2016年10月25日 (火)

リンゴ・スター アンド・ヒズ・オール・スター・バンド 2016年来日公演 初日(大阪) RINGO STARR AND HIS ALL STARR BAND JAPAN TOUR 2016 (Oct 24, 2016 @ Orix Theater OSAKA)

暑くなく寒くなく、カラッとした素晴らしい快晴のもと、リンゴスターのオールスターバンドの来日公演に参戦。リンゴスターの音楽自体は詳しいわけでは無いし、今までのリンゴの来日公演は行ったことは無いのだけど、今回はオールスターバンドのメンバーが個人的にかなりツボな顔触れで、トッドラングレン、TOTOのスティーヴルカサー、ミスターミスターのリチャードペイジ、元ジャーニー、サンタナのグレッグローリーと、コレだけ豪華な顔ぶれをいっぺんに観れるんだったら行って損は無いだろうと勇んで参戦。マニアックなことは書けないけど、いつものように当日レポ風に行きます。

Img_2766_640x480

2016年10月24日(月)、現在の仕事に就いてから3ヶ月が過ぎ、有休も付くようになったのでリンゴの来日公演に合わせて早速有休を使わせて頂いた。幸いシフト勤務の公休もうまくつながっていきなり3連休となり、この日が3連休の初日。最高に開放的な気分で、天気も快晴とあって朝からとても気分がイイ。普段は仕事だってあまりネットでは具体的なことは言わないけど辛いことも多いし凹んでる日もたくさんある。それだけにこんなに気分良く過ごす日は何年振りかってくらい。昼間っから大阪方面へ出かけて梅田で下車。遅めの昼ご飯は先ほどブログ記事UPした豊崎町の「喫茶Y」にて。その後、茶屋町周辺をブラブラ。茶屋町って随分賑やかになったなぁと今更ながら実感。私の知ってる茶屋町ってそれこそ20数年前しか知らなくて、その頃は梅田LOFTくらいしか無かった記憶が。それが今やすっかり東京のような街並みになって、なんだ? Nu茶屋町って? みたいな浦島太郎状態。私が東京で25年間も仕事していた間に梅田は大きく垢抜けて変貌していたことに驚く。更に歩いてディスクユニオン大阪店を冷かして、そのあと丸ビル近くのタリーズで休憩。横浜あざみ野に住んでいた頃はしょっちゅう入り浸っていたタリーズも、今のウチの近くには無いもんだから本当に久しぶり。そろそろ日が落ちてきたので地下鉄に乗って四ツ橋へ。駅から歩いてオリックス劇場なんだけど、到着してみてまたまた浦島太郎状態。オリックス劇場って旧・大阪厚生年金会館だと思うんだけど、大阪厚生年金は89年のメタリカ来日公演で来たことがあって、以来約28年ぶりなんだけどその時の外観の記憶とは全然異なっているから、アレ?こんな感じだったっけって。

18時に開場。今回はS席15,000円だけど自分の座席は堂々の3階席。S席とA席の境目が分からないぜ全く。そしてエスカレーターみたいなのが無いのか階段で3階へ。息切れるっちゅうねん。でも「喫茶Y」で食べたヴォリューミーなハーフサンドウィッチを消化するにはちょうどいい。3階のロビーにはオリックス劇場で公演を行った出演アーティストオブジェコレクションって言う展示があって、なかなか気の利いた趣向だと思う。

Img_2755_640x480

2014/11/27のところにはイエスのメンバー5人のサインがあって、クリススクワイアのサインが涙を誘う。結果的にこの時のジャパンツアーがクリスにとって生前最後のライヴツアーになったんだからな。

Img_2756_640x480

そして座席を確認。見よ、この標高の高さを。高所恐怖症の私は震えが止まらなくなるわ。

Img_2754_640x480

最終的には会場はほぼ満員。さすがの元ビートルズ人気だな。いやそれにオールスターバンドの顔触れも豪華だし。そして19時ちょうど、VIPなミュージシャンには珍しいくらい時間キッチリにメンバー入場して開演。

開演からエライ盛り上がり。なんというか熱狂って感じでは無くて、楽しいパーティの始まりって感じ。とにかく楽しい。セットリストは他のサイトも参考にしながら自分の記憶と合わせて以下だと思う。

01. Matchbox (Carl Perkins cover)
02. It Don’t Come Easy (Ringo Starr)
03. What Goes On (The Beatles)
04. I Saw the Light (Todd Rundgren)
05. Evil Ways (Willie Bobo cover)
06. Rosanna (TOTO)
07. Kyrie (Mr.Mister)
08. Bang the Drum All Day (Todd Rundgren)
09. Boys (The Shirelles cover)
10. Don't Pass Me By (The Beatles)
11. Yellow Submarine (The Beatles)
12. Black Magic Woman/Gypsy Queen (Santana:Peter Green's Fleetwood Mac cover/Gábor Szabó cover)
13. You're Sixteen (Johnny Burnette cover)
14. Back Off Boogaloo (Ringo Starr)
15. You Are Mine (Richard Page)
16. Africa (TOTO)
17. Oye como va (Tito Puente cover)
18. I Wanna Be Your Man (The Beatles)
19. Love Is the Answer (Utopia)
20. Broken Wings (Mr.Mister)
21. Hold the Line (TOTO)
22. Photograph (Ringo Starr)
23. Act Naturally (Buck Owens cover)
24. With a Little Help From My Friends (The Beatles)
25. Give Peace a Chance (John Lennon/Plastic Ono Band)

たっぷり全25曲。ビートルズ、リンゴのソロやカヴァー曲だけでなく、TOTO3曲、ミスターミスター2曲、リチャードペイジのソロも1曲、トッドラングレン2曲にトッドのユートピアも1曲、サンタナもありで実に豪華なオールスターヒットパレード。個人的にはTOTOについてはTOTOの2014年2016年の来日公演でしっかり観ているので今回はアレンジの違いを楽しんだ。ロザーナにしてもアフリカにしても一瞬にして会場の雰囲気が変わる感じがして、リンゴスターのライヴではない感じになって、改めて曲の持つ力を実感。そういうのって本当の名曲なんだろう。

Img_2773_640x480

一番楽しみだったトッドラングレンの I Saw the Light が初めてライヴで観れて感涙。

Img_2770_640x480

ほんとイイ曲だなぁ。出来ればHello It's Meもやって欲しかったけど。あとミスターミスターの大ヒット2曲、KyrieとBroken Wingsもライヴで初めてだった。リチャードペイジの全く衰えないヴォーカルが素晴らしい。

Img_2775_640x480

サンタナの曲もこれまた楽しいパーティな会場の雰囲気をイイ意味で一変させるような渋さがあった。ビートルズ曲ではスティーヴルカサー、リチャードペイジ、トッドラングレンが1本のマイクに集まってコーラスを決める感じがビートルズっぽくて微笑ましい楽しさ。

Img_2776_640x480

最後はビートルズの With a Little Help From My Friends。この曲は正直ビートルズ曲の中では私的にはスルー曲なんだけど、こうして楽しいパーティのようなライヴで最後に演奏されると、とても心温まる感じがして何とも言えない感動があった。更にそこからメドレーしてジョンレノンのGive Peace a Chanceで21時前に終演。トータル約2時間弱。

Img_2778_640x480

とにかく楽しくて温かい感じするライヴだった。帰るときに、良かったなぁ~って思いながらホッコリした気分で笑顔で帰れるライヴってのもいいもんだなと。

最後に購入したパンフはコレ。

Img_2780_640x480

さて、ここから怒涛の来日公演への参戦ラッシュの始まり。次は来週、フランシスダナリー来日公演で東京遠征。久しぶりの東京を楽しみたいなと。

|

2016年7月16日 (土)

グレッグ・マティソン・プロジェクト 「ベイクド・ポテト・スーパー・ライヴ!」 (GREG MATHIESON PROJECT "BAKED POTATO SUPER LIVE!")

京都の夏は蒸し暑いに決まってるし、京都の人間が蒸し暑さをボヤくことほど無意味なことは無いが、それにしても連日蒸し暑い。さすがは京都、体に堪える。新しい仕事は、まず最初は日勤の3勤1休で始まり、明日からは昼夜勤が始まる。ここまでの3勤1休ってのが、最初聞いたときは、楽そうだなと思ったが、意外にしんどい。やはり今まで土日休みの仕事ばかりしてきたからか、連休が無いのがキツい。1日休んだらすぐまた翌日仕事ってのが、なんか休んだ気にならない。ワガママな話だが・・・。明日からはまたリズムが変わるので、夜勤明け休みでその翌日が公休みたいな疑似連休が多く入るので、また気分も変わるだろうが。

せっかく京都に帰って来たんだからということで、昨日、初めて祇園祭を観に行ってきた。昨日は宵々山なんだけど、それでも凄い人出。京都人でありながら祇園祭で四条通とか烏丸通の歩行者天国に行くのは初めてで、賑々しい雰囲気が何ともその場にいるだけで楽しい。長く都会生活をしていただけに、いま現在の、生活の場は田舎、職場も田舎、という状況になって久しぶりに賑々しい場所に行くと、都会で暮らしていた頃を思い出して少し郷愁、みたいな感じ。

もうすぐ梅雨も明けて夏真っ盛りになるけど、夏になると私の中で定番のように聴きはじめるCDがいくつかある。邦楽で言えば山下達郎のBIG WAVEだったり、大滝詠一のEACH TIMEだったり。そして洋楽だとついついアメリカ西海岸への憧憬が強まって、学生だった頃からエイジアと同じくらいに、飽きもせずに聴き続けているのが今回取り上げるグレッグマティソンプロジェクトのベイクドポテトスーパーライヴである。

Img_2520_640x480

TOTO関連などと言ってしまうと短絡的過ぎるが、本作は81年12月、LAのBAKED POTATOというライヴハウスで、アメリカ西海岸のフュージョン系オルガン奏者のグレッグマティソン、ベーシストのロバートポップウェルに、スティーヴルカサーと故ジェフポーカロのTOTO組が参加したライヴ録音。そもそも本作は最初は確か日本のCBSソニーが日本のみで出していたんだったと思う。それはやっぱり日本のレーベル的にTOTO人気を当て込んでのものだったんだろう。TOTOが代表作Ⅳを発表する直前の、上り調子の頃である。

私がこの作品を初めて聴いたのはレコードCDショップでバイトしてた学生の頃だったから確か88年頃だと思う。友達が、これカッコええで、といってCBSソニーの多分初版CDを貸してくれたのを、カセットテープにダビングさせてもらったのがキッカケだった。フュージョンと言うには多少ロックっぽく、ロックというにはフュージョンっぽい、フュージョンロックという分かったような分からないような言い方が納得できてしまうような、ロックファンの立場から聴いても非常に楽しめる作品である。何と言っても1曲目のBomp Meからスティーヴルカサーの豪快なロック魂溢れるギターで始まり、ジェフポーカロの細かいことにこだわらないこれまた豪快なドラミングがハードドライヴィングで、爽快ですらある。ハード、フュージョン、涼しげなバラードと、自在に繰り広げられる演奏はカッコいいし、ある面ではテクニカルでもあるけど、気持ちのいいBGMとしても聴けてしまうという、いい意味で使い勝手というか聴き勝手の良いライヴ作品である。主役は勿論グレッグマティソンなんだろうが、TOTOファン側から聴くと、ルカサーがこれほど気持ちよくギターを弾きまくり、ジェフポーカロがこれほど気持ちよくドラムを叩きまくっているように聴こえるサマは、何か敢えてTOTOでの凝りに凝った、言葉を変えれば制約のある演奏から解き放たれたかのような奔放さを感じてしまう。

また、素人耳ではあるが、本作はライヴ録音として非常に音質が良い。この点が本作を気持ちよく、心地よく聴けるポイントでもあるような気がする。エンジニアとしてアメリカ西海岸の大御所、ジェイグレイドンが関わっているのも大きいのかも知れない。

その後、カセットテープで聴きまくった本作は、90年代になってどういうワケかCDが長く廃盤になっていた気がするが、99年にようやく日本のCOOL SOUNDレーベルから再CD化が実現した。その時のCDは以下の写真。

Img_2521_640x480

プラケなのはイイとして、ジャケットが新たなデザインとなっていた。オリジナルのジャケットに愛着のある人には、ちょっと残念に感じた人もいるかも知れない。しかし2011年になってようやくオリジナルジャケットで紙ジャケ再発されたのが本記事最初の写真のCDである。

いつもは最新の紙ジャケで決定盤再発とかされたら、旧規格盤は中古屋さんに売ってしまうんだけど、約30年近く聴き続けてるお気に入りの作品なので、この99年盤も未だに手放せないでいる。それどころか80年代のCBSソニー盤プラケも出来れば探してコレクションとして揃えようかなと思ってるくらい。

暑い夏の晴れた日に、元気一杯のスティーヴルカサーとジェフポーカロの演奏が、豪快に、涼しげに、気持ちよく鳴り響く本作は、今年の夏も私の必須アイテムとなるのである。

|

2016年3月21日 (月)

チャンプリン・ウィリアムス・フリーステット 「シー・ダブリュー・エフ」 (CHAMPLIN WILLIAMS FRIESTEDT "CWF")

TOTO来日公演の余韻を見計らったかのようにチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの来日公演が発表された。ピーターフリーステット、TOTOのジョセフウィリアムス、元シカゴのビルチャンプリンの連名による作品制作が進んでいるという情報がリリースされた時から待ちに待った掲題の作品CWFは欧州では昨年2015年秋には発売されていた。その時点で予約していたんだが、追って国内盤が約3ヶ月遅れで本年2016年1月にボーナストラック追加で発売というリリースが出た途端に欧州盤をキャンセル。待ちに待ち過ぎた待望の作品を国内盤で発売と同時に入手。なのでもう既に発売から2ヶ月くらい経つし何度も聴いている。何かとネタが色々あり過ぎてブログに取り上げるのが今頃になってしまった。来日公演も発表されたことなんで丁度イイかと。

Img_2085_640x480

この顔触れは過去にLAプロジェクトとしてライヴDVDなんかも発売されているが、こうして純然たる新作は初めて。顔ぶれから連想されるとおりのアメリカ西海岸のAORサウンドであるが首謀者はこの中では一番無名なギタリストのピーターフリーステット。私もこの名前自体、前作の「ウィリアムス・フリーステット」で初めて知ったくらいだったが、TOTOのヴォーカリストのジョセフウィリアムスや元シカゴのビルチャンプリンが信頼を寄せて作品を制作するくらいだから西海岸サウンドへのリスペクトと情熱は誰にも負けないものがあるのだろうと思う。そもそも私も鈍感で、2013年にウィリアムス・フリーステットとしての来日公演が東京のコットンクラブであった時にいつものマイミク某Mちゃんのつぶやきでその存在を初めて知った。教えて貰った下記写真の「ウィリアムス・フリーステット」CDを購入したところ見事にドハマり。

Img_1313

収録曲の中でも Swear Your Loveは単なるAORの範疇を超えてる素晴らしくメロディアスでポップな、80年代産業ロックと言ってもイイくらいのキラーチューンでその後何回聴き倒したか分からない。それでその2013年の来日公演もジョセフウィリアムスが来るならちょっと行ってみようかなと迷ったが、確かその頃に東京地方に爆弾低気圧が近付いていて、面倒だからイイやと行かなかった。そしたらその時にライヴに行ったマイミク某Mちゃんのミクシィつぶやきを見て大後悔。ライヴが素晴らしかったのは言うまでもないが、終演後にはサイン会もあり確か2枚くらいCDジャケにサインを貰っておられたと思う。それを見てまさに地団太を踏んで行かなかったことを後悔したと言うショボイ思い出が残ってしまった。未だにあの時マイミク某MちゃんがミクシィアルバムにUPされた「ウィリアムス・フリーステット」CDジャケにジョセフウィリアムスとピーターフリーステットのサインが綺麗に記入された写真を思い出しては暗い気分になる(苦笑)。この頃からだ、迷ったらGO、という哲学を実践しようと決意したのは。

話は逸れたが今回のCWF、自分はAORの大家ではないので軽~く各曲ごとに一言レビューみたいな感じで。

① Runaway
オープニングは、まずはファンの心を掴みましょうって感じの爽やかポップ。気持ちイイ西海岸サウンド。メインヴォーカルはジョセフウィリアムスのクリアな歌声で、ブリッジ部分はビルチャンプリンの枯れた渋い歌声で、って感じで分担されてるかな。良い意味で言う事ありません。

② Nightfly
国内盤用にアレンジを変えてるらしい。ブラスが鳴り響きつつボトムがうねる感じで他の収録曲とは少し異質。

③ Aria
本作リーダートラックで、いかにもAORって感じのメロディの綺麗なミディアムテンポの美しい曲。TOTOのTHE SEVENTH ONEが好き過ぎる私からするとサビのメロディはStop Loving Youを思わせる。そんなこと思うのは私だけが。そしてそのサビが転調するに至っては胸がワクワクし過ぎて勝手にロマンティックな気分になる。短いシンセソロはTOTOのスティーヴポーカロが参加していて更に続くピーターフリーステットの短いギターソロはメロディも音色も美味し過ぎて、なんでもっと長く弾いてくれないんだと悔しくなるくらい。

④ Two Hearts At War
これもミディアムテンポのキャッチーなメロディが光る曲。聴き易い。

⑤ Still Around
ビルチャンプリンがメインヴォーカルでサビでジョセフも歌っている。典型的なAORバラード。

⑥ Rivers Of Fear
ビルチャンプリンとその息子ウィルチャンプリン、そしてジョセフによるアカペラナンバー。個人的にはアカペラはあまり興味が無いけども、アルバムのアクセントとしては有効。

⑦ All That I Want
これも最初ビルチャンプリンが歌い、サビでジョセフ登場って感じで、結構普通のロックっぽい。勿論メロディは聴き易く、途中のインスト展開はシカゴの曲にこんな感じあったなぁと思わせてくれる。

⑧ After The Love Has Gone
出ました(笑)、AORの定番。LAプロジェクトのライヴヴァージョンをここで再録しているそう。そりゃ作曲者の一人であるビルチャンプリンが参加してるんだからここで収録することには誰も文句は言えない。私個人的にはこの曲の入ってる作品はコレで3ヴァージョンになった。エアプレイとジェイグレイドンのソロプロジェクトと本作。で、この曲の初出であるEW&Fヴァージョンは持ってないというね(笑)。そのうち買い揃えておきます。

Img_2037

⑨ Carry On
変な言い方かも知れないけどイントロのギターがいかにもAORな響きの音色で、ピーターフリーステットの西海岸AORサウンドへの愛を感じてしまう。歌メロが始まってからもコーラス含めてメロディアスで美しい曲。

⑩ Evermore
本編ラストは子守歌のようなスローバラード。AOR作品の最後を締めるにふさわしい。ジョセフの歌声がホントに甘い歌声で、そこはTOTOでの歌い方では聴けないAORシンガーとしての本領発揮だと思う。

⑪ Lavender Moon
ここから2曲は国内盤ボーナストラック。まずはビルチャンプリンが中心で歌う少しリズムが跳ねるような黒っぽいファンキーな感じの曲。ジャズっぽいオルガンソロやギターソロの応酬なんかもあって音楽的には結構楽しめる。黒っぽいのはあまりフェイバリットでは無いんだけれども、爽やかAOR作品に1曲くらい入っていても良いアクセントになる。

⑫ Ocean Drive
ボーナストラック最後はヴォーカルなしの、ピーターフリーステットのギターが気持ちよく聴けるインスト曲。タイトルから想像できる通りの、まさに海辺を軽快にドライヴするような超爽やかな曲。狙いすぎでしょってくらいのギターの音色が、やるならこれくらい振り切ってやってほしいと思っている私にはツボである。とにかく他のジャンルでもそうなんだけど、何らかの部分に振り切ってるのが好きな私なのである。

以上、全曲簡単レビューでした。CWFの3人だけじゃなくて、上でも述べたスティーヴポーカロや、更にはAORの顔役かつTOTOを聴いてる人なら思わずニヤけてしまうランディグッドラムの参加もあって、そこら辺は本作首謀者ピーターフリーステットの理想の西海岸AORサウンド構築への執念すら感じる。また本作のライターとしてはジョセフはクレジットされておらずヴォーカリストに徹した感じのようだが、一方のビルチャンプリンは全12曲中6曲にクレジットされていて、なかなかの本気度だったのかも知れない。最後にあえて前作「ウィリアムス・フリーステット」と比較するならば、Swear Your Loveのような強力キラーチューンが無いのが少し惜しい。トータルとして平均より上って感じで、それはそれで申し分ないのだけどやっぱりSwear Your Loveのような曲が一曲欲しかったかな(←しつこい)。でもいつでも気持ちよく聴けるAORファン必須の名作です。

さて問題は来日公演だな。ブルーノート東京って事で地方民には辛いところだぞ・・・。尚更まだ首都圏に住んでいた2013年にウィリアムス・フリーステットの来日公演に行かなかったことが悔やまれる。平日で東京か・・・(苦笑)。

|

2016年3月13日 (日)

TOTO 2016年来日公演6日目(尼崎) TOTO JAPAN TOUR 2016 (Mar 12, 2016 @ Amashin Archaic Hall HYOGO)

充実の最新作「TOTO XIV ~ 聖剣の絆」を引っ提げてのTOTO来日公演、尼崎のアルカイックホールに参戦。前回2014年の35周年記念来日公演では相変わらずの現役度全開の素晴らしいベストヒットライヴを堪能させてもらった。一度は行っておきたかったVIPパッケージにも行って大満足であったが今回はVIPはパス。デヴィッドハンゲイトも居れば申込もうと思ったんだけど。なかなか個人的な状況が好転しない中でせっかくの来日祭もイマイチ気分が盛り上がらない気持であった。合わせて昨日ブログでも書いたキースエマーソンの辛すぎる状況での逝去も重なり、なんかもう外に出かけるのも気が重いなという感じであったが何か月も前にチケット買ってあったし出かけるかと重い腰を上げたのである。でもやっぱり行って正解、ライヴ自体は本当に素晴らしいものだった。それでは早速レポいきます。

Img_2141_640x480

2016年3月12日(土)、早朝からキースエマーソン逝去の情報を追うのに頭一杯になり、若干寝不足状態で自分なりのキースエマーソン追悼ブログを書いていざ出陣。京都亀岡から尼崎、遠い(笑)。でもどうせ亀岡からはどこに行くのも遠いし仕方ない。その代わりライヴ終了後はソッコーで帰るのが恒例になってしまうが。例によってせっかく田舎から都会に向かうので途中の梅田で下車してブラブラするため早めの13時ごろ家を出る。最寄駅に向かいそして電車に乗ったところで思い出す。しまった、土曜日恒例の関西ローカルの人気番組「よしもと新喜劇」と「土曜はダメよ」を録画予約しておくの忘れた・・・。キースエマーソンの事とTOTOライヴに出かけることで頭が一杯で。大阪駅(梅田)で降車して腹ごしらえの後DU大阪店を覗く。オッと思う中古の品があったんだが結構なお値段で、金欠のため購入断念。もうその商品の事は忘れることにして梅田から阪神電車で尼崎へ。なんだかんだ尼崎に行くの生まれて初めてだったりする。

Img_2131_640x480

TVの撮影スタッフみたいな人がいて街角インタビューをやっていたが捉まってTVに映るの恥ずかしいのでそそくさとアルカイックに向かう遊歩道へ。アルカイックが見えて来たけどなにしろはじめて行く場所、どこが正面なのかが分からない。ウロウロしてやっと正面へ。既に先行物販の行列が。

Img_2134_640x480

何とかとりあえず物販でパンフだけ購入。もうTシャツとか買ってたらどんどん財布が軽くなるしパンフだけでイイやって。

Img_2180_640x480

パンフは今回もとてもしっかりした重厚な作りで好感が持てる。17時15分開場して場内へ。SNSでつぶやいて遊びながら18時過ぎ、いよいよ開演。以下、セットリストの順番通りに。

Running Out Of Time
オープニングナンバーは最新作から。勿論CDで聴いてもカッコ良くて好きなんだけども、こうしてライヴで聴くとこれ、ライヴのオープニングにピッタリだってことが凄くよく分かる。当然会場は最初から総立ちで大盛り上がり。この日の朝からの重たい気分が吹き飛ぶ。すっかり気分が変わった。よし楽しむぞって!

Img_2142_640x480

I'll Supply The Love
2曲目は何と1stからのポップで軽快な曲。コレやってくれるかぁ~と意外さに驚きつつご機嫌に盛り上がる。会場も自分もノリノリ。素晴らしい。ルークの「ハロー、オーサカ」みたいな挨拶はご愛嬌(笑)。いや尼崎は大阪府じゃなくて兵庫県なんですけど、とかそういう野暮なことは言うまい。クラブチッタ川崎で来日公演をするミュージシャンが「コンバンワ、トーキョー」って言うようなもんだから。それに私は京都人なので大阪も兵庫も大して変わらないし(笑)。

Burn
再び最新作から。ちょっと雰囲気変えて暗く始まって壮大に盛り上がるこの曲、ライヴの流れの中で起伏を作るのにちょうどいい選曲でもある。

Stranger In Town
4曲目はこれまた意外、ヴォーカルがファーギーフレデリクセン期の1stシングル。前半リードヴォーカルを取るデヴィッドペイチが鍵盤を離れてマイクを持って歌いながらステージを練り歩く。面白い。これが聴けるんなら今度機会があるときはAngel Don't Cryも聴きたいぞ。そして気が付く、ここまでのアタマ4曲、全て前回2014年の来日公演では演らなかった曲ばかりなので非常に新鮮。

Img_2147_640x480

I Won't Hold You Back
コレは欠かせないわな、ルークがリードヴォーカルを取るヒットバラード。しっとりした歌から鍵盤が盛り上げていってギターソロに入るところが大好き。

Img_2150_640x480

Hold The Line
コレも欠かせない初期TOTOの代表曲。この曲は大体セットのラストとかアンコールのイメージがあったので、この位置できたかと言う意味で新鮮であった。

Georgy Porgy
サポートボーカルの人が大活躍するこの曲、有名曲だけどそう言えば2014年来日公演では演ってなかったな。

Afraid Of Love
これまた意外な選曲。大ヒットアルバムTOTO IVからルークがリードヴォーカルの曲。私個人的には結構飛ばしていてあまり聴いてなかった曲なので、こうしてライヴで聴くと大陸的な大らかなリズムやメロディが気持ちイイ。うん、ライヴで聴くと魅力が増すというのは曲自体に魅力がある証拠だと思う。

Bend
スティーブポーカロが難病に苦しんでいた弟の故マイクポーカロの為に作った曲。最新作のボーナストラック扱いだったのでこれも意外な選曲。しかしこの選曲には意味があったのをこのあと知ることになる。

Img_2152_640x480

ここで、Bendの演奏終了後にスティーヴポーカロにスポットライトが当たってMCが始まったのだが、これが異例の長いスピーチとなった。全編英語なので(当たり前!)詳しくは内容は分からなかったけど、この日の早朝にキースエマーソンが逝去したというタイミングもあってかキースエマーソンから影響を受けたことを話しつつ、ジェフポーカロ、マイクポーカロ、そしてキースエマーソンへの思いを切々と語る。これで私は涙腺決壊、泣けて泣けてしょうがなかった。この部分があったことにより、この日の尼崎公演はスペシャルな公演になったと思う。

Img_2155_640x480

Pamela
ようやく私の一番好きなアルバムTHE SEVENTH ONEからの曲。いつもは盛り上がる曲なんだけど直前のスティーヴポーカロのスピーチで泣いてしまった余韻が続いていて盛り上がることが出来ず。参ったなぁ。

David Paich Piano Solo
ペイチのピアノソロだが、ここでも演奏前にペイチがキースエマーソンの事を話していた。やはり鍵盤の両名には大きなインパクトを与えた偉大なミュージシャンだったんだと思う。

Great Expectations (incl. Can You Hear What I'm Saying)
最新作から期待のTOTO風プログレ曲。プログレファン的にこういった曲はスタジオ盤も素晴らしいけどライヴでこそ聴きたいってもの。改めてスリリングかつ劇的な素晴らしい曲展開に聴き惚れてしまった。それだけでも大満足なんだけど途中のインストセクションでジョセフウィリアムスが、私の脳裏に刻まれた名曲の一節を歌ってこの曲に混ぜ込んでいることにハッキリ気付いた。90年の当時としての新曲入りベスト盤、PAST TO PRESENT 1977-1990に収録された、TOTOのメンバーの中では無かったことにされてる可哀想なジャンミッシェルバイロンがリードボーカルの曲 Can You Hear What I'm Sayingを歌ってるではないか! 私のお気に入りの曲だけに私的にはプレミア感満開。細かいところに気付く私はマニアック過ぎましたか、スイマセン・・・。

Img_2157_640x480

Without Your Love
FAHRENHEITからルークがリードヴォーカルの曲。へぇ~コレやるかと、ここでもちょっと新鮮な気分。

Bridge Of Sights
前曲からそのまま続いて実質ルークのソロコーナー。ベースの仙人リーランドスカラーとドラムのシャノンフォレストのサポートで濃厚なブルージィなギターソロ。私は知らなかったんだけどロビントロワーの曲だそう。

Holy War
最新作からポップでメロディアスな曲。こういう分かりやすい曲はライヴ映えする。聴いてて非常に気持ちいいしノレる。「ホーーーリィウォー」ってところは客も一緒に合唱です。一緒に歌えるから尚更楽しい。

The Road Goes On
おぉ~、久しぶりに聴くなぁこの曲。TAMBU収録のコレをやってくれるとは思わなかった。コレも改めてライヴで聴くと名曲だなぁって。ジェフポーカロが亡くなった後、これからも頑張るよとバンドを継続することをジェフに伝えるかのような曲であったと思っているが、今回はその思いを昨年逝去したマイクポーカロにも伝えているかのような、勝手にそんな思いがした。その意味で泣ける。名曲だ。家に帰って久しぶりに聴こうと思ったらCDが無い! どうやら何かの機会に中古屋さんに売ってしまってたようだ・・・。また買い直さなきゃ(笑)。

Orphan
最新作から。この曲もキャッチーでノリも良くてライヴ映えする。最新作はライヴ向きな曲が揃っているんだってことを実感。

Rosanna
セットのラストはライヴに無くてはならない大ヒット曲。サビは大合唱。なのでこれから参戦する人はサビが歌えるようにしておきましょう。一緒に歌えば楽しさ倍増です!

Img_2164_640x480

--- encore ---

On The Run (incl. Child's Anthem / Goodbye Elenore)
アンコール1曲目。前回ツアーではオープニングだったこの曲は子供の讃歌とエレノア入りがすっかりお馴染みで盛り上がる。オープニングでもアンコールでもよく似合う素晴らしい曲であり演奏。

Africa
そしてアンコールラストは超超超名曲アフリカ。コール&レスポンスあり。何と言っても今回はパーカッションのレニーカストロが参加してるからプレミア感がある。勿論レニーのパーカッションソロが大いにフィーチャーされていた。更にその後は「パーパッパッパパッパッパー」を客が口で演奏しなければなりません。これから参戦する人は家で練習してから行きましょう。

Img_2166_640x480

Img_2168_640x480

大いに盛り上がって終了。

Img_2172_640x480

以上、今回もホントに素晴らしい現役感全開のライヴだった。年齢を重ねても衰えってものが無いんだからこの人たちは。来日前に肺炎になったと伝えられたジョセフも、いやいや今までで一番喉の調子がいいんじゃないの?って思うくらいの絶好調。実は前回2014年の来日公演がまさにヒット曲や有名曲満載のベストヒットライヴだったから満足感が大きくて、逆に今回もあの感じだったらマンネリを感じたら嫌だなとか思っていた。ところが今回は前回と同じ曲は6曲くらいで後は全て前回演らなかった曲ばかりでしかも最新作からも6曲と、極めて新鮮さを感じるライヴだった。衰えを知らない演奏力と幅広いレパートリー、TOTOはこれからもまっだまだ現役バンドとして前進できるに違いないと実感できるような素晴らしいライヴでした。

Img_2177_640x480

私にとっては2016年最初のライヴ参戦、新鮮味と満足感のあるクォリティの高いライヴに参戦で来てとてもラッキーでした。

|

2015年3月22日 (日)

TOTO XIV ~ 聖剣の絆 (TOTO "XIV" )

歓びをもって迎えるはずだったTOTO待望の新譜、その発売のタイミングで闘病中だったベーシスト、マイク・ポーカロの訃報がもたらされた。結果としてマイクポーカロへのDedicate作としての意味合いも含まれることになってしまったTOTO XIV~聖剣の絆。そういった思い入れを持って聴かざるを得ない気分の時もあるが、ここは出来るだけ冷静に単純に本作を取り上げてみたい。

Img_1938

商品としてはとりあえず国内盤の紙ジャケ仕様で購入。キングレコードさん恒例のメーカー特典クリアファイル付。

Img_1939

Tシャツ付BOXもあったけど、Tシャツ商法にはあまり興味が無いのでパス。早速内容だが既に7回くらい通しで聴いた。短期間で7回も通しで聴けるくらいだから良い意味で聴きやすく興味深く充実の新作だと思う。相当気に入ったの全曲レビュー行きます。

① Running Out Of Time
イントロの出だしからルカサー色全開のスリリングでカッコいいギター中心のインストセクションでスタート。あぁ~、90年代以降のスティーブルカサーのソロなのかTOTOなのか区別のつきにくい傾向が今作も続くかと一瞬思ったが、サビへと向かって雄々しく展開されるジョセフウイリアムスのヴォーカルメロディが盛り上がっていくところでホッと安心。いや、安心どころか非常に素晴らしい盛り上がり方をする駆け上がるヴォーカルメロディが最高。全曲でドラムを叩くキースカーロックのプレイもタイトかつ変幻自在で、その部分を見逃すと実はこの曲の良さが分からないかも知れない。とてもフィットしている。

② Burn
前曲とは一転、デヴィッドペイチのピアノによる陰鬱な始まり方をするこの曲はサビにおいて雄々しく重厚に盛り上がる。ドラマティックな展開を持つのでイントロだけ聴いてスキップしてはならない。ドラマティックTOTOが味わえるのである。

③ Holy War
軽快なギターカッティングによるイントロ、ルカサーのソロ1stあたりに入っていそうなコンテンポラリーな始まり方をしてヴォーカルが入るとそのままキャッチーなサビへ。キャッチーさと言う意味では本作の中では一番耳を捉える作風で気持ちよく聴ける。天気の良い日に聴きたい曲。こういうの、好きです。

④ 21st Century Blues
コレはもう・・・・タイトルからしてそのまんま。ルカサーのソロでやってくださいよぉ~って感じのブルージィな曲。ルカサーこういうの好きなんだなぁ。私はTOTOにブルーズは不要派でして・・・(笑)。

⑤ Orphan
確か本作から最初にPVが公開されたリーダートラックになるのかな。PVを見たから余計にそう思うのかも知れないけど慌ただしい都会の夕景が思い浮かぶイントロ、そして疾走系の展開がカッコいい。メロディも聴きやすい。リーダートラックだけにTOTOとしては今作の挨拶代わりの一発であり、聴く方もこの曲を本作の入り口とするだろう。私個人的には1曲目がいきなり気に入ってるのですんなり1曲目からは入れるけど。

⑥ Unknown Soldier (For Jeffrey)
ちょっと重ためなバラード。これも結構ドラマティックな展開を持つ。のんびり気分よく聴き流せる曲では無いな。腰据えて聴かなければならない、そんな感じの曲。

⑦ The Little Things
スティーブポーカロ作、リードボーカルもスティーブポーカロ自ら。80年代のIV~セブンスワンあたりが好きな私なんかからすればこういう小洒落たAORタイプの曲が1曲入ってるだけでTOTOの作品としてとても安心できる。なんか90年代以降のTOTOってルカサー色が強くてハード目な印象が強かったから。優しく綺麗なメロディが気持ちを和ませる。ファーレンハイトに入っていたLea的な曲かな。それにしてもスティーブポーカロのヴォーカル、結構上手いやん。最初聴いたときは普通にジョセフが歌ってるのかと思った。

⑧ Chinatown
ピアノとシンセによるイントロがなんか映画のサントラ的でいかにもペイチが作ったんだなぁって分かる曲。ひとしきり盛り上がったメロディのあとは一転してこれまたお洒落なAOR的展開となる。うんうん、イイよこういうの。これもTOTOだから。

⑨ All The Tears That Shine
これまたペイチ作の、優しいメロディのAORタイプ。いやぁ~癒される。疲れてる時に聴くとイイ。ただ、AORタイプが3曲続くのはどうなんかな? 良い曲だし私は明らかにこういう曲は好きなんだけど。

⑩ Fortune
ジョセフ作の曲。ジョセフがバンドに持ち込んだからにはこれこそメロディアスなAORタイプなのかと思ったら案外そうでもない。重ためのシリアスなメロディが続く。

⑪ Great Expectations
来ましたねぇ、あからさまなプログレ曲。次々と目まぐるしく展開が変わり今作のTOTOを象徴するようなドラマティックな曲。コレはカッコいい。プログレと言っても重たくはなく、アレンジ、メロディ共に飽きないような工夫がされていて、プログレなのに聴きやすい。TOTO風のプログレは初期にもあったと思うけどそれらの大陸的アメリカンプログレ曲とはまた一味違う、かといって英国、欧州風プログレとも違う、新鮮なTOTO風プログレ。いやコレは素晴らしい。出来ればもう2~3分長く盛り上がってくれても良かったくらい。少なくともイエスのヘブン&アースより遥かに傑作です(そこと比較するか、笑)。

(国内盤)Bonus Track
⑫ Bend
このスティーブポーカロ作によるボーナストラック、いかにもボートラって感じで、別になくてもイイくらいの曲とも思えるのだが、どうやらこの曲、スティーブポーカロが闘病するマイクポーカロを思って作ったっぽい。そうと分かるとこれはヤバいでしょ。この新作への聴く側の思い入れと言うか意味合いが変わってしまう。泣いてしまうやないか。

以上、全体としての印象はとにかくドラマティックTOTO。過去作の何かに似ているかどうか、という聴き方をしてしまいがちではあるが、じゃあ何かに似ているかと言われればそうでもない。あくまでもその後のTOTOというか、メンバーが名作IVと次に来てもおかしくないというならそれはそうなのかも知れない。メロディアス、ハード、ブルーズ、AOR、プログレと多彩な音楽性が網羅されているという意味ではいかにもTOTOらしい。そのTOTOらしさを感じることが出来るのが嬉しいし、どれかの傾向に偏ってないところが今作の評価を高めることにもなるであろう。少なくとも前作、FALLING IN BETWEENよりは聴く機会が多くなることは間違いない。家でじっくり聴くも良し、通勤中に聴くも良し、クルマでドライブのお供にするも良し、お洒落なシチュエーションで聴くも良し。様々な局面に必ず1曲はフィットする。音質的には80年代のシャッキシャキの音ではなく耳触りの良いクリアな音で個人的には好感を持っている。あえて言うなら曲順をちょっと工夫すればもっと印象が良くなったかなと言う気はする。せっかくの聴きやすいAORタイプの曲が後半に3曲続くのが、もうちょっと並びをバラせばもっと良かったような。

2008年に実質解散状態だったはずのTOTOが、活動を再開したのは闘病するマイクポーカロ支援が目的だったわけだから、マイクが逝去した今、現在のTOTOがどのようなモチベーションで活動を継続するのか、あるいは目的がなくなった以上は何らかの終幕を考えてしまうのか、その辺がちょっと心配ではある。とりあえず今は届けられたこの新作を色々な思い入れを持って堪能したい。

|

2015年2月 2日 (月)

TOTO "PAST TO PRESENT 1977-1990 Special Edition(TOTO 「グレイテスト・ヒッツ~スペシャル・エディション」 CD+DVD)

なんで今頃こんなの取り上げるの?って声が聞こえてきそうだが、私が遊びでやってるブログなのでそんなのは私の勝手です(笑)。

エディジョブソン40周年BOX? 依然として映像を観てないんだって(苦笑)。観てないんだからブログは書けない。観たら書くから。

Img_1906

先々週土曜のカラオケ新年会の時に私が歌った曲のウチの一つがTOTOのStop Loving Youだったんだが、イエスのファンの間でイエスについて会話したりSNSでやり取りすると数年に一回は必ず出てくる話題が、TOTOのStop Loving Youでジョンアンダーソンがバッキングボーカルで参加してるんだぜ、みんな知ってた? みたいな話。もちろん私も昔っから知ってるんだけど今回のカラオケでこの曲を予約セットしたらきっちり出ましたこの話題(笑)。ジョンウェットンつながりで参加してた人ばかりだったがみんなたまたまイエスも良く知っているという方ばかりだったから。

88年にTOTOの大傑作、THE SEVENTH ONEが発売されてStop Loving Youでジョンアンダーソンがバッキングボーカルで参加してるって話だったが、当時CDで聴いたときはよく耳を凝らして聴いてもジョンアンダーソンが参加しているってのは少々わかりにくかった。確かにサビの部分のコーラスでジョンらしい歌いまわしと言うか節回しを感じるかなって程度だった。もっともこの作品はゲストが誰であるか云々よりもそもそも作品自体が傑作だったからジョンがどこで参加しているかは大した問題では無かった。

ところが、それから約2年後の90年に発売されたTOTOの当時としてのベストアルバム、PAST TO PRESENT 1977-1990 において収録されたStop Loving Youでは、THE SEVENTH ONE収録の同曲では聴こえなかったジョンアンダーソンのボーカルが誰の耳にも分かる形で聴こえてきて、あぁそうだったのかと耳からウロコだったのを覚えている。間奏のインスト部分でバッキングボーカルと言うよりもメインのソロボーカル扱いである。このジョンアンダーソンによるソロボーカルが、なぜTHE SEVENTH ONEではバッサリ削除されているのかは私は知らない。何かレコード会社の意志とか事情でもあったんだろう。

今やTOTOのベストと言えば90年代以降の歴史も俯瞰した上でもっと音質の良いベストが発売されてるので、このPAST TO PRESENT 1977-1990はほとんど不要扱いの人も多いだろう。当時のCDなので音圧も低いし。ところが私はコレをわざわざ1~2年前に改めて入手したのである。写真のブツは2009年頃に再発されたらしいボーナスDVD付のスペシャルエディション。実はこのベスト盤の中に、ジョンのソロボーカルがハッキリ聴こえるStop Loving Youだけでなく、ここでしか聴けない名曲があるのである。TOTOのメンバーの中では無かったことにされてしまっているヴォーカリスト、ジャンミッシェルバイロンが歌う90年当時の新曲のウチ、Can You Hear What I'm Saying って曲。TOTOらしいエスニックなリズムを導入しながらもメロディアスで鍵盤も煌びやかで相当な名曲だと思う。コレを聴きたいだけの為に個人的にこのCDは重宝している。未だに時々この曲を繰り返し聴き続ける日があるくらい。

TOTOのメンバーが無かったことにしてるくらいだから今後もこの曲が何かに収録されるって事もないだろうし、ましてやライブで演奏されることもないだろう。それだけに案外このCDは貴重度が高い。音圧低いけど(笑)。

|

2014年5月10日 (土)

TOTO来日公演3日目(東京初日) 35TH ANNIVERSARY JAPAN TOUR (Apr 26, 2014 @ TOKYO DOME CITY HALL)

ちょっと間が空いてしまって旬を過ぎたけどTOTO来日公演4/26ドームシティホールのライブ本編です。VIPパッケージ終了後に改めてホールに入場。非常に素晴らしい会場。どこに座っても観やすそう。

Img_0595

某マイミクKさんと合流しあれこれしゃべってるうちにあっという間に開演。セットリストは基本は来日直前に発売されたLIVE IN POLANDの流れ。一部端折ってるかな。セットリストに沿って感想を。

1 On The Run / Child's Anthem / Goodbye Elenore

オープニングは未発表曲集のXX収録のオンザランから。XXではルークがリードヴォーカル時代のライブだったからかルークがヴォーカル兼任だが、今回のライブはジョセフがヴォーカル。オープニングは子供の讃歌が良かったなぁというファンへの配慮もあるのか日本ではCMでもバンバン流れまくったあのカッコいいキメのアレンジが上手く入れ込まれていて思わず盛り上がる。そして曲後半ではグッバイエレノアのメインフレーズも歌入りで登場。ジョセフのヴォーカルで聴けるのが嬉しい。

Img_0596

2 Goin Home

つづいて再びXX収録の、未発表にしているのが勿体なかったジョセフ作のこの曲。XXではボビーキンボールが歌っていたが今回ジョセフのヴォーカルってことで、キーがジョセフのソロアルバムヴァージョンに近いかもしくは同じだったのかも知れない。大好きな曲なのでこうして35周年ライブで当たり前にセット入りしているのが嬉しい。今回のTOTOがジョセフ入りであることのありがたみ全開。

Img_0601

3 Hydra

実はTOTOは1stのあと、2ndのハイドラ、3rdのターンバックはあまり聴いてなくてⅣ以降はよく聴いていたので意外な選曲ではあったが、こうしてライブで聴くと非常にプログレ的情緒とメロディがライブ映えして素晴らしい。これは今後ハイドラをマジメに聴きなおさないとな。

Img_0602

4 St. George And The Dragon

再び2ndハイドラから。前曲に続くところもアルバムと同じ。この流れが大事なんだろう。

5 I'll Be Over You

ルークがリードヴォーカルをとる美しいバラード。ま、正直ルークの歌は昔みたいに透き通ってはいないがそれはイイだろう。ギターソロの美しいこと。

6 It's a Feelin’

ジョセフがリードヴォーカルかと思いきや途中からスティーブポーカロに歌わせる。結構歌えてるぞスティーブポーカロ。

Img_0606

7 Rosanna

ヒット曲を多く持つバンドはとにかくライブが飽きない。誰もが知ってる大ヒット曲で当然盛り上がる、一緒に歌ったぞ。スティーブポーカロのきらびやかなキーボードが存在感アリアリ。

8 Wings of Time
9 Falling in Between

ルークが、天国のジェフポーカロと、療養中のマイクポーカロに捧げると言って重ための曲2曲。個人的にはちょっとしんどい。

10 I Won't Hold You Back
11 Pamela
12 99

有名曲の連打。大盛り上がり。特にセブンスワン好きの自分にはパメラからが盛り上がりどころ。

13 White Sister

なんと2ndハイドラから4曲目。カッコいい曲だなぁ、今までスルーしていた自分を反省しないと。

14 Africa

超超有名なアフリカ。これを生で聴ける幸福感。そして途中からネイザンイーストがリードしてのコール&レスポンスで楽しませてくれる。とにかくイイ人ネイザン。大ファンになってしまった。

Img_0613

15 How Many Times

ルーク主導時代の曲。やっぱりシンドイ(苦笑)。

16 Stop Loving You

来ましたぁ、セブンスワンの大好きな曲。サビはもちろん大合唱である。精一杯歌わせてもらった。

17 Hold the Line

セットの最後は恒例のTOTO最初のヒット曲。これがココという事はアンコールはアレなのだ。

-----(encore)-----

18 Home of the Brave

これがアンコールラストで個人的には超幸せ。イントロのワクワク感から素晴らしい。サビはもちろん大合唱である。気分良くライブ終了。

Img_0615

物販は記念にTシャツとパンフ買っておいた。このとてもしっかりしたパンフが2000円。某EJさんのペランペランのパンフ2500円と比べてエライ違い。

Img_0622

以上、デビュー35周年でメンバーみんないい歳だが演奏はなんの問題もなく、むしろ今が一番素晴らしいのでは?と思えるくらいで、私の大好きな某エイジアみたいに、ヴォーカルの調子はどうだろうかとか、ギターはちゃんと指動いてるかなとか、鍵盤さんのタイム感がアレしてないだろうかとか、ドラムが走り過ぎてないだろうかとか、そういう心配をしなくていいので純粋に楽しめる。そしてライブを楽しむにあたって当たり前かつ重要なことは知ってる曲が多いって事。これで単純に楽しいワケだ。

最後に、なんといっても今回のTOTOはスティーブルカサー、デビッドペイチ、スティーブポーカロ、ジョセフウィリアムスと、私が一番好きな時期のメンバーが可能な限り揃っていることが、参戦した最大のポイントである。この4人が引き続き何度を継続して2015年には新作も出すとのことで、それならまた次回の来日公演も参戦必須である。

|

2014年5月 2日 (金)

TOTO来日公演3日目(東京初日) VIPパッケージ(Apr 26, 2014 @ TOKYO DOME CITY HALL)

2014年TOTO来日公演3日目(東京初日)、ドームシティホールに参戦しました。

80年代の自分がまだ学生の頃からTOTOを聴いていたにもかかわらず、ライブに行ったことは無かったので今回がTOTOライブ初参戦。VIPパッケージもあるって事だったので、ライブのチケット料とは別料金で大変な出費にはなるけど色々思うところがあるので思い切ってVIPパッケージも購入。メンバーに直接会えるとあって何をしゃべろうか、どんな品物にサインを入れて貰うか、当日までワクワク。TOTOはCDしか持ってないがせっかくサインを貰うならLPレコードのジャケに欲しいので、わざわざ今回の為にTOTO作品の中で一番大好きなTHE SEVENTH ONEのLPを中古で状態のいいものを見つけて購入しておいた。写真もスマホや携帯なら取り放題だったので、iPhoneが途中でバッテリー切れになる悲劇を避けるために、これまたわざわざ持ち歩き用のバッテリー充電器も購入。準備万端で当日を迎えた。それではレポートを以下に。

Img_0573

VIP集合時間は13:45だったが、電車が遅れるとかそういうハプニングに備えて早めに外出。もう1時間以上前に東京水道橋のドームシティに到着。さすがにまだ誰もいない。近くのスタバで時間をつぶして集合時間に入り口前へ。整理券番号は一ケタ台。いよいよVIPパスを受け取り入場。

Img_0574

スタッフの方からいろいろ説明を聞き、最初にサウンドチェック観覧なのだが、ここで何とスマホ携帯なら動画撮影OKとの周知が。マジかよって。今までiPhoneで動画とか撮ったこと無かったので慌てて手元でカメラアプリの動画撮影機能をチェックしておく。いよいよライブ会場入り口へ。既にサウンドチェック中でホール内から大好きな曲 Goin' Home が聴こえてくる。ドキドキ。そしてホール入場。

●サウンドチェック

センターブロックの前から3列以内でご自由に、との事だったので2列目でかぶりつき状態で真ん中の席に着く。TOTOメンバーは軽く音出ししたりVIPメンバーへ愛想振りまいたり早くもフレンドリー状態。特にネイザンイーストは超フレンドリー。質問コーナーを経てサウンドチェック開始。

Img_0575

Img_0577

Img_0578

Img_0585

Img_0588

Img_0589

Img_0590

そうそう動画撮影しなきゃと、動画ボタンを押す。我ながらなかなか安定したオーディエンスショットが取れたと思うのでYOUTUBEにもUPした。

メンバーはとても楽しそうで観ているこちらも楽しい気分になる。バンドの状態が良好であることがよく分かる。新ドラマーのキースカーロックだけはまだ心なしか遠慮がちに見えたが。サウンドチェックを終了してTOTOメンバー退場。我々も退場していよいよミート&グリートへ。

●ミート&グリート①:サイン会

サインはメンバー全員がサイン済のツアーポスターが貰えるのとは別に、自分で好きなアイテム持ち込み1点という事で用意していたTHE SEVENTH ONEのLPジャケを取り出す。しかしこの作品のレコーディングメンバーのうちドラムのジェフポーカロは逝去しているしベースのマイクポーカロは病気療養でリタイアしているから、ドラムのキースカーロックとベースのネイザンイーストにはVIPパスにサインを入れて貰うことにこの時点でとっさに決めた。なので好きなアイテム1点だけど自分的には2点。反則っぽいけど反則じゃないよね(笑)。サインしてもらっている場面を写真撮るつもりだったのに、自分の順番が早かったのと、緊張していたのと、TOTOメンバー全員が笑顔でフレンドリーで手を差し出してくれて握手してくれるもんだから写真撮るの忘れた・・・・。何をしゃべろうか、結局サイン貰いながら握手しながら
「はうどぅゆぅどぅ・・・、いえぃ・・・、ふぁいん・・・、せんきゅう、せんきゅう・・・」
くらいしか言えず(苦笑)。他の人はもっとしっかりしゃべることを用意していたのか、もともとそれなりに英語が得意なのかいろいろメンバーと会話されていた。羨ましい・・・・。ここでもネイザンイーストは弾けるような笑顔で超フレンドリー。ホントにイイ人だ。良い人だというだけでファンになってしまった。こんなことならネイザンイーストのソロアルバム買っておけばよかった・・・、そしたらネイザンにはソロCDにサイン入れて貰えたのに。まぁしょうがない。親日家っぽいのできっと次の機会があるだろう。その時の為にネイザンのソロCDを買っておくことにする。で、頂いたサイン。

Img_0620

ポスターには今回の来日メンバー全員。これはA3くらいのいい感じの大きさなので額に入れて飾れそう。そしてTHE SEVENTH ONEにスティーブルカサー、デヴィッドペイチ、スティーブポーカロ、ジョセフウィリアムスの4人。ジェフポーカロとマイクポーカロの魂はスティーブポーカロのサインに含まれていると勝手に信じている(笑)。VIPパスにキースカーロックとネイザンイースト。ネイザンはサインに「東」も入れてくれた(笑)。素晴らしい日本通。今回のジャパンツアーでTOTOのツアーメンバーからは勇退するが、これからネイザンイーストのファンになるから。

●ミート&グリート②:フォトセッション

サイン会が終わって引き続きTOTOメンバー全員と我々VIPパッケージ購入者個人とでフォトセッション。入れて貰ったサインLPを一緒に写したいわ、メンバーと肩組んでみたいわでいろいろ欲張り過ぎた結果、自分の表情硬い・・・・。おまけにサインLPは光の反射が・・・。

Totowithmecopy

でも一生の記念になった。とにかくメンバーがフレンドリーでますますTOTOが好きになった。ここでもネイザンイーストのこの満面の笑顔。いいなぁネイザン。

以上、このあとライブ本編のレポをUPしたいけどGWでこれから実家の京都に帰省するのでもう時間がない。また帰省から戻ってきたらUPします。

|

2014年4月27日 (日)

【詳細後日】TOTO 35TH ANNIVERSARY JAPAN TOUR 2014(Apr 26, 2014 at 東京ドームシティホール)

4月26日(土)の来日公演行ってきました。

VIPパッケージ購入していたので、そちらだけでも1本記事書けるくらいなんだけど、いろいろ忙しくて今日は書けなかったのでまた後日詳細UPします。

取りあえず写真とかヴァーーッと貼っておきます。

VIPパッケージ(サウンドチェック)より。

Img_0575

Img_0585

Img_0588

Img_0589

サウンドチェックの映像(joshoが撮影した動画です。主催者よりスマホ、携帯での動画撮影可と周知があったので隠し撮りではありません)

VIPパッケージ(サイン会 & フォトセッション)

Img_0592

Img_0620

ライブ本番

Img_0596_2

Img_0602

Img_0601

Img_0611

Img_0608

もうちょっと気の利いたレポはまた後日UPします。

|