2017年11月12日 (日)

Wetton Mania 2 at Rock Bar STARLESS (Nov 11, 2017 @ OSAKA)

昨日11月11日(土)、なんでもこの日は「ベースの日」だそうで、そんなの誰が決めたんだ?そもそも何で?などと思いながら、でも拙ブログ主催のジョンウェットンのファンイベントの日が「ベースの日」とは何とも素敵な偶然ではないかと思ったりもする。ちなみに11月11日、つまり1111と、1が4本並ぶから弦4本のベースに引っ掛けてアレしたそうだ・・・。

数日前から天気予報があまりよろしくないなぁと思っていたけど、幸いにも天候に恵まれてようやくWetton Mania 2を開催することが出来た。早速だけどこの日のレポを備忘録代わりにブログ記事にしておきたい。

Img_e4418_640x480

この日も例によって泊まり勤務明けで朝に帰宅。大急ぎで顔洗ってヒゲ剃って身支度して、選曲した持ち込みCDを準備して、とりあえず梅田へ向けて出発。徳島から来て下さるM女史が大阪グルメツアーを希望されていたので、いつもの兵庫伊丹のHさん、eさんと共にお迎えして13:30梅田から行動開始となっていたのだ。そんな時に限って私の乗った京都から大阪へ向かう電車が、線路に人が立ち入ったとかで遅延してしまいイライラ・・・、いや眠気の方が勝り、眠くなってくる。線路に立ち入ったアホのおかげで10分ほど遅刻して梅田到着。上記3名と合流して、まずはM女史希望の、私も以前に行った阪急東通り商店街にあるお好み焼き屋さん「美舟」へ。お好み焼きと焼きそばをシェアして食べて、続いて福島区へ移動してメキシカンな居酒屋カフェへ。こちらについてはまた別稿でグルメレポとしてブログ書こうかな(誰も期待してないか?)。普通なら昼呑みするのが最高なんだけど、この日は泊まり勤務明けかつ本番は夜のWetton Mania 2なので、眠気に襲われないようにアルコールは控えた。ウダウダと年齢相応の、身体のここが痛いだの具合悪いだの、初老トークに花を咲かせて夕方、心斎橋へ移動。持込み用のお菓子を買い込んで会場のRock Bar STARLESSへ。

寝不足で朦朧とする中、主催者たる拙から開会宣言、マスターからの飲み放題システム説明、そしてシャンパンで乾杯!

内容は従来より周知のとおり、参加者の皆様がDJと化して、お一人2曲ずつ選曲した楽曲もしくは映像を店内に流しながら、思い入れやウンチクを披露して頂き、みんなで感心し合う、そんな感じ。前回もこだわったんだけれど、この仕組みは誰が上で誰が下、とはならず、みんなが平等にウェットンを語り合えるので参加した方の満足感が高いのではないかと判断したのである。以下に参加して下さった皆様の選曲をセットリストとして掲載する。一応私の書くブログなので自分目線にはなるけど、皆様の選曲とDJコメントからその都度感じたことをちょこちょこ書き加えて行きたい。

埼玉のSさん
Sole Survivor (from ASIA "ASIA IN ASIA" 映像)

昨年もオープニングを飾って頂いた、埼玉からはるばる参加して下さったSさん、エイジアインエイジアがお好きで、いやこれウェットン違うやん、というツッコミは無しでグレッグレイク追悼を兼ねようぜ、と言う選曲。久しぶりに見る若き日のハウ爺、現在のユルいギター演奏に見慣れてしまってるせいか、イングヴェイかと思うくらいエネルギッシュな演奏に感じたのが我ながら笑う。

ナゴヤ***さん
Nevermore (from U.K. "U.K.")
Forever And Ever (from Ian Mcdonald "DRIVERS EYES")

亡くなったミュージシャンが多いもんだから、ここでも追悼兼ねて。ホーさんの大ファンでもあるということで、ホーさんのギターが映えるネヴァーモア。そしてイアンマクドナルドの作品から。久しぶりに聴くと結構荘厳でイイよな。

綱***さん
Go (from ASIA "ASTRA")
Hold Me Now (from JOHN WETTON "LIVE AT THE SUN PLAZA TOKYO 1999")

今回初参加の綱***さん、エイジアGoとの出会いと思い入れに、人それぞれのキッカケがあるんだなぁって改めて思う。2曲目はエイジア再編がポシャった先生ソロバンドの来日公演音源、いいぞマニアック路線。

Shige***さん
Watcher Of The Skies (from STEVE HACKETT "GENESIS REVISITED")
Too Much Monkey Business (from JOHN WETTON & RICHARD PALMER-JAMES "MONKEY BUSINESS")

先生の歌との出会いがハケット&フレンズだったとの事で。ちなみにDJコメントの際、96年EL&P来日公演に行って、その時のパンフにハケット&フレンズの安っぽいチラシが封入されていたと、出ましたレアもの自慢(笑)。

Img_4422_640x480

こういうのがファンイベントらしくて微笑ましい。

 「要らなければ貰いますよ(笑)。」(josho)
 「いや、それはちょっと・・・(笑)」(Shige***さん)

という野心剥き出しのお声掛けをした極悪のワタクシ・・・(笑)。

Ichi***さん
Don't Leave Me Now (from VOW WOW "V")
Space And Time (from JOHN WETTON "VOICE MAIL")

言われなきゃ忘れていた、VOW WOWのウェットンプロデュース曲。懐かしい。2曲目はサバイバーの大ファンでもあるIchi***さんの、先生とジムピートリック繋がりを強調。分かる分かる、頷いてしまった。

ico***さん
Bury Me In Willow (from ASIA "XXX")

あの~、魚が飛んでるジャケのアルバム、なんやったかいな~、って(笑)。トリプルエックスやっちゅうねん。この曲で思わず私がこだわりを口出ししてしまう。かつて拙ブログのエイジアXXX(トリプルエックス)のレビューでも強調した、2分30秒から15秒のシンフォニック展開が最高ーーーッ、って(笑)。もう一回言う。あの15秒でメシ3杯食える。

emm***さん
Never Again (from ASIA オーディエンス録音ライヴ音源)
Battle Lines (from STEVE HACKETT "THE TOKYO TAPES" DVD映像)

どこから拾ってきたか、ネヴァーアゲインのオーディエンス録音?ライヴ音源。エエでぇ~こういう感じ、ファンイベントらしい。バトルラインズはこれまた96年ハケット&フレンズの映像から。この頃の先生がお好きとの事。この翌年にはいきなり太ってたんだよなぁ・・・(笑)。

上***さん
Rendezvous 6:02 (from U.K. "Danger Money")
The Smile Has Left Your Eyes (from ASIA "ALPHA")

なんと80年代にロンドンに住んでおられたという上***さん、ロンドンで沢山のライヴに参戦されたそう。その話に食い付いたんだけど、それはあとで触れよう。78~79年当時のUKライヴに参戦できなかった無念を込めてランデヴー。

ひと***さん
Without You (from ASIA "ASIA")
Here Comes The Feeling (from ASIA "ASIA")

もともとUKから入ったけど、ナイトアフターナイトの裏ジャケの先生の写真を見て、「先生の顔」が好きになったというミーハーっぷりを告白。顔は大事、そりゃそうだ。

Mine***さん
Valkyrie (from ASIA "GRAVITAS")
Gravitas (from ASIA "GRAVITAS")

DJコメント用に長文の原稿を用意して大演説。この下準備が社会人として素晴らしい。ところが次の順番が迫っていた私は、自分が喋ることを頭で整理している最中で、実はDJコメントを思い出せない。Mine***さんゴメンナサイ(笑)。

josho
Take It To The Sun (from MARTIN ORFORD "THE OLD ROAD")
The Last One Home (from QANGO "LIVE IN THE HOOD")

で、最後の私の選曲。マーティンオーフォードの曲は、知らない人が聴いたらエイジアかと思うくらいメロディックでドラマティック。先生の課外活動の歌モノでは最高の楽曲だと強調したかった。QANGOは、スタジオ盤としては陽の目を見なかったこの曲が、実は素晴らしい。エイジア89年のドイツツアーで初演されてからの生い立ちを嬉しがって説明してしまった。ご静聴ありがとうございました(笑)。

Img_4417_640x480

以上、まぁこんな感じで大いに楽しく盛り上がれたのではないかと思う。また、先生ファンの集まるイベントらしく、ちょっとしたお宝を持参して披露して下さった方もいて、特に80年代にロンドンに在住しておられた上***さんの、参戦したライヴのチケット半券コレクションは凄まじい。驚愕したのは86年6月4日~5日のマーキークラブ、ウェットン、パーマー、ロビンジョージ、ドンエイリー、スペシャルゲストとしてフィルマンザネラ、と言う編成のチャリティライヴに何と参戦されていたとの事で、そのチケット半券を思わず写真に撮らせて頂いた。

Img_4423_640x480

Img_4413_640x480

いやコレは凄い。コレだけで気分がアゲアゲになってしまった。私もブートCDでは聴いたけど、実際にその場に居た人とこうして出会えるとは、これまたファンイベントならでは。あと、GTRのライヴにも参戦されたとの事で、そのチケット半券も。

Img_4414_640x480

以上、今回も参加して下さった皆様のおかげで、とても内容の濃い楽しい催しとなったのではないかと思います。これもひとえに参加者の皆様の人柄によるものと思います。また、居心地の良い場を提供して下さったRock Bar STARLESSのマスター様にも改めて感謝いたします。また出来るだけ近い将来に、Wetton Mania 3を開催したいと思います。その時まで皆様お元気で。また、私たちの心にいつまでも生き続けるジョンウェットン大先生、JW IS HEREの精神で大いに盛り上げてまいりましょう。本当にありがとうございました。

|

2017年11月 7日 (火)

ジョン・ウェットン 「アクスティカⅠ:ライヴ・イン・アメリカ / アクスティカⅡ:リターン・トゥ・アメリカ」(JOHN WETTON "AKUSTIKA LIVE IN AMERIKA / AKUSTIKA II RETURN TO AMERIKA")

世間様では三連休だった先週末、連休最終日の日曜に勤務が当たっていて、ある程度忙しいのは想像して出勤していたけど、まさかのシステム故障で仕事が大パニック。そうでなくても平日より週末の方が忙しいのに、そんな時に限って、年に一度すら起こり得ないようなシステム故障が、それも私の担当時間中に起こり、それはそれは地獄のような勤務と化してしまった。お客様はそりゃ怒るに決まってるし、かといってこちらも自分がミスしたとかヒューマンエラーじゃなくて完全なシステム故障なので手の施しようが無く、ただただお客様から怒られっぱなしで謝る以外に何も出来ないという、これ以上もこれ以下も無い地獄であった・・・。さすがに身も心も疲れ果てて昨朝に明け帰宅。昼酒飲んで、夜に予定のあった所用も当然欠席してフテ寝(苦笑)。夜起きて、LINEで遊んで、なるみ岡村の過ぎるTV観て、それからまた死んだように寝て本日公休。今日は夜にまた所用で出かけるけど、それ以外は何も考えずブログだけ書いてゆっくりしようと思っていたら遠慮容赦なくオカンからのスーパー買い出し指令および晩ご飯の準備指令・・・(笑)。天気が良かったのでパパッと買い物済ませて1時間だけウォーキング。ところが歩いててもエライしんどい。心身の疲れが取れていないようだ。このあと明日から4連勤(泊まり勤務×2)で11/11(土)のWetton Mania 2を迎えてしまう。参加予定の皆様、選曲とDJコメントの準備は進んでますでしょうか。かく言う主催の私は全く準備出来てませんけど(笑)。でもなんとかその日を楽しみに頑張りますよ。

マニア2に向けてジョンウェットン大先生ネタの盛り上げいってみよう。先日ようやく日本盤も発売されたジョンウェットンのアコースティックライヴの名盤、アクスティカ(今回の邦題表記)の拡大盤、オリジナルの95年のアコースティックライヴに加えて、2005年の完全初登場アコースティックライヴを加えて2枚組での嬉しい再発となった。

Img_4394_640x480

オリジナル盤の時も本当によく聴き倒した。こちらはオリジナル盤。

Img_4396_640x480

個人的にも先生のライヴ盤の中でもトップランクに位置付けられる名盤である。なにしろ音質がイイ。オーディオ的な音質の話では無くて、音像が先生のヴォーカルの声でエコー感タップリに満たされていて、しかもこの時期の先生の声って高域の伸びも拡がりも史上最高クラスで、その最高の「声」が中心に据えられた音像のアコースティックライヴだから、先生のヴォイスが好きな人には堪らない。ヘタすりゃ同時期に発売された94年来日公演から編集されたライヴ盤チェイシング・ザ・ドラゴンよりもよく聴いたくらいである。今回もリマスターは先生ソロ関係再発ではお馴染みとなったMike Pietrini。

1曲目のヴォイスオブアメリカ、鍵盤と先生ヴォイスのみのシンプルアレンジだからこそ浮かび上がる素晴らしいメロディが音像いっぱいに拡がるさまは早くも感動で胸が一杯になる。続く2曲目は先生ソロ、ヴォイスメイルから、少なくとも私の周辺では最も人気のあるホールドミーナウとくればもう言葉も無い素晴らしさである。更に続くUKのランデヴー、鍵盤は録音されたテープかなんか使ってるのかな?よく分かんないけど先生自分であの細かいフレーズはピアノ演奏しないと思うけど。更に当時は未発表曲だったクリスティーナ、その後もUK、エイジア、クリムゾン、ソロの名曲が続々とアコギ、鍵盤をバックに歌われていく。締めはこれまた先生のヴォイスメイルのラスト曲にして感動的な名バラード、ユーアーノットジオンリーワン。これがまた素晴らしいのだ。本作を久しぶりにフルで聴き直すことが出来て、改めて名盤であることが思い出された。アコースティックライヴで言えばサブローザも音が良いけど、やっぱり選曲と当時の思い入れ込みでこのアクスティカ(今回の邦題表記)がアコースティックライヴ盤では最高峰だろう。

さて、今回の再発におけるある意味の目玉、ボーナスディスクと言う扱いでは無くアクスティカと並ぶ位置付けでアクスティカⅡと言うタイトルが付けられた2005年のアコースティックライヴである。クレジットによると2005年11月11日とある。

Img_4399_640x480

2005年と言えばアル中を克服しつつある先生がジェフダウンズとの黄金コンビを復活させて春にICONの1stをリリース、同年10月末からICONとしてのライヴ活動をスタートしており、その渦中でのアコースティックライヴとなる。先生のヴォイスとしては全盛期だった上記の95年ライヴと比べてどうかとちょっと心配しながら聴いてみたけど、いやいやどうして、十分に覇気もあるし張りもある先生のヴォイスが楽しめる。ここでもUK、エイジア、クリムゾン、先生ソロから様々な曲が取り上げられているが、95年アクスティカの10年後とあって、その間のソロ曲や、ICONのライヴ活動開始直後という事もあってICONからのミートミーアットミッドナイトも取り上げられている。上記95年アクスティカとはレパートリーの被りが全15曲のうち6曲しか無くて、新鮮な作品として楽しめる。先生の1stソロからのウーマンはピアノで弾き語りをしているらしく、実際ブックレットにピアノを弾く先生の姿の写真もある。ピアノ弾きながらウーマン、イイよなぁ。ちょっと先になるけど某所でウーマンを歌う予定がありまして・・・(笑)。

蛇足になるけど今回の再発のブックレットを見てて、オッ、って思ったところがあった。それは以下写真。

Img_4398_640x480

Photography by Pattie Clapton,と言う表記。コレってもしかしてジョージハリスン、エリッククラプトンの元妻パティボイドの事? 実際パティは写真家としての活動もしてるみたいだけど。先生の逝去の際はクラプトンが先生へ送る曲と思われるギター演奏をネットにUPしていたし、先生の元妻ジルさんとパティが親友だったという話もある。一応ビートルズも聴くしクラプトンは一時期公式盤だけじゃなくてブートも漁りまくったほどクラプトンマニア道に迷い込んだ時期もあったので、やはりパティを通じて先生とクラプトンは繋がりがあったのかなと、改めてとても気になった次第。

まだまだ先生関連アーカイヴの編纂は今後も続くようで、来月も先生ダウンズのデモ集再発があるし更にはジェフダウンズによるとICONのボックスセット化も企画されているとの事。再発でしか先生を楽しめないことはある意味悲しいけど、いつまでも先生の残した楽曲が新たな未発表音源を加えて再発されるのは嬉しくもある。

それでは今週末、11月11日(土)、Wetton Mania 2で楽しみたいと思いますので参加者の皆様よろしくお願いいたします。

|

2017年10月26日 (木)

STEVE HOWE "ANTHOLOGY 2"

昨日、泊まり勤務明けで帰宅して、散髪に行ったらそこでウトウト。帰ってきてご飯食べて昼過ぎに寝たらいつもは夕方か遅くとも夜の早い時間には起きるんだけど、なんとそのまま今朝まで寝てしまった。都合17時間! 若者かオレは!って。自分で言うのもアレだけど余程疲れが溜まっていたんだろう。途中何回か目は開くんだけど身体が起きないんだって。トイレに行ってすぐまた倒れ込むように寝てしまうってのを繰り返す感じ。あまり寝過ぎたらかえって腰が痛くなるしとりあえず朝起きて、オカンに頼まれたスーパーでの買い出しを済ませて、ついでに超安売りの靴屋さんでニューバランスのスニーカー買って(福岡ソフトバンク優勝感謝セールとかで3890円、笑)、さてブログ書こうかというところ。

Wetton Mania 2につきまして、早速の応募を頂いた皆様、ありがとうございます。周知の通りあっという間に定員に達してしまいまして、これから参加をゆっくり考えようかなと思ってた方がいらっしゃいましたならば申し訳なかったです。もしキャンセル出たらまたお知らせ致します。

さて、例によって購入しておきながらチラ聴きしただけでブログにUP出来ずに放ったらかしになってるCDも沢山あるんだけど、マニア2も近付いてきたことなので私の本筋、ジョンウェットン関連ネタでしばらく盛り上がっていきたいと思うのである。ちょうど昨日、随分前に注文していたハウ爺のアンソロジー2がようやく届いた。エイジアのアルファのAudio Fidelityリマスターの発売に合わせて、どの店で買うのが安く済むかなと考えてるうちに注文が遅れて、数週間前にやっとDUオンラインでハウ爺とAudio Fidelity版アルファを一緒に注文したんだけど、それから更に数週間かかってやっと私の手元に、というワケで若干旬な話題ではなくなってるかも知れないけど、マニア2を控える私にとってはちょうど旬である。まず今回はハウ爺のアンソロジー2から。

Img_4339_640x480

ジョンウェットン大先生のファン的には、そりゃもう何と言ってもオリジナルエイジアの完全なる未発表曲が聴けるのが大注目点である。それのみが目的で買った人もいるかも知れない。曲はMasquerade。気付く人はすぐ気付くだろう、91年8人イエスのユニオンに収録されていたハウ爺のアコギソロ曲、これのオリジナルエイジアヴァージョンがあったという事である。先生のヴォーカルは無しでウェットン、ハウ、ダウンズ、パーマーによるインスト曲ではあるが、ベースなんてまさに先生そのもの。1stアルバム時のセッションなのか、アルファ時のセッションなのかは明記されていないけど、そこで先生がベースを弾いている姿が目に浮かぶようである。しかし・・・、ハウ爺監修と思われるブックレットをよくよく見ると、ベースがウェットンとの表記はあるけど、6弦ベースでハウ爺と言う表記もあって、じゃぁどのベースの音が先生なのか怪しげになってくるという(苦笑)。まぁイイかと。何はともあれジョンウェットン大先生ファンには、そしてオリジナルエイジアのファンにはもうこれだけで買いである。

ウェットンネタとしては本稿は以上終了、なんだけど、そこはもう少しハウ爺の作品集として楽しんでみたい。今回のアンソロジー2は、前回の第一弾アンソロジーと違ってハウ爺のグループ活動や他ミュージシャンとのコラボレーション活動に焦点を当てた作品集で、メジャーどころで言えばイエス、ABWH、エイジア、GTRの曲も入っていて、ハウ爺サイドから見たイエス、エイジア、GTRのベストアルバムとしても楽しめるのは嬉しい。よくよく考えたらGTRなんて久しぶりに聴いたもんなぁ。エイジアのOver And Overはホントにイイ曲だなぁって改めて認識出来たりもする。Over And Overはエイジアのフェニックスを聴いた時からお気に入りで、元々は80年代オリジナルエイジアのアウトテイク曲でもあるんだけど、一度どこかで歌ってみたいなぁとか思っていて、来年2月にTaaさん主催のウェットンイベントで歌わせてもらおうかなとか思ったんだけど、お仲間と協議の結果、ボツ(笑)。それはまぁイイ。あと、個人的に嬉しいのはイエスのセルフカヴァーでもある、アニーハスラムに歌ってもらったTurn Of The Centuryが収録されている事である。これは90年代だったかにマグナカルタレーベルからTALES OF YESTERDAYという、イエスのトリビュート作品に収録されていて、当時はリアルタイムで繰り返し聴いた逸品である。勿論イエスの究極に収録されたジョンアンダーソンが歌うオリジナルヴァージョンも素晴らしいんだけど、アニーハスラムが歌うと、これがまた別格に素晴らしい。アニーの名唱としてはウェットンダウンズのICONのIn The Endと同等クラスの絶品である。

次に未発表テイクに注目曲がある。上記のエイジアバージョンのMasqueradeだけでなく、イエスのユニオン時の未発表テイクが2曲、DangerousとWithout Hope You Cannot Start The Dayである。ブックレットの記載によると、ユニオンレコーディング時の、ハウ爺のギター収録直後にコピーしたテープを元にしているとの事。ユニオンについては既にあちこちで言われている通り、メンバー本人たちの意図とは全く関係ないところでアレンジ、プロデュースがなされて、出来上がったものはハウ爺もウェイクマンも全く納得していないという曰くつきの作品となってしまった。今回のアンソロジーに収録されているのは、意図しないプロデュースがなされる前の録音であり、こちらこそがメンバー本人たちの意図する音に近いのではなかろうかと思える。そう思って聴くととても興味深いし、実際ギターも、ブルーフォードのドラムも生き生きして全く別の曲のように聴こえる。

続いて未発表曲、コレは何と言ってもマックスベーコン&ハウ爺として今回収録された5曲である。ブックレットによるとGTRの2nd向け?にレコーディングを進めていたと思われるこれら5曲は結局レーベルとの契約が取れなかったとの記載がある。とてもポップでメロディアスで、これら5曲に、あとロバートベリーが用意していた楽曲群を合わせれば、しっかりしたGTRの2ndとして完成していたのではないかと思わせる。なお、このうちの数曲もしくはフレーズは、この後ハウ爺の名作ソロ、タービュランスに収録されていると思う。明らかにタービュランスで聴き覚えのあるフレーズがあったから。

以上、エイジア、イエス、GTRが好きな人ならぜひ手にしておきたい楽曲集である。

|

2017年10月18日 (水)

【Wetton Mania 2】 開催のお知らせ (追記:参加者公募終了)

Wm2_2

昨年2016年9月に、闘病中の我らがジョンウェットン大先生の快復への祈りを込めて開催させて頂きました「Wetton Mania」、しかしファンの願い空しく2017年1月31日、我らがジョンウェットン大先生は永眠されました。あれから約10ヶ月。しかし先生の残した楽曲がある限り先生は今も我らの心に居る、いや、ここにいる。そんな思いを込めて再び、大阪・心斎橋のRock Bar Starlessにて、ジョンウェットンを聴き、ジョンウェットンを語りまくるイベントの第2回目、

【Wetton Mania 2】

を以下要領で開催させて頂きます。

日時 :
2017年 11月 11日(土) 18:30~21:30

場所 :
Rock Bar STARLESS(大阪・心斎橋)
お店のホームページ : http://uni-hiron.wixsite.com/tavern
お店のフェイスブック : https://www.facebook.com/r.b.starless/

内容 :
参加者の皆様お一人お一人がセレクトしたジョンウェットン関連曲の音源もしくは映像を1~2曲、店内で流して頂き、自らがDJと化してウェットン曲への思い入れやウンチクを語って頂きます。

① 参加者の皆様におかれましては、店内でCD(DVD)を流して頂くために、セレクトしたウェットン曲のCD(DVD)を持参頂きますようお願いいたします。音源につきましては公式非公式は問いません。

② 曲のCD(DVD)演奏と喋りを含めてお一人様15分程度の時間で収まるようにお願い致します。従いまして長尺曲をセレクトされた場合はお一人様1曲となるかも知れません。

③ 万が一、ご用意いただいた選曲が、他の参加者と被った場合に備えて、第3、第4の選曲のご準備もあればよろしいかと思います。参加者の選曲&喋りが一回りして、時間が余った場合は2周目も可能になるかも知れませんので。

④ もし映像ソフトをご用意の場合は、お店のオーディオ環境の都合により、Blu-Rayは不可、DVDはOK、となりますのでご留意くださいませ。

定員 :
Rock Bar Starless様のキャパに合わせて10名までとさせていただきます。
今現在、6名様の参加が確定しておりますので、残り4名様となります。
参加ご希望の方は私、もしくはRock Bar STARLESSマスター様へご連絡をお願いいたします。早いもん順とさせていただきます。ご参加ご希望表明時点で定員に達していた場合は、失礼ながらお断りさせて頂く場合もございます。

2017/10/22 追記:
参加希望者の定員に達しましたので、参加者公募は終了いたしました。
ありがとうございました。

会費 :
飲み放題(酒類限定)3000円
それ以外のオーダーについてはこの個々でお支払いをお願いいたします。
フードにつきましては出前可能との事です。また、フードの持ち込みもOKとの事です。

お願い :
前回開催時はイベント当日に口頭にてお伝えさせて頂きましたが、本イベントはジョンウェットンを愛するファン同士が明るく楽しく交流するイベントです。お互いに人としての優しさと思いやりに満ちたイベントにしたいというのが私の最大の願いです。最低限のルールとして、こだわりが強すぎる故の偏狭な了見に基づく、他の参加者の選曲への批判や否定意見は控えて頂きますようお願いいたします。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

|

2017年7月21日 (金)

ウェットン/ダウンズ アイコン 「アーバン・サールム~ライヴ」(WETTON DOWNES ICON "URBAN PSALM LIVE")

過去カタログが決定盤として再リリースが予定されているというジョンウェットン大先生とジェフダウンズのプロジェクト、ICON(アイコン)のシリーズ第一弾として、2009年2月21日にロンドンの教会で収録されたライヴ映像が、DVDプラス初CD化のライヴ2CDのパッケージで再リリースされた。

Img_3760_640x480

国内盤で注文していたら、ウチへ届くのが随分遅れて数日前にやっと到着した。東京のDUとか目白のアソコには早々に国内盤も店頭に並んでいたみたいだけど、それ以外のショップは後回しになっていたのかな? よく分かんないけど無事に入手出来てホッ。

Img_3762_640x480

2009年リリース時は映像DVDのみ、しかもWeb限定リリースという事で私も速攻で注文して、先生ダウンズのサイン入りDVDをゲットしていた。

今にして思えばウェットン、ダウンズの黄金コンビが正式復活した2005年のICON第一弾リリースから2006年のオリジナルエイジア再結成以降の10年以上の期間は、アル中を克服しつつ、まるで残りの人生を生き急ぐようなウェットン大先生の活発な活動ぶりが、我々ファンにとっては至福の時でもあったように思う。ICONとオリジナルエイジアで交互にスタジオ盤リリースと活発なライヴ活動、加えてU.K.復活のライヴ活動に先生ソロアルバムのリリースと、ファンにとっては息つく暇もないリアルタイムな話題の連続であった。

この2009年は、前年2008年のオリジナルエイジアによるまさかのスタジオ新録盤フェニックスの発表とツアーが一段落して、今度はアイコンで来日ライヴに新作ICON3発表にとまさに先生の活動を満喫出来た時期で、私も仕事の激忙にもかかわらずどうにかして先生の活動を追っていたものだ。2009年2月のICON来日公演に急遽参戦して、サイン会でサインを貰ったのも良い思い出。直ぐに来日全公演のオフィシャルブートCDが発売されて、更にICON3発売と、ICON尽くしの2009年前半であった。

本作はそんな2009年来日公演直後のライヴを収録したとあって、来日公演時のセットリストに酷似していて丁度いい総決算作品としても味わえる。DVDはオリジナル発売時と同じ内容だけど、今回のポイントはオリジナル発売時にカットされていたICON3の曲とエイジアのマイオウンタイムが2CD盤に追加収録されている点である。なので早速初CD化となるライヴCDから聴いてみた。そしたらアラ驚き、追加収録曲の事よりも、音質と言うか音像が、私のバカ耳でも分かるくらいに映像版とは異なっていて、とてもクリアで先生のヴォーカルがイイ感じに響き渡っていて気持ちよく聴けるのである。パッケージに記載のクレジットをよく見るとワリとよく見かけるマスタリングエンジニアのMike Pietriniによるリマスタリングとある。今回のCD化に際して改めてリマスタリングを施したようで、それがとても効果があったように感じる。そんな新たな音質で聴けるCD版はICONのみならず、エイジア、バグルス、クリムゾン、先生ソロとバラエティに富んだセットリストを余すことなく収録していて、先生ファンとしては非常に楽しめる内容になっている。

ICONのライヴ盤と言うと下記写真の、ICONの1st発売後のライヴを収録したNEVER IN A MILLION YEARSと言うのもあったけど、正直あまり聴かなかった。

Img_3775_640x480

音質が個人的に気に入らなくて、なんかカピカピの干上がったような音像で、例えはおかしいけどブートの世界で言えば痩せたサウンドボードって感じ? それが不満だった。なので今回の作品は音質内容共に満足度の高い、まさに決定盤と言うに相応しい商品に仕上がっている。

このような、先生が存在した証のような作品群を、クォリティUPして愛情ある再発をしてくれるなら、私としてはホイホイ購入させて頂くのみである。

|

2017年5月 9日 (火)

EDDIE JOBSON & MARC BONILLA (tribute to John Wetton and Keith Emerson) FALLEN ANGELS TOUR 2017 ライヴ音源(Apr 26, 2017 @ Boerderij, Zoetermeer NETHERLANDS)

GWの激務をタイトな勤務シフトで乗り切って、しばらく緩めの勤務シフトになる。コレでこのあと夏のお盆までは穏やかな仕事の日々となるので少し爽やかな気分。GWが終わって超ブルーな気分で仕事に戻った方々には重たい今週だろうけどもね。しかしながら私はこれから地域のいろいろ所用が忙しくなって、コレは何とか充実の日々へと転換できるように頑張らねばと心新たにしているところである。

ブログは気が向いた時に書けるだけ書いておこうという事で、特にネタの選別ポリシーも無く、たまたま気が向いた時に有ったネタを書くので、今はそれじゃないだろ、って思う方もいるかも知れないが、私の備忘のようなものなのでそこはご勘弁を。

そこで今回は、GW激務が終わって昨日朝に泊まり明けで帰宅して、いつも利用しているライヴ音源サイトをチェックしたらようやくUPされていたのが、掲題のエディジョブソン&マークボニーラによるジョンウェットン大先生&キースエマーソンのトリビュートツアー音源である。英国2Daysのあとを受けてツアー3公演目にあたる4/26のオランダ公演。早速DL入手して軽く聴いてみた。アコースティックライヴなので正直それほど期待してなかったんだけども、聴いてみるとこれがすっかり聴き入ってしまった。

Jobson_bonilla_2

言うまでもないけど編成は以下。

Eddie Jobson: keyboards, violin
Marc Bonilla: acoustic guitar, vocals

セットリストは以下(音源UPした方のインフォに従って記載)。

(Eddie Jobson talks)
Trilogy
Starless
Rendezvous 6:02
In The Dead Of Night
By The Light Of Day
Nostalgia
Violin Solo
Piano Medley (incl. The Barbarian / Take A Pebble / Metamorphosis / Jeremy Bender)
Bitches Crystal
Fallen Angel
(Marc Bonilla talks)
A Place To Hide
From The Beginning
Carrying No Cross
Lucky Man

そりゃ、フルバンドでの演奏の方がイイに決まってるんだけども、こうしてアコースティックデュオの編成でやると、むしろ曲そのものの良さがかえって際立ってくるのが分かる。名曲とはそういうもんなんだと思う。思わず聴き入ってしまうのはそうやって、曲そのものの良さを感じるからだろう。また、オーディエンス録音とは言え、アコースティックデュオで音数が少ない分、非常に綺麗に録音されているのも聴きやすさを助長していてポイントが高い。マークボニーラはソロアーティストとしても実力者だけど、キースエマーソンの相棒としてEL&Pの曲を演奏して歌ったりもしていたし、今回もEL&Pのみならず、クリムゾンのスターレスやフォーリンエンジェル、UKのインザデッドオブナイトやランデヴーといった曲をジョンウェットン先生に代わって歌っていて、そこにあまり違和感を感じない。まるで昔から自分の曲であったかのような堂々たる歌いっぷりで、ヴォーカリストとしての実力も垣間見えてくる。ビリーシャーウッドがエイジアの曲の先生の代わりに歌う違和感に比べれば、とってもフィットしている。もちろんエディジョブソンもUK曲以外の、クリムゾンやEL&Pをまるで自分の曲であるかのように澱みなく演奏していて、借り物感が無いのはさすがである。特にクリムゾン曲は、自らの音楽史に一瞬クリムゾンに関わっていたことをこれ見よがしに記載するだけのことはある(笑)。そしてしっかりノスタルジアのような自分のソロ曲も演奏して、ピアノメドレーでは、先生もエマーソンも何の関係も無いはずの(笑)、カーヴドエアのメタモルフォシスまで入れ込んでいるあたり、誰よりもこのツアーをやりたかったのはご自分自身だったのではないかと勘繰ってしまうくらい(笑)。っていうか、それにしても改めてカーヴドエアのメタモルフォシスのピアノフレーズは気品があって本当に素晴らしい。

エディジョブソンには、もうこれで演奏活動は終わりとか、そう堅いこと言わず、どんどんステージ活動も続けて欲しいもんだ。今回のトリビュートツアーも、いずれ日本公演を企画する呼び屋が現れて欲しいし、収支さえ計算が立てば日本にも来てくれるものと勝手に確信している。

|

2017年3月21日 (火)

ASIA "35TH ANNIVERSARY COLLECTION TOUR EDITION"

なんと本日2本目のブログ記事UP!!(笑)。
エイジアにしては珍しく、ツアー会場でしか手に入らないツアーCDが制作されたようだ。それが今回取り上げる掲題のCDである。

Img_3365_640x480

ジャーニーとエイジアのジョイントツアーは、「ウェットンマニア特派員氏」によるツアー参戦レポでも紹介させて頂いたが、エイジアのデビュー35周年を記念するツアーでもある。もしかして、だからジョンウェットン大先生の体調回復の可不可に関わらず、このツアーは実施しなきゃいけなかったのかも。だから先生の代わりにビリーシャーウッドを代打に立ててでもツアーを実施したかったのかも。わざわざこのようなCDを制作したのは実はそういう気合の現れなのかも知れない。今回のツアー編成、ジェフダウンズ、カールパーマー、サムコールソン、ビリーシャーウッドのサイン入り。この貴重な品をとある方から譲って頂き、いま私の手元にある。誰に譲って貰ったかって? それは言えませんな(笑)。入手経路は明かせませんwww。

収録内容は以下の裏ジャケの写真で。

Img_3367_640x480

前半6曲はエイジアクラシックスで2009年ライヴ盤SPIRIT OF THE NIGHTからの収録。後半6曲は2006年オリジナルエイジア再結成以降のスタジオ盤からのセレクションとなっている。エイジアクラシックスの6曲に関しては、オリジナルスタジオ曲はユニバーサル(ゲフィン)の許可が必要だから敢えて2009年ライヴ盤からの収録にしたのかな? そして内ジャケにはエイジアロゴの上に浮かぶ先生の笑顔・・・。

Img_3366_640x480

泣かせてくれるやん・・・。
きっと本当は今年2017年はエイジア35周年を祝う大々的な活動をマネージメントが計画していたんだろう。このツアーCDもわざわざロジャーディーンによる絵や「35」のロゴが作成されているから力の入れようが分かる。

今回のエイジアのツアーは、先生ファンからすると何とも複雑な気持ちにならざるを得ないのは仕方ない。しかしそれでも前向きに捉えたいし、演奏映像なんかを見ると、サム君参加以降の非常にエネルギッシュな演奏が今回も素晴らしい。ビリーの手探り感はツアーで演奏を繰り返せばこなれてきそうな気もするが、それは置いといて、サム君の楽しそうな気持ちが溢れていて、その点はとても微笑ましい。ツイッターで、フェイスブックで、Youtubeで次々と更新するサム君の屈託のなさが、先生ファンの複雑な気持ちに一服の清涼感をもたらす。先生にとっての最後のバンドメイトとなったサム君には、ぜひ今回のジャーニーとのジョイントツアーを何らかの飛躍の足掛かりにして欲しい。ジャーニーのアリーナツアーということで、ジャーニーの集客力はまだまだ健在であることが写真や映像からもよく分かる。1万人規模のアリーナ会場がほぼ満員状態でツアーが進行しているようだ。そんな大観衆の中でノリノリで演奏するサム君の実力を沢山の人に知らしめる好機でもある。客にアピールし、音楽仲間の人脈を拡げつつ、先生最後のバンドメイトのサム君が大きく飛翔することを心から望みたい。

なお、このCDは「ウェットンマニア特派員氏」によると、VIPパッケージのメンバーには無償配布され、またツアー2日目からは物販コーナーで普通に売っていたそうです。ロジャーディーンによるジャケや「35」ロゴは新たなものだけど収録内容に関しては特に目新しいものは無いから、一般に流通して販売されることは無いだろう。それだけにツアーCDとしての希少価値はあるので、エイジア、ウェットンのコレクションとしては非常に有用である。そんな品を譲って頂けるウェットンファン仲間がいることは私個人としても望外の幸せである。好き勝手やってるブログだけど、それでもブログやってて良かったなぁ、なんてしみじみ思うし、また同時にきちんと最低限の人としての礼儀は大切にし、互いをリスペクトする気持ちを持ちながら、お仲間とお付き合いさせて頂いているので、そういうことも大切なんだってことも改めて実感する。そして何より私ごときと仲良くして下さるウェットンファン仲間の存在には最大の感謝を改めて表明させて頂きます。本当に、本当に、ありがとうございます!!

|

ジャーニー&エイジア 2017 USツアー初日 JOURNEY & ASIA 2017 TOUR(Mar 15, 2017 @ Yakima, WA, USA)

4勤1休4勤の厳しい勤務シフトを何とか乗り切り、今日明日と公休の2連休。さすがに世間様で言う3連休を含む勤務だっただけに、お出かけする世間様が多かったのか、公共サービス系の私の業務は超多忙。ましてや春近しと思わせる素晴らしい天気に恵まれていたもんだから、少なくとも今年2017年ではこれまでで最大の忙しさに見舞われ、朦朧として帰宅したのであった。そんな業務を乗り切っての久々の連休で解放感全開なだけに、しばらく行ってなかったカフェにでも行くかと、家の掃除を済ませてからいそいそと雨の中をクルマ飛ばして田舎のコメダ珈琲に向かったんだが、なんとコメダは午前から超満員。駐車場も一杯で結局駐車場を一周してそのまま帰ってくるという(苦笑)、ガソリンを無駄遣いしただけで終わってしまった・・・。ビジネス街でも何でもない場所で、田舎モンが大挙押し寄せてる田舎の雨の日の午前のコメダ、勘弁してくれ・・・。

本題を開始する。ジャーニーとのジョイントによるエイジアの2017年ライヴツアーが始まった。昨年に発表されていたジャーニーのツアーのスペシャルゲスト(前座とも言うwww)としてエイジアが参加する大規模な北米アリーナツアーであり、合わせてエイジアのデビュー35周年を記念するツアーとの位置付けでもある。当初はジョンウェットン大先生が参加予定であったが、闘病の末に逝去、代わりにビリーシャーウッドがヴォーカルとベースを担うという形での編成。従って先生のトリビュートツアーの位置付けも加わったことになる。今回の記事は、ネットで入手した音源レビューではなく、もちろん私がアメリカまで行ってライヴに参戦したワケでもなく、とある大切なウェットンファン仲間の方が、わざわざ渡米してツアーの初日と2日目のライヴに参戦及びVIPパッケージにも参加された模様を掻い摘んで記事にさせて頂く。もちろん記事にすることや撮影された写真を使わせて頂くことはそのお仲間の方の了解済です。なお、いつも仲良くして頂いているお仲間なんだけど今回はいろいろ事情があって、そのお仲間の方は今回はイニシャルすらも使いません。「ウェットンマニア特派員氏」、という事で(笑)。

Img_3359_640x428

それで、今回のツアーへの参戦は「ウェットンマニア特派員氏」の、ジョンウェットン大先生への思慕から昨年中に決心されたことであった。言い方は良くないかも知れないが、先生の体調を考えると、いつ、もしもの事があるかもわからないし、そうであれば先生存命中に渡米してでも先生のライヴを目に焼き付けておきたいという事でVIPパッケージ込みで予約されたものであった。その思いは私なりには理解していたので、今年になっての先生の逝去は「ウェットンマニア特派員氏」としても忸怩たる思いがあったであろうことは想像に難くない。渡米を取りやめることもおそらく脳裏をよぎっただろうと思う。しかし、復帰する気満々だった先生の意を受けてビリーが代打で出演するのも「JW is here」である。そこに先生の心はある。ってことで予定通り渡米されたのであった。

私が行ったわけでは無いからレポの概要は「ウェットンマニア特派員氏」がウェットンマニアLINEグループで、ほぼリアルタイム実況投稿してくれたコメントや、終演後にLINEグループに投稿してくれた感想をそのまま記します。以下、「ウェットンマニア特派員氏」の投稿、レポ、終演後の感想を初日分ワシントン州ヤキマ公演中心に纏めます。

----- 「ウェットンマニア特派員氏」によるリアルタイム実況レポ -----

「今日はアリーナ11列目の一番左端です。」
「エイジアとミーグリして、エイジア観て、おまけにジャーニーが付いてくる(笑)なんてこと言ったらジャーニーファンに怒られますね。」

Img_3361_640x480

Img_3363_640x480

「リハでワイルデストドリームスやってるのが聴こえます。」
「VIPは先に中に入れてくれました。」
「なんと目の前でエイジアがリハやってる!」

Img_3362_640x480

「ミーグリ終わりました。サイン入りプロモCDくれました。」
「カールは満面の笑顔でした。」
「一人立ってたらカールから話し掛けてくれました。何言ってるか分かりませんでしたが(笑)」
「オンとオフでは全く違うようですね(笑)」

7099261_2247384767_71large

「入場の時チケット見せてないわ、VIPのチケット見せてないわ、アメリカ人めっちゃ適当www」
「誰も監視して無いし、部屋の中でそれぞれ立ったまま話しながらサイン貰うので、実質貰い放題。」

Img_3357_640x428

Img_3355_640x428

Img_3354_640x428

Img_3358_640x428

「エイジア終わりました。」

Img_3360_640x428

「セットリスト。」

Wildest Dreams
Sole Survivor
Time Again
Don't Cry
Bolero (keys solo)
The Smile has Left Your Eyes
Only Time will Tell
Heat of the Moment

「ビリーのヴォーカルはかなり辛い。でも素晴らしいステージでした。」
「ビリーを支持します(笑)」
「嬉しいのが、ほとんどがジャーニーファンの中、ヒートオブ~では総立ちだったことです。」
「エイジアのミーグリとライヴ、ジャーニーのライヴで200ドルは安いです。」

「アメリカ人のリスナーは、ジャーニーのヒット曲で散々盛り上がったのですが、アンコールでやや難解な曲になると1/3は帰ってしまいました・・・。」

----- 「ウェットンマニア特派員氏」によるハプニング報告 -----

初日の会場ではエントランスで、
「アイアムアメンバーオブエイジアヴィアイピー」
と言ったら、コンサートチケットもVIPチケットも確認されずにエイジアまで辿りつきました(笑)。すごく適当です(笑)。

2日目のミーグリでは写真撮影の後、ビリーがどっかへ行ってしまい、サインが貰えず。ツアーマネージャーのブルースがサインしてもらいたいCD持ってビリーを探しに行きました。10分くらいしてブルースが帰って来たのですが、ビリーが見つからないと。もう少し待ってくれとまた探しに行って、また10分くらいしてサインしたCD持ってブルースが帰ってきました。エイジアのライヴがスタートする10分くらい前にようやく席に着きました。

他のVIPゲストにサインしてる時ボーッと立って待っていたら、いきなりカールが僕のVIPパスを取って、
「サインいるだろ?」
みたいなこと言って勝手にサインされました。

Img_3368_480x640

----- 「ウェットンマニア特派員氏」による報告ここまで -----

以上でした。
先生の居ないエイジアが難しいことは誰もが承知のことである。グレッグレイクが歌っても、ジョンペインが歌っても、その違和感からくる拒絶反応はファンとしての正直なものであると思う。ここでは載せないけど「ウェットンマニア特派員氏」が撮影してくれたヒートオブザモーメントの演奏映像を観せて貰ったけど今回の先生の代打ビリーシャーウッドのヴォーカルも、それはやはり違和感アリアリだし、また急いでベースとヴォーカルを覚えなきゃいけなかったからか手探り感が感じられて、ジェフダウンズ、サムコールソン、カールパーマーの演奏が非常に充実したノリノリの演奏なだけに余計に浮いて感じられた。しかしだからと言ってビリーを責めるのはお門違いだと思う。イエスにしてもエイジアにしても、クリススクワイアから、ジョンウェットン先生から頼まれて引き受けているのであり、ビリーは出来ることを精一杯やっているのであろう。そして、上記「ウェットンマニア特派員氏」と同様に、目の前でにこやかにサイン貰ったり写真撮ってもらったりすると情も移る(笑)。なので、この編成のエイジアは、ツアー契約消化のための非常手段であろうと思っているんだけど、もしこのまま続けるんだとしてもビリーを悪く言う気はしない。まぁでも、ツアーが終わったら、先生&ダウンズで作りかけていた楽曲群をエイジアのラストアルバムとして発表して、それをもってバンドを終わらせたらイイのかなとは個人的に思う。

ともあれ、その場に居た人にしか分からない昂揚感と「JW is here」な感じを「ウェットンマニア特派員氏」は感じられただろうし、その事に口を挟む面倒臭い輩はいないと思う。そのレポをほぼリアルタイムで頂いた我々ウェットンファン仲間も大いに楽しませて頂いたので、この点は心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

|

2017年3月11日 (土)

【Short Review 27】URIAH HEEP(w. JOHN WETTON) "RETURN TO WETTON"

仕事が明日の日曜から4勤1休4勤と、9日間で1日しか休みが無いという、たまたまタイトなシフトになっている。他の社員の方々との兼ね合い上で偶然そうなっていて、その代わり他で公休の連休が入っていたりするので別に不満とかは無いんだけども。今日の土曜日は「せやねん」とか「吉本新喜劇」とか「土曜はダメよ2時間SP」とか、観たいTVが一杯あったのでTVばかり見て過ごそうと思ったんだけども、明日からの勤務シフトを考えるとしばらくブログを更新する気力も失せると思うので、何とか今日あたり一本でもUPしておこうとPCに向かっている。土ダメSPは録画しておいて後でゆっくり楽しもうと。

ジョンウェットン大先生のファンである以上、ずーーっと前からその存在は知っていたけれども、持っていないCDは今でもいっぱいある。私はコンプリーターでは無いので。今回取り上げる掲題のCDもそんなCDの一つ。ユーライアヒープの76年のライヴをオーディエンス録音で収録したブートCD。

Img_3329_640x480

先生がベーシストとしてユーライアヒープに参加していた時期のもの。前からそういうブートCDがあるのは知っていたけど、普段ユーライアヒープをあまり聴かないもんだから、全然スルーしていたブートCDだった。欲しいなと思ったのは2年近く前だったか、確か新宿DUESでデイヴシンクレア&ジミーヘイスティングスのインストアイベントに行ったときの終了後に、いつものマイミク某Mちゃんと近くのカフェでアイスコーヒー1杯で延々数時間しゃべくり倒した時だったと思う。その時にたまたま話の流れで、先生のベースプレイを聴くなら「ユーライアヒープのリターントゥウェットンっていうライヴ盤のブートが面白い。ウェットンのベースが馬鹿デカく収録されているから。」みたいな事を言われて、あぁそうなんだ、と思ったのがキッカケだった。随分前のブートだからもう普通にブートショップには売っていない。中古で探すしかないんだけど、これがなかなか見つからず、オークションで見かけてもプレミア価格になっていたりで手を出せずにいた。昨年に先生が参加していたヒープの別のブートを買ったんだけども、その時はこれまたいつものユーライアヒープ宣伝部長マイミク某Kさんからも、「先生参加のヒープのライヴを聴くならコレ! 先生の暴虐ベースが聴けるから。」って薦められていた。ようやく最近中古で適正価格?で入手できたのだ。

ジャケ写の、先生がリペアしたと思われる白のフェンダープレシジョンベースを弾く姿がカッコいい。実際に収録されている音は、MちゃんやKさんの話で聴く前から大体想像はついていた。かつてはツェッペリンやクラプトンの70年代のオーディエンス録音のブートを片っ端からコレクションして聴きまくっていたので、70年代オーディエンス録音を聴く私のブート耳は鍛えられているから。そして聴いてみたら想像通りの音。ブートとして音質が良い悪いではない。そう、私の期待していた感覚で言うと、キングクリムゾンのアースバウンドのようなものを期待していたんだけども、ほぼ期待通りの音。クリムゾンのアースバウンドは、クリムゾンの音楽性を破壊せんばかりの劣悪音質と尊師ロバートフリップ以外の3人のメンバーがブルーズィーにヤケクソのような演奏を繰り広げていて、その痛快さが大好きなんだけれど、本作ブートCDもそれに似た痛快さがあって楽しめる。もちろんアースバウンド期のクリムゾンとは違って、本作の時期のユーライアヒープはメンバー仲が悪いとかでは無くて、キチンとライヴ演奏していただろうし、本作の音質はたまたま録音環境や録音位置の関係でこのようなベースが馬鹿デカい音質になってしまってるだけなんだろう。それにしても、ブンブン、ブリブリ、バリバリと爆音で鳴り響く先生のベースの迫力は堪らない。ヘタすりゃもう先生のベースにしか耳がいかないくらいの痛快さ。ベースを耳コピしたい人には分かりやす過ぎるくらい最適であろう。

純粋なヒープファンの人にとってはどうかは分からないけれども、ベーシスト・ジョンウェットン先生のファンとしては最高に楽しめるブートCDである。

|

2017年3月 5日 (日)

ジョン・ウェットン追悼から賛嘆へ:エイジア 「シンフォニア~ライヴ・イン・ブルガリア 2013」 (ASIA "SYMFONIA LIVE IN BULGARIA 2013")

あれよあれよと言う間に前回のブログ更新から2週間経ってしまった。なかなかね、休みが一日ずつしかないと、録り溜めしたTVは観たいわウォーキングはするわ部屋の掃除はするわ所用で出かけることもあるわオカンに頼まれてスーパーに買い物にも行くわで、なかなか落ち着いてブログも書けない。せいぜいSNSでつぶやく程度だけど近頃はそれすらもLINEのウェットン仲間との雑談の方が面白くてほったらかしになったりで、次のブログ更新はエイジアの最新ライヴ盤と決めていたけど、どんなトーンで書くかでウジウジ悩んでいて時間ばかり過ぎて行く。ところが丁度良かったのは、某音楽雑誌の先生追悼の文章を読んで、オレならもっと思い入れを込めて、しかも前向きに書けるぞって気になって、一気に頭の中の執筆構想が纏まった。金が絡まない個人ブログならではの視点で今回のライヴ盤を観ながら聴きながら、改めてのジョンウェットン大先生の追悼と言うか、いや追悼よりももっと前向きに先生のライヴ作品に向き合いたい。

エイジアの現状でのスタジオ最新作となる2014年のグラヴィタス初回限定盤に付属していたDVDに本作のブルガリアでのライヴの一部がボーナス収録されていた。そのDVDを観た時は、音質的にショボイなぁって印象があって、ライヴ完全盤として正規リリースするならこの音質では困るぞって思っていた。そんな若干の心配の中でようやく2013年ブルガリアでの、ギタリストにサムコールソンを擁してのライヴ盤がリリースされた。ライヴ後半はオーケストラとの共演である。

Img_3228_640x480

購入したのはもちろん国内盤でBlu-ray+2CD。先週くらいに取り急ぎCDの音だけアイホンに取り込んで、明けオフや公休日のウォーキング時に2周ほど聴いていたんだけど、肝心の映像の方はなかなか観れずにいた。理由は、逝去した先生の生前の姿を観るのが辛いから、というオッサンに相応しくない湿っぽさ(苦笑)。でも私の周辺のウェットンファン仲間の何人かの方も同様の理由で、先生の作品に向き合えない方がいらっしゃったと思う。ところがここにきてようやく自分の中で前向きな捉え方が出来るようになったので、昨晩に映像を一気に観た。

まずは映像、音源を観て、聴いた感想から。上でも言った、グラヴィタスのボーナス映像を観た時の心配は杞憂に終わった。キッチリとミキシングされた高品質で、音質的には問題なし。映像もカメラワーク含めほぼストレスなく気持ちよく観れる。最初の方だけ、カールパーマーを捉える映像が無駄な動きをしていてそこは少しイラッとしたけど。あとアレか、カールパーマーのドラムソロ的なところでなぜかカメラがサムコールソンのドアップってのも、え?って感じだったか。でもそれ以外は、サム君加入以降の、スピーディで小気味よく勢いのあるバンドの演奏が観ていて気持ちイイ。本当にあっという間に観終わってしまった。充実のライヴ作品である。こういう言い方をすると賛否があるかも知れないが、私個人的には、本作収録の約1年前に当たる、2012年のハウ爺在籍時のサンフランシスコでのライヴ盤よりは本作の方が気持ち良く観聴き出来た。オリジナル4のライヴは絵ヅラに重厚感と安定感はあるけど、正直言って演奏には勢いを感じなくて、実はそんなに観る気がしなかった。その証拠に、そう言えば拙ブログで取り上げていない(笑)。

さて、言うまでもなく本作の売りでありキモとなるのは、サムコールソン加入後の初のライヴ作品であると同時に、エイジア史上初のオーケストラとの共演ライヴと言う点にある。この点については是非一言触れてみたい。本作ライヴのOnly Time Will Tell以降の後半6曲がオーケストラとの共演になるが、端的に言うと、エイジアサウンドの、オーケストラとの親和性が見事に立証されていると思う。共演1曲目のOnly Time Will Tellからして見事に華麗なサウンドになっている。ボーナス映像に収録されたメンバーインタビューでジェフダウンズが、オーケストラに合いそうな曲を選曲した、と答えていたから余計にオーケストラとの絡みがハマっていたのかも知れないが、それにしても共演した各曲が全く違和感を感じることなく、そうでなくても豪華なエイジアサウンドがさらに増幅された華麗なサウンドになっていて、その親和性には大拍手したいくらいである。冷静に考えてみればエイジアの音楽にはシンフォニックな要素が存分に盛り込まれていたわけだから、オーケストラと共演するとこうなるのは当然だったのかも知れないが。中でも絶品は2部構成の「偽りの微笑み」。元から2部構成の「偽りの微笑み」は、前半のアコースティック部からブリッジ部のメロディアスなギターソロと、鍵盤の対位法かと思うような(違う?)胸にグッとくるフレーズを経て大盛り上がりする後半部と、その感動は類を見ないが、これにオーケストラが加わることでこれまた感動が大増幅していて、まだまだ曲としての伸びしろがあったんだと新鮮な驚きを覚えた。

以上のように、エイジアサウンドの更なる伸びしろを示してくれたという大きな一点を持って、またライヴ盤か?みたいなマンネリを感じることのない非常に楽しめるライヴ盤であった。

ところで、本作のレビューと言う形を借りて、一番言いたかったことをここから書く。上でも言ったように、先生の逝去以降、発売された本作をなかなか開封する気にはなれなかった。国内盤発売元に限らずいろんなところで「遺作」と言うような言葉の使い方をしていて、なんかその「遺作」ってことを認めたくないみたいな変な感情もあって。しかしここにきて一気に楽しめたのには理由がある。先生の逝去から1か月以上が過ぎて、様々な追悼メッセージや文章やつぶやきを見てきたし、かく言う私自身もジョンウェットン追悼とか言って記事を書いた。

でもそれから、先生の来し方を、全部知ってるわけでは当然ないけれども、なんとなく振り返ってみて、私の中で先生の逝去を、こういう捉え方をした。

「ジョンウェットン大先生は、あらゆる苦悩と困難を真正面から受け止め、そして苦悩と困難に真正面から闘いを挑み、突き抜けて勝ち切った人生であった。」

と、そう思えるのである。いや、そうとしか思えないのである。苦悩と言ってもいろいろあったであろう。キングクリムゾンやUK、エイジア時代を含めてミュージシャンとしての他メンバーやレーベル、マネージメントとの恩讐や挫折、プライベート面での離婚や、深刻なアルコール中毒、そして2007年の心臓の手術etc。人生を投げやりになってもおかしくないような事態にたくさん遭遇してきたはずである。最後には大腸の癌で世を去ったのであるが、逝去前の、敗血症から退院して、リサさんと結婚した時の写真や、尊師ロバートフリップと写った写真を思い出して欲しい。大概の人がそのあまりに痩せ細った姿を見て、これは命がヤバいのでは、と感じたであろう。だがそんな姿でありながら先生は満面の笑みを湛えて写真に写り、その写真を世界に向けてツイートしていたではないか。あの満面の笑顔の意味を考えた時、先生は上記のような、あるいは上記以外にもあったかも知れないあらゆる苦難と闘い抜き、最後には痩せ細りながらも命を奪う癌とも闘い抜き、闘い切った人にしか出せない満面の笑顔、あの笑顔こそが先生の人生勝利の笑顔であったのである。生死の問題では無い。細かく言うならば、ミュージシャンとしての挫折や恩讐は、オリジナルエイジアの復活、UKの復活、実現はしなかったけどクリムゾンバンド参加の同意etcですべて乗り越えている。アル中は見事に克服した。心臓の病も乗り越えた。そしてその渦中で2008年にエイジアとして世に出した名曲、An Extraordinary Lifeは、まさしく苦悩や困難に負けない先生の人生勝利宣言であり、人生勝利の賛歌であったのである。だから命を奪う癌と言う病に対しても堂々と闘い抜いたからこそ、逝去直前の満面の笑顔を発信できたんだと思う。そんな思いで今回のライヴ盤を観てみればイイ。特にAn Extraordinary Lifeを演奏し歌う先生の、何とも幸せそうな表情が全てを物語っている。

翻って、自分自身の人生や生活でも、言うに言われぬ苦悩や苦しみはある。当然ある。誰にでもあるはずである。仕事や家庭、自身の持病やその他、愚痴りたくなるような出来事は誰にでもあるはずである。イチイチ細かく言わないだけで、私にだって愚痴りたいことは山ほどある。ジョンウェットン大先生の逝去を悼むのも良い。偲ぶのも良い。しかし誰にでもある苦悩や困難に対して、堂々と闘い抜くという事の大切さを見事に示し切ってくれた先生のファンであることを誇りに思いたいし、立ち向かう勇気を与えてくれた先生の、勝利の姿を示し切った笑顔からの逝去は、もはや追悼なんかでは無くて、賛嘆すべきである。追悼から賛嘆へ、そう捉えるならば先生が残してくれた作品は、まさにこれからも色鮮やかに生き続けて行く。

最後に、いずれ実施しようと思っている「Wetton Mania 2 ~ JW is here」は、追悼ではなく賛嘆の気持ちで明るく面白おかしく実施したい。

さて、先生に闘う勇気をもらったので明日も現実との闘い、頑張るでぇ~!!

|

より以前の記事一覧