2017年12月13日 (水)

ジョン・ウェットン & ジェフリー・ダウンズ(ICON) 「アイコン・ゼロ」(WETTON DOWNES ICON "ZERO")

2ヶ月くらい前に、地域の所用で関わりのあるご近所さんのご主人がハードロックとかブルースとか、音楽好きでギターを弾いている、みたいな話をその奥様から聞いていた。先週ようやくご自宅の玄関先でご挨拶が出来て、今度お茶でもしながらお話しようよってことになり、ようやく昨日の泊まり勤務明けの午前、そのご主人もお仕事がお休みとの事で話すことが出来た。近くのカフェでコーヒー1杯で1時間以上、あれやこれやと音楽談義で大盛り上がり。よくよく聞くと7~8年前まで2年ほど上京して、東京のクロサワ楽器で働いておられたとの事。まさかあのクロサワ楽器でのジョンウェットン大先生のサイン会の時に店員として居たんちゃうか? と極めてこっち側目線(笑)で話題を振ってみたけどアレは2007年3月、その方は2008年から2010年までクロサワ楽器の社員だったとの事でちょっと時期がズレていた。それにしてもこんな京都の片田舎の亀岡で、それも近所に共通の音楽の話題で盛り上がれる人がいるとは思わなかった。しかも東京で楽器店に勤めていたって言うから、お互いの東京時代の話でも盛り上がってしまう。ホワイトスネイクだのメタリカだのエアロスミスだの、他にもドッケン、オジーオズボーン、ディープパープル、クラプトン等々、話が合う合う。このブログではあまり取り上げてないけど私も若い頃はハードロック、へヴィメタルも聴きまくってたしね。クラプトンの話題に至っては、その方はギタリストのクラプトンではなく、歌手クラプトンが好きって。これも私と同じ。私が歌手クラプトンの魅力が発揮されたピルグリムが一番好きだと言うと、これまた認識が一致して大盛り上がり。ギター弾きだから若い頃はバンドもやっていて、京都のライブハウスでライヴもやっていたとの事。今度クラプトンのティアーズインヘヴン弾いてよ、横でオレ歌うから、って勝手にセッション約束しつつアッという間に時間切れ。また月に一回くらいはお茶会しようよって言って帰宅した。世の中意外に狭い、ってありきたりなことを今回は実感した。

そんな東京在住の頃の先生サイン会のことを懐かしく思い出しながら、ようやくウチにも到着した先生ダウンズの、ICON扱いになってしまった(笑)音源集リマスターボートラ付き再発盤の国内盤を早速開封して聴いてみた。

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三面見開きデジパック内側とジャケ裏面はエイジアの写真をトリミングしただけの新鮮味のない丁寧な作り。

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内容的には過去に何度も聴いた音源集だし、リマスターって言ったってそんなビックリするような違いも無いだろうと軽く聴き流すつもりでいた。ボーナストラックで今回公式初登場の未発表デモShe Knowsと別ミックスのI Would Die For Youだけ聴いておけばイイやみたいな。ところが軽く聴き流していたら、アッ? って感じる点がいくつかあったので、せっかくなので拙ブログで取り上げてはいなかった本作を少し真面目に感想書いておこう。

まずは本作でお気に入りの曲から。今回もリマスタークレジットはQEDG御用達?エンジニア、Mike Pietriniとなっていて一応リマスターされているらしい。本作はKari-AnneとOh! Carolann以外は未完成デモばかりなので曲としての完成度は追及のしようは無いけど、個人的には部分部分で好きな曲やフレーズがある。 旧盤の時から一番よく聴いていたのはJust As Long。これホント大好きで先日のWetton Mania 2でもDJ選曲しようかと思っていたくらい。それから私の得意の、曲中のポイントで好きな部分があるのがPlease。このバラード曲の1分59秒から2分19秒までの20秒間の鍵盤ソロのメロディ、胸がキュンキュンするほど好きなのである。どんなに辛いことがあってもこの20秒だけ現実逃避が可能になる。分かってくれる人いるかな?

次に今回リマスターの触れこみなので、どうなったのかが一番気になったのがABBAのアグネッタフォルツコグに提供したWe Move As Oneである。以下の旧盤と聴き比べてみた。

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旧盤では一体どこから持ってきた音源なのか?って思うほど音質が悪くて、音揺れや2分40秒辺りの音飛び?等劣化したテープコピーみたいな音質がとても気になったものだ。まさかアレをそのままリマスターしたとかじゃないだろうなと心配だったけど、これが大幅に改善されている。音源自体を違うちゃんとした音源を使ったのかなって思うくらい。参考までに同曲が収録されたアグネッタのEYES OF A WOMANも聴いてみたけど、同じくらいの綺麗な音質で一安心。そして次にアッって思ったのがSummerである。エイジアのゼン&ナウに収録された同曲のデモであるが、旧盤では頭にエイジアのアストラのロックンロールドリームの頭のコーラスが付け加えられていたが、今回それがバッサリと無くなり変わってリズムを刻むカウントが追加されて始まっている。多分これがオリジナルデモなのだろう。また今作では先生ソロのクリスティーナは収録されていない。元からアクスティカと同じものが収録されていたから今回は無くて正解だろう。

さて、最大の注目、公式には初登場となる未発表デモ、She Knowsである。これはデモ音源の域は出ないものの、もしこの曲をアレンジやフレーズを熟成させて完成させていたら、エイジアの名曲になったのではないかと思うくらいの可能性のある曲だと思う。もう昨日から何回も何回も繰り返し聴きまくってしまった。「シーノウズ、シーノウズ・・・」って頭から離れなくなってしまった。2008年頃に先生自身が公式HPのゲストブックでこの未発表曲She Knowsに触れていて、未完成の曲であるがコーラスは極めて強力であり、後はヴァースと歌詞にもうひと手間必要だった、と言うようなことを言っていた。いずれにしてもまだまだあるであろう先生関連の未発表曲のうちの一つが、こうして公式に聴けるようになって嬉しい。あと、I Would Die For Youの別ヴァージョンはドラムのサウンドがエライ前に出てるかなって感じ。別ミックスってことだろう。先生の歌や歌詞は同じように聴こえる。

以上、いろいろ所用が忙しくって急いで書いてしまったので、書きたいと思って書き忘れていることがあるかも知れない。思い出したら書き足すかも。年内は先生関連の商品はこれが最後だろう。でもまたこれから、ICONやエイジア、先生ソロ含めて盛大に再発プロジェクトが続いて、小出しでもイイから私たちの知らない先生の曲や歌声が聴けると嬉しいなと思うのである。

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2015年6月 7日 (日)

AGNETHA FALTSKOG "EYES OF A WOMAN"

療養中のジョンウェットン大先生の回復を祈りながら今週も何かしら先生関連の作品を取り上げよっかなぁと思っていたところで、ちょうど数日前にBSプレミアムでアバのアグネッタフォルツコグのドキュメンタリーをやっていたのを観て気付いた。そうや、We Move As One があるやんって。先生がアバの大ファンでありアグネッタフォルツコグの大ファンであることは先生のマニアであれば誰でも知っていることである。先生は特にアバの楽曲の中では The Winner Takes It All が大好きらしい。なので自分もある時アバのゴールドっていうベスト盤を買って聴いた。The Winner Takes It All、確かに素晴らしい。自分の好みから言うとダンシングクイーンより100倍好きである。私と先生は音楽性が似ているに違いない。胸にグッとくるメロディのツボが先生と私は同じなのである、多分・・・。ちなみにリッチーブラックモアもアバの大ファンらしい。リッチーの夢は、ビートルズとアバに楽曲提供したい、とか言う話をなんかのインタビューで読んだことがある。

今回取り上げるのはアバのアグネッタフォルツコグ、86年のソロアルバム、アイズオブアウーマン。本作においてエイジアの黄金コンビ、ジョンウエットン/ジェフダウンズが1曲だけ楽曲提供している。それが本作ラスト11曲目に収録された We Move As One である。

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先生としてもアバのメンバーに楽曲提供出来て、それが世に出てきっと悦び満開であっただろう。ちなみに私が所有するCDは2005年にリマスター再発されたらしく、ボーナストラックが5曲追加されている。トラックリストは以下。

① One Way Love
② Eyes Of A Woman
③ Just One Heart
④ I Won't Let You Go
⑤ The Angels Cry
⑥ Click Track
⑦ We Should Be Together
⑧ I Won't Be Leaving You
⑨ Save Me (Why Don't Ya)
⑩ I Keep Turning Off Lights
We Move As One

--- Bonus tracks ---
⑫ You're There
⑬ Turn The World Around
⑭ I Won't Let You Go (Extended Version)
⑮ The Way You Are
⑯ Fly Like The Eagle

そもそも私はアバ自体が大好きとかじゃないのでアバの音楽性と比較してどうこうは言えないし門外漢である。あくまでもこっち側目線で気になるところをダラダラと。

本作では10CCのエリックスチュアートがプロデュースを手掛け、そのセンからか結構プログレ人脈の有名どころが参加している。①はE.L.Oのジェフリン提供の曲でとても80年代チックなポップな曲。更にはキングクリムゾンのメルコリンズがサックスソロを披露している。但し、間違ってもココにクリムゾンの幻影など求めてはいけない。ここで聴けるメルコリンズのサックスは、泣く子も"笑う"ほどのチョ~~ご機嫌なソロプレイである。②は誰が聴いても楽しい気分になれる明るいポップな曲で、本作では一番印象に残るかも。⑤はムーディーブルースのジャスティンヘイワード提供の曲でギターでレコーディングにも参加。

そしてそして、⑪が我らがエイジアの黄金コンビ、ウェットン/ダウンズ作となる。素晴らしく美しいメロディのバラードでエリックスチュアートが見事にゴージャスにアレンジしてくれている。以前に何かで読んだが基本はほぼ全編ウェットン作でブリッジ部分をダウンズが作ったとか。加えてこの曲では楽曲提供のみならずレコーディングにも参加している模様。権利関係の問題でもあるのかクレジットはされていないがダウンズがピアノ、先生がベースとコーラスで参加している。確かに「ウィーームヴァズワーーーン」のサビのところのコーラスは明らかに先生としか思えないジェントルなヴォイスが聴こえる。そしてダウンズ作と思われるブリッジ部分がまた素晴らしい。ヴィックエマーソン(キースエマーソンじゃありません)によると思われるゴージャスでオーケストラルなシンセアレンジが施されていて、この部分を聴いてるだけであと50年くらいは長生き出来そうな気がする。ちなみにこのヴィックエマーソンって人は86年のWETTON/MANZANERAで鍵盤を担当していて、時期的にこのアグネッタフォルツコグのソロ作録音時につながりが出来たのかも知れない。WETTON/MANZANERAの Have You Seen Her Tonight? でも We Move As One 同様のオーケストラルなシンセソロを披露してくれていて当時も非常に印象に残ったものだ。

以上、先生とダウンズが関わってると言っても1曲だけじゃないかと言うなかれ、その1曲が素晴らしいんだから決して見逃してはいけない。まさかまさか先生の大ファンでコレを持っていないなんて人は居ないとは思うが未所有の人は購入しても良いのでは? ウェットン/ダウンズの未発表曲集にも We Move As One は入ってはいたが明らかに音揺れがあったりして、一体どこから持ってきた音源なのかという疑義を感じるし、でも本作では当たり前だが音質も良い。さっきアマゾンでみたら下町の定食屋の焼き魚定食並みの、とんでもない安い値段で売ってますよ。なんであんなに安いのか不思議なくらい(笑)。

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