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2014年2月 9日 (日)

JON ANDERSON "OLIAS OF SUNHILLOW" SACD HYBRID(Audio Fidelity盤)

相変わらず購入したっきり未開封ってCDが残っていて、挙句には購入していたこと自体を忘れていたりする場合があるから困る。テーブルの上に林立していたCDタワーを数か月前に整理して全部ちゃんとCDラックに収めたのにいつの間にかまたCDタワーが建ち始めている。昨日からの大雪でこの土日に予定していたプライベートの所用3件が全てキャンセルになって一躍ヒマになったので、さてどうしようかとテーブルに建つCDタワーを眺めて、そういやジョンアンダーソンの「サンヒローのオリアス」Audio Fidelity盤SACDを買っていたなと気付いた。今週のブログはこれ行こう。

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最近発売されたばっかりで当初アマゾンで予約していたが値段がDUの方が安かったのでさっさとアマゾンキャンセルしてDUで購入。一応限定番号付。

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2年ほど前に国内盤でCD再発された紙ジャケがあったが2011最新マスターとかいうよく分からない表記で、それってリマスターなのかなんなのか分からなかったが今回は信頼のブランドAudio Fidelity盤の最新リマスターSACDという事でちょっと期待しながら聴いてみた。

この作品自体は初めて聴いたのは90年代に国内で初めてCD化された時だったが、その時の印象は、あぁ、なるほどYESの幻想性とか思想面を担っているジョンアンダーソンらしい作品だなぁという印象だった。ライナーに、同時期のメンバー5人のソロアルバムの中で最もイエスっぽいとか書かれていたので、そうなんだと思い込んでいた。でも今回ほんとに久しぶりに本作を聴いてみて、また違う印象を感じた。

これはジョン本人も言ってるとおり、特に演奏技術も優れていないジョンがイエスミュージックには囚われずに精一杯やりたいことをやってみたという、ジョンアンダーソンにとっての実験音楽なんだと思う。当時交流を始めていたヴァンゲリスからのインスパイアを受けながら(但しヴァンゲリスは本作品の制作には一切かかわっていないそう)、結果として後のジョン&ヴァンゲリスへ連なる原点というような、ある意味混沌とした音楽。イエスではないしイエスっぽくも感じない。あくまでもジョン&ヴァンゲリスとなっていく前の、ジョンアンダーソンの頭の中にあるものを表現してみた原初形態かな。1976年の発売当時は、まさにイエスの全盛期だったわけだからレコード会社も評論家もイエスのリーダー、ジョンアンダーソンのソロアルバムという事でイエスと絡めて売りたいだろうし評論もその方向性になるのも無理はない。だからメンバー5人のソロアルバムの中で一番イエスっぽい、となったんだろう。いま冷静になって聴くと決してそうではないというのが自分の印象である。この後にジョン&ヴァンゲリスとして実際にコラボして作り上げていった作品群はヴァンゲリスによる作曲のせいもあってか、本作の混沌からどんどん整理、洗練され始めてやがてジョンのやりたい音楽が完成したんだと思う。それはジョン&ヴァンゲリス3作目のプライベートコレクションに結実したと思うし、更に分かりやすくしたのはページオブライフであったと。そういう聴き方をすると結構自分の中では得心がいく。

ところで最新リマスターSACDという事で音質だが、例によってウチは大したオーディオ装置でもないし自分の耳もアホなので、2011年国内盤と軽く聴き比べてみても正直違いがはっきりとは分からなかった。なんとなく今回のリマスターの方が音がすっきり整理されてる感じはするんだがそれも気のせいかもしれない。

ってかこのAudio Fidelity盤ってパッと聴いた感じだけでは分かりにくいんだな、過去作との違いが。音圧も低いし。限定生産なのでファンは購入必須ではあるんだけどね。

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