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2018年6月 7日 (木)

クリス・スクワイア 「未知への飛翔 リミテッド・エディション・ボックス(日本アセンブル仕様盤)」(CHRIS SQUIRE "FISH OUT OF WATER DELUXE EDITION")

なんと珍しくというか現職で初めて公休の連休で昨日今日と休み。連休の無いシフト勤務が原則の職場でコレは珍しい。連休を作ろうと思ったら強引に有休を突っ込むしかないのでたまにはありがたい。その代わり明日から週末またいで月曜まで、忙しいところに泊まりの連勤を入れられてしまってるので美味しさの先食いはつまらん。それでまず昨日の公休は雨降りだったのと、頭痛で体調がイマイチだったのとで半日静養に充てた。一日中寝て過ごすのは勿体ないので頭痛薬を飲んでから夕方からはようやく部屋の片付けと、オーディオ環境の構築。

実は京都に帰郷前に友達から高級なオーディオ機器を譲って貰っていて、それを未だにセッティングしてなかったのだ。誰にどういう事情で譲って貰ったかは友達との約束でちょっと言えないけど、とにかく私のような庶民にはとんでもない高級オーディオ。普通に買ったらン十万するようなアンプやCDプレーヤーをこの連休の機会にセッティングした。と言ってもオーディオマニアでは無いので普通に聴けるように結線しただけなんだけど。アンプなんか重量が20キロくらいあるからほんの1メートル運ぶにも大変。一晩経って今日、腰とか腕が筋肉痛・・・。

公休の連休2日目の今日は天気も回復したので、筋肉痛の身体をほぐすの兼ねて朝からウォーキング。蒸し暑くなってきた京都だけにかなり汗をかいた。そしていま、その結線した高級オーディオ(何回も言うな)で、1ヶ月くらい前に買ってあったクリススクワイアの1stソロ、未知への飛翔のデラックスボックスを聴きながらブログを書いてるところ。

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これ、わざわざディスクユニオンの日本アセンブルで買ったんだけど梱包する段ボールに国内盤用のステッカーが貼ってあって、この扱いに苦悩した(苦笑)。まだこのブログで取り上げていないブルーフォードボックスの日本アセンブルでもあったんだけど、この梱包の段ボールにステッカー貼るの、マジ勘弁してほしい。慎重に剥がしたんだけど綺麗に剥がれず、剥がしたステッカーは強引にシュリンク内に入れ込んで、もっともらしく見栄を張っておいた。

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ボックス内の商品仕様を先に行きましょうか。

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まず、CD2枚とDVD2枚。CD1枚目はキングクリムゾンのジャッコジャクスジクによるニューステレオミックス、CD2枚目は75年のオリジナルミックスリマスターと、ボーナストラックとしてラッキーセヴンとサイレントリーフォーリングのシングル音源、そしてクリススクワイア&アランホワイトのランウィズザフォックスのシングルA面B面を収録。

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次にLPレコード。

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シングル2枚。

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LPサイズのブックレット。

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デカいポスターと日本アセンブル盤の解説。

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更に日本アセンブル盤の特典、クリススクワイア&アランホワイトのシングル、ランウィズザフォックスのシングルCD。

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本作がイエスメンバーのソロ作品の中では最上級の名作であることはイエスのファンの間では常識である。私は勿論世代的に後追いで、90年代に国内初CD化された時に初めて聴いた。メンバーソロ作にありがちなマニアックさを排し、充実したメロディと、極めて王道のシンフォニック要素さえ兼ね備えた、イエス風プログレ作と言ってもイイだろう。唯一の特筆すべき特徴は、ギターレスで、クリス自らのベースがリード楽器のように鳴り響く点かな。そしてレコーディング参加メンバーの豪華な事。クリスの盟友アンドリュープライスジャックマンの他、ドラムは全編ビルブルーフォード、鍵盤はパトリックモラーツ、更にはサックスでメルコリンズ、フルートでジミーヘイスティングスと、実に豪華なプログレ人脈。加えてパイプオルガンにオーケストラと、コレでもかのシンフォニックさに昇天間違いなしの名盤であった。イエスと言えばジョンアンダーソンだったはずが、後にクリスがイエスの屋台骨、クリスあってのイエス、との風評が拡散したのは、結果としてイエスの全作品にクリスが在籍していたという結果論だけでなく、本作における内容の、イエス並み、あるいはイエス以上のシンフォニックプログレ感を提示して見せたことが実は原点のような気がする。

同時期のイエスメンバーソロ作では、ジョンアンダーソンのソロも良かったけどちょっと薄味、アランホワイトのソロは退屈(失礼ww)、ハウ爺のソロは何と言ってもオーストラリアという曲で登場するハウ自身のリードヴォーカルを聴いて、椅子から転げ落ちるというズッコケ感を個人的に感じていた私は、内容の充実度合としてはパトリックモラーツの「i」と双璧を成す。

さて、ジャッコによるニューステレオミックスがメインとなる本ボックス、そのニューステレオミックスはどうなのかってところである。2006年頃に一度リマスター拡大盤が出ていた。

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当のクリススクワイアが世を去っている以上、今回のボックスのニューステレオミックスがクリスの意図する音なのかどうかは分からない。今まで聴こえてなかったストリングスの音が聴こえてくる部分もあるしベースの音がよりふくよかに聴こえる部分もあるし、録音された音をちゃんとオーディエンスの耳にすべて聴こえるようにしようとした気がする。その違いの良し悪しは何とも言いようが無くて、素直にどちらも楽しみたいと思うのである。

DVDに収録された映像は上記2006年盤にも収録されていた。ここに収録されたホールドアウトユアハンドのプロモ映像は必見。ビルブルーフォードが音に合わせて演奏のフリをしてるんだけど、周囲の人に愛想振りまきながら適当にドラム叩いているのが分かり過ぎてイタい(笑)。

また、今回スクワイア&ホワイトのランウィズザフォックスがボーナス収録された。CDに収録されるのは、私の記憶ではこれで3回目かな。最初にCD収録されたのは91年のイエスイヤーズ4枚組CDだったと思う。イエスのヒストリーボックスに、イエス名義じゃないスクワイア&ホワイトのシングルが収録されるあたり、アトランティックレコードの強引さが見て取れて、ちょっとそれどうよ?って当時は思ったものである。次に収録されたのはアランホワイトのリーダーバンド、ホワイトの作品だったかな。

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ジャケがロジャーディーンの綺麗なイラストで、これこそジャケ買いしたのであるが、内容はほとんど聴いていないwww。なぜかジェフダウンズが鍵盤で全面参加していて、ホワイトというバンドの正式メンバー扱いwww。そしてこの日本盤にランウィズザフォックスが収録されていた。

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当時のアランホワイトのインタビューで、日本のインタビュアーからその件を質問されて、アラン自身はランウィズザフォックスがボーナス収録されているのを知らなかったらしく、「あぁ、そうなんだ・・・。」的な笑える返答をしていたのを今でも覚えている。ま、今回のクリスのボックスにボーナス収録されたことが一番自然で良かった。

それにしてもクリススクワイアのソロがわざわざボックス化されるのなら、例えばジョンウェットン大先生のコートインザクロスファイアーなんかもボートラ満載でデラックス盤で再発されたらもっと嬉しいんだけどな。ICONの諸作をボートラなしでリマスター再発されてもちょっと困ってるのが正直なところなので・・・。

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