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2016年5月13日 (金)

YES UK & EUROPEAN TOUR - SPRING 2016 - FRAGIE & DRAMA ライブ音源(with special guest TREVOR HORN May 9, 2016 Oxford, UK)

ネタが無いと言いつつ実はイエスの2016年英国欧州ツアーが始まると当時に初日4/27の音源をネットでDL入手して楽しんでいた。ブログにUPしようと思ってたんだけど、5/9,10にトレヴァーホーンが客演するという楽しいニュースもあったもんだから、じゃあそちらの音源を入手して聴いてからブログ記事を書こうと、ワザと書き控えていた(笑)。

それで5/9のOxford音源と、5/10のLondonロイヤルアルバートホール音源を両方入手、両方聴き比べて楽しんでいるんだが、そこで本日ARW(ANDERSON RABIN & WAKEMAN)の大規模な北米ツアー日程もアナウンスされて、イエス関連の話題が一躍満載。アンダーソン、ラビン&ウェイクマンの方は新譜の制作、10月からの北米ツアーに続いて2017年にはワールドツアーも視野に入れているとの事で、まだまだこれからの話なので一旦置いておく。更にいうなら6月発売のANDERSON/STOLTという楽しみも先行してあることだし。

本題の5/9のOxford、5/10のRAH音源だが、今回の英国欧州ツアーはDRAMAとFRAGILE再現ツアーという事で、FRAGILE再現の方は2014年の来日公演でも実物を観れたしライヴ映像&音源も公式発売されてるからもういい。何と言っても楽しみはDRAMA完全再現である。

Img_2274_3

一応両日の音源を聴いたところ、セットリストは1曲を除いてほぼ同じで2部構成。私がネットで入手した音源は同じテーパーさんの音源で、音質的にはどちらかというと5/9のOxford音源の方が高音質で各楽器の輪郭がはっきりしているように感じるのでOxford音源を中心にレビューする。5/9のOxfordのセットリストは以下。

--- SET 1 ---

Intro (Chris Squire Tribute - Onward ~ Young Person's Guide To The Orchestra)
Machine Messiah
Man In A White Car
Does It Really Happen?
Into The Lens
Run Through The Light
Tempus Fugit (with special guest Trevor Horn)

Time And A Word
Siberian Khatru

--- SET 2 ---

Going For The One
Owner Of A Lonely Heart

Roundabout
Cans And Brahms
We Have Heaven
South Side Of The Sky
Five Percent For Nothing
Long Distance Runaround
The Fish
Mood For A Day
Heart Of The Sunrise

--- encore ---

Starship Trooper

以上のような感じで、DRAMA全曲+2曲(Time And A Word,Siberian Khatru)の第一部、FRAGILE全曲+2曲(Going For The One,Owner Of A Lonely Heart)の第二部、そしてアンコールでStarship Trooper。十分に満足度の高いセットリストと言える。ちなみに5/10のRAHではGoing For The Oneの代わりにSoonを演奏している。

第一部でいきなりDRAMA全曲再現から始まるんだが、さすがにジェフダウンズの馴染み方が自然で、やっぱり自分が参加した時期の作品だから何の違和感もなく自信満々に気持ちよく演奏している感じが当然と言えば当然だが笑える。他の、例えばリックウェイクマン時代の曲を演奏するのとはエライ違い。また、近年のイエスでいつも気になる演奏のスピード感だが、そんなにスローには感じない。アランホワイトが遠慮なく飛ばしてるのでハウ爺が例によって必死でついて行ってる感じ(笑)。DRAMAについてはロックのノリがあるカッコいいプログレだという事が、こうしてライヴ演奏で聴くと改めて分かる。

さて、肝心のトレヴァーホーンの客演だが、さすがにDRAMA全曲という事ではなくTempus Fugitのみ。Run Through The Light演奏後にジェフダウンズのモゴモゴしたMCに導かれてトレヴァーホーン登場、ここでトレヴァーホーンも少しスピーチする。英語なので詳細が分からないがトレヴァーホーンは、以前にもスティーヴ、ジェフ、アランとはウェンブリーで共演したみたいなことを言っている。多分Produced By Trevor Hornのイベントの事を言ってんのかな? ホーンのヴォーカルは、久しぶりに歌うイエス曲とあって少し高音が苦しそうなところもあって、そこはジョンディヴィソンがサポートしているように聴こえるが、まぁまぁ悪くない。クリススクワイアに代わってベース&ヴォーカルを務めるビリーシャーウッドとのツインヴォーカルもイイ感じに決まっている。むしろ問題は現行イエス本体の方。途中若干アンサンブルが乱れたぞ(苦笑)。という事でトレヴァーホーンの客演はコレだけだけど、折角の貴重なライヴ、何らかの形で公式に出して欲しい。でないとブートが売れてしまうぞ(笑)。

DRAMA全曲演奏の後、Time And A Wordが演奏されるがその前にハウ爺がMCでピーターバンクスに触れている。昨年からのツアーはクリススクワイアトリビュートツアーでもあるんだが、ここでのTime And A Wordはピーターバンクストリビュートの意味合いも込めているようだ。演奏は今までの素朴なイメージと少し違ってジェフダウンズの鍵盤がサウンド全体を柔らかく包み込んで一味違う素晴らしい演奏に感じる。

第二部はFRAGILE全曲演奏で特に感想は無しにしようかと思ったけど、そうかよく考えたらベースがビリーシャーウッドでのFRAGILE全曲演奏は初めてなんだった。ある意味クリスのベースプレイの見せ場だったThe Fish、ビリーのプレイはある程度忠実にクリスのオリジナルプレイを再現していて、クリスが演奏するときみたいに余計なタメが無いところが逆にすっきりしてて聴き易い。ビリーシャーウッドに関しては作曲で表に出ないでこうしてバンドをしっかり下支えしたりコーラス完璧に決めたり、そういうところは本当に重宝する。

以上、我々日本人としてはこのDRAMA完全再現を日本でも観たいところである。11月に予定されている来日公演が果たしてどんな内容になるか。夏のUSツアーがDRAMAと海洋地形学1曲目&4曲目の完全再現という事で、それをそのまま日本ツアーにも持ち込んでくれると我々としても新鮮である。また、考えてみれば現行イエスはとうとうオリジナルメンバーが一人も居ない編成となってしまった。秋からは策士ブライアンレーンがARWを市場に送り出す。ツアータイトルは「An Evening Of YES Music & More」。まさしくABWHを思い出させる。あの時もどっちがホントのイエスか?なんて論争で盛り上がった。私も88年にイエスのビッグジェネレーターツアーの来日公演を大阪で観て、2年後の90年にはABWHの来日公演を大阪で観た。イエスが二重に楽しめて単純に楽しかったし、今回も喧嘩という事ではなくお互いに軽く牽制しあいながらどんどん面白おかしくメディアに取り上げて貰って話題になれば面白いと思う。またそれが策士ブライアンレーンのやりそうな戦略かも知れない(笑)。そういうマーケティング戦略まで含めて今秋以降はイエス周辺を楽しみたい。

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