2016年12月31日 (土)

THE NEAL MORSE BAND "THE SIMILITUDE OF A DREAM"

誰でも出来ることなら好きなことを仕事にしたいと思うだろう。現実には好きなことを仕事にしてる人なんて殆ど居なくて、辛いことが多くて、それを口に出すか出さないかの違いはあれど、出来ればその現実を変えてでも好きな仕事をしてそれを生業としたいと、誰もが思うはずである。好きなことを仕事にしている人って、休みなんか無くてもイイくらい日々が楽しいと思えるだろう。しかし現実にはそんな人はそうはいないと思う。私も引き続き悪戦苦闘の中で、だからこそ人の心の痛みが分かる人間に成長しよう、もし倒れるなら前向いて倒れよう、などとカッコイイこと思いながら日々を生き抜いているのである。

世間では年末年始の休暇気分で過ごしている人が多いだろうが私は例によって土日祝日盆正月なんか一切関係ないシフト勤務な仕事なので、とっても平常運転モード(笑)。今日の大晦日はたまたま公休日だけど、明日の元旦はフツーに24時間勤務。なので今年もお世話になりましただの、明けおめだの、そういうアレをブログでもSNSでも書かない。

公休日の今日も朝ちょっとゆっくり目に起きて、午前中は休日の日課のウォーキング兼オカンに頼まれたスーパーでの買い物。そしてウォーキング中の約1時間40分で、好きなことを仕事にして、仕事を楽しんでいると思われる人の作品をみっちり聴いていた。ニールモーズである。ニールモーズバンドのCD2枚組新作、既に何度かウォーキング時に通しで聴いてるんだけども、なかなかブログで取り上げなかったのは、感想を書くのが難しかったから。でも何度も聴いたのでブログに書かないのも勿体ないし、年末のタイミングでチャチャっと取り上げておこう。

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ニールモーズについてはわざわざ解説の必要もないだろうが、元スポックスビアードの中心メンバーにして、一時引退の後にソロとして復帰してから現在に至るまでとんでもない勢いでクォリティの高いプログレ作を発表し続けている、まさに奇才である。先月のスポックスビアード奥本亮さんのライヴでも仰っていた、まさにキ〇ガイのような才能の持ち主である。

ソロとしての復帰以降、ソロ名義、トランスアトランティック、フライングカラーズ、そして現在のニールモーズバンド名義と、次々と創造しつづける音楽は、凄く大ざっぱに言えばどれがどう違うのか分からないくらい。いや細かくは区別できるんだけど。言いたいのはどれもクォリティの高い、プログレ、ハード、メロディアス、ポップが融合した高水準の作品ばかりであるという事。それぞれの名義によってプログレ度が高かったり、メロディアスハード度が高かったり、そういう区別は出来ると思う。私はと言えば、その余りにもハイスパートなリリースラッシュに金と時間が付いていけず、作品は買ったり買わなかったり。ソロ名義は数枚買ったけど、買ってないものもある。トランスアトランティックは大体買ってるけど一番最近のライヴ盤は買ってない。フライングカラーズは1stは買ったけど2ndは買っていない。ニールモーズバンド名義の前作は買っていない。程よい言い訳としては、高水準なんだろうけどもう同じような作品ばかりなので新しいの買わなくても十分です、みたいな。

ではなぜ今回購入したのか。それは元ドリームシアターのマイクポートノイの事前の煽りコメントにノセられたから。ニールモーズのソロ及び各種プロジェクトのほぼ全てに全面的に関わり続けているマイクポートノイ曰く、今回の2枚組コンセプト超大作はドリームシアター時代を含めた自らのキャリア最高の作品、とのコメントに、そ~こ~まで言うなら、と喜んで購入したのである。今年はドリームシアターも自らのキャリア史上最高最長の2枚組コンセプト作「ジ・アストニッシング」を発売しており、マイクポートノイがそれを意識したかしてないかは分からないけど、私の方が意識して期待してしまった。アストニッシングはホント聴きまくったからなぁ。全力でレビュー記事()を書いたけど、未だに拙ブログのアストニッシングの記事へアクセスが多くあるみたいだし。ところでドリームシアターは、アストニッシングのツアーに一区切りつけたのか、2017年前半はイメージズ&ワーズの再現ライヴツアーが発表されてしまった。それはそれで楽しみだけど、アストニッシングの来日公演を期待していた私としては、エェ~~ッ、って感じ。

話を戻してニールモーズバンドの2枚組新作である。何度も聴いたのになかなかブログに書かなかったのは、今回も高水準の大変な力作なのはよくよく分かったんだけど、ドリームシアターのアストニッシングほどドハマリはしなかったから。コンセプトメーカーは当然ニールモーズ本人なんだろうけど、バンド名義だけあって作曲、アレンジのみならずリードヴォーカルなんかも各メンバーで分け合っているようだ。それもそれでOKだけど、自分の聴感上そこはあまり重要ではない。メロディ派の自分の感想を正直に言うなら、この2枚組100分超え大作は、オープニングのLongday~Overtureの2曲にすべて集約されている、そんな感じである。ニールモーズ節と言える分かりやすくキャッチーなメロディで、オォッ、って思えるのだが、その後はこの2曲で提示されたニールモーズ節が、アレンジを変え、転調しながら繰り返し登場するのである。しかもそれがCD2枚100分超に渡って。だからダメとか言いたいのではなくて、素晴らしいメロディがコレでもかと出てくるのは好きだし、ある意味プログレ作品の王道ではあるんだけども、同じメロディの変奏が100分超に渡って出てくるのはちょっとシンドイなぁって(笑)。ドリームシアターのアストニッシングも同様の作りだけど、美味しいメロディは一つではなく、異なった数種の美味しいメロディが2枚組全体に散りばめられていた。だから飽きなかったと思う。

決して本作を否定してるわけでも貶しているわけでもない。繰り返すけど大変な力作である。ただ、それだけの力作として印象に残るか残らないかという意味では、今作はそれこそCD1枚組60分前後にまとめてくれた方がもっと印象に残ったかなって、そんな気がするのである。

ちなみに本作をリリースしたニールモーズ及びマイクポートノイは、早くも今度はフライングカラーズの3rdとなる作品の制作に取り掛かっているとの事。ほんと仕事好きなんだなぁって、そういうオチである(笑)。

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2016年11月25日 (金)

イエス 2016年来日公演 3日目(大阪) YES JAPAN TOUR 2016 (Nov 24, 2016 @ Orix Theater OSAKA)

まず始めにアレだ、昨日UPしたTHE RYO OKUMOTO PROJECTのライヴ参戦レポ、イエスの大阪公演に向かう前に急いで書いたので案の定、誤字脱字が数か所あった。一番ヤバかったのはユーライアヒープの事を「ユーラーアヒープ」と書いてしまってたところ。それを後で自分で見つけた瞬間、顔が青ざめてしまったぜ。拙の周辺にいる漆黒の闇よりも深いヒープマニアの方々にバレないうちに修正しておかないと、って思うと気が気じゃなかったわ。そこら辺の修正と、一部加筆をしたのでまた読んで頂ければ。

それで、前日の神懸かり的な出来事の余韻が脳裏に渦巻く中で、イエスの大阪公演に参戦。今回もいつものように、私はプロの音楽評論家とかじゃないので音楽的な解説とかじゃなく、完全に自分目線の当日一日のドキュメント的な参戦レポ行きます。

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2016年11月24日(木)。午前中に急いでブログを書いて、14時ごろに自宅を出発。途中梅田で軽く腹ごしらえをして夕方17時からの先行物販に間に合うように四ツ橋へ向かう。オリックス劇場前に到着して、いつものウェットン仲間の皆様と合流。前日の出来事をアレコレ喋りながら盛り上がる。物販でパンフと白Tシャツを購入。そのままオリックス劇場入り口左にある、天井の高い小洒落たカフェでお茶会開始。プログレファンばかりなので、イエスだけじゃなく、先日来日したヤンアッカーマン及びフォーカスの話やら、フィルコリンズの話になったかと思えばジェネシスの話になり、更に派生して、泣きたいときにはアンソニーフィリップスのスローダンスが最適だの、ワイワイ言ってる間にあっという間に一時間が経つ。18:30頃に店を出る。ちなみにこのカフェ、内装とか雰囲気はとても気に入ったんだけれども、アップルティーは注文しない方がイイ。そこだけ今後の注意事項(苦笑)。そして改めてオリックス劇場に入場。ここでもいつものマイミク某iちゃんと遭遇。現行イエスの某メンバーの女性関係の話でウヒャウヒャ盛りあがてしまう。この話はブログでは触れません(笑)。そしてロビーにはARWの2017年4月来日、尼崎公演の貼り紙が。

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ポスターとは言えないこの急ごしらえっぽい貼り紙が笑いを誘う。東京はもっとちゃんとしたポスターとかチラシがあったんじゃないの(苦笑)。ちなみにチラシはこんな感じのペラ紙ですけど(苦笑)。

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オイオイ頼むよって(笑)。

席について開演を待つ間はSNSを見たりして時間を潰す。場内は開演前も開演後も写真撮影は一切禁止との事で、最近の流れからするとエライ厳しい。なのでこの記事もライヴの演奏シーンとかは一切なし。で、待ってる時間に近くの席の方から突然声をかけられる。「もしかして、joshoさんですか?」みたいな。はい、そうですと答えると、いつもブログ見てます的なお話で、何やら照れくさいような恥ずかしいような・・・。私は音楽業界人でもないし、また音楽業界に知り合いがいるとか、そういうのも特にないし、そういう繋がりを欲してもいない。善良なイチ市民、イチ音楽ファンでいたいのだが、でもこうやってブログ見てます、みたいに声をかけて頂けると有難かったりもする。30代半ばの京都在住のお若い方で、コージーパウエルがお好きとの事。私も若い頃は(今でも時々)コージー参加期のレインボー、MSG、ホワイトスネイク、EL&パウエル、ブラックサバスのTYRなんかはよく聴いていたので、十分に話は合う。そして定刻19時にいよいよ開演。

最初にステージ中央にリッケンバッカーのベースが置かれ、クリススクワイアのペンによるイエスのオンワードをBGMにクリス追悼映像が流れる。最初から泣けるやないか。そしてストラヴィンスキーの火の鳥じゃない、青少年の管弦楽がナントカのお馴染みの出囃子に乗ってご機嫌なハウ爺を先頭にメンバー入場。ドラムはアランホワイトの代役ジェイシェレン。例の、ドレミ、ドレミ、ドレミ、ドレミ、ドレミ・・・・、のギターのアレで演奏開始。ここからはセットリストに沿って軽く感想行きます。

--- 第一部 ---

Machine Messiah
White Car
Tempus Fugit

アタマ3曲はドラマから。ドラマの1曲目がオープニング。コレは嬉しい。特に私の場合、2012年の来日公演に行っていないので、ライヴでドラマ曲を直接聴くのは初めてだったりする。ドラムのジェイシェレン、ベースのビリーシャーウッドのリズム隊のコンビネーションも抜群。ジェフダウンズの80年代的な鍵盤サウンドに包まれてハウ爺のギターも元気一杯じゃないか。いやお見事。リズム隊が若返ったことで全体の演奏も、いつも心配なハウ爺のギターの演奏も充実して聴こえる。これは今回の公演、期待できるぞって思わせてくれる。そのままドラマ2曲目の小曲を挟んで光陰矢の如しへ。この曲も嬉しいんだけれどもちょっとハウ爺、怪しいかな(笑)。赤のストラトが似合わない。いや、そういう問題じゃないか(笑)。

I’ve Seen All Good People
Perpetual Change
And You And I
Heart Of The Sunrise

ここから4曲はそれこそウドーさん言うところの、イエスソングスからのベストセレクションってヤツですか(笑、軽く嫌味)。パーペチュアルチェンジが久しぶりなので注目なんだけど、私が最近ARWの北米ツアーライヴ音源を聴いてしまっていたのが良くなかったかも。あれに比べるとやっぱりスローで、個人的にズッコケそうになる。ハウ爺頑張れ!ハウ爺頑張れ!って。あとの曲は名曲だけどもお馴染み過ぎて、安定の癒しすら感じてしまって、近くの席の人なんかウトウトしてたし・・・、私も成仏寸前。

今回のライヴは二部構成。ココまでで第一部終了。20分のインターバルに入る。

--- 第二部 ---

The Revealing Science of God
第二部はいよいよの海洋地形学の物語からのセレクションでまずは神の啓示。海洋アルバム自体は評価が分かれる作品だけど、これらの曲をライヴでじっくり聴けるのは、それはそれで楽しみだったので私としては眠くなること無く注目して聴けた。演奏は全く問題なく、むしろ今のハウ爺なんかはこの辺の曲でこそシックリきてるような気がする。ライヴで聴くとそんなに長く感じなかったのも我ながら不思議。良かった。

Leaves Of Green
海洋アルバムの2曲目だったか3曲目だったか(覚えてないのか、オイ! 笑)、古代文明の一番印象に残るセクションを抜き出しての演奏。ハウ爺からすれば自らのアコギソロのコーナーとしての位置付けも出来るしこちらも楽しめる。この美しい曲、ジョンディヴィソンのヴォーカルがココではよく映える。コーラスのビリーも見事。

Ritual
個人的なハイライトはコレだな。儀式。ビリーシャーウッドがベースを弾きまくる様がまるでクリススクワイアそのもので、それがイイか悪いかは別にして、このバンドはイエスなんだと思わせてくれる働きぶりが見事。そしてパーカッションセクションのところでドラムスツールに、ジェイシェレンに代わってアランホワイトが座る。アランの登場に大歓声。ただ、この曲を聴いてきた自分の中のイメージが、どうしても75年クイーンズパークの映像のイメージがあるもんだから、パーカッションと鍵盤で異様にテンションが張りつめて爆発して静かな部分に入るような、あのイメージでは無かったのがちょっと拍子抜けした感じ。アレ、もうソコ?みたいな。でもやっぱり儀式を生で聴けたのは良かった。大満足。

--- アンコール ---

Roundabout
Starship Trooper

アンコールは定番のこの2曲で。ドラムは療養明けのアランホワイト。ジェイシェレンのドラムセットで叩くのと、療養明けである事で、若干アランの演奏に違和感を感じたが、きっと無理して来日してくれたんだろうし、そこは大目に見てこちらも単純に楽しみたい。あとそれから、なんて言うのか、サウンド的なことは別にして、アランがドラムに入ることでステージを観る絵ヅラ的なものが、安定感が出てくる。ステージ向かって左にハウ爺が居て、右奥にアランが居る、その存在感だけでイエスとしての絵ヅラの安定感を感じてしまうのだ。そういう意味では歴史を背負ってきたメンバーってのは、少しの演奏の衰えが見えたとしても、他に代えがたいオーラがあるんだなって事も感じてしまう、そんなことを思いながらアンコールを楽しませて貰った。

今回の来日公演発表時は、海洋2曲とイエスソングスのベストセレクションっていう告知で、多くのファンにそっぽを向かれてしまい、さぞかしチケットが売れなかったのか直前になってドラマ曲も追加みたいな告知が出て、ウドーさんの対応はなかなか笑わせてくれた。ま、ビジネスだし確実に収益を上げるために保守的な選曲のライヴで、って考えたのかも知れないけど、今回ばかりはファンのニーズを読み誤ったのかな?って気がするドタバタぶりだったな。その辺は語り出したらキリが無いので止めておく。

終演後はいつものウェットン仲間の皆さんで出入り口付近に再集合。雑談しつつ記念に集合写真撮ろうぜってことで写真撮ってるところへ、昨日上本町でお目にかかったばっかりの、スポックスビアード奥本亮さんと再会。亮さんも昨日ジェイシェレンとの再会がキッカケで、このイエス大阪公演を観に来られていたのだ。亮さん昨日はどうも~って、勝手に友達感覚で声をかけた私はいったい何様かと(笑)。折角なんで私の仲間のみんなと写真お願いしますってことで、亮さんと一緒にこのような記念写真を撮らせて頂きました。

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ついでに昨日に続いて馴れ馴れしくツーショットもお願い。

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お仲間の皆様も亮さんにお願いして、ツーショット撮影会になってしまった。オイオイお仲間の皆さん、ツーショット写真を撮ってもらったからにはスポックスビアードのCD買えよなっ(笑)。なんならお奨め指南しますし。

最後に今回の物販購入物をUPして置く。まずはパンフ。

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それから白Tシャツ。今回はこれが一番売れたんじゃないのかな。少なくとも私のお仲間の皆さんは漏れなくこの白Tを買ってたよ。もうなんか、コンサートグッズのロックTシャツと言えば黒、みたいなのに飽き飽きしているから。黒いTシャツばかり持ってても仕方ないしね。

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来場者全員に配布されたクリアファイル。今回の日本ツアーの3日目だったから、きっと今日はドラマのクリアファイルじゃないの?それなら嬉しいよね、みたいにお仲間とのお茶会でも話してたんだけど、何の事は無い、海洋デザインでした・・・。これはこれで綺麗だけど。

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最後に、詳細は言えないけど、お友達を通じて頂きました。セットリスト用紙。

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以上、夢のような2日間も終わって、また明日からは現実の人生の闘いに戻る。辛くても頑張る、それだけだ。年内のライヴ参戦はこれで終わり。あ、音楽ライヴはね。プロレス観戦はあるけど。次は来年2月のジャーニー、スティックメン。

なお、たった今、ジャーニーの追加というか、2017/2/7武道館にて、一夜限りのエスケイプ、フロンティアーズ完全再現ライヴって知らせが届いた。なんだよ、大阪城ホールでもやってくれよって。もったいぶらずにさ・・・。

イエス関連については、次はアンダーソン、ラビン、ウェイクマン(ARW)だな。どっちがどうとか、もうそう言う議論は私は興味が無いし、イエスが2種類楽しめる、だから嬉しい、って感じで楽しく盛り上がっていきますよ。

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2016年11月24日 (木)

奥本 亮 2016年大阪公演 THE RYO OKUMOTO PROJECT PROGRESSIVE NIGHT IN OSAKA(Nov 23, 2016 @ STAR LIVE U6 OSAKA)

何でも思い通りに生きてる人ってまずいないだろう。むしろ思うにまかせぬ人生を悪戦苦闘しながら生き抜いていく、その努力と前向きな気持ちを持ってる人は悪戦苦闘でも愚痴をこぼさずに大奮戦して大成長できるんだと思う。しかしながら、人生に一度や2度くらい、ウソでしょマジで?みたいな思わぬ幸運に巡りあう事があってもいいだろう。大げさかもしれないけど、そんな幸運に巡りあった一日であった。

掲題の、スポックスビアード鍵盤奏者、奥本亮さんのプロジェクトによるプログレナイト大阪公演に参戦しました。ライヴの内容が素晴らしいのだけれど、加えて個人的にとても幸運な経験が出来たので、そのこと含めて臨場感たっぷりのレポ行きます。

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2016年11月23日(水)、世間では祝日のこの日、例によって仕事がシフト勤務の私は、11/24(木)のイエスの大阪公演に参戦するために24、25日を公休になるよう職場で調整してもらっていた。11月は2日と3日もフランシスダナリー東京公演参戦の為に連続公休をお願いしていたため、それ以外の勤務シフトがとてもタイトになり、24時間の連勤が続いてヘロヘロになりながら朝に帰宅。その意味ではこの日は明けオフなので時間があると言えばある。ラッキーにもそこで奥本亮さんのライヴが大阪であるとの事で、後先考えずに予約をしていたのであった。しかし亮さんには失礼ながら、マジで疲れ切っていて、24時間勤務明けだから当然寝不足でもあるし、正直な話、やっぱりキャンセルして翌日イエス大阪公演に備えてゆっくり寝ようかな、とか思いながら帰宅した。

帰宅して眠い目をショボショボさせながらメールや各種SNSをチェック。いつものユーライアヒープ宣伝部長にして、伊藤セーソク先生にもその名を知られる、厚木のマイミク某Kさんからメッセンジャーでメッセージが。曰く、マイミク某Kさんが亮さんへ直メッセージして、亮さんとはGPS時代の同僚であるジェイシェレンが丁度イエスで来日中だとお伝えしたとの事。亮さんはジェイシェレンがイエスで来日中だという事をご存知なかったらしく、では連絡取ってみると仰っていた云々・・・、という内容のメッセージを頂いたのだ。この瞬間から眠気が吹っ飛び、私のバカ脳が大妄想を開始。イエスはこの日に東京から大阪へ新幹線で移動のはず。という事は亮さんもイエスの面々も同じ日に大阪に居ることになる。まさかまさか、亮さんがジェイシェレンに連絡を取って、ジェイが亮さんのライヴに遊びに来たりするかも、などと勝手な妄想開始、更に妄想は拡がり、ジェイはビリーシャーウッドと仲良しのはず、来るならジェイがビリーも連れてくるかもしれない・・・、などとチョー身勝手な妄想が頭の中で全開。キャンセルしようなどという考えは吹っ飛び、この大妄想にのっとって、亮さんのライヴへ出かける準備開始。なぜか荷物が増えて数種のCDジャケとサインペン(笑)。

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1時間だけ家で仮眠を取って午後3時前に京都亀岡を出発。妄想呟きでツイッターやミクシィのお仲間の皆様を楽しませつつ、梅田で乗り換え時にいつものように冷やかしでディスクユニオン大阪店へ。プログレ中古新入荷コーナーを見ると、なんと私を待っていたかのように、ジェイと亮さんが参加していたGPSの国内盤CDが。ますます妄想が拡がってしまい衝動買い。

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そのまま地下鉄谷町線で谷町九丁目へ。歩いて上本町六丁目、上本町ハイハイタウンに到着。大阪庶民なこの飲食ビル、大好きな雰囲気。餃子の王将で安く腹ごしらえをしてSTAR LIVEに入場。お店めっちゃ綺麗。

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ビールとか飲むとトイレが近くなるので、ウーロン茶だけ(笑)注文して開演を待つ。この頃にはすっかり気持ちが現実に戻って、まさかバカな妄想は実現することは無いだろうと、冷静になってスポックスビアードの名曲群がライヴで聴ける楽しみで胸が一杯になっていた。

開演時間の18時30分ごろ、そろそろメンバーの皆さん登場するのかなと、店の入り口の方を見ると、、、

エッ、エッ、エーーッ!
ウソ? ウソ? マジで?
ゲロマジ??

背の高い外人を含めた4人が入店!

来た、来た! キターーッ!!!
ビリーシャーウッドやん!!
ジェイシェレンやん!!

拙の手足が震える。震える手でアイホンを手にとりあえず写真を撮る。

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いやいや、写真撮るって、違うやろ、と自分に言い聞かせ、開演時間なのに席を立ってビリーとジェイに近付く。他のお客さんは、あの外人さん誰?って雰囲気。以外にプログレファンの人は少なかったのかな? よくわかんないけど。お一人だけ、イエスのメンバーである事に気付いた方がジェイ&ビリーとスリーショットで写真を撮られた。近付いた私はジェイ&ビリーに向かって、

「ハイ、ジェイ。ハイ、ビリー。アイアム、ビッグイエスファン!!」

と分かったような分からないような、あの時得意になったつもりの英会話を駆使して話し掛ける。笑顔のジェイ&ビリー。実は愛想笑いだったのかも知れないがそんなことは関係ない。再び英語を駆使して、

「ピクチャー、OK?」

と話しながら無理やりジェイ&ビリーの間に割って入り、近くにいた他のお客さんに拙のアイホンを預けてスリーショット写真を撮ってもらう。

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続けて、

「サイン、OK?」

と一方的に話し掛けて、ビリーにはワールドトレイドのCDジャケを、ジェイにはさっきDU大阪店で買ったばかりのGPSのCDジャケを差し出す。ここは二人とも機嫌よくサインをしてくれた。

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いやぁ、身勝手な妄想が本当に現実になって、夢見心地な気分かつ放心状態となってしまった。いやホントに、こんなことってあるんだなぁって。もう2度と「ビリー臭」なんて言っちゃイカンなこれは。

さて、掲題から話が逸れっぱなしではそれこそ亮さんに失礼である。この後いよいよ開演。

メンバーの皆さんが大拍手に包まれて入場。オープニングナンバーはもちろんスポックスビアードで私も大好きな名曲、On A Perfect Day。メロディもアンサンブルも絶品の素晴らしさ。ドラムの人は何と若干21歳との事。ギターの人もお若い感じ。ヴォーカルは亮さんの奥様の啓子さん。サックスの方の演奏も、スポックスビアードの曲に違和感なくハマって、見事にスポックの世界観が再現されている。難解なプログレ曲を難なく演奏するベースの方、カッコ良過ぎ!最高のオープニング。

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途中で亮さんが、今日はアメリカから友達が来ているから、とジェイ&ビリー、スティーヴハウのギターテック、女性の方の4人を紹介。

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これまた大好きなスポックスビアードの6作目の2枚組大作SNOWに収録されている絶品バラード、Carieがバンド演奏で啓子さんのヴォーカルでしっとりと演奏される。う~ん、美しい。

亮さんの息子さんのセイジさんも登場されて、ラップの曲を披露。ライヴでラップを聴くの初めてだけど、すっかり気分が盛り上がっていた私は調子よくノリまくる。ってかセイジさん、すげーイケメン。

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亮さんのショルダーキーボードの熱い演奏も聴けた。

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セットの最後は、ベストアルバムに収録されたニールモーズ作の20分超えの新曲Falling For Forever。この曲はキ〇ガイのような才能の持ち主ニールモーズがわずか2日間で書き上げ、全ての楽器を自分で演奏したデモトラックをメンバーに提示してきたetc、ユーモアを交えて亮さん自らが解説して下さった。そして演奏が始まる。これが聴きたかったのだ。メロディ、アンサンブル共に最高の、スポックスビアードのカッコいいプログレがコレでもかと楽しめる曲。もう曲後半の方なんか、このまま演奏が終わらずにずっと続いて欲しいと思ったくらい。これが聴けるだけでも今回のライヴはプレミア感があるってもんだ。

アンコールはこれまたスポックスビアードの私の大好きな名曲Walking On The Wind。最高のアンサンブルとメロディに酔い痴れて大団円。

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タップリ2時間の極上プログレナイトだった。もっともっと聴きたかったくらい。今度はスポックスビアードでって言いたいところだけど、現実はなかなか難しそう。こちらも応援頑張らないと。

終演後は亮さんとGPS同僚のジェイが随分話し込まれていたようだ。

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私も亮さんと少しだけお話しさせて頂き、Falling For Foreverが素晴らしかったことをお伝えさせて頂いた。そして、厚木の某マイミクKさんは私のマブダチであることも(笑)。更には先日スポックスビアードを脱退したドラマーの後任について、まだ未確定ながら、現在進行中の貴重な情報も亮さんから教えて頂いた。公のブログで書いてイイものか分からないのでココでは詳細は伏せるけど、この後任が実現するなら、スポックスビアードのファンはみんな喜ぶだろう。無事に話し合いが進むことを望みたい。最後に亮さんにスポックスビアードのV(ファイヴ)と、先ほどジェイシェレンにサインを入れて頂いたGPSにもサインを頂く。

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最後に亮さんと記念写真を撮って頂きました。

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イエスのビリーシャーウッドとジェイシェレンに遭遇するという妄想が現実になった奇跡も、始まりはマブダチのマイミク某Kさんの行動から。物事全てにはそうなる理由とか、影で努力してくれた人がいるという事を今回ほど実感したことは無い。人目につかないところで奮闘する人を大事にしなければいけないし、そういう友達がいることを我ながら嬉しく思う。

話が逸れた記事になってしまったけど、繰り返しになるけど奥本亮さんとバンドメンバーの演奏は本当に最高だった。それを小さなライヴハウスで間近に観れる幸運、これこそが一番の喜びであったことは敢えて強調しておきたい。

さて、これからイエス大阪公演に向かうので、急いで書いたこの記事の内容が誤字脱字や変な部分はあるかも知れないけど、そこはご勘弁を。明日見直します(笑)。

追記:11/25 誤字脱字の修正と、若干の追記をしました。

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2016年2月25日 (木)

【Short Review 15】SPOCK'S BEARD "THE FIRST TWENTY YEARS"

ドリームシアターの新譜ジ・アストニッシングのレビュー(パート①パート②)に疲れ切ってしまったのでブログもちょっとご無沙汰してしまった。でもこの間のアクセス数が凄くてさすがメジャーバンドの求心力は凄いなと改めて感心した。他にも数か月前から入手してるけどブログに取り上げてないものがまた溜まってきたのでショートレビューを駆使しつつパパッと更新して行こう。

元スポックスビアードの中心メンバーだったニールモーズが Morsefest 2016 なるイベントを開催する旨の発表があった。スゲーよな、自分の名前を冠したフェスって。日本のプロレス界で言えば猪木祭みないなもんでしょ。武藤敬司が真似して6月10日に武藤祭とかやってた気もするけど。武藤で610ってか。昔スペースローンウルフで凱旋帰国した頃に610って書いてある変なヘルメット被って登場してた。時代はUWFのシリアスなプロレスに移行してたから武藤の売り出し方は若干浮いてて可哀想だった。

・・・いやいや、そんなことはイイ、Morsefestだ。Morsefestでニールモーズ在籍時スポックスビアード最後の2枚組大作"SNOW"の完全再現ライヴをやるとの事。しかも現行メンバーのスポックスビアードにニールモーズと、更に2代目ヴォーカリスト兼初代ドラマーのニックディヴァージリオも合流して、スポックスビアード歴代メンバー全員でSNOWを再演するという、バンドのファンにとってはビックリなイベントとなる。ニールモーズにとってはある意味バンド時代の集大成ともいえるSNOW、私も当時リアルタイムでCD2枚組+ボーナスディスク(他バンドのカヴァー曲集)の3枚組限定ボックスを買っていた。ところがその前作の"V"が個人的に最高傑作だったのに比べてSNOWは少しだけ取っ付きにくい印象があって、一番よく聴いたのはボーナスディスク収録のイエスの南の空のカヴァーだったという、笑えない話になってしまった。2014年のスポックスビアード来日公演に感動して改めてSNOWも見直さなきゃと思っていたところだった。これからちゃんと聴こうと思う。それからこのフェスのSNOW完全再現、是非DVDで出して欲しいところだ。そこは一方的に期待したいぞ。

そんなスポックスビアード歴代メンバー総出演のキッカケになったのかもしれないのが昨年2015年11月に発売された掲題のスポックスビアードのベストアルバムである。

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バンドの諸作から満遍なく収録されたベスト盤で加えて90年代の各種映像もDVDで収録されている。この映像集はマニアの方の満足度はどうかわからないけど、私の場合、映像まではそんなに熱心には追ってなかったので非常に有難い。とても楽しめる。2CDの方は、プログレ系バンドの場合、アルバム一枚通しての個性が強かったりするとベスト盤って案外違和感を感じて面白くない場合が多い。例えばイエスなんかはベスト盤ではなかなか聴く気がしない。ファンだから仕方なく買うみたいな。しかしこのバンドの場合、アルバム単位もイイのだけれど、曲単位でとても魅力があるのでこういったベストアルバムの体裁になるとそれはそれで非常に楽しめる。新鮮さも感じたり。そして本作で最大の注目はラストに収録された新曲 Falling For Forever である。かつてバンドのメインソングライターであったニールモーズのペンによる20分超えの大作、これはもう安心のモーズ印、いい意味でいかにもニールモーズが作りそうなシンフォニックでテクニカルでメロディアスな曲である。そしてこの曲は上記の歴代メンバー全員参加で、ヴォーカルはニールモーズ、ニックディヴァージリオ、テッドレオナルドが順番に登場する。ファンへのお楽しみプレゼントといったところか。勿論ニールモーズありきという事ではなく各メンバーの卓越した演奏力が曲のクォリティを高めてることは言うまでもない。こうしてバンドを離れたメンバーも友好的な関係にあることはファンにとってもバンドを信頼できる重要な要素だったりする。

スティーヴンウィルソンにしてもそうだが、なぜかこのバンドも海外と日本での評価というか売れ方に差がある気がして、なんでなんだろうと不思議である。ライヴの素晴らしさを実体験すればきっと分かって貰えるんだが。これからも日本のファンを見捨てずにクォリティの高い作品とライヴを展開してくれることを期待しています。

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2015年12月 1日 (火)

【Short Review 9】フライング・カラーズ 「フライング・カラーズ」 (FLYING COLORS "FLYING COLORS")

前後に何の脈絡もなく時々やってしまう「何を今更」シリーズ、フライングカラーズを今更ながらに購入。

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ドリームシアターを脱退後のマイクポートノイについては、自らが創立に関わったDTを脱退してしまったばっかりに何か心の穴を埋めるかのようにワーカホリック状態になっていて、もう全くフォローが追い付かない。それはスポックスビアード脱退後にソロとしてシーンに復帰して以来のニールモーズも同様。マイクポートノイとニールモーズはプログレ&HR/HM界隈では一番の働きもんだろう。トランスアトランティックだけは素晴らしい充実したプログレ作品を発表してくれていてどうにかフォローしているものの、それでも内容てんこ盛りのライヴ盤までは追い切れていなかったりする。買うだけ買って視聴していなかったり。メロディアス好きの私なのでニールモーズのソロも本当はフォローし続けたいがこれまた追い付かない。ましてやフライングカラーズなんてのは初めから私の購入ターゲット対象外になっていた。内容の良し悪し以前にもう聴く時間もないし話題を追い切れないから。

気が付くと既に2ndアルバムまで出しているとの事。たまたま他の何かを検索して調べていた時に偶然このフライングカラーズのレビュー記事を見てしまい、その一部に私の感性を刺激するフレーズが見当たってしまった。80年代ハード、ポップ、メロディが良い等云々。それなら1枚だけ聴いてみるかとタワーレコードの貯まっていたポイントを駆使してダーターで購入。もともと情報もそんなに追ってなかったので何となくの印象でこれもまたニールモーズとマイクポートノイの別プロジェクトなんでしょ? としか思っていなかったが実際には現ディープパープルのギタリスト、スティーヴモーズと、そしてニールモーズが曲作りの中心だという事らしい。そこへドラマーとしてマイクポートノイが合流と言う図式?

聴いてみて、一曲目の出だしで、あ、これは買って失敗したかな? と一瞬思ったがサビ部分がとても聴きやすくて、2曲目以降も落ち着いた80年代ハードロックとメロディアスな要素が融合していて確かに聴きやすい。少なくとも私の好みからすれば買って損したという気分にはならない。何かに例えるのはあまり好きではないが敢えて言うならトランスアトランティックの長尺で濃い楽曲をいい意味で短く薄めて大衆的にしたような感じ。それでも最終曲 Infinite Fire は12分に及ぶニールモーズ節満載の良質なプログレ作ではあるが。でもトランスアトランティックの20分超えや30分超えが当たり前の楽曲に比べれば短いし取っ付きやすい。その12分の Infinite Fire は、中間部にカッコいいギターソロやオルガンソロ、キメのユニゾンフレーズを挟みつつ、これでもかと繰り返される哀メロ美メロが素晴らしくて一度聴いたら忘れられない。最初からヘヴィローテになってしまった。

メンバーの顔触れが誰もが認める実力者ばかりなだけに、そういうミュージシャンがちょっと肩の力を抜いてキャッチーな曲を作ると、それはもう良いに決まっている。本当に実力のあるHR/HMグループほどバラードを作らせたら高品質のバラードを作ってしまうという方程式からしてもこの理屈は当てはまる。この作品は案外と言っては失礼だが、聴くこちら側も肩の力を抜いて楽しめる、でもしっかり作曲されていて演奏も充実していて、もしかしたら言う事なしの逸品なのかも知れないと、今更ながらに思えてきましたよ。2ndの購入も検討しないとな。

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2015年10月11日 (日)

【Short Review 2】 BEGGS BOOTH D'VIRGILIO HACKETT LONGDON REED "SPECTRAL MORNINGS 2015"

スティーヴハケットの名曲スペクトラルモーニングスが、パーキンソン病治療支援チャリティシングルとして再録の上で発売された。

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チャリティ目的であることはちょっと置いておくとして、普段こういう再録モノはあまり興味はないんだが今回はハケット超名曲であることに加えて、元々ハケットのギター中心のインスト曲が歌詞の付いたヴォーカル入りで録音されたとあって、それはちょっと面白そうってことで購入してみた。以下写真のように4ヴァージョン収録。

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ライフサインズで存在感を示し、ハケットのバンドやスティーヴンウイルソンのバンド等、大物から引っ張りだこのニックベッグス、加えて元スポックスビアードのドラマー兼2代目ヴォーカリストだったNick D'Virgilio(何て読むの?笑)、張本人のハケット自身も参加している。

そう言えばニックベッグスは自身が中心となったプロジェクト、THE MUTE GODSをマルコミンネマン、ロジャーキングとのトリオで始動させていて、2016年1月には新作発売予定との事でそちらも楽しみ。

Nick D'Virgilio(何て読むの?)が所属したスポックスビアードも来月11月にはニールモーズが書いた20分近くの未発表新曲入りベストが発売されるとの事。この未発表曲には歴代3ヴォーカリストが共演しているとの事でコレも楽しみである。そもそもニールモーズの作る曲は金太郎飴の如く(良い意味で)メロディアスでハズレが無いし。

・・・みたいな感じで豪華メンバー参加の今回のチャリティシングル、歌詞の付いたヴォーカルヴァージョンを早速聴いてみたが、う~ん、やはりハケットのロマンティック&メロディアスなクリアーなギターの音色で聴き馴れていたせいかやっぱりちょっと違和感が。。。でも決して悪くはない。歌自体も上手いしコレはコレで聴ける。でもなんかやっぱりコレを聴くと改めてオリジナルを聴きたくなるところがこういう再録モノの限界だな。オリジナルを超えることは容易ではない。でも元々名曲だけあって曲の良さは失われていないからそれで良し(どっちやねん!!)。

現在のハケットの最新ツアーの2部構成の1stセットがこのスペクトラルモーニングスで始まっていて、もう今から来年2016年の来日公演が楽しみでしょうがない。いきなりスペクトラルモーニングスやで。オープニングから感動すること確定。

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2015年8月30日 (日)

SPOCK'S BEARD "THE OBLIVION PARTICLE" (Limited Edition)

注文していたスポックスビアード待望の新作がようやくウチにも到着。デジブックの限定盤で購入。

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立て続けに3周ほど聴いての感想を。立て続けに3回通しで聴いたくらいだから既に気に入っているのである。'The Center Line' の勇壮なワクワクする疾走感とメロディの融合がカッコ良過ぎて悶絶しそう・・・。

この25年くらいの間、70年代大物プログレバンドを後追いで沢山聴いてきたし今でもそう言った大物のライブアーカイブとかリマスターデラックスBOXとかが発売されるたびに、おいおいマジかよとか、この修行のようなBOXはなんやねんとか言いながら有難がって大枚はたいている。同様の人も多いと思う。それはそれで面白いがやはりなんといっても現役というか今現在にシーンの真ん中を走るバンドを追う事の楽しさは他には代え難いものである。前にも言ったが何々に似ているとか、何々っぽいっていう観点だけでは今現在を走るバンドをフォローするにはあまりにも寂しいし、そんなのはすぐに飽きる。もしくはそのバンドの音楽の魅力の本質を見失うことになる。しかし私の中ではこのバンドは何々に似ている・・・では済まない魅力があるし、ということはこれはスポックスビアードというジャンルなのである。スポックスビアードというジャンルがあってそれを支持するオーディエンスがいる、極めて健全な作り手と聴き手の関係だと思う。その規模の大小はまぁ置いておくとして。あの素晴らしかった2014年の来日公演でその本物の実力というものを大いに体験させて頂いたからには次に期待するのは当然であるし、ライヴの素晴らしさの体験がファンをより惹きつけるのは地力がある証拠でもある。

もの凄くスポックスビアードに詳しいというわけでは無いので細かいことは抜きにして一曲ずつ一言感想行きます。

① Tides of Time

オープニングにふさわしい、私がこのバンドに期待するすべてが詰め込まれた曲。私が好きなタイプってのは例えばジェネシスで言えばDUKEの一曲目Behind The Lineのようなカッコいいプログレ。この曲はまさにカッコいいプログレでメロディも良くアレンジも練られていて、難しいことをしているんだろうけどその難しさをひけらかすことなく耳触りが良くて腑に落ちるメロディと歯切れの良いサウンド、言う事なしの名曲。

② Minion

爽やかなアカペラで始まるところが思わずオッと耳を惹く。シャキッとしたギターカッティングもありつつ、じっくりとテクニカルかつ重厚に積み上げられた各楽器の組み合わせと爽やかなヴォーカルメロディが無理なく耳に入ってくる。更には美しいピアノソロもあり飽きさせない。テクニカルだけだと個人的には飽きるタイプなのでこのようにうまく展開させてくれていると私の聴き方の好みとしてはありがたい。

③ Hell's Not Enough

これまた前2曲とは異なるタイプというか始まり方が如何にも英国の霧に包まれたファンタジーの雰囲気。しかしヴォーカルが入ってくるとガッチリとボトムの効いた音像。その組み合わせの妙が面白い。

④ Bennett Build a Time Machine

優しいメロディは牧歌的な雰囲気であるがそれだけだと飽きる。ここではコーラスが爽やかで更には途中から転調してコロッと雰囲気が変わりヴィンテージなメロトロンの音色で思わずニヤッとする。そこで終わりなら何かの真似だっけ?で済むんだがその後も異なる展開がなされ飽きない。よくこんだけ次々アイデアが出てくるもんだなと感心。

⑤ Get Out While You Can

ん~ん、ちょっと個人的には心に引っ掛からなかったかな。あくまで個人的に好みの問題だと思う。曲中に突き抜ける展開とかメロディがあったら自分の感じる印象はまた違ったかもしれない。

⑥ A Better Way To Fly

途中からのスピード感が意外で、だからこそ光る良く工夫された細かいフレーズが心地よい。

⑦ The Center Line

もう最初に言ってしまったけどもう一回繰り返し言う。勇壮なワクワクする疾走感とメロディの融合がタマらない。狂おしいくらいカッコ良い。何回でも繰り返し聴きたい。

⑧ To Be Free Again

静かにゆったりした始まりから分厚く音を重ねて行って、プログレという言葉でイメージする音像がモロに提示されている。そこからまたアコースティックな展開になるんだけども後ろで薄く広がるメロトロンがやはりプログレだなぁって。重厚な大作。歌詞の意味が分かればもっと楽しめるのかも知れない。

⑨ Disappear

本編最後を飾るこれまた多くの展開を含む素晴らしい曲。6分半の中にこれだけの展開を、それも無理なく自然に埋め込めるのはどういう才能なのか。私のような素人には説明できないが感嘆するのみ。

--- Bonus Track ---
⑩ Iron Man

ロードウォーリアーズの入場テーマね、プロレスファン向けには(笑)。ブラックサバスのアレ。

以上、とにかく耳に付く多様な音楽性と展開。これだけのアイデアがあればうまく引き伸ばせばアルバム3枚くらい作れるんちゃうか?と思うくらい。つまりは当たり前のことだけど手抜きなしの渾身の力作と言える。でもスポックスビアードには「渾身!」とか「力作!!」とかいう言葉は似合わない。なぜならこれくらい当たり前と言わんばかりの、難しいことを難しく見せない潔さがあるから。まだ3回聴いただけなのでもう少し聴けばまた上記の印象は変わってくるかもしれない。

さて、次の来日公演を実現できるか、いろいろビジネス的に難しいこともあるかも知れないがそこは日本のオーディエンスの盛り上げでシーンを動かすくらいの意気込みでいきたい。でないと70年代のバンドや、そのカヴァーバンドのライヴイベントばかりを追っかけなきゃいけないロックファンがある意味可哀想だから。もっともそれを追う追わないはその人それぞれだけど。

でもね、ここに今を生き抜く本物があるんですよ!!

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2014年5月12日 (月)

SPOCK'S BEARD JAPAN TOUR 2014 初来日公演 (May 10, 2014 @ EBISU LIQUID ROOM)

スポックスビアードのデビューから20年にして遂に実現した初来日公演、2日目の恵比寿リキッドルームに参戦。もう最初に言うけど、凄いものを観た。なんで20年もかかって初来日なのかが不思議過ぎる。あまりの素晴らしさに未だに感動とワクワク感が収まらない。

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95年のデビュー作、THE LIGHTでいきなりここ日本では結構な話題になっていたはず。私もご多分に漏れずデビュー作はリアルタイムで買った。プログレのオイシイところをつまみ食いしているというだけでは済まないリアリティがあったように思う。イエス的、ジェネシス的と言って済ませる向きも勿論あったと思うが、それはいつも比較対象を求めるリスナーの性だから仕方ない。エイジアのグラヴィタスのレビューでも述べたが、もう何々に似てる・・・とかそういう評論を始めだしたらキリがない。そういう観点でスポックスビアードを敬遠してきた人もいたかも知れないし、今回のライブも気にはなったけど参戦しなかった人もいるだろう。しかしスイマセン、断言させてもらいます。今回観なかった人、明確に勿体ないことをしましたよと(笑)。もう70年代じゃないし、あらゆるロックのスタイルは出尽くしてるんだから、誰々に似てる似てないとか、何々に似てる似てないとか、それはあって当然であるが、だからって避けてると勿体ないことをする事になる。もはや大事なことは、単純に自分にとって魅力的かどうか、自分の胸に響くか、自分が気に入るか、それだけで良いのである。

かく言う私も、じゃあスポックの事をこの20年ずっとフォローしていたかって言ったら実はそうではない。自分的には2ndがちょっと期待とは違っていた感があって、その次に買ったのは5枚目のV、続いてSNOW、そしてニールモーズの脱退と同時にフォローしなくなってしまった。特に音楽的な理由ではない、仕事が忙しくていろんなバンドを追い切れなかったというのもある。それが今回の初来日、正直言って最初はTRANSATLANTICだったら行くのになぁとか思った。最新作だって未購入だったし。しかしこういう時に仲良くして頂いている数人のマイミクさんが参戦を決められており、来日が近付くにつれてやっぱり気になり始める。迷った挙句、迷うくらいならGO! という某マイミクさんの格言を思い出し、なんと恵比寿のライブ前日の夜に急遽チケットぴあで購入手続き。便利なものでスマホから手続き完了と同時にセブンイレブンで発券可能になるのでそのままセブンイレブンで発券。

上で述べたように最近の作品は知らないのでキーボードの奥本さんが明かされていた11曲を大急ぎでYOUTUBEで各曲2回は聴いて予習。なるほどどの曲もスポックスビアードらしい、カッコ良く歯切れの良いプログレでイメージ通り。

そして5/10(土)当日、前日大阪でサイン会もあったとの事なのでブツを仕入れておこうと渋谷で途中下車して最新作BRIEF NOCTURNES AND DREAMLESS SLEEPの国内盤を購入しておく。いよいよ現地、恵比寿リキッドルームへ。行くと決めればそれはそれでワクワクする。はじめて行く会場でリキッドルーム建物内で迷ったのは私だけではないでしょうきっと(笑)。正直に白状しましょう正直にね。「上がって降りる」のが分からず(笑)、上がってロビーみたいなところでウロウロ。数人の方が降りて行くのをみて、あ、そうなのか、と後ろをついて行ってライブ会場に到着。ホッとする。マイミク様と挨拶もそこそこに、500円の水(苦笑)を買って着席。小さなライブハウスなのでどこに座っても観やすそう。

19時過ぎ、開演。一曲目からカッコいい。もうこの言葉しかない。理屈はイイ、カッコいいのである。プログレだけど小難しくなく、本当は難しいことをしてるんだろうけど、それを見せびらかさない明快さと歯切れの良さはこのバンド独特のものだろう。なんていうのかノレるのである。

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セットリストは以下。

01 Something Very Strange
02 Crack the Big Sky
03 Walking on the Wind
04 Hiding Out
05 On A perfect Day
06 Submerged
07 Afterthoughts
08 Waiting For Me
09 The Distance to the Sun
10 Go the Way You Go
----encore----
11 The Light

最新作から5曲あるのは今のスポックに対するメンバー自身の自信の表れだろうし実際どの曲も素晴らしかった。フロントマンTed Leonardはギターも弾けるしキーボードも弾くし、一人三役の大活躍。

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そしてTed Leonardが奥本さんから教わったであろう大阪弁MC、「どないや!」、私は関西人なのでこの時点でも大盛り上がり。そして日本から見ればフロントマンである奥本亮さんのMCはさらに盛り上がる。

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また写真撮影も動画撮影もバンバンOK、ネットにも遠慮なくUPしてくれとのことで、私もiPhoneではあるが写真数枚と、ある1曲分の動画を撮った。The Distance to the Sunの時にはドラマーのジミーも前に出てきてマイクで歌って見事なヴォーカルアンサンブル。

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このバンドは皆が歌えるのも強み。元メンバーのニールモーズも共作したWaiting For Meは一発で気に入ってしまった。そしてデビューアルバムで個人的に大のお気に入りナンバーGo the Way You Goだけは映像に収めてみようと決めていたので頑張って撮りました。ちょっとイントロの頭が切れたけどYOUTUBEにもUPしたのでご覧ください。

ドラムソロが含まれていて計20分以上、両手でiPhoneを構えて撮ったのでもう両腕がヘロヘロになったけど。でも改めてこの映像を観ても最高に感動的。最後の17分過ぎくらいからの、あの印象的な美味しいフレーズをタメにタメてリフレインしまくる、マジで泣きそうになる名曲。アンコールはこれまたデビューアルバムのタイトル曲で締めて大団円。

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2時間強のライブだったが2時間なんてあっという間だった。それだけ充実してて楽しかったし素晴らしかったし凄かった。冒頭でも言ったがなんで20年も経ってようやくの初来日なのか、こんな素晴らしいバンドが。奥本さんはじめ、ファンと一体となって盛り上げた今回の初来日公演はその一体感もなんか感動的。ロックバンドの本当の凄さが分かるのはやっぱりライブである。私も今回スポックの凄さを知ってしまった証人として、更なるバンドの大飛躍に貢献できるように盛り上げていきたい。

終演後はサイン会で、用意していた最新作と公演のチラシにメンバー全員からサインを頂いた。

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いつもサイン会の時は、そうでなくても引っ込み思案で英語力もアレなので、オーイェイとかプリーズとかセンキュウとかファインくらいしか言えないが、今回はなんといっても大阪人の奥本さんがいらっしゃるわけだから大阪生まれの関西人の私も調子に乗ってしゃべりました。

josho 「もう最高でしたわ!」
奥本さん 「やぁホンマに最高やったわ、絶対また来るで!」
josho 「絶対また来てください、楽しみにしてますわ!」
奥本さん 「ありがとうなぁ!」

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次回の再来日公演が実現するように我々も頑張る。そして次回は更なる規模でバンドを日本へ迎えようじゃありませんか!!

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