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2015年8月30日 (日)

SPOCK'S BEARD "THE OBLIVION PARTICLE" (Limited Edition)

注文していたスポックスビアード待望の新作がようやくウチにも到着。デジブックの限定盤で購入。

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立て続けに3周ほど聴いての感想を。立て続けに3回通しで聴いたくらいだから既に気に入っているのである。'The Center Line' の勇壮なワクワクする疾走感とメロディの融合がカッコ良過ぎて悶絶しそう・・・。

この25年くらいの間、70年代大物プログレバンドを後追いで沢山聴いてきたし今でもそう言った大物のライブアーカイブとかリマスターデラックスBOXとかが発売されるたびに、おいおいマジかよとか、この修行のようなBOXはなんやねんとか言いながら有難がって大枚はたいている。同様の人も多いと思う。それはそれで面白いがやはりなんといっても現役というか今現在にシーンの真ん中を走るバンドを追う事の楽しさは他には代え難いものである。前にも言ったが何々に似ているとか、何々っぽいっていう観点だけでは今現在を走るバンドをフォローするにはあまりにも寂しいし、そんなのはすぐに飽きる。もしくはそのバンドの音楽の魅力の本質を見失うことになる。しかし私の中ではこのバンドは何々に似ている・・・では済まない魅力があるし、ということはこれはスポックスビアードというジャンルなのである。スポックスビアードというジャンルがあってそれを支持するオーディエンスがいる、極めて健全な作り手と聴き手の関係だと思う。その規模の大小はまぁ置いておくとして。あの素晴らしかった2014年の来日公演でその本物の実力というものを大いに体験させて頂いたからには次に期待するのは当然であるし、ライヴの素晴らしさの体験がファンをより惹きつけるのは地力がある証拠でもある。

もの凄くスポックスビアードに詳しいというわけでは無いので細かいことは抜きにして一曲ずつ一言感想行きます。

① Tides of Time

オープニングにふさわしい、私がこのバンドに期待するすべてが詰め込まれた曲。私が好きなタイプってのは例えばジェネシスで言えばDUKEの一曲目Behind The Lineのようなカッコいいプログレ。この曲はまさにカッコいいプログレでメロディも良くアレンジも練られていて、難しいことをしているんだろうけどその難しさをひけらかすことなく耳触りが良くて腑に落ちるメロディと歯切れの良いサウンド、言う事なしの名曲。

② Minion

爽やかなアカペラで始まるところが思わずオッと耳を惹く。シャキッとしたギターカッティングもありつつ、じっくりとテクニカルかつ重厚に積み上げられた各楽器の組み合わせと爽やかなヴォーカルメロディが無理なく耳に入ってくる。更には美しいピアノソロもあり飽きさせない。テクニカルだけだと個人的には飽きるタイプなのでこのようにうまく展開させてくれていると私の聴き方の好みとしてはありがたい。

③ Hell's Not Enough

これまた前2曲とは異なるタイプというか始まり方が如何にも英国の霧に包まれたファンタジーの雰囲気。しかしヴォーカルが入ってくるとガッチリとボトムの効いた音像。その組み合わせの妙が面白い。

④ Bennett Build a Time Machine

優しいメロディは牧歌的な雰囲気であるがそれだけだと飽きる。ここではコーラスが爽やかで更には途中から転調してコロッと雰囲気が変わりヴィンテージなメロトロンの音色で思わずニヤッとする。そこで終わりなら何かの真似だっけ?で済むんだがその後も異なる展開がなされ飽きない。よくこんだけ次々アイデアが出てくるもんだなと感心。

⑤ Get Out While You Can

ん~ん、ちょっと個人的には心に引っ掛からなかったかな。あくまで個人的に好みの問題だと思う。曲中に突き抜ける展開とかメロディがあったら自分の感じる印象はまた違ったかもしれない。

⑥ A Better Way To Fly

途中からのスピード感が意外で、だからこそ光る良く工夫された細かいフレーズが心地よい。

⑦ The Center Line

もう最初に言ってしまったけどもう一回繰り返し言う。勇壮なワクワクする疾走感とメロディの融合がタマらない。狂おしいくらいカッコ良い。何回でも繰り返し聴きたい。

⑧ To Be Free Again

静かにゆったりした始まりから分厚く音を重ねて行って、プログレという言葉でイメージする音像がモロに提示されている。そこからまたアコースティックな展開になるんだけども後ろで薄く広がるメロトロンがやはりプログレだなぁって。重厚な大作。歌詞の意味が分かればもっと楽しめるのかも知れない。

⑨ Disappear

本編最後を飾るこれまた多くの展開を含む素晴らしい曲。6分半の中にこれだけの展開を、それも無理なく自然に埋め込めるのはどういう才能なのか。私のような素人には説明できないが感嘆するのみ。

--- Bonus Track ---
⑩ Iron Man

ロードウォーリアーズの入場テーマね、プロレスファン向けには(笑)。ブラックサバスのアレ。

以上、とにかく耳に付く多様な音楽性と展開。これだけのアイデアがあればうまく引き伸ばせばアルバム3枚くらい作れるんちゃうか?と思うくらい。つまりは当たり前のことだけど手抜きなしの渾身の力作と言える。でもスポックスビアードには「渾身!」とか「力作!!」とかいう言葉は似合わない。なぜならこれくらい当たり前と言わんばかりの、難しいことを難しく見せない潔さがあるから。まだ3回聴いただけなのでもう少し聴けばまた上記の印象は変わってくるかもしれない。

さて、次の来日公演を実現できるか、いろいろビジネス的に難しいこともあるかも知れないがそこは日本のオーディエンスの盛り上げでシーンを動かすくらいの意気込みでいきたい。でないと70年代のバンドや、そのカヴァーバンドのライヴイベントばかりを追っかけなきゃいけないロックファンがある意味可哀想だから。もっともそれを追う追わないはその人それぞれだけど。

でもね、ここに今を生き抜く本物があるんですよ!!

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2015年8月21日 (金)

ドン・ヘンリー 「エンド・オブ・ジ・イノセンス」 (DON HENLEY "THE END OF THE INNOCENCE")

私はイーグルスの作品は一枚も持っていない。知識としてホテルカリフォルニアというヒット曲があるという事だけ知っているという全くの門外漢である。学生の頃だったか若い頃にセーソク先生の文章の影響からか、ロックはブリティッシュという分かるような分からないようなこだわりに囚われていて、アメリカンロックというものにさほど興味が無い。いや、聴かない事も無い。80年代の産業ロックと言われる類であれば大喜びで聴く。ジャーニーしかり、ボストンしかり、サバイバーしかり。TOTOもそう。でもそうでないアメリカンロックは聴いてこなかった。そこまで聴く時間が取れないというのがあるだけで嫌いなわけでは無い。

ドンヘンリーはイーグルスの主力メンバーであったのだが、なぜ私がこのブログで今更ドンヘンリーなのか。理由は簡単、我らがジョンウェットン大先生がドンヘンリーを大変にお気に入りだからである。

今更だが、私はジョンウェットン大先生の超超大ファンである。誰よりもファンである。しかしコレクションマニアでは無い。自分の中の価値判断で自分が欲しいと思うかどうかが大事であって、欲しいと思うものはどんな手を使ってでも手に入れる。しかし先生が少しでも参加していれば全て集めるという事は無い。大ファンではあるがコレクションマニアでは無い。そして私にとって一番大事なことは、私はジョンウェットンになりたいのである(は?笑)。だから歌も歌ったベースギターも買ったベースを弾きながら歌を歌い、そして遂には好きで好きでしょうがないエイジアのデイライトをベースを弾きながら歌ったのである。

ジョンウェットンになりたいのだから、ジョンウェットンのお気に入りの音楽は私も聴かなければならないし、私もお気に入りになるに決まっているのである。今までも15年も20年も前からバッハのCDを買い、ビートルズのCDは全部揃え、ビーチボーイズのペットサウンズも初CD化された頃に買った。全て私も気に入った。そして次、ドンヘンリーである。先生のツイートやインタビューなんかを拝読しているとドンヘンリーの名前が頻繁に出てくる。2013年ニューヨークでのレスポールトリオをバックにしたライヴでもドンヘンリーのニューヨークミニットという曲を取り上げていたし、そのままライヴ盤として発売した際にはタイトルもずばりニューヨークミニット("NEW YORK MINITE")だったし。

そこで門外漢ではあるが少しだけドンヘンリーについてネットで調べ、まずは今回取り上げる89年発売のエンドオブジイノセンスを購入した。

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既に何回か聴いて、あぁなるほどアメリカンロックだなぁって言う、大陸的風景や郷愁を誘う感じの曲が案の定、私も結構気に入ったではないか。やはり私と先生は感性が同じなのである。念の為、畏れ多くも先生にツイッターでドンヘンリーのこの作品についてどう思うか確認してみた。

そしたら上記のように、「素晴らしい偉大な作品である」的な崇高なるコメントを受け賜った。だから素晴らしいのである。私も気に入るに決まっている。

1曲目のタイトル曲 "The End Of The Innocence" はブルースホーンスビーとの共作でいかにもな綺麗なピアノと共に奏でられる優しいメロディが印象的。4曲目はガンズ&ローゼスのアクセルがコーラスで参加しているが、それほど存在感は無い。そして5曲目は先生もカヴァーした "New York Minite" 。オープニングからTOTOのデヴィッドペイチの荘厳なシンセが響き、ニューヨークでは1分間で何もかもが変わっていくという都会の営みをしんみりと歌う佳曲。もっとも個人的に気に入ったのは最終曲 "The Heart Of The Matter" 、これもメロディアスで優しげなアレンジ、そしてブリッジ部分が少しキュンとくるメロディという、申し分のない曲。じっくり聴くも良し、BGMとして聴き流すも良し、持っていて損は無い優れた作品であることが分かった。

ちなみにドンヘンリーはもうすぐ新作を出すとの事。これまた先生がお聴きになられるのであろうか。先生が絶賛されるなら当然私も買うことになるので、先生のコメントに注目してみよう。

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2015年8月16日 (日)

ネイザン・イースト来日公演 ビルボードライブ大阪 (NATHAN EAST @ Billboard Live OSAKA Aug 14, 2015 1st Show)

イイ人というだけでファンになってしまったネイザンイーストのソロ来日公演、ビルボードライブ大阪に行ってきました。

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もともとネイザンにそんなに詳しいわけでは無く、クラプトンやTOTOのツアーメンバーとしても重宝されている凄腕ベーシストだという事くらいしか知らなかったが、なんといっても昨年4月のTOTO来日公演時のVIPパッケージで接したネイザンの、あまりにもイイ人ぶりがいつまでも心に残っていて、それだけでファンになってしまったので来日する機会があればいつか行きたいと思っていた。アレ以来、知り合いからネイザンも主力メンバーとして参加しているフォープレイの1stアルバムを貸してもらい、内容的に結構好きな音楽だったのでますますライヴを体験してみたいと思っていたが、昨年2014年9月のフォープレイとしての来日公演は都合が合わなくて行けず。そして今回は京都に帰郷して時間もまだたっぷりある身分の状態でソロ来日してくれるもんだからこれは行かなきゃと大阪分を予約。簡単に予約したが地理的に場所を知らず、現地に到着するまでエライ苦労した当日のレポを簡単に。

2015年8月14日(金)、ライヴ自体は1stステージで18時30分からであるが何しろ今では京都の亀岡市という田舎に住んでいるし、最寄の駅まで徒歩30分というだけで出不精になる状況の中、わざわざ大阪梅田まで出かけるからにはいくつもの用事を一気に済ませておこうとお昼前には家を出た。首都圏に住んでいた時に口座を開設していた三〇住〇銀行であるがなんと京都亀岡には支店もATMも無い。さすが田舎。横浜を離れる前に車を手放して、自動車税の過払い分を受け取りたかったのでどうしても窓口に行く用事があり、まずは京都市内の支店へ。しっかりと過払い分を返してもらい、コレを資金にしてCD購入を企む。そのまま京都で有名なラーメン店、第一旭の本店で特製ラーメンを食して、再び電車に乗りいざ大阪駅へ。阪神百貨店で中古レコードCD市みたいなのをやっていたのでちょっと寄ってみたが、私を満足させるような逸品は特になし。そのままタワーレコード大阪マルビル店を覗きに行って、店舗限定1万円以上お買い上げでポイント15倍の貼り紙を見た途端、さっきの自動車税の還付金を思い出してニヤリ。ロジャーウォーターズのアミューズドトゥデスのリマスターとかドンヘンリーとかシュガーベイブ40周年盤とかレココレとか、いろいろ合わせて1万円以上買ってしまった(これらをブログで取り上げるかは未定)。なぜイーグルスも聴かない私がドンヘンリーを買うのかは機会があれば後述する。察しのいい人は何となくわかるだろうが。

いろいろ用事を済ませて夕方の良い時間になってきたのでビルボードライブ大阪へ向かったんだが、25年も首都圏に住んでいた私の事、場所を詳しくは知らないのである。なんとなく地図を見てこの辺だろうという目星は付けていたんだが、いざ現地に来ると分からなくなりハービス何とかとかヒルトンプラザのへんとかをウロウロ、ウロウロ。ややこしいで梅田は。六本木のビルボードライブ東京はもっと簡単に分かった気がするけど。大汗かきながら指定された時間を2分遅れて到着。

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座席はサービスエリアの自由席で、近さよりも観やすい角度を優先してステージ正面ちょっと右くらいの角度のカウンター席を選ぶ。

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こういうところのドリンクやフードは高いので水だけで済ませようと思ったが、大汗かいてイイ感じに喉が渇いていたのでついついアサヒのスーパードライ、970円(高いやん!!)を注文。グビグビいく。それにしても970円、ウチの田舎の業務用スーパーやったら発泡酒どんだけ買えるねん・・・って、ついついそういう計算をしてしまう。そんな私はビルボードライブやブルーノートといったライブ会場には似つかわしくないのかも知れない。

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開演時間が近付いてきたころ、店員さんから声を掛けられる。カウンター席の後ろの通路が狭いから椅子を前に詰めて座ってくれと。なに? 後ろ見たけど店員さんや客が通れるだけのスペース十分にあるやん、と内心思ったがまあいいやと店員さんのいう事聞いて椅子を前に詰めて座り直す。店員さんは隣のお客さんにも同じこと頼んでおられる。なんなんやろ? このおぼろげな謎はこの後すぐに明らかになる。

そして18時30分、ほぼ定刻で開演。MCの人が登場して前説、そしてバンドメンバー入場。ところが主役のネイザンイーストだけステージに登場しない。あとから一人悠然とスポット浴びて登場するんかなと思ったらなんと、ステージ脇の入り口から自転車と共に登場。そのまま自転車に乗ってカウンター席の後ろの通路を自転車漕いで満面の笑顔で一周してステージへ。つまりは私のすぐ後ろも自転車で通過して行った。だから椅子を前に詰めて後ろの通路を空けてくれって事だったんだな。ちなみにネイザンの公式facebookにはこの自転車入場の模様が動画でUPされていて、拙のブサイクな姿も思いっきり写っています(苦笑)。見る人が見たらすぐに分かる、動画の開始約8秒くらいで。ちょっとビックリなサプライズ入場に場内大喝采。ステージでお辞儀した後、誰に仕込まれたか「オーキニ。」「マイド、オーキニ。」と関西弁で満面の笑顔であいさつ。もうタマラン。イイ人過ぎて。

いよいよ演奏開始。オープニングはなんといってもフォープレイの超名曲 101 Eastbound。この曲のネイザンイーストのソロアルバムバージョンで。この曲が大好きなので個人的にも超盛り上がる。続いてソロアルバム通りの順番で Sir Duke。聴けば誰でも知ってるはずのこの曲、とても楽しい。3曲目は確かスティービーワンダーの Overjoyedだったかな。その後は実はあまり知らない曲なので詳しく書けないけどギターの人のソロ曲とか、あとゲストボーカルのNao Yoshiokaっていう可愛い女性のボーカリストがホイットニーヒューストンの曲を1曲歌う。セットの最後はネイザンソロアルバムの大作 Madiba。アンコールはメンバー全員が光って点滅するメガネをかけてDaft Funk。最後はネイザンが一人でステージに残ってベース弾きながら自ら歌うバラード曲でしっとり終了。

満足感一杯の楽しいライヴでした。なお、私が参加したのは1stステージなので終演後のサイン会等は無し。物販でネイザンのソロCD買ったらおまけで「東」ピックが貰えました(笑)。

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帰りはまた道に迷わないように目印にと写真を撮っておいた。

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次は是非フォープレイのライヴ行きたいけど、ブルーノートって大阪無いんやなぁ・・・。

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2015年8月 9日 (日)

YES 2015 NORTH AMERICAN SUMMER TOUR 初日ライブ音源(with TOTO Aug 7, 2015 Mashantucket, CT USA)

なに?東京は最高気温33.4度で暑さが和らいだってか?
たかが一週間かそこら猛暑日が続いたくらいでガタガタ騒いでる東京民の方がこっちからしたら半笑いである。こちら京都はもう何日連続かいな?昨日も38度超え、今日も36度超えで猛暑日が続いているのですっかり慣れたわ。もうアレや、ちょっと猛暑日になったくらいで私の目の届くところで暑いだなんだと騒いでるヤツは許さんからな。

さすがに一ヶ月以上ブログ更新が滞っていると何から書いていいやら分からん状態で取り急ぎ先週はZEP試聴会ネタを行ったんだが今回は何にしよっかなぁ、そう言えばエイジアの2012年サンフランシスコのライヴ盤もまだ取り上げてなかったなぁと思いつつ、いやいやここは超速タイムリーネタで行くことにした。

8月7日からイエスとTOTOのジョイント北米ツアーが始まった。今回はイエスにとってはクリススクワイア逝去後初のツアーであり、イエス史上初めてオリジナルメンバーが一人も居なくなってしまったイエスのライヴであり、そしてクリススクワイアの弟子ともいえるビリーシャーウッドが正ベーシストとして参加する初のツアーでもある。イエス&TOTOという豪華な組み合わせに目が行くはずであったが、図らずも今回ばかりはクリススクワイア追悼ツアーのような意味合いも持つことになってしまった。それを言ったらTOTO側もマイクポーカロ追悼ツアーともいえるが。それで早速各方面で初日の模様の写真がUPされ、そして早くもいつものDLサイトにイエスの分の初日ライヴ音源もUPされていたのでDL入手。ちなみに京都の田舎に帰ってきて100メガの某光回線でネット開通したんだが、音源をDLしてみたらとんでもない爆速。横浜に居た時でもここまで早く落ちてくることは無かったはずだが・・・。

取り急ぎバァーッと初日音源を聴いてみたので今回はこのイエスの2015/8/7初日音源を軽く紹介。写真は音源提供者撮影の写真と、ネットに転がっていた写真です。

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セットリストは以下。

01. Onward (Video Tribute To Chris Squire)
02. Firebird Suite
03. Don't Kill The Whale
04. Tempus Fugit
05. America
06. Going For The One
07. Time And A Word
08. Clap
09. I've Seen All Good People
10. Siberian Khatru
11. Owner Of A Lonely Heart
12. Roundabout
13. Starship Trooper

ショーのオープニングではステージのクリスが居るはずだったポジションにクリスの代名詞リッケンバッカーのベースが置かれ、クリスのペンになるトーマト収録のオンワードをBGMとしてトリビュート映像が流されたそう。

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なんかもうこの写真を見ただけで泣きそうになる。

そしてストラヴィンスキーのアレから一曲目はなんと「クジラに愛を」。ジョイントツアーという事で持ち時間は90分のようで大作はセットからは外されている。ワリと短めの曲である程度イエスのいろんなアルバムからセレクトしている模様。ビリーがベースで全面参加は初めてだから短めの10曲で無難にセットを作りましたって感じか。とりあえず音源を聴くだけではあるがどうしてもビリーシャーウッドのベースプレイを耳を凝らして聴いてしまう。とりあえず特に破綻も問題も無く演奏出来てる模様。もともとサーカのライブでベースを担当してイエスメドレーとか演っていたからそんなに心配はしてなかったが。そして何より歌も歌えるビリーだけにコーラスというより殆どツインヴォーカルって言ってもイイくらいにジョンディヴィソンとともによく歌っている。音だけ聴く分にはクリス不在の穴はベース&コーラスとも完全に埋めていると言えるだろう。アメリカの演奏でベースではなくコーラスでちょっと入りを間違えている部分があったが。近年恒例のユル~い演奏は今回は少しはスピード感を伴って演奏しているようにも聴こえるがそうなると猛烈に気になるハウ爺のタイム感。ココが気になり始めるともうビリーのプレイを心配するどころではなくなってしまう。気を取り直してビリーのベース&コーラスに集中するとやはり何の問題も無い。怪しげなのはハウ爺とダウンズである(笑)。まぁ90分セットだから仕方ないのかも知れないが、もしこれに加えてビリーが師匠クリスに捧げる思いでアメイジンググレイスのベースソロなんかをやってくれたら号泣したかもしれないな。

以上、全体的にとても手堅い演奏で特に問題は無い。後は実際のステージ上にクリスの巨体が居ないことをファンがどう思うか。音だけ聴いてる分には問題ないだけにこのままビリーを正式メンバーとして迎え入れてバンドを継続して欲しいなと個人的には思います。

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2015年8月 3日 (月)

レッド・ツェッペリン 試聴会イベント大阪(LED ZEPPELIN PREMIUM LISTENING PARTY Jul 30, 2015 @ UMEDA CLUB QUATTRO)

3日前は37度、2日前は38度、昨日は39度、風邪ひいて発熱したんじゃない。ここ京都の昨日までの3日間の最高気温。猛暑日なんて簡単に言わないで欲しいくらいのスゲー暑さ。京都の夏が暑いのはそんなもん昔から知ってたし、京都に帰ったらその程度は覚悟していたし猛暑日だなんだってガタガタ騒ぐことでもないんだが、やはり39度とかになると少しは騒いでみたい。なのでひとこと言ってみた(笑)。

というワケで京都の実家に7月アタマに帰郷しました。現在京都で求職中(失業中とは言わない、イメージがマイナーになるから、笑)。京都と言っても京都市内ならそれなりに十分都会だがウチは亀岡っていう少し田舎なところ。すっかりブログ更新が滞ったのは実家のインターネット回線を準備するのに手間取ったから。実家は数年前から携帯があったら事足りるからと固定電話回線も休止してしまっていた。それはまだイイ。とある光回線を契約しようと思ったら、なんとうちの地域は対象外地域との事。さすが田舎・・・イチイチ面倒くさい。いろいろ調べてウチでも使える光回線はやはりNTTに頼らざるを得ないので、その辺で手を打ってようやく工事完了。インターネット回線が開通したのでまたこれからブログを再開します。

さて、ブログ再開の第一回目は御大ジミーペイジ自ら来日されてのツェッペリンリマスターデラックスエディションの試聴会ネタから。ZEPマニアの財布を大いに開かせてくれたボーナストラック満載のリマスターデラックスシリーズも今回で最終回。よりによってプレゼンス、インスルージアウトドア、コーダの3作同時発売という、マニアに対する修行のような発売でトドメを刺してくれた。御大ジミーペイジ恒例の世界プロモーションの旅で今回の来日。東京と大阪で開催ってことで、帰郷していた私は勇んで7/30大阪会場分に申し込み。幸いなことに抽選に当選。25年も首都圏に居たのにジミーには一度も会ったこと無くて、ペイジプラント来日の頃は仕事その他で激忙でライヴにも行ってないし、その後のジミーのプロモーション来日も、イベントの抽選には外れるし西新宿に張り込むことも出来なくて、それが今回田舎に帰ってきてからいきなり会えることになるというのは極めてラッキー。帰郷して幸先の良いスタートになった的な。

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前にも何度かブログで軽く触れたけど、私はツェッペリンにはうるさい。公式のスタジオ盤やライヴ盤は持ってて当たり前。90年代半ばから2000年代前半にかけてはライヴやスタジオセッションのブートレッグを山ほどコレクションしていたものだ。ツェッペリンのホントの凄みはライヴでこそ分かるし、だからどうしてもブートレッグはツェッペリンの本当の魅力を満喫するうえでは必須なんである。それほどのマニアの私がジミーに会ったことが無いなんてあり得ない。ようやく会えるのは願ったり叶ったり。それでは当日のレポを。

2015年7月30日(木)、昼間の暑い最中から大阪梅田に向かう。イベントは19時からだが、もともと関西人とはいえ梅田のクラブクアトロは行ったことが無いので早めに行って場所を確認しておかなければ。渋谷のクラブクアトロなら知ってるがそんなの関西に帰ってきたら何の役にも立たないし。25年も離れていれば京都も大阪もいろいろ変わっている。大阪駅(梅田)に着いてから軽く道に迷いつつ梅田クアトロの場所を確認。いったん大阪駅に戻って向こう側のグランフロント大阪へ移動。凄いなぁこんな商業施設出来てたんやぁ・・って、25年分の空白を感じながら感慨に耽りつつタリーズを探して休憩。自分が知ってる範囲で言えばグランフロント大阪は横浜のランドマークタワーからクイーンズスクエアあたりの雰囲気にちょっと似ている。横浜と違って海のそばじゃないからちょっとアレだけど。この日も暑かったので大阪駅周辺をウロウロしたらかなりの汗をかいた、タリーズで冷コー1杯であとは水をがぶ飲み。トイレを済ませて改めて梅田クアトロへ。座席は早いもん勝ちとかではなく抽選で席が決まっている。受付を済ませて当日のプログラムと座席表を受け取る。なんと前から2列目のほぼ真ん中という絶好のポジション。ここならジミーペイジをかぶりつきで見れる。ワンドリンク500円の水(笑)を飲みつつ開演を待つ。

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19時より3分前、MCの伊藤政則先生登場。そう言えば私はセーソク先生に会うのも初めてだったりする。25年も首都圏に居たのにな。セーソク先生曰く、ジミーが早く始めろというので3分早めに始めますとの事。裏事情はともあれ開演が遅れるよりは好ましい。家が田舎なんで終了が遅くなると家に帰る電車の時間をやたら心配しないといけなくなるから。それからセーソク先生からの注意事項として原則として本イベントの録音撮影は一切禁止だが、ジミーが入場して最初の30秒だけ写真撮影OKとの説明があった。すぐにアイホンを用意する。そしてセーソク先生の呼び込みでジミー登場。呼び込みは糸居五郎じゃないのかとか、そういう事を頭に浮かべてしまうのはZEPマニアのサガである(ほんのちょっとでもZEPマニアならわかるよね、笑)。

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なにしろ前から2列目の真ん中へん、目の前に登場するジミーペイジの崇高なるお姿があまりにも神々しい。それにすらっと背が高くてとにかくカッコいいんだって、ジミー。71歳でこの立ち姿と色気、たまらんねぇ。スーパースターとはこういうもんやなと改めて感動する。感動しつつ夢中で30秒の間、写真を撮りまくったのでとりあえず撮った写真を全部並べます。

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セーソク先生の進行でトークショー開始。ジミーの登場時間は正味20分あったかなかったかっていう短時間ではあったがジミーはとてもよく喋ってくれた。とにかく目の前にジミーがいるというその感動だけで呆然とジミーの尊顔を凝視していたので実は話の内容をあまり覚えていないのだが(苦笑)、ジミーの喋り、思い出せる分だけ羅列しておきます(うろ覚えなので若干の誤認があるかも知れません)。

・コーダについて、ボンゾが亡くなり、彼の残した録音のうちモントルーで録ったドラムオーケストラの素晴らしい演奏が残っていた。この録音をリリースするために制作した。

・コーダについては82年オリジナルリリース時は正直言って、ボンゾの追悼盤の意味合いもあり制作自体は楽しいものでは無く、重たい気分だった。しかし今回のリリースはセレブレーション(お祝い)な気分である。

・未発表曲 'Pod' について、プレゼンス制作時にジョンポールジョーンズが持ってきたとても美しいこの曲をプレゼンスに入れなかったのは、プレゼンスのサウンドの方向性に合わなかったとかではなく、ペイジ、ジョーンズ、ボンゾの録音は終わったがロバートプラントの歌詞の作成が間に合わなかったのでプレゼンスに入れられなかった。しかしこの曲の存在は、攻撃的な曲もあればこのような美しい曲もあるというツェッペリンサウンドの多様性を証明するものである。

・(セーソク先生からの質問、まだまだ多くのライヴ音源があると思うが、それらをリリースする考えはあるか?に対して)ライヴ映像集のDVDや72年のライヴ盤を制作し、その後スタジオ盤のリマスター制作に集中していた。しばらくはZEPの過去マテリアルのリリースはもういいかな?と今は思っている。

等々、他にも話はあった気もするけどジミーを目の前で見れたという、それだけで胸いっぱいで後は覚えていない。ジミーのトークショーはこれで終了して後は本題の試聴会。以下のプログラム表のとおり試聴。

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爆音で聴いたから余計にそう感じたのかも知れないが、ドラムとベースの存在感が凄い。ツェッペリングルーヴっていうのはやはりドラムとベースから生み出されているんだってことがよく分かる。どの曲もZEPマニアの私からすれば素晴らしいに決まっているんだが、中でも素晴らしかったのを以下に取り上げてみる。

Desire
The Wanton Songの原曲であるがそうでなくてもへヴィでタイトなこの曲、ラフミックスかつ爆音で聴くと破壊力抜群。

Pod
上のトークショーでもジミーからコメントがあったが非常に美しい曲。プレゼンス自体はへヴィでソリッド、そのセンを狙った作品だと評論されてきたが、ジミーのコメントにもあったようにこの曲は意図的にプレゼンスから外したものではない。もしプラントの作詞が間に合ってプレゼンスに収録されていたら、プレゼンスの評価はなお一層上がったであろうと思う。

Bonzo's Montreux
これもジミーのコメントを目の前で聴いた後に試聴すると何とも言えない思い入れと共に聴き入ってしまった。

Two Ones Are Won
超名曲Achilles Last Standの原曲。これも爆音で聴いたばかりに凄まじい迫力。特にボンゾのドラムが生々しく迫力満点。

以上、ちょうど一時間でイベント終了。昨年から始まったリマスターシリーズ、ジミーによるそのプロモーションもこの日の大阪がホントの最終日という事で、ある意味メモリアルな日になった。そんな日に参加出来てとてもラッキーでした。

なお、最後にもう一言、この7月30日にジミーは大阪入りの前に広島へ向かい原爆慰霊碑に献花して、それから大阪入りしていた。当日ツイッターとか見ていると、そのことについて結構な話題になっていた。話題になるのは大いに結構なのだがその中に、ジミーがそういう行動をしたことが意外であるかのように認識している方がいるようで、ZEPファンじゃないのなら別に構わないが、ZEPファンであればジミーが広島で献花することは意外でもなんでもないと感じる出来事である。言うまでも無いことであるがジミーがいまさら売名行為でそんなことするワケないし、超有名人のジミーが売名する必要もない。日本人のZEPファンであれば普通にZEP初来日時の史実を知っているもんだと思っていたし、それを知らない人がいることの方が私には意外であった。初来日時に広島の地で原爆被害の実態を一部でも認識し、早速広島公演をチャリティ公演として売り上げを寄付している。同時期に初来日を果たしたEL&P、グランドファンク、イエス、パープル、ユーライアヒープ、その他含めて、そこまでしたバンドがいましたか?って話である。ジミーが、ツェッペリンがどれだけ人類の恥である戦争というものに対して、人類の一員として主体的に反省し、主体的に祈り行動しているか、そのことを含めて私はZEPファンとして、ZEPは別格だと思っているのである。出来ることならそこまで理解してツェッペリンというバンドを掘り下げていけばもっともっと好きになるんじゃないかなぁと思う。ま、聴き方やファンとしてのスタンスは人それぞれなのでこれ以上は言う必要はないけど・・・。

ともあれ、貴重な機会を作ってくれたジミーペイジに感謝、感激であった。次はギターを弾いて演奏活動を再開するようなので、それでまた日本に来てくれたら嬉しい。それまで楽しみにしていよう。なお、この試聴会は本当に爆音だったので帰りの電車の中では箸休めならぬ耳休めにユル~い高級イージーリスニング、イエスのヘヴン&アースを珍しくフルで聴いてしまった(苦笑)。

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