« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »

2014年7月30日 (水)

燃えろ新日本プロレス エクストラ 猪木vsアリ 伝説の異種格闘技戦

遂に出たねぇ、昭和51年6月26日、アントニオ猪木 vs モハメド・アリの格闘技世界一決定戦。今まで新日本プロレスやテレビ朝日関係者が映像ソフト化を目指してきたが、権利をアリ側が保持しているからか、一向にソフト化される気配が無かったが故にますます伝説度合いが高まってしまった試合。もう諦めていたのがついに燃えプロの企画で登場。関係者の努力には心から敬意を表したい。

Img_1737

私は当時小学校低学年で、まだプロレスは熱心には観てなかったころだが、それでもプロレスに興味はないはずの母親とか近所のおばちゃんとかが、この試合をテレビで見て、「猪木は寝てばっかりやん・・・」って、近所の井戸端会議で話題にしていたのを今でも鮮明に覚えている。当時昼間にテレビ中継されて視聴率が39%とかあったくらいだから普段観ない主婦層が観ていたのも頷ける。開場の日本武道館はロイヤルリングサイドのチケットが30万だったそうで、先日中止になったポールマッカートニーの武道館チケット10万など、どうってことないよと言えるくらいのスケールの凄さ。改めてこれを実現させた猪木及び新日本プロレス、テレビ朝日関係者の実績と言うのは永遠に評価されるべきだろう。

さて、今回のDVDは15ラウンドの試合が完全収録のDVDに加えて、記者会見や、そしてわざわざテレ朝の水曜スペシャルで放映された調印式の模様等をダイジェスト収録した、まさしくファンおよびマニア垂涎の秘蔵映像DVDまで付いて2枚組、値段は通常価格据え置きの1,680円というサービスし過ぎのお値段。バカ売れすると踏んでの大量生産の故だろう。実際バカ売れしてるようだし。

まずは個人的に大注目の秘蔵映像、記者会見や調印式でのモハメドアリのプロ意識には脱帽せざるを得ない。黙っていてもボクシングの世界ヘビー級チャンピオンでありその時点で格闘技の頂点であるにもかかわらず、喋る騒ぐ。下手なヒールのプロレスラーなんかよりよっぽどヒールを演じきって盛り上げるところは、やはりアマチュアスポーツではなくプロスポーツの興行の世界に生きるチャンピオンの責任感と捉えても良いのではないだろうか。このヒールっぷりにまずは楽しませてもらった。アリこそは本物のプロ格闘家であると言い切れる。

そして15ラウンドの試合。当時は、上記で述べたように「猪木は寝てばっかりで・・・」というファン及び世間の評価で世紀の大凡戦と言われたそうだが、今のようにプロレスがUWFによってシリアスな方向に向かい、そしてPRIDEやUFCによる総合格闘技のブームを経たファンの目ではなく、プロレスも真剣勝負だと思っていた時代、ルールの説明も不明確だったそうで、寝て蹴るばかりの猪木とそれをからかうアリ、という絵面は凡戦と映っても仕方なかっただろう。今の目で観るとまさに真剣勝負であるが故に互いの間合いを計りながら押し引きする様は緊迫感がハンパない。今の目で観ると究極の名勝負と観るべきであろう。事実、後にPRIDEのリングで高田延彦がK1の選手とやった時に、相手のパンチを食らわないために寝て戦おうとした、いわゆる猪木アリ状態を現出させてしまったことからも、あれは戦術としてありうるべきものであったのだ。そしてその体勢でローキックを放ち続け、アリの左足に大ダメージを負わせた猪木、そしてダメージの蓄積を表情に出さず舞い続けたアリ、双方のプライドも大いに発揮され守られたとも言える。

今の時代にこれだけの大勝負を実現させる格闘家、プロモーターはいない。その時点で猪木の成し遂げたことは誰人も文句をつけることは出来ない。中邑真輔vs柴田勝頼の禁断の対決に盛り上がっている自分が、えらく小さく感じてしまうくらいの永遠の金字塔と言えるDVDだ。

|

2014年7月21日 (月)

エディ・ジョブソン スペシャル・ファン・イベント (EDDIE JOBSON Special Fans Event : July 20, 2014 @ Gibson Brands Showroom TOKYO)

待望の、と言えるかどうかは微妙だが楽しみではあったエディジョブソンのファンイベントに参加した。2009年のUKZ以来ほぼ毎年のように来日しているエディだが、私はファンでありながらエディと直接会うとかサインを貰うとかは今まで一度もなかった。2010年頃までは仕事が忙しくてそれどころではなく、ライブやミート&グリートに参加した人のブログやミクシィ日記を羨ましく眺めているだけだったし、体壊して仕事を激務にならないようにセーブし始めた2011年クラブチッタのUK来日公演からは毎年ライブに参戦するも、2011年はエディのファンクラブZealots会員ではなかったからミーグリは参加できなかったし、Zealots会員になった2012年トリオUKの時はミート&グリートは無かったし(確か平日開演前に1日だけマスタークラス的なものはあったけどへ平日昼間は仕事だし)、昨年2013年も同様。せっかくZealots会員になってからはミーグリは無いという巡り合わせの悪さ。仲良くして頂いているマイミク様は09~11年あたりでエディのサインはたくさん貰っておられたんだろう。ようやく自分もサインを貰えるチャンスが来たという事でUKの憂国の四士&デンジャーマネー完全再現ライブ&EJフォーディケイズライブの両ボックス、高いなぁってのを強行突破でZealots枠で予約。遂にその日を迎えた。

2014年7月20日(日)、私はZealots枠なので抽選とかないボックス予約早いもん勝ち50名確定で、AM11時のZealots枠(何回も言うな)の部に参加。だからと言って午後に2回行われた一般予約の方の部とは内容は変わっていないと思う。事前の、会場や時間帯の詳細は拡散禁止的なお達しがあったので黙っていたが終わったからもういいんでしょう。会場は東京駅から歩いて5分くらいの新しく出来たらしいギブソンショールームのイベントスペース。

AM10時半くらいから入場開始して前から2列目の柔らかい椅子に座る。近くにマイミク様多数。他にもジョンウェットン系のライブで明らかにしょっちゅう拝見する方々ばかりでちょっと笑いそう。逆に自分も、アイツまた来てるよ、って内心笑われてるかも知れない。前に座ってたマイミク某Zさんと、イエスの新譜がちょっとアレだ、と雑談して盛り上がる。

定刻AM11時、エディジョブソンが後ろの扉から入場。前方右に通訳の方と着席。私は2列目だから超近い。エディは59歳とは思えない肌ツヤ、白い歯、スリムな体型、いつもの黒い服。エディの簡単な挨拶の後、イベントプログラムスタート。プログラム順に以下に記します。

U.K. 特別公演 'The Only Thing She Needs' 上映

まずはただ今編集中のUK特別公演から The Only Thing She Needs の映像がデカいスクリーンと、いくらかかってるのか庶民には想像もつかない立派なオーディオ装置で上映。さすがにフジTVのカメラ10台で撮影しただけあってカメラワークが素晴らしい。単に10台使ったというより、ライブ映像を撮るプロが撮ったんだろうなと思えるカメラアングル。髭面のジョンウェットン大先生のベースを弾く手元がドアップで写されたりドラムのマルコミンネマンの豪快かつ細かいドラミングもマルコのワンショットで大いに堪能できる。一見地味なアレックスマカチェックのギタープレイも大きく映され、勿論エディの鍵盤プレイも見どころ十分。前から右から左から上からとあらゆる方面からライブ演奏が堪能できる素晴らしい映像。音質も、今までのエディ編集の、自分の鍵盤ばかり大きく聴こえる音ではなく、ベースもブンブン聴こえるしドラムもバンバン聴こえる。スクリーンが大きくて音がデカい試聴だからと言うのはあるかも知れないが、これなら今までのUZプロジェクトや2011年UKのライブ盤で感じた不満は解消されてる可能性大。非常に期待が持てる試聴であった。

質疑応答①

ここで質問コーナー、難しいご質問だったので詳しくは覚えていないが最初は「プロとアマの違いは?」と言うような質問だったと思う。問題は、これまでにミーグリ等に参加されていたマイミクさんからも事前に聞いていたエディ自身の話の長さ。とにかく回答コメントが長い。しまいには何の話だったか分からなくなりそう。次の質問は、出ました、いつもお世話になってるマイミク某Tさん、「80年代にロックの表舞台から姿を消してCMの仕事とかしていたのは、個性の強いミュージシャンとの活動に疲れたからか?」と言うようなご質問。そしてまたエディの回答がなげーのなんの。ごちゃごちゃいろいろコメントして、それでまぁ「おっしゃる通り」的なご回答。始めからそれだけ答えりゃいいのにと。
エディはもっといろいろコメントしていたんだけれども私が覚えきれてないので、詳細は他の方のブログとか見て頂ければ。

EDDIE JOBSON Four Decades 公演 'Metamorphosis' 上映

カーヴドエアのこの名曲、これまた上記映像と同じでカメラワーク含めて素晴らしい映像と音質。本当に正式発売が楽しみになる。ソーニャの怪しげなダンスが再び夢に出てきそうで怖い。

質疑応答②

再び質問コーナー。手を挙げようかなと思ったらすかさずマイミク某Rさんが挙手。「カメラワークが素晴らしいが、エディさんが指示したものなのか?」的なご質問。質問時にちょっと前置きを話して質問されたんだが途中でエディが笑いながら「Long Question」とか仰った。質問がなげーよ、って言いたいんだろうが、いやいやいや、それエディが言うことじゃないでしょって(笑)。エディのコメントはその100倍は長いから。そんで回答コメントは「ノーノーノー・・・。」、自分が指示したんじゃない、プロのカメラマンがやってくれたんだと。いやそういう意味の質問だったのかな? 映像の編集が素晴らしいからそれはエディさんの仕業ですか?と言う意味の質問かなと思ったんだが、まぁいいか。もうお一方の質問、「日本の伝統音楽のリズムは西洋音楽とは根本的に違うので云々・・・・、異国や異文化の音楽家と演奏するのは難しいか?」と言うような質問だったかな? ご質問の途中で通訳の人が英訳してエディに伝えたら、途中でエディがどんどんコメントするもんだからこれまた何の話か分かりにくくなってしまった。とにかくエディのコメントが長いから質問コーナーは以上終了。なんだ私は結局質問出来なかった。もっとベタな質問をいろいろ用意していたのに。例えば、

「83年秋にイエスを辞めてなければもっと儲かったんじゃないですか?」
「2012年トリオUKのライブ盤を出してくれないんですか? ファンは期待してると思いますけど?」
「この先、ジョブソン、ウェットン、ボジオ、ホーさんと言う組み合わせでライブをやってみるアイデアはないですか?」
「服は黒い服しか持ってないんですか?」

等々。決してふざけているわけでは無く、ファンなら結構マジメに気になるでしょこのあたりって。以上、ボツ質問でした・・・。

サイン会&握手会

そしていよいよのサイン会&握手会で、一人1アイテムという事でどうしよっかなぁと悩んで1アイテムに絞りきれず、UKのナイトアフターナイトの国内盤LPとEJグリーンアルバムの国内盤LPを持って行っていたが、結局今後の事を考えてナイトアフターナイトを出すことに決めた。そして自分の順番、とりあえず私の少なすぎる英語のボキャブラリーの中から

「アオゥ、ハローエディ、ハウドゥユゥドゥ?」(アオゥってなんだ)

これで私の英語は限界だが、話好きエディが英語でペラペラ話しかけてくるもんだから英語の分かんない私はもうドキドキ。いきなり、「I met You」とか「Before」という単語が聴こえたから多分、君は以前に会ったことあったっけ?

「Have I met you before?」

ってことを言ってるんだろうと解釈して、

「ファーストタイム! ファーストタイム!」

と人差し指を立てて連呼したらどうやら通じたらしい。いきなり英会話に自信を深める単細胞男の私。おもむろにナイトアフターナイトの国内盤LPジャケットを差し出す。するとエディがしきりに国内盤の帯を捲ろうとする。繰り返し繰り返し。どうやら帯の下に隠れてる自分の写真を見たいようなのだが、こっちはもうそんなもん帯が破れやしないかとハラハラして英会話どころではなくなってきた。そしてエディが笑顔で英語で話しかけてくる。帯が心配な私はエディが何をしゃべったのか聴き取れず。あたふたしていると傍にいた超美人のスタッフ?の女性の方が日本語に訳してくれた。超美人の女性曰く、

「このジャケットのエディの写真は間違った写真です、とエディさんは仰ってます。」

ははぁ、国内盤ジャケのエディの写真が鍵盤弾く写真ではなくヴァイオリンを弾いてる写真で、それは間違ったジャケだから鍵盤弾く写真のジャケが正式なジャケだと言いたいんだろう。でもこっちはそんなことはどうでもいい。エディそっちのけで超美人の女性をガン見して、

「あぁ、アハハハ・・・」

と愛想笑いでスルーする。そしてエディがナイトアフターナイトのジャケにサインしようとするが、そこで私は見逃さなかった。エディがシルバーのサインペンを持っている。慌てて得意になったつもりの英語で、

「ノーノーノーノーノー、ブラック、ブラック」

とNo×5回、Black×2回の流暢な英語を駆使。サインペンをシルバーから黒に代えるよう指示した。世界的キーボードプレーヤーのエディジョブソン様に向かって痛風の日本人が何様のつもりか。

そして無事に念願のエディジョブソンのサインを頂きました。

Img_1716

Img_1712

今回はグリーンアルバムではなくナイトアフターナイトに貰ったのは、もちろん今後を考えての事。ここにジョンウェットン大先生とテリーボジオのサインを頂く可能性を残すのだ。先生とボジオのサインを頂けたらこのナイトアフターナイトはウチの家宝として自分の部屋に祀ることになる。その日まで何年かかるか分からんが。
ところでそんなこんなで英会話に全力を傾けた結果、サイン会&握手会であったにも関わらず、握手してもらうの忘れた。アホなオレ・・・・。

以上、終了後はいつものマイミク様とランチで盛り上がる。ここでの話も非常に興味深く、下手すりゃこのランチタイムの方が面白かったくらい貴重な話を聞けた。

来年はどんな形か分からないけど、ライブとか新譜発表とか、そういう話題でエディにはまた来日してもらいたい。日本のファンは応援しますぞ。

|

2014年7月20日 (日)

BSフジ「伊藤政則のロックTV!」(7/19 27:00放映分) エイジア来日特集

それを記事にするかって(笑)。いやまぁエイジア2014来日公演の貴重なライブ映像が放映されたんだから私としては取り上げないワケにはいかないから。7月19日(土)27時、普通に言うと7月20日(日)3時って事だけど、BSフジでエイジア来日大特集の30分番組が放映された。

Img_1720

深夜3時だからリアルタイムでは観てられないし、翌朝にはエディジョブソンのファンイベントにも朝から行かなきゃいけなかったしHDレコーダーに録画しておいた(エディのイベント参加レポは後ほどブログUPします)。朝エディのイベントに行く前に家でヴァーーッと観た。内容はセーソク先生のMCを除くと大まかこんな感じ。

・ジョンウェットンのコメント
・カールパーマーのコメント
・ジェフダウンズのコメント
・来日4公演の各会場でのミート&グリートの模様
・サムコールソンのインタビュー
・ライブインジャパン2014(6/20渋谷公会堂)から「Go」
・ライブインジャパン2014(6/20渋谷公会堂)から「Don't Cry」
・8/6発売予定のハイヴォルテージライブ2010映像から「Sole Survivor」

Img_1728

30分という短い尺の番組で、これまでの公式プロモ映像ではなく、来日中の本邦初登場の最新コメント、最新インタビュー、商品化はされる予定も無さそうな6/20渋公からのライブ映像等々、盛り沢山の内容でなかなか満足度の高い番組だった。

ミート&グリートの模様なんて当選したファンの方々の記念撮影の模様が多分全員分テレビで放映されて、当選した方には最高の記念になっただろう。なんでオレが当たらなかったのか今考えても信じらんない(まだ言うか)。

サム君のインタビューも、まだ雑誌等でも載っていない状況でのこの放映は非常に貴重。エイジア参加の経緯にミスタービッグのポールギルバートの紹介があった話とか、そもそもポールギルバートとどのように知り合ったのかとか興味深いインタビューだった。

一番の呼び物である渋公ライブ映像は、個人的には過去最高の演奏ヴァージョンだったと感じているゴーとドントクライで、このプロの映像と音質で聴くとやはり最高の演奏だったことが改めてわかる。ゴーは先生の歌詞間違いまでキッチリ収録。残念なのは両曲ともに途中フェードアウトだったこと。まぁ仕方ないか。

あとは早くも懐かしい思い出になりつつあるハウ爺在籍時の2010年ハイヴォルテージのソウルサヴァイバー映像。映像は綺麗だし音質は私好みのライブ感あふれる荒っぽいミックスで、8月の発売が楽しみになった。

まさかこれがブートになったりはしないと思うが、録画した方はブルーレイなりDVDなりに保存しておいて損は無いだろう。

|

2014年7月19日 (土)

【全曲レビュー】イエス「ヘブン&アース」(YES "HEAVEN & EARTH") 初回生産限定盤

2008年にジョンアンダーソン抜きでの活動継続を選択し、絶えることなく意欲的な活動を展開してきた現行イエスが通算21作目、2008年以降で2作目、ヴォーカリストがベノワデビッドからジョンデイヴィソンに交代してからの初の作品となった最新作ヘブン&アースを遂にリリース。

前作フライフロムヒアがトレヴァーホーンプロデュースによる極上の音質によりドラマ期イエスの継続発展系と言える内容で、以外と言っては失礼だがビルボードTOP40に入る大ヒットとなった。その意味で今作は売る側も聴く側も楽しみ倍増で満腔の期待を込めての新作であったのではないか。私としても今年はエイジアのグラヴィタスもあり、そしてイエスも新作を出すという事でこんなにめでたい年はない。このブログでもワクワク全開で全曲レビューを敢行するつもりであったが・・・・・。

国内盤発売日7/16の前日にはタワーレコードオンラインから近所のコンビニに到着していたのでフラゲしてこれまでに通勤の行き帰り含め計7周聴いた。ところが1回目聴いた時点でブログに記事を書くのが気が重くなった。書けば酷評するかもしれないと思った。酷評すればレーベルさんの営業妨害になりかねないし。そんな事は個人のブログなので気にする必要もないのだが結構この拙ブログがどんな取り上げ方するのかをある意味楽しみにしている方もおられるようだし、躊躇ったまま3日経ってしまった。何とか7周聴いた時点で出来るだけ率直に冷静に書いてみたい。

Img_1706

今回はロジャーディーンのジャケが非常に美しい。前作フライフロムヒアのジャケも素晴らしかったが今回もイマジネーション溢れる氷柱をモチーフにしたジャケが紙ジャケに映える。ジャケだけの為にあとでLPレコードも買おうかなと思うくらい。

Img_1709

国内初回限定盤の中身。ジャケのポスター、細かく折り曲げられるとちょっと萎えるけど。コースター、実際に使わんだろう。ICカードステッカー、要らんけど・・・。

Img_1707_2

今回は店特典を比較して、DUではなくタワーで買った。タワーレコード特典はジャケデザインのクリアファイルとステッカー。

さて、躊躇した本編のレビューを。

① Believe Again [Davison/Howe]
オープニングは美しく優しいメロディとフワフワ感が印象に残る、と言うかそれしか印象に残らないお花畑サウンド全開の美麗な曲。この世界観は新ヴォーカリスト、ジョンデイヴィソンが持ち込んだものなのか、もしそうだとしたらその天国ヘブン状態の感性はジョンアンダーソンを超えている。今更ながらジョンアンダーソンに似すぎている歌声である。スティーブハウのギターはスティールギターで浮遊し、ジェフダウンズの鍵盤も天空を浮遊している。それをゆったりと支えるクリススクワイアのベースと、完全に個性を消したアランホワイトのドラム、すべての楽器が浮世離れした美しいメロディを際立たせるために一丸となっている。作曲クレジットがデイヴィソン/ハウ爺となっているが主導権はデイヴィソンか。ハウ爺は間奏の細かいギターフレーズの部分を提供したんだろう。アルバムオープニングのつかみとしてOKかどうかは何とも言えないが、こういう曲も悪くはない。ただしこの後にどのような楽曲が収録されているかにもよる。勿論イエスらしいカッコ良さ、スリリングさも含んだ曲も後にはあるんだろうなと思っている分には・・・・。

② The Game [Squire/Davison/Johnson]
作曲クレジットを見ると、おそらくクリスが2006~2007年ごろに書き溜めていた曲かも知れない。これまたハウ爺のウネェ~~っとした浮遊感あるスティールギターのフレーズで始まるが本編に入るとなかなか軽快でメロディアス。ただ、これは今作プロデューサーのロイトーマスベイカーの音作りなのかビリーシャーウッドによるミックスの仕業なのか、ドラムが軽い。そこが個人的には勿体ない。アレンジそのものは非常に押し引きをうまく転換させながらワクワク感をも感じるアレンジなだけに、結果としてサウンド全体が軽いことがせっかくのアレンジの良さを消してしまってるような。

③ Step Beyond [Howe/Davison]
イントロのジェフのキュートなイントロがまるでバグルス的過ぎてイエスになじまない。バグルス+イエスのサウンドの相性の良さはドラマやフライフロムヒアで証明済であるが、コレはちょっと個性が偏り過ぎ。もっとも作曲はハウ爺/デイヴィソンなのでハウ爺がたまにやらかす軽~い小曲をイエスに持ち込んだんだろう。こういうのはハウ爺のソロ作でやってくれればいいんだけど・・・。エイジアに持ち込んだら即却下であっただろう。

④ To Ascend [Davison/White]
これもゆったりした優しいメロディの牧歌的な曲。アルバムに一曲くらいは箸休め的にこういう曲はあってもいいとは思うんだが2曲は要らんぞ、と先に言っておこう。

⑤ In a World of Our Own [Davison/Squire]
う~ん、いかにもクリスがたまに作りそうなリフ。これも印象としてのんびりした曲でメロディが悪くは無いんだがクリスの捨て曲っぽい煮え切らないメロディ。前曲に続いてコレと言うのは個人的には厳しいぞ。

⑥ Light of the Ages [Davison]
デイヴィソン一人のペンによる曲。イントロが意外に長いのが退屈で、ようやく歌メロが始まってもこれまた退屈。メロディ自体は悪くないんだが・・・・。

⑦ It was All We Knew [Howe]
イントロの軽快さと各楽器が音を重ねていく感じがちょっと期待させてくれるんだが、なんだろう、存在感が薄い。歌が始まると④⑤⑥と続く、メロディは悪くないんだがなんか退屈っていう・・・。ただハウ爺の曲だけあって独特のトリッキーなギターフレーズの展開があってそこでまたオッって思わせるんだが、また歌メロに戻ると薄口のアレンジで退屈になる。

⑧ Subway Walls [Davison/Downes]
ジェフダウンズが持ち込んだ部分と思われるイントロの荘厳系キーボード、2014年型エイジアそのもの(笑)。そのままジョンウェットンのヴォーカルでグラヴィタスとかヘブンヘルプミーナウが始まったとしても違和感を感じない。約9分の曲中ではなんとジェフのオルガンソロが渋くインプットされていて、あ~~、なんだっけイエスでこの感じ・・・って思ってるうちにトニーケイにたどり着く。なんだトニーケイじゃ嬉しくないなと。クリスの地味ぃなベースソロ的な部分も一瞬あるしハウ爺のギターソロもあるし、アルバム最後のこの曲に至ってようやく耳を奪われる魅力が。しかしなんか最高潮までの盛り上がりを感じることなく終わるところが物足りないかなぁ。

以上、本編は全8曲。国内盤ボートラは④のアコースティックヴァージョン。ここでは割愛。

さて全体を俯瞰してもう一度感想を述べるならば、なんか薄口だなぁと。なんでなんだろう?? 第一印象もそう感じたし7回聴いてもそう感じた。薄口。イエスファンの大多数がガッツポーズで支持するサウンドではないと思う。ヴォーカルはジョンアンダーソンのイメージそのまんまだし他のメンバーはイエスを支えてきたメンバーたちだしイエスっぽいなとも思うんだが。

自分なりに考えてみた。パーツはとてもイエスっぽい。イエスサウンドを構成してきたパーツそのものが今作にもほぼ全面的に投入されている。ジョンアンダーソンそっくりのヴォーカル、ハウ爺のギター、クリスの独特の響きのベース、そつのないジェフの鍵盤、イエスにあるべきものはあると思う。アランのドラムがちょっと存在感無いけど。にもかかわらず薄口だなあと思うのは、今作ではそのイエスサウンドを構成するパーツが、「重ね合わせ」られていない、「つなぎ合わせている」サウンドになっていて、それで結果として「薄口」な印象なのかも。そして氷の上をスピーディに滑るようなスピード感とロックっぽさが希薄になってしまっている。また上でも述べたがアランのドラムの存在感の無さも大きい。ただしこれはミックスの問題かもしれない。

これらのことはメンバーが指向したのか、プロデューサーのロイトーマスベイカーが指向したのか、またはビリーシャーウッドがミックスしたらこうなってしまったのか、そこらへんはメンバーやロイトーマスベイカー自身のコメントを聞いてみないと分からない。今回はどのメンバーがイニシアチブを取ったのかも、そのサウンドからは非常に見えにくい。意図してイエスとしての新機軸を打ち出したのなら、そのメッセージをインタビューでもなんでもいいから強固に発してくれないと聴く側は戸惑う人が多いだろう。また、国内盤のライナーには下記のような記述がある。

Img_0795

当初はプロデュースもミックスもロイトーマスベイカーと公式発表されていたが、土壇場になってビリーシャーウッドがミックスを担当して、アレ?っと思った人もいただろう。なぜロイトーマスベイカーのミックスが破棄されたのか、ロイのミックスはどんなサウンドだったのか、こうなってくると非常に気になる。

というワケで過去のどのイエスサウンドとも似ているようで異なる今作、私の口からどうと決めつけるにはまだ早い。メンバーのコメントをよくよく聞いてみないとアレコレ言いたくないのが正直なところ。もしかするとライブではドラムやベースがガンガン鳴るから違って聴こえるのかもしれないしな。

|

2014年7月13日 (日)

STEVE HACKETT "GENESIS REVISITED : LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL"(DVD+2CD)

自宅のインターネット接続プロバイダをケーブルテレビの回線に変えて1ヶ月、プロバイダを変えてから頻繁にインターネット接続が切れるようになった。コレはオカシイだろうとケーブルテレビの問い合わせ窓口に怒りの電話をする直前の本日午前、いやちょっと待てよと。今月7月から仕事で、いろいろシステムのトラブルに関する問い合わせ対応を電話で受ける業務に携わることになって、その時に原因を探るためにあらゆる観点から問診をして切り分けしていく。この経験から、いやいや、感情的にならずにまず自分なりに切り分けをしてみようとじっくり確かめてみた。ケーブルモデムゲートウェイ機器のWifiならきっちり動作してることに気付く。しかしPCから有線でネットの接続が頻繁に切れる。アレもしかして自分が使ってるLANケーブルの問題かな?と今頃気付いてLANケーブルを取り換えてみたら、あ~ら快適、スイスイとネットサーフィンが出来るようになった。なんだ自分が使ってるLANケーブルの問題だったんだとちょっと苦笑。1ヶ月も気付かずにイライラしていたオレって・・・(笑)。

そんな事情があったのと公私ともに忙しかったこと、それに伴っていろいろCDや映像作品を買っていても観賞できず、なかなかブログを書く気が起こらなかったりしたんだが、とりあえずインターネット接続に関する心配というかイライラがなくなったのでまずはスティーブハケットのジェネシスリビジテッド、ロイヤルアルバートホールでのライブ作品をパパッと観賞。音の方はiPhoneに放り込んで通勤の行き帰りに聴き、映像は今日飛ばし飛ばし観た。つい半年くらい前に同じジェネシスリビジテッドツアーのハマースミスのライブが出たばかりで何なんだと多少ブーイングを飛ばしたくもなるが我らがジョンウェットン大先生がゲストヴォーカルで参加してる以上知らん顔も出来ない。

Img_1703

今回はでっかいブックレットの付いたデラックスなヤツはパスして2CD+DVDのデジパック仕様で購入。前回ハマースミスに続いてハケットオフィシャル直販でハケット直筆サイン入りで。セットリストというか収録曲はジャケ裏の以下の写真で。

Img_1705

ハマースミス作品と比べると、

The Chamber of 32 Doors
The Lamia
Shadow of the Hierophant
Blood on the Rooftops
Entangled
Eleventh Earl of Mar

がなくなって、代わりに今回のロイヤルアルバートホール作品では、

Carpet Crawlers
The Return of the Giant Hogweed
Ripples
The Fountain of Salmacis

がセット入り。さすがに数曲入れ替えてるところはジェネシスファンへのサービスだろう。ゲストもジョンウェットン大先生とAmanda Lehmannはハマースミスも今回も登場だがそれ以外は新たなゲストでロイネストルト、レイウィルソンという通好みのツボを押さえた人選。

音質がハマースミスと全く同じで、個人的にはもうちょっとドラムの音がガツンと前に来てほしいが仕方ない。先生は今回は得意の??ファースオブフィフスで雄々しく歌い上げる。この曲ももう先生の歌でしか聴く気がしなくなった。自分の曲のように気持ちよく歌い上げる髭面の先生が素晴らしい。そして今回嬉しかったのは名作TRICK OF THE TAILの中でも特に好きな曲Ripplesが取り上げられていること。アマンダさんの女性ヴォーカルが結構ハマる。惜しむらくはこのライブではハケットの12弦ギターのみで演奏してること。オリジナルのエレクトリックヴァージョンで幻想的で美しいギターソロも聴いてみたかった。

それにしても大盛況のジェネシスリビジテッド企画、たった半年で同企画のライブ作品を2本も出してしまうあたり、ハマースミスはそれはそれとして、英国の殿堂ロイヤルアルバートホールを満杯にしたらそりゃとりあえず映像も収めておきたいだろうし作品として世に残しておきたかったんだろう。次はもうアレだな、先日BBCの企画で集合したジェネシス全盛期の5人での再結成ライブ、これを期待する他はないだろう。メンバーみんなが引退していないし死んでもいないがゆえに大いに期待したいね。

|

2014年7月 6日 (日)

エイジア「グラヴィタス~荘厳なる刻(とき)」直筆サイン入りスリーブケース & ASIA "GRAVITAS" LP (180g LIMITED VINYL)

またまたいろいろ忙しくてブログ更新が滞ってしまった。この間に次々注文していたブツが到着し未開封のまま放置状態。ツェッペリンにビートルズにスティーブハケットにキャメルに猪木vsアリのDVDと、どれもきちんと観賞したらブログ書きたいけどいつになるか分からん。とりあえずエイジアのグラヴィタス発売~来日公演終了でエイジア祭りがひと段落したので締めに掲題のブツをUPしておこう。

まずはグラヴィタスの100セット限定国内盤で後日郵送との事だったサイン入りスリーブケースが先週無事に到着。

Img_1698

サムコールソン入りの初めてのサイン入りアイテムだがサム君は既に大物風情か(笑)、カールパーマーやジェフダウンズはそれなりにフルネームに近いサインだが、「sam」としか書かないサインはジョンウェットン大先生の崇高なる「JW」のみのサインに匹敵する短縮ぶり。金の翼ロゴに合わせてゴールドのサインペンでなかなか映えてる。さて問題はこれを限定盤CDそのものに装着するかどうか、それともコレはこれでこのまま保存するか、マニアックなファンならではの余計な悩みが発生する。CDに装着すれば当初のCDに付いていたスリーブケースが行き場所を無くすし。まぁこのままワードレコーズのお知らせの用紙と一緒に保存かな。

次にグラヴィタスのLPレコード。ライセンスを得たドイツのレーベルから発売されているらしいドイツ盤。LPはこのドイツ盤しか出てないっぽい。先日の来日公演で抽選5名のミート&グリートに当選するに決まってると信じ込んで、その時にサインを貰う用に購入しておいた。渋公2Daysに2日ともこの荷物になるLPジャケを持参していた。結果は抽選外れで購入目的は叶わず。

Img_1701

LPジャケ右サイドに見える落書きのようなのは何なのかって? 今は言えません(笑)。時間をかけてでも目的を達成した時に、どういうアレでアレしたのか言います(笑)。あと二人分・・・・・・。

|

« 2014年6月 | トップページ | 2014年8月 »