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2015年11月22日 (日)

GREG LAKE & GEOFF DOWNES "RIDE THE TIGER"

DBAの2ndの購入を国内盤の発売まで待つことにしたら、先にライドザタイガーが到着してしまった。こちらは当初11月下旬に発売予定だったのが前倒しになったもの。

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エイジア活動休止中の1989~90年にかけて、グレッグレイクとジェフダウンズが組んだプロジェクトの幻の音源で、確か当時も音楽雑誌でこの二人がライドザタイガーというバンドを組んだ、みたいに書いてあったのを読んだ記憶がある。その頃はエイジアの活動は全く先が見えなかった頃で、レイクはEL&Powellが頓挫してEL&P再結成からもケツをまくって悪い意味で唯我独尊状態。一方のダウンズもプロデューサーとして深く関わったGTRの2ndが頓挫してジョンウェットン大先生とエイジア復活を試みるがこれまた頓挫状態。その状態でこの二人が組むというのも、この時期の狭いプログレ人脈内での組み合わせ変更では最も想像し難い組み合わせだなぁと思ったものだ。顔ぶれの組み合わせとしては83年のエイジアインエイジアで縁はあったものの、音楽的な意味では素人目には相性が合う気がしないから。しかしこの頃はエイジアのライヴ映像ってのはまさにレイク入りのエイジアインエイジアしかなかった頃なので、私もVHSの商品を買って繰り返し観ていたのでそういう意味では有り得る組み合わせでもある。

また、当時は伝わって来なかったが後にエイジアのバイオ本を読んで、このプロジェクトにキングクリムゾンの初代ドラマー、マイケルジャイルズが参加していた的なことが書いてあってホントに?とか思っていたが、今回の本作の内ジャケにこの通りキッチリとクレジットされている。

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レイク、ダウンズ、ジャイルズ、顔ぶれとしてはなかなかの夢のトリオとさえ思えてしまうが音の方は果たして・・・。

今回のこの作品の収録曲の一部はグレッグレイクの複数のオフィシャルブート作品で陽の目を見ていたので大体の想像は付いていた。多分デモテープ品質だろうと(笑)。全7曲の収録曲と、後に発表された既存の作品との関連をイエスの情報サイトで確認しながら聴いてみた。

① Money Talks
私自身は初めて見る曲名だったが、グレッグレイクのオフィシャルブートに収録されているらしい。私が持っていない方のオフィシャルブートだろう。後に再結成EL&PのBLACK MOON収録のPaper Bloodに改作して収録されている。聴き比べてみてなるほど歌詞や曲調が流用されてるなと感じたが、逆にそうと言われないと気付かないかも知れない。

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② Love Under Fire
これはもうタイトルですぐ分かる、ペイジアのAQUAに収録されていたな。私の手元には無い。中古屋に売り飛ばしてしまったから(笑)。これも私の持っていない方のグレッグレイクのオフィシャルブートに収録されているらしい。今となってはジョンペインが歌うバージョンよりも作者のレイクが歌う本バージョンの方がしっくりくる気がする。後付けな言い方だけど・・・。

③ Affairs Of The Heart
これもタイトルですぐ分かる、再結成EL&PのBLACK MOONにて再録されている。EL&Pバージョンではファンにラッキーマンやセラヴィをイメージさせたかったのかアコギ演奏をバックにレイクが歌うアレンジだが、原曲にあたる本作品ではダウンズのキラキラかつ盛大な鍵盤をバックにレイクの歌にエコーを効かせて壮大なバラード風に歌っている。

④ Street War
私には馴染みの無いタイトルだが、イエスの情報サイトによると再結成EL&Pの2作目、IN THE HOT SEAT収録の同名曲が、この曲の改作にあたるらしい。Youtubeで聴いて確認してみたが類似点があまりよく分からなかった。本作のバージョンは非常に勇ましい曲想で、むしろジョンウェットンが歌ったらエイジアのアストラあたりに収録されていても自然に感じるような雰囲気の曲。っていうか再結成EL&PのIN THE HOT SEAT持ってないのかって? ええ、持ってませんよ(笑)。当時CDショップで試聴だけして、こりゃダメだ、と思って購入を見送っていて、その後も手に入れておこうとすら思わなかったので(笑)。いずれ資料として中古で買っておこうかな(笑)。

⑤ Check It Out
私がかろうじて持っている方のグレッグレイクのオフィシャルブート(下の写真)にそのまま収録されている。メロディ、アレンジ共に抑揚のないロックって感じで個人的にはつまんない曲だ。

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⑥ Blue Light
こちらも前曲と同様のグレッグレイクのオフィシャルブートにそのまま収録されている。これもあまり面白くない暗めのバラード。

⑦ Love Under Fire (alt. mix)
上記②の別バージョンであるが、このバージョンがそのまま上記写真のオフィシャルブートにそのまま収録されている。

以上、あくまでも幻のデモ音源、歴史に埋もれた資料音源としては非常に有用であるが、言うまでもなく作品としては正直面白くないブツである。更に言うならドラムが⑦以外は打ち込みっぽく感じて、ホントにマイケルジャイルズなの?って感じ。そうなのだとしても、それなら期待する「クリムゾンのマイケルジャイルズ」的な、宮殿やポセイドンで聴かれるドラミングでは全く無いおとなしいプレイである。

存在していることが分かっていて聴けなかった音源がこうして陽の目を見たという意味では良い時代になったものである。こんな感じでXYZとかWWBも公式に出て来てほしいな。

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