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2015年10月31日 (土)

【Short Review 6】 フィル・コリンズ 「ユール・ビー・イン・マイ・ハート」 (PHIL COLLINS "You'll Be in My Heart")

引退したり復帰したりを繰り返していたフィルコリンズが、再びアルバム制作やツアーをする旨を表明したそうである。FAITH VALUEやBOTH SIDESのデラックスエディション発売で勢いをつけてってところであろう。ジェネシスは大好きな私であるがスティーヴハケットは結構聴くけどフィルコリンズのソロはさほど興味はない。

ところが今回の復帰のニュースを見て、そう言えばフィルコリンズのソロコンサートに行ったことあったなぁ・・・、と突然思い出した。急に思い出したくらいだから今まで綺麗サッパリ忘れていたのである。確か就職する直前、大学を卒業する前の90年2月頃だったか、大阪城ホールへフィルコリンズのソロ来日公演に行っていたのである。ジェネシスでもソロでも売れまくって、わが世の春状態だったであろうフィルの来日、東京は3Daysくらいあったのかなぁ、大阪はあの巨大な大阪城ホールだったんだからその頃の大物ぶりは何をかいわんや、である。それほど興味が無いのに行ったのは、バイトしてたCDショップにレコード会社さんから招待券が回って来てて、他に行く店員さんがいないから仕方なく私が行ったんだと思う。少なくとも自分でチケットを買ったのではない。だからチケットも手元に残っていないしパンフも買っていない。そしてさすが招待券だけあってイイ席だった記憶がある。前から20列以内のセンターブロックほぼど真ん中だった。あまり詳しくないからセットリストも憶えていないし数曲のシングルヒット曲以外は全くなんの曲かも分からないっていう、そんな状態。印象に残っているのはフィルのサービス精神旺盛なエンターテイナーぶり。流暢とまでは言わないがMCの半分以上は片言の日本語でペラペラしゃべっていた。今思い出してもそればかり思い出す。近年すっかり元気を無くしていたフィルとの落差が大き過ぎる。

そんな私が唯一、持っているフィルコリンズのCDが掲題のシングルCDである。

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以前にベスト盤も持っていたが部屋中探しても見当たらないのでいつかのタイミングで中古屋に売ってしまったんだろう。このCDはディズニー映画「TARZAN(ターザン)」の主題歌で、とてもメロディが素晴らしくて、これだけは未だに時々聴いているしカラオケに行ったら歌いたいくらい。昨年に東京の音楽仲間でカラオケオフに行ったときに歌ったかな? どうだったかな? 忘れた。マイミク某Mちゃんに教えてもらったんだがディズニーの曲はディズニーのサウンドトラックとかでしかアルバム収録は許可されないらしく、フィルのソロアルバムやベストアルバムには収録されていない。なのでコレを聴きたいと思った時にやむなくシングルCDを買ったんだった。

ジェネシスの幻影は今現在のスティーヴハケットの活動を追えば十二分に楽しめるし、むしろハケットにしかジェネシスの世界観は再現できないだろうとさえ思う。フィルの活動再開は軽~く追ってみようと思う。今まであまり詳しく聴いてこなかった分、逆に大いに楽しめる余地はある気がするし、もし次作の内容がメロディアスで気に入ったりすれば来日公演を望むかもしれませんな。

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2015年10月25日 (日)

【Short Review 5】 KITARO featuring vocals by JON ANDERSON "ISLAND OF LIFE" (Promotional Copy)

はいはい、ショートレビューなんで次々いきますよ。
私の大切な音楽仲間にこのブログでも時々登場する某マイミクMちゃんという方がいる。どうやら頭の構造なのか心の琴線なのか、そこらあたりにかなりの共通項があるらしく音楽談義し始めると話が弾む。非常に話が合うしMちゃんのいう事に共感できることが多い。多分Mちゃんから私に対してもそういう感覚を少しお持ちかも知れない。今年6月に東京を離れて京都へ帰郷する前、送別会をやって頂いてその時に餞別にという事で頂いたのが掲題の貴重な品。喜多郎とジョンアンダーソンのコラボによるアイランドオブライフの米ゲフィンレコードのプロモ盤3曲入りCD。

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ジョンアンダーソンがABWHから8人イエスの活動が一段落した頃だったかな、この二人のコラボでアイランドオブライフが発売されたのは。日本でも映画の主題歌としてジョンアンダーソン名義でCDシングルが発売された。かなり感動的な曲だったので当時日本で流行っていた小さいCDシングルで買ってよく聴いたものだ。

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6月にMちゃんから餞別で頂いたものも私が持ってる国内盤CDシングルの貴重な米プロモ盤なんだなと思いながら有難く頂いたんだが、家帰って聴いてみたらなんか違和感が。よく聴いてきた私が持ってる国内盤と明らかにアレンジが違う。ジョンアンダーソン名義の日本盤は音像がスペーシーでシンセオーケストレーションがより強調された感じだったが、喜多郎が中心の名義の米盤は音像がもっと素朴でドラムの音が生音で聴こえて曲は同じでもアレンジが別物のように感じた。こういうのがあること自体知らなかったのでコレはコレで貴重だなと。

米プロモ盤だからこのブツ自体はebayとかで探さないと入手は難しいだろうと思うがそんな希少なものを譲って頂けるとは感謝感激である。

ということで、アンダーソンポンティバンドの新譜がウチに到着する前に、ジョンアンダーソンのイエス以外での他ミュージシャンとの課外活動にちょっと焦点を当ててみた。普通最初に浮かぶのはジョン&ヴァンゲリスだが、このジョン&喜多郎も忘れてはなりませんぞ。

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【Short Review 4】 ジャン=リュック・ポンティ 「秘なる海」 (JEAN-LUC PONTY "ENIGMATIC OCEAN")

アンダーソン・ポンティ・バンド(APB)の新譜が出てるんだけどタワーレコードオンラインで注文したからまだウチに到着していない。発売日翌日以降に発送とか言ってるから。なのでその前にジャンリュックポンティってのを今まで全く知らなかったので予習がてら買って聴いてみた。国内のワーナーでプログレ生誕45周年とかこじつけて過去の名作群を大量に1300円とかで再発しているシリーズでお手軽にプラケで手に入るやつを購入。紙ジャケとかデラックスボックスとかでリマスター再発とかそういうのに個人的にこだわらない作品については廉価版で手に入るのはありがたい。このポンティの作品群、調べてみると結構たくさん作品を出しているそうでジャズフュージョンのフィールドでは結構有名との事。とりあえず一つという事で掲題の「秘なる海(原題:ENIGMATIC OCEAN)」ってのを購入。

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私はこういうジャズロック系はあまり好物では無くて、昔プログレに興味を持ち始めた頃にソフトマシーンとかハットフィールズとか買って聴いたけどそれ以上は興味が湧かなくてあまり聴いてこなかった。別に嫌いとかではなく、聴けば、あぁ凄いな、カッコイイな、とは思うんだが難しいというか若干なりともメロディアスであったりコンテンポラリーな要素が無いとそれっきりになってしまう。今回はAPBを聴くにあたってちょっとでも知ったかぶりしたくて買った。じゃあどれ買おうかなってことで一番有名らしくて参加メンバーが私でも知ってるミュージシャンが多かったからこの作品を選んだ。私の側から、こっち側から言えばジャーニーのドラマーとして有名なスティーヴスミス、ハケットが抜けた後のジェネシスでツアーサポートメンバーで有名なダリルステューマー、第一期U.K.のギタリストのアランホールズワースといったメンバーがレコーディングに全面参加してるのが大きい。

聴いた印象はもう予想通りのジャズロックでまぁまぁ聴きやすいかなって感じ。肩が凝りそうなビシビシのジャズロックが苦手なんだが、そういう意味では聴きやすいと思う。聴きやすいと言ってもカンタベリーによくあるズッコケそうな力の抜けたヴォーカルみたいなのは無くて全編インスト作品で大変な力作。演奏はハイレベルで、拙ごときちょっとベースを触った事あります的なものからするとベースのフレーズが凄すぎてとても素人が真似できるものではない。ちょっと珍しいのはポンティ自身がバイオリニストという事でバイオリン中心のジャズロックってところだが、そこはあまり違和感は感じない。こういう作品でのスティーヴスミスの演奏はおそらく彼の本領なのかな。そのドラミングは非常にテクニカルで外連味が無い。ダリルステューマーとホーさんが二人ともリードギターとしてクレジットされていて、特に曲ごとにどっちなんだってのは記載がないので分からないが、そこはホーさん、聴いているうちにあからさまにホーさんって分かるギターが出て来て独特の存在感がなんか笑ってしまう。U.K.で聴けるようなギターフレーズも聴こえてくるし、そこにポンティのバイオリンが登場したら脳内で勝手にU.K.を思い浮かべることが出来る。私だけか、そんなの(笑)。

時間があってじっくり音楽を聴きたいなってときには私でも結構楽しめる作品だと思う。ただ・・・、このジャンリュックポンティって人の個性は極めて確立されていると思うし、この音楽性にジョンアンダーソンが割って入ることが出来るのか、そこはよく分からない。そんな楽しみを持ちながらAPBの到着を待ちます。

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2015年10月21日 (水)

JOHN WETTON "THE STUDIO RECORDINGS ANTHOLOGY"

私には音楽ファン歴として、またジョンウェットンファン歴としての「失われた10年(Lost 10 Years)」のような期間がある。90年代後半から2010年頃までが該当する。厳密には15年近くか。理由は何度か述べてきたが仕事とプライベートの所用が猛烈に忙しくて趣味道楽恋愛がすべて後回しになっていたから。なのでこんなにもジョンウェットン大先生の大ファンであることを公言していながら案外知らないことや持っていないものがあったりもする。例えばジョンウェットンファンクラブの存在を知らなかったし、94年の先生のソロ来日公演以降は2007年のオリジナルエイジア再編の来日公演まで先生のライヴにも行ってなかった。そんな私が最近またもやそのロスト10イヤーズを実感することがあった。キッカケは掲題のジョンウェットンのスタジオレコーディングスアンソロジーである。

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少し前に発売されていた先生ソロ活動を纏めた最新ベスト盤であるが、どこかの国内レーベルが出してくれないかなぁと思って買い控えていた。待てど暮らせど国内盤が出ないので業を煮やしてつい最近に仕方なくEU盤で購入。

アンソロジーといっても特に未発表曲とかそういうある種の目玉的なものは何もなく、ホントに単なるベストなので、先生のソロ作品を全作揃えてる人には正直それほど食指は動かない。先生公認のベスト盤だからマニアとしては買わないわけにはいかないという感じでしかない。リマスターなのかもよく分からないが、一応このアンソロジーのマスタリングはMike Pietriniがクレジットされているので何らか最低限の手は加えているのかも知れない。ちなみにMike Pietriniはエイジアの1st「詠時感~時へのロマン」30周年盤(国内盤)BOXのリマスターを手掛けている。

選曲はファンとしては納得の、私個人的な目線でも好きな曲は全て網羅されているのでやはり先生と私の感性は同じであることを改めて実感する(は? 笑)。コレはコレで新たにこの曲の並びで先生のソロキャリアを俯瞰して聴くには良く出来たベスト盤である。そういう意味での新鮮味を無理やりにでも見出しながらであればどうにか楽しめるし。

さて、それで何が私のロスト10イヤーズを実感したのかって話である。正直に言おう。今更ながらのお恥ずかしながら・・・であるが、ソロ4作目の "WELCOME TO HEAVEN" 収録曲の音質というかミックスにビックリしてしまったのである。そうそう、そう言えばこの作品、国内盤は "WELCOME TO HEAVEN"、海外では確か一ヶ月くらい遅れだったかで "SINISTER" と言うタイトルで発売されて、この国内盤リリース後にミックスし直して海外盤を出していたのを知っていたのだが、なんと私としたことが、その海外盤の "SINISTER" を持ってなかったのである(コラッ!)。このアンソロジーでは海外盤 "SINISTER" の音源を使っているのだろう。それを持ってなかったものだからエライ音の印象の違いに今頃になって気付いたのである(コラコラッ!!)。もう一聴しただけで分かるくらい音が違っていて、曲によってスッキリした音質であったり、あるいはブライトな音質に感じたりする。曲そのものは同じなんだけど少しイントロの長さが違ったりバックコーラスが違ったり、お恥ずかしながら今になってその違いに感動してしまった(コラコラコラッ!!!)。こりゃイカンと慌ててEU盤 "SINISTER" を購入しておいた。

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詳しい違いを改めてTaaさんのHPで確認した。今までそんなことも知らなくて、よくぞ先生ファンの第一人者気取りでいたもんだなと我ながら半笑いである。なぜこの様な事になっていたかというと、それが私のジョンウェットンファン歴のロスト10イヤーズなのである。その約10年間はライヴには行ってなかったが最低限CDは買っていた。その当時、国内先行で発売された "WELCOME TO HEAVEN" を購入して何度か聴いて、曲は悪くないけど音悪いなぁ、曲によって音質が違うよなぁ、デモテープの寄せ集めみたい・・・、等々あまり芳しくない印象があってそれっきり興味を失ってしまったんだった。それで後になって発売された海外盤 "SINISTER" の方はスルーしていたんだった。

私にとってのロスト10イヤーズ、もしかしたらまだまだ分かってないことがあるかも知れない。でもだからこそ今回、"WELCOME TO HEAVEN" じゃなくて "SINISTER" を聴くことが出来て、この作品が結構楽しめるという感覚は個人的には美味しい。曲そのものの良さについては2012年のソロ来日公演でも確認できた。今回の事と合わせて "SINISTER" がいい印象の方へ振れたというか、発売当時のイマイチだと感じた思い出が良い方へ上塗りで来てラッキーだったと思う。

ということで慌てて購入した "SINISTER" 、しばらく楽しめそうです(笑)。

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2015年10月18日 (日)

【Short Review 3】 LUCIFER'S FRIENDS Ⅱ "SUMOGRIP"

私の首都圏時代の友人にユーライアヒープ宣伝部長として拙ブログでも何度かイニシャルを出している某マイミクKさんという方がいる。Taaさんと並ぶヒープマニアでとにかく頭の中はヒープのことで一杯、例えばエイジアのコンサートの時でもHENSLEY/WETTONのTシャツを着て来て、飲み会になればあらゆる話のキッカケに食い付いてはヒープ話へ話題を誘導し、ミクシィのタイムラインはヒープやケンヘンズレーの話題で埋め尽くされることもしばしば。

私はプログレオタに対してもそうだけど強烈なマニアの存在は別に構わないのだけど、やたらと自己主張が強すぎるオタは苦手で、ましてや自分が趣味じゃないからと他の人が好きなミュージシャンをネットやSNSで匿名使って悪く言う、みたいなバカなオタとは原則関わりたくないと思っている。たまに目にする、私の好きなスティーヴンウイルソンをバカにするような文章をネットやSNSで書いてるネット評論家もどきを目にしたときにはいい加減にしてくれよと怒りを抑えるのが大変だったりする。最近私が一切のSNSのプログレ系コミュと関わらない理由はこのあたりが理由でもある。古いプログレに囚われて、それは別に個人の趣味だからいいんだけれども、それで新しい世代のミュージシャンを小バカにしたりするのは、自らがジャンルの拡がりを阻害し、閉塞させてしまっていることに気付いていないのがとても残念。ましてやそんなマニアさんにおもねるような商売の仕方をレーベルや販売店がしていたならばジャンルは衰退する一方。まさに新日本プロレスの木谷オーナーが言う如く、

「全てのジャンルはマニアが潰す。」

そのものであると思う。

ところがこの某マイミクKさんは良識豊かで、必死でユーライアヒープを宣伝するんだけれども嫌味が無くてとても愛すべき存在で、地理的に住む場所が離れた今でも大切な友人だと思っている次第である。

そんな某マイミクKさんやTaaさんが今日の朝から大騒ぎ。理由は言うまでもない。ユーライアヒープとルシファーズフレンドのカップリングでクラブチッタに来日公演が決定したことである。私自身は失礼ながらそれほどヒープをフォローはしていない。たまたまウェットンファン仲間の方々にヒープファンが多いので一応ヒープの話題も否応なく目にしてしまう環境にあるという・・・。だから当初行くつもり無かったのに結局行ってしまったケンヘンズレー来日公演、ちゃっかりサインまで貰ってしまってソッコーでブログのネタにするという調子の良さは我ながら呆れてしまう(笑)。

朝からあまりにも歓喜するTaaさんや某マイミクKさんの呟きを見ていて、あまりの喜びようになぜかこちらまで気分が明るくなってしまうという不思議な感覚・・・、そこで本日の超ショートレビューは突然ルシファーズフレンドを取り上げる。

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ジャケを見ただけでドン引きするような、なんで相撲の写真そのままなのって。花田家のお兄ちゃんの肖像権とか大丈夫なの?みたいなジャケがかなり損してると思う。元ユーライアヒープのヴォーカリスト、ジョンロートンのバンドの作品である。なんで私がこれを所有しているのか、ここで登場するのはやはり某マイミクKさんである。今年の6月、私が京都に帰郷することが決まった時に何人かの音楽仲間で送別会を開いて頂いたんだが、その際に餞別に、と某マイミクKさんからダーターで頂いたのがこのCDなのである。私がメロハーが好きなのを見逃さず、ヒープ関連では最もメロハー的であるとの宣伝でプレゼントされた。引っ越しの準備で忙しかったけどせっかく頂いたので聴いてみた。なるほどしっかりしたメロディのハードロック、所謂メロディアスハードとして通用する楽曲群であったと思う。私が聴いてきた同系統のロックの中ではフェアウォーニングに似ていたかな。そんな印象だった(もっと詳しいことはそれこそTaaさんや某マイミクKさんに聴いて下さい、笑)。

ヒープファンにしてみたら、ヒープとルシファーズフレンドがカップリング来日っていうのは、盆と正月が一緒に来るようなもの。例えばイエスのファンから言えば現行イエスとアンダーソンポンティバンドがカップリングで来日するような、そんな気分なんだと思う。多分私もあのまま首都圏に住んでいたらクラブチッタに行っただろう。半分は音楽仲間に会うのが楽しみで(笑)。一応大阪公演もあるようだけど、何しろ今は求職中の身分、しっかり仕事が決まって、先のスケジュールが読めるようになったら参戦するかもしれない。もしそうはならなかったとしても、この善良なるヒープファンのお友達の歓喜の呟きに、きっと幸せな気分を分けてもらえると思う。

仲間が喜ぶ姿を見て自分も喜べる、そんなのがあっても良いんじゃないかな。

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2015年10月12日 (月)

ドン・ヘンリー 「カス・カウンティ」 (DON HENLEY "CASS COUNTY")

ジョンウェットン大先生が "Must Buy" と仰った以上それはもう買うしかない。試しに買ったドンヘンリーの過去作、ジ・エンド・オブ・ジ・イノセンスをまあまあ気に入ってたこともあって今回のドンヘンリーの新譜、カス・カウンティも先生と同じ気持ちになるために購入。

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京都に帰ってきて最近は色んな音楽に耳を傾けるようになった。というかまだ上京する前、学生の頃の、何でも聴いて行こうと貪欲に聴く音楽の幅を広げていった頃の感覚に戻ってきたっていうか。求職中で時間があるってのもあるけど(苦笑)。エイジアからプログレに入り始めたけど、そのプログレをより理解するためにクラシックもジャズもフュージョンも聴いて行ったあの頃の感覚。それともう一つ別の理由というかキッカケでプログレやHR/HM以外の洋楽ロックもかつて実は聴いていた。その別の理由につながるエピソードはまた機会があれば差し障りの無い程度に書いてみます(beatleg誌の後ろの方のページに文章書いてるパープルマニア(リッチーマニア?)の方と関係があるエピソードです)。そこら辺はまた追って、もしかしたら突然このブログでジャズフュージョンやクラシックを取り上げるかも知れないがそんなのは私としては不思議でも何でもない、実はそれくらいの幅の広さを持ち合わせていることを取り敢えず言っておこう。なのでドンヘンリーについても聴けないことはない、そういう耳ではある。

さて今回のカスカウンティ、早速数回聴いてみた。どうかというと、まぁ宣伝文句通りではあるのだが思いっきりアメリカのカントリーミュージックそのもの。影響があるとか匂いがするとかではなくカントリーそのもんやんって感じ。さすがに私の本来の趣味とは全く異なる。今までの、川崎や横浜に住み、東京都内で仕事をしていた頃の私であれば一回聴いて即中古屋に売り飛ばしていたかも知れない(笑)。それくらいに少し前までなら守備範囲外の音楽。数曲そういうタイプの曲があるとかではなくほぼ全編カントリー。私のような門外漢とは違いイーグルスやドンヘンリーのちゃんとしたファンの方に言わせれば本作こそドンヘンリーの真価、初期イーグルスそのもの、って評価になるようだ。

マストバイと仰った先生はホントにこういうカントリー作品が好きなのか、お気に入りなのか。例によって何様のつもりか拙ごときがツイッターでジョンウェットン大先生に直接、本作の感想についてお伺いしてみた。

以上、有難いことに殿上人たる先生から拙ごとき下々の輩に対して崇高なるお言葉を賜った。先生の感想は余計な形容詞も一切なくズバリ一言、「スパーブ」である。圧倒的に素晴らしいと。そういう事であるから素晴らしいのである。私がどう思うかなんて関係ない。本作は素晴らしいのである。

それにアレだ、今の私は都会に暮す身では無い。地方の田舎暮らしである。このドンヘンリーのカントリーな音楽、実は今の私には受け入れやすい。以下の写真をご覧頂きたい。オジサンなので横浜に居たころから健康の為にウォーキングやジョギングをしていたが、今や私のウォーキングのコースで観られる景色はこの通り。

昼間はこんな感じ(↓)。

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夕方はこんな感じ(↓)。

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どうよ、この景色を観ながらウォーキングするあぜ道、BGMにはドンヘンリーのカスカウンティがピッタリなんだって(笑)。

音楽的趣味趣向はその時々の気持ちや環境によって変化していくこともある。上の方で言った、最近改めていろんな音楽を聴くようになったのもそう。帰ってきてからの環境の変化に自然と自分の感性が対応している気がする。ええやんな、それで。

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2015年10月11日 (日)

【Short Review 2】 BEGGS BOOTH D'VIRGILIO HACKETT LONGDON REED "SPECTRAL MORNINGS 2015"

スティーヴハケットの名曲スペクトラルモーニングスが、パーキンソン病治療支援チャリティシングルとして再録の上で発売された。

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チャリティ目的であることはちょっと置いておくとして、普段こういう再録モノはあまり興味はないんだが今回はハケット超名曲であることに加えて、元々ハケットのギター中心のインスト曲が歌詞の付いたヴォーカル入りで録音されたとあって、それはちょっと面白そうってことで購入してみた。以下写真のように4ヴァージョン収録。

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ライフサインズで存在感を示し、ハケットのバンドやスティーヴンウイルソンのバンド等、大物から引っ張りだこのニックベッグス、加えて元スポックスビアードのドラマー兼2代目ヴォーカリストだったNick D'Virgilio(何て読むの?笑)、張本人のハケット自身も参加している。

そう言えばニックベッグスは自身が中心となったプロジェクト、THE MUTE GODSをマルコミンネマン、ロジャーキングとのトリオで始動させていて、2016年1月には新作発売予定との事でそちらも楽しみ。

Nick D'Virgilio(何て読むの?)が所属したスポックスビアードも来月11月にはニールモーズが書いた20分近くの未発表新曲入りベストが発売されるとの事。この未発表曲には歴代3ヴォーカリストが共演しているとの事でコレも楽しみである。そもそもニールモーズの作る曲は金太郎飴の如く(良い意味で)メロディアスでハズレが無いし。

・・・みたいな感じで豪華メンバー参加の今回のチャリティシングル、歌詞の付いたヴォーカルヴァージョンを早速聴いてみたが、う~ん、やはりハケットのロマンティック&メロディアスなクリアーなギターの音色で聴き馴れていたせいかやっぱりちょっと違和感が。。。でも決して悪くはない。歌自体も上手いしコレはコレで聴ける。でもなんかやっぱりコレを聴くと改めてオリジナルを聴きたくなるところがこういう再録モノの限界だな。オリジナルを超えることは容易ではない。でも元々名曲だけあって曲の良さは失われていないからそれで良し(どっちやねん!!)。

現在のハケットの最新ツアーの2部構成の1stセットがこのスペクトラルモーニングスで始まっていて、もう今から来年2016年の来日公演が楽しみでしょうがない。いきなりスペクトラルモーニングスやで。オープニングから感動すること確定。

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【Short Review 1】デヴィッド・ギルモア「飛翔」BSCD+BD BOX(DAVID GILMOUR "RATTLE THAT LOCK" Deluxe BD Version)

音楽が最大の趣味である私の事(あとプロレスも昭和の時代から大ファンだし、歴史関係の読書も好きだけど)、購入するCDの量も結構多いがそのワリにはこのブログで取り上げる数は少ない。最近でも、引越しのドサクサがあったにせよ例えばエイジアの2012サンフランシスコライヴの映像とかイエスの72年ライヴ14CDボックスとか、大好物なのにブログに書いていないものも多数。私の性格上、凝り始めたらシッカリやりたいってのがあってブログ記事も書くなら気合入れて書きたいって思うもんだからついつい週一回の更新が限度になってしまう。その結果、そう言えばアレ取り上げてなかったなぁとかコレもあったなぁとかが増えてくる。その分はミクシィやツイッターやフェイスブックで呟いているけど、気合入れて記事にはしないが呟き程度でも収まらない感想がある場合もある。そこで今回からショートレビューシリーズを開始します。呟きプラスアルファ程度の簡単なレビュー、感想を肩肘張らずチャチャっと書き残しておく程度の。チャチャっと済ませるので面倒臭いマニアの人からしたら見当ハズレなことを書いてる場合もあるかも知れないけど、面倒なオタ相手に仕事でやってるワケじゃないので放っておいて下さい(笑)。その時の気分や感性で印象を書いてしまうので後で聴き直すと印象がガラッと変わる場合すらあると思います。更に言うなら仕事じゃないのでこのショートレビュー企画も仕事やプライベートが忙しくなったらご無沙汰する場合もあることを最初に宣言しておきましょう。

それではショートレビュー企画の第一回目はデヴィッドギルモアのソロ最新作「飛翔(原題:RATTLE THAT LOCK)」。国内盤初回限定のブルーレイやオマケが付いたボックス仕様で購入。

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ソニーミュージックさんギルモアになると気合入りまくりでピンクフロイドの最終作「永遠(TOWA)(原題:THE ENDLESS RIVER)」と同仕様のボックスで出してくれるから収納に困る半端な大きさ。ちなみに浜田省吾の新作初回限定盤も、なんでそのサイズなの?って感じのボックス仕様だった。

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オマケ満載のボックス内容、ハードカバーのブックレット2冊に折込ポスター、ポストカード?にギターピックと、これでもかのオマケ攻撃。最近おまけにピックつけるの流行ってるよな。

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肝心の収録内容の方は、個人的にはギルモアのソロ前作オンアンアイランドが強力な睡眠剤だったのでアレに比べればまだ聴けるかなと。ギルモアファンの方ゴメンナサイ。前作はマイ睡眠剤プログレベスト3でした・・・(苦笑)。開始5分で眠気に襲われ、最後まで聴いた記憶が一度も無いと言う有様。ベスト3のあとの二つ、ひとつはスティーヴハケットのベイオブキングス。コレも開始5分で眠気に襲われ、昼寝をするのにピッタリのCDであった。もうひとつは昔レーザーディスク全盛の時に出たビートクラブ映像のソフトマシーンのヤツ。途中でドラムのロバートワイアットだったか、アァ~ってサイケに叫び始めると必ず寝落ちしていた。

あれあれ? ショートレビューと言いながらが話が逸れたが、それで本作、タイトル曲は最初に聴いたときはリズムやギターの感じからロキシーミュージックかと思った。フィルマンザネラがプロデュースに関わってるからその印象の刷り込みでそう思ったのかも知れない。歌が始まるときなんかそのまんまブライアンフェリーの、へなぁ~~っとした声が出てくるかもしれないと恐怖に震えた。あとジャズっぽい曲も2曲ほどあって、あぁ、ギルモアそういうのもやっておきたかったんだなぁと。少なくとも前作が苦手だった私でも十分聴ける作品であったと思う。前作を絶賛しておられたフェイスブック友達は今作をどう思われただろうか・・・。あと、欧州英国ツアーが大盛況に終わり2016年にはアメリカツアーもやるとの事。フロイドの円形スクリーンを使っているのもどうかとは思うがそれならせっかくなんで最後にもう一回、円形スクリーンと一緒に日本に来て欲しい。

以上、ショートレビューシリーズとしてはこんなふうに軽ぅ~い感じの記事をUPしていけたらと思います。

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2015年10月 4日 (日)

スティーヴ・ハケット 「ウルフライト~月下の群狼」(タワーレコード限定仕様盤 STEVE HACKETT "WOLFLIGHT")

とにかく鼻の下が長いスティーヴハケットの最新ソロを購入。最近はハケットオフィシャル直販で直筆サイン入りを買ってたんだがもう飽きたので今回はあえて国内盤発売を待った。ところがこれが随分待たされてEUやUSでは3月終わりから4月頭に発売されていたのに国内盤はようやくの9月発売。国内配給レーベルが代わったようで長く待ち過ぎてインパクトが弱くなってしまった感もあるが鼻の下が長いハケットだからまあいいとしよう。

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今回は国内盤でもタワーレコード限定盤ならボーナストラックが多めとのことでタワーレコードオンラインで購入。おまけでピック封入。最近はこういうふうにおまけでピックってのが流行ってるのか、デヴィッドギルモアの最新ソロやジェフベックの最新ライヴ盤もおまけがピックだった。でっかいポスターとかジャケットサイズのステッカーよりは個人的には嬉しいかな。

近年のハケットはジェネシスリヴィジテッドツアーの興行的大成功で活動も存在感も極めて充実しているが純粋なソロ作としては2011年の前作から4年ぶりとなる。安定のクオリティをキープした充実したソロ作が続いており、特に前作はメロディアスでロマンティックな要素が強めで私の好みからすればドンピシャな作品だったしかなりよく聴き込んだ。

さて今作はどうかというところだが、ここ数年のジェネシスリヴィジテッドツアーで世界を旅する中でインスパイアを受けながら紡ぎあげただけあって、その楽曲の数々は特定の方向性が強く出たものではなく、ハケットがこれまでのキャリアで身に付けてきたあらゆる音楽性が無理なく注ぎ込まれた作品であるというのが第一印象。もちろん私の好きなメロディアスなエレクトリックギターのフレーズも健在だし、クラシックギター、オーケストラ、エスニック、大作もあれば小品もありで、ありきたりに言えばキャリアの集大成ともいえる。そのことをもってハケットの最高作という捉え方も出来よう。

但し、私的には前作のようにメロディアス&ロマンティックな要素満載の方が嬉しいので前作の方が好きかなと。あくまで個人的な好みの問題で。そういう観点でいくと1曲目から4曲目までの流麗な流れは申し分ない。中でも特に本作のハイライトである3曲目の 'Love Song To A Vampire' 、使い古された言葉ではあるがここで表現される叙情性はキングクリムゾンの 'The Court Of The Crimson King' にも匹敵する。これは聴いてもらえれば私の言ってる意味は分かってもらえると思う。この曲ではベースで先日亡くなったクリススクワイアが参加しているが、そのことに対する思い入れを抜きにしても翳りのある叙情性が素晴らしい。ここだけ何度もリピートして聴けるくらい。秋の夕暮れ時や夜に聴くとハマり過ぎて思考停止する。

次は当然今作を引っ提げての来日公演が期待されるが、既に始まっている欧州ツアーではベースにリーポメロイでもニックベッグスでもなく、なんとフラワーキングスのロイネストルトが参加している。また、セットリストは2部構成で1部はソロ作のセット、2部はジェネシスセットと非常に分かりやすくサービス精神にも溢れたライヴを展開している様子。上記で言及した新曲 'Love Song To A Vampire' も演奏しており音源を聴いた感じではやはりその叙情性が素晴らしい。実際のライヴで聴けたら号泣もんだろうと思う。今のところ2016年の5~6月頃に現在のツアーと同じ内容での来日公演が予定されているとの事で大変楽しみである。前回2013年のジェネシスリヴィジテッドツアーの来日公演も本当に言葉を失うほどの素晴らしさだったし2016年の来日まで首を長くして・・・、いや、鼻の下を長くして待っていよう。

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