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2014年11月 2日 (日)

YES "RELAYER" (Definitive Edition Steven Wilson 2014 Mix) CD & Blu-Ray

イエスのリレイヤーは最高傑作である。イエスのファンでそのことに異論を挟む人はそんなにはいないだろう。私も最高傑作だと思っているしすべてのイエス作品の中でもトップクラスなくらい好きである。だけど聴いた回数は危機やこわれものや究極やドラマに比べれば少ない。下手すりゃ90125やトークよりも少ないだろう。理由は今回分かった。何回も聴くと疲れるから(笑)。複雑だけど分かりやすいのがイエスサウンドであり、リレイヤーもこの範疇で語れる。しかし複雑で分かりやすいイエスサウンドの極致まで行ってしまったのがリレイヤーなんだと思う。分かりやすさもあるんだけど激しくもあり混沌とした部分も大いにあるリレイヤーは繰り返し聴くにはこちらも覚悟がいるのである。

そのリレイヤーもめでたくスティーブンウイルソンによる2014年リミックス&リマスターで再発された。

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例によって今回の2014リミックス&リマスターだけ聴いてもありがたみが分からないので聴き比べをしなきゃいけない。2003年Rhinoリマスターの2009年国内リマスター紙ジャケと聴き比べてみた。も~疲れた。Rhinoリマスターとスティーブンウイルソン2014リミックス&リマスター、この最高傑作を2バージョン、つまりは2回聴くんだからそりゃ疲れるわな・・・。

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そういうワケで今回取り上げたのは写真(↑)の2種。

(上) 2003年Rhinoリマスターの2009年国内リマスター紙ジャケ
(下) 2014年スティーブンウィルソンリミックス

このスティーブンウィルソンリミックスシリーズは紙ジャケ仕様の再現度が中途半端で、そもそもLPジャケのミニチュア化にはこだわってないんだろうが、その辺はやはり新たに生まれ変わった作品であるとの位置づけなのであろう。ジャケに封入されているブックレットのデザインはどこかで見たことあるような無いような・・・・。

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思い出した。2009年国内紙ジャケ発売時にディスクユニオン全買い特典BOXで、ロジャーディーン画伯が新提供したデザインだな。

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そんなパッケージ仕様の細かいところまで楽しもうとするのは画伯のジャケだからこそ。サードアルバムではここまでチェックする気は起らない。

さて内容である。リレイヤーを全編通しで2回聴いたのである。疲れた(まだ言うか)。
2003年Rhinoリマスターは、危機サードアルバムでも述べたようにスッキリ、クッキリ各楽器の音が鮮明なリマスター。これに聴きなれていると今回の2014リミックスは最初違和感を感じる。違和感と言うか違いとして感じたことを記してみる。ただしこれまたいつも言う事だけどウチのショボいオーディオで鳴らして私のバカ耳で聴いた印象なのでそこは差し引いて欲しい。

The Gates Of Delirium
出だしの静かに始まる部分からして印象が違う。これが本来の音なのかな? レコードで聴いたこと無いから分からないけどモヤァ~っとした感じ。いや音像が膨らんでるっていうのかも。過去のリマスターでは意図的にその辺を鮮明にしていたのかも知れない。その代わり聴く方の耳によっては2003Rhinoリマスターはシャキシャキして耳が痛いと感じる人もいるだろう。また2003Rhinoリマスターやそれ以前のリマスターでもベースのトレブリーな感じがとても印象に残ったが今回はそのベースの存在感をも包み込んでしまうような音像全体の膨らみと言うか温かみを感じた。その反面細かいシンバルワークもよく聴きとれる。さらにヴォーカルがジョンアンダーソンばかりが目立って聴こえた過去リマスターに比べてコーラスワークが非常に良く聴こえる。これもヴォーカルを包み込んでる感じ。
混沌としたパートが多いこの曲では、2003Rhinoリマスターのすっきり感の方が個人的には好きかも知れない。それを聴き馴れてるからそう感じるのかも知れないけど。逆にSoonのパートや他の静かなパートでは今まで聴きとれなかった細かい音が聴こえるようで、さすがにマルチトラックマスターから新ミックスを作ったんだなぁと感じる。これは今回の有難みでもある。

Sound Chaser
「ベリィベリィ、アドヴェンチャー」(アランホワイト談)なこの曲でも激しい部分は自分のバカ耳にはもう違いとか分かりにくいけど静かなパートになると2014新ミックスの威力が分かる。その分この曲では2014新ミックスのほうが気に入ったかな、なんとなくだけど。

To Be Over
実はリレイヤーで一番聴いた回数が多いこの曲、単純に好きなんである。特に中盤からのメロトロンの響き、ムーグのメロディ、分厚いコーラス、今回のスティーブンウイルソン2014リミックスの効果がどのようになるか一番楽しみにしていた。結果、期待通りの素晴らしいリミックス。メロトロンとムーグの響きが聴感上では豊潤になり、それはそれは音場が大きく広がる感じ。ムーグソロもメロディも強調され、分厚いコーラスを経てエンディングへ、盛り上がる盛り上がる。この豊潤な音の響きを実現してくれただけでも個人的には大満足。

以上、そんな感じで混沌とした部分は2003Rhinoリマスターのほうが分かりやすいと思うけど、ただしそれはバンドが意図した事かどうかは分からない。スティーブハウも監修に関わっているようなので今回のミックスの方がバンドの意図しているものだとしたらそれを受け入れてもっと聴き込まなければならない。反面、静かなパートの細かいニュアンスの引き出し方は今回のミックス最大の成果であろう。そして繰り返すが何よりも To Be Over である。期待以上の仕上がりで昇天しそうである。

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