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2015年12月30日 (水)

【Short Review 11】プロデューサーズ 「メイド・イン・ベイシング・ストリート」(PRODUCERS "MADE IN BASING STREET")

なぜこれをリアルタイムで買わなかったのか、なぜ来日公演に行かなかったのか、今になって悔やんでも仕方ないがやはり悔やまれる。トレヴァーホーン、ロルクレーム、スティーヴリプソン、アッシュソーンによるスーパーグループ、プロデューサーズの2012年発表のCDである。

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ここから派生したと言っても過言ではないDBAの1stTHIS OCEANIC FEELINGDBAの2ndと取り上げたからにはプロデューサーズも取り上げないワケにはいかないので最近購入した。内容は英国ポップ職人たちが顔を揃えただけのことはあるという期待通りのブリティッシュポップ。キャッチーでポップで80年代のキラキラしたエコーの効いたサウンドが英国ならではの若干の翳りを伴って展開されるという、私の好みからすればツボにハマったタイプの音楽である。

そもそもなぜ2012年時点でスルーしていたのか。本作ではブックレットには明確なクレジット表記がなされていないが、ジェフダウンズが全面的に全曲で鍵盤で参加している。その事に当時気付かなかったことが一つ。そしてもう一つ、2012年と言えば今でも鮮烈な印象として残っているトリオU.K.の来日公演があったり、エイジアのXXX発売と30周年ツアー来日公演があったり更には「詠時感~時へのロマン30周年BOX」(レビュー記事)が発売されたりで、U.K.とエイジアの事で胸がいっぱいになっていてプロデューサーズの事を余裕でスルーしてしまっていたのであった。ちなみにそのダウンズのDBAでの相棒クリスブレイドは本作の共同プロデューサーとしてクレジットされている。なのでDBAとTHIS OCEANIC FEELINGはまさしく本作品からの派生プロジェクトと言えるのである。

もっとイタいのはプロデューサーズの来日公演も完全スルーしていたことである。この時に参戦していれば、終演後サイン会でトレヴァーホーンのサインが貰えたはず。昨年のイエス来日公演VIPパッケージでドラマのレコーディング時のメンバーのうちの4人にドラマのCD紙ジャケにサインを貰っていたから、その前にトレヴァーホーンにサインを貰っていたらドラマのメンバー全員サイン入りジャケが完成していたことになる。実にもったいないことをした。

悔し紛れな事ばかり書いてしまったが、本作のショートレビューまとめ、これはDBAやTHIS OCEANIC FEELINGを気に入った人なら絶対に購入するべき申し分のない愛聴盤です。

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2015年12月29日 (火)

ダウンズ・ブレイド・アソシエイション 「サバーバン・ゴースツ」(DOWNES BRAIDE ASSOCIATION "SUBURBAN GHOSTS")

未だにキングクリムゾン来日公演のインパクトが残っていて、他のネタをなかなかブログに書く気が起こらず。それに私が参戦した大阪初日のレポをブログにUPして以来、拙ブログの一日ごとのアクセス数が跳ね上がって未だにアクセス数が高止まり状態っていうのはさすがキングクリムゾンというか、クリムゾンの人気の根強さに改めて感心するのみである。このまま今年は何も書かないでおこうかとも思ったが(苦笑)、書こうと思っていたことを忘れてしまうのもアレなのでパパッと追い込みで年末に幾つか記事を書いておきます。

先月11月末に買って、ブログのネタとして用意してあったがクリムゾン祭りでずっと後回しにしていたヤツがコレ、エイジア、イエスのジェフダウンズと、シンガー、プロデューサーとしてその界隈では有名らしいクリスブレイドによるダウンズ・ブレイド・アソシエイションのサバーバンゴースツ。期待して無かったにもかかわらず予想外に気に入った前作 PICTURES OF YOU から早3年、待望の2ndとなる。前作では略称のDBA名義だったが、なぜか今作は略称は使われておらずフルネーム表記となっている。まぁどっちでもイイ。以下本文ではDBAと略称表記する。

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さて、このDBA、プロデューサーズから派生した一回限りのプロジェクトかと思ったらしっかり2ndの登場と言うところが、本人たち自身も前作にある程度の手応えがあったのかも知れない。勿論それにサポートしてくれるレーベルが付いているってのも大きいだろう。しかも今作は我が国ではマイナーレーベルではあるが国内盤も発売されていて拙ブログとしても前作を褒めちぎったのが少しは役に立ったかな(笑)。

今作も期待に違わない充実の作品だったので軽く一言ずつ全曲レビュー行きます。

① Machinery Of Fate
オープニングナンバーはいきなりあからさまにバグルス的なエレクトリックポップなリズムと音像で始まる。ところがサビの歌メロが素晴らしく胸に染みる哀メロで、転調しながら哀メロを繰り返すところがクサ過ぎて最高。もうこの哀メロだけで100年くらいはセンチメンタルな気分に浸ることが出来る。早くもジェフダウンズとクリスブレイドのメロディセンス全開。素晴らしい。

② Suburban Ghosts Part 1 And 2
二部構成のタイトル曲は、ゆったりしたリズムでメロディアスな歌メロが浮遊感のあるアレンジでさらに際立つ。曲中で歪ませていないハモンドオルガンの音色の鍵盤ソロがホンの味付け程度にサラッと使われているところが逆にプログレっぽさを強調して無くて、とても贅沢な音作りだと思う。

③ Suburban Ghosts Part 3
二部構成の前曲に続いて同タイトルの第三部との位置付けだが、あまりその意味は分からない。歌詞のコンセプトに繋がりがあるのかも知れない。曲としては別物のような感じで、ここではエレクトリックポップというよりリズムはロックな感じ。やはりこの曲も哀メロをセンス抜群のスペーシーな鍵盤で穏やかに包んでいて、その手の音が好きな人にはどっぷり浸れる。なお、この曲では終盤に前作の1曲目オープニングの歌メロが再び登場する。

④ Vanity
深みのある鍵盤のみをバックにしたバラード調の曲。ここでも徹頭徹尾哀メロ。好きだなこの人たち(笑)。

⑤ Number One
この曲も哀メロを転調させながら繰り返す感じ。哀メロが続いてちょっと疲れてくるぞ(笑)。

⑥ Interlude
インタールードと言うからには1分ちょっとの短い曲であるがやはり哀メロ。

⑦ North Sea
暗めのメロディで進行しつつ、サビで開放的なメロディ展開にするところが如何にもメロディアスポップ職人の仕業って感じ。ここでもセンス抜群の鍵盤が非常に有効。とにかく鍵盤ソロまでサラッと美味しいメロディを使ってるところが贅沢だなぁ。この人たちはどんだけメロディが湧いて出てくるのか、頭の中を覗いてみたいくらい。

⑧ One Of The Few
ゆったりした哀メロバラード調の曲で④に似てるかな。

⑨ Time Goes Fast
これも哀メロなんだが非常にエモーショナルなメロディで結構印象に残るぞ。速弾きとかそういうんじゃないダウンズならではの鍵盤ソロもあって楽しめる。

⑩ Live Twice
途中のたっぷりとエコーを効かせたヴォーカルが如何にも80年代的で、そう言えば他の曲も全部80年代的だなと改めて気付かされる。そう、この作品は80年代サウンドそのものなんだって。

⑪ Dreaming Of England
ベースでリーポメロイが参加している。コレも浮遊感のあるメロディアスな曲でちょっと飽きてきたかな(オイオイ)。

⑫ Finale
最後は①のインストをリプライズ。結局①が本作で肝であったことを自ら明かしてしまったようなものだが、上で絶賛した哀メロのコード進行がこれでもかと味わえて後味が素晴らしい。

以上、聴き通すと哀メロナンバーがズラッと並ぶもんだからちょっと飽きが来てしまうのが惜しいところ。途中途中で違う趣向のメロディとか、前作のRoad To Ruinのような高く高く突き抜ける飛翔感のあるメロディが一曲でもあれば、もう私の好みからすれば完全無欠の最高傑作になったかも知れない。その辺りだけ残念。でもキラキラしたエコー感たっぷりのメロディアスな80年代サウンドが好きな人には必携の作品であると言い切ってしまおう。

まさかの2枚目まで出してしまったんだから小さな会場とか、それこそビルボードライヴとかでいいからDBAとして来日してくんないかな。ジェフダウンズはともかく、クリスブレイドの実力はもっともっといろんな人に知ってほしいと思う。

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2015年12月22日 (火)

幻の2013年ジョン・ウェットン入りキング・クリムゾン・バンド "CRIMSON DNA" 編成計画 (EURO-ROCK PRESS Vol.66 メル・コリンズのインタビューより)

2週間にも及ぶキングクリムゾンの2015年ジャパンツアーが終了して、あちこちのSNSで「クリムゾンロス」なる言葉を目にする(笑)。確かにこの2週間はホントに盛大な祭り感が凄くて盛り上がったしな。私も毎日のようにツイッターでクリムゾン関連の呟きを追いまくったし。もうこれで今年2015年そのものが終わりましたという雰囲気がありあり。ちなみに私が参戦した12/12大阪初日の正確なセットリストを確認したので参戦レポも一部修正追記しました。

さて、そんなクリムゾン祭りのこの2週間の間にいつものマイミク某Mちゃんから、ウェットンファンとしては捨て置けない重大な事実を教えて頂いた。それが掲題の、幻となって消えてしまった2013年ジョンウェットン大先生入りキングクリムゾンバンド編成計画である。

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ネタ元はユーロロックプレスの66号に掲載されたメルコリンズのインタビュー。ここでメルが今回の7人編成キングクリムゾンに至るまでのここ数年の流れを話してくれている。

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メルが21stセンチュリースキツォイドバンドにまで遡って話をしてくれているのだが、ジョンウェットン大先生ファンとしては驚愕の事実がサラリと述べられているのである。

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上記は先生関連部分にあたるのだが、概要をまとめると、

・2013年、ロバートフリップが自分抜きのクリムゾンバンドのアイデアを思い付いた。
・メンバー編成は、ジョン・ウェットン、ギャヴィン・ハリソン、メル・コリンズ、ジャッコ・ジャクスジク。
・バンド名は「CRIMSON DNA」。
・フリップが4人に連絡をしてDGMオフィスに集まり、何をプレイするか話し合った。
・しかしながらプロモーターが難色を示しブッキングに至らなかった

という事である。私は当時DGMのサイトに掲載された、ウェットン先生、メル、ジャッコ、ギャヴィンの4人がコーヒーを飲んでいる写真の事を鮮明に覚えていた。

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今でもDGMのサイトの以下にロバートフリップダイアリーが残っている。
http://www.dgmlive.com/diaries.htm?entry=23851

ただ単にお茶会だけの為にわざわざこの4人が集まること自体が不思議だなと当時も思ったし、これは何かしらの企画が持ち上がっているのではないかと個人的に妄想全開になっていた。ちょうどその頃はクリムゾンのTHE ROAD TO RED(当ブログ記事)が発売されるタイミングだったから、もしかしたらこの4人でクリムゾンプロジェクト的なバンドを組んでRED完全再現ライヴとかやるんじゃないかなとか、好き放題に妄想していたのだ。結局その後なにも無かったので、ほんとに単なるお茶会だったのかなと思って忘れかけていたのだが、今回マイミク某Mちゃんがユーロロックプレス66号に載ってるメルコリンズのインタビューを教えてくれたおかげで、あぁ、やっぱりあの時のあの写真はタダのお茶会ではなく上記にあるクリムゾンバンド「CRIMSON DNA」のミーティングだったんだなと、ようやく私の頭の中で話が繋がった。

普段はユーロロックプレスはめったに買わないもんだからそんな重大な記事がある事なんて完全に見過ごしていたから、毎度のことながらファン仲間の存在はありがたい。ソッコーで該当のバックナンバーを購入して食い入るように何度も何度も読んでしまいましたよ。もしこの計画が実現していたらどんなふうになっただろうか。当然重要マーケットの日本には間違いなく来てくれただろうな。久々にクリムゾンのジョンウェットン大先生ってのも観てみたかった気がするし。

結果的にはこの計画がボツって、改めて尊師フリップが自分入り+トリプルドラムのアイデアを思いついて今回の7人クリムゾン編成につながったわけで、それはそれで良かったとは思うが、いずれにしてもこの重大な、先生とクリムゾンの裏歴史を知ることが出来て嬉しいような、残念なような、複雑な気分です(笑)。

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2015年12月13日 (日)

キング・クリムゾン 2015年来日公演 大阪初日 KING CRIMSON THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR IN JAPAN 2015 (Dec 12, 2015 @ Festival Hall OSAKA)

遂に生クリムゾンを体験しました。2014年にトリプルドラムを擁する7人編成で復活を遂げたキングクリムゾン待望の来日公演、追加公演含めて約2週間で10公演とプログレ系としては大規模なジャパンツアーは、世間の洋楽不況などどこ吹く風、堂々たる人気ぶりでプログレを愛するファンとしても嬉しい限り。1枚2000~3000円のCDは売れないのに15000円のライヴチケットはソールドアウト続出っていうのは、昨今の音楽ファンの特徴を端的に表している。生のイベント、ライヴ体験を重視してるって事だろう。それでは恒例の参戦レポいきます。

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2015年12月12日(土)、前々日までの東京4Daysについて色んなファンの方々のレポやSNS呟きを楽しく、羨ましく、そして4日間もその話題を眺めているだけのタマらない寂しさとで、結果モヤモヤした気分がようやく晴らせる日が来た。その評判もほとんどが驚異的に素晴らしいようなので私も朝から嬉し過ぎて、家を出る前なんか5~6回は所持品のチェックをしてチケットを忘れていないか確認するソワソワぶり。夕刻18時開演なのに昼の12時半には京都亀岡の自宅を出る。電車の中ではもちろんクリムゾンのライヴを聴き続ける。最近作のミニライヴ盤ライヴアットオルフェウム、95~96年ダブルトリオ期、それから一瞬だけ存在したフリップ、ブリュー、レヴィン、マステロット、ギャビンハリスンのツインドラム入り5人編成の2008年ライヴ音源等々。あまりクリムゾンばかり聴き続けるとライヴ観戦前から疲れてしまうので耳直しに先日ブログに書いた産業ロックのプロフェットを聴いたりしながらとりあえず梅田に到着。

余計なことに金かけてられないので牛丼のすき家でなんとか高菜マヨ牛丼とか言う、どんだけトッピングしてんねん的な濃厚な味の丼をチャチャっと食べる。この時点で15時30分過ぎ。せっかく梅田まで出てきたのでDU大阪店をのぞきに行きつつツイッターをチェックするとなんと先行物販が始まっているとの事。こりゃイカンとすぐにDU大阪店を出て歩いてフェスティバルホールに向かう。地下鉄で行っても良いんだがどうせ一駅だしさっき濃厚な牛丼食べたからカロリーをアレしたいしで歩くことにする。フェスティバルって実は今まで行ったこと無くて今回が初めて。ヒルトンの横から四ツ橋筋を真っ直ぐ歩いて10数分、水の都大阪ならではの堂島川の橋を渡ってすぐ、あっという間に到着。

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看板を探してイベント掲示板を写真撮る。

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ホールへ上がるクリムゾン(真紅)な階段を上がって開場前の先行物販へ突撃。今回はパンフとTシャツ1枚と決めていて、Tシャツ買うのに戦慄TにするかレッドTにするか迷ったけどやっぱりレッドが好きなのでレッドTを選ぶ。そこで徳島のK社長とT女史と遭遇。K社長から徳島の手土産を頂き恐縮。いつも申し訳なくも有難い。開場、開演まで時間があるのでK社長とT女史と拙の3人で地下のカフェへ。徳島にもプログレ好きが結構いらっしゃるようで話が弾む。やはりネットの力は大きい。ネットで知り合えてそして実際にお会いできて友達になれてとてもイイことである。私もここんところ求職活動に疲れて忘れかけていたが、関西で何か仲間内が集まれるイベントやりたいねって話になり、そう言えば関西版のジョンウェットンファンイベントやりたかったんだなぁと思い出す。何とか一日も早く身分を落ち着けてK社長やT女史のお力を賜りながらイベント企画をしたい。

開場時間も過ぎたのでそろそろ行きましょかと、カフェを出て入場。気合十分のスタッフの方々が厳重に撮影禁止のチェックをされている。おいそれとスマホも弄れないけど開演直前までミクシィで呟いて遊ぶ(笑)。

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そして定刻18時をちょっと過ぎてメンバー入場。さぁいよいよ。以下は当日セットリストに沿って自分なりのレポです。

(2015/12/22 修正追記 : 以下セットリストにつきましてThe LettersとEasy Moneyとの順番の記憶が定かではなく、当初はネット上の情報を引用して、Easy Moneyの次がThe Lettersと記載しておりました。この点につきまして私の友人のマイミク某iさんが、KCの某メンバーが使用した12/12大阪初日のセットリスト用紙を幸運にも入手され、それを見せて頂いたところ、The Lettersが先で、その次にEasy Moneyの順番であったことを確認しました。従いまして当ブログの以下のセットリストの順番も修正しました。)

Peace - An End
オープニングはジャッコがギターをポロンポロン引きながら静かに歌う。アレレッ、なんかミスったかな? 一瞬下向いてもう一回歌い直したぞ。

Larks’ Tongues In Aspic Part I
そして今回のライヴで一番生で聴きたかったコレ、戦慄パート1。君が代入り。東京4Daysでは日によってセット落ちしてたみたいなので不安だったけど無事にオープニングでやってくれる。もうこの時点で軽く目に涙が浮かぶ、超嬉しい。トリプルドラムは完全に機能している。このような曲こそトリプルドラムが必要だったのかも知れない。なんとなくだけど現行ドラマー3人の長男格のパットマステロットが昔のジェイミーミューアのような存在感かな。そして何より懐メロ感が無い。後で帰りの電車の中でも思い出してたんだけど、これはもうたまたま作曲して発表されたのが72年ツアーだったというだけのことで、実は未だに尖鋭的であるという事だと思う。ロックとしては進み過ぎたこの曲がやっぱり今でも尖鋭感を保ってることに驚く。この点は後でもう一回触れる。

Pictures Of A City
ポセイドン収録の、21世紀~の双子曲とも言われるメルコリンズ大活躍の曲。これも現代に現役感たっぷりに蘇ると、昔の曲だけどレトロ感まるで無し。とにかくカッコいい。

Epitaph
今回のツアーでは宮殿曲をやるぞと宣言していたがついに日本でもやってくれたエピタフ。クリムゾンの3大メロトロン曲(エピタフ、宮殿、ポセイドン)の一発目。素晴らしい。ドラムのビルリーフリンが鍵盤でメロトロンの音を奏でる。昔のメロトロン特有のちょっとしたザラツキ感も表現されていて素晴らしい。それからジャッコのヴォーカルは十分合格。曲のイメージをしっかり守れている。

Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind)
Meltdown
Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind II)

今回の新編成7人クリムゾンの新曲。3曲に分かれてるようだけど、この3曲で一つの組曲のような感じか。この次にレヴェル5をやったから余計にそう感じたかも知れないがインスト部はレヴェル5に似たダブルデュオ期のヌォーヴォメタルな感じ。間に歌モノを挟んでいる。まだ自分の耳が馴染んで無いのだけど、今後新作を制作してくれるならきっと作品の核となる名曲に仕上げてくれそうな気がする。

Level Five
これはもういう事なしのカッコ良さ。ヌォーヴォメタルを志したヘヴィなサウンドは尊師ロバートフリップにとって2000年以降のクリムゾンのイメージを体現した名曲としてのこだわりがあるんだと思う。だからこそ今ツアーではレギュラーの扱いなんだろう。

The Letters
この曲は個人的には実はスタジオ盤ではあまり聴いてなくて、これはヴォーカルのジャッコには申し訳ない・・・、69年オリジナルクリムゾンのツアーで既に演奏されていたレターズの原曲ドロップインでグレッグレイクが歌うヴァージョンに脳内変換されてしまった・・・。

Easy Money
ジョンウェットン大先生のソロライヴでは聴き飽きたイージーマネーも尊師のクリムゾンが演奏するとなれば気分的に別物として響く。演奏中は決して先生の顔は思い浮かびませんでしたよ。完全に新鮮なものとして感じたところが自分でも不思議。

The ConstruKction of Light
これもダブルデュオ期だったな確か。個人的には思い入れが無いんだが現行クリムゾンでもレギュラー曲として取り上げてるってことは尊師の思い入れがあるのだろう。

Red
やってくれましたレッド。今回の東京4Daysでも皆さんの呟き見てるとレッドをやったのかやらなかったのかが結構話題になっていた。結構いつの時期でもライヴのレパートリーに入っていたしディシプリン期でさえ演奏されていたからやってくれなきゃ困るっていう、聴く側の期待もあったりする。東京ではやらなかった日が多かったみたいなので、私の参戦した日にやってくれて、その個人的プレミア感で大歓喜(笑)。私個人的には前回で最後となったTaaさん主催のジョンウェットンセッションでベースでエントリーしようかなと思って練習をし始めていた曲だったので、トニーレヴィンのベースプレイに注目するつもりだったんだが、なぜかふと気づくとフロントのトリプルドラムばかり見てしまってトニーのベースプレイを見逃してしまった・・・。トリプルドラムの絡みを必死で確認するのに視力が疲れてしまったわ。レッドのヘヴィなカッコよさは失わないままで、トリプルドラムのドラミングがこれまでとは異なるリズムの取り方で、2015年に再び取り上げる意味を何か追及しているようにも思えた。

Hell Hounds of Krim
これは新曲と言っていいのかな? トリプルドラムのソロと言うかドラム3人のドラムバトル。この曲がという事ではないが今回のトリプルドラム、印象としてはギャビンハリスンがメインの気持ちイイフレーズを叩きまくり、ビルリーフリンがそれに続き、そしてパットマステロットはジェイミーミューア的に各種パーカッションに力入れながら実は後輩2人を見守りリードしている感じがする。今後さらに何らかの発展があるのかに注目したい。

21st Century Schizoid Man
そしていきなり21世紀。てっきりアンコールラストでやると勝手に思い込んでいたからビックリ。ダブルトリオの時もツアーの最後の方では演奏していたけど、やはりサックス入りは音の厚みが違う。ここでもドラムの一番わかりやすいフレーズはギャビンハリスンの担当だった気がする。大歓声で演奏終了。これでアンコール前のセットのラストかと誰もが思っただろうし私もそう思った。気の早い方はスタンディングオベーションを開始されていたが(笑)、何の事は無い、続いてあの悲しげなメロトロンフレーズが始まったではないか・・・・。

Starless
これがアンコール前のセットのラスト。これもジョンウェットン大先生のソロライブやU.K.でもたくさん観ることが出来たが、それを2015年に尊師が思い入れを込めてやるとは思わなかった。暗い美しさと激しいフレーズ、ここでもメルコリンズのサックスの存在感が非常に有効。これらのクリムゾンクラシックスを演奏するのにサックスは必須である。呆然と見とれている間に完奏。

本当に素晴らしいライヴ、これでアンコールは何やるんだろうとドキドキしながらも今度こそスタンディングオベーションで大歓声。そしてトニーレヴィンがカメラを取り出したところで我々観客も撮影OK。

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ステージがクリムゾン(真紅)な照明のままだから何か撮れた写真はイマイチ。そしてアンコール、あと何があったっけ、戦慄2と宮殿だなと勝手に想像する。両方やってくれるのか片方だけで終わるのか・・・・。

----- encore -----

The Talking Drum
大歓声に迎えられてアンコール。最初は何を演奏してるのか分からなかった(笑)が、途中からトニーレヴィンのベースプレイに着目してトーキングドラムだなと認識する。やった、じゃあこのまま戦慄2に雪崩れ込み決定だなと。それにしてもこの曲もトリプルドラムの役割分担と言うよりコンビネーションが複雑で、それが新鮮さをも生み出しているという効果。これは尊師の狙いだったのかも。

Larks’ Tongues In Aspic Part II
そしてキィーーーって気持ち悪い音色から重たいギターリフ。この戦慄2のカッコ良さはいつの時代も不変である。もうここでも私は茫然自失、素晴らし過ぎて言葉も出ないし息も止まってたかもしれない。さすがにこれで終わったかなぁと思ったら・・・。

The Court of the Crimson King
更にこれがアンコールラスト、宮殿だ。初期クリムゾンを象徴するメロトロンサウンド、もうなんか満足感と言うか満腹感でいう事なしの大団円。

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以上、セットリスト的には私が聴きたい曲は漏れなく演奏されて大満足。最低でも21世紀、宮殿、戦慄1&2、スターレス、レッドは観たいと思っていて、もしこのうち一曲でもセットに入ってないようだったら翌13日の大阪も当日券で行こうかと内心覚悟を決めていたが全部やってくれた。アタマの東京4Daysと大阪初日まででは一番美味しいセットリストになったのでもう腹一杯。トリプルドラムは恐らく機能していたと思う。恐らくっていうのはドラマー3人のドラミングを目で追うのが大変で正直追い切れなかったってのがあって。ジャッコのヴォーカルは、それはやっぱりグレッグレイクやジョンウェットンと比べるのは可哀想ってもの。十分に代役はこなせていただろう。メルコリンズの管楽器はやはりサウンド面で欠かせない重要なピースとなっていた。全体として、緊張感と重厚感と現役感と尖鋭感で疲れたくらいだったので私の参戦はこの一日だけで十分満足だった。

さて、今回の7人編成の復活クリムゾンのツアーで、演奏される曲がこれまでの尊師からは考えられないほどの、ファン目線からしたら大サービスの大盤振る舞いで、逆にその点をネガティブに捉えたい方もいらっしゃったようだ。懐メロツアーとか、昔の曲で金儲けとか・・・。ま、言論の自由だから言いたい人はなんとでも言えばいいと思う。ただ、70年代のバンドが2015年に70年代の曲を演奏してツアーすることが何か悪いことであるかのように言うのはおそらくやめた方がイイ。例えばクリムゾン的サウンドを精緻に模倣したサウンドが魅力のアネクドテンや、23年も前のアルバムのセルフカバー完全再現を売りに来日公演を行ったアングラガルドはじゃぁどうなんだって話になってしまう。誤解の無いように言っておくが私はアネクドテンもアングラガルドもクリムゾンも好きである。もし「プログレと言うジャンル」の繁栄を望むのなら、まずは「プログレと言うジャンル」の器と言うかパイを広げることを考えるべきだと思うし、その観点から今回のクリムゾンのジャパンツアー大盛況は大いに喜ぶべきことであると思う。全てのジャンルはマニアが潰す。排他的原理主義はジャンルの拡がりや発展を阻害しかねない。好きなジャンルだからこそジャンルのパイが広がることを容認して喜ぶべきじゃないかと。

トドメで言わせて頂くと、今回のクリムゾン、全然退化も後退もしていない。むしろ未だに戦慄1の尖鋭感があるのは恐るべきことである。曲が新しい古いではない。トリプルドラムにも何らかの意思が込められていると推測するが昔作った曲でもそれを進化させるのはまさにプログレそのものではないか。だから私も今回の参戦で全然リラックスした懐メロを楽しむ感覚が無かった。むしろ終演後はいい意味で疲れた。ロックのコンサートでねじ伏せられた感覚になったのは初めてかも知れない。それくらいに凄かったことをこのブログを使って強調させて頂きたいと思うし、手前味噌ながら共感していただける方も多いと思う。

・・・・・あまり堅いことを言うとjoshoらしくないという話もあるので(笑)、最後は物販で買ったブツを載せておこう。まずはパンフ2500円。

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7か条はあまり意味が分からない(笑)。
それからTシャツ。レッドメーターのデザインがカッコいい。Tシャツ背中は2015年の欧州、カナダ、ジャパンツアーの日程が全てプリントされている。

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大阪初日のチケットは一つ目バージョンでした(笑)。

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今年の私のライヴ参戦はコレで終わり。年末に最高峰のライヴを堪能出来て良かったです。また来年も素晴らしいライヴに出会えますように。

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2015年12月11日 (金)

【Short Review 10】プロフェット 「プロフェット」 (PROPHET "PROPHET")

今週ちょっとだけ拙ブログへのアクセス数が増えてるのはやっぱりアレですか、キングクリムゾンのライヴ参戦レポを期待されてるとか?(笑)。すいません、今や私は京都の田舎在住の関西人、クリムゾンは明日12/12(土)の大阪参戦組です。なので翌13日の日曜あたりに思い入れたっぷりにレポ書きますので少々お待ちを。

それで、盛大なクリムゾン祭りの最中でアタマの東京4Daysに参加された方々のレポやつぶやきを沢山拝見させて頂いたところでちょっと一休み。「何を今更」系のショートレビュー行きます。

80年代のメロディアスハードとか産業ロックの分類で良いのかな? プロフェットの85年デビューアルバム。

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キッカケは最近フェイスブック友達の某YKさんのつぶやきでこのバンドの Everything You Are のPVを紹介されていたことから。あぁ~、そう言えばそんなのあったなぁと思い出した。85年だからエイジアのアストラがリリースされた年、その頃私は浪人中の受験生でレコードなんかはほとんど買って無くて、でも音楽雑誌はくまなくチェックしていた。確かBURRN!のレビューで90点以上のかなりの高得点だったので当時すごく気になったんだが何しろ受験生の身、購入するには至らずそのままスルーして、更にそのままバンドの存在自体忘れてしまっていた。あれからなんと30年の時を経て思い出したのである。Youtubeでチェックした Everything You Are の虜になってしまいCDを探すが既に廃盤。そんなに売れたバンドでもなく、かつ廃盤ではそりゃ探すのは大変である。何とか某所で94年に国内初CD化された貴重な帯付きを少しプレミア価格で入手。内容はまさしく80年代中盤のメロハー、産業ロックの音そのもの。それ以外に表現のしようが無い。中でもPVが制作されたバラードの Everything You Are は、見事に売れて下さいと言わんばかりの媚を売りまくりのサウンド。パイプオルガン系の壮麗な鍵盤のイントロ、たっぷりエコーの効いたヴォーカル、ベタベタの甘いメロディ、大げさなギターソロ、所謂クサメロってヤツ。いや、バカにしてるのではない。私はこういうの大好き。クサいメロディにクサいアレンジ、PVを観るとヴォーカルの人のアクションまでが大爆笑モノのクサさ。私の中では最高峰の産業ロックバラードである。

なんでこんなに素晴らしくクサい曲を収録した作品が廃盤のままなのか、非常に勿体ない。いつかまた再発して欲しいものである。

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2015年12月 5日 (土)

SAM COULSON "ELECTRIC CLASSICAL"

DBAの2ndとか他にもブログ書こうと思ってたヤツがあったけど緊急でネタ変更。
サム君エイド発令である!!

名誉あるエイジアの4代目ギタリスト、サムコールソンのソロCDが発売されたので早速購入。

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内容は想像ついていたけど、サム君がYoutubeで公開していたバッハ等のバロック音楽やクラシックの名曲をエレキギターの多重録音でカヴァーした作品集である。装丁の寂しさが悲しくて応援してあげたくなる。CDプラケを開けるとこんな感じ。

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ジャケットはブックレットにすらなっていないペラ紙。まさかCD盤はCDRじゃないだろうなと心配になったが一応プレスCDである(当たり前か)。ジャケのペラ紙に何が書いてあるのか、クレジットとか書いてあるのか、マネージメントはどうなのかとか、そんな方面が心配になって凝視してしまった。何が書いてあるかと言うと、サム君の使用ギターとアンプ、あとはサム君の感謝の弁が書いてあるだけ。マネージメントもレーベルも表記されていない、要するに自主制作レベルであろう。天下の我らがエイジアのギタリストのソロアルバムとしては寂しいではないか。それでも健気で謙虚なサム君、このペラ紙のジャケには、

「マーティンダービル、ダニエルアーンショウ、そしてQEDGマネージメントの皆さんがこのプロジェクトを現実にしてくれた」
「ボクに音楽について多くの事を教えてくれたエイジアのバンドメイト、ジョンウエットン、ジェフダウンズ、カールパーマー」

等々、感謝の弁を記載していて若いのにホント礼儀正しくて人が良過ぎて泣けてくる。

そして内容であるが収録曲は以下の通り。

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全10曲で通しで聴くと各曲が短いからなんと25分で終わり。ホントはドラムやベースをバックに、もっとエレキギターを色んな機材に通してギンギンに弾いたり、ブルージーな演奏をしたり、自らのヴォーカル入りにしたり、いろいろ演りたかっただろうに・・・。

エイジアもジョンウエットン大先生の癌の治療が終わるまでは活動の方向も見えないだろう。カールパーマーのマネージャーが2016年の秋くらいには・・・、みたいなことを言っているみたいだけどそれだって具体性は無いし。ジェフダウンズはある意味本職でもあるイエスやDBAの活動もあって十分に忙しいからイイ。カールパーマーだって自分のトリオバンドで現在もライヴ活動を行っており、最新のライヴでは私の大好きなEL&Pのエルサレムも演奏してるようだし、更にはキングクリムゾンの21世紀のアレまで機嫌よく演奏している。ちょっと音源聴いたけど結構サマになっていた。サム君だけ放置状態と言うのはちょっと可哀想だろう。QEDGマネージメントも今では多くのバンドを抱えているのだから、他のバンドのセッションに加えてあげるとか、別バンドプロジェクトを考えてあげるとか何かしてあげればイイものを・・・・。

もう一回言う。サム君エイド発令!!

最近第一子が生まれてミルク代だって必要だろう。このCDを購入して皆さんサム君を応援してあげましょう。エイジアのギタリストですぜ! 25分のCDだけど(苦笑)。本来ポールギルバートも認める実力の持ち主なんだからもっと陽の当たる場所に居ても良いはず。何か事情があってそれが無理なら、せめてエイジアの活動が再開できるようになったら、今度は曲作りも参加させたりコーラスでも歌わせてあげたり、もっと重用してあげても良いと思うよ。

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頑張れ、サム君!!!

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2015年12月 1日 (火)

【Short Review 9】フライング・カラーズ 「フライング・カラーズ」 (FLYING COLORS "FLYING COLORS")

前後に何の脈絡もなく時々やってしまう「何を今更」シリーズ、フライングカラーズを今更ながらに購入。

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ドリームシアターを脱退後のマイクポートノイについては、自らが創立に関わったDTを脱退してしまったばっかりに何か心の穴を埋めるかのようにワーカホリック状態になっていて、もう全くフォローが追い付かない。それはスポックスビアード脱退後にソロとしてシーンに復帰して以来のニールモーズも同様。マイクポートノイとニールモーズはプログレ&HR/HM界隈では一番の働きもんだろう。トランスアトランティックだけは素晴らしい充実したプログレ作品を発表してくれていてどうにかフォローしているものの、それでも内容てんこ盛りのライヴ盤までは追い切れていなかったりする。買うだけ買って視聴していなかったり。メロディアス好きの私なのでニールモーズのソロも本当はフォローし続けたいがこれまた追い付かない。ましてやフライングカラーズなんてのは初めから私の購入ターゲット対象外になっていた。内容の良し悪し以前にもう聴く時間もないし話題を追い切れないから。

気が付くと既に2ndアルバムまで出しているとの事。たまたま他の何かを検索して調べていた時に偶然このフライングカラーズのレビュー記事を見てしまい、その一部に私の感性を刺激するフレーズが見当たってしまった。80年代ハード、ポップ、メロディが良い等云々。それなら1枚だけ聴いてみるかとタワーレコードの貯まっていたポイントを駆使してダーターで購入。もともと情報もそんなに追ってなかったので何となくの印象でこれもまたニールモーズとマイクポートノイの別プロジェクトなんでしょ? としか思っていなかったが実際には現ディープパープルのギタリスト、スティーヴモーズと、そしてニールモーズが曲作りの中心だという事らしい。そこへドラマーとしてマイクポートノイが合流と言う図式?

聴いてみて、一曲目の出だしで、あ、これは買って失敗したかな? と一瞬思ったがサビ部分がとても聴きやすくて、2曲目以降も落ち着いた80年代ハードロックとメロディアスな要素が融合していて確かに聴きやすい。少なくとも私の好みからすれば買って損したという気分にはならない。何かに例えるのはあまり好きではないが敢えて言うならトランスアトランティックの長尺で濃い楽曲をいい意味で短く薄めて大衆的にしたような感じ。それでも最終曲 Infinite Fire は12分に及ぶニールモーズ節満載の良質なプログレ作ではあるが。でもトランスアトランティックの20分超えや30分超えが当たり前の楽曲に比べれば短いし取っ付きやすい。その12分の Infinite Fire は、中間部にカッコいいギターソロやオルガンソロ、キメのユニゾンフレーズを挟みつつ、これでもかと繰り返される哀メロ美メロが素晴らしくて一度聴いたら忘れられない。最初からヘヴィローテになってしまった。

メンバーの顔触れが誰もが認める実力者ばかりなだけに、そういうミュージシャンがちょっと肩の力を抜いてキャッチーな曲を作ると、それはもう良いに決まっている。本当に実力のあるHR/HMグループほどバラードを作らせたら高品質のバラードを作ってしまうという方程式からしてもこの理屈は当てはまる。この作品は案外と言っては失礼だが、聴くこちら側も肩の力を抜いて楽しめる、でもしっかり作曲されていて演奏も充実していて、もしかしたら言う事なしの逸品なのかも知れないと、今更ながらに思えてきましたよ。2ndの購入も検討しないとな。

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