2020年7月26日 (日)

ジェネシス 「ライヴ・オーヴァー・ヨーロッパ 2007」(GENESIS "LIVE OVER EUROPE 2007")

ピンクフロイド後期BOXレビュー()の続きは案の定、休憩だ。またあの巨大箱を開けてディスクを掘り出すの、気が重いんだww。クリムゾンのセイラーズテイルズBOXもペンディングのままなのはもちろん覚えてるよ。忘れてない。あぁ、忘れてない、忘れたい( ^ω^)・・・。スターレスBOXに至っては続きやってませんが何か?くらいにもはや開き直ってるし。なんだかんだ、やっぱり単品CDはイイ。それも紙ジャケとかじゃなくてシンプルなプラケ、これが一番扱いやすくて気軽に聴き易い。

世間様の4連休は中日の2日目朝から3日目朝にかけての泊まり勤務で、初日と本日4日目は公休という、たまたま少し楽なシフトの組合せに当たっていて助かった。今日あたりは遂に初めて、拙ブログでカンサスを取り上げようと思っていたんだけど、肝心の新譜がまだ届かず。今月22日発売で、その前にタワレコオンラインでオーダーしてあったんだけど、フラゲ対象じゃなかったからか到着はなんと明日の予定。明日はまた泊まり勤務で、受け取るの明後日になるし、受け取ってもどうせその日は泊まり明けで寝て過ごすだろうから、もう1週間後くらいまでカンサスの新譜レビューは無理。一応Spotifyで1周フルに聴き終えているんだけど、もう一回ちゃんと自宅のオーディオで聴いてからがイイかなと思って。

そこで今日は埋め合わせと言っては失礼だけど、最近中古で入手したジェネシスの2007年再結成ツアーのライヴ盤を取り上げる。

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2007年の再結成ツアーは当時それなりに注目はしていたんだけど、何しろ仕事がモーレツに忙しかった頃で、2006年にひっそり始めた拙ブログも更新せずに放ったからしにしてることも多かった頃。確か欧州ツアーは全公演オフィシャルブートで発売するみたいなリキの入れようだった記憶がある。でもツアーが終わってこのライヴ盤やライヴ映像作品が出る頃にはもう仕事の荒波の中でリリース情報のチェックもしたりしなかったり、そんな感じで購入も見送っていた感じ。キャリアを総決算するリマスター作品群も、70年から75年分、76年から82年分まではどうにか購入したけど、後は83年以降分やライヴ作品群は本作と同様に買いそびれたまま今日に至ってしまった。最近になって、トリオのジェネシスでラストドミノツアーの発表があって、やっぱり揃えておこうかなと思ったけど、もう普通に市場には出回っていない。現実に何らかの形でジェネシス名義で活動してないせいもあるのか、日本盤なんかは再販もされてないのか入手し辛くなっていて、中古やオークションで見かけてもなかなかのプレミア価格だ。それでもどうにか本作と、あとライヴ盤BOXは中古で状態の良いのを安価で入手成功した。

本作、というかこの2007再結成ツアーの素晴らしいのは何と言ってもセットリストだ。オープニングがDUKEで始まるところが最高。改めてジェネシスを歴史を俯瞰して見ても、やはりDUKEはイイ意味でのターニングポイントである。80年代のスタート作品でポップ感覚とプログレ感覚が見事に融合して、私が時々言う、面倒臭くない「カッコいいプログレ」が1曲目から炸裂する。それを2007ツアーのオープニングに持ってきた辺りが、当の3人にとっても何らかの思い入れとか意志を込めていると思うのだ。また、個人的に大好きなRipplesが入っているのは重要なポイント。私の大好きな4人ジェネシス時代の美しいバラード。ここでは原曲のイメージを更に美しく彩るシンセのアレンジが新たな感動を呼び起こす。これは見事だ。それ以外はやはり3人ジェネシスに期待されているものは80年代以降の楽曲だし、そこにプログレ時代からの旧来のファンにも楽しめるメドレーなんかも入れて、そこそこ楽しめる高品質のライヴ作品となっている。

今年2020年後半に予定されていた3人での再結成ツアーは、コロナ禍の影響で2021年4月へのリスケが発表された。旧来のプログレ時代のジェネシスから好きなファンからしたらピーターゲイブリエル、スティーヴハケットも入れて5人で、っていう夢は今回も実現はしない。いやもう大規模なツアーという形では5人でのツアーは絶対実現しないだろう。単発イベントとかツアー中の飛び入りで1曲だけ、とかはあるかも知れないが。なぜならこのような再結成ツアーってのは、莫大な金が動くし、莫大な金を動かせるプロモーターが主導して企画を提案するに決まっているのだから、金を動かせるプロモーターからしたら、ジェネシスという名前でのツアーに期待するものは当然、メガヒットしたインヴィジブルタッチのジェネシスなのだから。そこにゲイブリエルやハケットは不要、となる。マニアックな旧来のファンの思いなどビッグビジネスには関係ないのだ。でもそれでもジェネシスはジェネシス。ラストドミノツアーの企画が米国や日本に持ち込まれるかどうかは分からないし、椅子に座ったまま唄うフィルコリンズを観るのも少し複雑ではあるが、可能性があるならやっぱり見てみたいので来日祈願だ。

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2020年3月24日 (火)

ANTHONY PHILLIPS "STRINGS OF LIGHT"

3月の春分の日含む世間様の3連休、無事に業務を乗り切った。コロナのアレでもっと静かかなと思ったらいやいや、普通に忙しかった。なんだなんだ、みんな出かけてんのか。確かにクルマで外出は控えろとは誰も言ってないわな。気晴らしに外に出かけるのはイイことだと思う。外国人観光客が来なくなった分、京都みたいな観光地は逆に空いてるしね。イライラをSNSにぶつけられるよりははるかにマシだ。SNSでガタガタ言ってるやつ、ほんとウザいから。もっとも、それを見てるのは自分だと言われればそりゃそうだ、って話になる。だったら見なきゃいい。なので各種SNSで、コロナの様な、特定の誰かのせいに出来ないような仕方のないことでグズグズ言ってる文句の多い人、コロナの事でも相変わらず政治、行政の揚げ足取りや言葉狩りに余念のない方々については、遠慮容赦なく非表示やミュートさせて頂いてますww。悪しからずww。そのおかげでSNSごときでイライラする度合いが急激に減ってきて、とても快適になった(笑)。たかがSNS、そんなもん自分のいいように使えばいいんだから。SNSでグズグズ文句言うのも自由、というなら、ミュートや非表示にして嫌な気分になるのを回避するのも自由なわけだから。

さて今日は、購入したっきり未開封シリーズだ(笑)。アンソニーフィリップスの最新作STRINGS OF LIGHT、数か月前に購入してあったんだと思うけどここにようやく開封。

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アントの作品を買うのはスローダンスの拡大盤以来だ。泣きたいときにはスローダンス、のアレだ。アレは本当に素晴らしい。私にとってはそれこそ棺桶CDになりうる。今回もCherry Red Recordsからの発売でなんとCD2枚組の大ヴォリューム+5.1サラウンドミックスのDVD付き。パッケージは恒例のひん曲がり状態で到着だww。毎度のことだが違う意味で泣けるぞww。

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内容はアコースティックギターやクラシックギターを駆使した小品が全24曲。ペランペランのブックレットには各曲ごとに使用ギターが書かれている。

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今回は鍵盤やオーケストラ関係は一切使わず、アコースティックギターのみで勝負。アントのある種の本質が剥き出しになる作品である。もう使い古され過ぎた言い方だが、やっぱり言おう。トニーバンクス、マイクラザフォード、フィルコリンズによる2020年後半の復活ツアーを発表したそして3人ジェネシスの初代ギタリストとして、その初期ジェネシスの幻想性に大きく寄与し、更にはジェネシス2代目ギタリストのスティーヴハケットにも受け継がれた、あの美しいアコースティックギターの響きが、CD2枚組でこれでもかと満喫できる。これを地味ととるか、アント本来の魅力ととるかは聴く側のアントに対するスタンス次第だと思う。

今作はほぼ全編通して聴くと、ひたすら美しく穏やか。作為的な、感情の起伏を喚起するような怒涛の展開があるわけでもないし、深い泣きがあるわけでもない。とにかく聴いてて穏やかな気分になれる。それこそ昨今の世の中の状況の様なときに、落ち着いて聴くのにぴったりだ。ヒマでしょうがないからSNSで文句言ってる人たちにこそヒマ潰しに聴いてもらいたいねww。世の中から不要不急の文句、不要不急の言葉狩り、不要不急の揚げ足取り、これらを駆逐するのに最高の音楽がここにあるぞ!!

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2019年9月 4日 (水)

ビッグ・ビッグ・トレイン 「グランド・ツアー」(BIG BIG TRAIN "GRAND TOUR")

一昨日から昨日にかけての泊まり勤務の仮眠時間、珍しく3時間くらいグッスリ眠れた。普段は仮眠時間と言ってもなかなか職場の仮眠部屋ではそんなにグッスリは寝れない。自宅じゃないからなのか自分が神経質だからなのか分からないけどせいぜいウトウトするだけって感じ。それがよく眠れたのに加えて朝帰宅してからも家で昼間もまたグッスリ寝てしまった。更に夜は夜で晩ご飯食べた後すぐに眠たくなって、録画していたよしもと新喜劇を観てる途中で寝落ちしてしまった。そして公休の今朝、よく寝たのにまだ体がスッキリしていない。連休も無ければ夏休みも無い仕事、夏バテきたかなぁ~。あぁ~まとまった休みが欲しい(来月10月まとまった休み申請中www)。というワケでホントは今日は自分の買い物(オカン指令ではないww)で街に出掛けようかと思ったけどしんどいので止め。ウォーキングも午前から晴れたり雨降ったりカミナリ鳴ったりの天候不順でイヤな感じの蒸し暑さなので無し。家籠りでCD聴きながらブログでも書くかと。

少し前にある興味からジェネシスのコーリングオールステーションズを中古で買った。国内初版CDを500円でww。発売は97年だっけな。フィルコリンズが脱退して、レイウィルソンがヴォーカルで加入してのジェネシス再出発作。でもこれだけで活動は尻すぼみになって。ポップなインヴィジブルタッチも好きだったし、少しプログレ大作風味に寄せた楽曲も収録したウィキャントダンスもお気に入りだったんだけど、コーリングオールステーションズはCDショップの店頭で試聴だけしてそのままスルーしてしまったのだったwww。あれから20年以上全く興味が無かった。

話は続くんだぞww。掲題のビッグビッグトレインの最新作を買ってみようと思った。むかしの若い頃はプログレマニアを目指してた時期もあったし、いやプログレだけでなく何でも聴こうとしていた時期もあった。でもここ20年くらいはもうそういう事に時間を割く気にならなくて、どの音楽にもそれぞれの良さがあるのは分かる、という物分りのイイ自分になれたことで良しとして、どうしても好きな音楽とその周辺しか聴かなくなった感もある。エイジア、ジョンウェットン関連、イエス関連、ドリームシアター関連ね。で、たまたま何かの記事を見たのか何だったのか、久しぶりに新し目のプログレ作品を聴いてみようと思って買ってみたのが掲題の作品である。

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またまた、収納に困るデカいブックレットww。

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新しいと言ってもこのバンドも90年代前半にデビュー作を出していて30年近くのキャリアがあるようだ。NHKFMのプログレ三昧なんかでもオンエアされていたよな確か。それでもスルーしていたんだけどww。ところがリーダートラックとして公開されたAliveという曲をYoutubeで聴いて、オッ、って思ったのだ。メロトロンが薄く流れながらも軽快なポップソングでメロディが私の耳を捉えた。

メンバー構成がマニアックに気になる。メンバーチェンジは数多くあったようだけど、現在のメンバーはドラム、ヴォーカルで元スポックスビアードのニックディヴァージリオ、ギターで元XTCのデイヴグレゴリーなんかも参加している。ニックディヴァージリオなんかはもう中心メンバーと言っていい位置付けなのかな。スポックスビアードの最近作にドラムで参加していたけど正式復帰では無かったし。オリジナルメンバーのグレッグスポートンと共にプロデュースを務めるのは現ヴォーカリストのデヴィッドロングドンという人。楽曲の提供はスポートン、ロングドン、ディヴァージリオの3名が中心のようだ。それでこのプロデュースも曲提供もヴォーカルも務めるデヴィッドロングドンって人が誰なんだ?って調べたら、上記で述べたジェネシスのコーリングオールステーションに繋がったのだ。なんでもフィルコリンズの後任ヴォーカリストのオーディションに、レイウィルソンと共に最後まで残っていたらしい。最終的に採用されたのはレイウィルソンだけど、そう言えば本作で聴けるデヴィッドロングドンのヴォーカル、ピーターゲイブリエルを思わせる声質である。更にいうならジェネシスのコーリングオールステーションズ、ドラムで数曲、当時スポックスビアードだったニックディヴァージリオが叩いている。という事で本作品を聴くにあたって参考資料としてジェネシスのコーリングオールステーションズをワンコインで買っておいたのだったwww。ジェネシスにもスポックスビアードにもXTCにも関連する。私の趣味にとても近いじゃないか、だったら1枚聴いておくかみたいなね。

で、聴いてみた感想。シングルポテンシャルのあるAliveでオッ、ってなったし、他には14分前後の大曲が3曲もあってなるほどプログレマニアな人たちが注目するのも分かる。本作では5人の管楽器隊と18人の弦楽器隊もレコーディングに参加していて、そういう意味では非常に豊潤なサウンドになっている。アコースティック、エレクトリック、生の弦楽器に管楽器、落ち着いた音像の中でそれぞれが出過ぎない程度に役割を果たしていてとても聴き心地の良いサウンドだ。メロディも悪くない。ただ、これはもうホントに個人的なアレなんだけど、私のツボにハマりそうでハマり切らなかった。貶しているのではない。大変良く出来た充実の作品だと思うし、クォリティも高い。それは間違いない。でも今の私は以前のようにプログレだったら何でも聴くというほどでもないし、そんな暇もない。耳を捉える強力なメロディとか胸に突き刺さるメロディとか、そういう即効性がないとわざわざ時間を割かない。2曲目のAlive、7曲目の14分超えの大作Ariel辺りは個人的にもキタか?と思ったんだけど、う~ん、もう一歩、胸に突き刺さらなかった。私の好きな食べ物であるコロッケで言うならば、甘みやコクがあと一歩足りないコロッケみたいな。もうちょっとで最高レベルのコロッケ的な(どんな比喩だww)。いやでも繰り返すけど、とても良く出来た作品だよ。

多分だよ、もっと時間に余裕があるとき、気候も良くて体調も最高の時に聴くと、更に印象は良くなるかもしれない。今日は蒸し暑かったしww。それにアレか、時間の余裕なんか無いんだけどwww。

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2019年2月 7日 (木)

スティーヴ・ハケット 「アット・ジ・エッジ・オブ・ライト~光と闇の深淵にて」(STEVE HACKETT "AT THE EDGE OF LIGHT")

ん~ん、いかんなぁ、心臓というか不整脈がやっぱり気になる。日によって全然気にならない日もあるんだけど今日はなんか具合悪いなぁ。ジッとしてても脈飛びがとても気になる。なのでウォーキングも丘の上まで上り下りの坂道は通らず平地のみを選んで軽く済ませた。やっぱりちょっと寝不足になるとダメだな。

タワレコオンラインで注文していた色々なCDやウェットン本が次々到着して、自分の対応が全然追い付いてない。開封してちゃんと聴いたのはハケット新譜のみ。トレヴァーホーンはまだチラ聴きしただけ。ウェットン本もチラ見しただけ。チラ見しただけだけど売文屋さんの市○某氏にはちょっと突っ込みどころというか言いたいことがあるぞ。まぁまたそれは追って書くか。いや書いてもしょうがないか。先生ネタの記事で売文屋さんへのイチャモン書くのがちょっとムカつくし。ちゃんと読んでまたブログ書くときに考えよう。とりあえず開封して家でも何回も聴いたしアイホンに入れてウォーキング中にも聴いているスティーヴハケットの新譜だ。コレから行こう。

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引き続き充実のツアーとその合間を縫ってのコンスタントな新譜の制作及びリリースは極めて順調過ぎる活動であり、もしかしてその充実ぶりはキャリア最高峰では?と思わせるくらいである。今回の新譜もツアー生活の中でのインスパイアから曲想を重ねて制作が進められたんだと思われる。そういう意味では前作のザ・ナイト・サイレン的な感じかなと思って、誤解を恐れずに言うと正直期待は大きくなかった。ザ・ナイト・サイレンは力作だとは思うんだけど、個人的な好みの問題で言うとメロディアス要素が少し足りなくて、愛聴盤にはならなかった。そんな思いで今回もハケットソングス直販のサイン入りDVD付きとかではなく普通に国内盤を購入。もうサイン入りは飽きたし(←何を生意気なwww)。ところが聴いてみたら・・・、お?、おぉ?、イイんじゃねぇか?、もう一回聴いてみよう、おおーーッ、これはイイぞ!って私の中で聴くたびに評価がうなぎ上り。散りばめられた哀メロ美メロの度合いが前作より大きいというか効果的に響いていて私の心を捉えてしまった。というワケで簡単だけど一言ずつ全曲レビューすることにしたww。

① Fallen Walls And Pedestals
オープニングはいきなりオリエンタル風味で始まって、ハケットらしくて良いんだけどちょっと不安が。でも次々トリッキーに曲調が変わってこれまたハケット印の哀メロギターが泣く。悪くない。

② Beasts In Our Time
全曲から続く感じでオーケストレーションに包まれた哀愁の曲が始まる。ハケットのヴォーカルはヴォーカリストとしてどうこうではなく、ハケットの哀メロ曲を歌うのにピッタリと思えるようになって来たよwww。もはや上手いヘタの問題ではなくなってきてる。歌メロもオーケストレーションもサックスソロもギターソロも徹頭徹尾一貫して哀メロが鳴り響く。もう断崖絶壁から飛び降りて死にたくなるwww。それくらい哀メロが素晴らしい。後半でヘヴィなギターの展開になり突然終わる。

③ Under The Eye Of The Sun
前半2曲から一転して明るい歌メロと軽快なリズムが良いアクセントになる。女性ヴォーカルを中心に据えつつギターソロ、アコギのカッティングも気持ちイイ。勿論この曲もハケット印、リズムチェンジあり、一転しての美しい場面転換ありで飽きさせない。

④ Underground Railroad
本作から最初に公開されたのがこの曲だったかな。なんだこのハーモニカや田舎クサいギターから始まる、アメリカ南部的ないかにも田舎の鉄道を想起させるサウンドは・・・、ハケットらしい美しさも華麗さも無い・・・、そう思って事前の期待値が個人的に下がってしまったのだった。しかしアルバム全体の中の1曲として聴くと悪くないね。しかもこれも途中で場面転換があってファンが期待するハケットサウンドになるし。最初に聴いた時からすっかり印象変わったよ。

⑤ Those Golden Wings
本作最大のキモとなる曲かな。10分超えの大作は美しいオーケストレーションとアコギで始まり、ハケットの囁くようなヴォーカルが丁寧に優しいメロディを紡いでいく。そのままオーケストレーション、美しいコーラス、ミディアムテンポのリズムの中で優美なメロディと哀メロが手を変え品を変え交互に登場する。素晴らしいハケット印のプログレ大作。とにかくコレでもかってくらいに、クドいくらいに哀メロ美メロに陶酔できる逸品。これも途中でヘヴィなサウンドへ場面転換を一瞬挟みつつ再びの哀メロギターに哀メロヴォーカル。まだまだ絶賛の言葉を探したいけど、あとは繰り返し聴いて下さいwww。

⑥ Shadow And Flame
オリエンタル風味。ハケット最近こういうの多くなってきたね。ま、そんな感じで。

⑦ Hungry Years
ポップで明るいメロディとアレンジが気持ちイイ。③と同傾向かな。こういう曲ばかりだとそれはそれでハケットサウンドとしてどうなんだ?と思ってしまうけど、アルバム中に2曲くらいあるとむしろ非常に効果的。いつまでも明るいメロディが印象に残る。

⑧ Descent
これを聴いてすぐに初期キングクリムゾンを思い浮かべる人はプログレファン、コージーパウエルを思い浮かべる人はメタラーでしょうwww。感想はそれだけってか?(笑)。それで十分でしょう。私はプログレもHR/HMも好きだから両方思い浮かびましたけどwww。

⑨ Conflict
前曲からこの曲挟んで次のラスト曲は組曲として捉えるのかな。ヘヴィな曲調だけど2分半のインタールード的な感じ。

⑩ Peace
本作ラストを締める、これまた哀メロ美メロが素晴らしい名曲。ピアノの弾き語り風に始まる。美しい合唱コーラス、オーケストレーション、そしてなんといっても涙腺を刺激する美しく優しいメロディのギターソロ、本当に素晴らしい。美しい余韻が聴き手の胸いっぱいに広がるような大団円。もう一回言う。素晴らしい!!

以上、国内盤ボーナストラックの2曲は割愛。充実の新作だね。繰り返しになるけど私の好みで言えば前作ザ・ナイト・サイレンを大きく上回り、ワリとお気に入りだった前々作ウルフライトをも上回り、近作では一番のお気に入りだったBEYOND THE SHROUDED HORIZONにも肉薄する作品となった。あくまでも私の好みだけどね。

財政事情で昨年2018年の来日公演は行けなかったけど、本作を引っ提げての来日がもしあるなら今度は参戦必須だな。昨年来日したばかりだから今年は無いかな・・・。

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2019年1月18日 (金)

ジェネシス 「ライヴ・イン・シカゴ 1977」(GENESIS "LIVE... CHICAGO '77")

泊まり勤務の連勤を乗り切って本日公休。今日も午前中から寒風を突いてウォーキングを9000歩ちょっと。だったらあと少し歩いて1万歩にしろよってアレだけど、ここら辺でやめるのが丁度イイのだ。敢えて丘の上まで上り下りを歩いたけど、今日はそれほど不整脈というか心臓の負担を感じなかった。回復に向かってるのかなと思いたいけどどうだろう。午後からは久々に何の予定も無いので家カフェだ。先週に知り合いから頂いたラスクをかじりながら安いコーヒーをすすってブログを書く。

それでまあ今月末までいろいろ忙しくてだな、やっぱりまだビートルズのホワイトアルバムのデラックスボックスのセッション音源集が聴けてないのだよ。なので通常の2CDとイーシャーデモだけ記事書こうかと思ったけど、私はそんなにビートルマニアでは無いので怖いマニアさんから面倒なツッコミ入ったらウザいから書くのをためらってしまう。なので今回もチャチャっと、年末に買っていたジェネシスのキングビスケットラジオショー音源を取り上げておく。

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ブートやアンダーグラウンドで出回ってるラジオショー音源を公式化?してる国内レーベル、ALIVE THE LIVEからのリリースとあってついつい疑心暗鬼になる。権利関係はクリアしてるのかなとか、アーティストサイドの許可は?とかいろいろ気になるのと、同じく同レーベルが昨年リリースしたイエスの74ボストンガーデンが、ネットで出回ってる内容すらカヴァーしきれてない収録内容だったので益々購入意欲が湧かないのが個人的に正直なところ。以前に国内でもソニーからグレッグレイクやGTRのキングビスケット音源がリリースされていて、その時は公式盤としての扱いで何の心配もなく買った気がするんだけど、その時とは同じ気分では無い。ちなみにそのGTRのキングビスケットも今度ALIVE THE LIVEからのリリースが予告されたようだ。で、昨年末はジェネシスで76年のハマースミスと77年のシカゴがリリースされた。76年ハマースミスはビルブルーフォード入りの有名な音源だけど、収録内容的にはやはり以前にネットで入手した音源の方が完全収録に近い音源だったと思うし、それと比べて収録曲が劣っていたからスルー。77年シカゴの方はたまたま音源としては所有してなかったので、お試しで買ってみた。

77年と言えば毎度言う事だけどジェネシスの全作品中で私の一番大好きなWIND AND WUTHERINGのツアーとあって興味が湧く。77年は別の日のステレオサウンドボード音源をブートで持ってた気がするけどそれと本作は別日のようだ。セットリストというか収録内容はもう言う事なしの、個人的には最高の収録内容である。

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音質的には・・・、う~ん、どうなんだろう。ブートとかネットで転がってる音源を聴いたことが無いので、これがベストなのかどうかが分からない。ラジオショー音源なのでサウンドボードでちゃんとミックスもされているのだけど、静音部ではヒスノイズのような音が聴こえる。それが気になりだしたら聴く気がしない。それを気にしなければ演奏内容的にはジェネシスには当たりはずれが無いので充実の演奏が楽しめる。そうだ公式ライヴ盤のセカンズアウトと比べてみようと思ったら・・・、なんとセカンズアウトが無い。何かの時に中古屋さんに売ってしまったようだwww。多分ライヴBOXが出るときに、それを買うから売ってしまおうと思って売り飛ばして、結局そのライヴBOXを買ってないとか、そういうアレなんだろうww。また気が向いたら買っておこう・・・、と思ったら中古でメッチャ価格高騰してるwww。

話が逸れたけど内容だ。鍵盤の嵐のAll In a Mouse's Nightはやっぱり素晴らしい。あとアレだ、Firth of FifthとかAfterglowを聴くとどうしてもジョンウェットン大先生の雄々しい歌声が頭の中に浮かんでしまうのはもう私の病気みたいなもんだろう。先生ヴァージョンの方が私の脳内ではしっくりくる。

という事で、私のようにこの日の音源を持ってない人にはお奨めだけど、既にブート等で持っている、あるいは公式ライヴ盤で充分満足、という方には不要でしょう。なお、同レーベルからロキシーミュージックの74年ニューキャッスル音源が発売されている。74年ニューキャッスルと言えば勿論我らがジョンウェットン大先生がベースを弾いているライヴだ。以前にブートで出回った音源だけど、収録内容が上回っているそうなので追って購入予定。後はイエスの74年や78年もラインナップされているけど、多分所有してる音源やブートの方が勝っている気がするので消極的様子見ですwww。

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2019年1月 1日 (火)

トニー・バンクス 「キュリアス・フィーリング」(TONY BANKS "A CURIOUS FEELING")

2019年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。

で、2連休、イイねぇ~スゲー楽。元旦の今日は朝ゆっくり寝て、午後イチで世間で言えば初詣的な用事でちょっとお出かけして気分を新たにして帰宅。出かける前はちょっと気が重かったけど、出先で地域のいろんな人と挨拶交わしたりしているうちに元気をもらった感じ。明日からの泊まり勤務に備えて今日はもうゆっくりするんだけど、なんかとても気持ちに余裕があるのでCD聴きながら2019年一発目のブログを書いておこうと思う。ここ数日は年末に買っていたビートルズのホワイトアルバム50周年盤と、ジェネシスのキーボーディスト、トニーバンクスの79年1stソロの紙ジャケCDを聴いていた。ホワイトアルバムの方はまだ本編聴いただけなので後に回して、まずはメッチャ気に入ったトニーバンクスの1stソロから。

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ジェネシスの作品は大体は揃えているし、数多くあるライヴ音源も主な有名どころはネットで殆ど入手しているほどなんだけど、メンバーのソロに関してはスティーヴハケットとアンソニーフィリップス以外はかなりの無関心であった。ピーターゲイブリエルのソロでさえお付き合い程度に1枚しか持ってないし、フィルコリンズに関しては、ブランドXは別にして、ソロ作は最近のベスト盤しか持っていないしね。ましてやトニーバンクスとマイクラザフォードは完全無視状態(失礼ww)。

今回ワサビレコードからトニーバンクスの1stソロがリマスター紙ジャケでリリースされるという事を知った。このレーベルの紙ジャケ再現度はなかなかのものだし、79年作品という事は私の一番好きなジェネシスの「静寂の嵐(WIND AND WUTHERING)」を含む70年代後半から80年までの時期なワケで、もしかしたらドストライクなサウンドかも知れないぞと思って、いろんなレビュー記事をネットで拝見してみた。どうやら私に合うっぽい。そして購入してみて1回聴いて完全に私のツボだった。これは素晴らしい。プロデュースは同時期のジェネシス同様デヴィッドヘンツェル、ドラムも同時期のジェネシスツアードラマーのチェスタートンプソン。素晴らしいので気に入った時だけやる全曲レビューだ。

From the Undertow
オープニングナンバーはジェネシスの「そして3人が残った」に収録されたUndertowの、もともとイントロだったけどジェネシスではカットされた部分を再構築したという鍵盤インスト曲。ピアノの残響音まで計算に入れて作り上げたかのような英国叙情の雰囲気を醸し出すオープニングから分厚い鍵盤サウンドに包まれる。いかにもトニーバンクスって感じ。早くも俗名「鍵盤の嵐ww」と言われたジェネシスの「静寂の嵐(WIND AND WUTHERING)」の分厚い鍵盤サウンドを思わせる。これで既に私は心をワシ掴みにされたようなもんだ。

Lucky Me
初期ジェネシスを思わせるアコースティックで穏やかなメロディのヴォーカル曲。本作でヴォーカルを務めるキムビーコンって人の歌唱はどこかピーターゲイブリエルやフィルコリンズが力んでない感じを思わせる。その意味でジェネシス的イメージを損なわない人選だと思う。ここでもバックで穏やかに盛り上げるコーラスと鍵盤サウンドはとても魅力的で、聴いてるとこちらの心まで優しくなる。

The Lie
ここでもピアノの響きまで大切にした始まり方はトニーバンクスならではで、派手目のシンセサウンドも含めてジェネシスのあの感じはトニーバンクスが持ち込んでいるんだなぁってのがはっきり分かる。若干ポップな基本ヴォーカル曲でメロディはとても聴きやすい。しかし合間で登場するトニーバンクスの鍵盤はどこまでもトニーバンクスらしさ全開。

After the Lie
前曲から繋がる形で静かなヴォーカルから始まる。最初だけ聴くと地味な曲なのかなと思うんだけど、気を付けて聴くと少しリズムチェンジがあったり転調があったり、また後半は耳を惹くシンセソロプレイもあってとても展開が豊か。

A Curious Feeling
アルバムタイトル曲は本作中一番ポップな曲かな。普通っぽいっていうか。褒め言葉になってない?www。

Forever Morning
前半(LPでいうとA面)最後はこれまた豊潤な鍵盤サウンドによるインスト曲。そりゃトニーバンクスのソロ作なんだからこういうのもアリだわな。様々なシンセの音色を駆使した夢見心地な美しい曲。

You
さあ、個人的にはイチ推し曲かな。静謐な雰囲気で静かなヴォーカルで始まるけど、途中からのリズムの躍動感と、その上を走るメロディアスな鍵盤ソロが素晴らしい。その部分だけで言うと④に似ているけど、テクニックではなくあくまでメロディ重視なソロプレイが見事。胸にグッとくるシンセソロのメロディがドラマティックに壮大に、これは素晴らしい!

Somebody Else's Dream
一転してゆったりした豪快なリズムで、ギターリフならぬ鍵盤リフの土台の上をヴォーカルが豊かに歌い上げる。こういう曲がある事で作品全体のアクセントにもなっているんだろう。

The Waters of Lethe
これもピアノから始まる鍵盤インスト曲。雰囲気重視のシンセの音色選びは今で言うならデヴィッドフォスタークラスだと思うね。

For a While
ユルい感じのゆったりした優しい歌メロの曲で、アレンジもそのセンを逸脱しないんだけど、歌詞は結構悲壮らしい。

In the Dark
最後はこれまた優しい歌メロ、優しい鍵盤メロディ、子守歌のようにしっとりと終わっていくと思ったらそこはトニーバンクス、分厚いシンセサウンドで一盛り上げして、そしてまた静かに終わっていく。余韻が美しい。

以上、全11曲、物凄くありきたりな言い方で申し訳ないけど、私の大好きなジェネシスの「静寂の嵐(WIND AND WUTHERING)」や「そして3人が残った(AND THEN THERE WERE THREE)」から豊かな鍵盤アレンジを抽出拡大したかのようなサウンドは、その感じが好きな人には堪らないだろう。これはトニーバンクスのソロだから、そこにスティーヴハケットのギターも無いしフィルコリンズのドラムやヴォーカルは無い。無い分だけジェネシスとは違うしそれは当然。でもそれでもジェネシスらしい雰囲気が充満しているのは、トニーバンクスのジェネシスサウンドへの貢献がいかに絶大であるかを逆説的に物語っている。もとよりジェネシスにおけるトニーバンクスの作曲面での貢献は分かっていたにもかかわらず、ハケット贔屓だったりアンソニーフィリップス贔屓だったりする私だけど、いやいやどうして、トニーバンクスのこの1stソロはやはりトニーバンクスのジェネシスにおける絶大な存在感を改めて気付かせてくれた。そして余談にはなるけど後年のマリリオンやペンドラゴンといったポンプ系への影響力は本作からも大きいことがよく分かる。

こうなると、同時期のマイクラザフォードの1stソロも欲しくなったけど、けっこう入手困難になってるっぽい。ワサビレコードさん、紙ジャケでどうですかね(笑)。

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2017年11月12日 (日)

Wetton Mania 2 at Rock Bar STARLESS (Nov 11, 2017 @ OSAKA)

昨日11月11日(土)、なんでもこの日は「ベースの日」だそうで、そんなの誰が決めたんだ?そもそも何で?などと思いながら、でも拙ブログ主催のジョンウェットンのファンイベントの日が「ベースの日」とは何とも素敵な偶然ではないかと思ったりもする。ちなみに11月11日、つまり1111と、1が4本並ぶから弦4本のベースに引っ掛けてアレしたそうだ・・・。

数日前から天気予報があまりよろしくないなぁと思っていたけど、幸いにも天候に恵まれてようやくWetton Mania 2を開催することが出来た。早速だけどこの日のレポを備忘録代わりにブログ記事にしておきたい。

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この日も例によって泊まり勤務明けで朝に帰宅。大急ぎで顔洗ってヒゲ剃って身支度して、選曲した持ち込みCDを準備して、とりあえず梅田へ向けて出発。徳島から来て下さるM女史が大阪グルメツアーを希望されていたので、いつもの兵庫伊丹のHさん、eさんと共にお迎えして13:30梅田から行動開始となっていたのだ。そんな時に限って私の乗った京都から大阪へ向かう電車が、線路に人が立ち入ったとかで遅延してしまいイライラ・・・、いや眠気の方が勝り、眠くなってくる。線路に立ち入ったアホのおかげで10分ほど遅刻して梅田到着。上記3名と合流して、まずはM女史希望の、私も以前に行った阪急東通り商店街にあるお好み焼き屋さん「美舟」へ。お好み焼きと焼きそばをシェアして食べて、続いて福島区へ移動してメキシカンな居酒屋カフェへ。こちらについてはまた別稿でグルメレポとしてブログ書こうかな(誰も期待してないか?)。普通なら昼呑みするのが最高なんだけど、この日は泊まり勤務明けかつ本番は夜のWetton Mania 2なので、眠気に襲われないようにアルコールは控えた。ウダウダと年齢相応の、身体のここが痛いだの具合悪いだの、初老トークに花を咲かせて夕方、心斎橋へ移動。持込み用のお菓子を買い込んで会場のRock Bar STARLESSへ。

寝不足で朦朧とする中、主催者たる拙から開会宣言、マスターからの飲み放題システム説明、そしてシャンパンで乾杯!

内容は従来より周知のとおり、参加者の皆様がDJと化して、お一人2曲ずつ選曲した楽曲もしくは映像を店内に流しながら、思い入れやウンチクを披露して頂き、みんなで感心し合う、そんな感じ。前回もこだわったんだけれど、この仕組みは誰が上で誰が下、とはならず、みんなが平等にウェットンを語り合えるので参加した方の満足感が高いのではないかと判断したのである。以下に参加して下さった皆様の選曲をセットリストとして掲載する。一応私の書くブログなので自分目線にはなるけど、皆様の選曲とDJコメントからその都度感じたことをちょこちょこ書き加えて行きたい。

埼玉のSさん
Sole Survivor (from ASIA "ASIA IN ASIA" 映像)

昨年もオープニングを飾って頂いた、埼玉からはるばる参加して下さったSさん、エイジアインエイジアがお好きで、いやこれウェットン違うやん、というツッコミは無しでグレッグレイク追悼を兼ねようぜ、と言う選曲。久しぶりに見る若き日のハウ爺、現在のユルいギター演奏に見慣れてしまってるせいか、イングヴェイかと思うくらいエネルギッシュな演奏に感じたのが我ながら笑う。

ナゴヤ***さん
Nevermore (from U.K. "U.K.")
Forever And Ever (from Ian Mcdonald "DRIVERS EYES")

亡くなったミュージシャンが多いもんだから、ここでも追悼兼ねて。ホーさんの大ファンでもあるということで、ホーさんのギターが映えるネヴァーモア。そしてイアンマクドナルドの作品から。久しぶりに聴くと結構荘厳でイイよな。

綱***さん
Go (from ASIA "ASTRA")
Hold Me Now (from JOHN WETTON "LIVE AT THE SUN PLAZA TOKYO 1999")

今回初参加の綱***さん、エイジアGoとの出会いと思い入れに、人それぞれのキッカケがあるんだなぁって改めて思う。2曲目はエイジア再編がポシャった先生ソロバンドの来日公演音源、いいぞマニアック路線。

Shige***さん
Watcher Of The Skies (from STEVE HACKETT "GENESIS REVISITED")
Too Much Monkey Business (from JOHN WETTON & RICHARD PALMER-JAMES "MONKEY BUSINESS")

先生の歌との出会いがハケット&フレンズだったとの事で。ちなみにDJコメントの際、96年EL&P来日公演に行って、その時のパンフにハケット&フレンズの安っぽいチラシが封入されていたと、出ましたレアもの自慢(笑)。

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こういうのがファンイベントらしくて微笑ましい。

 「要らなければ貰いますよ(笑)。」(josho)
 「いや、それはちょっと・・・(笑)」(Shige***さん)

という野心剥き出しのお声掛けをした極悪のワタクシ・・・(笑)。

Ichi***さん
Don't Leave Me Now (from VOW WOW "V")
Space And Time (from JOHN WETTON "VOICE MAIL")

言われなきゃ忘れていた、VOW WOWのウェットンプロデュース曲。懐かしい。2曲目はサバイバーの大ファンでもあるIchi***さんの、先生とジムピートリック繋がりを強調。分かる分かる、頷いてしまった。

ico***さん
Bury Me In Willow (from ASIA "XXX")

あの~、魚が飛んでるジャケのアルバム、なんやったかいな~、って(笑)。トリプルエックスやっちゅうねん。この曲で思わず私がこだわりを口出ししてしまう。かつて拙ブログのエイジアXXX(トリプルエックス)のレビューでも強調した、2分30秒から15秒のシンフォニック展開が最高ーーーッ、って(笑)。もう一回言う。あの15秒でメシ3杯食える。

emm***さん
Never Again (from ASIA オーディエンス録音ライヴ音源)
Battle Lines (from STEVE HACKETT "THE TOKYO TAPES" DVD映像)

どこから拾ってきたか、ネヴァーアゲインのオーディエンス録音?ライヴ音源。エエでぇ~こういう感じ、ファンイベントらしい。バトルラインズはこれまた96年ハケット&フレンズの映像から。この頃の先生がお好きとの事。この翌年にはいきなり太ってたんだよなぁ・・・(笑)。

上***さん
Rendezvous 6:02 (from U.K. "Danger Money")
The Smile Has Left Your Eyes (from ASIA "ALPHA")

なんと80年代にロンドンに住んでおられたという上***さん、ロンドンで沢山のライヴに参戦されたそう。その話に食い付いたんだけど、それはあとで触れよう。78~79年当時のUKライヴに参戦できなかった無念を込めてランデヴー。

ひと***さん
Without You (from ASIA "ASIA")
Here Comes The Feeling (from ASIA "ASIA")

もともとUKから入ったけど、ナイトアフターナイトの裏ジャケの先生の写真を見て、「先生の顔」が好きになったというミーハーっぷりを告白。顔は大事、そりゃそうだ。

Mine***さん
Valkyrie (from ASIA "GRAVITAS")
Gravitas (from ASIA "GRAVITAS")

DJコメント用に長文の原稿を用意して大演説。この下準備が社会人として素晴らしい。ところが次の順番が迫っていた私は、自分が喋ることを頭で整理している最中で、実はDJコメントを思い出せない。Mine***さんゴメンナサイ(笑)。

josho
Take It To The Sun (from MARTIN ORFORD "THE OLD ROAD")
The Last One Home (from QANGO "LIVE IN THE HOOD")

で、最後の私の選曲。マーティンオーフォードの曲は、知らない人が聴いたらエイジアかと思うくらいメロディックでドラマティック。先生の課外活動の歌モノでは最高の楽曲だと強調したかった。QANGOは、スタジオ盤としては陽の目を見なかったこの曲が、実は素晴らしい。エイジア89年のドイツツアーで初演されてからの生い立ちを嬉しがって説明してしまった。ご静聴ありがとうございました(笑)。

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以上、まぁこんな感じで大いに楽しく盛り上がれたのではないかと思う。また、先生ファンの集まるイベントらしく、ちょっとしたお宝を持参して披露して下さった方もいて、特に80年代にロンドンに在住しておられた上***さんの、参戦したライヴのチケット半券コレクションは凄まじい。驚愕したのは86年6月4日~5日のマーキークラブ、ウェットン、パーマー、ロビンジョージ、ドンエイリー、スペシャルゲストとしてフィルマンザネラ、と言う編成のチャリティライヴに何と参戦されていたとの事で、そのチケット半券を思わず写真に撮らせて頂いた。

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いやコレは凄い。コレだけで気分がアゲアゲになってしまった。私もブートCDでは聴いたけど、実際にその場に居た人とこうして出会えるとは、これまたファンイベントならでは。あと、GTRのライヴにも参戦されたとの事で、そのチケット半券も。

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以上、今回も参加して下さった皆様のおかげで、とても内容の濃い楽しい催しとなったのではないかと思います。これもひとえに参加者の皆様の人柄によるものと思います。また、居心地の良い場を提供して下さったRock Bar STARLESSのマスター様にも改めて感謝いたします。また出来るだけ近い将来に、Wetton Mania 3を開催したいと思います。その時まで皆様お元気で。また、私たちの心にいつまでも生き続けるジョンウェットン大先生、JW IS HEREの精神で大いに盛り上げてまいりましょう。本当にありがとうございました。

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2017年7月13日 (木)

ANTHONY PHILLIPS "SLOW DANCE" Deluxe 3 disc (2CD/1DVD) edition

足腰がナマるといけないので久しぶりに1万歩近くウォーキングをしたら腰に違和感が・・・(苦笑)。イカンな、ちょっと動いただけであそこがイタイだのココに違和感が、などと言ってるようでは。蒸し暑さ全開の京都だけに、汗だくになって帰って来て、昼間っからアルコールはちょっとアレなので久しぶりにノンアルコールのビール風飲料をグイ飲み。のど渇いてる時は何を飲んでも美味い。

泣きたいときにはスローダンス、そのアンソニーフィリップスの美メロ哀メロ満載のスローダンスがリマスター拡大版で発売された。待ち望んだ拡大版だけにソッコーで購入。既に何回か通しで聴いた。

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収録内容は以下。

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CD1がスローダンスのリマスター盤。CD2がスローダンスを構成する小曲のオリジナルデモ?音源やAlternate Version集というボーナスと言うかファンにとってはお宝音源集。今回のある種の聴きどころでもある。そして5.1chサラウンドDVD。

ウチに到着した時は、さすが輸入盤、パッケージがひん曲がった状態で到着。

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泣きたいときにはスローダンス、どころか開封前から違う意味で泣けてきたが(苦笑)、数日間CDラックで端整に立てて収納したおかげで、若干の正常化(笑)。

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ブックレットにはいろいろ本作制作の経緯とかいろいろ書いてあるみたい。その中に日本盤ヴァージンジャパン初版のCD帯とかブックレットの一部が転載されていて、アント自身も日本で評価されていることにいくらかの喜びを感じてくれているのかも知れない。

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蒸し暑い時に聴くにはそれこそ違和感のある作品で、秋から冬に聴くのが一番良いんだけれども、この時期に発売されたんだから仕方がない。

さて、今回の決定盤としてのスローダンスであるが、音質的にリマスター効果はどうかと言う話だけど、申し訳ないが例によって拙のバカ耳では分からない。元々は90年当時のヴァージンジャパン初版CDを持っていたんだけど、下の写真の2007年国内限定リマスター盤を買った時に手放してしまっている。

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なので90年オリジナルCDの音を聴けないし、2007年国内リマスターと聴き比べるしかない。で、聴いてみた感想は・・・、正直どっちがどうとか分からない。ん~ん、なんて言うのかな、最近思っているのは、もう80年代中盤以降のCD時代になってからの作品については、改めてリマスターCDとか出ても、その音が良いとか良くないとかは聴き手の好みによるんじゃないかと思っている。本当にアーティストが望んだ音はオリジナル発売当時のものだったのかも知れないし、また、アーティスト自身の監修で今回リマスタリングして理想の音に仕上げました、って言われたら、あぁそうですかって受容するしかないけども、今度はその最新の音が聴き手のこちらにとって好みの音がどうかはこちらの耳次第となるし。なので、例えばイエスの70年代諸作品を、リマスターではなく、スティーヴンウィルソンによるリミックスで出したものについては、もはやオリジナルとは別の魅力を発見する別物として捉えるべきで、オリジナルとの比較論は無意味になってくる。そんなことを考えているので最近では、中古屋さんに売り払ってしまった80年代中盤以降のオリジナル発売時の初版CDを、アレこそオリジナルとして尊重すべきじゃないのかって思い始めて、改めて帯付きで中古で探すといった、我ながらバカな真似をし始めているくらいである。

というワケで本作の価値についてはアント自身の監修である事、5.1chサラウンドDVDが付いている事、そして貴重なボーナス音源が付いている事、この3点になる。それで、ボーナスCDであるが、スローダンス全1曲(トラック割りはパート1、パート2の2曲だけど)に組み込まれたオリジナルアイデアの部分部分が個別に収録されている感じ。従ってあのいくつもの美メロ哀メロが小分けになっていて、これはこれでとても楽しめる。手っ取り早くあのメロディが聴きたい、って思う時に、スローダンスの長尺から探す苦労が無くなって、チャチャっと小分けになった曲をスキップしながら聴けるのでとても重宝する。しかも美メロ哀メロはそのままに、アレンジが異なっていたりもするので、そこを楽しめる人には楽しみが2倍になる。特にNo Way Out(original mix with drums)の2分10秒くらいからと、3分25秒くらいからは胸がキュンキュンして最高(分かる人には分かるはず)。あとは5.1chサラウンド環境を持っている人には5.1chサラウンドDVDは大きな魅力になると思われる。ウチは環境が無いので残念ながら5.1chサラウンドDVDは楽しめず。

という事で、何はともあれ決定盤のスローダンスってことで、自分としてはありがたい作品であったと思う。今更アントが長旅してまで来日して日本でライヴ、なんてことは有り得ないだろうと思うけど、ちょっとでもこうしてブログで取り上げたりする中で機運が盛り上がって来日公演が実現するといいなぁ、なんて調子こいた真夏の夜の夢に浸りたいのである(笑)。

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2017年5月18日 (木)

【Short Review 29】ザ・ミュート・ゴッズ 「緩歩動物は地球を受け継ぐだろう」(THE MUTE GODS "TARDIGRADES WILL INHERIT THE EARTH")

ここんとこ、仕事はまぁ落ち着いているけどプライベートな部分の所用がエラい忙しくて、それはそれで充実感もあるんだけど、ふと気が付くと疲れがたまっているのか例によって腰に痛みと言うか張りを感じたり。ようやく所用も無い久しぶりの完全休日のはずだった今日、ブログ記事を3つくらい一気に書いてやろうとか企んでいたのに、あぁ~、結局オカンに買い物の運転手兼荷物運びを急に頼まれて結構な時間を費やしてしまった。夏に向けてプチトマトやゴーヤを家庭菜園で栽培するのに苗と土をどっさり買い込むからと言うので、まぁ自分も食べたり弁当に入れたりするわけだから知らん顔も出来ない。なので記事3つはあっさり断念。今日はチャチャっと済ませそうなショートレビューを1件だけ。

どこへ向かおうとしているのか、エキセントリックな自身の写真をSNSにUPして楽しんでいる当代随一のベーシスト、ニックベッグスのプロジェクト、ザ・ミュート・ゴッズがデビュー作を発表したのが昨年2016年、わずか1年のインターバルで早くも2ndアルバムを出した。

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今回は国内盤で買ったんだけど、それにしてもこの邦題「緩歩動物は地球を受け継ぐだろう」、イイんだけど漢字の読み方が分かんねぇ、って思っていたけど無事にワープロで変換出来た。「かんぽ」で「緩歩」ってことでイイんだろ?(笑)。間違ってたらご指摘くださいませ。

今回もハケットバンドの同僚ロジャーキングのプロデュースで、ドラムはマルコミンネマン。メンバー構成的にどうしても食指が動いてしまう。内容は、前作を参考にして言うと、よりダークでヘヴィになった印象かな。メロディは悪くないけど、ヴォーカルにエフェクトをかけて、敢えて混沌とした雰囲気を出している感じがワザと狙ってる感がある。そうかと思うと後半でいきなりお花畑系のメロディやアレンジが登場して、私の貧相な感覚ではフォローしきれない(苦笑)。

というワケで前作に続いて、今回も通しで数回聴いたんだけど、どう表現していいのか分からない音楽を提示してくれたニックベッグス、普段のBGMとしては使えない(苦笑)。めっちゃ体調が良くて、時間があって、気が向いた時に改めてじっくり聴かなければならないサウンドである(なんじゃそら・・・)。

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2017年3月31日 (金)

スティーヴ・ハケット 「ザ・ナイト・サイレン~天空の美情」(STEVE HACKETT "THE NIGHT SIREN")

とにかく鼻の下が長いスティーヴハケットの2017年最新作がリリースされた。ツアー、新譜、そしてまたツアーという、ここ数年来続いている絶え間のない活動ぶりは、財政的にも音楽的にも順調であることの証と捉えることが出来よう。今回もハケットソングス直販ではなく、敢えて国内盤を購入。国内盤は紙ジャケ仕様である。

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コンサートで訪れたアイスランドで遭遇した美しいオーロラを撮影した写真をジャケに採用していて、自然と期待は高まる。しかしその前に一発、国内盤紙ジャケの内ジャケをネタにさせて頂こう。

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見よ、この笑っても長い鼻の下を。横の大きい石像の鼻の下と、ハケットの鼻の下の長さはほぼ同じと言う、やはりそこを強調したかったとしか思えないような構図の写真は私のツッコミ心を大いに満たしてくれる。

さて、今作は安定のハケット印とは違うなかなかの異色作である。既に何回か通しで聴いたんだけれど、なかなか拙の耳に馴染まない。その感想をどう言葉にすればよいかが分からず、ブログ記事に出来ずにいたのである。こんな時こそ国内盤のライナーが頼りになる。ライナーとは昔からそういう意味でとても大切なものである。早速国内盤ライナーを拝読させて頂いたところ、タイトルの「ザ・ナイト・サイレン」がいきなり「ザ・ナイト・ライン」と書かれていて、その表記に早くも目が釘付け、以降をなかなか読み進められなかったぜ全く。

それはともかく(笑)、内容だが上でも言ったように、安定のハケット印では無い。メロディアスな曲調や、そのメロディの明快さを引き立たせるアレンジといったいつものハケットサウンドに期待する安心感とは異なり、世界の様々な民族音楽と思しきメロディや曲調がまず耳に付く。こちらの安定感を求める期待や想像とは違う異質感が作品全編を覆っているような、そんな感じ。そういう意味では今回は冒険に出たな、という気がする。思い切ってやってみたのではなく、順調な活動が続いている故に、ファンの期待と違う路線に打って出てみる余裕も生まれたのではないかと思う。その結果として出来上がったサウンドは、もうこういう言い方はこじつけ過ぎてあまり好きではないけども、姿勢としてプログレッシヴなものになっているとも言える。

現在の世界に存在する混乱や分裂を音楽で結びつけて希望を見出して行こうという、そのコンセプトはミュージシャンとして極めて野心的であり、きっとそういう事をやってみたいと思うミュージシャンは多いだろうし、それを実際に実行したことは評価に値する。積極的にその民族音楽を取り入れ、イスラエルやパレスチナのミュージシャンも一緒に歌うという作品づくりは、世界各地の民族音楽そのものを掘り下げるという事では無くて、あくまでもハケットの音楽に世界各地の民族音楽の特徴を落とし込んでいくという、そういう作品づくりになっていると感じる。なので従来のハケット印とは異質とは言ったけど、やはりハケットらしい艶やかなギターサウンドやアレンジは所々に登場する。

個人的な好みの問題だけで言うと、ハケットオリジナル作としては前作ウルフライトの方がハケットらしい躍動感や叙情的なメロディが中心に据えられてて聴き易かった。更にその前のBEYOND THE SHROUDED HORIZONの方がメロディアスでロマンティックで、自分の好みとしてはストライクであった。しかし、今作においてこのような、姿勢としてのプログレッシヴな精神を見せてくれたことはプログレ界隈を好むファンとしてはとても誇らしい事である。

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