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2018年2月27日 (火)

デュークス・オブ・ジ・オリエント 「デュークス・オブ・ジ・オリエント~時空の旅人」(DUKES OF THE ORIENT "DUKES OF THE ORIENT")

あれよあれよという間にブログ更新が10日以上滞ってしまった。先週に掲題のデュークスオブジオリエントの記事を書き始めたんだけど、途中で書くのをストップしてもうちょっと聴き直していた。泊まり勤務の連勤に、地域の所用も重なって忙しいのなんの。昨日なんか朝に泊まり勤務明けで帰ってきてそのまま所用で近所の知り合いと懇談。その足で京都駅の伊勢丹まで出かけてアイホン6のバッテリー交換。帰宅して近所のコンビニにタワーレコードオンラインから届いていた、発見されたオリジナルマスターからのリマスターというカーヴドエアのエアカットと、スリーのライヴ盤を受け取り、夜はまた地域の所用と、考えてみたら都合40時間くらいまともに寝ていないという強行軍。ダメだそのうち倒れるでこんなんしてたら。

今朝は目が自然に開くまでとことん寝てやろうと思っていたのが意外に早く目覚めてしまい、外の天気も良いので寝てるのが勿体ないと思って起きてしまった。ウォーキングしながら再度アイホンでデュークスオブジオリエントを聴く。そしてようやく記事の続きを書こうかと。

さて、ジョンペインは救われたのか?(笑)。

もう4年も前になるのか、ペイジア、いやエイジア・フィーチャリング・ジョン・ペイン(以降略してAFJP)名義でプログレカヴァー集がリリースされた時に失礼ながら面白半分で「JOHN PAYNEを救え!(前編)(後編)」ってのを拙ブログで企画して、ウェットンファンのお仲間とミニ座談会を載せたりお仲間によるジョンペインをアゲアゲするコメントを載せたりした。拙ブログの中でも異色のブログ記事になって面白かった。そんな中で、エイジアというよりもジョンウェットンが好き過ぎるが故にウェットンファン(ワタシを含む、苦笑)から不当にディスられ続けた哀しきジョンペインを、正当に見直す良い機会に出来たかなと我ながら自負している。まぁそれでもペイジアの作品によっては個人的には聴ける作品もあれば、やっぱり聴いてみてイマイチな作品もあった。あくまでも個人的な趣味趣向によるんだけど。やっぱり今でもアリアは名作だと思うし、アクアに収録されたA Far Cryは超名曲だと思う。

そのAFJPがAFJP名義でAMERICANAというタイトルでアルバムを制作中という話が2013年頃?からあって、その中からSeasons Will Changeを先行デジタルリリースしていて、それっきりAFJPとしてのAMERICANAは発売されること無く現在に至っている。なんとそのAFJPのAMERICANAが、名義を変えてデュークス・オブ・ジ・オリエントという名義でリリースされた。今や、メジャーレーベルとまでは言わないけど準々メジャーと言ってもイイくらいのフロンティアーズレコーズと契約し、日本でもキングレコードからリリースと、ここ数年の干されたような状況から一転した好待遇でのリリースには驚いた。つーか当のジョンペイン自身も驚いてるんじゃないの(笑)。今回、先行して公開されたStrange Days、そして以前より公開されていたSeasons Will Changeをじっくり試聴して、これはもしかして奇跡が起きているかもしれないと思い、しっかりと国内盤でCDを購入したのである。

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このデュークス・オブ・ジ・オリエントは、今のところバンドというよりはジョンペインとエリックノーランダーによる双頭プロジェクトと解釈するのが妥当なようだ。ドラムは全曲ジェイシェレンだけど、ギターについてはガスリーゴーヴァン他、数人のギタリストが参加していて、そのクレジットから断続的に長期に渡ってしまったアルバム制作の苦労が滲み出ている。そのドラムのジェイシェレンについても現在は体調万全でないアランホワイトに代わって実質イエスの正ドラマーに近い形でイエスのツアーに呼ばれており、デュークス・オブ・ジ・オリエントでの活動は不可能と思われる。

鍵盤のエリックノーランダーについては、ワタシ的には随分久しぶりに聴いたなぁって感じ。以前、90年代後半から2000年代前半頃にかけて、メロディアスなプログレハードのラナレーンをよく聴いていて、そのラナレーンを音楽面でエリックノーランダーが実質担っていたと認識していた。非常にイイ意味でコンサバティヴなメロディアスかつシンフォニックなプログレハード作品を作り、演奏し、プロデュースする人、ってイメージで、逆にそれ以上の面白味は無いかも、みたいな個人的な印象だった。現にその、かつてよく聴いたラナレーンも数年で飽きてしまって中古屋行きとなってしまって、今になって少し後悔しているという、私らしい話である(苦笑)。そのエリックノーランダーがAFJPに加わり、プログレカヴァー集と、今回の作品へと繋がるAFJPのAMERICANAの制作に参加しているという話の伝わり方だったと思う。

さて、名義の変更の経緯や良し悪しは後にして、ジョンペインに奇跡が起きたのかどうかを確認するために何とまさかの、簡単な全曲レビューを敢行してみる。結構気に入ったのですよコレが。なお、今作の国内盤は各曲に、実に大げさでプログレチックで、声に出して読むのに照れと勇気が必要な邦題が付いている。キングレコードさんの力の入れようが分かろうかというものである。ではいってみよう。

① Brother in Arms (血の絆)
オープニングトラックは勇壮なリズムに導かれてギター、鍵盤、ペインのヴォーカルが入ってくる、典型的な哀メロ系ロック。曲途中のギターソロもまぁよくある感じのもの。しかし曲後半で聴こえてくるシンセソロが何とも懐かしいムーグシンセのソロ。この曲以降も頻繁にムーグというかアナログシンセのソロパートが登場する。

② Strange Days (終末)
本作のリリース告知と同時に先行公開された、そういう意味ではリードトラックだろうか。これもミディアムテンポの落ち着いた哀メロ系ロックで、良くも悪くもジョンペインによくありがちな曲。しかし曲の端々でエリックノーランダーの鍵盤サウンドが非常にセンス良く配置されていて気高さを感じる。そしてここでもムーグシンセのような音色のソロパートがあって、これがどうしたって往年の70年代プログレを想起させる効果を伴っていて、その手のファンを惹きつけるのにとても効果的。

③ Amor Vincit Omnia (天上の愛)
典雅なピアノソロから始まる、エリックノーランダーのセンスが生かされたアレンジの上にジョンペインの演歌調哀愁ボーカルが載る。この辺りからもしかしてジョンペインとエリックノーランダーの組み合わせは最高なのでは?と思い始める。サビは壮大なメロディと鍵盤アレンジ、更にちょっと悪そうな下降メロディの鍵盤アレンジは、目先を変える効果もあって、非常に凝ったアレンジである。

④ Time Waits for No One (絶望と希望)
少しアップテンポなリズムに乗って哀メロのボーカル走る。ここでも曲後半にムーグシンセのソロが入る。もう完全に往年のヴィンテージな鍵盤の音色使いによる、その手のファンに対する何らかの効果を狙ってるな(笑)。

⑤ A Sorrow's Crown (悲嘆に暮れて)
出た、壮麗なパイプオルガン系の鍵盤イントロ。個人的にパイプオルガンの音色にこの上ない魅力を感じてしまう私はもうこの時点で耳を奪われてしまう。そして歌メロが入るとそのバックで見事な色彩感を演出するアナログシンセによるリフ、更に間奏の壮大な鍵盤ソロとそのバックで「アー、アー・・・」って男性コーラスが入ると荘厳感が増して、もう完全に私のツボである。曲の最後にはジョンペインによる「アメリカ!、アメリカーナ!・・・」みたいな叫びが入っていて、確かにAFJPのAMERICANAとして予定されていた作品であることが認識できる。

⑥ Fourth of July (7月4日~新たなる未来)
前曲でアヘアヘにトロけそうになった私に更なる追い打ちとなる、ムーグシンセによる勇壮極まりないイントロメロディ。コレはカッコ良過ぎる。8分を超える大曲の中でコレでもかとこのムーグシンセによるテーマメロディが繰り返し登場する。そうそう、これくらい繰り返してくれたら私は見事に昇天できるのである。名曲の誉れ高きこの曲、7月4日というアメリカ独立記念日をタイトルとしており、あ、もしかしてアメリカ独立戦争か何かをテーマにしたコンセプト作だったのかなと、少し気付く。だから勇壮な曲が多いのかと。ともあれ、とにかく、とにかく、カッコいい曲だ。翌日になっても頭の中に残り続けるほどの印象的な曲。素晴らしい。

⑦ Seasons Will Change (変革時期)
2013年の時点でAFJPとして配信、公開されていた曲。今回そのままデュークスオブジオリエントの曲として収録。これも哀メロのボーカルメロディが素晴らしい。またそれを引き立たせる鍵盤アレンジも最高。ここでもムーグシンセのソロが効果的である。間奏部分の、これまた勇壮かつ哀感のある鍵盤アレンジと「アー、アー・・・」って男性コーラス、ペイジアのアクア収録の私の大好きな曲、A Far Cryの後半を思わせる素晴らしさ。ハイ再び昇天しました(笑)。

⑧ Give Another Reason (真理への道程)
本編ラストの10分超えの大作。クラシカルなアコースティックギターから始まって、ここでも勇壮な歌メロ、そして曲中盤のメロトロン、ムーグといったアナログシンセに、アコギ、フルートの音色まで使ったインストセクションは気品あるプログレの香りが見事。ラストを飾るにふさわしい大曲である。

⑨ The Rebel (反逆者) [ボーナス・トラック]
日本盤ボーナストラックとなるこの曲まで素晴らしい。深く響くピアノとジョンペインのしっとりしたボーカルが何とも言えない魅力を醸し出すバラード。メロディがイイ。ここではフルートの美しいメロディやチェロまで出て来て、ウェットンダウンズのアイコンかと思うくらい。アルバム全体のエピローグとしてピッタリではないか。ボーナストラック扱いが勿体ないくらい。ワタシ的にはこのボートラまで含めて立派なアルバムと言ってもイイと思う。

以上、まさかの全曲レビューをやってしまった(笑)。言い切りましょう、これは大傑作です!
全編とにかく楽曲のクォリティが高い。メロディが良いんだけど、それを引き立たせる鍵盤を中心としたアレンジが素晴らしい。そしてこれだけムーグシンセを全編で使われてしまうとそれだけでこちらのイメージがプログレ、となってしまう。壮麗なパイプオルガン系の鍵盤を鳴らされてしまうとそれだけで、あぁ様式美・・・、となってしまう。パイプオルガンさえ鳴っていれば様式美、と脳内変換されてしまう私の頭もどうかしてるかも知れないが。レインボーのCan't Let You Goの、デイヴローゼンサルによるパイプオルガンのイントロを聴くだけでレインボーの様式美完成、と誰かが言っていたあの感覚だ。実際はあの曲、イントロのパイプオルガンが終わるとあとは単なる凡庸なポップソングのような気もするけどね(笑)。ちょっと脱線したけど、個人的には本作の特に④から⑧の流れが、更にはボーナストラックの⑨まで含めて圧巻である。流れも素晴らしいし各曲ごとのクォリティも最高である。

そして話を最初に戻そう。ジョンペインは救われたのか?(笑)

今回、エリックノーランダーの大活躍によって救われた気がする。いや、救われたとか言うのはペインに失礼か(笑)。本作プロデューサーはジョンペインである。敢えてエリックノーランダーの才能、センスを大々的に導入することでこのような傑作に仕立て上げたのは紛れも無くプロデューサーのジョンペインであり、その慧眼こそ褒められてしかるべきかも知れない。

エイジア名義は使わなかったけれども、国内盤ライナーによると、デュークスオブジオリエントという名前、訳すと「東洋の侯爵達」という事で、アジア≒東洋みたいな、エイジアというかAFJP由来の新名義である事を匂わせているようだ。そのこだわりはご本人にしか分からないものがあると思うけど、いずれにしても本作、私の中では大傑作の誉れ高き逸品である。フロンティアーズと契約し、日本ではキングからリリースされて、是非とも一定の売り上げ数字を上げて欲しいところである。バンドとしての実態があるのか分からないけども、是非ライヴツアー、そして来日公演まで実現するならば、まさにジョンペインは救われた、いや、報われた、と言えることになるだろう。この拙文が少しでも役に立てたら幸いである。

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2018年2月16日 (金)

フランシス・ダナリー 「ライヴ・イン・ジャパン」(FRANCIS DUNNERY "LIVE IN JAPAN")

実は4~5日前に腰を痛めていた。インフルエンザで寝てばっかりいて、そうすると腰が痛くなるってのはありがちなことだけど、これにピッタリはまってしまった。部屋で掃除機をかけているときにいきなりアレッってなって。でも今回はギックリ腰って感じでは無くて何とか動けるし仕事もこなせたのでまだマシだった。インフルから腰痛、それがようやく癒えて来て、仕事が公休の今日は天気も極寒から少し暖かくなったので久しぶりに1時間ちょっとウォーキングを敢行。無理しない程度に歩数で約6000歩ちょっと。ちょっとまだ腰に張りみたいなのを感じるけど十分にストレッチもして気分も快調。

例によって購入してチラッと聴いたっきり放置していたフランシスダナリーの一昨年2016年11月来日公演を収めたライヴ盤を、ウォーキングのお供に聴いた。更に帰ってきてからもう一回。今回はその簡単レビューでも。

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購入特典でファミリーツリーが付いていたけど、コレって来日公演時の物販で、国内盤CD購入者についていた特典と同じものかな(笑)。まだ余ってたのか(笑)。

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もう一昨年の事になるんだなぁ。昨日のことのように覚えている素晴らしい来日公演だった。私が参加した東京公演2日目のレポはコチラ。今回のライヴ盤は東京公演2Daysから編集されているそう。セットリストは全曲イットバイツの曲だったから当然このライヴ盤も全曲イットバイツ曲。2日目で演奏したThe Ice Melts Into Waterだけカットされている。

いつも言う事だけど自分が生で観たライヴである以上、その場でのライヴ体験に勝る感動は無いので、このライヴ盤を聴いて感じることは、あの日は素晴らしかったなぁって言う思い出が甦るという、それ以上のインパクトは正直無い。内容的には余計な装飾やオーバーダブは施していないようで、ダナリー自身がライヴレコーディング音源をミキシングしたサウンドは良く言えば生音重視のありのままを再現しようとしているように思える。悪く言えば音像が地味。イットバイツのサウンドイメージにあるカラフルさやキラキラ感やエコー感はココには無い。あえて無いのだろう。鍵盤の存在感が若干薄い。必要最小限の存在感になるような鍵盤引っ込み気味のミキシングを敢えてしている気がする。ここら辺の事は実際のライヴのレポでも少し触れたけど、これがダナリーにとってのイットバイツの音なんだと思う。ジョンベックの思うイットバイツの音とは違うのだと思う。なのでコレはコレでいいのだ。ジョンベックの思うイットバイツの音を聴きたければ現行イットバイツを聴けば良い、とても安心して聴けるイットバイツが聴けるから。

この人の場合、自分のやりたいことを正直にやっていく方向性は今後も変わらないだろうし、その姿勢の先にどのようなプロジェクトが控えているのか、クワイアを使った作品とかプログレオールスターズとか、国内盤ライナーには少し触れているけどそれがいつ実現するのかもダナリー自身の腹の内にしかない。それが具体化して我々の前に姿を現す日が来るのか来ないのか、こちらも焦らずのんびり待つしかないよね。

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2018年2月11日 (日)

TOTO 「40トリップス・アラウンド・ザ・サン~グレイテスト・ヒッツ~」(TOTO "40 TRIPS AROUND THE SUN")

ん~ん、元気が出ない(苦笑)。インフルエンザの高熱は下がって、もう治ったかと思いたいんだけど喉の調子が良くなくて声が出ない。いや、別に歌手じゃないんだからちょっとくらい喉がおかしくてもイイんだけれども。仕事には復帰してるけど何しろ不規則なシフトの泊まり勤務だからなのか、声を出そうとすると咳き込むし鼻詰まりも治まらず体調がイマイチスッキリしない。この際、徹底的に直してやると逆に意気込んで明けオフの日、公休の日は何もしないことに決め込む。昨日今日と地域の所用も全てスルー。来週から頑張る、来週からな。あとやはり、元気が出ないのはインフルで大事なイベントを2件も断念してしまった空虚感も残ってるからかも知れない。過ぎたことだからと気にしないようにはしてるんだけどな。次の楽しみが無いっていうか。あ、でもこの間に励ましや見舞いの個別メッセージを下さった方もいて、それは本当にありがたかった。個別には御礼申し上げましたがこの場でも、本当にありがとうございます。グズグズ愚痴ってばかりいると色んなことが後ろ向きのスパイラルに陥ってしまうから気分を変えて音楽だ音楽。

TOTOの、これで何枚目だ?っていう最新ベスト盤が発売された。TOTOの何から何まで熱心に追ってるわけでは無いけど、ホント今までいろんなベスト盤があったよな。自分が過去に所有していたものでいえば、日本独自ベストのSTAR BOXってのもあったし、PAST TO PRESENT 1977-1990ってのもあったし、バラードベストもあったし、それからこれで決定版だろうと思ったIN THE BLINK OF AN EYE 1977-2011もあったし。マニアの方に言わせれば他にもあったかのかも知れない。シングルヒットが多いから、その都度バンドの人気の浮揚の為に手っ取り早くベスト盤を制作する、ってのは商業的には常套手段でもあるし、イイ意味でまだまだビジネス的にも金になるバンドでもあるんだろう。今回はデビュー40周年を祝って旧所属レーベルのソニーからのリマスター&新曲3曲のベスト盤。

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新曲は楽しみだけど、純然たる新作では無い分ちょっと楽しみは半減で、正直なところ義務感で買った感じ。ベスト盤としての選曲に関してはまぁ無難なところか。個人的には2011年のベスト盤IN THE BLINK OF AN EYEが選曲としては完璧で、Home of The BraveやMelanieまで入っていて、痒いところに手が届くベスト盤だったので、アレを超えるベストは無いと思っている。リマスター効果についてはもうキリが無いので、何かと聴き比べとかはしない。私の場合、横浜にいた頃に近所の所用の知り合いの方がオーディオマニアで、その方のご自宅で総額何百万もするようなスピーカー、アンプ、CDプレーヤーのオーディオルームで、TOTOⅣのSACDを聴かせてもらったことがあって、まるで目の前で生演奏を聴いてるかのような、別次元の音質を体験させてもらったことがあるので。あれに勝るオーディオ体験は無いと思うし、ウチのショボいオーディオで旧規格と今回リマスターを聴き比べても意味が無い。気になったところだけ掻い摘んで。今回はソニーからのベストだから、フロンティアーズレコーズからの最近作のTOTO XIV~聖剣の絆からの収録は無しなのかな。結構好きだったんだけど。あとアレだ、ジャンミッシェルバイロン時代もスルーか?(笑)。オッ、って思ったのはStop Loving You。今回の収録ではイエスのジョンアンダーソンのソロ歌唱入り。この曲は当時のPVではジョンアンダーソンのソロ歌唱入りで、でもアルバムのTHE SEVENTH ONEではこのソロ歌唱は入ってなくて、90年のベスト盤PAST TO PRESENTではソロ歌唱入りと、その都度の選択基準は何だったのかと不思議な扱いである。ソコの部分に注目して騒ぐのはイエスのファンだけだろうけども。

新曲の3曲に関して、まずAloneはそれこそ前作に収録されててもおかしくないような、前作の延長上の曲。それからStruck By Lightningはえらくヘヴィな作品で重厚なギターリフを中心に曲が進行して行く、昔のハードロックというかレッドツェッペリン的な曲。そして素晴らしいのはもう一曲、Spanish Seaである。これは名曲だ。イントロを聴くと、何だ、この劣化したAfricaみたいな曲は、って思うんだけど、メンバーのインタビューに基づいた国内盤ライナーを読むと、当初よりAfricaの続編を作ろうとしてこのリズムにした、というようなデヴィッドペイチの述懐があって、そういう風に正直に潔くゲロってくれるなら聴くこちらとしても何も問題は無い。ISOLATION制作時の未完成曲を今回完成させたとの事で、ドラムは故ジェフポーカロ、ベースは故マイクポーカロ、それにスティーヴルカサー、デヴィッドペイチ、スティーヴポーカロ、ジョセフウイリアムスで完成させたとあって、80年代好きには何とも言えない感慨に浸りながら聴くことが出来る。美しさ、メロディ、キラキラ感、異国感、いろんな要素を感じさせてくれて、TOTOの良さが一杯に詰まった逸品である。もう個人的にはこの曲だけで今作を買った価値があると言ってもイイくらい。この曲を世に出すために今回のベスト盤があったと言ってもイイくらいである。これが無かったら今回のベスト盤は単なるコレクション、CDラックの肥やしで終わったかも知れない。

40周年ツアーは今年2018年から来年2019年にかけて行うとの事で、日本への来日は2019年が予定されているという。この珠玉の名曲Spanish Seaがライヴで聴けるかどうかは分からないけど、楽しみにしていたいと思う。また、国内盤ライナーには、もう一つ大きなプレゼントが届くようだ、との思わせぶり過ぎる記述があって、フタを開けたらなんだその程度か、みたいなことにならないよう、期待し過ぎずに待とうじゃありませんか。

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2018年2月 6日 (火)

メタリカ 「メタル・マスター(リマスター・デラックス)」(METALLICA "MASTER OF PUPPETS (REMASTERED EXPANDED EDITION)")

過ぎたことは仕方ない。次々といろんな用事があるしワリと多忙な私なのでクヨクヨしてる暇が無いのはある意味ありがたい。今日は勤務シフト上は出勤日なんだけど、昨日職場に電話してみて、一応熱は下がってるんですけど・・・と自己申告はしてみたが、やはり会社の規定でインフルエンザと診断されてから5日間は無条件に休まなければならないという事で、今日までお休み。熱も下がってるし咳は若干残ってるけどもう家では普通に起きてるし、じゃあせっかくなのでこの時間使って録り溜めしたテレビ番組観たり、購入しながらついつい後回しにしていたライヴ映像盤を視聴したり、普段出来ないことや後回しにしていたことをゆっくり楽しんでいる。盆休みも正月休みもGWも無い仕事だから、たまには連休も良いだろうと開き直ってね。

今回正式に(?笑)初めてインフルエンザになって、熱さえ下がってしまえば家に居ても元気なもんだから色々じっくり考えてしまった。オカンから風邪がうつったのは間違いないんだけど、そもそも身内や近くの人が風邪をひいていても、うつらない時はうつらない。なんで今回こんなにマンガのように見事にうつったんだろうって。しかも個人的にはほんの3週間前に急性胃腸炎でも仕事を休んでおり、1ヶ月の間に胃腸炎にインフルエンザと、自分史上初めてなくらいの罹患ぶり。やはり仕事が不規則、連休が無い、それだけならいいけどプライベート面でも地域の所用でアレコレ動き回る。そしてその際にはどうしても若い頃と同じ感覚で動こうとして若干の無理をしてしまうのが癖になってしまっていて、でも若い頃と違って体が付いて行ってないのかなぁって考えてしまった。表面上、気持ちで持ちこたえて元気に振る舞っていても身体の内部は実は免疫力とか菌への抵抗力が弱っていたんだろうなと。加えて何年も経験していないような極寒の日々が続いているし。環境や自分が抱える状況の変化に、自分がもっとしなやかに変化対応して行かないといけない。ま、今のこの不規則な仕事をどうにかしないと、ってのも勿論あるけど。年頭の1ヶ月で改めて自分の課題が見えた気がして、そういう意味ではイイ時間を過ごしたのかも知れない。

暇なもんだから前置きが長くなった。今回は今までブログでは一度も取り上げてなかったメタリカを取り上げる。前から一度は取り上げようと思っていた。メタリカの歴史に残る傑作、86年のマスターオブパペッツがリマスターデラックスで昨年2017年11月に再発。国内盤で購入していた。実は昔はメタリカもよく聴いていたのだ。ライヴにも行ったしね。

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私が買ったのは3CDのデラックス盤。10何枚組とかのボックスはパス。そこまではメタリカのマニアでは無いので。自分にとってのメタリカのリアルタイムは、実は本作の次の...AND JUSTICE FOR ALL。ベースの音が聴こえヘン、ってアレね。その頃はプログレにハマり始めて、それからプログレってものの定義を自分で勝手に浅く解釈していて、曲が長ければプログレ、変拍子が入っていればプログレ、ってどんどん拡大解釈していた。三頭政治期のレインボーもプログレやん、って思ったし、アイアンメイデンもジューダスプリーストもプログレだと思った。だからそこら辺のハードロック、へヴィメタルもどんどん聴くようになっていた。その頃にメタリカの...AND JUSTICE FOR ALLを初めて聴いて、ただ単に攻撃的なスラッシュメタルというよりも変拍子や、あるいは叙情的なOneって曲に惹かれて興味を持ったのだ。本作マスターオブパペッツはそういう意味では後追い。

ちょっと思い出話をしよう。ちょうど学生の時で京都の十字屋ってCDショップでバイトしていた89年頃、当時のCBSソニーのセールスの人がお店にライヴの招待券を置いて行った。メタリカが来日することになっていて、その招待券を誰が貰ってライヴに行くかって話になり、特にお店でメタリカのライヴに行きたい社員さんがいなかったので、バイトの私にお鉢が回ってきた。ダーターで行けるんだからありがたい。遠慮なくその招待券を受け取ってメタリカのライヴ初参戦となったのである。もうその時のチケットを持っていないので正確な日付を忘れたんだけど、89年5月17日か18日の大阪厚生年金だった。会場に着くと、何しろ私は招待客だから別の入場口から入場する。そして入場時に招待客用の大きい封筒を受け取った。中に入っていたのは以下。まずはパンフ。

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当日の予定セットリスト用紙。

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そして、そして!、ラーズウルリッヒの直筆サイン色紙。

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これ何度かSNSでは自慢げに披露してたやつ(笑)。まあまあ貴重だろ?招待客だから(笑)。

入場して着席すると、前から10列目くらいの、ステージ向かってど真ん中。ダーターで最高の席。招待客だから(笑)。そしてライヴ本編はもう、凄まじいの一言。まずオープニングのメンバー入場時の歓声が恐ろしいほどで、これは言葉で文章で上手く言えないんだけれども、前から10列目にいた私が、後ろからの大歓声による空気の圧力に押されて思わず体が前のめりに倒れそうになったくらい。凄まじい空気の圧力を感じるほどの大歓声は、後にも先にもアレ以来経験したことが無い。一番凄かった。演奏がまた凄い。特にドラムのラーズウルリッヒ。うるさいだけじゃない。変拍子交えながらテクニカルかつスピーディかつパワフルで、もうこの人絶対プログレの人やん、って思ったくらい。マスターオブパペッツでの「マスタ!、マスタ!」の大合唱の一体感は今でも忘れない。これまでに参戦したライヴで、興奮度だけで言えばこの時のメタリカが生涯最高だったと思う。

・・・ということで、上記の89年メタリカ大阪のライヴに招待客として参戦した話、いつかブログでも書こうと前から思っていた。今回マスターオブパペッツの再発盤を購入したことで、ようやくブログに書くキッカケが出来たってワケ。リマスターという事で音質がどうなのか、とかはもうあまり興味が無くて特に比較はしない。ボーナスのライヴトラックは正直素晴らしい音質とは言い難いが、十分聴ける音質ではある。むしろこれくらいの音質が迫力を感じさせてくれてイイのではないか。国内初版(箱帯では無い)のCDも一応持っているけどこれはこれでこれからも所有しておきたい。

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蛇足ながらドリームシアターについてはマニアなのでここで紹介しておこう。ドリームシアターが、メタリカのマスターオブパペッツを完全再現したスペインのバルセロナでのライヴのオフィシャルブート。ドリームシアターも好きなんだねぇメタリカが。

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ここで聴けるマスターオブパペッツのライヴはとにかく客の盛り上がりが凄い、スペインの客、よく歌うんだねぇ。ずっと歌ってるよ。もちろん「マスタ!、マスタ!」の大合唱も分かりやすく収録されている。

本作から次の...AND JUSTICE FOR ALL、そして91年のセルフタイトル作(通称ブラックアルバム)で遂に全米制覇するわけだけど熱心に聴いていたのはその辺りまでかなぁ。ロード、リロードあたりからあまり聴かなくなってしまった。私の音楽を聴く耳もだんだん変化して行って、更には忙しさも加わって、拡大を続けた音楽の趣味は再びエイジア、ジョンウェットンへと収束して行ったのである(笑)。

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2018年2月 4日 (日)

JOHN WETTON 'Woman' (ジョン・ウェットン一周忌追悼集会、欠場・・・涙)

今回のブログ更新は意気揚々と2/3(土)東京でのジョンウェットン一周忌追悼集会の参加レポを書く予定だった。わざわざ拙ブログでも告知宣伝していたし私自身も演者として出演もさせて頂く予定だったし・・・。しかし無念にも参加を断念せざるを得なくなってしまい、寂しく独り、ジョンウェットン大先生のウーマンを聴くのである・・・。

まずは参加出来なくなったくだりから。SNSで書いていた通り、なんとこのタイミングでインフルエンザA型と診断され、参加を断念せざるを得なくなってしまった。

先週あたりにオカンが咳をし始め翌日には発熱、病院に連れて行ったり一日中一緒に家に居たりしていたから嫌な予感はしていた。でも周囲が風邪ひいたからっていつもいつも直ぐに自分にうつるわけでもないからとたかをくくっていたんだが、その2日後くらいから私も咳が出はじめる。オイオイと思いつつ前日の2/2(金)、ちょうど仕事は公休だったので朝起きてすぐに市立病院に行く。待合スペースで偶然ご近所の知り合いの方も居られたりして、「どうも~、私ちょっと風邪気味で~、早めに治したろと思って病院きましてん(笑)。」なんて軽口を叩いていた。ところがこの日は風邪の患者が多かったのかなかなか順番が回ってこない。約2時間近く待ってようやく診察。ところがこの2時間の間に明らかに体の節々が気だるい、あの発熱時独特の感覚がし始める。診察室での問診で、念の為にインフルエンザの検査を申し出る。この時点でもまさかインフルは無いだろうと思っていた。そして医者から検査結果の告知、インフルエンザAですねぇって。ウソッ、と呟きつつも急に体のしんどさが倍増してしまった。オカン、病院に連れて行った時ちゃんとインフルの検査を受けてなかったらしい。オカンも多分あれインフルだったんだろう全く・・・。

タミフルと解熱薬と鼻詰まりの薬を処方され、帰宅した頃には体温計は38度超え。終わった・・・。こんなタイミングあるか?って。翌日に東京行きを控えて発熱38度超えのインフルエンザって。もう仕方ない。気合で行くとかそういう問題では無い。ウェットンファン仲間の皆様に感染させるわけにはいかないので潔くイベントへの参加を断念する連絡をTaaさんはじめ主催の幹事グループと、一緒に参加予定だった関西系のお仲間へ。今回は企画段階から幹事グループに入れて貰っていたのに申し訳ない限りである。また、私が行けないとなると、関西のお仲間と演奏予定だったのはどうなるのかとお仲間も混乱。幸いこの点は同じ幹事グループのお仲間よしぞうさんがボーカルの代役を急遽引き受けて下さることになり何とか解決。この頃から短時間で体温はますます上がり続け38度5分。グッタリして床に臥せてしまったのであった・・・。

そして翌2/3(土)、寝床から寂しい気分でfacebookや関西系ウェットン仲間のLineでイベントの様子を教えていただく。写真も続々UPされていく。

今回我々関西系Team joshoが出し物として企画したのは私が信頼するお仲間の特技や楽器の趣味を生かして、「面白楽器でWetton」だった。普通のバンド演奏でウェットン曲をカバー演奏するのではなく、またアコースティック演奏でも無く、珍しい楽器でウェットン曲をアレンジして披露する、というもの。今回イベントでは、Taaさんはじめ東京のソウルメイトな仲間の方々から気を配って頂き、関西系で一つのコーナーをお任せすると言って頂いていたので。半年も前からナゴヤ***さん、emm***さん、ひと***さんと選曲の打ち合わせをして、ひと***さんはお身内の事情があって参加出来なくなったけど、ナゴヤ***さんの類まれなるアレンジ能力により、アレンジと練習を続けてきた。選曲については私は歌を歌うだけのお気楽な身分なので、あくまでも楽器を演奏して下さるナゴヤ***さん、emm***さんのご意向に沿って選曲。以下2曲を以下編成で演奏することになった。

Starless ( from KING CRIMSON "RED")
ハーディガーディ : ナゴヤ***さん
フルート : emm***さん
ボーカル : josho

Woman ( from JOHN WETTON "CAUGHT IN THE CROSSFIRE")
バスリコーダー : ナゴヤ***さん
フルート : emm***さん
ボーカル : josho

もうこの選曲と楽器編成の時点で、これは間違いなくウケると内心で自信があった。私はヘタクソボーカルで歌うだけだけど、関西の心から信頼するお仲間でこのような才能をお持ちのウェットン仲間がいることが既に私の誇りにもなっていたから。加えてアイデアマンのナゴヤ***さんの提案で、ウーマンにキングクリムゾンのフォーリンエンジェルの間奏の歌を入れ込んだら面白いのでは?という、ある程度のウェットンファン、マニアであれば、なるほどー、ってニヤけてくる話があって、これにも私がすぐにノッてしまった。先生恒例の自分の曲をセルフコピー、ってのをネタとして入れ込もうとね。フルートのemm***さんは、フルート初心者であり、本当に大変だったと思う。このためにお金を払ってフルート教室にも通われていたし、そのご努力には頭が下がる。歌うだけの私は気楽すぎる(苦笑)。歌うだけの人間はエラそうにしちゃいけない、楽器やってくれる人が大変な苦労をして楽器の練習して下さるから歌えるのである、私は今回もそう肝に銘じてきた。自分もベース初心者で必死でベースの練習した経験があるから余計に分かる。

と、先週まで関西系のお仲間と頑張ってきていよいよ、となった時に私の離脱となったのであった・・・。それはまさに83年エイジアインエイジアの直前に脱退したジョンウェットン大先生のようだ、さすがjoshoさん、と微妙な慰めの言葉をナゴヤ***さんから頂いて喜んでいいのかどうなのか(笑)。じゃぁ急遽代打をつとめて下さったよしぞうさんはグレッグレイクかって?

話を戻して、facebookに続々UPされるイベントの模様の写真、案の定半分以上が関西チームの「面白楽器でWetton」じゃないの。やはりウケたんだと思う。そしてその写真に居るべきだった自分が居ないことに強力に心が痛む・・・。お仲間から私の居ないウーマンの演奏場面の映像を送って頂いた。よしぞうさんの代打ヴォーカルがずっと練習してきたかのようにサマになっている・・・(笑)。ウーマンの間奏にフォーリンエンジェルの間奏部分の歌を入れ込むのもバッチリ決まっている。お仲間が無事に喝采を浴びることが出来て良かった。代打で助けてくれるよしぞうさんというソウルメイトが居てくれて良かった。それを寝床でアイホンで眺めるワタシ・・・(泣)。

というワケで哀しくジョンウェットン大先生のウーマンを聴くのである。

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このシングルは先生ソロの英国盤シングルレコード I'll Be There で、B面がWomanである。

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ずっと前にチラッと拙ブログでも取り上げた。

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言うまでもなく先生のファーストソロアルバムからのシングルカット。

ようやく高熱も下がり、起きてブログ書く元気が出て来た。まだ咳が続くけど幸い明日は元から公休なのでその次からの仕事には普通に戻れるかな。インフルなんで、いや、5日間は出勤するなとか言われるかも知れないけど。

さて、半年も取り組んで楽しみにしてきたイベントへの参加がボツになってしまい、落胆は大きいけどこの分をどうやって取り返すかな。次回Wetton mania 3でリベンジしますか?(笑)。

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