2020年1月22日 (水)

サンズ・オブ・アポロ「M・M・X・X」(SONS OF APOLLO "MMXX")

うっ、聴き方を失敗したかも・・・。

スーパーグループというと使い古された形容詞だけど、でもやっぱりスーパーグループとしか言いようがないスーパーグループ、サンズオブアポロ(以下SOAと略す)の2ndとなる新作MMXXがリリースされた。タワレコオンラインで予約していたCDの到着が発売日後だったから、待ちきれなくてさっさとSpotifyで1周聴いてしまった。到着したと思ったら自分が泊まり勤務で、商品の受領はようやく公休の本日となったワケ。で、さっそくブログに取り上げてみよう。あぁ、またペンドラゴン40周年5CDは後回し・・・。そういえばSOAのライヴ盤も買ったきり未開封だwww。

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前作の1st、PSYCHOTIC SYMPHONY(サイコティック・シンフォニー)とさらに83公演にも及ぶツアーでライヴを繰り返してきた末にこの2ndのリリース、さらには今回もライヴツアーが予定されていて、おそらく日本公演もスケジュール調整に入っているものと思われる。この手の組み合わせは単発のプロジェクトで終わりそうなもんだけど、パーマネントな活動を継続するには誰かしら推進力となるメンバーがいて、それに同意する仲間が最低一人はいないと成立しないはずだ。加えてビジネスとして成立しうる勝算も必要だ。それらが揃っているのだろう。その点は後でもう一度触れる。

今回の記事はこちら側というかワタクシ側というか( ´艸`)、バンブルフットが今ではエイジアのバンブルフットでもあるから、その観点でASIAというダグも付けてしまうww。あとアレか、ジェフスコットソートのスーパーヴォーカリストぶりを、SOA2018年の来日公演で思い知らされてからは、突然W.E.T.のアルバムも愛聴し始めたからW.E.T.もダグ付けしておこうかwww。

前評判で、今回はしっかり作曲して練り込んだ、構築されたサウンドになっている的な情報があった。それは前作にも増して期待できるなと思って、今回このMMXXを聴く前に久しぶりに1stも聴き直しておこうと思った。そこで本日公休で1stを聴きながらウォーキング。腰痛がすっかり回復したのでウォーキングは今日もみっちり約9400歩。1万歩のちょっと手前で敢えて終わってるところがイイだろww。腰痛にならないように気を付けてるんだよ。ところがだ、しっかり1stを聴き直したのが良くなかったかも知れない。プログレメタルの権化的な1stのサウンドは、凄いし素晴らしいんだけど、押しが強くて圧が重たくて、結構疲れる。その状態で帰宅して引き続き2ndを聴くと・・・、シンドイww。

数時間インターバルを置いてから、改めて本作を聴きながらブログを書く。今回もプロデュースはデレクシェリニアンとマイクポートノイの元ドリームシアター組。作曲はシェリニアン、ポートノイ、バンブルフットの3人が全曲共作となる。以下、Spotifyで1周、CDで2周聴いたうえでの感想だ。但し、1stを通しで聴いて続いて本作を聴いたので疲れ気味での感想・・・。

全体的な印象は、一聴してヘヴィでダークな音像に包まれていてるだけにそれほど前作とは変わらない。一聴した分にはね。いかにもデレクシェリニアンの頭の中にあるプログレメタルを具現化しましたって感じ。以前にも言ったし繰り返しになるけど、デレクシェリニアンの鍵盤使いは、美しさやシンフォニックさを出すためではなく、鍵盤でギター的な音を出したがるし、歪ませたハモンドオルガンも聴こえるし、これがこの人のやりたい音楽なんだと思う。その言い方は確か前作の時にも同じ感想を書いたと思う。ただ、デレクシェリニアンの今作に関するインタビューを読んだ上で聴くと、確かに意識して、これまでのライヴ活動で強固になったバンドアンサンブルを生かして、しっかり作曲して作り込んだんだなというのは分かる気がする。それだけに・・・、私が聴き方を間違ったwww。1stを聴いた続きに聴いたもんだから、疲れてしまって一聴して同じに聴こえてしまったのだww。

本作だけを気分も体調もイイ時に向き合って聴くと、その練り込んだ構築感は感じ取れると思う。その意味で前作より少し聴き易くなっている気はする。聴き易いといってもメロディがキャッチーになったとかそういう意味ではなくて。勢いに任せて音を塗り込んでいないというか重ね過ぎていないというか、抑制の効いたアレンジが見受けられる。前作なら、例えばベースソロなのかなと思ったらギターも鍵盤も弾きたがってユニゾン全開みたいな、そういうところが本作は抑制されていて、ベースソロ、ギターソロ、鍵盤ソロ、とそれぞれが際立つアレンジで構築されている。ヘヴィでダークな音像に紛れてはいるが、プログレとハードロックの正調進化系とでも言えばいいのか、クラシックなプログレやハードロックを聴いてきた人間にとっていい意味で安心して聴き易くなっているのだ。メロディ好きな私の観点で言うと、メロディ感覚は前作とあまり変わらない。ジェフスコットソートの歌メロも同様。そこは少し残念。1曲だけでいいからキャッチーな歌メロ曲が欲しかった気もする。でもそこは、それがあるとドリームシアターと何が違うの? となってしまうかww。ドリームシアターにはロマンティックで美しいメロディがある。SOAにはない。あのロマンティックな美メロは、ジョンペトルーシから生まれているものであることが逆説的に証明されている。良し悪し別にして、だからこれがSOA、ということでイイんだと思う。そんな本作のハイライト、ベストチューンは言うまでもなくラストの15分越えの大作、New World Today(ニュー・ワールド・トゥデイ)だ。6つのパートからなる見事で完璧なプログレ大作。1stの10分に及ぶOpus Maximusも素晴らしいプログレ曲だったが、SOAでどれか1曲となったらNew World Todayと言ってしまっていいくらいの代表曲が今回生み出されたと思う。何ならNew World Todayを世に出すために本作2ndをリリースする必要があったといってもイイくらいだ。これが今後のツアーのライヴにおけるハイライトとして演奏されることを望む。それが聴けるなら、来日が本当に楽しみだ。

最後に、プログレ大作New World Todayが生み出されただけで傑作と言ってしまっていい本作、これが世に出たことは本当にラッキーだと思う。本記事最初に言いかけた話だが、このようなスーパープロジェクトまたはスーパーグループは普通その継続は難しいもんだと思う。それが継続した推進力、これはやはりデレクシェリニアンの意志に尽きるだろう。そしてその意志にマイクポートノイとバンブルフットが乗った、そういうことだ。そしてそれがビジネスとして成立しうることも大事だ。昨年12月に伊藤政則センセーのトークイベントで聴いた話だけど、このような強力なプログレメタルは、今時フィジカルでリリースしてくれるレーベルなんかないと言う。せいぜいストリーミング配信だ。それがわざわざCDリリースされるということは、一定の売り上げが見込める、レーベルとしても勝算がある、ということである。SOAをリリースすることに勝算がある理由は、ひとえに有名バンド出身のメンバーが集まったスーパーグループだからである。同じ音楽性、同じ内容で無名の人が作品作っても、どこもリリースしてくれない。売れた名前があるということ、メジャーであるということ、これは我々音楽ファンにとっても極めて有り難いことなのである。そこを認識せずに、意味不明にメジャーな存在を遠ざけて、マイナーやインディーを追っかけてこそ本当の音楽ファン、とでも言いたげな人がたまにいて、その考え方は逆に狭量な考え方だと思うのだ。メジャーな存在の人が難しそうなプログレ、メタルをやってくれてレーベルもフィジカルでリリースしてくれてるからジャンルが生き残る。プログレというジャンル、プログレハード、プログレメタルというジャンルが生き残る重要な要因だ。それがあって初めてマイナーやインディーのプログレやってる人たちも生かされるのではないだろうか。前に一時期主張したことを久しぶりに言っておこう。新日本プロレス木谷オーナーの言葉だ。

すべてのジャンルはマニアが潰す。

入り口となるメジャーな存在を遠ざけることはジャンルを潰しかねない。プログレは好きだけど、狭量なプログレオタクにはなりたくない。従って、少なくとも私は、プログレを愛するがゆえにだ、ドリームシアターやサンズオブアポロのような存在は大事にしていきたいと思う。

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2018年9月29日 (土)

W.E.T. "W.E.T."

本日土曜は公休なんだけど明日の日曜にはまたもや強力な台風24号が西日本を直撃するようで、9月の台風21号直撃の日に暴風雨の中で勤務だった日に続いて今回もよりによってキッチリ出勤日となっている。とにかく公共サービス系の仕事なので、台風が来るから仕事休みとかは無い。21号の時はマジで生涯でこんな凄い暴風雨は初めて経験したってくらいの勢いだった。その傷跡が癒えない街の風景も残っているのにまたかよって感じ。なんかもう既に明日の出勤が気が重い。休みの今日も朝から雨模様なので特に出掛けるとかも無し。オカンと食材の買い出しを済ませて後は家でまったりと過ごす。

先月のサンズオブアポロ来日公演の余韻が残る中で、とんでもない実力を持ったヴォーカリストであることを認識したジェフスコットソートをもう少し聴いてみようと過去の参加作品を調べていた。昔よく聴いていたイングヴェイのヴォーカリストだったっていう、それ以外のイメージが無かったから。お仲間の方々から種々紹介頂いて、タリスマン、ソウルサーカス、W.E.T.等々。まだ他にもあるんだろうし、クイーンのトリビュートライヴでクイーンを歌いまくるDVDがある事まで知って、さてどれにしようか興味津々で調べたりサンプル的にYoutubeで音源を聴いた結果、やはりメロディ派の私なのでここはW.E.T.の1stを聴いてみようと決めた。ちょうどDUオンラインで会員限定で輸入品中古品10%オフのセールに合わせてW.E.T.の1st輸入新品とザ・ストームの1st輸入盤中古を購入。ストームはまた別の機会に取り上げるとして、今回はW.E.T.を聴いた印象を。

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北欧メロディアスハードのWORK OF OUT、ECLIPSE、そしてジェフスコットソートのTALISMAN、この3バンドのメンバーが合体したという事で、それぞれの頭文字を取ってW.E.T.と言うバンドなんだそう。この手のサウンドの再生産がお家芸となっているフロンティアーズレコーズからの作品。CDプラスPV収録のボーナスDVD付き。2009年作品だけどよくぞ新品が残っていたものだ。

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早速聴いてみたけど、楽曲はまさにメロディアスハードそのもの。メロディ派にとっては全く期待通りの納得の逸品。どこにでも転がっていそうなメロディアスハードって気がしないでもないけど(笑)、そんな中でもサウンドプロダクション含めた部分で一級品だと思う。ただ、とにかく全編メロディアスハードなんだけど哀愁強めかな。哀メロが多すぎて胸焼けがする。そんな中、ラスト曲のIf I Fallが、これがもう個人的には理想的な爽快なハードポップ曲で何度でも聴きたくなる素晴らしい名曲。歌い方の一部にスティーヴペリー的に聴こえる部分があって、あぁなるほど、それでニールショーンがジャーニーのヴォーカルに据えようとしたんだなってのが改めて分かる気がした。出来ればこの手の爽快ポップ曲がアルバム中にもうあと1~2曲あると、個人的には非常にバランスのとれた最高級のメロハー産業ロックとして歓喜出来たかもしれない。そこだけちょっと惜しかった。

そうそう、それより何よりジェフスコットソートのヴォーカルである。ここではサンズオブアポロの1stでのヘヴィでダークな曲調に合わせた歌い方とは違って、色彩豊かなメロディをハード曲、バラード曲、爽快ポップ曲それぞれに合わせて見事な歌唱力で、自由自在に歌い上げている。さすがの実力ってものが再認識できた。こうなるとサンズオブアポロでの歌唱はやはりジェフスコットソートの実力の一部でしかないんだなって気がする。来年2019年に予定されているサンズオブアポロの2ndでは、ヘヴィでダークなプログレメタルだけでなく、是非このジェフスコットソートの豊かな才能を生かした色彩感を加えた新作を届けてくれることを個人的には期待している。

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