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2015年3月 1日 (日)

レッド・ツェッペリン 「フィジカル・グラフィティ スーパー・デラックス・エディション」(LED ZEPPELIN "PHYSICAL GRAFFITI Super Deluxe Edition")

このブログでツェッペリンを取り上げるのは久しぶりかな。前にも言ったけど私はそれ相応にZEPマニアで90年代から2000年代前半にかけてはタランチュラレーベルややエンプレスバレイレーベルのライブ音源高額ブートを片っ端から買い漁ってたものである。だからツェッペリンは時代単位やアルバム単位でなく日付単位で語りたいくらいのマニアなのだ。でもそこまで行くと奥が深すぎて逆にブログで何か言うのを躊躇ってしまう。もっとすごいマニアの方一杯いるから。

昨年から始まったツェッペリンのスタジオ盤リマスタープロジェクト、言うまでもなく全てスーパーデラックスエディションで買い揃えている。金額が大変なことになるがそんなことは気にしない。いくら私がジョンウェットン、エイジア、UK、イエス他プログレマニアだからと言ってもツェッペリンとビートルズは別腹なのである。しかし購入したはイイが聴いてるヒマがない。そもそもここまでの5作は開封すらしていないという宝の持ち腐れ状態。ツェッペリンの本当の凄みはライブでこそ発揮されるのだからスタジオ盤はまぁ持ってるだけでいいという感覚もあったりする。ライブ音源ブートレッグを聴き過ぎた悪弊かも知れない。それでも今回発売のフィジカルグラフィティについてはさすがに開封した。なぜなら個人的にはツェッペリン全スタジオ作品の中で一番好きな作品だから。それに窓穴の開いた特殊ジャケの再現度も気になったから。

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タワーレコードでオンラインポイント10倍の時に注文してセブンイレブン受け取り。いつものように段ボール箱に入っているんだが今回はなぜか梱包された段ボール箱を更に巨大な段ボール箱に梱包するという状態になっていた。セブンイレブンで受け取ってウチまで持ち帰るのにエライ苦労したわ。それはいい。開封したらやっぱり気合の入った商品仕様で素晴らしい。それでは簡易ではあるが商品仕様を順番に紹介。国内盤はなぜかこれまでの5作同様にロックエイジ花帯付。そして超豪華ブックレットの表紙はツェッペリン号の型枠の穴が開いていて気が利いている。

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フックレット内容は資料性の高い写真多数。コレを眺めてるだけでもZEPマニアとしては半日は至福の時を過ごせる。

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通しナンバーの付いたジャケットアートプリント。

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そして2枚組LP。窓穴ジャケも再現されている。それとボーナス音源のコンパニオンディスクのLP。

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最後に2枚組CDとボーナス音源のコンパニオンディスクCD。きちんとミニチュア紙ジャケとして窓穴も再現されている。あとハイレゾ音源のダウンロードカード。

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以上のように商品仕様としては申し分なし。

さて内容の方だが個人的に本当に好きな曲が満載。1曲目のCustard Pieから始まってThe Rover、Kashmir、In The Light、Ten Years Gone、The Wanton Song、Sick Again辺りは特にお気に入り。ハードロック、ファンク、プログレ、アコースティック、ブルース、エスニックとあらゆる要素が取り込まれ、しかもそれが取って付けた感が無くすべてZEPミュージックとして昇華され、とにかく飽きない作品である。ビートルズでいえばホワイトアルバム的な感じとでも言えようか。でもこんなこと言ったらビートルマニアから怒られるかもしれないがホワイトアルバムは正直言って寄せ集め感が感じられるがこのフジカルグラフィティはそれが無いのである。この感覚の違いはやはりツェッペリンの場合、ライブパフォーマンスにおいてこれらの楽曲群が更に強力なツェッペリングルーヴとして発展し凄みを増す、そのことをZEPマニアは実感しているからだと思う。そう言えばカシミールはリッチーブラックモアのレインボーが真似してスターゲイザー作ったんじゃないの?って思うくらい傾向が似ている。リッチーが真似したのか、偶然同じ方向性を探った結果だったのか分からないが。レインボーも実は特に三頭政治時代のブートをかき集めたほど好きだったりするのでいつか機会があったらブログで取り上げてみたい。

話を戻す。喉を痛めたロバートプラントが喉の手術をして、本作1曲目Custard Pieからいきなりその影響が露骨に感じられる辛そうな声の出し方になり、もはやデビューから72年ごろまでのようなハイトーンヴォイスは出せなくなっている。しかしそれを補って余りあるバラエティに富んだ楽曲自体の充実、ジョンボーナムのドラム、ジョンポールジョーンズのベース、ジミーペイジのギターが一体となった強烈なグルーヴ感がむしろツェッペリンを新たな高みへと引き上げんとする奇跡の時期であったと言える。本作発表後の75年のツアーからの流れが更に完成する77年のライブの凄さはもう言葉で表現することすら難しい。

新たにリマスターされた音質については、94年リマスターに比べればふくよかな音像になった気はする。但しすっきりした音像に感じられた94年リマスターとの比較についてはあまり意味はなく、もうこれは個人個人の好き嫌いの問題だろうと思う。ボーナス音源についてはもちろん資料的価値として興味深い。ラフミックスってのはまさにラフでその野性味と言うか荒々しさが感じられて個人的にはラフミックスの方が結構ワクワクしたりする。特にトランプルドアンダーフットは。あと大好きなシックアゲインのアーリーヴァージョンはアレ?って感じでコレはさすがに最終的な完成形の方がやっぱりカッコいい。もっとカッコイイのは77年ツアーでのライブ演奏だけど。

以上、本作レコーディング時の背景や各曲の詳細はレコードコレクターズに詳しいのでそっち読んでください(笑)。私も今回のレココレは読んでて非常に興味深く、楽しいですので。

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