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2017年4月 5日 (水)

THE DIG Special Edition キング・クリムゾン ライヴ・イヤーズ 1969 - 1984

今年はここ数年に比べて桜の開花が遅いのかな? 京都でも未だに満開という感じでは無さそうで、ましてやウチの亀岡はまだつぼみのまま、みたいな桜の木も目につく。それでもこのあと週末は天気が悪そうだからと、今日はオカンが妹と花見に行くと言うので、本日明けオフの私は朝クルマで駅まで送って行った。私は勿論行かない。春に外出などもってのほか。花粉症が酷い私にとって春は最凶の季節なのである。なんでわざわざ花粉を浴びまくるために外出しなきゃいけないのか、桜の花を愛でるどころではない。そんな面倒臭いオッサンなのでオカンを駅まで送迎する運転手としてのみ機能する(苦笑)。マジで杉の木全部伐採してくれよって(笑)。

ARWのVIPパッケージのチケットが届いた。ARWのVIPに散財するので全力の金策の為に余計な出費は押さえたいってのもあるから花見とかで外出しなくて丁度良い。そんな全力の節約中ではあるが久しぶりにプログレ関連の特集本を買ってしまった。それが掲題の書籍である。

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ここ何年もプログレ関連の特集本やガイド本は、例えば特定のバンドやミュージシャンの自伝本以外は全く買わなくなっていた。なぜなら、我ながらおこがましい言い方ではあるが、今更プログレのガイド本とか読まなくても、「もう知ってるし・・・」っていう気持ちがあって。ところが今回購入した書籍は、深くてマニアック! 以前のブートレッグがメインの雑誌、beatlegかと見まがうほどの見事なマニアックさ。DGMから山ほどリリースされたコレクターズクラブやDGM Live! の音源を全部レビューするという、とんでもないガイド本。尊師ロバートフリップによるライヴ音源のCDリリースやダウンロード販売にはとっくの昔に付いていけなくなってしまった私であるが、そんな私の暗い過去を照らすかのようなこのガイド本はまさに聖典と言えるほどの書籍である。とにかく読み応えがパンパない。私のようにプログレのガイド本に飽き飽きしている人でもこの本は必須だと思いますよ。

また、本書には現行クリムゾンメンバーのジャッコジャクスジク、DGMのデヴィッドシングルトン、アレックスマンディのインタビューが掲載されている。このインタビューにおいて、ジョンウェットン大先生ファンとしては捨て置けない記述がある。ジャッコとデヴィッドシングルトンは共に現行クリムゾンが始まったキッカケについて答えているのだが、両名ともにそのきっかけとして、2013年の幻のウェットン入りクリムゾンバンド構想に触れている。この件は以前にユーロロックプレスのメルコリンズインタビューでも触れられていた。改めてメルコリンズの証言内容が本書でも裏付けられたことになる。しかもジャッコのインタビューではさらに突っ込んだ内容で、

「(ギャヴィンハリスン、メルコリンズ、ジョンウェットン、ジャッコで)何度かミーティングを行った」

レコーディングすら始めていた。」(!!!)

という重大証言が。あるなら出してくれっ!!って思わず本に向かって呟いてしまったじゃないか(笑)。いやホント真面目な話、尊師ロバートフリップ、ちょっとQEDGマネージメントに連絡取ってもらってそのレコーディングセッションをオフィシャルブートでもイイから出せるように調整してくれないかな。DGMから陽の目を見たクリムゾンの119公演分のライヴ作品の全レビューと言うだけでも本書の価値は絶大だけど、先生ファン的には上記ジャッコの証言が記載されているというだけで買い!買い!買い!であった。

あと他にもDGMの音源リサーチを担当しているらしいアレックスマンディのインタビューでは、2019年の宮殿50周年とか、ボズバレル、イアンウォーレス在籍期のライヴ音源をアーカイヴボックスとして2017年に出したい、とか嬉しくもあり懐具合の心配もしなければならないというお知らせが述べられていて、もうタマらん面白さ。特に劣悪音質のヤケクソライヴ盤アースバウンドが大好きな私としては、この時期のライヴボックスが出るのは実は待望していたので、ワクワクするインタビューであった。

というわけで、本書はクリムゾンのライヴの歴史をマニアックに網羅した、他にはない素晴らしいガイド本であると同時に、金欠で80年代ボックス「オン(アンド・オフ)ザ・ロード 1981-84」の購入を目をつぶって見送っていた私には、何とも刺激の強すぎる罪作りな書籍でもあった(笑)。

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