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2016年9月17日 (土)

キング・クリムゾン 「ラディカル・アクション~ライヴ・イン・ジャパン+モア」(KING CRIMSON "RADICAL ACTION (TO UNSET THE HOLD OF MONKEY MIND)")

世間はシルバーウィーク始まりの3連休か・・・。こんなこと言うと普通に土日祝日休みな仕事をされている世間の方々には申し訳ないが、私の今の仕事は公共サービス系の仕事ゆえ、どうしても土日祝日は平日に比べて忙しい。なので週末や連休に天気予報が悪かったり雨だったりすると、レジャーで出かける人が少しは減るので仕事の忙しさが緩和されて嬉しい。週末や連休になると天気悪くなれ、雨降れ、とか思ってしまう職種なのである(苦笑)。

仕事にも若干馴れて来て、でも24時間勤務の仮眠タイムに未だにうまく対応できず、実際には殆ど寝ずの状態で翌朝に明けで帰宅する状態。当然寝不足が重なるし、購入したCDやDVD、Blu-Rayもほったらかし、或いは少し視聴してはすぐ寝落ちするの繰り返し。いつまで経ってもブログに記事UPする状態にならない。あっという間に前回記事から2週間も経ってしまって、その間にもビートルズのハリウッドボウルも届いたしツェッペリンのコンプリートBBCライヴボックスも間もなく届く。だんだんブログ更新が重荷になるという悪循環に悩みそうになる。いやいや、このブログは仕事じゃないんだから、いつ更新しようが更新を滞らせようが私の勝手、そう開き直ればいいのだが変に生真面目な性格の私はやはり気になってしまう。しかし眠いし・・・。

待望のキングクリムゾンの2015年ツアーのライヴ映像&CDが発売された。これもBlu-Ray+3CDと言うことで視聴に随分時間がかかってしまった。明けオフ日や公休日のウォーキングタイムも使ってようやく3CDも1周聴き終わったので、ここでブログ書いておこう。

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限定ボックスって言うのかツアーエディションって言うのか、3CD+Blu-Ray+DVDのボックスなんてのもあるようだが、映像はBlu-RayもDVDも内容は同じようなので通常の3CD+Blu-Rayの国内盤で購入。でもコレだってスリップケースとはいえイイ感じのボックス仕様なので、商品仕様としては大満足である。

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それでは映像と音源を別々に軽くレビュー。

Blu-ray映像:

まずBlu-Ray映像のほう。こちらは2015年12月19日の高松公演をまるまる収録している。カメラマンが入っての撮影ではなく、数か所に設置した固定カメラの映像を編集して作られているらしく、その意味ではU.K.のREUNION LIVE IN TOKYOと同じパターンの映像作品とも言える。その映像作品としての良し悪しは人それぞれあるかも知れないが、私の場合はステージのフロントにトリプルドラムを配したヴィジュアル的なインパクト絶大の実際のライヴをこの目で観てしまっているのでそれに勝るものは無い。なのでこの映像作品は自分の頭の中にあるヴィジュアル的な記憶が蘇ってきて、あぁそう言えばそうだったなぁって、感慨に耽ることが出来てとても楽しめる。ステージ全景にメンバー個別の姿を被せた映像編集がウザいとか思うこともあるけど別に構わない。そして何よりも個人的に楽しめるのは、いつも仲良くして頂いている徳島のお仲間二人が、この映像の最後の演奏終了後の客席に明らかに映っていることである。徳島のK社長、M女史、クリムゾン作品へのご出演おめでとう!!(笑)。

さて、映像と共に非常に楽しめたのは3CDである。こちらは2015ツアーの実際のライヴ音源からオーディエンスノイズを一切排除して、スタジオ新録作品のようにして、しかも3枚のCDそれぞれに実際のライヴのセットリストとは異なる並びで、一枚一枚のCDを纏めて完結するような緩めのテーマ付けがなされている。

CD1:MAINLY METAL

メインリー・メタルと名付けられたCDの1枚目は、戦慄パート1で始まり新曲ラディカルアクションや、レヴェル5などを挟んでトーキングドラム~戦慄パート2で終わるという、未だに尖ったクリムゾンを味わうことが出来る曲を中心にした1枚。特にトリプルドラムの7人編成で再現される戦慄パート1は、まさに現行クリムゾン7人編成の必然性を感じさせてくれる素晴らしい演奏。ライヴを観た時にも書いたけど、懐メロクリムゾンでは決してない。あの時期のクリムゾンを最高の演奏と品質で現代に生き返らせたと言える。このCD1枚目だけでも繰り返し聴きたくなるくらいのクォリティの高さ。見事!

CD2:EASY MONEY SHOT

CD2枚目は平和、冷たい街の情景で始まり、イージーマネーやヴルームを挟みつつレターズや船乗りの歌といった第二期のブルージィクリムゾンの括りを強調したかのような纏め方で、これらのレパートリーもこれまた最高の演奏と最高の品質で収録している。第二期にあまり思い入れの無い人でも楽しめると思うぞ。ただ、ここでも言うけどヴルームにサックスは合ってないって(笑)。

CD3:CRIMSON CLASSICS

クリムゾンクラシックスと名付けられたCD3枚目は、まさに皆が最初に知るクリムゾン、最初にイメージするクリムゾン的なタイプの曲で纏められている。まずはクリムゾンらしさを楽しみたい人はこのCD3枚目から、って感じかな。エピタフや宮殿が演奏されたことは特筆すべき出来事であり、これからクリムゾンを聴く人も、今までクリムゾンを聴いてきた人も単純に楽しめる。

以上、物凄く簡単にレビューしてみたけど、改めて全体を俯瞰して言うと、キングクリムゾンの音楽を改めて現代に生きる音楽として蘇らせた作品として評価されていいと思う。勿論それぞれの曲が作られ演奏された当時の空気感や時代の息遣いのようなものは、当時のライヴ音源でしか味わえないものだし、その意味でこれまでのライヴアーカイヴ音源作品の価値が落ちることは無い。昔の曲を最高のメンバーで、丁寧な演奏で、最新機材で、再録したクリムゾンの新作であり新曲入りベストとも言える。どういう位置付けにするかは聴いた人それぞれの気持ちに任せることも出来る。私自身の感想を言うなら、2010年代キングクリムゾンのプレゼンスというものをこれでもかと知らしめてくれた作品という印象である。

更に言うならクリムゾンはまたもや進み続けているようで、この9月から始まった2016ツアーでは難曲フラクチャーも遂にセット入りさせたようだ。2015年の来日公演で、もう何の後悔も無いしお腹一杯にクリムゾンの堪能させてもらったが、最新ツアーでフラクチャーを演奏してるとなると、それはやはりもう一回観てみたいよな。昨年までで大盤振る舞いしたと見せかけて、まだフラクチャーを残していたあたり尊師ロバートフリップも隅には置けまへんな全く・・・(笑)。

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