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2018年7月27日 (金)

【全曲レビュー加筆】 3.2 「ザ・ルールズ・ハヴ・チェンジド」(3.2 "THE RULES HAVE CHANGED")

まずは最近恒例の、あそこが痛いここが痛いの初老トークから。先週あたりマジで疲労がピークに達していたのか胸の動悸と右脇腹の痛みに加えて、職場でほんの2時間ほど仮眠したその2時間で首を寝違えてしまい、その後3日間は首が回らないほど痛くて難儀した。更には口内炎が出来て、普通口内炎って1箇所出来ただけでも痛くて辛いのに、なんと同時多発的に5箇所も出来てしまって超不機嫌モード全開。痛くて痛くて、梅干しなんて食べようものなら口内炎に染みて激痛でヒーーーッ!って叫びたくなるくらい。同時に5箇所も口内炎が出来るなんて初めて。よほど疲れていたんだろう。チョコラBBプラスを飲みまくってようやく治まった。地域の所用も責任感のみでほうほうのていでやり切って、とりあえず上半期の取り組みは終了。しばらくは仕事以外の時間は徹底的に静養することに決めたからな。絶対にな。

さて、久しぶりにワクワクする楽しみな新譜がリリースされた。ロバートベリーが生前のキースエマーソンと制作しかけていたマテリアルを完成させた、その名も「3.2」名義の新譜と、期待のプログレプロジェクト、ザ・シー・ウィズインの新譜のそれぞれ国内盤が、珍しく発売日前日の今日無事にウチみたいな田舎に到着した。今回は早速3.2の新譜レビューいってみる。

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3.2は言うまでもなく、キースエマーソン、カールパーマー、ロバートベリーのトリオバンド「3」の続編であることを意識したグループ名である。2016年に自ら命を絶ったキースエマーソンが生前にロバートベリーと制作を進めかけていたプロジェクトとの事。その詳細は本作のライナーに詳しいのでココでは触れない。実際にはエマーソンの逝去によって制作がストップしたものを、改めてロバートベリーが独力で完成にこぎつけた作品となる。当初本作のリリースが公になった当初は、エマーソン、ベリー、そしてカールパーマーも参加していたらイイのにな、なんて妄想したけど上記の通り、エマーソンとコラボ制作した楽曲、またベリー単独作を、まるで3の続編のごとくロバートベリーが作り上げたもので、鍵盤、ギター、ベース、ドラムの全てをロバートベリーが演奏している。ベリーとしては勿論カールパーマーの参加も希望したけれども、ELPレガシーで忙しいパーマーの参加は叶わなかったとの事。なんだそうなのかぁ~って残念に思ってはならない。むしろこの演奏の、エマーソンになり切りっぷり、カールパーマーになり切りっぷりはそれはそれは見事なもの。パッと聴いたらエマーソンやパーマーが演奏してる場面が目に浮かびそうな音の鳴り響き方である。ロバートベリーのまさにマルチプレーヤーとしての本領発揮、同じマルチプレーヤーと言われるビリーシャーウッドよりもロバートベリーの方が個人的には好きかな。音の響かせ方がなんか好み。もしエイジアがどうしてもライヴ活動を継続するならジョンウェットン大先生のベース&ヴォーカルの代打はビリーシャーウッドじゃなくてロバートベリーでもいいんじゃないの?ってマジメに思ってるくらいだから。

内容についてだけど、レビュー記事を書こうかどうしようか正直迷った。まず第一に本作ではロバートベリー本人のペンによるライナーノーツがあって、しかも全曲解説www。更にはその内容はエマーソンが命を絶つ直前の、ベリーとエマーソンの電話でのやり取りなんかも語られていて、実に切々としたエモーショナルなもので、思わずお気楽にレビュー記事なんて書く気が失せてしまったのだ。2016年に日本のビルボードライブで1日2公演×4日間というスケジュールのセッティングに、どれほどエマーソンが悩んでいたかが、このベリーのライナーからもあからさまに伝わってきて、読んでて辛くてしょうがないのだ。

それで全曲解説まであるので拙ごときの全曲レビューは控えて、とりあえず音だけの感想を記しておこう・・・と思ったのだけれど、何度も聴き返したくなるほど気に入ってしまったのでやはりここは潔く?自分の感覚なりの全曲一言レビューいきます。

① One By One
いきなり堂々たる7分超えのプログレハード曲。オープニングとエンディングはノルウェーの作曲家グリーグのピアノ小品から影響を受けたらしいピアノフレーズ。壮大な歌メロあり、また渋くジャジーなピアノソロあり、エマーソン風のオルガンソロありと、まさに昔の日本の洋楽評論家風に言えばクラシック、ジャズ、ロックを融合したまさに定型的な古典的プログレ作。しかし音像は80年代後半のようなシンセのキラキラ感や拡がりも包含していて古さを感じさせない。その素晴らしさに早くも私は昇天した。

② Powerful Man
88年の3(スリー)で言えばTalkin' Boutのような、豪快で爽快で前向きなメロディの気持ちのイイ曲。最初、先行して公開されたPVを視聴した時はあまり面白味を感じなかったのだけど、こうして作品全体を聴いた後で俯瞰してみると、このポップさはなかなか良いアクセントになっている。ワタシ個人的には最初のネガティヴな印象から一変して、繰り返し聴きたくなる曲の位置付けになってしまった。

③ The Rules Have Changed
タイトル曲は寄せては引く波のようなシンセサウンドの拡がりから叙情的な歌メロが始まる。こちらの曲も7分近くの長さだけど曲後半からカッコいいユニゾン的なキメフレーズ、更には少しヘヴィなギターリフの上をシンセソロの展開があり、長さを感じさせない飽きさせない展開が見事。

④ Our Bond
キースエマーソンという偉大なミュージシャンを失った喪失感を表現したとあいう悲しみに満ち溢れたメロディの曲。エマーソンへのトリビュートの意味もあるのか曲後半のシンセソロで一瞬だけエマーソンのライヴのアンコールでお馴染みのAmerica的なフレーズが出てくる。

⑤ What You're Dreaming Now
1987年の時点でエマーソンからベリーに与えられていた楽曲を今回ベリーが完成させたとの事。豪快なカッコいいリフの上をベリーが開放的に歌い上げる。当時のエマーソンが後の再結成ELPのブラックムーンでも表現したヘヴィなリフがとても印象的。

⑥ Somebody's Watching
本作リリースが告知された時点で発表されたリーダートラック。最初聴いた時はエマーソンが弾いてるとしか思えなかった勇壮なエマーソン節、実は全部ベリーの演奏であると今回知って、ベリーの多才ぶりに感心した次第。誰が聴いても3(スリー)の続編として受け入れることが出来る、メロディも爽快なプログレハード曲。見事過ぎる。

⑦ This Letter
アコギとヴォーカルのシンプルでご機嫌な曲。途中から実に豊かなアレンジが施されこれまた飽きさせない。こういう音、なに風っていうんだっけ? ちょっと私の音楽的語彙が足りなくてうまく言えないんだけど。

⑧ Your Mark On The World
本編ラストは、静かに始まったかと思えば性急なリズムの上をテクニカルな鍵盤ソロが駆け巡る。これもまたエマーソンが作りそうな、演奏しそうな雰囲気全開。実にドラマティック。

--- Japanese Bonus Track ---

⑨ Sailors Horn Pipe
日本盤のボーナストラックはこれまたいかにもエマーソン風な展開やメロディ、演奏をパズルのごとく繋ぎ合わせたような、エマーソン風プログレ曲。コレはコレで思い入れ込みで充分楽しめる。

以上、繰り返しになるけど演奏は全てロバートベリーによるもの。上でも述べたけどその演奏ぶりは鍵盤に関してはフレーズも音色使いもエマーソンそのもの、ドラムも黙って聴いていてカールパーマーが叩いているよと言われれば、そうだねって言ってしまいそうなそれらしい演奏。従って実際のサウンド全体はコレはもうまさに「3」そのもの。まさに「3」の続編である。プログレ、ハード、メロディアス、ドラマティック、それらの要素が高い次元で融合した見事な逸品である。「3」的な音であること、のみをディールの条件としたフロンティアーズレコーズの希望通りのサウンドであり、ロバートベリーの希望通りのサウンドであり、我々ファンの希望通りのサウンドである。それでもあえて88年の「3(スリー)」との違いを見出すとすれば、当時はエイジアの後釜としてゲフィンレコードからのプッシュ、というかヒットさせなければならないプレッシャーのあった「3(スリー)」とは違って、今回はよりプログレ感が強めな感じがする。プログレハードかつメロディアスで、更にキレも良くて爽快なサウンドでもある、という久々にすっきりと楽しめる新譜である。

あとは何しろロバートベリー本人の全曲解説が封入されてるので、是非それを読んで下さいって感じ。また、エマーソンへの思い、暗礁に乗り上げた制作を独力で再開させた思い、それら込みで聴けば二重三重に本作を深く聴くことが出来る。ここは是非ベリーのセルフライナーの日本語訳がついた国内盤を買うべきだろう。

見事過ぎる「3(スリー)」の続編であるが故に、ロバートベリーの才能が遺憾なく発揮されたと言ってしまってイイのかは何とも言えないけれども、プログレハードなロバートベリーが好きな人にとっては最高の作品となった。同様の傾向のベリーを楽しみたい場合は、幻の第2期GTR用の楽曲や、「3(スリー)」の2nd用に用意していた楽曲を収めたソロ作「Pilgrimage To A Point」をお勧めする。何度でも聴ける逸品だから。以前に「3(スリー)」のライヴ盤を取り上げた記事でちょっとだけ触れてます。また、昨年にはロバートベリーも参加した「ALL 4 1」の作品も取り上げている。

最後に、本作リリース情報が出た頃にメッセンジャーでロバートベリーと拙がやり取りした内容を載せてておこう。

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どうでしょう、来年2019年の早い時期に日本で会おう、って言ってるよねコレ。単なるリップサービスじゃないことを祈りながら、是非エマーソンの無念を晴らすような来日公演が実現することを切望したい。

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2018年7月21日 (土)

納涼AOR祭り! at Rock Bar STARLESS (Jul 20, 2018 @ OSAKA)

毎年京都の夏はちょっと他の都市とは違う独特の蒸し暑さがあるけど、それにしても今夏の暑さは酷い。お蔭で好きなはずのプログレやHR、産業ロックですら聴く気にならない。そこでこの季節はAORでしょ!ってことで急遽お仲間と図って、暑気払い兼ねての「納涼AOR祭り!」を企画することにした。暑さで頭がヤラれていて急に決めたので特に細かいイベントとしての詰めは行わず、ただ集まって飲み喋りしながらお気に入りのAORを聴きまくろうという、そういう感じ。AORといっても実際には有るような無いような境界の分からないジャンルなので、涼感や爽快感があればそれでOKって感じで各々自分の好きなCDを持ち寄ることにした。

それでは昨日7/20(金)夜に実施した「納涼AOR祭り!」の簡単レポを。

昨日で1週間連続で最高気温が38度超えの京都を抜け出して大阪へ。大阪駅に着いた時点で外に出ると涼感を感じるくらいだったから、と にかく京都は暑いというのが自分の肌感覚で分かる。心斎橋に行く前に梅田の阪神スナックパークでお仲間への差し入れ用に阪神名物いか焼きを購入。ついでに冷とり天ぶっかけうどんを食べていざ心斎橋へ。19時30分の開店10分前くらいにロックバー・スターレスさんに到着したときに丁度マスターも自転車で大汗かきながら到着。私も歩き疲れていたのでマスターが店の準備をしてる時に図々しくも店内に入らせて頂いてエアコンで涼む。em**さん、ナゴヤ**さん、ichi**さんが揃ったところで順番の好きなAOR曲をかけながら飲み&お喋り開始。皆さんの持ち寄ったCD達。

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私が持参したのは以下写真。

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この日のプレイリストは順不同で覚えてる限りで大体以下(赤字は私のプレイリスト)。

David Foster / Walk Away
Gino Vannelli / Brother To Brother
Airplay / Stranded
Christopher Cross / Ride Like The Wind
Paul Davis / Cool night
Γρηγόρης Πετρακος / Για μια καλύτερη ζωή
Cecilio & Capono / Night Music
Silver / Musician(It’s not an easy life)
Gary Moore / Falling in love with you
Soft machine / Over’n’ above
Christopher Cross / Sailing
Fujiyamountain / Coconut Beach
Eishu / Private Eyes
Air Supply / Sweet Dreams
Billy Joel / Piano Man
Lullaby Of Birdland / Maya Lae
Jason Mraz / Rise
Fujiyamountain / One Last Sip Of Cappucchino
Eishu / Every Breath You Take
Greg Mathieson Project / Bamp Me
David Foster / Flight Of The Snowbirds
Williams Friestedt / Swear Your Love
Neal Schon / Steps
Maxus / The Higher You Rise
Joseph Williams / Babylon

私の選んだ上記赤字の6曲は我ながら満足の選曲。特にデヴィッドフォスターのフライトオブザスノーバーズは、デビッドフォスター曲の中で、いや、全AOR曲の中でもっとも好きな曲なので、そこを強調出来て益々大満足であった。

私は家が遠いので22:00過ぎでお暇頂き、すれ違いで綱**さんが登場されて深夜まで盛り上がった模様。お店のスターレスは普段はプログレ強めのロックバーで、プログレほぼ排除のAOR祭りはなかなか新鮮www。よりバーらしい雰囲気を醸し出すことにも成功したのではないかと自画自賛www。定番から変化球まで、それAOR?みたいなのも含めて、楽しめればそれでイイから暑気払いになれば何でも良いwww。

今回は例によって仕事のシフトが不規則な私の都合に合わせて平日開催となったので、参加したくても参加出来なかった方もいらっしゃると思うし、その点は申し訳なかったなぁと思います。また、プログレじゃないから1曲が短いし、さぞかし大量に聴きまくれるだろうと思ったのが、案外持参していたけど店で流すことが出来なかったCDも結構あって、それで、また次回パート2をやろうみたいな話になってしまった。できるかな? 私個人は8月は一番勤務シフトが厳しい時期になるので、私ありきだとまた平日開催になってしまいそうだしちょっと悩みどころ。でもとても楽しかったので何とかまたやりたいんだけど。

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[グルメ] 阪神名物 いか焼き(@ 大阪 梅田 2018年7月20日)

昨日7/20、心斎橋のロックバー・スターレスさんで「納涼AOR祭り」をやったんだけど、例によってその前にグルメレポを。

ネイティヴ関西人でありながら実は食べたことが無かった大阪名物、阪神百貨店のいか焼き。今回初めて食した。「納涼AOR祭り」への持ち込みフードとオカンへのお土産兼ねて、スターレスに行く前に梅田で下車して購入。以前は阪神百貨店の中に売り場があったと思うんだけど、現在は阪神スナックパークっていう新しく出来たフードコートみたいなところに移転している。

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金曜夕方で行列も出来ていたけど、それでも並んで5分くらいで購入できた。取り敢えず今回は味のトッピングの無いシンプルないか焼きで。スターレスでお仲間の皆様に差し入れ。

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更に翌日に自宅でオカンと一枚ずつ食べた。

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味はまぁ、取り立てて絶品の味とは思わないけど、大阪の昔っからの安いソウルフードとして未だ人気が高い。手軽に食べれるおやつ感覚。

他にもいくつかタマゴが入ってるやつとか、ねぎいか焼きとか有るようなのでまたトライしてみよう。それにしても阪神スナックパーク、大阪で有名なお店のサテライト店みたいな位置付けかも知れないけど、ココをウロつくだけで大阪名物の代表の一部が味わえて楽しい。ホントはこの時、「カドヤ食堂」の中華そば(ラーメン)を食べたかったんだけど、時間が無かったのでそれはまた次回。

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2018年7月13日 (金)

ドナルド・フェイゲン 「ナイトフライ」(DONALD FAGEN "THE NIGHTFLY")

今日も初老ならではのあそこが痛いここが痛いネタから。1ヶ月ちょっと前から動悸がしてちょっと心配になってきた。寝るときとか横になった時にやたら動悸を感じる。なんだろうと思っているんだけど、それとは別に右の背中から右脇腹にかけても痛くて益々気になる。3連休の勤務が終わったら念のために病院に行ってみようかと思う今日この頃である。明日からの世間様の3連休はキッチリ出勤の私であるが、天気予報が快晴かつ最高気温が37~38度とか、嘆く元気も無いくらいの猛暑予想で、いやもう32度くらいを超えたらもう一緒でしょってくらいの開き直りで勤務を頑張ろうと思うのである。

ここまで暑いと間違っても積極的にプログレを聴く気にはならない。HR/HMも同様。休みの日はちょっとでも涼味を感じるフュージョン系とかAORばかり聴いている。パットメセニーであったりデヴィッドフォスターであったり。そこで今回のブログ更新は、昨夏に購入したままほとんど聴いてなかったドナルドフェイゲンのナイトフライ、国内盤SHMCD紙ジャケを取り上げる。

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80年代の発売当時から名盤の誉れ高い本作であり、私自身については88~89年の学生の頃のCDショップのバイトの先輩が随分話題にしていたので気にはかけていた。実際にCDを購入したのはだいぶ後になってからだけど。もういつ頃だったか忘れたけど多分20年以上前だと思う。当時輸入盤で購入したのが以下。

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初版当時からオーディオ評論家の間で、オーディオの音質チェック用に使われているくらいに音質の良い録音と言われていた気がする。ま、そこら辺の詳細は他の評論を見て下さいませ。今回、というか昨夏2017年に紙ジャケ発売された本作は、2011年DSDマスターを使っているそうで、オーディオに詳しい人に言わせれば買って損は無い最新リマスターらしい。紙ジャケや日本盤帯も再現しているのでファンは持ってて損は無いだろう。確か昨年9月に来日が決まっていたと思うんだけど諸事情で来日中止となり、せっかくの紙ジャケ再発もメーカーさん的には売り時を逃したかな? ちょっと好感が持てるのは、この再発、下手にボートラ収録とかそういう事をせずに、オリジナル収録曲のみで再発している点である。曲の並びを含めた作品としてのパッケージ性も大事なんだろう。

正直、普段聴きにはオリジナルのCDで十分楽しめる。多くのミュージシャンを起用して、細部に渡ってこだわって作り込んだこの作品はジャンルの好き嫌い関係なくこれからも語り継がれていく逸品だと思う。私はメロディさえ良ければプログレでもHR/HMでも何でも聴くので、AORも当然ストライクゾーンにある。とは言ってもいつも1曲目のI.G.Yしか聴いてないというある種の「にわか」である私だが、今夏は珍しくここ数日で何度かフルで聴いている。じっくり聴くも良し、BGM的に聴き流すも良し、夏場に聴くには暑苦しくなくて、丁度良い作品である。

さて、そんな夏の暑さに涼味を味わうべく、7/20(金)に19:30くらいから、22:00くらいまで、心斎橋のロックバー・スターレスさんで、「納涼AOR祭り」を開催致します。Wetton Maniaほどはカッチリと企画してるわけでは無く、AOR聴きながら飲み会しよう、って感じの気楽な会です。よろしければご参加くださいませ。なお、拡大解釈は大いに可です。フェイスブックにも書きましたが、例えば・・・、

・JOHN WETTON / VOICE MAIL
 マイケルランドゥやロビーブキャナンと言ったマクサスのメンバーやTOTOのスティーヴルカサーも参加してるLA制作だからある意味AOR。
・JON ANDERSON / IN THE CITY OF ANGELS
 TOTOメンバーがバックを務めたLA制作だからある意味AOR。

みたいな感じで。もう自分がAORに通じる爽快さ、涼味、美メロと思うならプログレ系でもHR系でもそれで良し。私なんか今朝も、当日どのCD持って行こうかなぁってコメダでモーニングをアレしながら考えていて、スティーヴスティーヴンスのトップガンアンセムをピックアップしたりしてたくらいだから、そんな気楽な気分で楽しめたらと思います。

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2018年7月 7日 (土)

ブルーフォード 「シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977 - 1980 日本アセンブル仕様盤」(BRUFORD "SEEMS LIKE A LIFETIME AGO 1977 - 1980") レビュー①:ボックス仕様編 & FEELS GOOD TO ME 編

3日前から私の住む亀岡でも大変な豪雨が続いており、電車は運休、高速道路は通行止め、国道も一部通行止めで、ふと気が付くと我が街亀岡は陸の孤島状態。京都市内には出られない状況で、仕事の行き帰りも国道大混雑。昨日朝の泊まり勤務明け帰宅時は、国道の渋滞を回避するべく、職場のお仲間の先導で上手く抜け道を通ってスイスイとクルマで帰宅できた。といっても氾濫寸前の濁流の川を横目に川沿いの道路を走るのはなかなかの緊張感であった。帰宅して昼間寝てる間に地域は「避難勧告」が発令されていて、でも隣の地域は避難指示で、その間にいろんな方から大丈夫?的なお見舞いのメールやメッセージなんかを頂いていた。ご心配頂いた方には御礼申し上げます。っていうか首都圏の知り合いから、テレビのニュースで亀岡がどうこうって言ってたから、という話だったそうで、こんな時だけ亀岡が全国ニュースのなるのは何とも複雑・・・。今日は公休だけど、そんな具合で外出なんてもってのほか、陸の孤島だし家で大人しくしてるしかない。こんな時こそ購入したっきり放ったらかしになっていたCDを聴いておこうと、開封したのがBRUFORDのBOXである。

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公式の4作品+未発表ライヴと未発表のレコーディングセッションを加えた6CD+2DVDの集大成BOX。まずはBOX仕様から。LPサイズよりちょっと大きい、何とも収納に困るサイズ感のBOXが泣かせる。日本アセンブル盤なので日本語解説と特典のシングルCD。

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BOXの中身はこんな感じにDISCを収納。

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ブックレットを開いたところ。

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オマケの写真やチラシとブルーフォードの直筆サイン入り&限定No入りのカード。

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本BOXではFEELS GOOD TO MEとONE OF A KINDが、リマスターでは無くて、現キングクリムゾンのジャッコジャクスジクによる新規ミックスである。今回は1stのFEELS GOOD TO MEを取り上げる。今回は・・・って、例によって次回があるかどうかは分からないけどね・・・ww。

まず旧規格の2005年リマスターと本BOX盤を、高級オーディオ(まだ言うか)で聴きながら比較してみる。

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1曲目を聴いただけで明らかに音質もミックス具合も違う。どっちがイイ悪いは私には分からない。オリジナルに馴れた人はオリジナルがイイと言うだろうし、ジャッコによる2017ミックスで新たな発見があるという意味で楽しめる人もいるだろう。音質比較は以上www。

内容についていく前に改めて言うけど、私はプログレは好きだけどプログレマニアでは無い。なので辺境やアヴァンギャルドやマニアックな各国プログレを追求するのはもう20年くらい前に止めてしまっている。なぜ止めたかは別稿で書くとして、今回のこのBRUFORD作品も実を言うとフィールズグッドトゥミーはあまり聴いたことが無い。コレクションとして一式持ってはいたけど。よく聴いたのはワンオブアカインドとライヴ盤ばかり。なのでその意味ではとても新鮮な気分で聴ける。また、何と言ってもジョンウェットン大先生ファン目線で言えば、プログレ界最大の幻のスーパーバンド WWB("Wakeman,Wetton,Bruford")のセッションで試された楽曲が収録されているという、先生つながりな作品であるという点である。本作の1曲目Beelzebub、2曲目Back To The Beginningがそれに該当するそうだ。ブックレット解説によるとBeelzebubの最初の下降フレーズと、その逆にした上昇フレーズはリックウェイクマンが関与していたそう。そんな場面を想像しながら聴くのも先生ファンならではの楽しみ方だろう。ちなみにWWBのバンド名はブリティッシュブルドッグとか、そんな名前が検討されていたそうである。なお、先生とジェフダウンズのICON3にもWWB時に先生が着想していた曲が収録されていた。本作で一聴して気に入ったのは2曲。タイトル曲はとてもメロディックで耳触りがイイ。Either End of Augustも叙情的なメロディ展開がとても印象的。ちなみにウェットンファン仲間でホーさんマニアのナゴヤ**さんがこの曲をとてもお好きだそうで何度もつぶやいておられた。そんなナゴヤ**さん曰く、曲後半のホーさんのギターソロはオリジナル盤より長く収録されているそう。今回私も聴き比べてみたけど、確かにホーさんの美しくエモーショナルな哀愁のギターソロが30秒以上は長く収録されているね。これは本BOX盤の一つの聴きどころかも知れない。あと、これは個人の好き嫌いなのでアレだけど、私的にはアーネットピーコックのボーカルはちょっと苦手だなwww。

という事で、あまり聴いたことが無かった分だけ新鮮に聴けたし、しかも結構気に入ってしまった。これはアイホンにも放り込んでしばらく楽しみたい。本作の後、U.K.が結成され、更にU.K.のツアー後に再びBRUFORDに戻るわけだけど続きはまた気が向いたら取り上げてみたい。なので今回はレビュー①という事で(笑)。

追記:
上記ホーさんマニアのナゴヤ**さんが以前に書かれていたフィールズグッドトゥミーに関するブログ記事、リンク貼っておきます。

http://wwwnagoyahello.blog56.fc2.com/blog-entry-49.html

こちらの方がフィールズグッドトゥミーのレビューとして楽しめますよ。

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2018年7月 1日 (日)

U.K. "ULTIMATE COLLECTORS' EDITION" レビュー⑤:LIVE IN NIJMEGEN 1979 FINAL CONCERT 編

最近朝起きると身体の節々が痛い。腰とか背中とか。寝る姿勢が悪いのかそれとも単に初老の齢のせいか。起きてなんやかんやしてるうちにその節々の痛みは治まるんだけど。昨日の土曜から今日の日曜にかけて、珍しく仕事が土曜朝に明け帰宅で日曜公休の美味しいパターン。最近は有休を強引に突っ込まない限りこのパターンは無かったからな。関西はまだまだ梅雨だけど昨日今日は雨は止んでいて、晴れたり曇ったりとっても蒸し暑い。ここはいい汗かこうと、昨日今日とウォーキングしたけど、なぜか坂道を歩くと右の足首が痛む。今日も平地を歩くと大丈夫だけど坂道歩くと痛い。あそこが痛いここが痛いと、面倒な身体になってきやがったわ。

ブログ本題行く前に一言だけ。SNS見てると先日のサッカーW杯のジャパンの監督さんの采配について、あーだこーだ言ってる輩が一杯いて、なかなかの見苦しさだった。SNS見るのが嫌になったくらい。監督さんと私の名字が一緒だから擁護するわけでは無いけど私は監督さんの采配は、気持ちが痛いほど分かり過ぎた。社長のしんどさは社長をやった人にしか分からない。取締役や部長のしんどさは取締役や部長をやった人にしか分からない。組織の中で人の上に立ち、状況や環境に立ち向かい、時には泥水をすするような思いをしながらでも前に進まなければいけない時がある。私はその辛さを経験させてもらっている分だけ、気持ちが分かる気がした。その立場を経験していない人は何とでも批判する。ある意味仕方がない。その立場の気持ちを経験していないんだから。思いは人それぞれでいいけど、私はこれからも人の心の痛みが分かる人間を目指して行こうと思うのである。

UKコレクターズBOXのレビュー、最終回行ってみよう。リユニオンとインタビューディスクはスルーでwww。70年代UKのラストコンサートがボーナスディスク的にBOX18枚目のディスクとして収蔵された。

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79年12月17日オランダでのライヴ。この日のライヴについては私個人的には下記写真のブートで所有していた。

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70年代としては平均的なオーディエンス録音の完全収録盤で、あとオマケで数曲分のサウンドボード音源が収録されている。このブートは資料として持っていたいだけだったので、正直あまり聴いてなくて、今回のBOX収蔵の音源はそういう意味では新鮮な気分で聴けた。本BOX収蔵の公式盤は一応サウンドボード録音のように思えるのだけど、日本アセンブル盤の解説にはオーディエンス録音?と書かれているらしい。でも少なくとも上掲ブートのオーディエンス録音とは全く違う音質である。なお、トラック情報がブックレットにもどこにも載ってないので、ブートも参考にしつつ列挙すると以下の感じか。

① Danger Money
② As Long As You Want Me Here
③ Thirty Years
④ Terry Bozzio Solo
⑤ Night After Night
⑥ Alaska
⑦ Nothing to Lose
⑧ John Wetton Solo
⑨ Rendezvous 6:02
⑩ Nostalgia (Eddie Jobson Solo)
⑪ Eddie Jobson Solo
⑫ Presto Vivace
⑬ In the Dead of Night

実際にはこの79年のUK末期はオープニングナンバーはシーザースパレスブルースのはずで、ブートにはシーザースパレスブルースから収録されている。また、最後にWaiting For Youも演奏されているから、EJ監修の公式盤は完全収録では無さそう。音質は決して公式盤レベルではなく、あくまでもボーナスディスクとしての扱いが相応しい程度の音質。レッドツェッペリンやエリッククラプトンの70年代からのブートを山ほど聴き続けてきた私の耳で言えば、若干バランスの悪い痩せたサウンドボード録音、ってところかwww。資料としては十分聴ける音質だと思う。

演奏内容は悪くは無い。ただジョンウェットン大先生のヴォーカルは、喉の調子が悪かったのかちょっと不調気味。アラスカから強引にナッシングトゥルーズに入る辺りの曲の並びは79年末期UKならでは。⑧の先生ソロコーナーで、テリーボジオのドラムが絡んできてからの先生ベースのメロディは、とってもどこかで聴き覚えのある哀愁溢れるメロディなんだけど、なんだっけなぁ。どうしても思い出せない。よく聴く哀愁メロディだよホントに。あ~なんだっけなぁ、思い出せなくて気持ち悪い。⑩のEJソロは後にグリーンアルバムに収録されたノスタルジアだと思う。⑪は分かんねぇ。そもそもEJ/ZINCのグリーンアルバム、5年に1回くらいしか聴かないからwww。

というワケで、以上でUKコレクターズBOXのレビューは終了とする。リユニオンを入れるなら、2012年トリオUKのライヴを入れてくれとか、2015年のUKファイナルを入れてくれとか、言いだしたらキリが無いんだけど、でもコレでもお腹一杯の満足できるBOXだと思う。こだわるところはこだわり、端折るところは端折ってどうにかレビューシリーズ完了。お疲れさんでしたぁ~。暑苦しいのでしばらくプログレは聴きません(笑)。

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