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2016年12月 9日 (金)

グレッグ・レイク追悼:グレッグ・レイク 「イッツ・ユー、ユーヴ・ガッタ・ビリーヴ」 (R.I.P. GREG LAKE : GREG LAKE 'It’s You, You've Gotta Believe')

有名ミュージシャンが亡くなるたびに、めっちゃファンでも無いにもかかわらず、先を競うかのように、「RIP (誰々)」、「RIP (誰々)」・・・と、ネットで呟きまくる人のことを、「お悔やみオジサン」といってネットで嘲笑の対象になってるそうだ。我もある意味気を付けなければいけない(苦笑)。でも、そのミュージシャンの本当のファンなら追悼の意味で心から「RIP・・・」と呟くのは自然でもある。

歴史的ビッグイベント(になるはずだった)エイジアインエイジアからちょうど33年、予想も覚悟もしてなかった、グレッグレイクの逝去の報、コレはさすがに驚いた。以前より癌で闘病中だったとの事。今年3月のキースエマーソンの自殺に続いて、まさか年内にEL&PのEとLが世を去るとは思わなかった。

拙ブログでも何度も何度も触れてきたけど、私が洋楽に入ったきっかけは、高校2年生だった83年の夏頃、KBS京都というAMラジオで平日夜10時から放送されていたハイヤングKYOTOという番組で、金曜担当のDJ若宮てい子さんの担当日が洋楽中心の番組でエイジアのドントクライを聴いたのがキッカケだった。その心にグッとくるメロディとドラマティックなサウンドにドハマリしてエイジアのファンになり、エイジアを入り口として洋楽を聴くようになった。それまで中学生の頃からオフコースとかチューリップとか日本のニューミュージックと呼ばれていた音楽を聴いていた私の大転換だった。

そして、エイジアに続いて2番目に聴いたのがグレッグレイクだった。EL&Pではない、ソロアーティストとしてのグレッグレイクである。なぜエイジアに続いて2番目にグレッグレイクに興味を持ったのか、それは83年という時を意識して頂ければ簡単である。エイジアにハマった83年夏から2ヶ月ほど経った83年10月頃だったか、同じく先述のKBS京都ラジオのハイヤングKYOTO金曜日でDJ若宮てい子さんから、来日が決まったエイジアの緊急ニュースとして、ジョンウェットン脱退、後任にグレッグレイク加入、という話題に触れていた。時代を熱く盛り上げていたエイジアの中心メンバーの脱退という話に、エイジアファン初心者だった高2の私は驚きつつ、番組では早速、後任のグレッグレイクを紹介する意味だったのか、掲題のグレッグレイクの「イッツ・ユー、ユーヴ・ガッタ・ビリーヴ」をオンエアしたんだった。鍵盤シンセ中心のサウンドに雄大な歌メロと雄大なグレッグレイクのヴォイス、これはこれでエイジアのドラマティックなサウンドに合うんじゃないかとに興味を持った。

(該当の曲がYoutubeにあったので貼ってみました。)

この時点でエイジア初心者、洋楽初心者である私は、このグレッグレイクという人が70年代には有名なプログレバンド、EL&Pのメンバーだったという事も詳しくは知らなかった。そう言えばエイジアのアルファ国内盤LPのライナーに、そんな名前が載ってたかな?って程度の知識。なのでグレッグレイクの「イッツ・ユー、ユーヴ・ガッタ・ビリーヴ」という曲を、何の先入観も無く聴けたのだった。

この後、早速京都のレコード屋さんでこの曲が収録されたグレッグレイクの2ndソロ「マヌーヴァーズ」(MANOEUVRES)の輸入盤レコードを購入。これが私が買った洋楽LPとしては、エイジアのアルファ国内盤に続いて2枚目の洋楽アルバムだったのだ。半分がゲイリームーアとの共演によるハードロック的な楽曲群、残り半分がグレッグレイクの歌中心のメロディアスな楽曲群だったと記憶しているが、正直、何度も繰り返し聴いたのは「イッツ・ユー・・・」だけだった。それほど上記の番組でエイジアの新メンバー、グレッグレイクの最新アルバムからの曲、として紹介されオンエアされたこの曲のインパクトが私の頭に残ったのであろう。

後から冷静になって、グレッグレイクとゲイリームーアの組み合わせによるハードロックな曲をグレッグレイクが歌うってのには、なにかフィットしない違和感を感じた。更にジョンウェットンの後任として加入して来日したエイジアインエイジアは、VHSビデオソフトを購入して何度も見たけど、ソロ曲「イッツ・ユー・・・」の歌手グレッグレイクの素晴らしさは、ジョンウェットンが作ってジョンウェットンが歌った楽曲を、歌うグレッグレイクからは感じられず、これまた微妙な違和感が残り続けていたのであった。

キースエマーソン追悼記事の時にも触れたけど、せめて92年の再結成EL&Pの来日公演を観れたことは幸運であったと思う。また、2013年のグレッグレイクのソロ来日公演も、ギリギリまで行こうかどうしようか迷った末に、やっぱり行ったことはこれまた幸運であった。しかし、歌手グレッグレイクの本当の実力を思い知ることが出来るのはこの80年代のソロ作であったような気がする

いま改めて聴いてみてもこの「イッツ・ユー・・・」におけるグレッグレイクのヴォーカルは、歌手グレッグレイクの実力と素晴らしさを端的に示す名唱だと思う。もっと有名なキングクリムゾンやEL&P、またはEL&Powellでの彼のヴォーカルにも全く引けを取らない名唱と言ってしまってもイイでしょうって、個人的に言い切れる自信がある。70年代プログレミュージシャンが、時代との折り合いの付け方に苦労した80年代前半、ご多分に漏れずグレッグレイクが発表した2枚のソロアルバムも埋もれがちではある。しかし時代を経て改めて聴いてみると、素晴らしい名曲だったことがわかるのである。

私が、私に対して残念なのは、そのことに気付くのに、グレッグレイクの逝去という報に触れてようやく認識できたというタイミングの遅さである。高2の時に買った本作収録のグレッグレイクの2ndソロ「マヌーヴァーズ」(MANOEUVRES)は、随分前に中古屋さんに売ってしまった。慌ててグレッグレイク監修による1stソロと2ndソロ「マヌーヴァーズ」(MANOEUVRES)の2 in 1のリマスターCDを注文する私なのであった・・・。

今日は「お悔やみオジサン」と嘲笑されても構わない。R.I.P GREG LAKE.

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