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2016年10月21日 (金)

DUNCAN MACKAY "SCORE"

不安を煽るようなことはしたくないので触れないできたが、我らがジョンウェットン大先生が最後にツイートしてからもう4週間近く経つ。先生は毎日のように何かしらツイートしていたように思うので一体どうしたんだろうとさすがに心配になってきた。想像でものを言ってもしょうがないのでこれ以上は書かないでおこう。引き続き先生の病の快復を祈るのみである。

さて、そんな最中で突然にダンカンマッケイの1977年作、「スコア」がオフィシャルCDとしてリリースされた。

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本作はジョンウェットン大先生のプロデュース作品として知られており、これまで40年近くもCD化されて来なかったゆえに幻の名作扱いとなっていたものである。77年当時にレコードで買った人とか、今でも家にレコードプレーヤーのある人が後に中古レコードで買ったとか、そうじゃない限りは存在は知っていても聴いたことが無いという一点でレア盤扱いになっていただろう。かく言う私もそんな一人。初めて本作の存在を知ったのは確か就職して東京に出た90年頃だったか、西新宿の新宿レコード辺りで買った「ブリティッシュロック集成」という分厚い本で名盤として取り上げられていたのを読んだのが初めてだったと思う。90年と言えばもちろんCD時代全盛で、ブートレグですらCDがどんどん出始めた頃であった。レコードプレーヤーなんて不要と思って実家で処分していた。そのうちこの作品もCDで出るだろうと思っていたし。しかし40年近くもCD化が実現しないと待ちに待ったなんてもんじゃなくて、もう永遠にCD化はされないだろうと思っていた。なので最近になって中古レコードでも探そうかなぁとか思い始めていた。

いきなりの公式リリースの情報はいつものマイミク某Mちゃんからもたらされた。そりゃもう驚いたし狂喜したし。それを知った私も含めたウェットン仲間の皆様ツイッターやフェイスブックで呟くとあっという間に反響が広まったのはやはり待望されていたゆえであろう。本作のブックレット記載のクレジットは以下。

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先生はプロデュースのみならずPillow SchmillowとNo Returnの2曲でリードヴォーカルも務めている。その事だけでウェットンファンにとっては外せない逸品でもある。他にも元キングクリムゾンのドラマー、アンディマックローチやメルコリンズも参加していて、クリムゾン関連としても語ることが出来る。また、ダンカンマッケイは後に私の大好きなキャメルのヌードでも鍵盤を担当しており、プログレ史の中で決して無視できない存在である。

本作の内容に関してはまず、先生が歌うPillow SchmillowとNo Returnの2曲については実は以前にブートCDで聴いたことがあった。あのブートCDは極悪だったなぁ(笑)。確かASIA AFTER UKとか言うタイトルで、当時はまだ未発表だったウェットン・ダウンズのI Would Die For Youを収録していて、それはイイんだけど、エイジアの未発表デモと偽ってPillow SchmillowとNo Returnが収録されていたのであった。CD時代でレコードを持っていないリスナーは私も含めて見事に騙されたわけだ。このブートCD購入当初は、エイジアのデモにしては先生の歌い方がやけにクールだなぁとかエラいテクニカルな曲だなぁとか若干の違和感を感じたものだった。しばらく経って、いやいやコレはCD化されていないダンカンマッケイの曲に先生が参加した曲だとネットで知った時は苦笑するしかなかった。ブートレグCDは今も昔も何でもアリの極悪商売なのである(笑)。ちなみにそのブートCD、話のネタに今回のブログに載せるかと押入れの中を探したが無かった。何かの機会に捨ててしまったかもしれない・・・。

他の曲は今回初めて聴いたんだけれど、オーケストラを導入しつつも鍵盤中心のプログレ作品として非常に良く出来た作品だと思う。ウェットンファンとしてはウェットンプロデュースと言うだけで持っていて当然だけれど、その点を度外視したとしても鍵盤プログレ作品として持っておく価値は十分ある名作である。

但し、但しだ、本CDを聴いた方々の呟きを拝見すると、コレはもしや盤起こしでは?との疑惑が挙がっていた。本CD自体は間違いなくオフィシャルリリースでダンカンマッケイも一枚噛んでいるようだ。ブックレットにはそのような記載もある。しかしよ~く見ると、マスターテープを使っているとはどこにも表記されていない(笑)。噂されているようにやはりマスターテープは消失しているのだろうか。そしてダンカンマッケイは盤起こしと分かっていてリリースしたんだろうか。ぼんやり聴いてると気にならないのだけど、盤起こしかも?と思って注意深く聴くと曲の静かな部分でレコード針がレコード盤の溝を通っているような雰囲気を感じないでもない(笑)。ただ私はそこら辺のオーディオ的なことは素人だし何の断定も出来ない。こればっかりはダンカンマッケイ本人や制作サイドに確かめるしかない。

まぁいいや、オフィシャルリリースであることは確かなのだから。ちなみにブックレットによるとダンカンマッケイは新作の制作を行っていて2017年にリリースを目指しているとの事。その時にはぜひ勇気あるインタビュアーに、本作は盤起こしなのかどうかを訊いて頂きたい。えぇ盤起こしですよとダンカンマッケイ本人から言って頂ければ、私ごときは何もいう事はございません。

やっぱり中古レコード探すかな(笑)。

追記:
先ほどジョンウェットン大先生が約4週間ぶりにツイート。敗血症で入院していたそうです。敗血症って・・・、ウィキペディアで調べてみたらかなりヤバいようで、退院したとはいえ心配です。音楽活動復帰を急いだりせず、とにかくしっかり療養して欲しいですね。

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