、自分のやつ、はよ観て消したらええがな!」と逆に反撃されるし(苦笑)。なので今日は録り溜めした番組を観るのとブログを書くのに集中して、休日恒例のウォーキングは止めておこうと思ったんだけども、外があまりにエエ天気なもんだから、やはり日の光を浴びなきゃと、ウォーキング開始。ところが途中で腰にピリッと痛みがきたのでいつもの3分の2くらいの距離で切り上げて帰って来た。休養十分のはずが、調子に乗って連日ウォーキングしたものだから腰だけは疲れがたまってんのかなと。

それでは昨日UPした、YES feat. ARW尼崎のVIPパッケージレポに続いて、ライヴ本編のレポいきます。記憶が薄れないうちに書いておかないとね。出来るだけマジメに書きます(笑)。

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4月21日(金)の18時頃、押し気味だったサウンドチェックパーティの影響か、多分開場時間も遅れていただろう。VIPが終わって入口ロビー辺りで徳島のK社長やM女史と雑談しながら、お仲間の入場を待つ。その間にVIPに参加されていた京都の二十歳の若者二人組と雑談。20歳ですよ、ハタチ! 私は50歳、この30歳違いという齢の開きで同じライヴを観るというのが驚き。よく我々が行くライヴは平均年齢が高いとか、老齢のオッサン、オバサンばっかり、みたいに言われているけど、二十歳の青年もいるのですよ! 肌のツヤが違うし(笑)。ギターとかリッケンバッカーのベースにサインを貰っておられたようだ。何とも微笑ましい。イイ音楽は世代から世代へ受け継がれていくのである。イイ音楽はね。イエスミュージックがそう言う音楽で良かったホントに。マジでオッサン、オバハンしか観に来ない古典ロックバンドはそういう意味ではヤバいし、気を付けたほうが良い。彼らが生まれた頃は、HDレコーダーなんてなかったし、TVのチャンネル争いの時代である。そんな時代を彼らは知らないかもな。オジサンの私はね、その頃二十歳過ぎの学生で、88年イエスのビッグジェネレーターツアー来日公演を観に行って、オープニングナンバーがリズムオブラヴで、トレヴァーラビン大活躍のライヴを堪能したし、その2年後の90年にはABWH来日公演を観に行ってハウ爺やビルブルーフォードが演奏するハートオブザサンライズのスピード感あふれる素晴らしい演奏を堪能していたのだ・・・、あ~れ~から、約30年・・・。

やがて開場して、さっきお茶会したばかりのウェットンファン仲間含めて何人ものお仲間と再び遭遇してワイワイ雑談する。そろそろ座席に行きますかと着席。私は今回は前から12列目のリックウェイクマン側。まあまあの席。一緒にチケットを取った徳島のM女史と隣席なので開演まで延々時間を忘れるほど喋りまくる。そして19時ちょっと過ぎ、いよいよ開演。ここからはセットリスト順に簡単に一言ずつ。

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パーペチュアルチェンジをオーケストラアレンジしたような出囃子でメンバーが登場して、オープニングはシネマ。コレは9012LIVEの映像で何度も見たオープニングだけど、実物を観るのは初めてであって、とても新鮮だし、オープニングナンバーとして盛り上がるしカッコイイ。衰えを知らないトレヴァーラビンのギターさばきも見事だしウェイクマンの鍵盤のバッキングも良い。この時点で気分が上がりまくり。

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Perpetual Change
シネマのエンディングあたりでいつもの感じでヒラヒラと浮遊しながらご機嫌なジョンアンダーソンが登場して「ワン、チュー、スリー、フォー!」、パーペチュアルチェンジに突入。このスピード感は、ハウ爺の怪しげなタイム感に合わせたかのようなユルめの現行イエスの同演奏とは違ってとても滑らか。派手目のリックの鍵盤サウンドがちょっとうるさいかな(笑)。他の先約の為に来日できなかったリーポメロイに代わって急遽代役を務めるイアンホーナルのベース、特に問題なく無難にこなせてる。そこは安心できた。

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Hold On
90125の時から、トレヴァーラビン在籍期は決してセットから外れることのないホールドオン。やはり今ツアーでもレギュラーナンバーである。イントロにリックの鍵盤が足されていて、今の編成ならではのアレンジが加えてある。重心の低いリズムで、この位置、3曲目くらいに持ってくるのにきっと最適なのだろう。安定感のある演奏で何よりもジョンの声が非常によく出ている。

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I've Seen All Good People
あなたは美しい~、みんな美しい~、時々~(笑)、みたいなこと言いながら、9012LIVEでお馴染みのラビン版の軽快なアコギによるイントロでスタート。ほぼ9012LIVEでのバージョンを踏襲してるかな。ここでもジョンの声が良く出ている。現行イエスを外された頃、とにかく声の衰えが気になっていたし、もうイエスの曲を、少なくともオリジナルキーでは歌えないだろうと個人的には思っていた。だから現行イエスのヴォーカルがべノアデヴィッド、そして現在のジョンデイヴィソンになっても、オリジナルキーで歌い上げることが出来る人ならそれはそれで肯定的に受け止めていた。72歳にして、ここまでジョンアンダーソンの歌声が復活していることに正直驚くし、とても嬉しい事でもある。

Drum Solo
リフトミーアップの前にルーモリノのドラムソロ。今回はリックのいつもの鍵盤ソロも、ラビンのソロ、ソリーズビアードも無いのに、ルーだけはきっちりソロコーナーが用意されているのは印象的。実は私は今回の編成、ドラムにルーモリノを起用していることがイイ意味で最大のポイントだと思っているのである。それはまた後述。

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Lift Me Up
ユニオンからの曲、8人イエスのツアーでもやっていたし、リックとしても今ツアーで演奏するにあたってレパートリーとして受け入れやすかったんだろう。ルーのドラミングは、ラビンのソロライヴ盤LIVE IN LAで聴けるそれと同様である。アランホワイトのプレイとは若干異なる。ラビンのリードヴォーカルは、今ツアー当初に比べたら、大分歌い込んできたからか違和感がなくなってきた。ツアー最初の頃は、ステージで人前で歌うのが何十年振りとか、そんなだったんだろう、ちょっと苦しげで違和感があったけど、そういう意味では安心した。

And You and I
あっちのイエスでも、こっちのイエスでも絶対にセットから外れることのない定番ナンバーだが、今ツアーで聴けるリックの鍵盤のサウンドがホントに素晴らしい。鍵盤サウンドだけで言えばこれまでのイエス全歴史の中で今回が一番かも。泣きそうになるくらい、それくらい良かった。ギターは90125期からの、トレヴァーラビン流のアレンジ。ただ一点、ハーモニカ、クリススクワイアによるハーモニカが無いのがちょっと違和感を感じた。この曲でハーモニカは重要ではないと思っているんだけど、違和感を感じてしまうのはこの曲をライヴで聴くときに、クリスのハーモニカにいつしか聴き馴れて、頭に刷り込まれていたんだろうなぁ。この時だけクリス不在を感じた。

Rhythm of Love
さっき88年ビッグジェネレーターツアーで観たと言ったけれども、今回は以前とはイントロがアレンジしてあって、やはりこの曲でも現在のARWとしての新鮮さを出しているのが嬉しい。それにしてもここでも感じるのは、ジョンアンダーソンのハイトーンヴォイスが非常に気持ちよく響き渡っている。もう完全復活やん。あと、リックがいるからこその、曲中でもムーグの速弾きソロぶっこみ、これもこの編成ならでは。

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Heart of the Sunrise
さてさて、今回のYES feat. ARWの演奏が素晴らしいところ、それが凝縮されているのがこの曲の演奏である。ポイントはドラムのルーモリノ。オリジナルドラマーであるビルブルーフォードによるきめの細かいドラミングを見事に再現している。アランホワイトの力ずくの叩き方とは違う。この曲ほどドラマーの違いを感じてしまう曲は他に無い。昔、それこそ30年近く前、学生だった頃の私が、それまで聴いていた本曲のライヴヴァージョンはイエスソングスでのアランホワイトがドラムを叩くライヴヴァージョン。ABWHが活動開始してしばらくして、PV集のVHSビデオが発売されて、それに当時の最新のABWHによる本曲のライヴ演奏が収録されていた(後にライヴ全長盤が発売された)。それを聴いた時のインパクトは絶大だった。ブルーフォードのドラミングがこの曲本来の、複雑なアンサンブルでありながらスピード感があってしかも滑らかでもあるという魅力を最大限に再現していたのであった。それを聴いてからイエスソングスのアランホワイトの演奏を聴いたらもう全然違って、荒っぽくて力ずくで・・・って感じて、しばらくの間イエスソングスの本曲は聴けなくなったくらいであった。
昔からイエスサウンドの良き特徴を言葉で表現するのに、氷の上を滑るようなスピード感、滑らかな疾走感、みたいなことが言われてきたと思う。仮にそれを唯一無二の「イエスグルーヴ」と呼ぶとしよう。そのイエスグルーヴを見事に復活させているのが今回のルーモリノのドラミングによるハートオブザサンライズではないだろうか。この日は途中で若干アンサンブルが乱れた瞬間があった気がしたけど、そんなのは些末なこととして受け流せるほど全体として素晴らしい、氷の上を滑るようなスピード感、滑らかな疾走感に満ちたイエスグルーヴであったと思う。

Changes
この曲のイントロの鍵盤の変拍子、リックがやることに何の違和感も感じないどころか、むしろ自然に感じる。このテクニカルなインスト部分、リックも楽しんでいるんだろう。ラビンのリードヴォーカル、まあまあ安定している。途中で、誰が間違ったのか、ヴォーカルがちょっと変だった気が。ジョンが歌の入りを間違ったのかな?と感じたんだけど、違ったかな。

The Meeting
ABWH収録のこの曲、ABWHのライヴ時と同様にジョン&リックのデュオで。ABWHの時は、あの当時としては「こわれもの」「危機」の曲をブルーフォード、ハウ入りで再現されることが夢のようで、興味がそっちばかり向いてたので、この曲の演奏はライヴの箸休めみたいに思って実はあまり印象に残らなかったんだけど、改めて今回ライヴで聴くとホントに美しくてイイ曲だなぁと。

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Awaken
いよいよクライマックス、アウェイクン・フェチである私が昇天してしまう曲である。さすがにこの曲ではキーが思いっきり下げられてはいるものの、曲そのものが素晴らしいからやっぱり良い。現行イエスがジョンデイヴィソンのヴォーカルでオリジナルキーでハートーンヴォイスで歌い上げてるけど、なんだろう、コレだけキーを下げているにもかかわらず、それでもジョンアンダーソンの声で聴くと全然違うのである。ジョンのマジカルヴォイスもこれまた唯一無二であることがよく分かる。イントロには新たな荘厳系のアレンジが加えられ、ヴォーカルメロディも、滑らかに流麗に盛り上げるリックの鍵盤サウンドも本当に素晴らしい。終盤のパイプオルガン系の鍵盤サウンドが盛り上がるところで、若干ラビンのギターアレンジがうるさい気はしたけど(笑)、それもトレヴァーラビンの存在感として受け止めておこう。

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Owner of a Lonely Heart
今回、一番話題になるのが本曲である。曲というより、曲後半のインストセクションでのトレヴァー&リックの客席練り歩き。昨秋の北米ツアーでやっていたけど、まさか日本でもやってくれるとは思ってなかった。ライヴに行く人は、行く前から自分の座席が通路側かどうかでワイワイ盛り上がるし、ライヴに行ったら行ったで、練り歩き中のリックやトレヴァーをどれだけ至近距離で写真撮れたかでまた盛り上がる。

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ミュージシャンとしてのプレイも大事だけど、ショーとして、パフォーマンスとして、客を盛り上げるという意味では最高の演出だった。ちなみに私も、リックのドアップが撮れてしまった(笑)。

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練り歩きが終わって、トレヴァー&リックがステージ上に戻った後は、古典ロックの有名曲メドレーをアレンジに差し込むサービスというか演出。この日はクリームのSunshine of Your LoveとCrossroads、更にはビートルズのTwist and Shoutも入れ込まれてたかな。CrossroadsとTwist and Shoutは、ベースのイアンホーナルが全力で歌っていた。大盛り上がりでセット終了。

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--- encore ---

Roundabout
アンコールはコレで。途中でジョンの「ワン、チュー、スリー、フォー!」が入る短縮ヴァージョン。ギターはトレヴァーがあのハウ爺によるギターリフを避けて、ベースのフレーズに合わせるようなフレーズを弾いてたのかな? 88年頃の超高速ギターカッティングでやってくれても面白かったと思うんだけど。それからリックの手癖全開の鍵盤で聴けるラウンドアバウトは耳によく馴染む。リックの手癖ってイエスサウンドの一部なんだなぁと改めて感じる。

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以上、極めて現役度の高い素晴らしいパフォーマンスはこれにて終演。

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多くの方が絶賛されていた今回のYES feat. ARWの来日公演、本当に素晴らしかった。上でも言ったけど、ARWの3名だけでなく、ドラムのルーモリノの存在は大きかった。ブルーフォード在籍期の曲において、見事なドラミングでイエスグルーヴを蘇生させてくれたし、トレヴァーラビン期の曲でもアランホワイトの重心の低いロックドラムを尊重しつつも上手くブルーフォード風のイエスグルーヴを入れることによって新鮮さが増した。もちろん80年代曲においてはリックの派手目の鍵盤アレンジも新鮮さの要因である。あと、童謡のゾウさんとかドングリコロコロは、特に特筆する話でもないので軽くスルーで(笑)。そう言えば88年の時もやっていた気がするけど。それから、現行イエスとの、どっちの良し悪しってのはもうあまり言いたくないので触れない。今回のYES feat. ARWではブルーフォード期のイエスグルーヴが蘇生していた、その事で満足であったし、だからと言って現行イエスを悪くは思わない。重心の低い堅実なロックドラムだからこそ安心してギターや鍵盤が自由に演奏できる部分もあるだろうし、それも良し、である。

あ、それから、今回購入したグッズだ。グッズは先行販売前にVIPパッケージの時点で最先行販売していたので、その時点で以下を購入。

まずはパンフ。

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それからTシャツはデイリーのヤツで。

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グッズは以上。あと、今更ながら尼崎公演分のフライヤー。

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今回はVIPパッケージとライヴ本編で十二分に満足し過ぎて、なんかもう今年一年分の楽しみが終わってしまった感じ。しばらくは仕事や地域の所用を前向きに頑張るから。

私が約30年前に、88年のビッグジェネレーターツアー来日公演でトレヴァーラビン期のイエスを楽しみ、90年ABWH来日公演でブルーフォード入りのイエスグルーヴが素晴らしいハートオブザサンライズを楽しんだ。それを知ってる上で今回2017年のYES feat. ARW来日公演はその両方を楽しめたんだけど、その約30年前を知らない、いま二十歳のあの青年たちは、今回のライヴを観てどんな感想を持ったんだろうか・・・。

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2017年4月22日 (土)

イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマン 2017年来日公演4日目(尼崎) VIPパッケージ(YES FEATURING ANDERSON RABIN WAKEMAN AN EVENING OF YES MUSIC & MORE JAPAN TOUR 2017 VIP PACKAGE : Apr 21, 2017 @ AMASHIN ARCHAIC HALL HYOGO)

タイトル長い!(笑)。イエスになってしまった、アンダーソン、ラビン&ウェイクマン(YES feat. ARW)が待望の、というより早速の来日。来日直前に米ロックの殿堂入りが決まって、セレモニーではARW + 現行イエスによる演奏もあったりして、このタイミングで現行イエスはそのままで、ARWもYES feat. ARWと名乗ることになり、ある意味話題性満開の状態での来日は宣伝する側も丁度良かっただろう。もちろんチケット買ってライヴ参戦する我々も、あっちのイエスとこっちのイエスはどうのこうの、みたいなありがちな議論で盛り上がれるので楽しめる。どっちが本物とか、そんなのはどうでもイイじゃない。どっちもイエス、イエスが2倍楽しめるってことで。

イエスの名称の権利関係については多分、2000年代になってアンダーソン、ハウ、スクワイア、ホワイト、ウェイクマンのクラシックラインナップで復活した時に権利関係が整理されて、共同名義になっていたんじゃないかと。だからジョンアンダーソンが現行イエスから外された後も実は権利は保持していたんだろう。ハウ&ホワイトがイエスを名乗ってるんだからアンダーソン側がイエス・フィーチャリング・・・って名乗るくらいは容認せざるを得ないものと思われる。ちなみにロジャーディーンによるイエスロゴについては、ちゃっかりハウ爺がロジャーと共に権利を保有しているようなので、ハウ爺が許可しない限りARW側はロジャーディーンのイエスロゴは使えない、だからARW側のイエスロゴはロジャーディーンのとは関係ない新しいものになっていると、そう考えれば納得がいく。ま、書くだけ書いてこんなこと言うのもアレだけど、有名なイエスの情報サイトを読んでると、多分そんな感じのようだ。ホントのところは分かんないけど(笑)。

今回のARW、いや、YES feat. ARW来日公演についてはVIPパッケージがあるってことで、薄給生活の私は清水の舞台から飛び降りる?いやいや、グランドキャニオンの上からダイヴするくらいの気持ちで4/21尼崎公演分のVIP4万円!を購入してしまった。みんないう事だけど、もうここら辺のミュージシャンはいつお迎えが来るか分からないし、まさかまさかのジョンウェットン大先生の逝去もあったし、生きてるうちに金かけてでも物心両面の思い出を作っておきたかったし。そのかわりここ2ヶ月以上は徹底して節約生活、外食なんか絶対しない。菓子パン買う時も業務用スーパーで消費期限が危ない見切り品を買う。酒?、そんなもん4リットルで1300円とかの、ホンマに酒か?みたいな業務用スーパーの甲類焼酎を買って済ませる。CDも極力買わず、買うにしてもタワレコのポイントを駆使して安く済ませるという、庶民感覚全開の努力をしてきた。今月のポールマッカートニーの来日公演も、6月のムーンサファリの来日公演も東京のみなので断念した。懸命の努力で購入したVIPパッケージである。まずは尼崎でのライヴ本編のレポの前にVIPのレポから行きます。

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4月21日(金)、いよいよジョンアンダーソン、トレヴァーラビン、リックウェイクマンのイエスに会えて、ライヴが観れる。今回も有休を申請していたんだけど、業務の性質上、来週末から始まるGWってのは私には関係なくて、普通に泊まり勤務のシフト勤務が組まれている。しかも忙しいのが目に見えていて、厳しめの勤務シフトが組まれていることもあって、たまたまこのYES feat. ARW来日公演のタイミングで公休と有休が重なることになって、4/20(木)からいきなり4連休となっていた。なので休養十分、東京3日間に参戦した方から事前の情報収集も十分に出来たのだ。ところがその、事前の情報収集で、VIPサイン会が、1アーティストに対して2アイテム、と思っていたのがそうでは無くてトータルで2アイテムだった、との話を東京分のVIPに参加されていたいつものマイミク某Mちゃんから聞いてしまった。どれに誰のサインを貰うか、楽しく想像していたんだが、その話を聞いてガックリ。しかし、しかしだ、いろんなことを辛抱して工面したVIP4万円である。そう簡単に引き下がらへんぞ、と変な闘争心が沸き立つ(笑)。50年も生きて来て、自分で言うのは傲慢だけど、仕事やプライベート含めて自分なりに人並み以上の苦労はしてきたつもりだし修羅場も経験してきた。だからそこをどう切り開くか、みたいな悪知恵を、いや違う、知恵を働かせようと頭をフル回転させた。ある程度の作戦を立てて、サインを貰いたい物の準備をしてお昼前に出発。例によって梅田で途中下車してまずは腹ごしらえ。でも今回はグルメレポは無し。居酒屋「八銭」のランチタイム500円でご飯と具だくさん中華スープのおかわり自由の格安中華ランチで、腹パンパンになるまで食べたった。DU大阪店をのぞいた後、阪神電車で尼崎に移動。いつものウェットンファン仲間で、時間の都合が合う方々と集合して近くの安いカフェで軽くお茶会。私はVIPがあるので先に失礼して午後16時にアルカイック到着。同じくVIPに参加される徳島のお仲間と合流。ツイ友の方々ともお会いできてアレコレ喋る。ここでも「あの、joshoさんですか? いつもブログ見てます。」って初めてお目にかかる方から声をかけて頂いたりして、有難いやら恥ずかしいやら・・・。

さて、16:30を過ぎていよいよ入場、受け付け開始。上の写真のVIPパスや記念写真DL用のURLやパスワードを書いたカードを貰う。続いてVIP限定グッズ。これがまた何とも微妙な品。

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ロゴ入りポーチと、ブランケット。女性の方がよく冷え対策とかで膝にかけておられるようなアレかな。実用的と言えば実用的だけど、ロックバンドのグッズとしては予想外過ぎて、ちょっと感想に困る(笑)。

この後、サインを貰うためのアイテム2点のみを手元に残し、それ以外は財布も携帯も全てクロークに預けるように、との事で、アイテム2点の入れ物とかもアウトで、アイテム2点を裸で持つ、それ以外は無しというなかなか厳しい規制。なので当然、写真や動画の撮影は出来ない。そして案内役の、2014年の現行イエス来日公演VIPパッケージの時と同じエイミーさんから注意事項の説明。そしてまずはサウンドチェックパーティ(見学)のため客席に移動。

●サウンドチェックパーティ

尼崎のこの日のVIP参加者は20数名だったか、それぞれ決められたセンターブロック1~3列目の座席に着席。サウンドチェック開始を待つ。ところがなかなか始まらない。じーーっと誰もいないステージを無言で眺めてるだけの時間が過ぎて行く。何十分か経ってようやくジョンアンダーソンが登場。一瞬盛り上がるが他のメンバーは以前として登場しない。ジョンはひたすらローディの人と話している。しばらくしてドラムのルーモリノが登場。トニーレヴィンじゃありませんよ。更に時間が経過して、ようやくベースのイアンホーナル、そしてリックウェイクマン登場。更に間をおいてトレヴァーラビン登場。みんな揃うまで一体何十分かかったか(苦笑)。東京3日間のツイートとかを見ていたら、トレヴァーの髪がどうのこうの・・・ってのを見かけたもんだから、思わずトレヴァーラビンの髪を凝視してしまったぜ(オレが言うなって、苦笑)。そしてサウンドチェック開始。サウンドチェックと言っても、例えば曲の断片を演奏して、途中でハイハイ中断、みたいな感じではなく、きちんと曲を本番同様に完奏する感じ。この日のサウンドチェック演目はリズムオブラヴとシネマの2曲だった。後で東京3日目のVIPに参加した仲間に聴いたら、その日も同じだったとの事。しっかり2曲完奏してくれて結構満足出来た。TOTOのVIPパッケージの時にあったような質疑応答なんかは特に無くて、そういう意味ではあっさりと終了。

●ミート&グリート①:サイン会

さて、問題のサイン会(笑)。事前の周知で、持ち込みアイテムは2点と案内されていて、こちら側からしたら1アーティストに対して2点のつもりが、トータルで2点、と繰り返し厳しめにアナウンスされた。かなり厳重な空気感があったので正直コレはもう仕方ないなと諦めていた。素直にトータルで2点にサインを貰おう、そう思っていた。と思いつつ・・・(笑)。サインを貰う順番はトレヴァーラビン、ジョンアンダーソン、リックウェイクマンの順。それで、頂いたサインは以下。

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トレヴァーラビンのキャントルックアウェイのCDジャケに、トレヴァーラビンのサイン。

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90125のCD紙ジャケに、トレヴァーラビン、ジョンアンダーソンのサイン。

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ABWHのCDジャケに、ジョンアンダーソン、リックウェイクマンのサイン。

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リックウェイクマンのヘンリー8世のCDジャケに、リックウェイクマンのサイン。

アレアレアレ?4点になってしまってます(笑)。人生、生まれてこのかた苦節50年、数々の辛酸を舐めて生きてきたこの私、そう簡単に引き下がるかいな(笑)。あれほど厳しく、サインはトータルで2点!と厳しく規制される中で、4点サインを貰った手法についてはここでは言いません。でも一つ確かなことは、少なくとも3人のメンバーはとても喜んでサインしてくれたという事。特にトレヴァーラビンは90125はもとより、キャントルックアウェイのジャケを私から差し出されて、明らかに喜色満面だったし、自ら丁寧に黒ペンではなくゴールドのペンに持ち替えてサインしてくれた。この事実が大事であり全てじゃないのか?(笑)。

●ミート&グリート②:フォトセッション

サイン会が終わってすぐに、アンダーソン、ラビン、ウェイクマンと、参加者一人ずつで記念撮影。写真に備えて私は、ヅラ代わりにニューヨークヤンキースの帽子を装着する・・・、いや、被る。すぐに順番が回って来て、私は敢えてウェイクマンとアンダーソンの間に入れて頂いた。

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過去最高に肥満になったウェイクマンと、若干背が低いアンダーソン、この間に入ることで実は少しメタボな私の体型が、写真全体のバランスの中でスマートに見える、そこを狙ったワケだ(笑)。狙いは成功してるでしょ?

以上でVIPパッケージは終了。無事に色んな意味で満願成就。思い残すことはありません。一生の思い出になりました。このあと、肝心のライヴ本編なんだけど、素晴らしかった尼崎公演のライヴレポはまた明日以降にブログにアップしますのでお楽しみに。

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2017年4月 9日 (日)

カトマンドゥ「カトマンドゥ」(KATOMANDU "KATOMANDU")

珍しく日曜公休の本日、春眠暁を覚えず、だからなのか、単に泊まり勤務の不規則さに、気持ちは入っていても体がついていってないのか、朝10時ごろまで寝てしまった。いつもは公休の日でも、寝て過ごすのはなんか勿体ないから、朝も8時半くらいには起きてしまうんだけど、今朝はもう全然ダメ。全く起きる元気が無かった。ダメだなホント、仕事のことや体のこと含めて、気合で乗り切るだけじゃなくて、いろいろ今後の事は真剣に考えないと。今日は午前中から所用があったけど、そんな具合なので欠席させて頂き、休日恒例ウォーキングも距離と時間を縮小して終了。

80年代後半から90年代前半頃に購入して、聴かなくなったCDとかを金欠だった時に中古屋に売ってしまってたんだけど、最近になってそれらのCDのいくつかを、再び中古で買い戻すという、なんじゃそら?的なことが続いている。多分キッカケは昨年11月のフランシスダナリー来日公演あたりから。あの時に、やはり91年当時にリアルタイムで買ってよく聴いていたけど、後にあまり聴かなくなった時に中古屋に売ってしまったフランシスダナリーの1stソロを、改めて中古で初回盤帯付きで買い戻した。それがキッカケで他にも買い戻したいヤツが出来てしまったのだ。買い戻したフランシスダナリーの1stを改めて聴きながら、そう言えばあの、80年代後半から90年代前半は、ブルージィな本格派ハードロックのリバイバルブームだったなぁって思い出していた。レッドツェッペリンやバッドカンパニーやフリー、ジミヘンetc、60年代後半から70年代のブリティッシュロック風な音作りやフレーズが、90年前後に脂がのり始めたミュージシャンの間で見直されていた時期だったと思う。その当時に、私もツェッペリン、バッドカンパニー、フリー、ジミヘン、クリームやクラプトン、更にはゲイリームーアやコロシアム、シンリジィ等の活発なCD化の流れに合わせて片っ端から買いまくり、そしてそれらのサウンドを見直しながら結成されたバンド達の新作も大いに聴きまくっていたのだ。例えジョンサイクスのブルーマーダー、ジェイクEリーのバッドランズ、ポールギルバートやビリーシーンのミスタービッグetc、耳に残る強力なギターリフと生々しいサウンドがとてもカッコよく響いていた。イットバイツで英国風プログレの香りを残しつつカラフルでポップ感覚なサウンドを展開していたフランシスダナリーも、脱退後の1stソロでブルージィでストレートなハードロックに向かっていたのは、当時のその流れと無縁ではないと思う。

えらい前置きが長くなったけど、今回取り上げる作品は、まさに上記の当時に購入していたCDで、散々聴きまくったけど後に中古屋さんに売ってしまったCDである。元ファストウェイのデヴィッドキング、元コブラ、エイジアのマンディメイヤーが結成した、当時は期待されていたスーパーグループの一つ、カトマンドゥの91年デビュー作である。カトマンズと言いたいところだがカトマンドゥ、「ズ」じゃなくて「ドゥ」である。あぁ~、そう言えば実力のあるハードロックだったなぁって思い出して、中古で初回盤帯付きを買い戻した。

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当時リアルタイムで購入した私の期待は二つ、一つはブルージィな正統派ハードロックを再現しているらしいところ、もう一つはそりゃ言うまでもない、エイジアの2代目ギタリスト、マンディメイヤーの、エイジア後では初のメジャーシーンへの浮上、この2点であった。期待してCDプレーヤーで再生したサウンドは、まさに期待以上。えぇ~、マンディメイヤーってホントはそういうのがやりたかったの?って色んな意味で笑えてしまった1曲目のイントロの70年代風のギターサウンドに強力なギターリフ、更には単なる70年代風の懐古に終わらせないファンキーな跳ねるようなリズム、これは当時しばらくの間は夢中になってしまった。このファンキーな跳ねるようなリズムをハードロックサウンドに導入した感じはブルーマーダーなんかも似ていたかな。あとリヴィングカラーなんかはモロにそういうサウンドだった。コブラやエイジアでの演奏とは一味違うマンディメイヤーのタメの効いた演奏はただただカッコ良かった。そしてそれ以上に驚いたのが、当時は初めて聴いたデヴィッドキングのヴォーカルである。若い頃のレッドツェッペリンの全盛期のロバートプラントかと思うほどの素晴らしいヴォーカルは、他に二つとない才能だと感じた。この二人と、タメの効いたリズム隊が融合して、全体的なサウンドイメージは正統派ハードロックだったけど、各曲ごとに聴くとそれぞれにバラエティに富んだ作風で、このバンドの才能の幅広さを大いに感じさせてくれた。

ところでどういうワケか本作はこの初回盤以降は再発されていないようで、しかもこの1stのみで解散したようなので、その後の歴史で語られることも無く、葬り去られている気がする。ハードロックの大名盤だと思うんだけどな。もっとも、この一枚だけで、もしかしたら手の内を全部出してしまってるのかな?という気がしないでもない。もし2ndがあったら何となくスケールダウンしてたかもしれない。一枚だけで良かった可能性もある。でもしかし、全然再発されず、後追いで話題になることも無いのは勿体なさ過ぎる。

実力のワリに、メジャーで評価される機会に恵まれなかったマンディメイヤーとデヴィッドキング、私個人として拙ブログにこうしてしっかり刻印しておきたいのである。

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