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2016年3月21日 (月)

チャンプリン・ウィリアムス・フリーステット 「シー・ダブリュー・エフ」 (CHAMPLIN WILLIAMS FRIESTEDT "CWF")

TOTO来日公演の余韻を見計らったかのようにチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの来日公演が発表された。ピーターフリーステット、TOTOのジョセフウィリアムス、元シカゴのビルチャンプリンの連名による作品制作が進んでいるという情報がリリースされた時から待ちに待った掲題の作品CWFは欧州では昨年2015年秋には発売されていた。その時点で予約していたんだが、追って国内盤が約3ヶ月遅れで本年2016年1月にボーナストラック追加で発売というリリースが出た途端に欧州盤をキャンセル。待ちに待ち過ぎた待望の作品を国内盤で発売と同時に入手。なのでもう既に発売から2ヶ月くらい経つし何度も聴いている。何かとネタが色々あり過ぎてブログに取り上げるのが今頃になってしまった。来日公演も発表されたことなんで丁度イイかと。

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この顔触れは過去にLAプロジェクトとしてライヴDVDなんかも発売されているが、こうして純然たる新作は初めて。顔ぶれから連想されるとおりのアメリカ西海岸のAORサウンドであるが首謀者はこの中では一番無名なギタリストのピーターフリーステット。私もこの名前自体、前作の「ウィリアムス・フリーステット」で初めて知ったくらいだったが、TOTOのヴォーカリストのジョセフウィリアムスや元シカゴのビルチャンプリンが信頼を寄せて作品を制作するくらいだから西海岸サウンドへのリスペクトと情熱は誰にも負けないものがあるのだろうと思う。そもそも私も鈍感で、2013年にウィリアムス・フリーステットとしての来日公演が東京のコットンクラブであった時にいつものマイミク某Mちゃんのつぶやきでその存在を初めて知った。教えて貰った下記写真の「ウィリアムス・フリーステット」CDを購入したところ見事にドハマり。

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収録曲の中でも Swear Your Loveは単なるAORの範疇を超えてる素晴らしくメロディアスでポップな、80年代産業ロックと言ってもイイくらいのキラーチューンでその後何回聴き倒したか分からない。それでその2013年の来日公演もジョセフウィリアムスが来るならちょっと行ってみようかなと迷ったが、確かその頃に東京地方に爆弾低気圧が近付いていて、面倒だからイイやと行かなかった。そしたらその時にライヴに行ったマイミク某Mちゃんのミクシィつぶやきを見て大後悔。ライヴが素晴らしかったのは言うまでもないが、終演後にはサイン会もあり確か2枚くらいCDジャケにサインを貰っておられたと思う。それを見てまさに地団太を踏んで行かなかったことを後悔したと言うショボイ思い出が残ってしまった。未だにあの時マイミク某MちゃんがミクシィアルバムにUPされた「ウィリアムス・フリーステット」CDジャケにジョセフウィリアムスとピーターフリーステットのサインが綺麗に記入された写真を思い出しては暗い気分になる(苦笑)。この頃からだ、迷ったらGO、という哲学を実践しようと決意したのは。

話は逸れたが今回のCWF、自分はAORの大家ではないので軽~く各曲ごとに一言レビューみたいな感じで。

① Runaway
オープニングは、まずはファンの心を掴みましょうって感じの爽やかポップ。気持ちイイ西海岸サウンド。メインヴォーカルはジョセフウィリアムスのクリアな歌声で、ブリッジ部分はビルチャンプリンの枯れた渋い歌声で、って感じで分担されてるかな。良い意味で言う事ありません。

② Nightfly
国内盤用にアレンジを変えてるらしい。ブラスが鳴り響きつつボトムがうねる感じで他の収録曲とは少し異質。

③ Aria
本作リーダートラックで、いかにもAORって感じのメロディの綺麗なミディアムテンポの美しい曲。TOTOのTHE SEVENTH ONEが好き過ぎる私からするとサビのメロディはStop Loving Youを思わせる。そんなこと思うのは私だけが。そしてそのサビが転調するに至っては胸がワクワクし過ぎて勝手にロマンティックな気分になる。短いシンセソロはTOTOのスティーヴポーカロが参加していて更に続くピーターフリーステットの短いギターソロはメロディも音色も美味し過ぎて、なんでもっと長く弾いてくれないんだと悔しくなるくらい。

④ Two Hearts At War
これもミディアムテンポのキャッチーなメロディが光る曲。聴き易い。

⑤ Still Around
ビルチャンプリンがメインヴォーカルでサビでジョセフも歌っている。典型的なAORバラード。

⑥ Rivers Of Fear
ビルチャンプリンとその息子ウィルチャンプリン、そしてジョセフによるアカペラナンバー。個人的にはアカペラはあまり興味が無いけども、アルバムのアクセントとしては有効。

⑦ All That I Want
これも最初ビルチャンプリンが歌い、サビでジョセフ登場って感じで、結構普通のロックっぽい。勿論メロディは聴き易く、途中のインスト展開はシカゴの曲にこんな感じあったなぁと思わせてくれる。

⑧ After The Love Has Gone
出ました(笑)、AORの定番。LAプロジェクトのライヴヴァージョンをここで再録しているそう。そりゃ作曲者の一人であるビルチャンプリンが参加してるんだからここで収録することには誰も文句は言えない。私個人的にはこの曲の入ってる作品はコレで3ヴァージョンになった。エアプレイとジェイグレイドンのソロプロジェクトと本作。で、この曲の初出であるEW&Fヴァージョンは持ってないというね(笑)。そのうち買い揃えておきます。

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⑨ Carry On
変な言い方かも知れないけどイントロのギターがいかにもAORな響きの音色で、ピーターフリーステットの西海岸AORサウンドへの愛を感じてしまう。歌メロが始まってからもコーラス含めてメロディアスで美しい曲。

⑩ Evermore
本編ラストは子守歌のようなスローバラード。AOR作品の最後を締めるにふさわしい。ジョセフの歌声がホントに甘い歌声で、そこはTOTOでの歌い方では聴けないAORシンガーとしての本領発揮だと思う。

⑪ Lavender Moon
ここから2曲は国内盤ボーナストラック。まずはビルチャンプリンが中心で歌う少しリズムが跳ねるような黒っぽいファンキーな感じの曲。ジャズっぽいオルガンソロやギターソロの応酬なんかもあって音楽的には結構楽しめる。黒っぽいのはあまりフェイバリットでは無いんだけれども、爽やかAOR作品に1曲くらい入っていても良いアクセントになる。

⑫ Ocean Drive
ボーナストラック最後はヴォーカルなしの、ピーターフリーステットのギターが気持ちよく聴けるインスト曲。タイトルから想像できる通りの、まさに海辺を軽快にドライヴするような超爽やかな曲。狙いすぎでしょってくらいのギターの音色が、やるならこれくらい振り切ってやってほしいと思っている私にはツボである。とにかく他のジャンルでもそうなんだけど、何らかの部分に振り切ってるのが好きな私なのである。

以上、全曲簡単レビューでした。CWFの3人だけじゃなくて、上でも述べたスティーヴポーカロや、更にはAORの顔役かつTOTOを聴いてる人なら思わずニヤけてしまうランディグッドラムの参加もあって、そこら辺は本作首謀者ピーターフリーステットの理想の西海岸AORサウンド構築への執念すら感じる。また本作のライターとしてはジョセフはクレジットされておらずヴォーカリストに徹した感じのようだが、一方のビルチャンプリンは全12曲中6曲にクレジットされていて、なかなかの本気度だったのかも知れない。最後にあえて前作「ウィリアムス・フリーステット」と比較するならば、Swear Your Loveのような強力キラーチューンが無いのが少し惜しい。トータルとして平均より上って感じで、それはそれで申し分ないのだけどやっぱりSwear Your Loveのような曲が一曲欲しかったかな(←しつこい)。でもいつでも気持ちよく聴けるAORファン必須の名作です。

さて問題は来日公演だな。ブルーノート東京って事で地方民には辛いところだぞ・・・。尚更まだ首都圏に住んでいた2013年にウィリアムス・フリーステットの来日公演に行かなかったことが悔やまれる。平日で東京か・・・(苦笑)。

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