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2015年4月 5日 (日)

ジョン・ウェットン & ザ・レス・ポール・トリオ 「ニュー・ヨーク・ミニット」 (JOHN WETTON AND THE LES PAUL TRIO "NEW YORK MINUTE")

近頃はすっかり歌手としての仕事が増えてきた我らがジョンウェットン大先生。ROCK MEETS CLASSICツアーでもマイク片手に歌う姿は歌手そのもの。それだけ喉の調子もよく歌うほどに発声が昔の声に近付いているし更には年季の入ったこぶしを効かせたりと、歌うことに重きを置いていることは右手の病と無関係ではないであろう。10数年前頃の、ブートまがいの権利関係のはっきりしないライヴ音源の粗製乱造には辟易していたが、最近の各種ライヴのリリースはきっちりと先生公認の製品であり、先生の色々な音楽性がそれぞれ楽しめるのはファンにとっては非常に有難いことである。今回のライヴ盤は2013年10月ニューヨークにてレスポールトリオをバックに先生が自分の好きな曲を歌った先生歌謡ショーの音源である。

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収録時間38分という、今どきのCD作品としてはエラく短い収録時間で、なにかのボーナスCDでも良かったのでは?的な感がしなくもないが、実際これがセットリストの全てだと思われるので仕方ない。コレはコレで一つの作品にしたかったんだろう。どうせなら確かこの日のライヴは映像もストリーミング配信されていたんだから映像作品+音源CDにしてくれたらマニアとしては嬉しいところだったが。エイジアでもUKでもソロ作品でもないこうしたリラックスした趣味的な歌謡ショーをライヴ作品化することは、先生が最近よく言うようにもはや人と争っている時間は無いし、やりたいことを全部やって形に残して、っていうある種の音楽人生キャリアの総決算を意識しているのかも知れない。

ジャズボーカル風にリラックスして歌い上げた本作品の内容について軽く聴きながら感想を。

① Do It Again/Steely Dan
「カマーン!」とか言いながら先生がとても機嫌よく演奏を始めるこの緊張感の無さがリラックスしていて面白い。曲名だけ見るとWETTON/MANZANERAの曲かと間違えそうになるが全然違う。スティーリーダンの曲で昔何かの映像でそれこそ先生とマンザネラがこのスティーリーダンの曲を演奏していたのを観たことがある。

② What’s Going On/Marvin Gaye
マーヴィンゲイの曲・・・だそうです。私は知りませんでしたがどっかで聴いたことのある曲かも知れない。所謂ソウルの曲まで歌ってしまうところが先生の趣味の広さを物語るというか、プログレの括りではなく実はポップやソウル好きなことがこれでハッキリする。

③ God Only Knows/The Beach Boys
ビーチボーイズ、いやブライアンウィルソンのこの名曲、先生は過去にも取り上げていて、ソロアルバム "ROCK OF FAITH" の国内盤ボーナストラックでアコースティックライブヴァージョンが聴けた。実は個人的にはあのアコースティックライブヴァージョンがとても好きで一時期は繰り返し聴いていたものだ。とにかくメロディが素晴らしい。自分が好きな曲を歌う歌謡ショーで改めて取り上げるのは当然であろう。こちらはジャズボーカル風なアレンジなので少し趣きが違う。上記で述べたアコースティックヴァージョンの方が好きかな。

④ Can’t Find My Way Home/Blind Faith
元祖スーパーグループ、ブラインドフェイスの曲で自分も当然知っている曲ではあるが、ブラインドフェイスの曲としては正直面白くなかったというかクラプトンやジンジャーベイカーがいた以上はもっと激しいインタープレイをとかを期待してしまったのであまり印象に残っていなかった。むしろ誰か女性が歌ったヴァージョンを聴いた記憶の方が強く残っていて、何だっけなぁと思って思い出した。エリッククラプトンの74年ツアーの時にこの曲をバックバンドの女性の人が歌っていたんだった。こうしたしっとりした演奏の方がこの曲には合うと思う。

⑤ All Along The Watchtower/Bob Dylan
この曲も何かにつけて先生がよく取り上げる曲。スティーブハケットと演奏していたと思うしウリジョンロートとかともやっていたような気がする。ボブディランの事も好きなんだろうな。自分の息子にもディランって名付けてるくらいだから。そう言えばハウ爺も息子にディランって名付けてるな。

⑥ New York Minute/Don Henley
そう、先生はイーグルス、ドンヘンリーも好きだった。私は興味ないけど。こうして単体の曲を聴く分にはなるほど良い曲だと思う。

⑦ Lady Madonna/The beatles
ビートルズも当然入ってくるだろうと。ビートルズは名曲が多いからもっと他のビートルズ曲も歌ってみて欲しいなとか思ってしまう。86年のマーキークラブではBack In The USSRも演奏していた。どっちかっていうとジョンレノンよりもポールマッカートニーの作品の方が好みなのかもしれない。

⑧ Heat Of The Moment/Asia
特にコメントはありません(笑)。先生の代名詞と聴く側が思っている曲だからやらないワケにもいかないんでしょう。

⑨ Battle Lines/John Wetton
逆にこちらは先生自身が自分の代名詞のように思っていて、ソロ作では最もお気に入りなんだろう。これも特にいう事なし・・・、エンディングがショーの終わり的アレンジしていてイイ感じ。

以上、へヴィーローテにはならないけど(笑)、たまにのんびりした気分でBGM的に聴きたいときには悪くないだろう。コレクションが増えたという事で。

さ、次はU.K.ファイナルか。いやその前にポールマッカートニーのドームにも行くしな。あ、いや、デヴィッドクロスのサイン会もあるか。意外に忙しい4月である。

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