« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »

2016年3月27日 (日)

【Short Review 18】大滝詠一 「デビュー・アゲン」 (EIICHI OHTAKI "DEBUT AGAIN")

2016年3月、大滝詠一まさかの新譜、という事で発売されたDEBUT AGAIN。他のミュージシャンに提供した数々のヒット歌謡曲を、関係者も知らないうちに生前に大滝詠一自身がセルフカヴァーして歌っていた音源が発見されたとの事。ナイアガラーとしては何はなくとも買うしかない。

Img_2189_640x480

収録曲は以下。

Img_2200_640x480

購入特典でクリアファイル付き。

Img_2190_640x480

なんだかんだで師匠逝去後も毎年のようにこの時期になると何かしらのリリースがあって、きっちり購入しているのである。

Img_2198_640x640

個人的には大滝詠一の作品の中ではEACH TIMEが一番思い入れはあるのだけれど、今回のセルフカヴァー集については、アルバム作品としてのクォリティ云々はガタガタいう事ではないだろう。

内容や各曲の詳細は封入されたブックレットのライナーに詳しい。

Img_2199_640x480

更には最新のレコードコレクターズでも渾身の特集記事が組まれていたので私ごときがどうこう言うアレでは無い。

80年代の歌謡曲、小林旭にしても森進一にしても松田聖子や薬師丸ひろ子にしても、本当にテレビの歌番組でよく聴いてきた楽曲で、例えば薬師丸ひろ子の「探偵物語」なんかは当時は大滝詠一の作曲とは知らずに普通にアイドル歌謡を楽しむ感覚で、シングルレコードを持っていたと思う。いま改めてこうして「探偵物語」を聴くと、曲構成が「Aメロ→Bメロ→サビ」ってなっているんだと思うけど、そのAメロからBメロに移った時のコードの進行が何とも胸にグッとくる。薬師丸ひろ子のアイドル歌謡として聴いた当時はそんな事は思いもしなかったのに。あれから30数年も時を重ねて、私の音楽を聴く耳も成長したんだろう(自分で言うか)。松田聖子の「風立ちぬ」も確かLPレコードを持っていた。「風立ちぬ」は素晴らしいオーケストレーションが当時からとても印象に残ったものだ。そのA面は大滝詠一プロデュースだという事を認識したのは後年になってからだし、そうと知れば、ああなるほどと素直に納得できるクォリティのまさにナイアガラサウンドだと思った。そういう意味では松田聖子の「風立ちぬ」は、改めてCD買わなきゃなと思ったりもする。聖子ちゃん云々ではなく、大滝詠一作品として。

これらの楽曲を大滝詠一自身が実は歌って録音を残していたというのも、何とも師匠らしい手の込んだイタズラにも思えてしまうし、あるいはもし大滝詠一が健在であったならば果たして本作をリリースしただろうかと考えてしまうと、若干の墓場荒らし感も無くは無いが、そこはもう師匠本人の口から語られることは無いワケで、残されて出てきた音源を嬉しさと何とも言えない郷愁を持って受け入れたいのである。

師匠、コレはどういうつもりで録音してあったんですか(笑)、って戸惑う我々ファンを師匠がニヤッとクールに笑みを浮かべて見ている気がする。そんなファンタジーを感じながら「夢で逢えたら」を聴いて、リアルとリアリティの狭間を行き来すると師匠がそこに居るのを感じるのである。

|

2016年3月26日 (土)

ザ・シン・ウィズ・ムーン・サファリ 「トラストワークス」 (THE SYN "TRUSTWORKS")

民間人として会社組織で仕事をしていると、それが責任ある立場であればあるほど必ず直面する悩みってものがある。数字を追及するために気持ちとか心とかを犠牲にしなければならない場合があったり。曲がりなりにもそういう「立場」ってのを経験してきた私は、世の中の様々に話題になる事象について、一般の立場から湧き上がる批判や怒りの声も分かるんだが、その反面で批判覚悟でそうせざるを得ない苦しい胸の内を抱えて事を進めなければならない立場の人がいることに結構同情的になったりする。上から目線で申し訳ないが部長の辛さは部長にしか分からないし取締役の辛さは取締役にしか分からない。社長の辛さは社長にしか分からない。その立場で闘ったことの無い人は何とでも言うもんである。なので論理の出発点の正邪をしっかり見極める目を養う意味で何歳になっても読書したり地域でいろいろ関わったりして学ばなければならない。

オッと、話が壮大にズレてしまったが、売る側の数値目標達成の為の努力が見え見え過ぎてコノヤロウと思いつつ、そっち側の方々も大変なんだろうなと思ってしまったのが掲題のザ・シンの新譜である(笑)。ウィズ・ムーンサファリ(笑)。分かる、分かるよ。一応ムーンサファリが制作に深く関わっているから、ザ・シンの新譜なんだけども日本国内ではザ・シンとしてよりもウィズ・ムーンサファリって表記してしまった方が売上UPのためには明らかに効果的である。現にこの私も「ウィズ・ムーンサファリ」表記にホイホイ釣られて予約購入してるんだから(笑)。

Img_2188_640x480

ザ・シン、イエスの前身バンドとしてクリススクワイアとピーターバンクスが在籍していたことでイエスファンの間で有名というか、逆にイエスのマニアしか興味を持たないであろうこのバンド、2000年代になって復活して現在も細々と活動中である。しかしイエスマニアの私でさえ最早コレクションの対象ですらなくなっている。だって今はピーターバンクスもクリススクワイアも逝去して居ないんだから。なので復活時の過去音源&クリススクワイア参加の新録のCDはコレクションとして購入したけど(↓)、

Img_2191_640x480

それ以降はスルー状態。上記CDでさえ、正直退屈な英国ビートミュージックで今回ブログの為に取り出すまではCDラックの肥やしになっていた。ラックの何処にあるのか探すのも大変だったくらい。その後はフランシスダナリーとそのバンドメンバーをバックに作品制作をしたりしていたそうだがそれもスルー、そして今回の新譜である。事前のPVを聴いたらムーンサファリ色が出てる気がしたので益々期待値が高くなり大喜びで聴く前から歓喜してフラゲ。早速全曲レビューするつもりで聴いてみた。

ん?、いや次、ん?、いや次こそは、ん?・・・と思っているうちに聴き終わってしまった。

いやちょっと待て、最初の一回はウォーキングしながら聴いたから、ちゃんと落ち着いて聴けば奇跡が起こるかも知れないと思い、もう一度じっくり部屋で聴いた・・・。

その結果・・・、全曲レビューは断念(苦笑)。期待値が高すぎた。ムーンサファリの2014年の単独での初来日公演、アレは本当に素晴らしかった。私の生涯ベスト5に入るライヴだったと思う。次なる新譜が期待される中での今回のザ・シンの新譜への参画、自分で勝手に「コレは実質ムーンサファリの新譜に値する」と天にも昇らんばかりに期待し過ぎてしまっていた。そんな自分が悪いのだ・・・。

コレはもう普通にザ・シン。フラワーキングスのヨナスレインゴールドとムーンサファリが色付けをしているのはハッキリ分かるものの、残念ながらスティーヴナーデリの歌うメロディラインに豊かさや色彩感が乏しい。なので折角のムーンサファリサウンドの色付けが役に立っていないというか効果を表していない。ムーンサファリ目当てで聴くと非常に残念な音楽になってしまっている。速やかに自分の頭の中で「コレはムーンサファリの新譜では無い」という当たり前の事実を再認識しなければならない。でないと納得がいかない(笑)。

ザ・シン、あるいはスティーヴナーデリのことが好きで好きで仕方ない人には申し訳ないのだけれど、スティーヴナーデリの歌うこの突き抜けきらない素朴過ぎるメロディ感覚がどうしても私としてはハマらない。声質は悪くないというと言い方は失礼だが、歌い方次第ではジョンウェットンクラスの良い声をしていると思う。だけども歌メロにセンスが無いのか、せっかく良い曲を作ってもメロディに煌めきが無い。歌メロが地味だからスティーヴナーデリの声もただの地味声にしか聴こえない。歌メロに煌めきがあると一躍ジョンウェットンクラスのヴォーカリストになれる気がするんだけどな。国内盤ライナーを読んでいると、どの曲だったかハード目の曲で言うに事欠いて、エイジアのような曲、などと書いておられて、ライナー書く人も大変だなと同情してしまった。

ここまで言って最後にフォローするのも変だが、唯一良かったのは14分超えのラスト曲Seventh Day of Sevenの後半4分くらい延々と続くギターソロ。この地味な冴えないヴォーカルが無いところでムーンサファリのギタリストが奏でるギターソロ部分は素晴らしい。絶品のメロディとアレンジである。これが無ければ近日中に中古屋さん行きになるところだった。このラスト曲の絶品ギターソロは持っていたいと思えるので当面手放さないだろう。

ということで、ムーンサファリの新譜はヒムラバッケン2とかになるのかな。今回のザ・シン(ウィズ・ムーンサファリ)を聴いた人ならば、サファリの純粋な新譜への渇望感が大いに増幅するという二次的効果をもたらしたという意味で、国内レーベルさんの「ウィズ・ムーンサファリ」大作戦はもしかしたら成功したのかも知れない(笑)。

|

2016年3月21日 (月)

チャンプリン・ウィリアムス・フリーステット 「シー・ダブリュー・エフ」 (CHAMPLIN WILLIAMS FRIESTEDT "CWF")

TOTO来日公演の余韻を見計らったかのようにチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの来日公演が発表された。ピーターフリーステット、TOTOのジョセフウィリアムス、元シカゴのビルチャンプリンの連名による作品制作が進んでいるという情報がリリースされた時から待ちに待った掲題の作品CWFは欧州では昨年2015年秋には発売されていた。その時点で予約していたんだが、追って国内盤が約3ヶ月遅れで本年2016年1月にボーナストラック追加で発売というリリースが出た途端に欧州盤をキャンセル。待ちに待ち過ぎた待望の作品を国内盤で発売と同時に入手。なのでもう既に発売から2ヶ月くらい経つし何度も聴いている。何かとネタが色々あり過ぎてブログに取り上げるのが今頃になってしまった。来日公演も発表されたことなんで丁度イイかと。

Img_2085_640x480

この顔触れは過去にLAプロジェクトとしてライヴDVDなんかも発売されているが、こうして純然たる新作は初めて。顔ぶれから連想されるとおりのアメリカ西海岸のAORサウンドであるが首謀者はこの中では一番無名なギタリストのピーターフリーステット。私もこの名前自体、前作の「ウィリアムス・フリーステット」で初めて知ったくらいだったが、TOTOのヴォーカリストのジョセフウィリアムスや元シカゴのビルチャンプリンが信頼を寄せて作品を制作するくらいだから西海岸サウンドへのリスペクトと情熱は誰にも負けないものがあるのだろうと思う。そもそも私も鈍感で、2013年にウィリアムス・フリーステットとしての来日公演が東京のコットンクラブであった時にいつものマイミク某Mちゃんのつぶやきでその存在を初めて知った。教えて貰った下記写真の「ウィリアムス・フリーステット」CDを購入したところ見事にドハマり。

Img_1313

収録曲の中でも Swear Your Loveは単なるAORの範疇を超えてる素晴らしくメロディアスでポップな、80年代産業ロックと言ってもイイくらいのキラーチューンでその後何回聴き倒したか分からない。それでその2013年の来日公演もジョセフウィリアムスが来るならちょっと行ってみようかなと迷ったが、確かその頃に東京地方に爆弾低気圧が近付いていて、面倒だからイイやと行かなかった。そしたらその時にライヴに行ったマイミク某Mちゃんのミクシィつぶやきを見て大後悔。ライヴが素晴らしかったのは言うまでもないが、終演後にはサイン会もあり確か2枚くらいCDジャケにサインを貰っておられたと思う。それを見てまさに地団太を踏んで行かなかったことを後悔したと言うショボイ思い出が残ってしまった。未だにあの時マイミク某MちゃんがミクシィアルバムにUPされた「ウィリアムス・フリーステット」CDジャケにジョセフウィリアムスとピーターフリーステットのサインが綺麗に記入された写真を思い出しては暗い気分になる(苦笑)。この頃からだ、迷ったらGO、という哲学を実践しようと決意したのは。

話は逸れたが今回のCWF、自分はAORの大家ではないので軽~く各曲ごとに一言レビューみたいな感じで。

① Runaway
オープニングは、まずはファンの心を掴みましょうって感じの爽やかポップ。気持ちイイ西海岸サウンド。メインヴォーカルはジョセフウィリアムスのクリアな歌声で、ブリッジ部分はビルチャンプリンの枯れた渋い歌声で、って感じで分担されてるかな。良い意味で言う事ありません。

② Nightfly
国内盤用にアレンジを変えてるらしい。ブラスが鳴り響きつつボトムがうねる感じで他の収録曲とは少し異質。

③ Aria
本作リーダートラックで、いかにもAORって感じのメロディの綺麗なミディアムテンポの美しい曲。TOTOのTHE SEVENTH ONEが好き過ぎる私からするとサビのメロディはStop Loving Youを思わせる。そんなこと思うのは私だけが。そしてそのサビが転調するに至っては胸がワクワクし過ぎて勝手にロマンティックな気分になる。短いシンセソロはTOTOのスティーヴポーカロが参加していて更に続くピーターフリーステットの短いギターソロはメロディも音色も美味し過ぎて、なんでもっと長く弾いてくれないんだと悔しくなるくらい。

④ Two Hearts At War
これもミディアムテンポのキャッチーなメロディが光る曲。聴き易い。

⑤ Still Around
ビルチャンプリンがメインヴォーカルでサビでジョセフも歌っている。典型的なAORバラード。

⑥ Rivers Of Fear
ビルチャンプリンとその息子ウィルチャンプリン、そしてジョセフによるアカペラナンバー。個人的にはアカペラはあまり興味が無いけども、アルバムのアクセントとしては有効。

⑦ All That I Want
これも最初ビルチャンプリンが歌い、サビでジョセフ登場って感じで、結構普通のロックっぽい。勿論メロディは聴き易く、途中のインスト展開はシカゴの曲にこんな感じあったなぁと思わせてくれる。

⑧ After The Love Has Gone
出ました(笑)、AORの定番。LAプロジェクトのライヴヴァージョンをここで再録しているそう。そりゃ作曲者の一人であるビルチャンプリンが参加してるんだからここで収録することには誰も文句は言えない。私個人的にはこの曲の入ってる作品はコレで3ヴァージョンになった。エアプレイとジェイグレイドンのソロプロジェクトと本作。で、この曲の初出であるEW&Fヴァージョンは持ってないというね(笑)。そのうち買い揃えておきます。

Img_2037

⑨ Carry On
変な言い方かも知れないけどイントロのギターがいかにもAORな響きの音色で、ピーターフリーステットの西海岸AORサウンドへの愛を感じてしまう。歌メロが始まってからもコーラス含めてメロディアスで美しい曲。

⑩ Evermore
本編ラストは子守歌のようなスローバラード。AOR作品の最後を締めるにふさわしい。ジョセフの歌声がホントに甘い歌声で、そこはTOTOでの歌い方では聴けないAORシンガーとしての本領発揮だと思う。

⑪ Lavender Moon
ここから2曲は国内盤ボーナストラック。まずはビルチャンプリンが中心で歌う少しリズムが跳ねるような黒っぽいファンキーな感じの曲。ジャズっぽいオルガンソロやギターソロの応酬なんかもあって音楽的には結構楽しめる。黒っぽいのはあまりフェイバリットでは無いんだけれども、爽やかAOR作品に1曲くらい入っていても良いアクセントになる。

⑫ Ocean Drive
ボーナストラック最後はヴォーカルなしの、ピーターフリーステットのギターが気持ちよく聴けるインスト曲。タイトルから想像できる通りの、まさに海辺を軽快にドライヴするような超爽やかな曲。狙いすぎでしょってくらいのギターの音色が、やるならこれくらい振り切ってやってほしいと思っている私にはツボである。とにかく他のジャンルでもそうなんだけど、何らかの部分に振り切ってるのが好きな私なのである。

以上、全曲簡単レビューでした。CWFの3人だけじゃなくて、上でも述べたスティーヴポーカロや、更にはAORの顔役かつTOTOを聴いてる人なら思わずニヤけてしまうランディグッドラムの参加もあって、そこら辺は本作首謀者ピーターフリーステットの理想の西海岸AORサウンド構築への執念すら感じる。また本作のライターとしてはジョセフはクレジットされておらずヴォーカリストに徹した感じのようだが、一方のビルチャンプリンは全12曲中6曲にクレジットされていて、なかなかの本気度だったのかも知れない。最後にあえて前作「ウィリアムス・フリーステット」と比較するならば、Swear Your Loveのような強力キラーチューンが無いのが少し惜しい。トータルとして平均より上って感じで、それはそれで申し分ないのだけどやっぱりSwear Your Loveのような曲が一曲欲しかったかな(←しつこい)。でもいつでも気持ちよく聴けるAORファン必須の名作です。

さて問題は来日公演だな。ブルーノート東京って事で地方民には辛いところだぞ・・・。尚更まだ首都圏に住んでいた2013年にウィリアムス・フリーステットの来日公演に行かなかったことが悔やまれる。平日で東京か・・・(苦笑)。

|

2016年3月13日 (日)

TOTO 2016年来日公演6日目(尼崎) TOTO JAPAN TOUR 2016 (Mar 12, 2016 @ Amashin Archaic Hall HYOGO)

充実の最新作「TOTO XIV ~ 聖剣の絆」を引っ提げてのTOTO来日公演、尼崎のアルカイックホールに参戦。前回2014年の35周年記念来日公演では相変わらずの現役度全開の素晴らしいベストヒットライヴを堪能させてもらった。一度は行っておきたかったVIPパッケージにも行って大満足であったが今回はVIPはパス。デヴィッドハンゲイトも居れば申込もうと思ったんだけど。なかなか個人的な状況が好転しない中でせっかくの来日祭もイマイチ気分が盛り上がらない気持であった。合わせて昨日ブログでも書いたキースエマーソンの辛すぎる状況での逝去も重なり、なんかもう外に出かけるのも気が重いなという感じであったが何か月も前にチケット買ってあったし出かけるかと重い腰を上げたのである。でもやっぱり行って正解、ライヴ自体は本当に素晴らしいものだった。それでは早速レポいきます。

Img_2141_640x480

2016年3月12日(土)、早朝からキースエマーソン逝去の情報を追うのに頭一杯になり、若干寝不足状態で自分なりのキースエマーソン追悼ブログを書いていざ出陣。京都亀岡から尼崎、遠い(笑)。でもどうせ亀岡からはどこに行くのも遠いし仕方ない。その代わりライヴ終了後はソッコーで帰るのが恒例になってしまうが。例によってせっかく田舎から都会に向かうので途中の梅田で下車してブラブラするため早めの13時ごろ家を出る。最寄駅に向かいそして電車に乗ったところで思い出す。しまった、土曜日恒例の関西ローカルの人気番組「よしもと新喜劇」と「土曜はダメよ」を録画予約しておくの忘れた・・・。キースエマーソンの事とTOTOライヴに出かけることで頭が一杯で。大阪駅(梅田)で降車して腹ごしらえの後DU大阪店を覗く。オッと思う中古の品があったんだが結構なお値段で、金欠のため購入断念。もうその商品の事は忘れることにして梅田から阪神電車で尼崎へ。なんだかんだ尼崎に行くの生まれて初めてだったりする。

Img_2131_640x480

TVの撮影スタッフみたいな人がいて街角インタビューをやっていたが捉まってTVに映るの恥ずかしいのでそそくさとアルカイックに向かう遊歩道へ。アルカイックが見えて来たけどなにしろはじめて行く場所、どこが正面なのかが分からない。ウロウロしてやっと正面へ。既に先行物販の行列が。

Img_2134_640x480

何とかとりあえず物販でパンフだけ購入。もうTシャツとか買ってたらどんどん財布が軽くなるしパンフだけでイイやって。

Img_2180_640x480

パンフは今回もとてもしっかりした重厚な作りで好感が持てる。17時15分開場して場内へ。SNSでつぶやいて遊びながら18時過ぎ、いよいよ開演。以下、セットリストの順番通りに。

Running Out Of Time
オープニングナンバーは最新作から。勿論CDで聴いてもカッコ良くて好きなんだけども、こうしてライヴで聴くとこれ、ライヴのオープニングにピッタリだってことが凄くよく分かる。当然会場は最初から総立ちで大盛り上がり。この日の朝からの重たい気分が吹き飛ぶ。すっかり気分が変わった。よし楽しむぞって!

Img_2142_640x480

I'll Supply The Love
2曲目は何と1stからのポップで軽快な曲。コレやってくれるかぁ~と意外さに驚きつつご機嫌に盛り上がる。会場も自分もノリノリ。素晴らしい。ルークの「ハロー、オーサカ」みたいな挨拶はご愛嬌(笑)。いや尼崎は大阪府じゃなくて兵庫県なんですけど、とかそういう野暮なことは言うまい。クラブチッタ川崎で来日公演をするミュージシャンが「コンバンワ、トーキョー」って言うようなもんだから。それに私は京都人なので大阪も兵庫も大して変わらないし(笑)。

Burn
再び最新作から。ちょっと雰囲気変えて暗く始まって壮大に盛り上がるこの曲、ライヴの流れの中で起伏を作るのにちょうどいい選曲でもある。

Stranger In Town
4曲目はこれまた意外、ヴォーカルがファーギーフレデリクセン期の1stシングル。前半リードヴォーカルを取るデヴィッドペイチが鍵盤を離れてマイクを持って歌いながらステージを練り歩く。面白い。これが聴けるんなら今度機会があるときはAngel Don't Cryも聴きたいぞ。そして気が付く、ここまでのアタマ4曲、全て前回2014年の来日公演では演らなかった曲ばかりなので非常に新鮮。

Img_2147_640x480

I Won't Hold You Back
コレは欠かせないわな、ルークがリードヴォーカルを取るヒットバラード。しっとりした歌から鍵盤が盛り上げていってギターソロに入るところが大好き。

Img_2150_640x480

Hold The Line
コレも欠かせない初期TOTOの代表曲。この曲は大体セットのラストとかアンコールのイメージがあったので、この位置できたかと言う意味で新鮮であった。

Georgy Porgy
サポートボーカルの人が大活躍するこの曲、有名曲だけどそう言えば2014年来日公演では演ってなかったな。

Afraid Of Love
これまた意外な選曲。大ヒットアルバムTOTO IVからルークがリードヴォーカルの曲。私個人的には結構飛ばしていてあまり聴いてなかった曲なので、こうしてライヴで聴くと大陸的な大らかなリズムやメロディが気持ちイイ。うん、ライヴで聴くと魅力が増すというのは曲自体に魅力がある証拠だと思う。

Bend
スティーブポーカロが難病に苦しんでいた弟の故マイクポーカロの為に作った曲。最新作のボーナストラック扱いだったのでこれも意外な選曲。しかしこの選曲には意味があったのをこのあと知ることになる。

Img_2152_640x480

ここで、Bendの演奏終了後にスティーヴポーカロにスポットライトが当たってMCが始まったのだが、これが異例の長いスピーチとなった。全編英語なので(当たり前!)詳しくは内容は分からなかったけど、この日の早朝にキースエマーソンが逝去したというタイミングもあってかキースエマーソンから影響を受けたことを話しつつ、ジェフポーカロ、マイクポーカロ、そしてキースエマーソンへの思いを切々と語る。これで私は涙腺決壊、泣けて泣けてしょうがなかった。この部分があったことにより、この日の尼崎公演はスペシャルな公演になったと思う。

Img_2155_640x480

Pamela
ようやく私の一番好きなアルバムTHE SEVENTH ONEからの曲。いつもは盛り上がる曲なんだけど直前のスティーヴポーカロのスピーチで泣いてしまった余韻が続いていて盛り上がることが出来ず。参ったなぁ。

David Paich Piano Solo
ペイチのピアノソロだが、ここでも演奏前にペイチがキースエマーソンの事を話していた。やはり鍵盤の両名には大きなインパクトを与えた偉大なミュージシャンだったんだと思う。

Great Expectations (incl. Can You Hear What I'm Saying)
最新作から期待のTOTO風プログレ曲。プログレファン的にこういった曲はスタジオ盤も素晴らしいけどライヴでこそ聴きたいってもの。改めてスリリングかつ劇的な素晴らしい曲展開に聴き惚れてしまった。それだけでも大満足なんだけど途中のインストセクションでジョセフウィリアムスが、私の脳裏に刻まれた名曲の一節を歌ってこの曲に混ぜ込んでいることにハッキリ気付いた。90年の当時としての新曲入りベスト盤、PAST TO PRESENT 1977-1990に収録された、TOTOのメンバーの中では無かったことにされてる可哀想なジャンミッシェルバイロンがリードボーカルの曲 Can You Hear What I'm Sayingを歌ってるではないか! 私のお気に入りの曲だけに私的にはプレミア感満開。細かいところに気付く私はマニアック過ぎましたか、スイマセン・・・。

Img_2157_640x480

Without Your Love
FAHRENHEITからルークがリードヴォーカルの曲。へぇ~コレやるかと、ここでもちょっと新鮮な気分。

Bridge Of Sights
前曲からそのまま続いて実質ルークのソロコーナー。ベースの仙人リーランドスカラーとドラムのシャノンフォレストのサポートで濃厚なブルージィなギターソロ。私は知らなかったんだけどロビントロワーの曲だそう。

Holy War
最新作からポップでメロディアスな曲。こういう分かりやすい曲はライヴ映えする。聴いてて非常に気持ちいいしノレる。「ホーーーリィウォー」ってところは客も一緒に合唱です。一緒に歌えるから尚更楽しい。

The Road Goes On
おぉ~、久しぶりに聴くなぁこの曲。TAMBU収録のコレをやってくれるとは思わなかった。コレも改めてライヴで聴くと名曲だなぁって。ジェフポーカロが亡くなった後、これからも頑張るよとバンドを継続することをジェフに伝えるかのような曲であったと思っているが、今回はその思いを昨年逝去したマイクポーカロにも伝えているかのような、勝手にそんな思いがした。その意味で泣ける。名曲だ。家に帰って久しぶりに聴こうと思ったらCDが無い! どうやら何かの機会に中古屋さんに売ってしまってたようだ・・・。また買い直さなきゃ(笑)。

Orphan
最新作から。この曲もキャッチーでノリも良くてライヴ映えする。最新作はライヴ向きな曲が揃っているんだってことを実感。

Rosanna
セットのラストはライヴに無くてはならない大ヒット曲。サビは大合唱。なのでこれから参戦する人はサビが歌えるようにしておきましょう。一緒に歌えば楽しさ倍増です!

Img_2164_640x480

--- encore ---

On The Run (incl. Child's Anthem / Goodbye Elenore)
アンコール1曲目。前回ツアーではオープニングだったこの曲は子供の讃歌とエレノア入りがすっかりお馴染みで盛り上がる。オープニングでもアンコールでもよく似合う素晴らしい曲であり演奏。

Africa
そしてアンコールラストは超超超名曲アフリカ。コール&レスポンスあり。何と言っても今回はパーカッションのレニーカストロが参加してるからプレミア感がある。勿論レニーのパーカッションソロが大いにフィーチャーされていた。更にその後は「パーパッパッパパッパッパー」を客が口で演奏しなければなりません。これから参戦する人は家で練習してから行きましょう。

Img_2166_640x480

Img_2168_640x480

大いに盛り上がって終了。

Img_2172_640x480

以上、今回もホントに素晴らしい現役感全開のライヴだった。年齢を重ねても衰えってものが無いんだからこの人たちは。来日前に肺炎になったと伝えられたジョセフも、いやいや今までで一番喉の調子がいいんじゃないの?って思うくらいの絶好調。実は前回2014年の来日公演がまさにヒット曲や有名曲満載のベストヒットライヴだったから満足感が大きくて、逆に今回もあの感じだったらマンネリを感じたら嫌だなとか思っていた。ところが今回は前回と同じ曲は6曲くらいで後は全て前回演らなかった曲ばかりでしかも最新作からも6曲と、極めて新鮮さを感じるライヴだった。衰えを知らない演奏力と幅広いレパートリー、TOTOはこれからもまっだまだ現役バンドとして前進できるに違いないと実感できるような素晴らしいライヴでした。

Img_2177_640x480

私にとっては2016年最初のライヴ参戦、新鮮味と満足感のあるクォリティの高いライヴに参戦で来てとてもラッキーでした。

|

2016年3月12日 (土)

キース・エマーソン追悼:エマーソン・レイク&パーマー 「将校と紳士の回顧録」 (R.I.P. KEITH EMERSON : EMERSON LAKE & PALMER 'Memoirs of an Officer and a Gentleman')

今日の早朝から訃報を目にしてそのまま眠れず既に寝不足。第一報はQEDGマネージメントからでキースエマーソンが逝去したとの事。その後の死因についての各種報道はファンとしては受け入れがたい辛い内容であるしせめてそこだけはウソであってほしいと思うのだが・・・。

いずれにしてもキースエマーソン71歳、逝去されたこと自体は事実で受け入れるしかない。既に多くのミュージシャンから追悼メッセージが発信されているが、ここでは拙ブログらしくエイジアのメンバーのツイッター上での追悼メッセージを記載します。

中でもEL&P時代のバンドメイトでもある、カールパーマーの心痛はいかばかりか、心中察して余りある。

私がEL&Pを知ったのは高校3年生のころだったか。拙ブログで何度も言ってきたように洋楽に入ったキッカケは高校2年生の83年にエイジアのドントクライを聴いてから。エイジアのファンになり、その構成メンバーが70年代プログレの有名ミュージシャンだという事を知ったのと、加えて当時生徒会の副会長をさせてもらっていたんだが、その時の生徒会長の友達がYMOの大ファンでシンセサイザーミュージックの大ファン、その流れでEL&Pも聴いていて、その影響もあって70年代プログレ大物バンドの内では最初に聴き始めたのがEL&Pであった。そしてこれまた拙ブログで何度か言ってきたが私には業務その他の超多忙による音楽ファン歴的ロスト10イヤーズがあって、2005年とか2008年のキースエマーソンの来日公演は行っていない。来月の来日が幻になったことでそのことが若干悔やまれるが、それでも救いは92年の再結成EL&Pのブラックムーンツアー来日公演は参戦してまだまだ現役度全開の演奏を十二分に堪能できたことである。

思い出を長く話せばキリが無いが、そんな中で実は意外に好きなのがラヴビーチである。

Img_2130_640x480

普通は頭脳改革とかタルカスとか展覧会の絵とか言うんだろうが、もちろんそれら全盛期の作品群は好きだけど、なぜか聴いた回数が多いのがラヴビーチ(笑)。いやラヴビーチという作品全体では無くて、ラヴビーチのラストに収録されている20分の大作「将校と紳士の回顧録(Memoirs of an Officer and a Gentleman)」、これが実は大好きなのである。この何とも言えない静かな海辺の夕景を思わせるような優しく郷愁を誘うピアノとシンセとヴォーカルのメロディが個人的には大好物。この曲だけを取り出して何回聴いたか分からない。それ以外の曲がとても残念な曲ばかりなのでラヴビーチのアルバムとしての評価が最低になってしまっているのが勿体ない。

キースエマーソンバンドとしての来日公演を1ヶ月後に控えてのこの事態は、チケット買ってたのにぃ・・・とか言うのもあるがそれ以前に昨年のイエスのクリススクワイアと同様に喪失感が大きい。確か腕だったか手だったかの病気も抱えていたし、一度はライヴや音楽活動からのリタイアを宣言していた気がするし、もし今回の来日ライヴへの練習とか準備が何らかのストレスだったんだとすれば尚更日本のファンとしては辛いところだが・・・。このあたりの年齢のミュージシャンはジョンウェットン大先生にも言えるが、NHK真田丸のセリフじゃないが「生きてこそ」であり、無理なんかしないで生きていてくれて時々ネットとかSNSで様子を伝えてくれるだけでもイイのである。

大好きだったEL&Pの「将校と紳士の回顧録(Memoirs of an Officer and a Gentleman)」の流麗なメロディが今日ばかりは優しくも哀しく響くのである。

R.I.P KEITH EMERSON.

|

2016年3月 6日 (日)

【Short Review 17】URIAH HEEP(w. JOHN WETTON) "BOSTON 1976 (LIVE AT ORPHEUM THEATRE, BOSTON, MA, USA 6TH MAY 1976)"

以前にジョンウェットンファンの集いのセッションに参加させて頂いた際に、自分がエントリーした2曲のうち、どうしても大好きでリードボーカルとベースで演奏してみたかったエイジアのデイライトはスゲー緊張して、ほうほうのていで演奏を終えた。その反面、どうしても演奏したいわけでは無く気楽な気分で参加させて頂いたエイジアのアフターザウォーのベース演奏は実に気分良く演奏をすることが出来て、今でもその気持ち良さの感覚が脳裏に残ってたりする。

私の性格的なものなのか、誰にでも言えることなのかは分からないが、自分が思い入れを持って取り組むことほど真剣にやるものだがその反面、慎重になり過ぎて結果が成功は成功だがビックリするようなことにはならない。逆に思い入れがそれほどないものについては気楽に取り組めて、結果的には伸び伸びと気分良く実施出来てしまったりってことがある。

私の大・大・大師匠ジョンウェットン大先生におかれても、もしかしたら似たような傾向があるのかなと思ったのが掲題のブートレッグCDに収録されたユーライアヒープ在籍時代のライヴ演奏である。

Img_2119_640x480

ユーライアヒープはあまり聴かないしヒープの話がしたいわけでは無いので特にヒープの曲や演奏がどうのこうの述べるつもりはない。なのでいつものマイミク様の方々(笑)からの厳しいツッコミはご勘弁頂きたいのだが、いつものマイミク様から言わせれば「良さに気付いてないだけ」と言われるかも知れないが・・・。

ジョンウェットン大先生曰く「金のため」というこのユーライアヒープ加入時代(ロキシーミュージック加入時代も似た様なモノだろうが)、ところがこのブートで聴けるライヴでの先生のベース演奏は実に気持ちよさそうに感じる。クリムゾン時代と同様にブリブリ、バリバリとまるで下痢をもよおしそうなベースの存在感が強烈であるが、クリムゾンやU.K.とは違って緊張感が無い。「金のため」時代だから緊張する必要もないのか本当に伸び伸びとデカい音で弾きまくってる感じが聴いてて痛快でもある。技術的に、音楽的にどうこうってのは別にして、ベーシストとして楽しんでる感じがして、私自身もベーシストの真似事をしてみた身分としてもその楽しそうな気持ち良さが伝わってくるのである。こんなふうに弾いてみたいなって思うくらい。そうそうそれがユーライアヒープのロックのカッコ良さなのよ、とかいつものマイミク様から言われそうだが・・・。

そういう先生のベース演奏の観点で聴く分には非常に楽しめるブートCDである。音質も70年代のオーディエンス録音としては驚異的に素晴らしい。

ちなみに最後に一言だけ、知らないから言うんだけどユーライアヒープって「ろけんろー」なバンドなの? 英国のプログレがかったハードロックとか、大仰な評論を目にしたことがあるんだけどこのライヴ盤を聴くと単純に「ろけんろー」な感じが凄くするんですけど・・・(笑)。

|

2016年3月 5日 (土)

DREAM THEATER "CLEANING OUT THE CLOSET"(International Fan Clubs Christmas CD 1999)

ドリームシアターのジ・アストニッシング全曲再現ツアーが始まった。ホントに全曲再現で、それ以外の過去の有名曲は一切演奏せず、アンコールも無いというこだわりのライヴは、今作におけるチャレンジの姿勢が本物であることを物語っている。普通ならファンの欲求に配慮して新譜中心ながらも過去の有名曲も演奏するだろう。しかしそうはしない、そこはバンドとファンの間の信頼関係が強固であるとバンド自身も信じているに違いない。私も既に某ダウンロードサイトで最新ツアーのライヴ音源を入手して、そのセットリストに驚くと同時にその姿勢やアッパレ、さすがはこの私がデビュー時から信じてフォローしてきたバンドだけのことはあると、非常に嬉しいし、自分がドリームシアターのファンであることを誰にでも自慢したいくらいである。勿論この作品のライヴは音源だけ聴いても面白くないのでビジュアル面も観たいところであり、その部分は年内にも実現するかもしれない来日公演を楽しみに待ちたい。

そんな私が、ドリームシアターに限ったことではないが、プログレにせよHR/HMにせよメロディ派のファンであることは何度も述べてきた。いろいろあって心が疲れてる時にはやっぱりメロディの良い曲を聴きたい。そこで今回はドリームシアターのメロディ派のファンにお勧めできるCDを取り上げる。ドリームシアターをしっかりフォローしてきた人にとっては持ってて当たり前かもしれないが、案外今となっては貴重品かも知れないCDである。かつて世界のファンクラブ向けにホンの数千枚単位で制作されたクリスマスCD、のちにファンクラブCDともと呼ばれていたブツである。多分90年代後半くらいから年会費を払ったファンクラブ会員向けに毎年制作、配布されていて2000年代中頃くらいまで続いたと思う。その後、Webで誰でも注文できるオフィシャルブートレッグシリーズが始まって、ファンクラブCDは無くなったのかな? 詳しくは忘れた。私も最初はこのファンクラブ向けCDの存在に気付いてなくて、99年になって存在に気付き、慌てて国内のファンクラブに入会して毎年購入していた。だから多分最初の1,2年分は未所有。以下のCDは99年のクリスマスCD(ファンクラブCD)である。

Img_2126_640x480

99年だからメトロポリスパート2の前、フォーリングイントゥインフィニティまでの、レコーディングされていた未発表曲やシングルCDのみにカップリング収録されていた曲を全9曲まとめて1枚のCDにしたという、その時点でのアルバム未収録曲集である。

Img_2127_640x480
(本品はCDとブックレットのみが届けられる仕組みだったので、プラケは自分で買いました。)

アルバム収録から漏れただけあって、割りとリラックスした楽曲が多い。もっともそれはドリームシアターのテクニカルでヘヴィでせわしないイメージからすれば、という話で実際には十分な力作ばかりである。実は私はこの作品を結構頻繁に聴いていて、下手すりゃDTの正規の作品群のいくつかよりもこのクリスマスCD1999の方が聴いてるかも知れない。さっき上で言ったように心が疲れている時には個人的にピッタリなのである。

中でもよく聴くのは1曲目の Don't Look Past Me、これは素晴らしい。ポップでキャッチーで、今のドリームシアターではまず聴けない軽快な曲。後にオフィシャルブートのイメージズ&ワーズのデモ集に収録されたかな。多分ライヴでは演奏されたことは無いと思う。テクニカルなギターソロもホントにメロディが良くて思わず口ずさみたくなる。疲れている心を前向きに起こしたいときにピッタリである。

そしてインスト曲 Eve、この美しさはドリームシアターの他のいかなる楽曲よりも美しい。とにかく美しい。初期のイメージズ&ワーズの頃で、まだ今ほどライヴでの演奏レパートリーが無かった頃はライヴで演奏されていた。コレを聴きたくてブートCDを買ったりしたものだ。後にアウェイクの国内盤にボーナスとしてシングルCDにも収録された。疲れている心を癒したいときにピッタリである。

他にもやはり初期のライヴで演奏されていた To Live Foreverの91年録音ヴァージョンと94年録音ヴァージョンや、鍵盤のケヴィンムーア脱退、デレクシェリニアン加入後の The Way It Used To Be なんかもキャッチーで聴き易い。探せばオフィシャルブートやシングルCDカップリングで集めることは出来るだろうが、このようにまとめてレア曲集として1枚のCDにしてくれているのは99年当時は貴重だったし今でも手軽に聴けるので有難い。

他にも数年分の貴重なファンクラブCDがあるが全て全世界で数千枚という極小生産だったと思うので、今では普通には手に入らない。多分ebayとかで丹念に探すしかないだろう。もしかしたらプレミア価格になってるかも知れないが。ファンクラブCDは他にも例えばイメージズ&ワーズ完全再現ライヴとか、オクタヴァリウム完全再現ライヴのDVDとかもあるので、また気が向いたら他のファンクラブCD(DVD)も取り上げてみたいと思います。

|

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »