2019年1月10日 (木)

「イエスタディ・アンド・トゥディ(50周年記念トリビュート・トゥ・イエス)」 "YESTERDAY AND TODAY : A 50TH ANNIVERSARY TRIBUTE TO YES"

今日の京都亀岡はまさに極寒。雪とかは降ってないけどどんより曇ってて、朝の最低気温は氷点下、昼間になっても気温3度くらいで、家の中にいても吐く息が白い。パソコンで文章を書くのも指先がかじかんでいて何か変な感じ。それを嘆いたりしたら北国の方に怒られるけど、それにしても寒い。とても外に出る気がしない中で敢えてウォーキング約8000歩。寒い中で動いたからさぞかしカロリーや脂肪を燃焼したに違いないと、一人満足して帰って来たのである。ビートルズのホワイトアルバムを取り上げたいのだけど、まだ通常盤とイーシャーデモしか聴けてなくて、デラックスボックスのセッション音源集が聴けてないので後回し。今日は手軽に掲題のイエス50周年トリビュート作を取り上げる。

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故クリススクワイアのトリビュート作の時や、他にも時々言ってるけど私はトリビュート作品とかトリビュートライヴとかは殆ど興味が無い。だけど本作とクリスのトリビュート作はイエスオフィシャルでも普通に宣伝してるから、ある意味イエス公認なのと、実際にイエスの過去現在のメンバーが参加しているからついつい買ってしまった。どちらも昨秋の似た様な時期に発売されていたけど、本作の方は国内盤の発売を待って購入したので聴くのが遅れた。

クリスのトリビュート作はビリーシャーウッドの制作総指揮だったけど、こちらはフィルコリンズの息子サイモンコリンズが参加していたSOUND OF CONTACTのメンバーだったDave Kerznerが制作総指揮。各曲でイエスメン以外にも様々なプログレ系で名を馳せるメンバーがゲスト参加している。全曲レビューはしないけど個人的に気になるところを掻い摘んで。

①Machine Messiahでは鍵盤はジェフダウンズ本人、ヴォーカルは元スポックスビアード初代ドラマー兼2代目ヴォーカリストのニックディヴァージリオが参加。殆どオリジナルに忠実な演奏。②Yours Is No Disgraceでは鍵盤がトニーケイ本人。ビリーシャーウッドがベースでジェイシェレンがドラム。これもほとんどオリジナルに忠実に。⑤Soonはソーニャクリスティーナを含めて現行カーヴドエアが丸々参加。雰囲気は捉えているけどソーニャのヴォーカルは違和感あるかな。こういうもんだと思えば悪くはないけど、あの巨体をユラユラと揺らして歌うソーニャの姿が目に浮かんで怖いwww。⑥Cinemaではマルコミンネマンがドラム、ビリーシャーウッドがベース、そしてなんとスティーヴハケットがギター。ギターはもう一人参加しているのでどの程度までがハケットなのかは分からないけど、部分部分で如何にもハケットな感じのキュ~~ンみないなチョーキングっていうの?あれが聴こえてその瞬間にハケットの世界になってしまうのがウケる。⑦Changesではトムブリスリンがピアノ、ビリーシャーウッドがベースとサビのヴォーカル、そしてオリジナルではトレヴァーラビンが歌うリードヴォーカルは何とロバートベリー。昔っからトレヴァーラビンとロバートベリーはマルチミュージシャンとしての才能もヴォーカルの声も似ていると思っていたのでなかなか興味深い。トレヴァーラビンみたいに大スターになり損ねたロバートベリー。90年代のイエストリビュート作でもラウンドアバウトをとんでもないアレンジで披露していたね。で、ラビンに似てると思ってたロバートベリーのヴォーカル、やっぱり細かい節回しは違うなぁと改めて感じた。⑧I'm Running、それにしてもマニアックな名曲を取り上げたものだ。イエスらしいとは思えない曲だけど個人的には結構好きだったこの曲、ビリーシャーウッドがベースとコーラス、マルコミンネマンがドラム。これもほぼオリジナル通りに演奏。⑨Acoustic MedleyではYour MoveとAnd You And I、Wonderous Storiesのメドレー。ヴォーカルは一貫して現行イエスのジョンディヴィソン。普通に現行イエスのライヴでも歌ってるから何の違和感もない。⑬Starship Trooperでは元イットバイツのフランシスダナリーがギターとヴォーカルで。ダナリーのヴォーカルはなんか自分らしさを消してるというか、知らずにパッと聴くとダナリーだとは気付かないような個性の消し方がちょっと面白くないかな。

以上、こんだけ書くなら全曲一言レビューにしても良かったかなとも思うけどまぁイイや。全体的にオリジナルにほぼ忠実なので、安心して聴ける半面、驚きや面白みに欠ける気がする。この手のトリビュート作に対する私の姿勢は変わらずで、1回聴いたらもう聴かないかもwww。豪華メンバーゲスト参加という事でコレクションとして有用です。

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2018年11月22日 (木)

"A LIFE IN YES THE CHRIS SQUIRE TRIBUTE"

書ける時に書いておく。本日2本目のブログ記事UP。昨年来イエスのビリーシャーウッドが推進していた故クリススクワイアトリビュート作、途中いろいろあったようだけどこうして無事にリリースとなった。

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私の場合、こういったトリビュート作品は全くスルーしていて、我らがジョンウェットン大先生が参加していたビリーシャーウッドによるプログレトリビュート作品ですら全てスルーしていた。金も時間も追い切れないってのと、こういうトリビュートものは決してオリジナルを超えることはないと思っているから。しかし・・・、大先生が逝去してしまった今、やっぱり大先生の参加作は持っておいても良かったかなとも思ったりww。

いやいや、話が逸れるので戻すと、とにかくアレだ、トリビュート作、それからトリビュートライヴとかカヴァーバンドのライヴ、アマチュアバンドのライヴも余程の知り合いが出演するとかじゃない限り申し訳ないくらいに一切スルーしている。仮に大阪でライヴがあるとしても京都の田舎暮らしだと、そう言うのに片道2時間、往復4時間、交通費も往復3000円とかだし、とてもそういう時間と金の使い方は出来ない。人生の時間の使い方で他にやることがあるぞってカッコつけてみたりwww。でももうちょっと都会というかせめて大阪中心部に近いところに住んでいたらホイホイ出掛けるだろうなとも思うんだけど。ま、そこら辺の覚悟込みで京都の田舎への帰郷を決断したんだからこれで良しだ。あ~いやいや、これも話が逸れた。

で、クリススクワイアトリビュート作だ。なぜかこれは食指が動いた。ベースとドラムは全曲ビリーシャーウッドとジェイシェレンという、現行イエスのライヴにおけるリズムセクションだし、それ以外のゲストメンバーもパトリックモラーツ、ジョンディヴィソン、トニーケイetc、現旧イエスメンバーも参加してるし。イエスの曲を現旧イエスのメンバーがやる、それなら現行イエスの各種ライヴ作品と同じやから有りやん?って。じゃ、現行イエスもトリビュートみたいなもんかww、って、またそういうこと言い出すと本家とか元祖とか面倒な論争に巻き込まれたくないので置いておくにしても、分かったような分からないような解釈で買いww。

さて、収録曲と各曲のレコーディングメンバーは以下。

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1曲目2曲目がまあまあ楽しめたのでホントに一言程度の全曲レビューをやってみる。気になったところだけ書く感じで。曲によってはホントに一言だから期待しないでね。

On The Silent Wings Of Freedom
メンバーがディヴィソン、モラーツ、シャーウッド、シェレン編成で、もうイエスという事でエエやんって感じ。リズムセクションとヴォーカルは現行イエスなんだからいう事なしで、注目はウェイクマンの鍵盤をモラーツがどう弾くかというところ。さすがにリレイヤーツアーの頃のエキセントリック感は無いにしても結構個性の滲み出た、あぁモラーツだなって思える鍵盤ソロが楽しめる。

Hold Out Your Hand
マリリオンのスティーヴホガースが歌っていて、ホガースの声ってすぐ分かるけどそれはそれで違和感は無い。そして出色の出来なのはラリーファストの鍵盤ソロ。これはオリジナルとは違った意味で楽しめる。

Onward
アニーハスラムのヴォーカルという事で、かつてのイエストリビュート作TALES FROM YESTERDAYにおけるTurn of The Centuryクラスの高揚感を期待したけど、そこまではいかなかったかな。

South Side Of The Sky
ビリーシャーウッドのリードヴォーカルが・・・、この人は年々声が衰えているというか悪くなっているような。やっぱりエイジアの代行ヴォーカルはやらない方がイイ。イエスのコーラスだけにしといた方がイイと思う。

The Fish
カーヴドエアのソーニャクリスティーナがヴォーカルってなってるけど、え?どこ?みたいな。そもそもこの曲に歌のセクションがあったのかって思ったんだけど、コーラスみたいなとこだけ? 存在感無し。お茶を濁すとはこういうのを言う・・・。

The More We Live – Let Go
スティーヴハケットとTOTOのステイーヴポーカロ参加との事だけど、そう言われて聴けば確かに出だしのギターはハケットだわな。鍵盤はスティーヴポーカロである必要はない。AOR系の鍵盤の音が聴こえるけどこの曲では違和感だ。

Parallels
おいおいおいおいおいおい、おい、トニーケイ、もうちょっと頑張ってくれよ(笑)。っていうかこの曲で生ける屍トニーケイの鍵盤起用は違うだろって。それこそパトリックモラーツにやって欲しかったぞ。オリジナルのウェイクマンによるパイプオルガンソロ(ライヴではムーグソロ)の部分でのトニーケイのハモンドソロ、椅子からズリ落ちそうになったぜ。ディヴィソン、ケイ、シャーウッド、シェレン編成で、ギターもシャーウッドが頑張ってハウ爺の個性的なギターに似せようと頑張っている。これもイエスって事でエエやんってwww。

Owner Of A Lonely Heart
クリスの元妻ニッキースクワイアがヴォーカルで登場。エスクワイアのTo The Rescueでのパワフルヴォーカルほどにはリキんでない。良い悪いは別にして。ギターのドゥージルザッパはさすがザッパの血を引くだけあって悪くない。

Roundabout
おいおいおいおいおいおい、おい、トニーケイ、もうちょっと頑張ってくれよ再び(笑)。トッドラングレンのヴォーカルとは意外。しかも歌えてる。という事はこの曲そんなに高音は必要ないのか。オリジナルエイジア再編ツアーでウェットン大先生も普通に歌ってたし。オレももしかして歌えるのかな?今度カラオケで試してやろうか(ウソです)。

Don't Kill The Whale
ブライアンオーガーの鍵盤ソロは悪くないぞ。トニーケイを聴いた後だからか(笑)。リッチーブラックモア妻キャンディスナイトのヴォーカルは可もなく不可もなく。

以上、ボーナストラックは割愛。

普段はめっちゃ気に入った作品じゃないと全曲レビューなんかしないんだけど、突っ込みどころ満載なので結果として全曲レビューになってしまった。半分悪ふざけも入ってるのでそこはご勘弁を。本作はオリジナルを超えていないのは当然として、でも突っ込みどころを探しながら聴くとワリと楽しめる。さすがに何度も繰り返し聴こうとは思わないけどな。次またイエス50周年トリビュート作を注文してあるんだよ。そっちはロバートベリーやフランシスダナリーも参加している。勿論イエスメンバーもな。2019年2月の現行イエス来日公演を控えて、トリビュートもので忙しいじゃねーか。

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2018年9月23日 (日)

【Short Review 38】 ザ・シー・ウィズイン 「ザ・シー・ウィズイン」(THE SEA WITHIN "THE SEA WITHIN")

やっと朝晩はひんやりと感じる涼しい季節になってきた。泊まり勤務の連勤が続いて今朝は久々の日曜公休。布団にこんもりと籠って朝9時まで寝てしまったのでとても寝起きが爽やか。ちゃんと疲れが取れた感じがする。酷暑が過ぎてようやくHR/HMやプログレを聴こうかって気になってきた。そこで夏に購入してチラッと聴いたっきり放ったらかしにしていたザ・シー・ウィズインをしっかり聴き直したので取り上げてみる。

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メンバーの顔触れだけで期待感だけは限りなく増大するバンド/プロジェクトである。ロイネストルト、ヨナスレインゴールドのフラワーキングス組にイエスシンフォニックやキャメル、ルネッサンスでも鍵盤を担当していたトムブリスリン、こっち側目線で言うならば(笑)2011年以降の再編U.K.のドラマー、マルコミンネマン、そしてダニエルキルデンロウという大物揃い。さて実際のサウンドはどうか、というところだけど・・・、

う~ん・・・、イマイチ。ショートレビューで済ます。あくまでも私個人の感性に基づいた感想なのでご勘弁を。メロディ派の私からすると、良質のメロディはあるんだけど、そこに焦点は当たっていなくて、ロイネストルトが強調するアートロック、と言われれば、あぁそうなのねって感じのごった煮的サウンド。そのやりたい放題感をそれなりにうまくまとめてアートロックとしているのは分かる気がするんだけど、それを好んで聴けるかどうかは聴き手次第。アヴァンギャルドとか辺境各国プログレとか、様式美的なものを逸脱するものを何でもプログレとして楽しめる人には面白いと思う。私でいうと、プログレ探求を楽しんでいた25年くらい前であれば面白いと感じただろう。でも今の私はもうそう言うプログレ探求はやめてしまってるので、こういうのは正直疲れるwww。

音楽以外にも自分の人生を賭けて悔いのない生き甲斐のようなものがある私には、自分の趣味としての音楽的素養を拡げることに喜びを感じる時間も金も無いwww。だったらわざわざブログに取り上げるなよって話だけど・・・。いや、またまた2週間近くご無沙汰になってたからさ(笑)。

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2018年9月 6日 (木)

イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン 「ライヴ・アット・ザ・アポロ 2017」(YES FEATURING ANDERSON RABIN WAKEMAN "LIVE AT THE APOLLO")

個人的に勝手にミニミニ夏休みまであと少し。一昨日から昨日にかけての泊まり勤務では今世紀最凶台風とも言われる台風21号の京都への直撃を受ける中での業務となり、なかなかの酷い目に遭いつつどうにか業務終了。その時は必死だったから何とも思わなかったけど、振り返ってみたら怖かったなぁって。台風がかすめたとか暴風域に入っていたとかじゃなくて、モロ直撃の中での業務だっただけに台風の凄さの実感度合いが高い。仕事帰りの車の中から見る景色も、塀が倒れていたり信号機が斜め向いていたり有り得ない光景があちこち目に付いて、帰宅すると自宅の屋根の一部もひん曲がっていたり・・・。さっきは休日恒例のウォーキングで近所を歩いてきたけど、倒木が何か所かであったし、ご自宅の庭の木が倒れたのか、お車が破損してる方もいらっしゃった。今年の関西、西日本はどうしたんだろうってくらい、大阪北部地震、西日本豪雨、そして今回の台風21号直撃といろいろ今後の教訓になる年になりそうだ。前向きに行こう、前向きに。

YES feat. ARWのライヴ盤が映像&CDで無事に公式発売された。映像を1回、CDを3回ほど視聴したのでそろそろブログ書く。

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昨年2017年3月の英国マンチェスターでの収録という事で、昨年4月の来日公演の直前という事もあってセットリストも同じで日本のファンにはいい記念にもなる内容でのリリースになる。

内容そのものはセットリスト含めて来日公演と同様なので、実物を観てしまってるので全曲レビューまではしない。改めて公式発売された商品としての完成度や気が付いたことを書き記しておく。ちなみに昨年2017年の来日公演のVIPレポはコチラライヴのレポはコチラ

まず映像、映像としての品質は勿論の事、カメラワーク含めて痒いところに手が届く完璧なる逸品である。突っ込みどころは見当たらない。ライヴ演奏の見どころをキッチリ捉えていて全くストレスなく楽しめる。また音質は、ミキシングをトレヴァーラビン自ら担当したとあってこれもさすがの高品質。唯一個人的な好みのアレで言うなら、And You &  IとAwakenの鍵盤のサウンドをもう少しだけ大き目にミックスしてくれると嬉しかったかな、ってくらい。

演奏内容については実物を観てるし、オーディエンス録音のライヴ音源も散々聴いてきたので、逆に公式盤だからこそ確認できる細かいニュアンスなんかを確認しながら楽しんでみた。オープニングや楽曲本編前のちょっとしたイントロのイントロ?なんかは映画音楽作曲家トレヴァーラビンの本領発揮っていうか、まさに映画のサウンドトラックのような壮大なアレンジのフレーズが組み込まれたりしていて楽しめる。Cinemaはさすがに9012LIVEのライヴ盤に比べるとちょっとユルイかなって気がしないでもないが、さすがにそれはトレヴァーラビンだって還暦くらいの年齢なんだから許容範囲だろう。それでもハウ爺ほどのハラハラ感は全く無いしwww。トレヴァーラビン期の楽曲についてはもとより完成度は高いながら、リックウェイクマンが演奏に加わることにより、より一層カラフルにアップデートされている。Owner of a Lonery HeartやRhythm of Loveにおいて大きくフィーチャーされてるリックウェイクマンの鍵盤ソロは言うまでもないが、それ以外にも例えばHold Onなんかでもトレヴァーラビンのギターの出番を邪魔しない程度にリックウェイクマンがカラフルなフレーズを挿し込んだりしていて、90125期の曲には更なる伸びしろがあったことを思い知らされた。あ、ちなみに客席練り歩きはカットされている。最後に加えておくと、これまでのARWの記事でも触れてきたけど、ARWを支えるリーポメロイとルーモリノの働きが素晴らしい。特にドラムのルーモリノの、ブルーフォード期の楽曲はブルーフォード風に叩いてくれていて、これが完璧。特にHeart of The Sunrise。是非この顔触れでの新作スタジオ盤を出して欲しい。

あとは今後の新たな展開があるかどうかだな。このARWのライヴツアーはこの映像商品を持ってある種の完結である。これ以上のプロダクトはもう無いに違いない。何年もかかって制作されている新曲もブート対策で一切演奏していないし、今年9月から始まったYES50周年記念ツアーでも新曲はセット入りしていない模様。また当初50周年ツアーは100公演などとマネージメントからアナウンスされていたが、当の本人たち、トレヴァーラビンやジョンアンダーソンが、我々の年齢を考えてくれ、ソロ活動もある、無理!! みたいな否定的コメントが出ているようだ。そこら辺もしかしてブライアンレーンとメンバー本人たちの思惑がズレてるんじゃないかとちょっと不安になる。そういえば8月にはYESの50周年記念BOXもリリースするかのようなアナウンスもあったような気がするが、いつの間にかARWの公式サイトから記述がなくなっている(苦笑)。

来年2019年に予定されているという来日公演も、同じことの繰り返しではなく出来れば新たな出し物と共に来日して欲しいと願っている。

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2018年8月29日 (水)

【Short Review 35】パトリック・モラーツ 「アウト・イン・ザ・サン」(PATRICK MORAZ "OUT IN THE SUN")

現行イエスが#YES50ツアーを無事に終えて、早くも来年のツアーの噂がチラホラと。2019年はリレイヤー完全再現が企画の候補に挙がっているようで、しかもパトリックモラーツ本人が、そのツアーに参加する話し合いが進んでいる・・・、みたいなことを口を滑らしたもんだから、そういえばアレ買っとかなきゃ、と思って中古で購入したのが以下。

2018酷暑の思い出:中古CD猟盤シリーズ PATRICK MORAZ "OUT IN THE SUN"

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パトリックモラーツならまずはソロ1stの「i」だろって話。もちろん昔っから持ってます。初CD化の時も買ったし、国内紙ジャケリマスターの時も買い直した。75~76年にイエスのメンバーがそれぞれ発表したソロアルバムの中でもモラーツの「i」は出色の出来だった。それに続くソロ2ndが、イエスの究極の制作途中にクビになって、その後完成させた77年発表の本作。これも前からそのうち買おうと思っていて、今回やっと中古で買った。内容全体も「i」に続いて良く出来た作品だと思うけど、なによりも私の興味を惹くのは本作ラスト曲のTime for a Changeだ。私が全てのイエス曲の中で一番好きなのはAwakenであり、Awakenフェチであるからには何としても本作は持っておく必要があったのだ。もともとAwakenとして発表されたあの大作はパトリックモラーツも関与していたのは有名な話。モラーツが作曲していたそのイントロ部分の原曲が、本作のTime for a Changeに流用されている。最終的にイエスのAwakenとして発表された曲は、モラーツの痕跡を消すためにそのイントロは丸々リックウェイクマンのピアノに差し替えられたとの事。なるほど、Awakenはパトリックモラーツが参加したままであればこういうイントロになってたんだなぁ・・・、ってイマジネーションが膨らむ。

ちなみに、こんな酷暑で暑苦しいプログレなんか聴く気がしない! と何度も言ってたじゃねーか、ってかwww。でも本作は、1stソロの「i」もそうだけど、ラテンプログレなので、ラテンの軽快なリズムは夏でも気持ちよく聴けるのですよ。問題無しねwww。

う~ん、ショートレビューを連続6本UPしようと思ったけど、今日はここまで。

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2018年6月 7日 (木)

クリス・スクワイア 「未知への飛翔 リミテッド・エディション・ボックス(日本アセンブル仕様盤)」(CHRIS SQUIRE "FISH OUT OF WATER DELUXE EDITION")

なんと珍しくというか現職で初めて公休の連休で昨日今日と休み。連休の無いシフト勤務が原則の職場でコレは珍しい。連休を作ろうと思ったら強引に有休を突っ込むしかないのでたまにはありがたい。その代わり明日から週末またいで月曜まで、忙しいところに泊まりの連勤を入れられてしまってるので美味しさの先食いはつまらん。それでまず昨日の公休は雨降りだったのと、頭痛で体調がイマイチだったのとで半日静養に充てた。一日中寝て過ごすのは勿体ないので頭痛薬を飲んでから夕方からはようやく部屋の片付けと、オーディオ環境の構築。

実は京都に帰郷前に友達から高級なオーディオ機器を譲って貰っていて、それを未だにセッティングしてなかったのだ。誰にどういう事情で譲って貰ったかは友達との約束でちょっと言えないけど、とにかく私のような庶民にはとんでもない高級オーディオ。普通に買ったらン十万するようなアンプやCDプレーヤーをこの連休の機会にセッティングした。と言ってもオーディオマニアでは無いので普通に聴けるように結線しただけなんだけど。アンプなんか重量が20キロくらいあるからほんの1メートル運ぶにも大変。一晩経って今日、腰とか腕が筋肉痛・・・。

公休の連休2日目の今日は天気も回復したので、筋肉痛の身体をほぐすの兼ねて朝からウォーキング。蒸し暑くなってきた京都だけにかなり汗をかいた。そしていま、その結線した高級オーディオ(何回も言うな)で、1ヶ月くらい前に買ってあったクリススクワイアの1stソロ、未知への飛翔のデラックスボックスを聴きながらブログを書いてるところ。

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これ、わざわざディスクユニオンの日本アセンブルで買ったんだけど梱包する段ボールに国内盤用のステッカーが貼ってあって、この扱いに苦悩した(苦笑)。まだこのブログで取り上げていないブルーフォードボックスの日本アセンブルでもあったんだけど、この梱包の段ボールにステッカー貼るの、マジ勘弁してほしい。慎重に剥がしたんだけど綺麗に剥がれず、剥がしたステッカーは強引にシュリンク内に入れ込んで、もっともらしく見栄を張っておいた。

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ボックス内の商品仕様を先に行きましょうか。

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まず、CD2枚とDVD2枚。CD1枚目はキングクリムゾンのジャッコジャクスジクによるニューステレオミックス、CD2枚目は75年のオリジナルミックスリマスターと、ボーナストラックとしてラッキーセヴンとサイレントリーフォーリングのシングル音源、そしてクリススクワイア&アランホワイトのランウィズザフォックスのシングルA面B面を収録。

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次にLPレコード。

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シングル2枚。

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LPサイズのブックレット。

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デカいポスターと日本アセンブル盤の解説。

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更に日本アセンブル盤の特典、クリススクワイア&アランホワイトのシングル、ランウィズザフォックスのシングルCD。

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本作がイエスメンバーのソロ作品の中では最上級の名作であることはイエスのファンの間では常識である。私は勿論世代的に後追いで、90年代に国内初CD化された時に初めて聴いた。メンバーソロ作にありがちなマニアックさを排し、充実したメロディと、極めて王道のシンフォニック要素さえ兼ね備えた、イエス風プログレ作と言ってもイイだろう。唯一の特筆すべき特徴は、ギターレスで、クリス自らのベースがリード楽器のように鳴り響く点かな。そしてレコーディング参加メンバーの豪華な事。クリスの盟友アンドリュープライスジャックマンの他、ドラムは全編ビルブルーフォード、鍵盤はパトリックモラーツ、更にはサックスでメルコリンズ、フルートでジミーヘイスティングスと、実に豪華なプログレ人脈。加えてパイプオルガンにオーケストラと、コレでもかのシンフォニックさに昇天間違いなしの名盤であった。イエスと言えばジョンアンダーソンだったはずが、後にクリスがイエスの屋台骨、クリスあってのイエス、との風評が拡散したのは、結果としてイエスの全作品にクリスが在籍していたという結果論だけでなく、本作における内容の、イエス並み、あるいはイエス以上のシンフォニックプログレ感を提示して見せたことが実は原点のような気がする。

同時期のイエスメンバーソロ作では、ジョンアンダーソンのソロも良かったけどちょっと薄味、アランホワイトのソロは退屈(失礼ww)、ハウ爺のソロは何と言ってもオーストラリアという曲で登場するハウ自身のリードヴォーカルを聴いて、椅子から転げ落ちるというズッコケ感を個人的に感じていた私は、内容の充実度合としてはパトリックモラーツの「i」と双璧を成す。

さて、ジャッコによるニューステレオミックスがメインとなる本ボックス、そのニューステレオミックスはどうなのかってところである。2006年頃に一度リマスター拡大盤が出ていた。

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当のクリススクワイアが世を去っている以上、今回のボックスのニューステレオミックスがクリスの意図する音なのかどうかは分からない。今まで聴こえてなかったストリングスの音が聴こえてくる部分もあるしベースの音がよりふくよかに聴こえる部分もあるし、録音された音をちゃんとオーディエンスの耳にすべて聴こえるようにしようとした気がする。その違いの良し悪しは何とも言いようが無くて、素直にどちらも楽しみたいと思うのである。

DVDに収録された映像は上記2006年盤にも収録されていた。ここに収録されたホールドアウトユアハンドのプロモ映像は必見。ビルブルーフォードが音に合わせて演奏のフリをしてるんだけど、周囲の人に愛想振りまきながら適当にドラム叩いているのが分かり過ぎてイタい(笑)。

また、今回スクワイア&ホワイトのランウィズザフォックスがボーナス収録された。CDに収録されるのは、私の記憶ではこれで3回目かな。最初にCD収録されたのは91年のイエスイヤーズ4枚組CDだったと思う。イエスのヒストリーボックスに、イエス名義じゃないスクワイア&ホワイトのシングルが収録されるあたり、アトランティックレコードの強引さが見て取れて、ちょっとそれどうよ?って当時は思ったものである。次に収録されたのはアランホワイトのリーダーバンド、ホワイトの作品だったかな。

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ジャケがロジャーディーンの綺麗なイラストで、これこそジャケ買いしたのであるが、内容はほとんど聴いていないwww。なぜかジェフダウンズが鍵盤で全面参加していて、ホワイトというバンドの正式メンバー扱いwww。そしてこの日本盤にランウィズザフォックスが収録されていた。

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当時のアランホワイトのインタビューで、日本のインタビュアーからその件を質問されて、アラン自身はランウィズザフォックスがボーナス収録されているのを知らなかったらしく、「あぁ、そうなんだ・・・。」的な笑える返答をしていたのを今でも覚えている。ま、今回のクリスのボックスにボーナス収録されたことが一番自然で良かった。

それにしてもクリススクワイアのソロがわざわざボックス化されるのなら、例えばジョンウェットン大先生のコートインザクロスファイアーなんかもボートラ満載でデラックス盤で再発されたらもっと嬉しいんだけどな。ICONの諸作をボートラなしでリマスター再発されてもちょっと困ってるのが正直なところなので・・・。

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2018年5月17日 (木)

ROCK & ROLL HALL OF FAME IN CONCERT

昨日くらいからキャメル来日関連で検索されて拙ブログがヒットしてしまっているようだけど、それでヒットするのは前回2016年の来日公演大阪だからね(笑)。私はまだ今回2018年のキャメル来日公演には行ってない。今週の土曜日のチッタ参戦の為に川崎へ遠征予定なので悪しからず。

本日2本目のブログ更新。もう半年以上もライヴに行っていない私が、今週末はキャメルでクラブチッタ川崎、来週末はスポックスビアード奥本亮さんのライヴで大阪、といきなりライヴ2連発になるのでその前にチャチャっとブログを更新しておこう。

発売情報はチェックしていたけどそのまますっかり忘れていた掲題のロックの殿堂受賞式典&記念ライヴパフォーマンスの映像商品、いつものマイミク某Mちゃんのつぶやき見てハッと思い出した。昨年2017年にはイエスも受賞していて、Mちゃんに確認したらイエスへのプレゼンターとしてラッシュのゲディリーとアレックスライフソンのスピーチ、イエスメンバーの受賞スピーチ、そしてラウンドアバウトとロンリーハートの演奏も全て収録されているとの事で、これはイエスファンとしては買い逃すわけにはいかない。タワレコオンラインのポイント駆使して急ぎ注文、溜まっていたポイントのおかげで今回もほぼダーターで購入。

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購入したのはBlu-Rayの2枚組。インフォが流れた時は2010年から2017年までの式典&記念ライヴパフォーマンス、ってなってた気がしたけど、本作は2014年から2017年までの4年分を収録してる模様。正直全部観るわけじゃないので(笑)、そこはどうでもイイ。

早速スキップしまくってイエスの部分を観る。ラッシュのゲディリーとアレックスライフソンが紹介して、イエスのメンバー登場。ジョンアンダーソン、リックウェイクマン、トレヴァーラビン、ビルブルーフォード、スティーヴハウ、アランホワイト、そしてクリススクワイアの奥様と娘さんかな。今回の受賞はUNIONの8人イエスが対象のようだけど、トニーケイは式典は欠席。そもそもイエスのファンでもありラッシュのファンでもある私にとっては、ラッシュのメンバーがイエスのメンバーを紹介するとかその時点で微笑まし過ぎて、この部分だけでも商品として持っていたい価値大。受賞スピーチがハウ爺だけアランホワイトを間に挟んでARWと距離を置いてる感じが現在の2つのイエスの距離感を感じさせて笑える。それから気になるのはアランホワイトの老け方だな。なんか喋り方もすっかりお爺さんって感じ。相変わらず能天気に浮遊してる感じのジョンアンダーソン、誰に対しても笑顔のトレヴァーラビン、そして何かお下品なことでも喋っているのかな? 客席を笑いに巻き込みまくるリックウェイクマンのスピーチ、日本盤は無いので字幕も無いから分かんないけど喋り好きなリックらしい。

記念ライヴパフォーマンスはまずはラウンドアバウト。アンダーソン、ハウ、ラビン、ウェイクマン、ホワイト、そしてクリススクワイアの代わりにベースを弾くのはラッシュのゲディリーという、夢の組み合わせ。現状有り得ないはずの現行イエスとARW+ゲディリーの合体演奏は、演奏内容はまぁ一発合わせてみましたって感じなので凄いわけでは無いけど、この顔合わせだけで買いだ買い! 次にロンリーハート、ココではハウ爺がクリススクワイアの代わりにベースを演奏して、アンダーソン、ラビン、ハウ、ウェイクマン、ホワイトという、やはり現行イエス+ARW。これもレア感があり過ぎて買いだ買い! いずれもYoutubeでも観れるけど、そこはやはりフィジカルで持っていたい日本人だから(笑)。こうしてブルーレイで購入で来て有難い。

まずはイエスばっかり楽しませてもらったけど、ジャーニーの受賞式典とライヴ演奏(セパレイトウェイズ、ライツ、ドントストップビリーヴィン)もあるし、ディープパープルやピーターゲイブリエル、チープトリック、リンゴスター&ポールマッカートニーもあるし、そこら辺のファンにはちょっとしたお得な記念品として持っていても良いんじゃないかな。

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2018年4月 7日 (土)

YES "FLY FROM HERE - RETURN TRIP"

あの、先に言っておくけど私は今回のハケット来日公演は行ってませんので(笑)。私のブログで参戦レポはありませんので悪しからず。今回はクラブチッタ川崎のみという事で、大阪も無いので早々に断念。行かない理由を100個くらい思いついたので、もう悔しくも何ともありませんし(苦笑)。2013年の全曲ジェネシスの来日公演と、2016年の半分ジェネシス半分ソロ代表曲+新作曲の来日公演、その2回でもうハケットは堪能し尽くしたから。

今回は先ごろPledgeMusic通販の形で発売開始されたイエスのフライフロムヒアの、トレヴァーホーンによるリードヴォーカル差替え版、"FLY FROM HERE - RETURN TRIP"を取り上げる。えっと、もうPledgeでオーダーした方にもディスパッチが始まってるのかな? 分かんないけど私の方は、3月下旬に渡英してイエスの50周年ロンドン公演&ファンコンヴェンションに参加された方に直接現地の物販で買って来てもらった。まず初めにその御礼をしなきゃいけない。いつも良くして頂いて本当に感謝しています。ありがとうございます。なんちゅうか、こんな時、ブログやってて良かったなぁと思う。拙ブログを通じてお仲間になって頂いた個性豊かで、かつ礼節もわきまえた良い人たちに巡り合えたことはホントに幸運で光栄である。

それでは作品に触れて行こう。

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パッケージはブック型のデジパック。このパッケージ、個人的には好き。ロジャーディーンのジャケは2011年版のフライフロムヒアと同じジャケだと思っていたけどちょっと違う。そしてブックレット内側はもうすっかりベノワデヴィッドの痕跡が消されているというね(苦笑)。

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それで、渡英して買ってきてくれた「世界で一番最初に手にした」方がロジャーディーンに突撃して、サイン貰ってきてくれた。ありがたい。

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さて、収録曲は2011年版の曲目にプラス1曲、ハウ爺のペンによる未発表曲が加えられている。

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既に本作の全編を数回聴き終わっているのだけれど、飽きるほど聴いたフライフロムヒアが、全く新鮮な感覚で聴ける。ベノワデヴィッドのヴォーカルを全てトレヴァーホーンのヴォーカルに差し替えただけでなく、またリマスターじゃなくてリミックスだから音の質感や、もっと言えばアレンジそのものが違う部分まで散見されて、そういう意味では何度でも聴き返して、その違いを楽しめる。歌詞が違っていたり、また演奏そのものもブックレット内のハウ爺のコメントにあるように、ハウ爺とジェフダウンズが新たに演奏を加えていたりする。曲ごとにこの部分が・・・、って言い出せばキリが無い。キリが無いくらいに全編で新しくなっている、そんな感じ。

ヴォーカルにに関しては、まぁ正直に言ってベノワデヴィッドの方が上手かなという気がしないでもないが、そこはやはり、本作は何と言ってもこれでホーン、ダウンズ、ハウ、スクワイア、ホワイトという、純粋なドラマラインナップとなったワケで、その強迫感から自然とそういう意識で聴くことになるので、イエスファンとしては今回の方が何か本物感を感じざるを得ない。2011年版をプロデュースしたトレヴァーホーンが改めてプロデュースし直して上塗りしたのは当然意図があってやってるんだろうから、そりゃ後出しジャンケンの方が強いに決まってる。ベノワデヴィッドには気の毒だけど。

曲に関して、2011年版の時に触れてなくて、その後聴けば聴くほど感じていたことを改めて記す。それはクリススクワイアのペンによるThe Man You Always Wanted Me to Be。当時から凡庸ながら暖かみを感じるイイ曲だなぁと思っていて、曲ごとに聴いた回数で言えばWe Can Flyの次くらいによく聴いていた。この曲は歌メロが優しくていいんだけれども、よくよく聴くとハウ爺のギターメロディの絡ませ方が絶品だと思うのである。特に2回目のサビに当たる2分45秒からの、歌メロの合間に入れるハウ爺のギターメロディ、これは歌メロの良さをさらに際立たせる、地味ながら最高の仕事をしている気がする。そう、ハウ爺は自分のペンの曲じゃなくても、こういう風に曲全体を考えてギターで彩りを加えて行く、その才能がもの凄くあるんだと思う。それはエイジアのアルファにも言えることではないかと。エイジアのアルファは、当時のハウ爺のインタビューで、このアルバムはギターアルバム・・・と言っていて、当時はエッ??って思ったけど、よくよく聴くとホントにギターが曲そのものやウェットンの歌メロを邪魔せずに引き立てているのが分かるようになった。その仕事ぶりを本作のThe Man You Always Wanted Me to Beでも感じるのだ。派手なリードギターやギターソロプレイでは無い部分でのハウ爺の仕事ぶりは素晴らしい。

次に今回初登場となった、2011年時点でセッションされていながら収録されなかった、ハウ爺作のDon't Take No For An Answerについて。いかにもハウ爺らしいアコギで始まるフォーキーな地味な曲で、歌メロも素朴で地味にイイ曲なんだけど、これもドラマラインナップが演奏してトレヴァーホーンがプロデュースすることで、シンセなんか結構派手に色づけされていて面白い。ハウ爺自らのリードヴォーカルはイエス曲とは思えない超低音で(笑)、ホーンがコーラス頑張ってイエスっぽくなっている。

全曲レビューしてもイイくらいに最近入れ込んで聴いているのだけれど、一応全曲レビューは2011年版の時にやっているのでもうイイ。一般に流通させないところは最低限2011年版への配慮だろう。でもそうは言っても今のところPledge通販で普通に手に入るので、ドラマラインナップによる、ドラマに続くアルバムとしての記念碑として持っていたい人はオーダーしてもイイと思う。これを聴くともう2011年版は聴かなくなる可能性があるけど(笑)。でも辛うじて最終曲のInto The Stormには作者としてベノワデヴィッドとオリバーウェイクマンのクレジットは残っているので、わずかながらの痕跡が残されて良かったんじゃないスか(笑)。。。

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2018年4月 4日 (水)

BS-TBS 「SONG TO SOUL エイジア/ヒート・オブ・ザ・モーメント」(2018年 3月18日 23:00放映分)

こんな事ダメなことなんだけど、先日の泊まり勤務で早朝の時間帯に眠くて眠くて仕方なくて、軽く寝落ちしながらの業務となってしまった。しんどくてもそう簡単に寝ない私が、その日は泊まり勤務の連勤で、しかも僅かながらの仮眠の時間にしっかり寝られず、さすがに疲れが溜まったのだろう。危うくお客様の前で白目を剥くところだったぜ全く。

泊まり連勤が終わって本日公休。花粉症の重症患者の私である故に、花見なんてもってのほか。この時期は出来るだけ雨が降って欲しいと心から願うものである・・・。それでも今朝は疲れてたからかぐっすり眠れてスカッと目が覚めた。外には出たくないけどウォーキングはしたいし・・・、と思っているところで例によってオカンから鬼指令。徒歩20分のスーパーでサランラップが安売りしてるから買って来いと。お一人様2本までだから、レジを2回通って4本買ってこいだと。ハラを決めて、頭にタオル巻いて、メガネかけて、マスクして、と花粉症対策の重装備でウォーキング兼ねて外出。外に出たからには桜を愛でながら歩こうじゃないかとアイホンのカメラ構えながらだったけど、何の事は無い、京都は連日の夏日だからなのか、もう桜は半分散っとるし全然写真映えしないのでガッカリ。スーパーのレジを2回通ってサランラップ4本買ってきたわな。

午後は地域の所用の事務作業を済ませてブログでも、と思っていたところでクリエイティブマンからキングクリムゾン来日決定のメールが。ひとしきりSNSで盛り上がり、SS席2万円に驚愕しつつ所用を済ませる。2万の席にするか1万6000円の席にするかは2~3日考えてからクリエイティブマン3A会員の最速先行予約に臨むことにして結論は後回し。大阪2DAYSあるけど、ま、大阪1日だけでイイかな。前回2015年は1万5000円だったのに何で5000円も上がってるんだとか色々思うけども行くという結論は動かないし、その頃にはやっと現会社に入社して初のボーナス支給もある事だしよく考えよう。

さて、ようやくというか一応は拙ブログでも取り上げないワケにはいかないだろう、先日のBS-TBS「SONG TO SOUL」のエイジア/ヒート・オブ・ザ・モーメント特集。録画しといたやつを2周ほど観た。これと言ってビックリするような内容では無かったけど、所々気になる話もあったので取り上げておく。

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スティーヴハウ、カールパーマー、ジェフダウンズ、ジョンカロドナー等々、日本の番組としては可能な限りのインタビューを試みていて、その意味では好感の持てる番組だったと思う。アメリカウケするビッグセールスを目指すスタジアムロックバンドにしたいA&Rジョンカロドナーと、メンバー、特にハウ爺やカールパーマーとの駆け引きがあったことは、ビジネスとミュージシャンの誇りの間でのアリがちな姿が垣間見えて興味深かった。

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バグルスのラジオスターの悲劇の特集の時にもあったけど、ジェフダウンズによる作曲の過程の解説も、おぉー、なるほど~、とちょっと感心する部分で、さすがに曲そのものを掘り下げる番組だけあって面白い。ポップな曲やなぁ~、と聴き流す曲が実際には凝りに凝ったコードを使った曲のストラクチャーを考えていたことには、改めてこの曲を聴き直すイイきっかけにもなる。

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しかしリアルタイムでツイッター等でウケて盛り上がっていたカールパーマーのコメント、へぇ~そんなんだぁ、と素直に受け取っていいのか、いやいやホンマかいな、と笑っていいのか、私のような音楽的素人にはよく分からない。

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プロのドラマーが言うのだから素直に受け取った方がイイのかなとは思うけど。確かにヒートオブザモーメントは途中えらいテンポアップするよなとは昔から思っていたけど、ワザとやっていたとはこれまた新しい発見。それでも自分のテンポを崩さないジョンウェットン大先生に対してEL&Pのグレッグレイクは一緒にテンポアップしてしまうと軽くDisってるのはやはり笑える。

バンドの結成に関するストーリーは普通に知られているエピソードが改めて語られる感じであった。

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なんかもっと、一番最初のスーパーグループ計画だった、リックウェイクマン、ジョンウェットン、カールパーマー、トレヴァーラビンの4人編成計画からどう変わっていったのかとか、そんな話があればオオッって前のめりになったんだけど、さすがにそこまでは無かったな。そもそもヒートオブザモーメントはウェットン/ダウンズ作だし、そんな編成だったらヒートオブザモーメントは生まれなかったわけだから。あと、なんでヒートオブザモーメントと、バグルスのラジオスターの悲劇は最初の歌メロが似ているのかとか、せっかく双方の曲の作者であるジェフダウンズが楽曲のストラクチャーを説明してくれてるんだから、突っ込んでみても良かったのでは?とか、そんなことを気にするのは私のようなバカなマニアだけか(笑)。

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2018年3月27日 (火)

#YES50 UK & EUROPE TOUR 2018 (Mar 24 & 25, 2018 @ London, UK)

イエスのデビュー50周年を記念する「#YES50 TOUR 2018」の英国欧州レグが3月から始まり、いよいよ終盤に差し掛かってきた。そのハイライトとなるのが3/24、25日の英国ロンドンのパラディウム2Days。50周年記念ファンコンヴェンションも開催され、またイエスゆかりのゲストも登場するとあって注目度が高い。この2Daysについて、再び拙ブログにご登場頂くのは某ウェットンファン仲間の「ウェットンマニア特派員氏」である。昨年2017年の、ジョンウェットン逝去後のジャーニー&エイジアのジョイント北米ツアー初日&2日目にも渡米参戦され、現地からラインで楽しいレポを届けて下さった。その際にも拙ブログで紹介させて頂いたのだが、今回もその某「ウェットンマニア特派員氏」が渡英して、3/24、25日のパラディウム2Dayに参戦された。しっかりVIPパッケージも申込まれてミート&グリート、ロックのゆかりの地を巡るバスツアー、そしてファンコンヴェンションとお腹一杯の参戦をされたので、ご本人様の了解を得て、ラインで提供頂いた写真や現地からの情報を拝借、編集させて頂きながら、合わせて当方でもネットで3/25ライヴ音源も入手できたので、疑似体験レポをさせて頂きます。

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それでは某「ウェットンマニア特派員氏」が現地からラインで送ってくれた写真、コメントをかいつまんで。

--- ウェットンマニア特派員氏によるリアルタイム実況レポ ---

● 3/24 Palladium 初日

「今からハラユミさんと食事してイエス初日に行ってきます。」

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「デヴィッドクロス。来年、スティックメンで来日します。」

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「席は5列目のど真ん中でした。」

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「トレヴァーホーン登場、光陰矢のごとし。」

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「ラウンドアバウトで総立ち。」

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「セットリストもらいました。」

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「ジェフに聞きました。
①イエスの来日は今年はありません。早くて来年の2月以降。
②エイジアは現在カールと調整中。カールがレガシーのツアーで忙しいので、それが落ち着いてから。ジョンの残したものは語り継ぎたい。ただビリーのボーカルが…みたいな感じです(^^;)
③バグルスも(いつか)やるよ!」
「はっきりディスってるわけではなく、ビリーのボーカルは評判がちょっとねえみたいな感じでした。」
「トレバーホーンはミーグリに来ず。」

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「ミーグリグッズ。」

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「サイン。一人2個ですが、スティーブとアランには3個いただきました。監視いないので実質無法地帯(常識の範囲内で)。」

● 3/25 Palladium 2日目

「午前中はイエスバスツアーに回ってます。」
「ロンドンの音楽の聖地を回るツアー。スタジオやライブハウス、楽器店など。イエスは関係なく、ボウイやストーンズ、ビートルズなどなど。」

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「昼からコンベンションです。」

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「私が世界で一番最初に手にしました。」

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「ライブ本番でビル・ブラッフォードが来ます。」

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「BB登場。開演前におはなしをちょっと。」
「大音量で爆睡は気持ちいい。」
「疲れからか前半の演奏は爆睡してしまいました。後半頑張ります。」

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「イエス2019年2月来日決定。クルーズのあと。」
「前半がクルーズ、後半が日本という感じです。」

「今回はハウ爺の機嫌が見たことないほど良かったと、現地の常連さんたちが行ってました。」

--- ウェットンマニア特派員氏によるリアルタイム実況レポ ここまで ---

以上でした。更にミート&グリート後にイエスのメンバーを個別に襲撃して(笑)ツーショット写真の撮影に成功されていたけど、さすがにその写真まではブログに載せるのは控えておきます。ご本人様の宝物だと思うので。いずれにしても「ウェットンマニア特派員氏」の行動力にはいつも感心する。私のような引っ込み思案な性格の人間には真似できない。

というワケで、本日私も3/25音源を入手して一通り聴き流してみた。セットリストは上記の「ウェットンマニア特派員氏」が入手された3/24のセットリスト用紙の曲目に加えて、3/25ではオープニングMCでビルブルーフォードが前説登場。演奏曲については南の空の代わりにクリススクワイアトリビュートでオンワードがセットイン。そして3/24、25両日ともにアンコール1曲目でトレヴァーホーンが登場してTempus Fugitを演奏と、イエス50周年を記念するスペシャル感があって、会場参戦した方には貴重なライヴとなったと思う。演奏そのものはまぁ現行イエスのユルい感じで、そのユルさが海洋曲では功を奏している(笑)。なお、今ツアーもドラムはジェイシェレンがプレイし、アランホワイトはRitual後半から交代登場してアンコールのみの出演。なかなかレギュラー出演するのはまだまだ辛いのかな。個人的にはもう正ドラマーをジェイシェレンに交代してもイイのでは?って気もするけど。トレヴァーホーンが歌うTempus Fugitは、正直ちょっとホーンが苦しそう。リハ不足かな。いやそれよりもいつものようにハウ爺のテンポの遅さが際立っていてヒヤヒヤしっぱなし。さすがにここまで来ると、これがハウ爺ならではの味わいとかじゃなくて、ただ単にイライラするぞ(笑)。

そして今回、渡英してミート&グリートにも参加される「ウェットンマニア特派員氏」に、ジェフダウンズへの質問を3点ほど託していた。

①今年のイエスの来日予定
②エイジアについて、ジョンウェットンと制作しかけていた楽曲のレコーディング予定
③バグルスの予定

その回答が上記の「ウェットンマニア特派員氏」のレポである。イエスについては2019年2月来日予定。エイジアについては、もしかしたら質問の意図が正確には伝わってないのかも知れない。「ジョンの残したものは語り継ぎたい。ただビリーのボーカルが…」っていうのはエイジア名義のライヴ活動のことを言ってる気がする。やはりエイジアとしてのアルバムについては未定なんだと思う。バグルスについてはスペシャルライヴをしてみたいと海外のインタビューで話していたという情報があったので質問してもらったんだけど、多分トレヴァーホーンとのスケジュールやタイミングが合えば是非やりたい、そういう意思は持っているという事だろう。ビルボードライヴとかで来日公演やってくれないかなとか勝手に希望してるんだけどな・・・。あとは上記レポのように3/24にデヴィッドクロスが来ていたそうで、2019年にスティックメンwithデヴィッドクロスで来日という調整をしているようだ。

最後に改めて、上記のようなレポや写真を拙ブログに掲載することを快諾頂いた「ウェットンマニア特派員氏」に感謝いたします。ありがとうございました。

さて、さすがにそろそろ、BS-TBSのエイジア「ヒートオブザモーメント」の録画しといたヤツ観るか・・・。

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