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2013年7月 7日 (日)

YES THREE ALBUM TOUR ライブ音源(Apr 7, 2013 Bethlehem, PA USA)

予想外と言っては失礼だがフライフロムヒアが米チャートTOP40に入る大ヒットとなり、メジャー戦線に復活したイエスがそのプロモーションツアーで世界を回ったのに続いて、いきなり"THE YES ALBUM""CLOSE TO THE EDGE""GOING FOR THE ONE"の過去3作を全曲再現するスリーアルバムツアーを2013年3月から開始。2000年の70年代の大作のみを演奏したマスターワークスツアーのごとく、北米のみワンクールくらいの企画モノかと思いきやどんどん規模が大きくなり、3~4月の北米ツアー、5月の中南米ツアー、そして昨日7/6から再び1ヶ月以上の北米ツアー、更には2014年4~5月にかけての英国、欧州ツアーまで決定。後ろ向きと捉えられ兼ねない過去作の全曲再現ツアーはやはりイエスマニアの要望を満たしているのか好評と思われる。こうなりゃ日本にもこの企画で来てくれないかなと思うんだがどうだろう。国内では何かのアニメの曲にラウンドアバウトが使われてFRAGILEが売れてるって言うし。来日する口実としてはアリだろ、●ドーさん(笑)。

そんなに大規模になってるならここら辺でライブ音源も真面目に聴いておくかと、4月ごろに入手していたライブ音源をレビューします。いくつか音源は出回っていたのだけれどサンプルを聴いて音質的に一番気に入ったのがこ今回紹介する春の北米ツアー後半の4/7 Bethlehem音源。

Dscf0600

メンバーはSteve Howe、Chris Squire、Alan White、Geoff Downes、Jon Devison。セットリストは言うまでもなく3作全曲再現なので以下の通り。

Close To The Edge
And You And I
Siberian Khatru
Yours Is No Disgrace
Clap
Starship Trooper
I've Seen All Good People
A Venture
Perpetual Change
-- intermission --
Going For The One
Turn Of The Century
Parallels
Wonderous Stories
Awaken
-- encore --
Roundabout

若い(と言っても40代なのかな?)新ヴォーカリストのJon Devisonだからこその3アルバム全曲再現ツアーなのかなとも思ったりする。高音が良く出るしキーを下げる必要が無いから。問題はGeoff DownesがCLOSE TO THE EDGE(危機)やGOING FOR THE ONE(究極)の曲をどれだけ再現できるか。やったことない曲も多いだろうし。

まずこの音源の音質は、うまく表現できないけど昔のアナログ時代の超高音質オーディエンス録音って感じで温かみがあって適度にホールエコー感もあって、近年のいわゆるデジタルオーディエンス録音と言われるシャキシャキした感じとは違う音質。そしてドラムの音がとても上手く録られていてパシーンパシーンと心地よく響く。このドラムの音の響きが気に入った。何度でも愛聴できる音質。

演奏の方はハウ爺をはじめとしてお歳を召した方が多いので。例によってズッコケそうなスローな演奏を想像していたが、意外や意外、結構スピード感のある演奏。もちろん70年代みたいなことは無いが近年では一番スピード感を感じる。やはりイエスサウンドは氷の上を滑らかに滑っていくようなスピード感があってこそ栄える。オープニングがいきなりジェフにとって初めてのレパートリーとなるClose To The Edge、さすがにリックウェイクマンの手癖は再現できないが雰囲気は十分に再現できている。個人的には申し分ない。Siberian Khatru、Yours Is No Disgraceでは近年のスローな演奏はどこへやら、アランが飛ばす飛ばす(笑)。ハウ爺必死でついていってる。オーディエンス録音だから特にアラは見つからないが、これもしサウンドボードだったらハウ爺のギターはグダグダなのかもしれない(笑)。また、Siberian Khatruもジェフにとっては初レパートリーだがやはりここでも雰囲気は再現できている。雰囲気はね。I've Seen All Good Peopleではアルバム再現という事を意識しているからかエンディングがコードを下降させながら終わっていくスタジオ盤を再現している。A Ventureはイエスの歴史でもしかして初めての演奏になるかな? あぁ、そういえばこんな曲だったなぁって、その意味で貴重。Perpetual Changeは気持ちよくユニゾンを決めてくれていてスリルもあり、アランのドラムを中心としたテクニカルなグルーヴが、こうして改めて聴くと良い曲だと実感。

少しの休憩時間?を挟んで後半はいよいよ究極の全曲再現。Awakenフェチの私はAwakenを含めた全曲再現は待ちに待ったもの。タイトル曲はかつてのKEYS TO ACSENTIONではジョンアンダーソンが高音を出すのが辛くなっていたのか、キーを下げた演奏であったが今回はオリジナルキー。非常に美しいTurn Of The Centuryに続いてこれも大好きなParallels。イントロのキーボードはジェフによって派手めの音使いでスタートする。ギターはオリジナルのテクニカルな速弾きは控えて(いや、運指が厳しい?)うまく雰囲気を再現している。Wonderous Storiesに続いていよいよAwaken、これもジェフにとってリックウェイクマンの手癖は再現できないが自分なりにメロディを組み立てながら雰囲気は精一杯再現している。アンコールはまぁここではイイでしょう。

という事で、全体的にスピード感が戻り、ジェフダウンズのキーボードは80年代的な派手めの音使いで曲の良さや雰囲気をうまく再現している。リックの手癖が好きで好きでしょうがない人は違和感を感じるだろうが、ジェフの演奏も十分にありだと思う。

どんどんイエスに馴染んでいくジェフ、明らかにエイジア新作に向けた曲作りやレコーディングがイエスの活動の合間合間の片手間になってる感じがちょっと心配ではある・・・。

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