2020年7月20日 (月)

PINK FLOYD "THE LATER YEARS 1987- 2019 (BOX SET)" レビュー② A MOMENTARY LAPSE OF REASON REMIXED & UPDATED編

今日は晴れたり曇ったりでムワァーーっと蒸し暑い。京都らしい蒸し暑さが来た。今週末はもう一回雨模様になるようだけど、いよいよだなって。季節感が変なのは梅雨が長引いてるからだけじゃなくて、祇園祭の山鉾巡行が無くなったのが京都人には大きい。あのお囃子の響きが、テレビのニュースでも聴けないのはとても変な感覚だ。公休の本日も気温がピークになる前の朝9時台からウォーキング始めたけど、いやいや暑いってwww。今日は約9200歩、しっかり歩いて汗かいて、朝から早くもTシャツと下着のパンツ着替えたわ。

それでは行こうか、欲しくて欲しくて仕方がなかったピンクフロイドの「鬱」Remixed&Updated盤だ。せっかくなので87年オリジナル盤、2011年リマスター盤、そして今回の2019年Remixed&Updated盤で、軽~く聴き比べながら。

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上記写真左が2019年Remixed&Updated盤、右上が87年オリジナル盤(私が持ってるのは87年国内CBSソニーサンプル盤)、右下が2011年リマスター盤(私が持ってるのは同リマスター盤で2017年国内ソニーミュージック紙ジャケ盤)。

前にも言ったけど、87年当時はプログレにハマり始めた頃で、ロジャーウォーターズが居ないという、その一点で正直この「鬱」に関しては否定派だった。CDは自分では買わず、友達が買ったのを借りてカセットテープにダビングして聴いていた。友達との間ではギルモアフロイド、いや「雰囲気フロイド」って言って半笑で聴いていた(失礼ww)。その割にはそのカセットテープを擦り切れるほど聴いた記憶がある。正直やっぱり当時からメロディ派だったんだね、聴き易かったんだよ。ロジャーが居ない、こんなのピンクフロイドじゃない、でも聴き易くてついつい・・・って思いながら。同じ時期にロジャーウォーターズのソロ、RADIO K.A.O.Sがリリースされて同じ時期に全米ツアーがあって、気持ち的にはロジャーを応援する気分だった。なのでアルバムセールスでもツアーの観客動員でも「雰囲気フロイド」の圧勝だったことには少し複雑な気分だった。やっぱり「名前」の威力は凄い。もしロジャーの方がフロイド名を使って、ギルモアの方がソロ名義だったら正反対の結果が出ただろう。

翌88年3月、その「雰囲気フロイド」が来日した。この88年は3月に16年ぶり奇跡の来日のピンクフロイド、4月には15年ぶり奇跡の来日のイエス、とプログレにハマり始めた私には夢のような年だった。もちろん両方観に行った。田舎もんゆえ、3月のピンクフロイド来日公演が私の洋楽コンサート初体験だったと思う。その時に感じたことは別の記事でも書いた。なので詳しくは繰り返さないが、まさかアレがピンクフロイドの最後の来日公演になるとは当時は思わなかった。コンテンポラリーになった雰囲気フロイド、また来るだろうって思っていた。一方のイエスは90年にABWHで、92年には8人イエスで、それ以降も何度でも来たしね。なので今にして88年3月のフロイド来日公演に行ったことは、自分にとって何にも代えがたい体験であり、ある意味自慢できる事になってしまった。その時のパンフは一応保存してある。今回のBOXには縮小版が収蔵。

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上記写真左が88年3月の来日公演パンフ。右がBOX収蔵の縮小版。なぜかあの日のチケットがない。チケットを保存することやCDの帯を保存することに興味がなかったのだww。

今回の後期BOX発売にあたって「鬱」を見直して評価したことはハイライト盤の記事でも述べた。87年オリジナル盤を何度も聴き直して楽しむことが出来た。アレから30年以上経って、ギルモアフロイドを含めたその歴史全体を俯瞰して見ると、実は名作じゃないかとww、思えるようになってしまった。名作というか、こういうゴージャスなサウンドが好きなのだ。そして本BOX発売前には2011年リマスター盤(2017年紙ジャケ)も買い足していた。前置きに次ぐ前置きになるけどww、今回軽~く聴き比べるにあたって、まず87年オリジナルと2011年リマスターを聴いてみた。そしたらこの、ジェームスガスリーによる2011年リマスターの出来が素晴らしいんだね。今更ながら気付いた。気をつけてクレジットを見ると、2011年リマスターの時点でYet Another Movieと、超名曲Sorrowの2曲に至ってはRemixedって書いてあるし。他の曲はリマスターだけだけど、それにしても音の深みが自然に増している感じがする。2011リマスターを聴いた後に改めて87年オリジナルを聴くと、安っぽいデジタル臭さが耳についてしまうくらいだ。

そしていよいよ、後期BOX収蔵の「鬱」2019Remixed&Updated盤だ。

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クレジットを見ると、オリジナルにクレジットされていたドラマーのジムケルトナーとカーマインアピスの名前が綺麗さっぱり消えている。どの曲が誰のドラムだったのかは結局分からずじまいだけど、いずれにしてもこれで、この2019年盤は全曲ニックメイスンのドラムに差し替えたことがハッキリする。そしてそのうち有名な3曲に関しては既にハイライト盤でも聴いていたので、それ以外の全曲を聴いてみての感想。まずいきなり1曲目のSign of Lifeのオープニングのシンセで、オリジナルでは聴こえなかったシンセのフレーズが対位法的にとても効果的に聴こえる。オリジナルではカットされていたフレーズなのか、レコーディング後期にリックライトがトライしていた音源を今回付け加えたのか、詳細は分からない。いずれにしても1曲目にして早くも違いが浮き彫りになる。1stシングルだったLearning To Flyはどうかな? 元からニックメイスンのドラムだったのかな。演奏に違いは感じない。音像は違うけど。ハイライト盤でも述べていた、One SlipやSorrowについては明らかに演奏が差し変わってる。また、音の響きも違う。それ以外の曲も主にドラムの音だけどチープなデジタル臭さがすっかり消えて、自然なドラムの生音を生かしている。耳が疲れないっていうか。最初は違和感を覚える今回の音像も、聴き慣れるほどにこれこそが自然と思えてくる。

個人的な好みで言えば、87年オリジナル盤はこれでお役御免、コレクションとして取っておくだけになりそうwww。思いのほか素晴らしかったのが2011年リマスター盤。これはオリジナルミックスの音質をより洗練させて深みも持たせるという、そんな感じがした。そして2019年Remixed&Updated盤、これはドラムを全曲ニックメイスンに差し替えて、鍵盤も出来るだけリックライトのレコーディング音源を加えたのだろう、純粋にピンクフロイドとしての理想形にしてみましたという、意志が込められた音として最も尊重すべきである。どっちが上とか下とかは私には言えない。2011年盤と2019年盤。どっちも愛聴できる。イイじゃない、好きな作品が2種類のミックスで楽しめるって、贅沢な話だ。

さて、レビュー②はこれで終わり。続きはどうしよっかなぁ(笑)。やる気はあるんだけど、何しろデカいBOXなので、その都度BOXを開けて、一番下の層にあるディスクを取り出すの、面倒臭いんだよね( ^ω^)・・・。

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2020年7月14日 (火)

PINK FLOYD "THE LATER YEARS 1987- 2019 (BOX SET)" レビュー① BOX仕様編

泣く泣く購入を断念してから半年、天は我を見放さなかった(笑)。ピンクフロイドの後期BOX、ロジャーウォーターズ脱退後のギルモアフロイド1987年~2019年までを総括した5CD+6Blu-ray+5DVD、加えて7インチEP2枚が封入された特大BOXセットを遂に入手した。定価5万円超えの国内仕様ね。昨年末に買うつもりで資金は用意していたけど、ちょっと前向きな事情でその資金を別のことに使うことにして購入断念してしまった話は、ハイライト盤のレビューでも述べた。あの時点では自分では納得しての金の使い方だったので、ハイライト盤でも十分満足していたんだけれど、追い追い、購入した人のレビューとか見ているとやっぱり欲しくなるんだよね。アレから半年、コロナのアレで特別給付金があったり、会社の夏のボーナスがあって、それだけならみんな一緒だからまだしも、職場で昇進して(まだ言うww)給料が上がったり、トラブル対応で山ほど残業して残業代をかなりの額で頂いたり、更にコロナ禍での業務遂行による特別手当も頂いたりで、思わぬ形で小金持ちになってしまった。あの時に別のことに使った5万円が、思わぬ形でお釣りが付くくらいになって帰ってきた。そして更に、このBOXの国内仕様は元々5万円以上とかするのに、先日ぼんやりタワレコオンラインを眺めていたら、いきなりアウトレット価格になっていて、38,415円、30%オフになっていた。ドッキドキしながらポチった事は言うまでもない。う~ん、なんて言うのかな、分かる人にしか分からないんだけど、自分の命の使い方=お金の使い方が真心からくるものであれば、やがてそれは自分に返ってくるんだなぁと実感した。更に商品価格は30%もオフになってるし。半年前に買うより明らかに得した。アタシ関西人だし、金の損得は大事だwww。

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ってことで特大BOX、開封してレビューをしてみたい。あまりに特大なので例によって何回かに分けて。多分3回くらいかな。最初はBOX仕様編だけで、次に個人的に目玉の「鬱」の2019Remixed & Updated、そのあとネブワースとかの公式では未発表のライヴ盤や公式ライヴ映像盤の新編集2種って感じで行くかな。

タワーレコードさんが何をもってアウトレット扱いにしてるのかが分からないんだけど、本体を包むビニール袋が若干シワが寄ってるとか、それくらいしか気にならないし、中身は何の問題もない新品である。国内仕様は、外箱段ボールに日本語シールが貼ってある状態で到着。

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本体は海外盤そのままだと思うけど、加えて国内ソニーミュージックによるオリジナル日本語解説書とマウスパッド付。今時マウスパッドって使わないけどww。

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BOX本体を厳かに開封すると・・・、ツアーパンフのレプリカ縮小版3セット。帯封してある。

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その下からハードカバーのフォトブック。

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次に各種メモラビリアのレプリカが入ったケース。

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メモラビリアの中身は、7インチEP2枚、四つ折りにしたポスターのレプリカとステッカー、そしてコンサートチケットやVIPパスのレプリカ。

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さらにその下からようやく各種DISC。まずはブック型の5CDパッケージ。

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Blu-rayが紙ケースで6セットと、DVDが紙ケースで5セット。

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各DISC内容は、転記するの面倒なので以下写真で。

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大まかにこんな内容。お腹いっぱい過ぎて、全て観賞するのに果たしてどれだけの時間が掛かるのやらwww。

今まずは何と言っても「鬱(A MOMENTARY LAPSE OF REASON)」のRimixed & Updated盤CDと、オリジナル盤CDを交互に聴いているところ。分かってはいたけど、いやいや、これは新鮮だ。リマスターじゃなくてリミックスだから。今日はここまでww。「鬱」のレビューはまた次回じっくり行くとする。

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2019年12月30日 (月)

【年末のご挨拶その①】2019年購入CDのBest7

2019年の年末は大晦日から元旦にかけて泊まり勤務なので、本日12/30が年内最後の公休。朝から雨模様だったので年賀状を仕上げて、午後に雨が止んだのを見計らって投函。ついでにウォーキング7000歩。今日もまたWHOの新譜を聴きながら、今のうちに年末のブログ更新しておく。昨年末と一昨年末はライヴ参戦まとめだったんだけど、今回の年末は2本立てで。まず1本目は今年購入した新譜から個人的ベスト7を発表(過去作リマスター再発は除く、但し未発表曲ライヴや未発表曲集や過去作の再録Update作はアリwww)。

ベスト「7www。

「7」ってなんだよ7ってwww。ベスト10とかベスト5じゃなくて「7」www。こないだ年賀状作ってた時に、今年聴いた新譜ってどんなのあったかなぁって拙ブログを読み返しながら思い出していて、我ながら拙ブログ、面白く書けてるよなぁって独り自画自賛www。せっかくなので年末挨拶で今年の新譜から振り返ってみようかと思って。10枚挙げるのしんどかったしベスト5にしようと思ったら、5枚で収まらなかったので7枚にしただけなんだけどww。それでは該当記事のリンクを貼って思い出しながら一言ずついってみよう。詳細はそれぞれリンク先の記事をご参照くださいませ。

第7位 :
ロンリー・ロボット 「アンダー・スターズ」(LONELY ROBOT "UNDER STARS")

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ジョンミッチェルの本プロジェクト3作目は、よく言えば安定のプログレハードポップ作で、悪く言えば1、2作目と大して変わり映えのしない感じなんだけど、1曲だけ思いっきりツボに入ったお気に入り曲があったのでランクイン。7曲目のThe Only Time I Don't Belong Is Nowだ。素晴らしく郷愁を誘う名曲。

第6位 :
キング・クリムゾン 「ザ・リコンストラクション・オブ・ライト」(KING CRIMSON "THE RECONSTRUKCTION OF LIGHT")

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反則スレスレ? 新譜って言えないけど「リ」だ「リ」。だから新譜扱いwww。とにかく戦慄Ⅳとフラクチャードが「リ」によってさらにブラッシュアップされた。この商法はアリだと思うぞwww。

第5位 :
YES "FROM A PAGE (Studio Tracks Plus IN THE PRESENT LIVE FROM LYON)"

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オレもイエスだったんだ忘れないでくれよな、ってwww、オリヴァーウェイクマンの執念がイエスのレーベルからイエス名義での発売に漕ぎ付けることに成功したのか。内容は4曲で約25分だけど、私の個人的な「ある観点」で気に入ったのでランク入り。イエスは好きなのでお蔵の音源もっと出してくれてイイぞ!

第4位 :
ザ・フー 「WHO」(THE WHO "WHO")

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こないだ取り上げたばかり。75歳前後のジジイどもやってくれるじゃないか。いま何世紀だ? THE WHOまさかの新作にして大傑作。英国3位、米国2位の強風に煽られてか、日本でも結構売れてるみたい。来日公演やってくれると嬉しいな。

第3位 :
ピンク・フロイド 「ザ・レイター・イヤーズ・ハイライト」(PINK FLOYD "THE LATER YEARS 1987-2019")

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これも先日取り上げたばかり。ピンクフロイドのギルモア主導期の後期BOXからのハイライト盤。先日来SNS等でBOX買った方々のつぶやき見てて、やっぱりBOXが欲しくなってくる誘惑と全力で闘い中ww。「鬱」Update盤だけでもイイから単品発売してくれ!

第2位 :
KING CRIMSON "LIVE IN NEWCASTLE December 8, 1972"(THE KING CRIMSON COLLECTORS CLUB 48)

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ジェイミーミューア在籍期のライヴ音源サウンドボード収録の奇跡の発掘。イイも悪いも無い。これはもう歴史遺産だ。ちなみの上記はDGM盤で買ったんだけど、後にちゃっかりお値段がお高い国内盤も買っちゃったよ。

第1位 :
ドリーム・シアター 「ディスタンス・オーヴァー・タイム リミテッド・エディション」(DREAM THEATER "DISTANCE OVER TIME")

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1位はやっぱり現役メジャーで一番好きなバンド、かつ純然たる新作である事に敬意を表してこれだ。いよいよ2020年5月来日。2万5千円のチケット予約したぜ。At Wit's Endのロマンチックな歌メロとギターソロがいまだに脳内で鳴り続けてる。

以上、今年2019年に購入した新譜CDから個人的ベスト7の振り返り。あともう一本、ライヴ参戦振り返りを書いておきます。

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2019年12月19日 (木)

ピンク・フロイド 「ザ・レイター・イヤーズ・ハイライト」(PINK FLOYD "THE LATER YEARS 1987-2019")

今日は久しぶりの完全休日だ。地域の所用も無いし呑み会も無いしオカンのお買い物の運転手兼荷物運びも無し。インフルエンザの予防接種を受けに行こうと思ってたら、よく考えらた今日はワクチンを予約していた病院は定休日だったしwww。午前中はまず心臓の手術を受けられる地域のお仲間の無事をしっかり祈り、続いてTHE WHOのフィルモアイーストのライヴを聴きながらウォーキング約8000歩。ちなみに世界中で大絶賛のTHE WHOの新譜は追ってブログに取り上げる。ヤバいのキタよぉ~。最高だねTHE WHO。チャートアクションも凄いんだって? 全米2位、全英3位。大衆に受け入れられるメジャーバンド、凄いね。嬉しくて言いたいこと山ほどあるけどそれはまた別稿で。

まぁ~今月はいろいろ忙しかったというかここのところ気忙しかった。仕事そのものはGWや夏場とは違うし秋の行楽シーズンも過ぎたので、少し業務そのものの忙しさは緩和されて落ち着いて仕事できるんだけども、とにかくU2さいたまスーパーアリーナ遠征から始まって、呑み会に地域の所用に大忙しな12月だった。昨日は地域の所用で、地域のギター弾きのお仲間にギター弾いてもらって、エリッククラプトンのティアーズインヘヴンを気分よく歌ってきた。私もギター弾きの仲間も互いに不規則な仕事なもんだから練習のスケジュール合わせも困難な中ではあったが、私が泊まり勤務明けの昨日午前に、たまたま昨日が仕事休みだったギター弾きのお仲間と、私が帰宅と同時に寝ずにいきなり私の部屋でリハーサルwww。私は歌うだけだから良いけどギター弾きはどうかなと思っていたらなんのなんの。ジョンサイクス大好きなギター弾きのお仲間はそこら辺の素人とは違った。素人は素人だけど、相当年季の入ったギター弾きであった。ギブソンのES335を抱えてウチに登場され、余裕のギターテクでほんの1時間足らずでアッという間にリハ完了。私の方は泊まり明けだったので昼間ちょっと寝て、夜いよいよ地域の所用の集まりで本番。私の歌がイマイチだったかもしれないけどお仲間のギターはもう完璧。お集まりの皆様にも喜んでもらえたようで、なんかもう私もやり切った感全開。ただ単に自分が楽しみたいだけじゃなくて、地域のためお仲間のため、これが本当のリア充ってヤツだと思う。昨晩は気持ち良く酒が呑めたよ。ちなみに地域のお仲間がその演奏の模様を動画撮ってくれていたのでフェイスブックに貼っておいた。観たい人は私のフェイスブック見てねー。観たい人いないと思うけどww。但し観れるのはFBフレンドさんのホンの一部の方限定ね。だって恥ずかしいからwww。これでもう今年の気忙しさは勝手に終わった気分なんだけど、そう言えばまだ年賀状書いてないから来週ババッとやってしまわないと。

スゴく前置きが長くなったけど、今回は掲題のピンクフロイドのデヴィッドギルモア主導期1987年~2019年、後期BOXからのハイライト盤CDを取り上げる。

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もともとは5万円する特大後期BOX買う予定だった。その為に資金繰りもしてあって、夏のボーナスからその5万円分は避けてあって準備万端だった。しかし・・・、どうしても別件の積極的な事情があって、その5万円をナイヤガラの滝から飛び降りるくらいの覚悟で全て支出したワケだwww。自分の決意でやったことなので悔いはない。いつもいう事だけど自分の命を何に使うかという、生き方の問題だ。あぁ、悔いはない。ないぞ・・・(功徳でねぇかな・・・www)。自分の命の使い方は当然、時間の使い方、金の使い方にも関わってくる。まあいい。それで、コロッと考え方を変えて、後期ピンクフロイドの特大BOXの代わりにハイライト盤1CDを購入。収録内容は以下。

① Shine On You Crazy Diamond, Parts 1-5 (Live At Knebworth 1990)
② Marooned Jam (The Division Bell Sessions)
③ One Slip (2019 remix)
④ Lost For Words (Pulse Tour Rehearsal 1994)
⑤ Us And Them (Delicate Sound Of Thunder 2019 Remix)
⑥ Comfortably Numb (Live At Knebworth 1990)
⑦ Sorrow (2019 remix)
⑧ Learning To Fly (Delicate Sound Of Thunder 2019 Remix)
⑨ High Hopes Early Version (The Division Bell Sessions)
⑩ On The Turning Away (2019 remix)
⑪ Wish You Were Here (Live At Knebworth 1990)
⑫ Run Like Hell (Delicate Sound Of Thunder 2019 Remix)

全12曲。音源別で言うと、

87年「鬱(A Momentary Lapse of Reason)」の2019 Update&Remixから3曲
88年「光~パーフェクトライヴ(Delicate Sound Of Thunder)」の2019 Remixから3曲
90年ネブワースフェスのライヴから3曲
94年「対(The Division Bell)」セッションから2曲
94年「対(The Division Bell)」ツアーリハーサルから1曲

楽曲別で言うとロジャーウォーターズ在籍時の名曲群から5曲、ギルモアフロイド期から7曲、となる。

正直言うと当初この後期BOXセットの発売が公表された時はそんなに興味が湧かなかった。自分がリアルタイムで散々聴いてきた時期の分だし、心のどこかでやっぱりロジャーウォーターズが居た時期こそがピンクフロイド・・・、って未だに思ってる部分もあるし。しかもそのクセ、67年から72年のアーリーイヤーズBOXはあまりのお値段にハナッから購入断念してたくらいだし、ましてやギルモアフロイド期はねぇ~・・・、って感じだった。でもなんか発売告知があってから何となくギルモアフロイド期を聴き直していたら結構気持ち良く聴けて、思想性の無いサウンド指向のムード重視のフロイドも悪くないよなって思い始めた。聴いた回数だけで言えば「鬱」も「対」も当時リアルタイムではかなり聴いていたし。それはやっぱり耳触りが良くてメロディが良くて、思想性とか面倒なことを考えずに済むし聴きやすかったから。そうと割り切ってしまうとこのギルモアフロイド、非常に楽しめるのだwww。一応私の唯一のピンクフロイドのリアルタイム体験として、88年の来日公演大阪城ホールにも参戦してるし。この思い出は今となっては貴重だ。まさかアレが最後の来日公演になるとは思わなかったし。

という事で話は前後するけどいつしかこの後期BOXを買う気満々になって、でも別件で資金投入してしまったので掲題のハイライト盤購入となったワケだが、このハイライト盤でも十分楽しめる。上記の音源別、楽曲の時期別で考えても構成がよく考えられていて、1CDとはいえタップリ12曲で70分超え。しかも全てRemix、ドラム差替えによるUpdate、未発表セッション、ツアーリハetc、実質未発表音源ばかりによるベスト盤的な感じで、普段聴きには大満足の内容とまで思えてきた。前向きに捉えすぎか?www。なかでも個人的に最大の注目は2019 Remixのみならずドラムの再録によりUpdateされた「鬱」収録曲分だ。今回「鬱」はドラムが全曲ニックメイスンの新たなドラム演奏に差し替えられている。ファンには承知済の話だがこの「鬱」、多分最初はデヴィッドギルモアのソロアルバムかソロプロジェクトとしてスタートしたんじゃないかと思える。ギルモアとプロデューサーのボブエズリンで制作を初めて、リックライトは不参加、ニックメイスンも当初は不参加でドラムトラックの多くはカーマインアピスやジムケルトナーが叩いていることはクレジットからも明らかである。それが途中からピンクフロイド名義にすることにして、ニックメイスンとデヴィッドギルモアの二人がピンクフロイド正式メンバーという扱いになっていた。「鬱」収録曲の楽曲ごとにどれがカーマインアピスでどれがジムケルトナーかは判然とはしないが、それが今回のBOX企画で全曲ニックメイスンのドラムに差し替えたことにより、「鬱」は単なるRemixだけじゃなくてUpdateと謳うことになったのであろう。ハイライト盤に収録されたニックメイスンのドラムによる「鬱」2019Update&Remixからの3曲、特にメロディが聴きやすくてポップなOne Slipは聴きものだ。87年オリジナルはドラムのサウンドがいかにも80年代的でエコー感があって、アレはアレで時代の空気感を捉えた80年代版フロイドサウンドとして良かったと思う。今回のUpdateではドラムのエコー感が抑えられていて、最初聴いた時はオリジナルを聴き馴れていたもんだからとても違和感を感じたけど、こればかり聴いていると今ではすっかり耳に馴染んでしまった。我ながら便利な耳だwww。それにしてもニックメイスンのドラミング、独特だ。何ていうの?タイム感て言うのかな?それがホントに独特だよね。あぁ~ニックメイスンだ・・・って分かるんだからwww。それにしてもアレだ、最近、事情はそれぞれだろうけど、ドラムトラックの再録による差替えっての、流行ってるよね。キングクリムゾンの「リ」コンストラクションオブライトもそうだった。それからソッコーでオーダーして入手したにもかかわらず未だにブログに取り上げていない(笑)ペンドラゴンの40周年5CDもそうだ。

話を戻して後期BOX、結局ハイライト盤で済ませてしまったけど、改めてギルモアフロイドを聴くきっかけになって良かったなと思う。しかも気に入ってるしwww。これがピンクフロイドとして相応しいかどうかなんていう、プログレオタクの議論には参加したくない。面倒だww。私はプログレは好きだが、プログレオタクは嫌いだww。どっちでもイイ。私が聴きたいと思うならそれでイイ。ギルモアフロイドについて、私の中の言い方で言おうか? 

「デヴィッドギルモアのソロを、スゴ~~くゴージャスにした感じ」

のサウンドが私は大好きだという事だwww。

特大BOX購入を断念した私の最大の願いは、「鬱」2019 Update&Remixと、「光~パーフェクトライヴ」2019 Remixの単品発売だ。頼むよ是が非でもお願いしたい!

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2019年11月 9日 (土)

ROGER WATERS with ERIC CLAPTON "THE GUNNER'S DREAM" THE PROS AND CONS OF HITCH HIKING TOUR 1984 - 北米ツアーライヴ音源(Jul 26, 1984 @ Chicago, IL, USA)

ようやく腰痛が治まった。良かった。朝起きて腰の心配をせずに起き上れるという、それだけのことが有難く快適に思える。健康は大事だ。公私ともに忙しくて相変わらず未開封のCDが多いんだけど、それにもかかわらず今週はタワレコオンラインのポイント15倍キャンペーンに煽られてバカバカCDをオーダーしまくってしまった。また未開封が増えるってか(^^ゞ。

そしてそんな中でブートまでちょくちょく買ってしまっている。夏のボーナスを出来るだけ使わないようにしていて、もうすぐ冬のボーナスにが近付いてきたから少し気が大きくなって財布の紐が緩みがちなんだwww。そんな感じでいつもの西新宿の某LHで通販購入したブートの中から今回は掲題のロジャーウォーターズのブートを取り上げる。

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このブート、2013年に発売されていてバカ売れして、2015年にも再発してバカ売れして、そのたびに私も気にはなっていたんだけど、ブートを買い始めたらキリが無いし、出来るだけネットでDLして音源調達するようにしていたので買い控えていた。だからと言って最近はネットでも音源入手はしなくなっていたんだけどww。ネットで音源入手したらしたで、音源データの管理が面倒臭くなるしねww。ちなみに「あのww」ALIVE THE LIVEレーベルの発売予定リストにも登場してしまったよwww。今月末だってww。

今月11/30に一夜限定でロジャーウォーターズのUS+THEMツアーのライヴドキュメンタリーが日本でも公開されることが先月10月に急に発表された。一夜限定でも日本で公開があればぜひ行きたいと思っていた。前回というかザウォールツアーの映画が一夜限定で日本公開された時もよろこんで観に行ったしね。但しあの時は京都に帰ってきて職探し中で、時間はいくらでもあった。しかし今回は発表が急すぎて、早めに分かっていれば有休申請とか公休の調整のお願いとか出来なくはなかったんだけど、それも間に合わず。そして11月のシフト勤務が確定してみると、あぁ残念、きっちりその日は泊まり勤務であった。万事休す・・・。そんなタイミングで、バカ売れしまくっていたという掲題のブートが今回再びジャケデザインを変えて再発という事で、今までスルーしていたのに悔し紛れ込みで買ってしまったのだwww。

1984年、ピンクフロイドでの活動を終えたロジャーウォーターズが満を持して発表したソロアルバム、ヒッチハイクの賛否両論に伴うツアーのライヴ音源で、完全にオフィシャルレベルのステレオサウンドボード音源である。音源の由来は割愛するとして、まずこのツアーの豪華な参加メンバーが凄い。ギターでエリッククラプトン、サックスでメルコリンズである。当時としても今で考えても豪華すぎる組み合わせである。クラプトンの参加はこの84年の北米ツアーのみであり、過去に良好なオーディエンス音源もいくつかブート化されてきたけど、なんといっても本作はSBD音源。貴重度は高い。クラプトン自身が参加したヒッチハイクの賛否両論アルバムの収録曲はイイとして、なんといっても注目は2部構成のセットリスト第1部のピンクフロイド曲でクラプトンがギターを弾くという点だ。本音源を聴いてみて、さすがにデヴィッドギルモアがギターを弾くのとはかなり印象が異なる。こちらの頭の中がギルモアのギターサウンドで刷り込まれているから、違和感とまでは言わないけど、かなり印象が異なって聴こえる。ここでのクラプトンが、クラプトンらしい個性を落とし込んでいるかは何とも言えないけど、少なくともデヴィッドギルモアには聴こえないしギルモアの演奏を参考にはしていないと思う。という事はクラプトンならではの解釈をフロイド曲に落とし込んでいると言えるだろうし、ロジャーも敢えてその余地をクラプトンに敬意を込めて与えていたのかも知れない。また、言うまでもないがリードヴォーカルはロジャーウォーターズであり、デヴィッドギルモアが分担してリードヴォーカルだった曲も、ロジャーの「あの(笑)」歌声で聴けるから、なかなかの違和感www。これらの結果として、これがロジャーの狙いだったかどうかは分からないけれども、ロジャーのソロ曲のみならず、ピンクフロイド曲でさえピンクフロイドとの差別化が図られているように感じる。また、サックスってフロイド曲でそんなに出番あったっけ?って思っていたけど、いやいや、このライヴではかなり出番が多い。メルコリンズのサックス大活躍だ。もっとも、近年のインタビューでは、メルコリンズは確か、84年のロジャーウォーターズのツアーでの演奏は制約が多かった的なコメントを残していた気がするけどwww。

この後、ピンクフロイドは終わった(終わらせた)つもりだったロジャーウォーターズの思いに反して、なんとデヴィッドギルモアがピンクフロイドを名乗って活動を始めてしまったのはロジャーにとっては誤算以外の何物でもなかっただろう。しかもフロイド名を名乗るギルモア版ピンクフロイドは大成功してしまったし。その顛末はここでは割愛する。ロジャーウォーターズにとっては、ピンクフロイドの「狂気」~「アニマルズ」~「ザ・ウォール」~「ファイナルカット」と来て、自らのソロアルバム「ヒッチハイクの賛否両論」という流れはとても自然に一貫しているんだと思う。ピンクフロイド名義で言うなら「ファイナルカット」からギルモアフロイドの「鬱」という順番になるけど、むしろ「鬱」の方が突然変異的に当時は感じたものだ。

もうそれから35年も経った。今回改めて本作の、セットの半分はピンクフロイド曲であるロジャーウォーターズの84年ツアーの音源を聴いて、ロジャーウォーターズの思想や切迫感を表現するピンクフロイドと、デヴィッドギルモアによるサウンド指向の雰囲気重視な表現のピンクフロイドは、どちらもピンクフロイドとして並立してイイものだと思う。どっちもピンクフロイド、という事でイイではないかと。無理にまた一緒にならなくてもいい。いや生きてるうちに一緒にやってくれたらそれはそれで大歓迎だけどもwww。

私個人的にはロジャーウォーターズの活動ぶりも楽しんでいるし、ギルモアフロイドの「鬱」も「対」もワリとよく聴いた。特に「鬱」は今でもたまに聴くと楽しめるし、今度発売される「鬱」以降のフロイドを総括したBOXセットもどうにかして手に入れたいと思っている。どうにかして、って金がないとどうにもならないんだけど(苦笑)。

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2017年6月 9日 (金)

ロジャー・ウォーターズ 「イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?」(ROGER WATERS "IS THIS THE LIFE WE REALLY WANT ?")

とうとう梅雨入り。と思ったら今日は素晴らしい快晴。公休の本日、公私ともに多忙のために朝はゆっくり寝ようと思ったがあまりの天気の良さに、寝て過ごすのが勿体ないと思ってついつい早起きしてしまった。暑くなる前に朝9時からウォーキング。ここんところのお疲れモードで最近ウォーキングは約1時間、5000~6000歩くらいで収めていたが今日は久々に2時間近くかけて約1万歩を歩いた。そもそもお疲れモードのままだったので帰ってきたら足がだるいだるい。却って疲れたんじゃないかと(苦笑)。

いよいよ待望の、ロジャーウォーターズ25年ぶりの新作が発売された。発売と同時に購入して、チラチラとしか聴けてなかったのを今日ようやくウォーキングしつつしっかりと拝聴出来た。こういう大御所の作品は、下手なことブログに書くと、ガタガタぬかすプログレオタが居ると困るので取り上げるのに躊躇したけど、まぁ例によって、仕事でやってるわけじゃない私個人の趣味かつ備忘のようなブログなので、やっぱり感じたままに書いたるで。

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まずこのジャケのデザインが素晴らしい。黒塗り文書をジャケに持ってくるあたり、こういう批評精神と言うか悪しき権力への嫌味に満ちたアイデアはロジャーウォーターズならではと、思わず唸ってしまう。絵面だけのイメージで、ピンクフロイド時代のザ・ウォールを連想した人もいたかも知れないけど、見た人がそれを連想するのは仕方ないとして、アーティスト側としては、これはコンセプトからしてウォールとは何の関係も無いであろうと思われる。

さて、収録内容である。正直私はピンクフロイドを執拗に語りたがるほどのマニアでは無いし、また元より、過去作の何々に似ているとか、だから良い悪いとか、そういった比較論で評論家気取りで語る気も無いので、純粋に「ロジャーウォーターズ2017年作品」の感想を新鮮な気持ちで書き殴ってみる。

まず何と言っても、本作の肝になっていると思われるリーダートラック「デジャ・ヴ」である。この曲で提示されるメロディが作品全体の中で何度か登場する。プログレ系の定番手法かも知れないが、その観点はとりあえず置いておく。この曲に限らず本作はロジャーならではの、政治や世界の状況への怒りがテーマになっているとの事であるが、「デジャ・ヴ」のサウンドの音像は、厚く塗り込められたり、エコー感タップリだったり、そういう音では無い。そしてその怒りとは裏腹に、ささやくようなヴォーカル、静謐なピアノやアコースティックギターの一音一音がとても印象的。一音一音に存在感があって、むしろその存在感の際立ち方に深みと凄みを感じる。聴いてるこちら側が、深くて凄いに違いないと、そう思い込んで聴いてるからかも知れないけど、でも事前からそう思わせる時点で、それがロジャーウォーターズっていう人が持つアーティストパワーってもんだと思う。

次に、誰もがぜひ触れたがるであろう曲、「ピクチャー・ザット」である。マニアでなくても普通にピンクフロイドを聴いてきた人なら誰もが、そのもっさりしたドラムの感じや曲の進行の仕方、アレンジに70年代前半のピンクフロイドそのものだと感じることであろう。そして、あまりにフロイド的であることに、ロジャーのソロ作品としてコレは有りか?みたいな変な気持ちにもなる。さて、ここをどう捉えるかである。過去の焼き直しをしやがって・・・、と感じる人もいるかも知れない。しかし、私的には、上記の「デジャ・ヴ」の凄みが効いていて、この「ピクチャー・ザット」は決して本作の肝では無いことが感じられて、ワリと軽く受け流してしまえる。なんちゅうのかな、大騒ぎするほどの事でもないだろう、みたいな。

怒りに満ちた感情を、敢えて静かに囁くようなヴォーカルで歌い、アコースティックギター中心の音像に、時にストリングス、時に管楽器、時に70年代の狂気の頃のようなピンクフロイド的サウンドを交えながら展開される本作は、実はそれらのどの要素にも妥協していないと思う。盛大にオーケストレーションを導入している訳でもなく、盛大にフロイド的サウンドを導入しているわけでもない。なので、ピンクフロイド過去作の何々に似ているから、という指向でマーケットの需要喚起に寄り添っているわけでもない。オーケストレーションもフロイド的サウンドも、完全に「ロジャーウォーターズ」という強大なアーティストパワーの極一部として取り込んでいるに過ぎない。いや、取り込んでいるという言い方もおかしいかも。全てロジャーウォーターズの音楽性の一部にすぎないと、そういう事かも知れない。そういう意味ではピンクフロイドもロジャーウォーターズの一部、そう感じさせてくれるところに本作の、あるいはロジャーウォーターズと言うアーティストの凄みを感じるのである。

静謐なサウンドで、オーケストレーションもフロイドチックなサウンドも、贅沢に本作の極々一部として消化してしまう事で、ロジャーウォーターズと言うアーティストの巨大なパワーと凄みを、見事に露わに引き出してくれたナイジェル・ゴッドリッチのプロデュースワークも褒められてしかるべきであろう。

これは歴史に残る大傑作が誕生したかも知れないぞ。

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2015年10月11日 (日)

【Short Review 1】デヴィッド・ギルモア「飛翔」BSCD+BD BOX(DAVID GILMOUR "RATTLE THAT LOCK" Deluxe BD Version)

音楽が最大の趣味である私の事(あとプロレスも昭和の時代から大ファンだし、歴史関係の読書も好きだけど)、購入するCDの量も結構多いがそのワリにはこのブログで取り上げる数は少ない。最近でも、引越しのドサクサがあったにせよ例えばエイジアの2012サンフランシスコライヴの映像とかイエスの72年ライヴ14CDボックスとか、大好物なのにブログに書いていないものも多数。私の性格上、凝り始めたらシッカリやりたいってのがあってブログ記事も書くなら気合入れて書きたいって思うもんだからついつい週一回の更新が限度になってしまう。その結果、そう言えばアレ取り上げてなかったなぁとかコレもあったなぁとかが増えてくる。その分はミクシィやツイッターやフェイスブックで呟いているけど、気合入れて記事にはしないが呟き程度でも収まらない感想がある場合もある。そこで今回からショートレビューシリーズを開始します。呟きプラスアルファ程度の簡単なレビュー、感想を肩肘張らずチャチャっと書き残しておく程度の。チャチャっと済ませるので面倒臭いマニアの人からしたら見当ハズレなことを書いてる場合もあるかも知れないけど、面倒なオタ相手に仕事でやってるワケじゃないので放っておいて下さい(笑)。その時の気分や感性で印象を書いてしまうので後で聴き直すと印象がガラッと変わる場合すらあると思います。更に言うなら仕事じゃないのでこのショートレビュー企画も仕事やプライベートが忙しくなったらご無沙汰する場合もあることを最初に宣言しておきましょう。

それではショートレビュー企画の第一回目はデヴィッドギルモアのソロ最新作「飛翔(原題:RATTLE THAT LOCK)」。国内盤初回限定のブルーレイやオマケが付いたボックス仕様で購入。

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ソニーミュージックさんギルモアになると気合入りまくりでピンクフロイドの最終作「永遠(TOWA)(原題:THE ENDLESS RIVER)」と同仕様のボックスで出してくれるから収納に困る半端な大きさ。ちなみに浜田省吾の新作初回限定盤も、なんでそのサイズなの?って感じのボックス仕様だった。

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オマケ満載のボックス内容、ハードカバーのブックレット2冊に折込ポスター、ポストカード?にギターピックと、これでもかのオマケ攻撃。最近おまけにピックつけるの流行ってるよな。

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肝心の収録内容の方は、個人的にはギルモアのソロ前作オンアンアイランドが強力な睡眠剤だったのでアレに比べればまだ聴けるかなと。ギルモアファンの方ゴメンナサイ。前作はマイ睡眠剤プログレベスト3でした・・・(苦笑)。開始5分で眠気に襲われ、最後まで聴いた記憶が一度も無いと言う有様。ベスト3のあとの二つ、ひとつはスティーヴハケットのベイオブキングス。コレも開始5分で眠気に襲われ、昼寝をするのにピッタリのCDであった。もうひとつは昔レーザーディスク全盛の時に出たビートクラブ映像のソフトマシーンのヤツ。途中でドラムのロバートワイアットだったか、アァ~ってサイケに叫び始めると必ず寝落ちしていた。

あれあれ? ショートレビューと言いながらが話が逸れたが、それで本作、タイトル曲は最初に聴いたときはリズムやギターの感じからロキシーミュージックかと思った。フィルマンザネラがプロデュースに関わってるからその印象の刷り込みでそう思ったのかも知れない。歌が始まるときなんかそのまんまブライアンフェリーの、へなぁ~~っとした声が出てくるかもしれないと恐怖に震えた。あとジャズっぽい曲も2曲ほどあって、あぁ、ギルモアそういうのもやっておきたかったんだなぁと。少なくとも前作が苦手だった私でも十分聴ける作品であったと思う。前作を絶賛しておられたフェイスブック友達は今作をどう思われただろうか・・・。あと、欧州英国ツアーが大盛況に終わり2016年にはアメリカツアーもやるとの事。フロイドの円形スクリーンを使っているのもどうかとは思うがそれならせっかくなんで最後にもう一回、円形スクリーンと一緒に日本に来て欲しい。

以上、ショートレビューシリーズとしてはこんなふうに軽ぅ~い感じの記事をUPしていけたらと思います。

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2015年9月30日 (水)

「ロジャー・ウォーターズ ザ・ウォール」コンサート映画 9月29日 限定公開(ROGER WATERS THE WALL IN CINEMAS WORLDWIDE TUEDAY 29 SEPTEMBER @ イオンシネマ京都桂川)

1988年3月、大阪のとある私立大学の2回生だった私は生まれて初めてロックコンサートというものを体験した。それまでプロ野球とかプロレスは観戦に行ったことはあったけどロックコンサートは一度も行ったことが無かった。何度も言ってきたが83年にエイジアのアルファから洋楽に入っていった私は当時の全米TOP40クラスの産業ロックをラジオで沢山聴いてエアチェックしてカセットテープに録音し、レンタルレコード屋でレコードを借りたり友達と貸し借りしたりした。そのうちプログレに興味を持ち、大学生になってプログレに深入りし始め、88年3月といえばCDレコードショップでバイトを始めた頃である。

会場は大阪城ホール。ステージには見た事も無いような巨大な円形スクリーンが配置されクリアな映像がバンドの音と見事にシンクロしていた。コンピュータ制御された照明装置が一糸乱れぬ生き物のように細かく動いてステージを華やかに彩る。大阪城ホールの館内後方から意味も無く飛行機の模型がステージに向かってきて小さく爆発した。アブドーラザブッチャーの曲の演奏中には巨大なブタの風船が登場して意味も無く宙を移動していた。コンサート終盤にはディスコのチークタイムみたいに意味も無くミラーボールがキラキラ輝いて回転していた。

これが私のロックコンサートの初めての体験であった。言うまでもない、当時フロイドサーカスと揶揄されたピンクフロイドの16年ぶりの来日公演である。それはロジャーウォーターズの居ない、デヴィッドギルモアが主導するピンクフロイドだった。コンフォタブリーナムはメロディの綺麗な浮遊感のあるバラードやなぁと思った。ランライクヘルは踊りながらピョンピョン飛び跳ねながらめっちゃ盛り上がった。次の日、CDレコードショップのバイトの出勤で店長から「どやった?」って訊かれて、「でっかいスクリーンに映像が映し出されて、照明が凄かったですわ。小っちゃい飛行機の模型が爆発して、ブッチャーの曲の時にはでっかいブタが出てきましてん。ワハハハハ!」って答えた。これが感想の全てであった。ちなみにアブドーラザブッチャーの曲とはOne Of These Days(邦題:吹けよ風、呼べよ嵐)である。古くからのプロレスファンなら分かるよね。

あれから約27年、ロジャーウォーターズによるピンクフロイドの大傑作、ザ・ウォールのライヴを生のライヴではなくコンサート映画という形ではあるが体験できるという事で喜んで映画館に向かった。

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2015年9月29日の20時、この日限定で世界同時上映という事で日本では東京・板橋、横浜・港北、大阪・茨木、京都・桂川、この4ヵ所のイオンシネマで京都人の私としては超ラッキー。この作品はきっとそのうちDVDとかブルーレイとかそういう映像ソフトとして発売されるだろうけども、このウォールショーは来日公演が無いし、それならせめて設備の整った映画館の大きいスクリーンで、最新鋭の音響機材で視聴したいと思った。しかしコレ、宣伝が行き届いてないのが良くない。私でさえ偶然フェイスブック友達の呟きを見て初めて知ったくらいだから。2週間くらい前にチケット予約した時点でも席は山ほど余っている感じだったし。そして当日、桂川のイオンシネマに行ってみたら他の映画に比べて特に宣伝にリキ入ってないし、そもそもホントに上映あるの?ってくらい看板もフライヤーも何もない。上映時間直前になってやっと掲示板の一番下に地味に表示された。

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20時の10分くらい前に受付を済ませる。チラシ的なものを頂く。この映画の記念になるブツとしてはこれくらいかな。

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館内に入場。案の定ガラガラ。東京、横浜、大阪はどうだったんだろうか。
そして20時、イオンシネマのスタッフの人が前説を始める。なんか噛み噛みで失笑をこらえるのに苦労した。そして上映開始。コンサートそのものは全て収録されていて、部分部分ロジャーが戦争で亡くなった祖父と父親のメモリアルを訪問するロードムービー的な演出となっている。映画として意識された作りで、そういう前提でコンサートを観るから説得力もある。コンサート映像はそれはもう映画館で見るから迫力満点。音響設備も素晴らしい。実際のステージの巨大な壁や円形スクリーンに映し出される映像、バンドメンバーの演奏も最高。この作品の元々のコンセプトから少し新たな意味合いを加えて反戦のメッセージ性の強い演奏と映像の展開で、それを何とか理解しながら視聴すると非常に胸に響く。80年のピンクフロイドのウォールツアーにおけるアールズコートでの演奏映像に合わせて現在のロジャーが歌うところなんかジーンとくる。ウォールはサウンドだけをCDとかで聴いていると正直退屈だったりする。アナザーブリックインザウォールパート2を聴いたらとりあえずヘイユーに飛ばすか、とかコンフォタブリーナムはまだかとか思いながら聴いてしまいがちだが、こうして音と映像を駆使しつつとにかくメッセージ性が強いからぐいぐい引き込まれる。それが頂点に達したのはまさにコンフォタブリーナムであった。壁の上でギターソロを決めるのはデイヴキルミンスター。ジョンウェットンのバンドでギターを弾いてくれていた彼は今やロジャーウォーターズの大ツアーで準主役級の活躍である。そういう意味でも嬉しい。ここの場面はデヴィッドギルモアの特別参加した日の映像を使ってくれると嬉しいかなとか事前には思っていたが、この強いメッセージ性をストレートに感じるためにはキルミンスターで良かったんだと思う。これでギルモアの登場となったらウォーターズとギルモアの共演ということに興味が移ってしまって大事な意味が薄れてしまうかも知れないから。約2時間20分の上映が終わった時には言葉も無いくらい深い満足感であった。

27年前の88年3月、デヴィッドギルモア主導のピンクフロイド来日公演では、円形スクリーンの映像、爆発する飛行機の模型、巨大なブタの風船、コンフォタブリーナム、ランライクヘル、これらの演出演奏は意味の無いサーカスで見事なエンターテイメントだった。

そして今回のウォールコンサート、飛行機の模型が飛んできて爆発することもブタの風船が登場することも意味が込められていることを実感した。反戦の痛烈なメッセージが発せられて演奏されるコンフォタブリーナムではマジで涙を流し深く胸と打つ。ランライクヘルでは反戦の怒りを込めた勇気が湧き上がって震えるほど感動した。

今更これこそが本当のピンクフロイドなどと講釈を垂れるつもりはない。演奏演出を魅せて聴かせるギルモアフロイドもアレはアレでいいと思う。ロジャーウォーターズが表現する音楽は、かつてのフロイド時代のレパートリーを含めてロジャーウォーターズの思想性とメッセージを表現するための音楽であり別の道を歩んでいることが正解であるとさえ思えてしまう。これでいいのである。2006年からの狂気ツアー、2010年からのウォールツアーで巨大な興行的成功を収めているんだからロジャーもこのタイミングでソロアルバムを出せばギルモアフロイドやギルモアのソロ以上の成功を収めるのが目に見えているのに、それをしないのもまたロジャーらしくて良いではないか。

でも最近、新作のアイデアが浮かんできたとの事で早ければ2016年にはロジャーウォーターズの新作のニュースが聞けるかもしれない。楽しみにしていよう。

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2011年12月 3日 (土)

PINK FLOYD 「炎」コレクターズボックス "WISH YOU WERE HERE Immersion Box Set"

とにかく金策に苦労する今日この頃。最近こういうデカいボックスセットが多いから。どうしようかと思っていたピンクフロイドの炎コレクターズボックス、アマゾンで所謂アマゾン価格になったところを見計らって国内盤で購入。約4千円近くディスカウント。昨日仕事から帰宅したところでちょうど宅配便で到着。

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まだ狂気コレクターズボックスもしっかり聴けてないのにどうするんだって。そして中身はまたまた狂気コレクターズボックスと同じ構成。CD2枚、DVD2枚、ブルーレイ1枚、豪華写真集にブックレット、コンサートチケットやバックステージパスのレプリカ、ヒプノシス(ストームソーガソン)のアートのカード、そしてビー玉に巾着袋(笑)。いらんけどなぁ。

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一応コレクターの性として、本盤リマスターを後回しにしてCD2枚目のボーナストラックから聴く。74年英国ウェンブリーでの 'Shine On You Crazy Diamond' のライブやけど、やっぱライブは良いねぇ。作品にナマの息吹を感じる。更に続くライブ音源 'Raving And Drooling' 'You've Got To Be Crazy' は74年時点での未発表曲(それを言ったらクレージーダイアモンドもそうか)、アニマルズ作品の原曲だっけ。これまたライブはカッコいい。そしてある意味注目だった未完のプロジェクト "Household Objects" からの 'Wine Glasses' は・・・・・、おいおい何よ、クレージーダイアモンドのシンセ部分かよみたいな。ちょっとガッカリ。

それにしてもコレ、国内盤ではボックスをビニール袋に入れているんだが、ボックスの出し入れがイラつく。粘着部分がボックスに貼り付くんだって。困るなコレ。

それから、こういうの買うたびに考えるのは収納。マジでレコード棚買わなきゃ。次のウォール箱は・・・今度こそパスするぞ。

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2011年10月 2日 (日)

PINK FLOYD 「狂気」(The Dark Side Of The Moon) コレクターズ・ボックス "THE DARK SIDE OF THE MOON Immersion edition"

嬉しくもあり恐怖でもあるピンクフロイドの2011年最新リマスタリングシリーズ、とてもじゃないけど全部揃える気合は無いので、これだけはということで狂気6枚組コレクターズボックスを国内盤で購入。定価16000円のところアマゾン価格で割引購入。12000円台で。さすがにロックの歴史に残る作品なのでコレクターズボックスは気合入りまくり。その気合は私にはついていけないけど。とりあえずユル~くアイテム紹介。もう何が何やらわからないので詳しくはオフィシャルをどうぞ。

http://www.emimusic.jp/intl/pinkfloyd/

●『狂気』(The Dark Sid eOf The Moon) コレクターズ・ボックス

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輸入盤国内仕様ってやつ。原盤そのものと外付け日本語解説を宣伝シールつきビニール袋に封入。ボックスのふたを開けると・・・

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なんかいろんなもんが入ってる。

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コースターとビー玉、それと多分ビー玉を入れる用?の巾着袋。

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スカーフ。使わなねぇ~。

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クレジットのみで薄めの一冊ブックレット。こだわっとる。

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黒い封筒にチケット半券とバックステージパスのレプリカ。

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黒い封筒にストームソーガソンのデザインによるカード。

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黒い封筒にコレ、良くわかんねぇ。

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豪華ブックレット。見ごたえある。

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ライブやオフショットの写真集。これも見ごたえある。

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これも良くわかんねぇ。

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やっと最後にディスク。ディスク5と6はペラペラの紙ジャケ風にディスク直入れ。さすが輸入盤(笑)。

以上、で、肝心の音はどうなんだって? まだほとんど聴けてない。ちらっと聴いた本編は素晴らしい音質だったと思う。目の前で演奏し歌っているかのよう。あとウェンブリーのライブも少し聴いてみた。ブートで出ていてアレも音質最高だったが、そこはやはりこちらはオフィシャル。BBC音源ブートをはるかに超えるリアルな音質。これだけでも個人的には価値あり。その他のボーナス音源や映像はまたこれからゆっくり拝聴します。

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