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2016年7月 8日 (金)

ESQUIRE "ESQUIRE"

またまたブログ更新を2週間ほどご無沙汰してしまった。やっと再就職決まって新しい職場で働き始めたので、職場の雰囲気や環境や人間関係に慣れることに全力で、気分的に余裕が無かったのもあるけど、時間的には原則残業なしの仕事なので時間はある。それよりもお待ちかねの作品群を買いそびれていてネタに困っていたってのもある。UKのコレクターズボックスがそろそろ到着するかと思って待っていたが、案の定、遅れている模様で、その大特集を目論んでいたのですっかり予定が狂った。加えてスティーヴハケットの最新ライヴ盤も国内盤で買うつもりが、国内盤は音源CDのみで映像の発売予定は無しらしいことが分かって、慌ててハケットソングス直販でサイン入りDVD&CDの購入に切り替えようとしたらすでに品切れで追加生産待ち。また、既にEU盤が発売されて一部で評判になっているジョンアンダーソンとロイネストルトの連名作品も、7/20発売の国内盤で注文してしまったからこれも待ち状態・・・。

そうこうしてるうちにようやくイエスの2016年来日公演が正式発表になり、それでは早速大阪公演の予約を・・・、と思ったらウドーからの公演内容のお知らせが実に誇らしげに、

「1973年に発表されたアルバム『海洋地形学の物語』sides 1 & 4と『イエスソングス』の名曲を演奏!」

って・・・。『ドラマ』は???って話である。今年は春の英国欧州ツアーも、夏の北米ツアーも『ドラマ』完全再現が出し物として入っていたからてっきりその流れで来日してくれるものと信じて疑わなかったから。同様の阿鼻叫喚がツイッターやフェイスブックでも多数散見されて、これはいったいウドーさんどういう読みでこのような公演内容にしたんだろうかと。海洋地形学の「神の啓示」と「儀式」の再現はまあいい。『イエスソングス』の名曲を演奏!って要するに毎度お馴染みの定番曲を演奏ってことでしょって。考えてみたら2014年の来日公演も『究極』完全再現は外されていた。今回も『ドラマ』完全再現は外されて、ウドーさんはどうしても保守的な定番の内容でないと儲からないと踏んでしまったのかな?

でもガタガタ言ってもしょうがない。そうは言ってもしっかり大阪公演分を先行予約しましたよ。イエスはイエスだから。ワタシ的に言うならばオリジナルエイジアの4分の2が居るんだから行かないと言うことは有り得ない。行くに決まってるのである。

そんなイエスの話題から思いっきり派生して、今回は掲題のエスクワイアを取り上げてみたい。

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1987年、故クリススクワイアの当時の奥様ニッキースクワイアを中心に結成されたバンドで、それはそれは極上のメロディアスなハードポップで、未だに半年に一回は聴きたくなるほど個人的に愛聴盤である。

当時はゲフィンレコードからのメジャーデビューということで、それなりに期待されていたんだと思う。PVも作られた本作リードトラックのTo The Rescueは、ポップでキャッチーなメロディと、これぞ80年代って感じのキラキラゴージャスなサウンドが一度聴いたら耳から離れない印象的な曲で、何度聴いても飽きない。この曲に限り、共同プロデューサーとしてクリススクワイアが名を連ねており、またおそらくコーラスも決めてくれているんだと思う。モロにクリススクワイアっぽいコーラスの声が聴こえるし。また同曲のミックスはトレヴァーホーンが担当している。豪華な布陣でゲフィンとしても売る気満々で気合が入っていたのであろう。しかし思いのほか売れず、次作の発表までは10年を待たなければいけなくなってしまった。ちなみに私はその10年後の作品はもう興味を無くして聴いていない。蛇足ながら本作にはギターで、エイジアの3代目ギタリストのパットスロールがレコーディングに参加している。また、To The RescueのPVにも参加していて、いつものように口を半開きにしてギター弾いてるので、興味ある人はYoutubeでご確認を。

なお、To The Rescue以外の曲も、全曲聴き易いポップでメロディアスでゴージャスなサウンドなので、十分に最後まで聴けると思う。もっとも、そうは言っても私自身はこの作品を、学生だった87年当時は自分では買って無くて、確かレンタルレコード屋さんに入荷していたのを友達がレンタルして、それを一緒にカセットテープにダビングしてもらって聴いたんだった。CDは出てなかったはず。当時は楽曲の素晴らしさに対して、正直言うとニッキースクワイアのヴォーカルがコブシが効き過ぎてるっていうか、リキの入った歌声がなんかちょっと違和感を感じて、コレをジョンアンダーソンが歌えばもっと素直に売れただろうなとか思ったものだ。それでも後年になってやっぱり曲の良さが忘れられず、マイナーレーベルからCD化された際に購入して、それ以降は未だに愛聴盤となった。

昨年、クリススクワイアが逝去した時、前妻のニッキーもフェイスブックで、たくさんの素晴らしい日々をありがとう・・・、というような追悼メッセージを発表し、涙を誘った。もうアレから一年経ったんだな。今の現行イエスを、ジョンもクリスも居ない、あんなのイエスじゃない、みたいに知ったかぶりして言う面倒臭い人もいるけど、クリスがビリーシャーウッドを指名してイエスの継続を願ったんだからそれでイイではないか。今度の来日もクリスのトリビュートツアーの一環であると思うし、またジョンアンダーソン、トレヴァーラビン、リックウェイクマンもARWとしてツアーを開始する。これもクリスの逝去がキッカケだったという。

クリスの前妻ニッキーのこのエスクワイアでTo The Rescueを聴くと聴こえてくるクリスのコーラスを聴きながら、クリスの逝去があって現行イエスは活動を継続し、ARWもツアーを開始する、二つのイエスが存在するとも言えるこれらの活発な動きは、実はクリススクワイアが最後に残したファンへのプレゼントなのかも知れない。そう思うと、本当のイエスじゃないとかガタガタぬかす輩の存在は、クリスの意志に反しているのではありませんかね?(笑)。

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