2016年10月25日 (火)

リンゴ・スター アンド・ヒズ・オール・スター・バンド 2016年来日公演 初日(大阪) RINGO STARR AND HIS ALL STARR BAND JAPAN TOUR 2016 (Oct 24, 2016 @ Orix Theater OSAKA)

暑くなく寒くなく、カラッとした素晴らしい快晴のもと、リンゴスターのオールスターバンドの来日公演に参戦。リンゴスターの音楽自体は詳しいわけでは無いし、今までのリンゴの来日公演は行ったことは無いのだけど、今回はオールスターバンドのメンバーが個人的にかなりツボな顔触れで、トッドラングレン、TOTOのスティーヴルカサー、ミスターミスターのリチャードペイジ、元ジャーニー、サンタナのグレッグローリーと、コレだけ豪華な顔ぶれをいっぺんに観れるんだったら行って損は無いだろうと勇んで参戦。マニアックなことは書けないけど、いつものように当日レポ風に行きます。

Img_2766_640x480

2016年10月24日(月)、現在の仕事に就いてから3ヶ月が過ぎ、有休も付くようになったのでリンゴの来日公演に合わせて早速有休を使わせて頂いた。幸いシフト勤務の公休もうまくつながっていきなり3連休となり、この日が3連休の初日。最高に開放的な気分で、天気も快晴とあって朝からとても気分がイイ。普段は仕事だってあまりネットでは具体的なことは言わないけど辛いことも多いし凹んでる日もたくさんある。それだけにこんなに気分良く過ごす日は何年振りかってくらい。昼間っから大阪方面へ出かけて梅田で下車。遅めの昼ご飯は先ほどブログ記事UPした豊崎町の「喫茶Y」にて。その後、茶屋町周辺をブラブラ。茶屋町って随分賑やかになったなぁと今更ながら実感。私の知ってる茶屋町ってそれこそ20数年前しか知らなくて、その頃は梅田LOFTくらいしか無かった記憶が。それが今やすっかり東京のような街並みになって、なんだ? Nu茶屋町って? みたいな浦島太郎状態。私が東京で25年間も仕事していた間に梅田は大きく垢抜けて変貌していたことに驚く。更に歩いてディスクユニオン大阪店を冷かして、そのあと丸ビル近くのタリーズで休憩。横浜あざみ野に住んでいた頃はしょっちゅう入り浸っていたタリーズも、今のウチの近くには無いもんだから本当に久しぶり。そろそろ日が落ちてきたので地下鉄に乗って四ツ橋へ。駅から歩いてオリックス劇場なんだけど、到着してみてまたまた浦島太郎状態。オリックス劇場って旧・大阪厚生年金会館だと思うんだけど、大阪厚生年金は89年のメタリカ来日公演で来たことがあって、以来約28年ぶりなんだけどその時の外観の記憶とは全然異なっているから、アレ?こんな感じだったっけって。

18時に開場。今回はS席15,000円だけど自分の座席は堂々の3階席。S席とA席の境目が分からないぜ全く。そしてエスカレーターみたいなのが無いのか階段で3階へ。息切れるっちゅうねん。でも「喫茶Y」で食べたヴォリューミーなハーフサンドウィッチを消化するにはちょうどいい。3階のロビーにはオリックス劇場で公演を行った出演アーティストオブジェコレクションって言う展示があって、なかなか気の利いた趣向だと思う。

Img_2755_640x480

2014/11/27のところにはイエスのメンバー5人のサインがあって、クリススクワイアのサインが涙を誘う。結果的にこの時のジャパンツアーがクリスにとって生前最後のライヴツアーになったんだからな。

Img_2756_640x480

そして座席を確認。見よ、この標高の高さを。高所恐怖症の私は震えが止まらなくなるわ。

Img_2754_640x480

最終的には会場はほぼ満員。さすがの元ビートルズ人気だな。いやそれにオールスターバンドの顔触れも豪華だし。そして19時ちょうど、VIPなミュージシャンには珍しいくらい時間キッチリにメンバー入場して開演。

開演からエライ盛り上がり。なんというか熱狂って感じでは無くて、楽しいパーティの始まりって感じ。とにかく楽しい。セットリストは他のサイトも参考にしながら自分の記憶と合わせて以下だと思う。

01. Matchbox (Carl Perkins cover)
02. It Don’t Come Easy (Ringo Starr)
03. What Goes On (The Beatles)
04. I Saw the Light (Todd Rundgren)
05. Evil Ways (Willie Bobo cover)
06. Rosanna (TOTO)
07. Kyrie (Mr.Mister)
08. Bang the Drum All Day (Todd Rundgren)
09. Boys (The Shirelles cover)
10. Don't Pass Me By (The Beatles)
11. Yellow Submarine (The Beatles)
12. Black Magic Woman/Gypsy Queen (Santana:Peter Green's Fleetwood Mac cover/Gábor Szabó cover)
13. You're Sixteen (Johnny Burnette cover)
14. Back Off Boogaloo (Ringo Starr)
15. You Are Mine (Richard Page)
16. Africa (TOTO)
17. Oye como va (Tito Puente cover)
18. I Wanna Be Your Man (The Beatles)
19. Love Is the Answer (Utopia)
20. Broken Wings (Mr.Mister)
21. Hold the Line (TOTO)
22. Photograph (Ringo Starr)
23. Act Naturally (Buck Owens cover)
24. With a Little Help From My Friends (The Beatles)
25. Give Peace a Chance (John Lennon/Plastic Ono Band)

たっぷり全25曲。ビートルズ、リンゴのソロやカヴァー曲だけでなく、TOTO3曲、ミスターミスター2曲、リチャードペイジのソロも1曲、トッドラングレン2曲にトッドのユートピアも1曲、サンタナもありで実に豪華なオールスターヒットパレード。個人的にはTOTOについてはTOTOの2014年2016年の来日公演でしっかり観ているので今回はアレンジの違いを楽しんだ。ロザーナにしてもアフリカにしても一瞬にして会場の雰囲気が変わる感じがして、リンゴスターのライヴではない感じになって、改めて曲の持つ力を実感。そういうのって本当の名曲なんだろう。

Img_2773_640x480

一番楽しみだったトッドラングレンの I Saw the Light が初めてライヴで観れて感涙。

Img_2770_640x480

ほんとイイ曲だなぁ。出来ればHello It's Meもやって欲しかったけど。あとミスターミスターの大ヒット2曲、KyrieとBroken Wingsもライヴで初めてだった。リチャードペイジの全く衰えないヴォーカルが素晴らしい。

Img_2775_640x480

サンタナの曲もこれまた楽しいパーティな会場の雰囲気をイイ意味で一変させるような渋さがあった。ビートルズ曲ではスティーヴルカサー、リチャードペイジ、トッドラングレンが1本のマイクに集まってコーラスを決める感じがビートルズっぽくて微笑ましい楽しさ。

Img_2776_640x480

最後はビートルズの With a Little Help From My Friends。この曲は正直ビートルズ曲の中では私的にはスルー曲なんだけど、こうして楽しいパーティのようなライヴで最後に演奏されると、とても心温まる感じがして何とも言えない感動があった。更にそこからメドレーしてジョンレノンのGive Peace a Chanceで21時前に終演。トータル約2時間弱。

Img_2778_640x480

とにかく楽しくて温かい感じするライヴだった。帰るときに、良かったなぁ~って思いながらホッコリした気分で笑顔で帰れるライヴってのもいいもんだなと。

最後に購入したパンフはコレ。

Img_2780_640x480

さて、ここから怒涛の来日公演への参戦ラッシュの始まり。次は来週、フランシスダナリー来日公演で東京遠征。久しぶりの東京を楽しみたいなと。

|

2015年9月14日 (月)

MR.MR. "PULL"

何年か前にイエスの情報サイトでトレヴァーラビンがレコーディングに参加していたミスターミスターの幻の4作目の作品がリリースされるってのを目にしていた。そのままスルーしていたんだが最近になって突然気になって欲しくなった。買おうと思ったらもう普通には売っていないようでアマゾンなんかではとんでもない値段が付いている。よくよく調べたら中心メンバーのリチャードペイジのサイトで直販していることが分かり何とか購入できた。それがこのPULLと名付けられた作品である。

Img_1725_640x480

Img_1726_640x480

私が購入できたのは上記のような、リチャードペイジ、スティーヴジョージ、パットマステロットの3名の直筆サイン入りCD。現在ではこのサイン入りCD+音源ダウンロード付の少しお高くつくヤツしか売ってないようだ。ちなみに本作においてなぜグループ名の表記が MR.MISTER ではなく MR.MR. なのかはよく分からない。

ミスターミスターと言えば私の大好きな80年代にキリエとかブロークンウィングスという2曲のNo,1シングルヒットを放ったという、そのイメージが全てであった。個人的には特に思い入れは無く、あぁ学生の頃にテレビやラジオで良く流れていたなぁっていう、そういう感じでしかなかった。後は現キングクリムゾンのパットマステロットが在籍していたという、知識として知っている程度。その2大ヒット曲を収録しているのはバンドの2ndにあたる85年の "WELCOME TO THE REAL WORLD"で今年になってリマスター再発されているようだ。今回衝動買いした幻の4作目 "PULL" は元々は89年ごろにレコーディング完成済だったのをレーベルが売れそうにないからとおクラにしてしまったという悲しい作品で、それをリチャードペイジが20年の歳月を経て2010年に自力で発売にこぎ着けたという執念の作品である。

さて内容であるが、上記でも言ったようにミスターミスターにそれほど深い思い入れが無いので、あくまでもプログレ好きなこちら側からの観点で聴いてみた。まず当時のレーベルがおクラにしてしまったことについては納得出来てしまう。キリエ的なポップでキャッチーな曲は皆無。そういう曲を1~2曲入れなければ発売しないぞと、89年頃ならレーベルがそんな風に言いそうな時代でありそれを拒むならおクラにされるのも仕方ないだろう。プログレっぽいという言い方は短絡的過ぎるかも知れないが、でもリチャードペイジがとにかくやりたいことをやってしまいましたって感じの非常に凝った曲作り及び音作りがなされている。メロディだってポップでキャッチーではないがそれなりにメロディアスな面もあるしプログレ好きなこちら側から言わせてもらうとかなり面白い。少なくとも私個人的には2作目よりじっくり興味深く聴ける。ドラマーのパットマステロット曰く、本作こそがミスターミスターの最高傑作と断言している。

そのパットマステロットのドラミングは、本作に至ってなるほどこの後キングクリムゾンのドラマーに抜擢されたことが納得できるキレの良さを感じる。キングクリムゾンのマニア的観点だとビルブルーフォードが偉大過ぎてどうしても、地味なポッチャリにしか存在を感じてもらえないがいやいや、このミスターミスターの4作目を聴けばさすがクリムゾンのドラマーになっただけのことはあると逆に納得できてしまうという、パットマステロット再評価に役立つ効果がある。

トレヴァーラビンが参加していることについては全編ではなく1,5,6,11曲目の4曲のみにギター、もしくはベースでの参加になるので大きな影響を及ぼしているとは思えないのだが、確かに1曲目からアコギをツーーーンって引っ張るあの感じのサウンドがラビンっぽいなぁとは思える。その先入観からかも知れないが同時代のイエスのビッグジェネレーターっぽくも感じる。ビッグジェネレーターからポップさを引いてちょっと面倒臭くした感じ。クレジットを確認したところ、バンドと共同でプロデュースしているのがPaul De Villiersという人物で、この名前どっかで見たことあるなぁと思ったらほら案の定、イエスのビッグジェネレーターでトレヴァーラビンと共にプロデュース並びにエンジニアを務めた人物だった。なぜか私がビッグジェネレーターを思い浮かべてしまったのかはそこら辺が関係するかもしれない。でもそれ言い出したらミスターミスターの85年の2ndもPaul De Villiersが共同プロデュースだけど。イエスにミスターミスターの2ndっぽさが持ち込まれたのか、ミスターミスターにイエスのビッグジェネレーターっぽさが持ち込まれたのか、そんな観点から本作を聴いてみると面白いと思うし私は結構楽しめる。

それで改めてイエスのビッグジェネレーターも聴き直してみたが、アレって案外音質がよろしくないなぁと感じた。逆に同じ時代に制作された本作は非常に音質が良い。本作の音質が素晴らし過ぎて、ビッグジェネレーターを聴くとアレッって思ってしまうくらい。

忙しい時や疲れてる時はポップでキャッチーな曲を手早く聴きたいが、時間のある時は本作のようなよく作り込まれた楽曲群は聴いていてとても楽しめる。ミスターミスターはキリエが全て!みたいな先入観を捨てれば十分傑作と言えるでしょう。

|