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2015年10月21日 (水)

JOHN WETTON "THE STUDIO RECORDINGS ANTHOLOGY"

私には音楽ファン歴として、またジョンウェットンファン歴としての「失われた10年(Lost 10 Years)」のような期間がある。90年代後半から2010年頃までが該当する。厳密には15年近くか。理由は何度か述べてきたが仕事とプライベートの所用が猛烈に忙しくて趣味道楽恋愛がすべて後回しになっていたから。なのでこんなにもジョンウェットン大先生の大ファンであることを公言していながら案外知らないことや持っていないものがあったりもする。例えばジョンウェットンファンクラブの存在を知らなかったし、94年の先生のソロ来日公演以降は2007年のオリジナルエイジア再編の来日公演まで先生のライヴにも行ってなかった。そんな私が最近またもやそのロスト10イヤーズを実感することがあった。キッカケは掲題のジョンウェットンのスタジオレコーディングスアンソロジーである。

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少し前に発売されていた先生ソロ活動を纏めた最新ベスト盤であるが、どこかの国内レーベルが出してくれないかなぁと思って買い控えていた。待てど暮らせど国内盤が出ないので業を煮やしてつい最近に仕方なくEU盤で購入。

アンソロジーといっても特に未発表曲とかそういうある種の目玉的なものは何もなく、ホントに単なるベストなので、先生のソロ作品を全作揃えてる人には正直それほど食指は動かない。先生公認のベスト盤だからマニアとしては買わないわけにはいかないという感じでしかない。リマスターなのかもよく分からないが、一応このアンソロジーのマスタリングはMike Pietriniがクレジットされているので何らか最低限の手は加えているのかも知れない。ちなみにMike Pietriniはエイジアの1st「詠時感~時へのロマン」30周年盤(国内盤)BOXのリマスターを手掛けている。

選曲はファンとしては納得の、私個人的な目線でも好きな曲は全て網羅されているのでやはり先生と私の感性は同じであることを改めて実感する(は? 笑)。コレはコレで新たにこの曲の並びで先生のソロキャリアを俯瞰して聴くには良く出来たベスト盤である。そういう意味での新鮮味を無理やりにでも見出しながらであればどうにか楽しめるし。

さて、それで何が私のロスト10イヤーズを実感したのかって話である。正直に言おう。今更ながらのお恥ずかしながら・・・であるが、ソロ4作目の "WELCOME TO HEAVEN" 収録曲の音質というかミックスにビックリしてしまったのである。そうそう、そう言えばこの作品、国内盤は "WELCOME TO HEAVEN"、海外では確か一ヶ月くらい遅れだったかで "SINISTER" と言うタイトルで発売されて、この国内盤リリース後にミックスし直して海外盤を出していたのを知っていたのだが、なんと私としたことが、その海外盤の "SINISTER" を持ってなかったのである(コラッ!)。このアンソロジーでは海外盤 "SINISTER" の音源を使っているのだろう。それを持ってなかったものだからエライ音の印象の違いに今頃になって気付いたのである(コラコラッ!!)。もう一聴しただけで分かるくらい音が違っていて、曲によってスッキリした音質であったり、あるいはブライトな音質に感じたりする。曲そのものは同じなんだけど少しイントロの長さが違ったりバックコーラスが違ったり、お恥ずかしながら今になってその違いに感動してしまった(コラコラコラッ!!!)。こりゃイカンと慌ててEU盤 "SINISTER" を購入しておいた。

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詳しい違いを改めてTaaさんのHPで確認した。今までそんなことも知らなくて、よくぞ先生ファンの第一人者気取りでいたもんだなと我ながら半笑いである。なぜこの様な事になっていたかというと、それが私のジョンウェットンファン歴のロスト10イヤーズなのである。その約10年間はライヴには行ってなかったが最低限CDは買っていた。その当時、国内先行で発売された "WELCOME TO HEAVEN" を購入して何度か聴いて、曲は悪くないけど音悪いなぁ、曲によって音質が違うよなぁ、デモテープの寄せ集めみたい・・・、等々あまり芳しくない印象があってそれっきり興味を失ってしまったんだった。それで後になって発売された海外盤 "SINISTER" の方はスルーしていたんだった。

私にとってのロスト10イヤーズ、もしかしたらまだまだ分かってないことがあるかも知れない。でもだからこそ今回、"WELCOME TO HEAVEN" じゃなくて "SINISTER" を聴くことが出来て、この作品が結構楽しめるという感覚は個人的には美味しい。曲そのものの良さについては2012年のソロ来日公演でも確認できた。今回の事と合わせて "SINISTER" がいい印象の方へ振れたというか、発売当時のイマイチだと感じた思い出が良い方へ上塗りで来てラッキーだったと思う。

ということで慌てて購入した "SINISTER" 、しばらく楽しめそうです(笑)。

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