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2012年12月28日 (金)

DBA(Downes Braide Association) "PICTURES OF YOU"

前から気になっていたジェフダウンズとクリスブレイドによるプロジェクト、DBA(Downes Braide Association)の新譜CD "PICTURES OF YOU" をようやく購入。予想外と言っちゃ失礼だがジェフのソロプロジェクトでは過去最高の素晴らしい作品でした。

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オリジナルエイジア復活後は、エイジアのみならずアイコン、更にはイエスにまで復帰して大忙しの中、イエスのフライフロムヒアの制作前後に秘かに完成させていたらしい。ジェフダウンズのソロプロジェクトでは最初の "THE LIGHT PROGRAM" は結構気に入っていて、その後はコレを超えるものは無かったと思う。バグルス、イエス、エイジアと大ヒットを放つバンドの主力メンバーとしてその音楽性は証明済のはずだが、それらのビッグネームから離れた課外活動ではどうも地味で、同じキーボーディストでもキースエマーソンやリックウェイクマン、パトリックモラーツやエディジョブソンに較べてソロアーティストとしての地位は無いに等しいと言ったら言い過ぎか。ビッグネームの一員だからこそ輝いていたのだとしたら彼の才能を世間は過小評価してしまっている。

しかし今作は、それらビッグネーム以外での活動で遂にその才能を大きく花開かせたといっても過言では無いと言ってしまおう、売上は別として。何と表現したらいいのか一言で言い表す語彙を持ち合わせていないので、感じたことを言葉で羅列すると、メロディアス、チャーミング、ドラマティック、ロマンティック、飛翔感、高揚感、バグルスのジェフダウンズサイド、バグルスをさらに甘くしたような、これらの言葉をすべて内包している見事なポップ作品と言える。収録曲タイトルは以下。

① Sunday News Suite
  (a) Sunday News
  (b) Islands
  (c) Goodbye Johnny
  (d) Anywhere
② The Radiant Children
③ The Superfortress
④ Pictures Of You
⑤ Songs That Can Heal
⑥ Ride The Waves
⑦ Road To Ruin
⑧ Live For The Moment
⑨ Sky Sailor

以上9曲。①はいきなりの13分を超える組曲。とは言ってもプログレ的重さは無く、美味しいメロディが4種類登場すると思ってもらえばいい、長さを感じさせない佳曲。全曲メロディアスで美味しいメロディの宝庫だが、中でも⑦の 'Road To Ruin' は出色の出来。穏やかに始まる歌メロがサビで一気に高く高く飛翔するという気持ちのいいポップソングの王道。バックのキーボードサウンド、アレンジが最高。この3日間で既に何十回も繰り返し聴いてしまった。

とにかくジェフの多彩なキーボードアレンジが素晴らしく、これまでのバグルス、イエス、エイジアへのキーボードによるインプットを総決算したような、純度100%のセンス全開なのである。そしてそのセンスを大きく飛翔させているのがクリスブレイドのヴォーカル。ジョンウェットンともトレバーホーンとも違うクリアで伸びるヴォーカルが、ジェフの音楽性、キーボードアレンジとの相性ピッタリ。ジェフの音楽を、歌で、声で表現するにはこの声こそが必要だったのかも知れない。

この手の音楽は80年代にはそこらじゅうに転がっていたもので、学生だったそのころに洋楽にハマった自分には何とも言えない郷愁も感じる。あの産業ロック、産業ポップをこれだけ濃厚に聴かせてくれる作品に、この2012年の終りに出会えるとは思ってなかった。まだまだしばらくヘヴィローテが続きそうです。

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