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2020年7月20日 (月)

PINK FLOYD "THE LATER YEARS 1987- 2019 (BOX SET)" レビュー② A MOMENTARY LAPSE OF REASON REMIXED & UPDATED編

今日は晴れたり曇ったりでムワァーーっと蒸し暑い。京都らしい蒸し暑さが来た。今週末はもう一回雨模様になるようだけど、いよいよだなって。季節感が変なのは梅雨が長引いてるからだけじゃなくて、祇園祭の山鉾巡行が無くなったのが京都人には大きい。あのお囃子の響きが、テレビのニュースでも聴けないのはとても変な感覚だ。公休の本日も気温がピークになる前の朝9時台からウォーキング始めたけど、いやいや暑いってwww。今日は約9200歩、しっかり歩いて汗かいて、朝から早くもTシャツと下着のパンツ着替えたわ。

それでは行こうか、欲しくて欲しくて仕方がなかったピンクフロイドの「鬱」Remixed&Updated盤だ。せっかくなので87年オリジナル盤、2011年リマスター盤、そして今回の2019年Remixed&Updated盤で、軽~く聴き比べながら。

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上記写真左が2019年Remixed&Updated盤、右上が87年オリジナル盤(私が持ってるのは87年国内CBSソニーサンプル盤)、右下が2011年リマスター盤(私が持ってるのは同リマスター盤で2017年国内ソニーミュージック紙ジャケ盤)。

前にも言ったけど、87年当時はプログレにハマり始めた頃で、ロジャーウォーターズが居ないという、その一点で正直この「鬱」に関しては否定派だった。CDは自分では買わず、友達が買ったのを借りてカセットテープにダビングして聴いていた。友達との間ではギルモアフロイド、いや「雰囲気フロイド」って言って半笑で聴いていた(失礼ww)。その割にはそのカセットテープを擦り切れるほど聴いた記憶がある。正直やっぱり当時からメロディ派だったんだね、聴き易かったんだよ。ロジャーが居ない、こんなのピンクフロイドじゃない、でも聴き易くてついつい・・・って思いながら。同じ時期にロジャーウォーターズのソロ、RADIO K.A.O.Sがリリースされて同じ時期に全米ツアーがあって、気持ち的にはロジャーを応援する気分だった。なのでアルバムセールスでもツアーの観客動員でも「雰囲気フロイド」の圧勝だったことには少し複雑な気分だった。やっぱり「名前」の威力は凄い。もしロジャーの方がフロイド名を使って、ギルモアの方がソロ名義だったら正反対の結果が出ただろう。

翌88年3月、その「雰囲気フロイド」が来日した。この88年は3月に16年ぶり奇跡の来日のピンクフロイド、4月には15年ぶり奇跡の来日のイエス、とプログレにハマり始めた私には夢のような年だった。もちろん両方観に行った。田舎もんゆえ、3月のピンクフロイド来日公演が私の洋楽コンサート初体験だったと思う。その時に感じたことは別の記事でも書いた。なので詳しくは繰り返さないが、まさかアレがピンクフロイドの最後の来日公演になるとは当時は思わなかった。コンテンポラリーになった雰囲気フロイド、また来るだろうって思っていた。一方のイエスは90年にABWHで、92年には8人イエスで、それ以降も何度でも来たしね。なので今にして88年3月のフロイド来日公演に行ったことは、自分にとって何にも代えがたい体験であり、ある意味自慢できる事になってしまった。その時のパンフは一応保存してある。今回のBOXには縮小版が収蔵。

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上記写真左が88年3月の来日公演パンフ。右がBOX収蔵の縮小版。なぜかあの日のチケットがない。チケットを保存することやCDの帯を保存することに興味がなかったのだww。

今回の後期BOX発売にあたって「鬱」を見直して評価したことはハイライト盤の記事でも述べた。87年オリジナル盤を何度も聴き直して楽しむことが出来た。アレから30年以上経って、ギルモアフロイドを含めたその歴史全体を俯瞰して見ると、実は名作じゃないかとww、思えるようになってしまった。名作というか、こういうゴージャスなサウンドが好きなのだ。そして本BOX発売前には2011年リマスター盤(2017年紙ジャケ)も買い足していた。前置きに次ぐ前置きになるけどww、今回軽~く聴き比べるにあたって、まず87年オリジナルと2011年リマスターを聴いてみた。そしたらこの、ジェームスガスリーによる2011年リマスターの出来が素晴らしいんだね。今更ながら気付いた。気をつけてクレジットを見ると、2011年リマスターの時点でYet Another Movieと、超名曲Sorrowの2曲に至ってはRemixedって書いてあるし。他の曲はリマスターだけだけど、それにしても音の深みが自然に増している感じがする。2011リマスターを聴いた後に改めて87年オリジナルを聴くと、安っぽいデジタル臭さが耳についてしまうくらいだ。

そしていよいよ、後期BOX収蔵の「鬱」2019Remixed&Updated盤だ。

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クレジットを見ると、オリジナルにクレジットされていたドラマーのジムケルトナーとカーマインアピスの名前が綺麗さっぱり消えている。どの曲が誰のドラムだったのかは結局分からずじまいだけど、いずれにしてもこれで、この2019年盤は全曲ニックメイスンのドラムに差し替えたことがハッキリする。そしてそのうち有名な3曲に関しては既にハイライト盤でも聴いていたので、それ以外の全曲を聴いてみての感想。まずいきなり1曲目のSign of Lifeのオープニングのシンセで、オリジナルでは聴こえなかったシンセのフレーズが対位法的にとても効果的に聴こえる。オリジナルではカットされていたフレーズなのか、レコーディング後期にリックライトがトライしていた音源を今回付け加えたのか、詳細は分からない。いずれにしても1曲目にして早くも違いが浮き彫りになる。1stシングルだったLearning To Flyはどうかな? 元からニックメイスンのドラムだったのかな。演奏に違いは感じない。音像は違うけど。ハイライト盤でも述べていた、One SlipやSorrowについては明らかに演奏が差し変わってる。また、音の響きも違う。それ以外の曲も主にドラムの音だけどチープなデジタル臭さがすっかり消えて、自然なドラムの生音を生かしている。耳が疲れないっていうか。最初は違和感を覚える今回の音像も、聴き慣れるほどにこれこそが自然と思えてくる。

個人的な好みで言えば、87年オリジナル盤はこれでお役御免、コレクションとして取っておくだけになりそうwww。思いのほか素晴らしかったのが2011年リマスター盤。これはオリジナルミックスの音質をより洗練させて深みも持たせるという、そんな感じがした。そして2019年Remixed&Updated盤、これはドラムを全曲ニックメイスンに差し替えて、鍵盤も出来るだけリックライトのレコーディング音源を加えたのだろう、純粋にピンクフロイドとしての理想形にしてみましたという、意志が込められた音として最も尊重すべきである。どっちが上とか下とかは私には言えない。2011年盤と2019年盤。どっちも愛聴できる。イイじゃない、好きな作品が2種類のミックスで楽しめるって、贅沢な話だ。

さて、レビュー②はこれで終わり。続きはどうしよっかなぁ(笑)。やる気はあるんだけど、何しろデカいBOXなので、その都度BOXを開けて、一番下の層にあるディスクを取り出すの、面倒臭いんだよね( ^ω^)・・・。

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