2018年3月24日 (土)

Wetton Mania 3 企画会(Wetton Mania 2.5 笑?) at Rock Bar STARLESS (Mar 20, 2018 @ OSAKA)

本日土曜日は公休。という事は明日の日曜日は普通に泊まり勤務。日曜出勤は平日の倍近く忙しいから気が重い。今日は午前からオカンの買い物に駆り出されてクルマの運転手兼荷物運び。更に地域の所用で地域の方と懇談と、有意義な午前を過ごした。近所の、全商品100円というビックリ価格の焼きたてパン屋さんで総菜パンを3個も買って、業務用スーパーで韓国のカップラーメンを88円で買って安上がりな休日ランチを楽しむ。ホント安上がりなやつだ私は。というワケで本日も100円パン屋さんをネタにグルメレポ4連発目いきますか(笑)。いやウソです。食べログだと思われても困るので100円パン屋さんのレポはまた今度。

それで、ずーーっと日曜休みってのが無いので音楽仲間や友人と会ったり飲みに行ったりしたくても私の仕事が不規則だから週末のスケジュールが合わせられなくて行けない。よく考えたらライヴ参戦も昨年9月のペンドラゴン以来もう半年も行ってないし、今年になっての最初の楽しみだったJWMR2018も直前のインフルエンザ罹患で参加を断念したしで、ストレスが溜まっていたのかも知れない。だからなのか先日3/20(火)に心斎橋のロックバースターレスでお仲間と集まったのが、自分的には物凄く楽しくて、やたら気分がすっきりした。やっぱり仕事や地域の所用でマジメ一本で生きるのもイイことだけど、たまには息抜きが必要なんだと実感。そこで今回は備忘兼ねて先日のスターレスでのWetton Mania 3企画会レポを書いておく。

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2018年3月20日(火)、翌日が春分の日の祝日で珍しく休日が公休に当たっていたこともあり、前日夜は遅くまで遊べる。そこでこの日の夜にWetton Mania 3の企画会をやろうと思って初回Wetton Maniaからのお仲間と約束してあった。内心正直言うと、上記の通り全然遊べてなかったので少しは遊びたいってのがホントはあったんだけど。私のストレス発散にウェットンファン仲間を巻き込んだようなもんである(苦笑)。中古CD&レコード猟盤、サバ6製麺所たこ焼き屋さんの「くぅ」心斎橋サンドとグルメ探訪を楽しんで19時30分過ぎ、ロックバースターレスに入店。既にお仲間のemm***さんがお仕事帰りで駆け付けて下さっていた。続いてFB友達のば**こさんが何と広島から大阪への出張帰りでサプライズ登場。FBにて巨大プログレコミュを運営されていて、また濃厚なプログレサイト「Gates of Dawn」を主宰されている方で、ありがたい事に拙ブログのリンクを貼って下さっている。ワタシ的にはFBやツイッターで馴染みではあったものの直接お会いするのは初めてで、失礼ながら一瞬誰かと頭の仲が??ってなってしまった。続いてナゴヤ***さん登場。あとで聞いた話ではemm***さんとナゴヤ***さんは、ば**こさんの登場を知っていたそう。私に対するサプライズだったのかと(笑)。そして持参されたハンガリーのプログレバンドAFTER CRYINGの2000年発表のライヴ盤に収録された、ジョンウェットン大先生をゲストに迎えたStarlessの演奏を聴く。

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この時点では、Starlessの演奏はウェットン先生自身もライヴで演奏していたけれども、サックス入りはこの時期では貴重だったんだと強調されるば**こさん。あぁそう言われればそうだなぁと、その目の付け所に感心する。ちなみに私はこのAFTER CRYINGのライヴ盤、存在は知っていたけども持っていない(笑)。いつも言うけど私は先生の大ファンではあるけれどもコンプリーターは目指していないので。

そうこうしてるうちに上***さん登場。ドリームシアターがどうこうとか、サンズオブアポロの来日公演に行くとか、盛り上がっているうちに綱***さん登場。よくよく話を聞くと、何とヴァイオリンを所有しているそう。次回のWetton Mania 3ではミニライヴでヴァイオリンを披露してもらおうと勝手に決めつけたぞ(笑)。更に続いてジャーニーのカヴァーバンドで歌っておられる産業ロックマニアのichi***さんも登場。なんだなんだ、続々と集まって来られるじゃないか。当初ほんの3~4人で打ち合わせだけのつもりだったんだけど。Wetton Maniaイベントには人柄の素晴らしい方が集まって下さっていたので、念の為にと思ってFBやブログで企画会の周知だけしてみたら思いのほかの大結集。ホントありがたいし嬉しい。綱***さん曰く、これはもはやマニア3の企画会というよりは「Wetton Mania 2.5」でしょ!って。そう思って皆さんが楽しんで下さったなら益々嬉しい。そしてそして、単なる打ち合わせ企画会のつもりなんだけど、埼玉のSさんまではるばる登場。残念ながら終電を気にして帰路についた私とは入れ違いにはなったものの、本当にありがたい。なんだかんだで8名もの大結集になり、こんなことなら最初からお店を貸し切りにしておけば良かったって、そう思うくらい盛り上がった。

広島へ帰宅されるば**こさんはここでお別れ。最後に持参されたクリムゾンのグレートディシーバー73~74BOXの別売紙ジャケ盤を店頭演奏してもらって、改めてビルブルーフォードの壮絶ドラミングに驚愕する。やっぱりブルーフォードがいた73~74年は凄いと。そう、そうなんですよ、私はこれに完全同意。実は昨年に7人クリムゾンのライヴインウィーンが発売された時に、その記事で触れかけていたことがある。曰く、

「実はこれを言っちゃぁお終いよ的な結論を用意してるんだけど・・・、」

と。現行の7~8人クリムゾンは凄いし完全無欠なんだけど、改めて73~74年のクリムゾンのライヴ盤を聴くと、今の7~8人クリムゾンのライヴと同等の迫力や圧力があるのである。もちろんライヴ盤商品としてのミキシング具合もあるんだろうけど、それにしても圧倒的な凄みである。現行クリムゾンの半分の人数でこの凄みを出していることは改めて、やはりウェットン、ブルーフォード在籍時の73~74クリムゾンのライヴは唯一無二であったと、私が内心で用意していたのはそういう結論だったのである。

話を戻して・・・、最後には私やichi***さんや綱***さん、emm***さんが産業ロック、とりわけサバイバーだのジムピートリックだとジミジェイミソンだのってウェットン話から脱線して盛り上がっているうちに、我々とは別のお客さんで、偶然お店に居合わせたMi***さんが突然会話に乱入。ジミジェイミソンのマニアだそう。更によく聴くと普通にカンタベリーやプログレもお好きらしい。私も大いに盛り上がりたかったが、田舎モンの私は終電を気にしないといけないので、ここで退場。ジミジェイミソン女史とは追ってFB友達になって頂きました。

というワケで、大いに盛り上がった(脱線しまくった?)Wetton Mania 3の企画会、いや、Wetton Mania 2.5??、おかげさまでワタシ個人的にも数か月分のストレス発散になって殊のほか楽しかった。これもひとえに優しくて、楽しくて、礼儀正しくて、人柄の良いお仲間の皆様のおかげです。本当にありがたく思います。それで、もともと話の主題であったはずの(笑)、Wetton Mania 3は、開催日だけは決定しました。

2018年6月16日(土)

に開催予定です。詳細はまた追って。

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2018年3月10日 (土)

カーヴド・エア 「エア・カット」(CURVED AIR "AIR CUT")

前回のデュークスオブジオリエントの記事をいつまでも見てもらおうと、わざとブログを10日間ほど更新せずに放置してやったぜ(は?笑)。バーン誌のレビューの点数がアレだってことが極一部で話題になって嘲笑の対象になっているのが可哀想。ジョンペインが可哀想なんじゃなくて、偏向したレビューを載せてしまうバーンの方が嘲笑の対象で可哀想っていうね(笑)。今どき音楽雑誌のレビューって殆ど気にしない私なので、大事なのは私がどう感じるか、それのみなのである。

久しぶりの土曜休み。今年になってからずっと週末の勤務が続いていて、地域の所用的にはたまには週末が休みってのが欲しいのである。今日は意気込んで午前はいろいろ所用で地域を歩き回って、目的全てやり切ったわけでは無いけども午後から強引に自由時間にした。明日の日曜はまた普通に出勤だし少しは気分転換も必要だから。大阪で暮らす妹が帰って来ていて、オカンとさっさとイオンモールに出掛けてしまって私は家で一人。お昼はカップ焼きそばとコンビニおにぎりを食べてすっかりご機嫌である。

カーヴドエアを初めて聴いたのはこれまた例によって学生の頃、京都の十字屋というCDショップでバイトしてた頃だった。プログレに興味を持ち始めて、たまたま店長がプログレファンで、店長の家に遊びに行った時に、「これ聴いたことあるか? 結構エエで。」とLPレコードを聴かせてくれた。それがカーヴドエアのエアカットだった。エイジアから入って後追いでU.K.を聴き始めていた頃の私である。プログレファン歴としては大先輩の店長は、そんな私に合わせたのだろう、エディジョブソンが加入した時のこのエアカットの、しかも3曲目のところに針を落として最初に聴かせてくれた。メタモルフォシスである。案の定、私は一発で気に入った。しかし当時も、そしてそれ以降もエアカットは一向にCD化される気配は無く、そもそもマスターが紛失しているというような話が伝わっていたように思う。それでもあの時店長の家で聴かせてもらったエアカットのLPのメタモルフォシスの気品漂う曲調の記憶だけがずっと私の頭の中に残り続けていたのである。そのカーヴドエアのエアカットが今回オリジナルマスターテープ発見との事で改めてCD化された。大喜びで購入である。

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10年以上前に、いやもっと前だったか、一応CD化はされていて日本国内でもCD盤のエアカットは一応流通していた。しかしマスターが紛失という話は解消されておらず、何をマスターとして使用したCDなのかがよく分からず、購入を見送っていた。それでも辛抱しきれず、2008年にマーキーから国内プレス紙ジャケって触れこみのCDを購入して、これを今まで聴いていた(下の写真)。

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復刻帯はDU特典帯だったかな? この2008年盤もマスターに何を使用したのかはよく分からずじまいだったが、まあちゃんと聴ける音質かなと思っていた。

それで今回遂にオリジナルマスター発見との事で、遂に決定盤のCDという事になる。さて、もう音質比較はしない主義なんだけど一応今回改めて両方聴き比べてみた。で、私の感想は・・・、ん~ん申し訳ない、やっぱり私のバカ耳では大きな違いが分からず・・・。いつものように気のせいか今回の方がクリアで迫力あるかな、って感じ。あくまで気のせい。逆にコレがオリジナルマスターだという事なら、そうではない2008年盤も上手くマスタリングしたのかそんなには悪くないんじゃ?って思う。あ~、いやいや、私に音質比較の結論は求めないでくださいませ。誰かカーヴドエアのマニアで、オーディオマニアな人に結論は委ねたい。マジで分かんないもん(苦笑)。せめて話の信ぴょう性を持たせるために、今回のオリジナルマスターテープ発見に至る経緯みたいなのがライナーとかに書いてあるともっと良かったんだけど、そこら辺には特に触れてないようで残念。

本作はどうしてもエディジョブソンが初めてブリティッシュプログレの表舞台に立った作品という事に注目が行きがちで、純粋なカーヴドエアのファンの方から言わせれば正確な評価がなされにくい作品であるんだと思う。正直私もエディジョブソンがいるから、そしてもっと言うならエディジョブソンが作曲したメタモルフォシスが素晴らしいから、という観点が本作への入り口となっている。上で述べた、私が初めてカーヴドエアを聴いた体験、店長が「エアカットの3曲目」から私に聴かせたことも、この件のある種の裏付けとなる。変な話、メタモルフォシスを除いてこのエアカットを通しで聴いてみると、これはもはやプログレという狭い枠の話では無く、より広義に立派なブリティッシュロックの力作である事がよく分かる。それが好きか嫌いかは聴く人それぞれだけど。むしろメタモルフォシスだけが浮いて感じるくらいである。私はどうなのかって? やっぱりメタモルフォシスだなぁ。正統派ブリティッシュロックを聴くならカーヴドエアでは無く、ツェッペリンやWHOやフリーを聴く。カーヴドエアを聴くのはメタモルフォシスがあるから、ってことになる。昨年秋にカーヴドエアがエアカット完全再現で来日するって話があって、その時も一瞬オオッって思ったけどチケットは取らなかった。よ~く考えたら私が好きなのはメタモルフォシスだけなんだ、ってことが自分でよく分かったから。あの話は結局ボツになったけど、もし話がまだ生きてるならエディジョブソン入りで実現してほしいなってのが正直なところ。

それくらいに大好きなメタモルフォシス、今回改めて聴いてもやはり素晴らしい。曲の構成、メロディ、アレンジ、もう完璧である。若きエディジョブソンの才能が炸裂しまくっている。当時18歳だっけ? オリンピックで活躍する10代のアスリートみたいなもんである。若き才能が最大に生かされた曲であり、もしそれをソーニャクリスティーナなりガービーグレゴリーが敢えて引き出したんだとしたら、その勇気と英断にも拍手である。

追伸:「Wetton Mania 2」参加者の皆様へ
「Wetton Mania 3」開催に向けて、企画会みたいなのを3/20(火)夜に心斎橋のスターレスで行います。もしよろしければ参集可能な方がいらっしゃいましたらお待ちしております。

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2018年1月13日 (土)

【John Wetton Memorial Rally 2018】 ジョン・ウェットン一周忌追悼集会のお知らせ

掲題についてお知らせいたします。
昨年2017年1月31日に逝去した我らがジョンウェットン大先生の追悼集会が、Taaさん主催にて、2018年2月3日(土)、東京墨田にて開催されます。詳細は以下の開催案内フライヤーを2種添付致しますのでご参照くださいませ。

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こちらは日本におけるウェットンファンイベントの総本山と言えるものです。私が大阪で開催させて頂いていたWetton Mania(2016年の第1回、2017年の第2回)は、支流みたいなもんです。今回は私joshoも勇んで上京して参加予定です。

上掲の通り、ウェットンファンならではの企画や、ここでしか観れない貴重映像も用意されております。私のWetton Maniaでもこだわりを持って強調させて頂いておりましたが、お互いがお互いをリスペクト出来る良きウェットンファン仲間の集いとなるでありましょう。多くの方のご参加をもって我らが大先生ジョンウェットンの音楽を語り継いで参りたいと思います。ご参加希望の方は主催のTaaさんのfacebook、もしくは私の方でも受け付けの上でお取次ぎいたしますのでご連絡を頂ければ幸いです。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

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2017年11月12日 (日)

Wetton Mania 2 at Rock Bar STARLESS (Nov 11, 2017 @ OSAKA)

昨日11月11日(土)、なんでもこの日は「ベースの日」だそうで、そんなの誰が決めたんだ?そもそも何で?などと思いながら、でも拙ブログ主催のジョンウェットンのファンイベントの日が「ベースの日」とは何とも素敵な偶然ではないかと思ったりもする。ちなみに11月11日、つまり1111と、1が4本並ぶから弦4本のベースに引っ掛けてアレしたそうだ・・・。

数日前から天気予報があまりよろしくないなぁと思っていたけど、幸いにも天候に恵まれてようやくWetton Mania 2を開催することが出来た。早速だけどこの日のレポを備忘録代わりにブログ記事にしておきたい。

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この日も例によって泊まり勤務明けで朝に帰宅。大急ぎで顔洗ってヒゲ剃って身支度して、選曲した持ち込みCDを準備して、とりあえず梅田へ向けて出発。徳島から来て下さるM女史が大阪グルメツアーを希望されていたので、いつもの兵庫伊丹のHさん、eさんと共にお迎えして13:30梅田から行動開始となっていたのだ。そんな時に限って私の乗った京都から大阪へ向かう電車が、線路に人が立ち入ったとかで遅延してしまいイライラ・・・、いや眠気の方が勝り、眠くなってくる。線路に立ち入ったアホのおかげで10分ほど遅刻して梅田到着。上記3名と合流して、まずはM女史希望の、私も以前に行った阪急東通り商店街にあるお好み焼き屋さん「美舟」へ。お好み焼きと焼きそばをシェアして食べて、続いて福島区へ移動してメキシカンな居酒屋カフェへ。こちらについてはまた別稿でグルメレポとしてブログ書こうかな(誰も期待してないか?)。普通なら昼呑みするのが最高なんだけど、この日は泊まり勤務明けかつ本番は夜のWetton Mania 2なので、眠気に襲われないようにアルコールは控えた。ウダウダと年齢相応の、身体のここが痛いだの具合悪いだの、初老トークに花を咲かせて夕方、心斎橋へ移動。持込み用のお菓子を買い込んで会場のRock Bar STARLESSへ。

寝不足で朦朧とする中、主催者たる拙から開会宣言、マスターからの飲み放題システム説明、そしてシャンパンで乾杯!

内容は従来より周知のとおり、参加者の皆様がDJと化して、お一人2曲ずつ選曲した楽曲もしくは映像を店内に流しながら、思い入れやウンチクを披露して頂き、みんなで感心し合う、そんな感じ。前回もこだわったんだけれど、この仕組みは誰が上で誰が下、とはならず、みんなが平等にウェットンを語り合えるので参加した方の満足感が高いのではないかと判断したのである。以下に参加して下さった皆様の選曲をセットリストとして掲載する。一応私の書くブログなので自分目線にはなるけど、皆様の選曲とDJコメントからその都度感じたことをちょこちょこ書き加えて行きたい。

埼玉のSさん
Sole Survivor (from ASIA "ASIA IN ASIA" 映像)

昨年もオープニングを飾って頂いた、埼玉からはるばる参加して下さったSさん、エイジアインエイジアがお好きで、いやこれウェットン違うやん、というツッコミは無しでグレッグレイク追悼を兼ねようぜ、と言う選曲。久しぶりに見る若き日のハウ爺、現在のユルいギター演奏に見慣れてしまってるせいか、イングヴェイかと思うくらいエネルギッシュな演奏に感じたのが我ながら笑う。

ナゴヤ***さん
Nevermore (from U.K. "U.K.")
Forever And Ever (from Ian Mcdonald "DRIVERS EYES")

亡くなったミュージシャンが多いもんだから、ここでも追悼兼ねて。ホーさんの大ファンでもあるということで、ホーさんのギターが映えるネヴァーモア。そしてイアンマクドナルドの作品から。久しぶりに聴くと結構荘厳でイイよな。

綱***さん
Go (from ASIA "ASTRA")
Hold Me Now (from JOHN WETTON "LIVE AT THE SUN PLAZA TOKYO 1999")

今回初参加の綱***さん、エイジアGoとの出会いと思い入れに、人それぞれのキッカケがあるんだなぁって改めて思う。2曲目はエイジア再編がポシャった先生ソロバンドの来日公演音源、いいぞマニアック路線。

Shige***さん
Watcher Of The Skies (from STEVE HACKETT "GENESIS REVISITED")
Too Much Monkey Business (from JOHN WETTON & RICHARD PALMER-JAMES "MONKEY BUSINESS")

先生の歌との出会いがハケット&フレンズだったとの事で。ちなみにDJコメントの際、96年EL&P来日公演に行って、その時のパンフにハケット&フレンズの安っぽいチラシが封入されていたと、出ましたレアもの自慢(笑)。

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こういうのがファンイベントらしくて微笑ましい。

 「要らなければ貰いますよ(笑)。」(josho)
 「いや、それはちょっと・・・(笑)」(Shige***さん)

という野心剥き出しのお声掛けをした極悪のワタクシ・・・(笑)。

Ichi***さん
Don't Leave Me Now (from VOW WOW "V")
Space And Time (from JOHN WETTON "VOICE MAIL")

言われなきゃ忘れていた、VOW WOWのウェットンプロデュース曲。懐かしい。2曲目はサバイバーの大ファンでもあるIchi***さんの、先生とジムピートリック繋がりを強調。分かる分かる、頷いてしまった。

ico***さん
Bury Me In Willow (from ASIA "XXX")

あの~、魚が飛んでるジャケのアルバム、なんやったかいな~、って(笑)。トリプルエックスやっちゅうねん。この曲で思わず私がこだわりを口出ししてしまう。かつて拙ブログのエイジアXXX(トリプルエックス)のレビューでも強調した、2分30秒から15秒のシンフォニック展開が最高ーーーッ、って(笑)。もう一回言う。あの15秒でメシ3杯食える。

emm***さん
Never Again (from ASIA オーディエンス録音ライヴ音源)
Battle Lines (from STEVE HACKETT "THE TOKYO TAPES" DVD映像)

どこから拾ってきたか、ネヴァーアゲインのオーディエンス録音?ライヴ音源。エエでぇ~こういう感じ、ファンイベントらしい。バトルラインズはこれまた96年ハケット&フレンズの映像から。この頃の先生がお好きとの事。この翌年にはいきなり太ってたんだよなぁ・・・(笑)。

上***さん
Rendezvous 6:02 (from U.K. "Danger Money")
The Smile Has Left Your Eyes (from ASIA "ALPHA")

なんと80年代にロンドンに住んでおられたという上***さん、ロンドンで沢山のライヴに参戦されたそう。その話に食い付いたんだけど、それはあとで触れよう。78~79年当時のUKライヴに参戦できなかった無念を込めてランデヴー。

ひと***さん
Without You (from ASIA "ASIA")
Here Comes The Feeling (from ASIA "ASIA")

もともとUKから入ったけど、ナイトアフターナイトの裏ジャケの先生の写真を見て、「先生の顔」が好きになったというミーハーっぷりを告白。顔は大事、そりゃそうだ。

Mine***さん
Valkyrie (from ASIA "GRAVITAS")
Gravitas (from ASIA "GRAVITAS")

DJコメント用に長文の原稿を用意して大演説。この下準備が社会人として素晴らしい。ところが次の順番が迫っていた私は、自分が喋ることを頭で整理している最中で、実はDJコメントを思い出せない。Mine***さんゴメンナサイ(笑)。

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Take It To The Sun (from MARTIN ORFORD "THE OLD ROAD")
The Last One Home (from QANGO "LIVE IN THE HOOD")

で、最後の私の選曲。マーティンオーフォードの曲は、知らない人が聴いたらエイジアかと思うくらいメロディックでドラマティック。先生の課外活動の歌モノでは最高の楽曲だと強調したかった。QANGOは、スタジオ盤としては陽の目を見なかったこの曲が、実は素晴らしい。エイジア89年のドイツツアーで初演されてからの生い立ちを嬉しがって説明してしまった。ご静聴ありがとうございました(笑)。

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以上、まぁこんな感じで大いに楽しく盛り上がれたのではないかと思う。また、先生ファンの集まるイベントらしく、ちょっとしたお宝を持参して披露して下さった方もいて、特に80年代にロンドンに在住しておられた上***さんの、参戦したライヴのチケット半券コレクションは凄まじい。驚愕したのは86年6月4日~5日のマーキークラブ、ウェットン、パーマー、ロビンジョージ、ドンエイリー、スペシャルゲストとしてフィルマンザネラ、と言う編成のチャリティライヴに何と参戦されていたとの事で、そのチケット半券を思わず写真に撮らせて頂いた。

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いやコレは凄い。コレだけで気分がアゲアゲになってしまった。私もブートCDでは聴いたけど、実際にその場に居た人とこうして出会えるとは、これまたファンイベントならでは。あと、GTRのライヴにも参戦されたとの事で、そのチケット半券も。

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以上、今回も参加して下さった皆様のおかげで、とても内容の濃い楽しい催しとなったのではないかと思います。これもひとえに参加者の皆様の人柄によるものと思います。また、居心地の良い場を提供して下さったRock Bar STARLESSのマスター様にも改めて感謝いたします。また出来るだけ近い将来に、Wetton Mania 3を開催したいと思います。その時まで皆様お元気で。また、私たちの心にいつまでも生き続けるジョンウェットン大先生、JW IS HEREの精神で大いに盛り上げてまいりましょう。本当にありがとうございました。

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2017年11月 7日 (火)

ジョン・ウェットン 「アクスティカⅠ:ライヴ・イン・アメリカ / アクスティカⅡ:リターン・トゥ・アメリカ」(JOHN WETTON "AKUSTIKA LIVE IN AMERIKA / AKUSTIKA II RETURN TO AMERIKA")

世間様では三連休だった先週末、連休最終日の日曜に勤務が当たっていて、ある程度忙しいのは想像して出勤していたけど、まさかのシステム故障で仕事が大パニック。そうでなくても平日より週末の方が忙しいのに、そんな時に限って、年に一度すら起こり得ないようなシステム故障が、それも私の担当時間中に起こり、それはそれは地獄のような勤務と化してしまった。お客様はそりゃ怒るに決まってるし、かといってこちらも自分がミスしたとかヒューマンエラーじゃなくて完全なシステム故障なので手の施しようが無く、ただただお客様から怒られっぱなしで謝る以外に何も出来ないという、これ以上もこれ以下も無い地獄であった・・・。さすがに身も心も疲れ果てて昨朝に明け帰宅。昼酒飲んで、夜に予定のあった所用も当然欠席してフテ寝(苦笑)。夜起きて、LINEで遊んで、なるみ岡村の過ぎるTV観て、それからまた死んだように寝て本日公休。今日は夜にまた所用で出かけるけど、それ以外は何も考えずブログだけ書いてゆっくりしようと思っていたら遠慮容赦なくオカンからのスーパー買い出し指令および晩ご飯の準備指令・・・(笑)。天気が良かったのでパパッと買い物済ませて1時間だけウォーキング。ところが歩いててもエライしんどい。心身の疲れが取れていないようだ。このあと明日から4連勤(泊まり勤務×2)で11/11(土)のWetton Mania 2を迎えてしまう。参加予定の皆様、選曲とDJコメントの準備は進んでますでしょうか。かく言う主催の私は全く準備出来てませんけど(笑)。でもなんとかその日を楽しみに頑張りますよ。

マニア2に向けてジョンウェットン大先生ネタの盛り上げいってみよう。先日ようやく日本盤も発売されたジョンウェットンのアコースティックライヴの名盤、アクスティカ(今回の邦題表記)の拡大盤、オリジナルの95年のアコースティックライヴに加えて、2005年の完全初登場アコースティックライヴを加えて2枚組での嬉しい再発となった。

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オリジナル盤の時も本当によく聴き倒した。こちらはオリジナル盤。

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個人的にも先生のライヴ盤の中でもトップランクに位置付けられる名盤である。なにしろ音質がイイ。オーディオ的な音質の話では無くて、音像が先生のヴォーカルの声でエコー感タップリに満たされていて、しかもこの時期の先生の声って高域の伸びも拡がりも史上最高クラスで、その最高の「声」が中心に据えられた音像のアコースティックライヴだから、先生のヴォイスが好きな人には堪らない。ヘタすりゃ同時期に発売された94年来日公演から編集されたライヴ盤チェイシング・ザ・ドラゴンよりもよく聴いたくらいである。今回もリマスターは先生ソロ関係再発ではお馴染みとなったMike Pietrini。

1曲目のヴォイスオブアメリカ、鍵盤と先生ヴォイスのみのシンプルアレンジだからこそ浮かび上がる素晴らしいメロディが音像いっぱいに拡がるさまは早くも感動で胸が一杯になる。続く2曲目は先生ソロ、ヴォイスメイルから、少なくとも私の周辺では最も人気のあるホールドミーナウとくればもう言葉も無い素晴らしさである。更に続くUKのランデヴー、鍵盤は録音されたテープかなんか使ってるのかな?よく分かんないけど先生自分であの細かいフレーズはピアノ演奏しないと思うけど。更に当時は未発表曲だったクリスティーナ、その後もUK、エイジア、クリムゾン、ソロの名曲が続々とアコギ、鍵盤をバックに歌われていく。締めはこれまた先生のヴォイスメイルのラスト曲にして感動的な名バラード、ユーアーノットジオンリーワン。これがまた素晴らしいのだ。本作を久しぶりにフルで聴き直すことが出来て、改めて名盤であることが思い出された。アコースティックライヴで言えばサブローザも音が良いけど、やっぱり選曲と当時の思い入れ込みでこのアクスティカ(今回の邦題表記)がアコースティックライヴ盤では最高峰だろう。

さて、今回の再発におけるある意味の目玉、ボーナスディスクと言う扱いでは無くアクスティカと並ぶ位置付けでアクスティカⅡと言うタイトルが付けられた2005年のアコースティックライヴである。クレジットによると2005年11月11日とある。

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2005年と言えばアル中を克服しつつある先生がジェフダウンズとの黄金コンビを復活させて春にICONの1stをリリース、同年10月末からICONとしてのライヴ活動をスタートしており、その渦中でのアコースティックライヴとなる。先生のヴォイスとしては全盛期だった上記の95年ライヴと比べてどうかとちょっと心配しながら聴いてみたけど、いやいやどうして、十分に覇気もあるし張りもある先生のヴォイスが楽しめる。ここでもUK、エイジア、クリムゾン、先生ソロから様々な曲が取り上げられているが、95年アクスティカの10年後とあって、その間のソロ曲や、ICONのライヴ活動開始直後という事もあってICONからのミートミーアットミッドナイトも取り上げられている。上記95年アクスティカとはレパートリーの被りが全15曲のうち6曲しか無くて、新鮮な作品として楽しめる。先生の1stソロからのウーマンはピアノで弾き語りをしているらしく、実際ブックレットにピアノを弾く先生の姿の写真もある。ピアノ弾きながらウーマン、イイよなぁ。ちょっと先になるけど某所でウーマンを歌う予定がありまして・・・(笑)。

蛇足になるけど今回の再発のブックレットを見てて、オッ、って思ったところがあった。それは以下写真。

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Photography by Pattie Clapton,と言う表記。コレってもしかしてジョージハリスン、エリッククラプトンの元妻パティボイドの事? 実際パティは写真家としての活動もしてるみたいだけど。先生の逝去の際はクラプトンが先生へ送る曲と思われるギター演奏をネットにUPしていたし、先生の元妻ジルさんとパティが親友だったという話もある。一応ビートルズも聴くしクラプトンは一時期公式盤だけじゃなくてブートも漁りまくったほどクラプトンマニア道に迷い込んだ時期もあったので、やはりパティを通じて先生とクラプトンは繋がりがあったのかなと、改めてとても気になった次第。

まだまだ先生関連アーカイヴの編纂は今後も続くようで、来月も先生ダウンズのデモ集再発があるし更にはジェフダウンズによるとICONのボックスセット化も企画されているとの事。再発でしか先生を楽しめないことはある意味悲しいけど、いつまでも先生の残した楽曲が新たな未発表音源を加えて再発されるのは嬉しくもある。

それでは今週末、11月11日(土)、Wetton Mania 2で楽しみたいと思いますので参加者の皆様よろしくお願いいたします。

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2017年10月18日 (水)

【Wetton Mania 2】 開催のお知らせ (追記:参加者公募終了)

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昨年2016年9月に、闘病中の我らがジョンウェットン大先生の快復への祈りを込めて開催させて頂きました「Wetton Mania」、しかしファンの願い空しく2017年1月31日、我らがジョンウェットン大先生は永眠されました。あれから約10ヶ月。しかし先生の残した楽曲がある限り先生は今も我らの心に居る、いや、ここにいる。そんな思いを込めて再び、大阪・心斎橋のRock Bar Starlessにて、ジョンウェットンを聴き、ジョンウェットンを語りまくるイベントの第2回目、

【Wetton Mania 2】

を以下要領で開催させて頂きます。

日時 :
2017年 11月 11日(土) 18:30~21:30

場所 :
Rock Bar STARLESS(大阪・心斎橋)
お店のホームページ : http://uni-hiron.wixsite.com/tavern
お店のフェイスブック : https://www.facebook.com/r.b.starless/

内容 :
参加者の皆様お一人お一人がセレクトしたジョンウェットン関連曲の音源もしくは映像を1~2曲、店内で流して頂き、自らがDJと化してウェットン曲への思い入れやウンチクを語って頂きます。

① 参加者の皆様におかれましては、店内でCD(DVD)を流して頂くために、セレクトしたウェットン曲のCD(DVD)を持参頂きますようお願いいたします。音源につきましては公式非公式は問いません。

② 曲のCD(DVD)演奏と喋りを含めてお一人様15分程度の時間で収まるようにお願い致します。従いまして長尺曲をセレクトされた場合はお一人様1曲となるかも知れません。

③ 万が一、ご用意いただいた選曲が、他の参加者と被った場合に備えて、第3、第4の選曲のご準備もあればよろしいかと思います。参加者の選曲&喋りが一回りして、時間が余った場合は2周目も可能になるかも知れませんので。

④ もし映像ソフトをご用意の場合は、お店のオーディオ環境の都合により、Blu-Rayは不可、DVDはOK、となりますのでご留意くださいませ。

定員 :
Rock Bar Starless様のキャパに合わせて10名までとさせていただきます。
今現在、6名様の参加が確定しておりますので、残り4名様となります。
参加ご希望の方は私、もしくはRock Bar STARLESSマスター様へご連絡をお願いいたします。早いもん順とさせていただきます。ご参加ご希望表明時点で定員に達していた場合は、失礼ながらお断りさせて頂く場合もございます。

2017/10/22 追記:
参加希望者の定員に達しましたので、参加者公募は終了いたしました。
ありがとうございました。

会費 :
飲み放題(酒類限定)3000円
それ以外のオーダーについてはこの個々でお支払いをお願いいたします。
フードにつきましては出前可能との事です。また、フードの持ち込みもOKとの事です。

お願い :
前回開催時はイベント当日に口頭にてお伝えさせて頂きましたが、本イベントはジョンウェットンを愛するファン同士が明るく楽しく交流するイベントです。お互いに人としての優しさと思いやりに満ちたイベントにしたいというのが私の最大の願いです。最低限のルールとして、こだわりが強すぎる故の偏狭な了見に基づく、他の参加者の選曲への批判や否定意見は控えて頂きますようお願いいたします。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

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2017年5月 9日 (火)

EDDIE JOBSON & MARC BONILLA (tribute to John Wetton and Keith Emerson) FALLEN ANGELS TOUR 2017 ライヴ音源(Apr 26, 2017 @ Boerderij, Zoetermeer NETHERLANDS)

GWの激務をタイトな勤務シフトで乗り切って、しばらく緩めの勤務シフトになる。コレでこのあと夏のお盆までは穏やかな仕事の日々となるので少し爽やかな気分。GWが終わって超ブルーな気分で仕事に戻った方々には重たい今週だろうけどもね。しかしながら私はこれから地域のいろいろ所用が忙しくなって、コレは何とか充実の日々へと転換できるように頑張らねばと心新たにしているところである。

ブログは気が向いた時に書けるだけ書いておこうという事で、特にネタの選別ポリシーも無く、たまたま気が向いた時に有ったネタを書くので、今はそれじゃないだろ、って思う方もいるかも知れないが、私の備忘のようなものなのでそこはご勘弁を。

そこで今回は、GW激務が終わって昨日朝に泊まり明けで帰宅して、いつも利用しているライヴ音源サイトをチェックしたらようやくUPされていたのが、掲題のエディジョブソン&マークボニーラによるジョンウェットン大先生&キースエマーソンのトリビュートツアー音源である。英国2Daysのあとを受けてツアー3公演目にあたる4/26のオランダ公演。早速DL入手して軽く聴いてみた。アコースティックライヴなので正直それほど期待してなかったんだけども、聴いてみるとこれがすっかり聴き入ってしまった。

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言うまでもないけど編成は以下。

Eddie Jobson: keyboards, violin
Marc Bonilla: acoustic guitar, vocals

セットリストは以下(音源UPした方のインフォに従って記載)。

(Eddie Jobson talks)
Trilogy
Starless
Rendezvous 6:02
In The Dead Of Night
By The Light Of Day
Nostalgia
Violin Solo
Piano Medley (incl. The Barbarian / Take A Pebble / Metamorphosis / Jeremy Bender)
Bitches Crystal
Fallen Angel
(Marc Bonilla talks)
A Place To Hide
From The Beginning
Carrying No Cross
Lucky Man

そりゃ、フルバンドでの演奏の方がイイに決まってるんだけども、こうしてアコースティックデュオの編成でやると、むしろ曲そのものの良さがかえって際立ってくるのが分かる。名曲とはそういうもんなんだと思う。思わず聴き入ってしまうのはそうやって、曲そのものの良さを感じるからだろう。また、オーディエンス録音とは言え、アコースティックデュオで音数が少ない分、非常に綺麗に録音されているのも聴きやすさを助長していてポイントが高い。マークボニーラはソロアーティストとしても実力者だけど、キースエマーソンの相棒としてEL&Pの曲を演奏して歌ったりもしていたし、今回もEL&Pのみならず、クリムゾンのスターレスやフォーリンエンジェル、UKのインザデッドオブナイトやランデヴーといった曲をジョンウェットン先生に代わって歌っていて、そこにあまり違和感を感じない。まるで昔から自分の曲であったかのような堂々たる歌いっぷりで、ヴォーカリストとしての実力も垣間見えてくる。ビリーシャーウッドがエイジアの曲の先生の代わりに歌う違和感に比べれば、とってもフィットしている。もちろんエディジョブソンもUK曲以外の、クリムゾンやEL&Pをまるで自分の曲であるかのように澱みなく演奏していて、借り物感が無いのはさすがである。特にクリムゾン曲は、自らの音楽史に一瞬クリムゾンに関わっていたことをこれ見よがしに記載するだけのことはある(笑)。そしてしっかりノスタルジアのような自分のソロ曲も演奏して、ピアノメドレーでは、先生もエマーソンも何の関係も無いはずの(笑)、カーヴドエアのメタモルフォシスまで入れ込んでいるあたり、誰よりもこのツアーをやりたかったのはご自分自身だったのではないかと勘繰ってしまうくらい(笑)。っていうか、それにしても改めてカーヴドエアのメタモルフォシスのピアノフレーズは気品があって本当に素晴らしい。

エディジョブソンには、もうこれで演奏活動は終わりとか、そう堅いこと言わず、どんどんステージ活動も続けて欲しいもんだ。今回のトリビュートツアーも、いずれ日本公演を企画する呼び屋が現れて欲しいし、収支さえ計算が立てば日本にも来てくれるものと勝手に確信している。

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2017年1月31日 (火)

ジョン・ウェットン追悼:エイジア1990年来日公演の思い出 (R.I.P. JOHN WETTON : Sep 28, 1990 @ Nakano Sun Plaza TOKYO)

私の信奉する哲学の用語に、「変毒為薬」という言葉がある。そのまま日本語読みするならば、毒を変じて薬と為す、という事であるが、要するに世間で言うところの、災い転じて福となす、という事とほぼ同義と言える。僭越ながら私自身も、この言葉の如く、どんなに人生で辛くても苦しくても、前を向いてすべてを前向きに捉えて、生き抜いていこう、そう思いながら生きているのである。

我らがジョンウェットン大先生が病との闘いの中で、激ヤセしてるぞ、大丈夫か? みたいな声が多くあった。しかし私は上記の言葉「変毒為薬」の如く、先生がこの病との闘いの中で、病を乗り越え、以前のスリムな体型を取り戻し、1990年エイジア来日公演の如く、黒のスリムな革パンをピシッと履きこなし、ステージを駆け回り、マイクスタンドの前にベースギターを抱えて立つ姿は容姿端麗で、素晴らしく伸びのある美声を再び聴かせてくれることになるであろう、そんな風にチョー前向きに想像していた・・・。

私が初めてジョンウェットン大先生をナマで観たのは、まさしく1990年のエイジア来日公演であった。当時のチケット半券とパンフは今でも大事にとってある。

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就職して、京都亀岡の田舎から東京に出たのが1990年、そのタイミングでジョンウェットンのエイジアの復活、来日公演が発表され、東京での記念すべき初めてのライヴ参戦が「ジョンウェットンのいる」エイジアであったのだ。先生のいるエイジアとしては初来日である。そりゃそうだ、83年のエイジアインエイジアは先生はいなかったんだから。ジョンウェットンのエイジアを観れる、それはもう当時の感覚で言えば飛び上がらんばかりの心躍る出来事であり楽しみであった。

いつも言うけど83年、高校2年生だった夏頃、高2と言えば何をやっても楽しい時期であったし、そんな気楽で楽しい時期にラジオを聴いて巡り合ったエイジアのドントクライにドハマリし、アルファのLPを買い、1stもレンタルで借りてカセットテープにダビングして聴き倒し、世界で一番有名だったエイジアを聴きまくった夏。その後のゴタゴタからアストラでの復活、セールス不振で活動停止。87年ごろに復活の兆しが見えるもそのまま沈黙で80年代後半はエイジアの動きが見えない時期であったのだから。

1990年9月28日、ワクワクしながら中野のサンプラザに行った。夢にまで見た「ジョンウェットンのいるエイジア」のステージ開演。オープニングは確かWildest Dreamsだったと思うけど、その迫力ある演奏と、そして何よりも他に類を見ない唯一無二の先生の歌声に、もう最初から感動で泣きそうになりながら、サンプラザの2階席から先生とダウンズ、パーマー、パットスロールの雄姿を眺めていた。黒の革パンで、どう見てもカッコいい立ち姿、そしてあの美声、エイジアでの先生は、いや、先生のエイジアは、本当にカッコ良かった。それまでに88年から90年の大学卒業前までにイエスやピンクフロイド、U2、メタリカ、ライオット、ABWH、フィルコリンズ等々、上京前に大阪でいろいろライヴに参戦してきたけど、やっぱり私はエイジアが好きで、ジョンウェットンのエイジアが好きだったから、このサンプラザで観たエイジアの時が一番満足感が高かった。あんなに満足感で胸いっぱいになって帰路についたことは未だかつてないくらいだと思う。2017年の今になっても、あの90年エイジアのライヴは私の生涯ベスト3に入るライヴだったと言い切れる確信がある。エイジアの初期3枚からの代表曲のみならず、UKやクリムゾンの曲まで演奏して、恐らく先生のライヴ活動としてのピークは、特に歌い手としてはあの90年エイジアがピークだったのではないかと思うくらいである。

2017年1月31日、なんと明日は私の誕生日であるというその前日、スリムな黒の革パンを履いてステージを駆け回る先生の姿は永遠に思い出の中でしか観れなくなってしまった。今はまだこの現実を受け止めることに精いっぱいで、言葉を失っているから、無理やり紡ぎ出した言葉が今回の記事の文章である。多分これから時間を経るごとに、もっともっといろんな先生への思いや言葉が止めどなく溢れてくるであろう。私が初めて先生をナマで観たのはサンプラザ、そして最後に先生をナマで観たのも2015年UKファイナルでのサンプラザとなってしまった。

その人それぞれに先生の思い出があると思う。ブライアンフェリーの来日時にバックバンドにいる先生を観た人、79年UK来日公演を観た人、94年以降の先生ソロ来日公演を観た人、スティーヴハケット&イアンマクドナルドとの来日公演を観た人、アイコン来日公演を観た人、2007年オリジナルエイジア来日公演以降の先生を観た人、時にはアル中と不摂生でぶくぶくに太って情けないステージを展開する姿を観てしまった人もいるだろう。また、ライヴを観る機会は無かったけど、レコードやCDで先生の楽曲を聴いてきた人も沢山いるはずである。残念なことに、もう先生の姿をナマで観ることは出来ない。しかし思い出の中にあるカッコいい先生も、情けない先生も、先生が亡くなったからこそ、その存在はイキイキとし、大きく大きくなっていく。それこそが先生が我々ファンに残してくれた財産である。そして先生が残してくれた楽曲、これはもう永遠に生き続ける。楽曲は、思い出の中ではなく現実に生き続けるのである。

先生の残してくれた楽曲がある限り、

もう会えないのではない。
いつかまた逢えるのでもない。
いつでも逢えるのである。

R.I.P. JOHN WETTON

さようなら、ジョンウェットン大先生。
そして、また、明日も、明後日も、よろしく。
先生の素晴らしい楽曲で、歌声で、ベースで、ギターで、いつでも逢えるから・・・。

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2017年1月 9日 (月)

ジョン・ウェットン 「ザ・オフィシャル・ブートレッグ・アーカイヴ Vol.1」 (JOHN WETTON "THE OFFICIAL BOOTLEG ARCHIVE VOL.1")

先生のファンではあるがコンプリーターではない。しかし買ってしまったからには拙ブログとして取り上げないワケにもいかない。取り上げるなら少しは聴かないといけない。でも全部で6CDもあると聴く時間が無い。時間があっても積極的に聴く気がしない。そういうアーカイヴ作品がジョンウェットン大先生監修でリリースされてしまった(苦笑)。

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先生が、ソロとしてフルバンドやアコースティックソロでもライヴを繰り返していた90年代後半、過去の記事でも触れてきたけど個人的にはこの時期のライヴ作品の乱発は、商品としてのクォリティに疑問がありありで敬遠していた。ファンだからって何でも買うわけでは無いのはその当時の自分の財政状況の問題もあったし、他のことで忙しくもあったし。でもそのままだと多分ここら辺の作品は一生買わなかったかも知れない。なので改めて先生監修で、一応「Re-mastered by Mike Pietrini」という事で、ニューヨークのエンジニアのマイクピエトリーニによるリマスタークレジットがある事で商品としての新たな付加価値があるとの意味を見出して購入に至った。

この商品には96年のアルゼンチン、97年の大阪、99年の東京、以上のフルバンド形態によるライヴが収録されている。繰り返すけどコンプリーターではない私はこの3種の内で所有しているのは実は96年アルゼンチンだけであった。なので面倒臭い音質比較なんかはアルゼンチン以外はやりようがない。ここでは3種の各ライヴの簡単な感想や、当時の購入しなかった(笑)思い出を書いてみたい。

LIVE IN ARGENTINA 1996
上記でも触れたとおり、本作品の3種のライヴの中で唯一所有していた。但し購入した時期はリアルタイムではなく、多分ここ数年前、しかも輸入盤を中古で買ったと思う。気に入らないライヴ乱発期ではあるけど、どれか一つくらいはウェットンファン仲間との雑談に付いていけるように持っておこう、というおかしな理由で中古で買ったんだった。そして聴いてみて、いきなり1曲目のUKのインザデッドオブナイトが頭切れのフェードインで始まるという、まさしくオフィシャルブートの名に相応しい収録の仕方にドン引き。一応ひと通り聴いてそれっきり聴かなくなってしまった。1曲目の頭切れ、FM放送音源のような、ライン収録ではあるけど微妙な音質、個人的には先生の曲にフィットしているとは思えないビリーリースギャングのギターetc、聴かない理由を挙げればキリが無い(笑)。今回は3種のライヴの中で唯一所有しているライヴという事で少しだけ旧盤と音質を比べてみた。リマスタークレジットを見てしまったからかも知れないけど、若干今回のアーカイヴの方が音が立体的に聴こえるような気がする。そんな気がするだけなんだけど(笑)。

LIVE IN OSAKA 1997
このライヴ盤を初めて聴いたのは多分昨年2016年の8月頃(エェーーッ、www)、Wetton Mania開催の下打ち合わせで、大阪心斎橋のRock Bar STARLESSに呑みに行った際に、私が来店するという事で心優しいマスターが気を使って店内のBGMに本作をかけてくれてたんだった。聴いたこと有るような無いような・・・、「これウェットンのなんですか?」ってマスターに訊いて、「大阪でのソロライヴですよ」と教えて貰ったんだった。あぁそう言えばそう言うライヴ作品もあったなぁって久しぶりに認識したという話。ちなみにその時、すぐにマスターにエイジアをリクエストして、店頭演奏をエイジアの1stに代えて貰った(笑)。今回のアーカイヴで初めて真面目に聴くんだけど、オッ? そんなに悪くないかな? 少なくとも96年アルゼンチンよりは聴ける。1曲目から頭切れのフェードインなんてことも無い。音質も公式商品として何とか耐えうるまあまあの音質。何より演奏が良い。そこはやはりギターがデイヴキルミンスターであることが大きい気がする(クレジットがビリーリースギャングになっているのはクレジットミス、修正されていない)。鍵盤は96年アルゼンチンのマーティンオーフォードから、89年エイジアでお馴染みジョンヤングになっている。ドラムはアルゼンチンに続いて凄腕トーマスラング。アークエンジェル後のライヴとしては、ノーマンズランドっていう音質内容共に最高の先生ソロライヴを代表する作品があるが、そのツアー初期であり、ノーマンズランドとはバンドメンバーも異なり、何よりも来日公演盤という事で、この大阪に関しては今回積極的に聴く気になれた。聴き飽きたヒートオブザモーメントも、出だしアコースティックで始まり、途中からバンドバージョンになる演奏がちょっと新鮮。当時は94年のソロ初来日時にはカッコ良かった先生がいきなりでっぷりと太った姿で登場したとの事で雑誌で話題になってた記憶があるが、声はまだまだよく出ているし音だけ聴く分には商品価値あり。今更言うなって話だけど、これは拙のアイホンに取り込んでもう少し聴いてみようと思う。

LIVE AT SUN PLAZA TOKYO 1999
先生のファンかつエイジアのファンとして忘れ難い、誰もが半信半疑だったエイジア復活ライヴとして発表された99年来日公演が案の定ポシャってジョンウェットンバンドとしての来日公演に差し替えられた、悪夢の記録。先生に罪は無いんだけど、そのライヴがオーディエンス録音のブートをそのままオフィシャルブートCD化とあって、当時の私はハナッから無視を決め込んできた。新宿のディスクユニオンで店頭演奏されていたのをチラ聴きはしたけど、あぁやっぱりダメ、って思って購入していないし聴いていない。コレだけは今回も聴く気にならず。コレクションという事で。

ということで、聴いたことが無かった分、97年大阪だけは楽しめたかな。一昨年には同じような趣旨でアコースティックライヴ2公演分のアーカイヴ2CDがリリースされていたけど本作国内盤のライナーには、その時の記事で注文つけたのが功を奏したか(?)、先生の解説文の一部が翻訳されているのが嬉しい。細かい話だけど。

この後もエイジアの2013年ブルガリアでのオーケストラ競演ライヴ盤のリリースが控えている。3月からはエイジア本隊としてジャーニーとのジョイントツアーも発表されている。先生は本当に大丈夫なのか、闘病で痩せ細った(ダイエットした?www)体で重たいベースギターを抱えられるのか等々、心配は尽きない。

しかしここでは、闘病中の先生が監修してリリースしてくれたんだから、先生へGoodなVibeを贈る意味でも積極的な気持ちで本作品を購入しようではありませんか。

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2016年12月23日 (金)

U.K. "ULTIMATE COLLECTORS' EDITION" レビュー①:NIGHT AFTER NIGHT Extended version 編

さあ、始めますか、U.K.のコレクターズBOXレビュー。

UKファイナルの時と同じくエディジョブソンが何でも自分で仕切ろうとするものだから、制作は遅れるわ、完成したらしたで不良品があるからってパッケージの回収再制作とかするわ、発売したらしたで今度はファンクラブzealotsファンド予約で制作資金提供したにもかかわらず、一般販売で購入した人よりもzealotsファンド予約の私の方が商品が届くのが遅れるわで、不満や憤りがあちこちで噴出してしまい、極一部で思わぬ騒ぎになってしまうというケチというかオチが付いてしまった。完璧主義なエディ故に、リリースが遅れるのにはこちらも馴れているし、それくらいは半笑いで済ませるのだが今回はさすがに人生忍耐を旨とするホトケのこの私も少しイラついた(苦笑)。ウチに届いたのは確か10月下旬か11月アタマ頃だったと思うんだけど、この時点でも商品BOX本体は届いたけどzealotsファンド予約特典の、エッとなんだっけな、エディのサイン入りミュージックブックだっけな、それはそれで制作が間に合っていないとの事で、完成したら別途送るとの事であった。いつになる事やら・・・(苦笑)。取り敢えず国内アセンブル盤も発売されたようだし、ある程度は欲していた方々のところへは届いたかと思うので、いよいよ本作に関する記事を書いてみよう(未だ届いていない方々には申し訳ない・・・)。

U.K.の全てを総決算する18DiscのBOXなので、記事は何回かに分けて書く。何回になるかは未定(笑)。やる気が無くなったら、キングクリムゾンのスターレスBOX(レビュー①レビュー②)の時みたいに途中で終わるかも知れない(笑)。また、大好きなU.K.のことなので各回じっくりと執筆構想を纏めながら書きたいので、途中途中で他の記事やショートレビューを挟むことがある事を先に予告しておきます。

第一回目は何と言ってもナイトアフターナイトの拡大版。アビーロードスタジオにマルチトラックマスターテープが保存されているのが見つかった、との一報が知らされたのは確か昨年2015年4月28日の中野サンプラザでのエディジョブソン還暦祝いパーティだった。この時のエディとの懇談時に、ある方がエディから直接話を聞いたとの事をその場にいた私にも教えて下さったんだった。あの話がこうして公式発売という形で実を結んだのである。今回のBOXのレビュー記事はU.K.の歴史に沿って1stから順番にとも思ったけど、やっぱり本BOXを購入した人の多くが、まずはナイトアフターナイトの拡大版を最初に聴きたいだろうし、ご多分に漏れず私もBOXを開封して最初に聴いたのはナイトアフターナイトの拡大版である。これを既に休日ウォーキング時を中心に10回近く聴きまくった。

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BOX仕様としては、各作品は厚紙の台紙にDiscをセットしてあって、ジャケットやクレジットはブックレットにまとめて載せている感じ。上の写真は拡大版2CDとオリジナルバージョン1CDで計3CD。ナイトアフターナイトに関わるブックレットのページは以下。

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それでは収録曲順に、全曲レビューとまでは行かないけど細かく気になったところは徹底的にこだわって書いてみる。
(各曲について、水色がオリジナル版収録赤色が拡大版で追加収録

Disc 1

Night After Night
ナイトアフターナイトのオリジナル版と同じく、タイトル曲でCDスタート。この当時の実際のライヴはDanger Moneyがオープニングなのだが、この拡大版はオリジナル版に準拠した収録曲順にしたかったようで、このタイトル曲からとなっている。拡大版はマルチトラックマスターからボブクリアマウンテンによる新規ミックスという事で、この曲でも曲途中から明らかに鍵盤の音がオリジナル盤では聴き取り難かった部分が良く聴こえたりして、ミックス違いによる新鮮さを味わえる。音のバランスもエディのミックスではないので(笑)、とても良く、ふくよかで耳触りの良い素晴らしい音質。この時点で拡大版のクォリティの良さは確信できる。

Danger Money
実際には当時のライヴのオープニング曲だったオリジナル版未収録の本曲、いかにもライヴの始まりって感じで、壮大なイントロが始まった時の歓声がイイ。明らかに若い女性の「キャーーッ!」みたいな黄色い歓声が聞こえて、事前に主催者から仕込みのアナウンスがあったにしても、この黄色い歓声は当時のU.K.がいかに女性からのアイドル的な人気を得ていたかを雄弁に物語る。ワタシ的にはこのオープニングの黄色い歓声がとてもツボ。79年当時のDanger Moneyのライヴ演奏については、これまでブートでしか聴けなかった。参考までに過去のブートの代表的なものを物置から引っ張り出してみた。まずは何と言ってもコレ。

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めっちゃくちゃ懐かしい90年代前半、ブートCD創成期にバカ売れしたパリジャンランデヴー。当時としては画期的な、トリオU.K.のライヴがサウンドボードで聴けるという商品で、もちろんオープニングはDanger Moneyである。後にコピー盤やジャケ違いの2ndプレスみたいなのが出た記憶があるけど、当時はそれほどまでに重宝したブートである。サウンドボードと言ってもモノラルで、音の静かな部分ではテープのヒスノイズが目立つという代物ではあったが、それでもこれしか無かった当時は宝物のようなブートだった。後にステレオ盤のブートが出て来て、さらに79年2月11日パリ音源と言われていたのが、数年前にネットで出回ったステレオサウンドボードのUpgrade盤では、実はこのパリ音源は79年3月13日である事が明らかになって、眼からウロコだったのを思い出す。しかもその際に同日のステレオオーディエンス録音音源がネットで出回り、これがまた驚異的な超高音質。個人的にはトリオU.K.の非公式ライヴ音源では、このパリ音源オーディエンス録音が最高音質として、これを超えるトリオU.K.ブートは無いとまで思っている。現在ではパリ音源の決定版ブートは、ステレオサウンドボード録音としては以下のブートCD、

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ステレオオーディエンス録音としては、上記商品のオマケ扱いだった以下のブートCDRだと思う。

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オマケ扱いだったのが勿体なさ過ぎる。繰り返すけど私としてはこの79年3月13日パリのオーディエンス録音こそがサウンドボード音源を超えた、トリオU.K.の最高音質音源だと思う。これこそプレスCDのブートとして出すべきじゃないのかなって思うくらいだ。

話が大いに逸れたが何はともあれ、こうしてDanger Moneyの正規ライヴレコーディング音源が素晴らしい音質で聴けるのは夢のようでもある。

The Only Thing She Needs
この曲もオリジナル版未収録である。2ndアルバムからの曲は、オリジナル版ナイトアフターナイトでは短めの曲が中心の収録で、本曲やCarrying No CrossといったトリオU.K.のプログレ曲がオミットされていただけに大注目の音源である。79年当時の勢いもあり、かつ正確無比な演奏が堪能できる。しかし、しかし、ここで私の大注目は、演奏終了後のジョンウェットン大先生の日本語MCである。先生の日本語MCと言えば勿論、

「ドーモ、キミタチサイコダヨ」

これに極まるのであるが、実際の来日公演ではThe Only Thing She Needsの演奏後に最初の日本語MCがあり、この拡大版ではその日本語MCがフル収録で堪能できるのである。それは以下。

「コンバンワ。ゲンキ?」(語尾が上がっている)
「ニホンニ、キテ、ヨカッタヨ。」

これが聴けるだけでドツボ。私はもう昇天せんばかりである。そう、79年U.K.来日時の先生の日本語MCは「キミタチサイコダヨ」だけではないのである。その事実が公式に明らかになっただけでも、日本人にとって拡大版の意義は大アリである。

ちなみにナイトアフターナイトは79年5月30日の中野サンプラザと、同年6月4日の日本青年館からの音源で制作されたとのことであるが、この「コンバンワ。ゲンキ?」「ニホンニ、キテ、ヨカッタヨ。」は、どちらの日の音源から採用されているのかをオーディエンス録音のブートを聴いて調べてみた。参考ブートは以下の写真。

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写真左上:79年6月4日、日本青年館(音質イマイチ)
写真中央:79年6月4日、日本青年館(上記と別音源、高音質)
写真右下:79年5月30日、中野サンプラザ(高音質)

結果、79年6月4日、日本青年館では「コンバンワ。ゲンキ?」は言っているが「ニホンニ、キテ、ヨカッタヨ。」は言っていない。また、「ゲンキ?」の語尾が上がっていない。

それに対して79年5月30日、中野サンプラザでは「コンバンワ。ゲンキ?」「ニホンニ、キテ、ヨカッタヨ。」と言っていて、イントネーションの感じも同じ。

という事でこのMCは79年5月30日、中野サンプラザのマルチトラックマスターから採用したようだ。

それにしてもエディ、よくぞこの先生の日本語MCをフル収録してくれたものである。何という完璧主義。エディの完璧主義はこういうところで生きたのである。素晴らしい。

Nothing To Lose
これはオリジナル版にも収録されているが、やはり若干のミックスの違いを感じることが出来る。そしてオリジナル版ではこの曲の後に「キミタチサイコダヨ」と言ってることになっているが、拡大版ではそのMCが無い。後で出てくる。

Bass Solo
これまたよくぞ先生のベースソロコーナーをキッチリ収録してくれたものである。エディの完璧主義万歳である。ゴリゴリ、ブリブリの先生のベースプレイが聴ける、また途中からはテリーボジオのドラムとのコンビネーションになり、エディの鍵盤が無い分、先生のブリブリベースと、テリーのパワフルなドラムが生々しい音質で収録されていて、決して地味な時間つぶしでは無くて、存分に楽しめる。

Thirty Years
そう言えばこの曲も当時のライヴでやってたんだなぁって、今更ながら気付く。これもオリジナル版には未収録。

Carrying No Cross
拡大版では、オリジナル版では外されていた長尺プログレ曲が遠慮なく完全収録されているのが嬉しい。後半部のスリリングな演奏はいつ聴いても見事。ブートではなく正規商品として、この最高音質で聴けるのは本当に有難い。

Rendezvous 6:02
この曲において、特にいう事は無いのだが(コラ、笑)、オリジナル版ではNothing To Loseの後で言ってることになっていた「ドーモ、キミタチサイコダヨ」は、実際にはNothing To Loseの後ではなく、このRendezvous 6:02の演奏終了後に言っていたのが拡大版で明らかになった。また、サンプラザと青年館のどちらで言っているのかも一応先述のブートで確認してみた。どうやら「ドーモ、キミタチサイコダヨ」の方は79年6月4日、日本青年館のブートで言っており、79年5月30日、中野サンプラザのブートでは確認できなかった。という事で日本青年館のマルチトラックマスターからの採用という事になる。

As Long As You Want Me Here
前曲から続いて「This is new song」とのMCで本曲に入っているところからこれも青年館のマスター使用と思われる。

ココまでがナイトアフターナイト拡大版のDisc1となる。つづいて以下からDisc2。ちょっとまとめて記述する。

Disc 2

Alaska
Time To Kill

Violin Solo
Time To Kill - Reprise
By The Light Of Day - Part Ⅱ

Presto Vivace
Drum Solo
In The Dead Of Night

この様にDisc2にはAlaska~Time To KillとIn The Dead Of Night組曲を繋げて収録している。実際の来日公演では曲順は全く異なっており、

By The Light Of Day - Part Ⅱ
Presto Vivace
Drum Solo
In The Dead Of Night

はライヴの前半で、Rendezvous~As Long As~Thirty Years~Carrying No Crossを挟んで、

Alaska
Time To Kill
Violin Solo
Time To Kill - Reprise

はライヴ後半で演奏している。今回の拡大版制作にあたっては、実際のライヴの曲順にはこだわらず、Disc1は2ndアルバム以降の曲中心、Disc2は1stアルバム中心というような意図をもって収録曲順を再構成したと思われる。その意味では1st曲中心としたこの拡大版Disc2は、これでとても自然な演奏の流れで納得のいく曲順ではある。ビルブルーフォード、アランホールズワースの居たオリジナル編成とは違い、ジョブソン、ウェットン、ボジオのトリオ編成で1stアルバムを編成し直してみる、そんな感覚で制作したのかも知れない。そんな想像を働かせるのも面白い。

Caesar's Palace Blues
アンコールラストは定番のこれで。実際の来日公演ではこの前にNight After Nightを演奏してから本曲で大団円となる。

以上、オリジナルのナイトアフターナイトでは、今までアレしか公式作品がなかったのだからそれでもトリオU.K.の破壊力を十分楽しめたのだが、やはり長尺曲もカット無しで収録した拡大版は、まさにファンにとって待望の作品でありエディからファンへの最後にして最高のプレゼントであろう。ましてやメンバーのソロコーナーのみならず、先生の日本語MCも完全収録である。「コンバンワ。ゲンキ?」「ニホンニ、キテ、ヨカッタヨ。」は私の脳内で繰り返し再生されてるよ。

このナイトアフターナイト拡大版を収録したコレクターズBOX、ここでしか聴けないプレミア感を持たせたかったのは分かるんだけど、せめてナイトアフターナイト拡大版だけでも単品発売しても良いんじゃないの?って思うのは私だけではないだろう。それほど一人でも多くの人に聴いて欲しい素晴らしい作品であったことを強調したい。

最後に、今回のコレクターズBOX制作に際し、当初はアナログマスターを使った1st、2nd、オリジナルのナイトアフターナイトの3作に加えてボーナスで4人U.K.のフィラデルフィアFMライヴ音源を収録した、せいぜい4枚組のBOXにするという構想だったはず。それがあれよあれよという間に規模が大きくなって、結果18Discという事になった。完璧主義者エディの面目躍如であり、高額ではあるけどマニアックなU.K.ファンとしてはこれ以上ない総括となった。実はそれでも細かく突っ込みどころはあるんだけど(笑)。そこら辺はまた今後のレビュー記事の続編で触れるかも知れません。次はまたしばらく時間をおいて1st「憂国の四士」から記事を書こうかな。チラッと聴いたけど、これまでのリマスターCD「憂国の四士」とは比べ物にならない音の良さだった気がするぞ・・・(笑)。

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