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2016年11月 3日 (木)

フランシス・ダナリー 2016年来日公演2日目 FRANCIS DUNNERY Plays IT BITES "CALLING ALL THE HEROS" (Nov 2, 2016 @ TSUTAYA O-WEST SHIBUYA TOKYO)

元イットバイツのフランシスダナリーが、イットバイツ在籍時代の89年以来約27年ぶりの来日。今回はイットバイツの楽曲のみをプレイする2Daysと、おそらくソロ曲も含めると思われるアコースティックライヴで、東京のみ計3日間の来日公演スケジュール。その2日目に参戦。

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呼び屋が目白のワールドディスクと言う時点で大阪は無いだろうとは思っていたが、案の定、関西圏はなし。ビジネスとしてはそりゃ色々収支の計算もあって難しかったのかも知れないが、せめて大阪1日くらいはやって欲しいものだ。それでも観に行きたければ仕方がないので私も京都から東京へ参戦するしかない。地方から参戦となったらライヴ当日と、その日の夜は東京で1泊で2日間必要なので、仕事の勤務シフトを調整してもらって公休2連休とさせて頂いた。私の場合、80年代後半当時からイットバイツを聴いてはいたものの、89年の来日公演は参戦しておらず、そういう意味ではフランシスダナリーの来日はまさに個人的に待望であった。イットバイツセルフカヴァー作ヴァンパイアーズをほぼオリジナルに近いアレンジで制作した時点で、過去曲に向き合う姿勢を見せてくれたダナリーが全曲イットバイツをプレイするとは何とも魅力的ではないか。ジョンミッチェルをフロントに据えた現行イットバイツが休眠状態である以上は、イットバイツを楽しむ貴重な機会にもなるし。

それでは、25年に及ぶ東京生活を終了して京都へ帰郷したこの私が、約1年4か月ぶりに東京へ行くという個人的な感情も込めた参戦レポいきます。

2016年11月2日(火)、先週のリンゴスター大阪公演の日と同様に京都は朝から素晴らしい晴天。しかし全国の天気予報を見ると東京は寒いらしい。念の為にウインドブレーカーをトートバッグに放り込んで、いざ東京へ出発。新幹線に乗るのも久しぶり。今や給料は以前の半分という苦境の中で踏ん張っているので余計な金はかけられない。新幹線はもちろん自由席。でも平日昼間だから座れるしOK。東京で泊まる宿もビジネスホテルとかじゃなく、渋谷のカプセルホテルを予約。カプセルは東京で忙しく仕事してた頃もよく利用していたので勝手知ったるもの。何の違和感も感じない。車内でイットバイツを聴いてるうちに東京駅に到着。1年4か月ぶりの東京という事で何らかの感慨を感じるかなと思ったら以外に何もない。中央線に乗ってまずは新宿へ。アカシヤでロールキャベツシチューを食べる。ここでも例えば懐かしさが込み上げてきてセンチな気分にでもなるかなと思っていたがそうでもなく、まるで新宿の風景もディスクユニオン各店を覗いてみても昨日の今日みたいな感覚。特に買い物するでもなく地下鉄で渋谷へ。東京の電車乗るのも1年4か月ぶりなわけだが、ホントに込み上げるものが無い。むしろなぜか仕事でシンドイ思いや辛い思いをしたことばかりが思い出されてくる。いつも見た景色、風景が自分の中であまりにも今も変わらず日常的に感じて、ただ一つだけ、この地には自分が住む寝床となる自宅はもう無いんだなぁって言う、そこだけ何か寂しさを感じた。渋谷のカプセルホテルにチェックインして休憩。そして時間を見計らって外出して今回のライヴ会場O-WESTへ。しばらくして今回一緒に参戦する東京時代の音楽仲間のSさんと合流。これまた昨日の今日みたいな感覚で案外懐かしさが込み上げてこない。普段からSNSとかでやり取りしてるからかも。開場して早速物販へ。今回は10/31にタワーレコードでサイン会があったり、11/3のアコースティックライヴではミート&グリート企画があったり、もし自分も首都圏に住んでいれば間違いなく参戦したであろう2回ものサイン会にも、地方からの参戦ゆえに参加出来なかったのでその腹いせに、せめて物販で国内盤CD購入の場合にフランシスダナリー直筆サイン色紙プレゼントっていう、コレだけはゲットしておこうと思っていたので、あえてこの日の為に買って無かった1stソロのリメイク作をここで購入。しっかりサイン色紙も頂きました。あとファミリーツリーも。

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これで少しは溜飲が下がった。あとは開演までSさんとお喋り三昧。場内で流れているBGMがソフトマシーンのバンドルズだったりするところが、ホーさん好きなダナリーらしい。

そしてほぼ定刻19時、メンバー登場して開演。

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前日の初日公演では約90分の長さだったそうだが、この日は2曲追加で約110分に及ぶヴォリューム満点のライヴとなった。セットリストは以下。

01. I Got You Eating Out Of My Hand
02. Yellow Christian
03. Underneath Your Pillow
04. Feels Like Summertime
05. The Ice Melts Into Water
06. Vampires
07. Calling All The Heros
08. You'll Never Go To Heaven
09. Old Man And The Angel
10. Still Too Young To Remember
11. Screaming On The Beaches

--- encore ---

12. Once Around The World

いやもうそりゃイットバイツの名曲群の再現とあって内容的には最高に楽しめるライヴであった。ちょっとこじつけな言い方になるかも知れないけれど「フランシスダナリーにとってのイットバイツ」を見せて貰ったというか、「イットバイツは紛れもなくフランシスダナリーが中心核であった」ことを見せて貰ったというか、フランシスダナリーのライヴにおいて全曲イットバイツのナンバーであることが何の違和感もなく受け入れられる楽しさであった。80年代当時のイットバイツの音楽性を簡単に言い表すのにプログレポップというような言い方もあるが、そのなかでフランシスダナリーの曲作り、アレンジ、ホーさんことアランホールズワース好きが滲み出たようなギターフレーズは、エキセントリックな風味を醸し出していた。そのエキセントリックな風味で時々プログレポップ感覚からハミ出しかける様がまさしく「フランシスダナリーのイットバイツ」であったと思う。現行イットバイツが、まぁイメージだけどちょうどこのフランシスダナリーのエキセントリックさを排した、ワリとコンサバティヴな安心して聴ける聴き易いプログレを指向していて、もちろんそれはそれで私は好きなんだけれど、こうして「フランシスダナリーのイットバイツ」を聴くと、あぁ確かにオリジナルのイットバイツはこうだったなぁって感じ入ることが出来る。

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グズグズと理屈を言いたがるプログレもの的な書き方をしてしまったが、そうは言いつつCalling All The Herosでは私も一緒に気持ちよく合唱して盛り上がった。

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Still Too Young To Rememberに至っては、「ドンチュノウ、ドンチュノウ」とか「ナーナー、ナーナナー」とか軽く涙流しながら合唱してしまった。

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アンコールではみんなが期待する大作Once Around The Worldを完奏。終盤の子守歌的なセクションでは当然私は泣いてましたが何か(笑)。

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以上、大満足の内容で終演。フランシスダナリーは最後まで大変ご機嫌で笑顔で楽しそうだったのがとても印象的であった。

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売れることに興味が無いワケではないだろうが、とても自分のその時々の趣向に正直なのかマイペースな音楽活動故かどこか器用貧乏的な感じもするこの天才ミュージシャン、もっともっと注目されて欲しい。

終演後は、首都圏時代のウェットンファン仲間約10人で盛大に飲み会。ここでは本当に懐かしいお仲間の皆様と再会できてとても嬉しかった。半分これが楽しみで東京まで足を運んだようなもの。店の予約やメンバーの声掛けに尽力して下さったSさんやKさんやYさんには感謝が尽きない。東京方面でも音楽呑み仲間がいて、そして今は関西方面でも音楽呑み仲間がいる、そういう意味では帰郷して2倍楽しい思いが出来てるかも知れないなと思うとこれからもいろいろ苦しくても前向きに頑張れそうだな。

さて、怒涛のライヴ参戦シリーズ、次は大阪上本町でスポックスビアード奥本亮さんのプログレナイト、そして現行イエスの来日公演大阪、金欠と闘いながら楽しみますぜ。

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