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2015年12月29日 (火)

ダウンズ・ブレイド・アソシエイション 「サバーバン・ゴースツ」(DOWNES BRAIDE ASSOCIATION "SUBURBAN GHOSTS")

未だにキングクリムゾン来日公演のインパクトが残っていて、他のネタをなかなかブログに書く気が起こらず。それに私が参戦した大阪初日のレポをブログにUPして以来、拙ブログの一日ごとのアクセス数が跳ね上がって未だにアクセス数が高止まり状態っていうのはさすがキングクリムゾンというか、クリムゾンの人気の根強さに改めて感心するのみである。このまま今年は何も書かないでおこうかとも思ったが(苦笑)、書こうと思っていたことを忘れてしまうのもアレなのでパパッと追い込みで年末に幾つか記事を書いておきます。

先月11月末に買って、ブログのネタとして用意してあったがクリムゾン祭りでずっと後回しにしていたヤツがコレ、エイジア、イエスのジェフダウンズと、シンガー、プロデューサーとしてその界隈では有名らしいクリスブレイドによるダウンズ・ブレイド・アソシエイションのサバーバンゴースツ。期待して無かったにもかかわらず予想外に気に入った前作 PICTURES OF YOU から早3年、待望の2ndとなる。前作では略称のDBA名義だったが、なぜか今作は略称は使われておらずフルネーム表記となっている。まぁどっちでもイイ。以下本文ではDBAと略称表記する。

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さて、このDBA、プロデューサーズから派生した一回限りのプロジェクトかと思ったらしっかり2ndの登場と言うところが、本人たち自身も前作にある程度の手応えがあったのかも知れない。勿論それにサポートしてくれるレーベルが付いているってのも大きいだろう。しかも今作は我が国ではマイナーレーベルではあるが国内盤も発売されていて拙ブログとしても前作を褒めちぎったのが少しは役に立ったかな(笑)。

今作も期待に違わない充実の作品だったので軽く一言ずつ全曲レビュー行きます。

① Machinery Of Fate
オープニングナンバーはいきなりあからさまにバグルス的なエレクトリックポップなリズムと音像で始まる。ところがサビの歌メロが素晴らしく胸に染みる哀メロで、転調しながら哀メロを繰り返すところがクサ過ぎて最高。もうこの哀メロだけで100年くらいはセンチメンタルな気分に浸ることが出来る。早くもジェフダウンズとクリスブレイドのメロディセンス全開。素晴らしい。

② Suburban Ghosts Part 1 And 2
二部構成のタイトル曲は、ゆったりしたリズムでメロディアスな歌メロが浮遊感のあるアレンジでさらに際立つ。曲中で歪ませていないハモンドオルガンの音色の鍵盤ソロがホンの味付け程度にサラッと使われているところが逆にプログレっぽさを強調して無くて、とても贅沢な音作りだと思う。

③ Suburban Ghosts Part 3
二部構成の前曲に続いて同タイトルの第三部との位置付けだが、あまりその意味は分からない。歌詞のコンセプトに繋がりがあるのかも知れない。曲としては別物のような感じで、ここではエレクトリックポップというよりリズムはロックな感じ。やはりこの曲も哀メロをセンス抜群のスペーシーな鍵盤で穏やかに包んでいて、その手の音が好きな人にはどっぷり浸れる。なお、この曲では終盤に前作の1曲目オープニングの歌メロが再び登場する。

④ Vanity
深みのある鍵盤のみをバックにしたバラード調の曲。ここでも徹頭徹尾哀メロ。好きだなこの人たち(笑)。

⑤ Number One
この曲も哀メロを転調させながら繰り返す感じ。哀メロが続いてちょっと疲れてくるぞ(笑)。

⑥ Interlude
インタールードと言うからには1分ちょっとの短い曲であるがやはり哀メロ。

⑦ North Sea
暗めのメロディで進行しつつ、サビで開放的なメロディ展開にするところが如何にもメロディアスポップ職人の仕業って感じ。ここでもセンス抜群の鍵盤が非常に有効。とにかく鍵盤ソロまでサラッと美味しいメロディを使ってるところが贅沢だなぁ。この人たちはどんだけメロディが湧いて出てくるのか、頭の中を覗いてみたいくらい。

⑧ One Of The Few
ゆったりした哀メロバラード調の曲で④に似てるかな。

⑨ Time Goes Fast
これも哀メロなんだが非常にエモーショナルなメロディで結構印象に残るぞ。速弾きとかそういうんじゃないダウンズならではの鍵盤ソロもあって楽しめる。

⑩ Live Twice
途中のたっぷりとエコーを効かせたヴォーカルが如何にも80年代的で、そう言えば他の曲も全部80年代的だなと改めて気付かされる。そう、この作品は80年代サウンドそのものなんだって。

⑪ Dreaming Of England
ベースでリーポメロイが参加している。コレも浮遊感のあるメロディアスな曲でちょっと飽きてきたかな(オイオイ)。

⑫ Finale
最後は①のインストをリプライズ。結局①が本作で肝であったことを自ら明かしてしまったようなものだが、上で絶賛した哀メロのコード進行がこれでもかと味わえて後味が素晴らしい。

以上、聴き通すと哀メロナンバーがズラッと並ぶもんだからちょっと飽きが来てしまうのが惜しいところ。途中途中で違う趣向のメロディとか、前作のRoad To Ruinのような高く高く突き抜ける飛翔感のあるメロディが一曲でもあれば、もう私の好みからすれば完全無欠の最高傑作になったかも知れない。その辺りだけ残念。でもキラキラしたエコー感たっぷりのメロディアスな80年代サウンドが好きな人には必携の作品であると言い切ってしまおう。

まさかの2枚目まで出してしまったんだから小さな会場とか、それこそビルボードライヴとかでいいからDBAとして来日してくんないかな。ジェフダウンズはともかく、クリスブレイドの実力はもっともっといろんな人に知ってほしいと思う。

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