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2015年11月23日 (月)

YES "FRAGILE" (Definitive Edition Steven Wilson 2015 Mix) CD & Blu-Ray

スティーヴンウイルソンの手によるイエスの最新ミックスのシリーズもこれで4作目、今回はこわれもの(FRAGILE)がリリース。今回もCD&Blu-Rayで購入。

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これまで以下の3作が発売されてきた。

"CLOSE TO THE EDGE" (Definitive Edition Steven Wilson 2013 Mix) CD & Blu-Ray
"THE YES ALBUM" (Definitive Edition Steven Wilson 2014 Mix) CD & Blu-Ray
"RELAYER" (Definitive Edition Steven Wilson 2014 Mix) CD & Blu-Ray

それぞれにそれまでのリマスター作品とは異なる新ミックスにより、今まで聴こえなかった音やコーラスが聴こえてきたりして新鮮な感動を覚えた。過去のリマスター盤と軽く比較して聴いてみたりもしたが、よく考えてみれば新たにマルチトラックマスターからミックスし直しているのだからリマスターでは無くてリミックス、音が違ってて当たり前なので、もうあまり聴き比べは意味無いかなと思って今回は過去の各種リマスターとは聴き比べはしない。

ちなみにどこかのSNSで、なんかスティーヴンウイルソンを目の敵にしたいのか、このスティーヴンウイルソンによる一連のイエスの最新ミックスシリーズについても、違いの分からないものをリマスターだリミックスだと何種類も買わされて迷惑、みたいなことを書いてる人がいたが、おそらく真面目に聴いていないのだろう。ちょっと真面目に聴けば明確に違いがあることは私のようなショボいオーディオで私のバカ耳で聴いても分かるのに何言ってんだって(苦笑)。人それぞれ好き嫌いがあるのは仕方ないが、マジメに聴かずにデマをまき散らすのはよろしくないですぞ。

さて、今回のFRAGILE、私としてはこの作品のこれまでの各種リマスターでは2006年に発売されたMobile Fidelity(MFSL)のリマスターCD(下の写真)が最高の音質だと思っている。

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クリアでキレがあって申し分のない音質でコレを超えるものは無い。ライノリマスターもこれには敵わない。これさえあれば音質的には他の商品は不要。なので今回のスティーヴンウイルソン2015ミックスと音質を比較するのはあまり意味が無い。そもそもリマスターとリミックスは別物なので。既存のミックスでの最高音質はMFSLで決まり、それでイイだろう。今回の2015ミックスは既存ミックスとの違いとボーナストラックに注目である。

それで、改めてそういう観点で聴いてみたところ、今回は私のバカ耳ではミックス違いは少し分かり難かったがやはりありました。1曲目のラウンドアバウトから違う。曲中盤の静かなところで明らかに既存ミックスには無かったベースの音が聴こえる。ハッキリわかったのはココくらいであとは正直分かり難い。もともと私自身が本作に思い入れが実は無いもんだから違いを見つける努力が足りないかも知れない(笑)。だって本作ではラウンドアバウトとハートオブザサンライズ以外は普段からあまり聴かないから。キャンズアンドブラームスとか無益の5%とか、聴かないもん(笑)。

次にボーナストラック、ライノリマスターのシリーズで未発表曲or別バージョンは出尽くしたと思っていたし、いつかどこかで読んだエディオフォードのインタビューでも既発曲の別バージョンはあっても未発表曲の類はないとの発言があったのだが、なんと今回初登場の 未発表曲が発掘された。

All Fighters Past

と言うタイトルが付けられた曲、これは奇跡の発掘と言ってしまっていいだろう。インフォによると海洋地形学の「神の啓示」と危機の「シベリアンカートゥル」の一部が含まれているとの事であった。聴いてみた感じ、最初はその2曲の一部?っていうのは分からなかった。そうと意識してよく聴くと確かに前半のジョンアンダーソンの歌メロが神の啓示に出てくるメロディだというのが分かる。しかしシベリアンカートゥルは?、もう一度、いやさらに2、3回聴き直してやっと分かった。途中からの鍵盤ソロにあたる部分のバックのリフが確かにシベリアンカートゥルのイントロの進行と同じだと分かる。最初に聴いた時に分からなかったのは、曲のテンポが神の啓示ともシベリアンカートゥルとも全く異なる、軽快なテンポの、ある種イエスらしい氷の上を滑るかのようななめらかな進行だったからだろう。正味2分半のデモトラックではあるが、だからと言って軽く見てはならない。なんといっても全盛期のラインナップ、アンダーソン、ブルーフォード、ハウ、スクワイア、ウェイクマンの5名による未発表曲である。これは歴史的発見ではないか。これがこのまま何らかの形で熟成されていたとしたら、ラウンドアバウトやハートオブザサンライズに匹敵する代表曲になったかも知れないとさえ思える。エディオフォードが未発表曲は無いと言ったのは、この All Fighters Past に入っていたアイデアは結局この後にシベリアンカートゥルと神の啓示に結実したからもう無い、と言う解釈だったのかも知れない。しかしここで聴かれる曲は私にはそうと言われなければ分からなかったくらいに最初は全く別の曲のように感じたし、この発掘、これだけで個人的には本作の価値は十分過ぎる。

まだまだ未発音源があるんだなと分かったからにはこれからも期待したくなる。次は何が来るか、海洋地形学か究極かドラマか。Awakenの鍵盤モラーツバージョンとかの音源が残っているならスティーヴンウイルソンには是非めざとく見つけてもらって表に出して欲しい。

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